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コメント数 814
性別 女性

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1.  蜘蛛巣城
“滅びて初めて事物は完成される”という仏教観念がある。滅び消え去れば全てのものは浄化され、完璧な美を得る。それは金閣寺の焼失を描いた「炎上」でも描かれたことだ。私は「滅び」というものが持つ、冷徹ながらも公平な力が好きだ。対象の持つその莫大な量のログを残しつつも全てを浄化し、表面上において一律の等価に帰してしまうその美しい暴力。その力に掛かってしまえば、善であろうと悪であろうと何であろうと全ての貴賤は失われ、純化した観念だけが残る。滅んでしまったものは文句なく圧倒的に美しい。この作品で描かれるのは、つわものですらない浅はかで卑小な者たちの“妄執の夢の跡”。愚かしい人間の業の絵巻。私が見たあの“ことの一部始終”は、蜘蛛巣城跡に今も潜む妖婆が悪戯に見せた幻かも知れない。本質的に業を抱えた者だけが見ることを許される白昼夢。私が見たのは、あの土地に残された莫大な量の妄執のログなのだ。兎にも角にも廃墟写真集なんぞを見てうっとりしているような不気味な人間である私にはたまらない作品。
10点(2004-06-21 14:26:29)(良:2票)
2.  クロウ/飛翔伝説
もし私が大切な誰かを残虐な形で殺されたら、多分復讐する。だから私は、世界を覆う憎しみの連鎖に対しても、何も言えない。私は実は今でも、復讐は悪だという概念が分からない。頭では分かっているけれど、心が拒否する。復讐とは行き場をなくして変質した「愛」の転嫁なのだと思うから。誰かを愛するということは、他の誰かを愛さないということ。憎むこと。その表出を悪だとは、私はとても言えない。絶望的に愚かなことだとは認めても。愛というものは諸刃の剣なのです。世界が血を流すのは、世界が紛れもなく愛に溢れ、愛というものの質量を持て余しているから。主人公が見つめる世界は、私たちが見つめる世界と同じく、陰惨で不毛で、持て余す程の愛がある。だから私は、この映画が好きです。 
10点(2004-01-12 23:05:23)(良:1票)
3.  グーニーズ 《ネタバレ》 
初めて観たのは8歳位の頃で、その頃でも「洞窟とか作り物っぽい」と思ったし、友達は「最後の海の上の船、張りぼてみたい」なんて言っていた。CGに毒されていない時代の子供にすらそのセットは子供だましに思えた(ていうか子供ですらだまされていない)。でもそれなのに単純にわくわくした。主人公パーティと一緒に冒険した気になって楽しんでいた。いい映画だと、今でも思う。多少嘘臭くても、私は手作りの映画が好きだ。むしろその嘘臭さ、チープさを愛している。CGにはどうしたって出せない温かみがあるから。アナログはデジタルとは違って、作り手と受け取り手の距離が短く、近しいから。
9点(2003-12-01 21:15:29)
4.  暗い日曜日 《ネタバレ》 
暗色のベルベットを撫でているような感覚を覚える作品。濃密でしっとりとした手触り。粋で洒脱で艶があり、温もりがありつつも冷ややか。エリカ・マロジャーンの匂い立つような色香にはやられてしまう。賛否両論あるラストは確かに、全編に対し妙に浮いた感じと違和感があり、ありゃりゃ~、一気に火サスっぽくなってしまったぞぇ、とは思ったものの、その粋な企みにニヤリとしてしまったのも確か。テーマ曲の「暗い日曜日」は、聞くと死にたくなる曲として有名だけれど、私はむしろ心が落ち着いてしまいました。いい感じに病み人なんで。
8点(2004-04-05 20:05:14)
5.  蜘蛛女(1993)
「悪女」という言葉が持つ絶対的耽美性を見事なまでに否定してくれる、ある意味快作。一般に蔓延する「悪女幻想」を見事なまでにぶち壊してくれる、レナ・オリン演じる「蜘蛛女」。もうあれは悪女ではなく化け物の範疇に入ります。私はレナ・オリンという女優の持つ“下品すれすれのセクシー”が大好きなので、彼女を語る上でこの作品は外せない。彼女以外のキャストもことごとくハマり役だし、好きですね。下品で大仰でグロく、却下寸前のやり過ぎ安物劇。B級の域を出ないけれど、その中でもかなり特異な位置付けにある。快作で、怪作。そんな感じ。
