21. ケルジェネツの戦い
色鮮やかな作品ではあったが、ノルシュテインのモノクロ作品に感じられる、あの独特の幻想的な雰囲気が感じられない。 『霧につつまれたハリネズミ』の様な不思議な空気が感じられない。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2011-03-23 02:34:14) |
22. 汚れなき悪戯
キリスト教信者でない者が本作を鑑賞した場合どうなるか。 それは観てのお楽しみ。 真面目一本槍の内容だが、不思議と飽きさせない何かがある。 寓話めいた雰囲気が、独特の世界へ観る者を誘う。 私はそうして誘われた結果、どうなったか。 それは観てのお楽しみ。 [ビデオ(字幕)] 5点(2010-11-07 02:13:08) |
23. 県警対組織暴力
《ネタバレ》 東映ヤクザ映画を見飽きていたのに、それでも楽しめた。 『仁義なき戦い』よりもむしろ良かった気さえする。 100分の尺の中に、様々な人間模様が凝縮された感じ。 菅原文太や松方弘樹は相変わらずだったが、梅宮辰夫のおとぼけぶりと真面目ぶりには笑った。 特にラストシーンの衝撃。 サラリーマンに転職し、課長っぽいポストに就き、「ラジオ体操しよう」の一言。 深作監督は何たるユーモアと皮肉のきいた監督なんだろう。 成田三樹夫がサングラスかけっぱなしだったのは残念無念。 声だけ楽しみました。 [DVD(邦画)] 6点(2010-08-16 00:02:59) |
24. 結婚相談
《ネタバレ》 芦川いづみ目当てで鑑賞。 ところが、これがかなりの汚れ役。 三十路女で結婚を焦るあまり、結婚相談所に出入りし、挙句には売春にまで手を染めてしまう。 更には、気のちがった男の性の相手までする。 美しさは相変わらずだったが、この役柄はちょっと残念。 話としては、そこそこ楽しめる内容。 ダークな雰囲気もあり、エロスもありと楽しめた。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-06-08 22:54:56) |
25. 化粧の王様
《ネタバレ》 黒板にチョークで画を描くという内容だが、この題材はサイレントと相性が良いと感じた。 今までのメリエス映画と一線を画している、、と思ったら、最後はやっぱり煙が出てドロン!の展開で安心しました(笑)。 [インターネット(字幕)] 3点(2010-05-04 06:11:18) |
26. けんかえれじい
《ネタバレ》 鈴木清順監督作品の中では比較的まともな方なのだが、それでも何だかギクシャクしてみえた。 なんか最初から最後までしっくりこない感じ。 それでもって特別見所もなく、特別面白いわけでもなく・・・ 鈴木清順監督の風変わりぶりだけを堪能すべき作品か。 終り方は確かに合点がいかない。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-04-21 23:19:05) |
27. 激突!<TVM>
アメリカの田舎道で繰り広げられる、巻き込まれ型サスペンス。 序盤の恐怖を盛り上げていく演出が秀逸。 何てことのない日常から、ふって湧いたトラブル。 最初はなんてことなさそうだったのに、相手が悪かったのか、どんどんその火種は大きくなり、最後は・・・ 緊迫感があり、興味をひく序盤は良かったが、後半になるにつれどんどんダレていったのが残念。 特に、相手が殺意をむき出しにして襲いかかってくる頃には、緊迫感もへったくれもなく、単なるアクション映画へといつの間にか移行していた。 この系統の作品って、序盤のサスペンス仕込みの部分が肝だと思うが、ラストへのもっていきかたとオチが難しい。 あたかも、その