8点(2004-02-10 21:33:36)
6.  黒猫・白猫 《ネタバレ》 
前半ずっとだるかったので、最初の日は1時間だけ観てビデオを止めてしまった。次の日に、「あのテンションをずっと貫かれたらきついな~」と思いながら続きを再生したのだけれど、結婚式が始まった辺りから、なかなかどうして楽しい雰囲気になって来た。全編を通じて良いシーンは色々あるのだけれど、特に好きなシーンが2つある。1つは切り株の中から運命の恋人と出会うシーン。凄く可愛かった。「あ~、良かったねえ、本当に良かったねえ」とほっぺが綻んだ。2つは言うまでもなく、がちょうちゃんで体に付いたうんこを拭くシーンです。あれは笑っちゃったよ。がちょうちゃん、災難!ああ、あと白猫と黒猫のやる気のない感じの交尾も妙に印象的。何だかこの作品のテーマの隠喩であるような気もしました。
7点(2004-04-10 21:07:46)
7.  クリクリのいた夏 《ネタバレ》 
きっとこの作品を観た多くの方が思ったことだろうけれど、この邦題には決定的なミステイクがある。…語り手がクリクリなのにこの邦題は有り得ないだろ!配給会社は何を考えているんでしょうか?変な邦題多過ぎです。でも物語自体はとてもいい雰囲気で進行し、ほのぼのとした気分になれていいと思う。途中はらはらするところもあるけれど、結果的には悪い奴は出て来ない。それがいい。なかなか良質な人間ドラマです。
7点(2004-01-08 20:18:30)
8.  クール・ランニング
人がやったことのないことを初めてやる勇気。人が馬鹿にすることを大真面目にやることの難しさ。そしてそれをやり遂げ成功することのかっこ良さ。南国発、暑いけれど暑苦しくない、クールな人たちの、「クールな旅」物語。
7点(2003-12-30 20:23:11)(良:1票)
9.  グッバイ・モロッコ
原作者はフロイトの孫娘で、これは実話を基にしている。物質文明や訳の分からない複雑な人間関係に疲れて、ああいう思いっきり精神世界的な所へ逃避したくなる気持ちは分かる。「ああ、そうさ、おいらは駄目人間さ~、この忙しくて人間関係どろどろの社会に疲れちゃったんだよ~」みたいな感じで。モロッコの色合いは目に鮮やかなのに、同時にとても優しい。不思議な色彩の国。いつかは行ってみたいと思う(スリとか詐欺とか泥棒とか多そうだけど)。何ともやんわりと精神治癒的で、私は結構好きな映画ですね。
7点(2003-12-27 21:05:45)
10.  クレイマー、クレイマー
世界一有名なフレンチト~スト。何て美味しそう。いっそのことフレンチト~ストを前面に出した邦題を付けて欲しかった。「クレイマーさん家のフレンチトースト」とか(適当)。だってお父さん、最初の頃の悪戦苦闘が嘘のように、最後にはあんなに手際良く上手に作れるようになっちゃってさ…(涙)。あのフレンチト~ストは父子の心の交流の変遷を語る上での重要な小道具だったと思う。素敵でした。ああ、フレンチト~ストのことばかり。
7点(2003-12-26 21:27:38)
11.  紅の豚
「自分の作品は全て子供の為に作っている」と断言する宮崎駿監督のある意味失敗作。なぜならこの映画に対しては、子供からではなく中高年の男性からのファンレターが殺到したらしいから(笑)。「男のロマンをよくぞ描いてくれた!ありがとう!」というような、団塊世代のおっさんたちの熱烈な手紙が大量に(笑)。そういう訳で監督にとってこの映画は、「アレ、僕ひょっとして失敗しちゃったかなムービー」に当たる。宮崎監督は豚が大好き。「なぜ豚が好きなのか?」その質問に監督はこんな趣旨の回答をした。「強欲で汚いけど、どこか憎めない。人間にそっくり。だから僕は豚が好き」。この監督、どの映画にも豚(もしくは猪)を出すものね。豚と人間は同じ。なるほど、確かにこの映画は文字通りそうだ。
7点(2003-12-25 20:13:04)
12.  グロリア(1980)
「レオン」の原型。ベッソンがこの映画をパクったのは確実。ジーナ・ローランズはアメリカではある種伝説的な女優として認知されているとか。確かにあの存在感は凄い。あんな存在感のある人を見ると、女優は必ずしも美しくなくても良いのだ、とつくづく思う。かっこいい女の映画です。ただ、申し訳ないけれど、個人的な事情として、バッタもんであろうと、やはり「レオン」の方が好きなのです。これはもうどうしようもないのです…。
7点(2003-12-20 20:26:41)(良:1票)
13.  グラスハープ/草の竪琴
美術展の受付と監視のアルバイトをしながら、カポーティの原作、「草の竪琴」を読んだ。客に何か尋ねられる時以外は読書をしてもいいよ、ということだったので。翻訳も良かったし、雨で人も来ないので、さくさくと読めた。いい作品だった。映画も観てみようと思い、借りてみた。この映画を観ると、その時の美術展の何とも言えないけだるくて、いい雰囲気を思い出す。きっと映画自体がノスタルジックで、単純に、ああ、いい映画だな、と思わせるからだ。懐かしく、少し心に痛く、古き良き時代。意外に知られていないけれど、これは隠れた佳作だと思う。
7点(2003-12-11 19:39:09)
14.  クッキー・フォーチュン 《ネタバレ》 
随所にある毒味の効いたブラックジョークは相変わらずなものの、アクの強いアルトマン映画にしてはかなり観易い。ジュリアン・ムーア、ナイスな役!実に美味しい所を持って行っちゃった。笑っちゃいました。グレン・クローズはもう、“怪演”と言ってもいいかも知れない。下手な画策をすると思いも寄らない形でしっぺ返しを食らうものです。何とも人を食ったような結末は相変わらずの妙技。
6点(2004-07-29 19:21:06)
15.  クルーエル・インテンションズ
少女漫画的青春サスペンス。いかにも作られた感じの話で、チープな劇映画っぽい雰囲気なのだけれど、一定のテンポとテンションがあって分かりやすく観やすい作品。やっぱり若くて小綺麗な俳優女優を観ているのは楽しいですよ。ライアン・フィリップのリース・ウィザースプーンへのラブラブ視線が見ているこっちが照れ臭くなる位に直球です。私念入りまくりです。
6点(2004-03-28 14:51:20)
16.  クルーレス
ああ、いい感じにダサくていいですね。アリシア・シルバーストーンか…懐かしい。90年代の遺物だな…。今何やってんでしょうか。90年代って実は80年代に負けず劣らずダサかったのかも知れないですね。でもこのノリ、嫌いではないです。馬鹿っぽくて良い。下手な深刻さもなく、能天気で可愛い。それにしてもあの子がブリタニー・マーフィだったとは…。今ではこの映画、ちょっとしたお宝映像集かも知れません
6点(2004-02-24 19:52:49)
17.  黒い絨氈
随分昔にTVで放映されたのを1度観たきりだけれど、印象に残ってますね、黒い絨毯が。蟻が大地を覆う様が本当に黒い絨毯のように見えます。どうやって撮影したの?と思うような蟻の大群。パニックものだけれど結構人間ドラマにも重点が置かれているし、ドラマとしても結構面白かったと思います。
6点(2004-02-10 19:32:51)
18.  グリーンマイル
原作にあまりにも忠実だと感じた。驚いた。私が原作を読みながらイメージした刑務所の状景が、映画でも全くイメージ通りだった。誰かがそう言っていたのを聞いたこともある。内容も原作にかなり忠実。こりゃあキングが喜んだ訳ですよ。
6点(2004-01-03 00:02:43)
19.  グリーン・デスティニー
やり過ぎの感のあるワイヤーワークには物凄い違和感。だから観方を変えて、これは1つのワイヤーワークの見本市なのだと捉えて、エンターテイメントとしてのワイヤーワークというより、むしろアートとしてのそれを鑑賞することにした。そうしたら別に文句はなかった。昔の中国には、ああいう仙人のように軽やかに宙を舞う人々が普通にいたのかも、なんて思えたりもします。
5点(2004-08-03 20:41:27)
20.  靴をなくした天使
佳作として評判はそこそこいい作品なので、観てムカつくことはないと思います。でも印象に残らない。いい人ばかりでも駄目なのだな、と思った。人間の脳というのは激しい感情が伴った記憶以外は順に消去して行くんですよ。あんまりムカつくこともなく普通に観れた作品ってやっぱ印象薄だな、と思う。邦題はなかなか可愛くていいですね。
5点(2004-01-24 17:36:01)
020.25%
140.49%
2293.56%
3526.39%
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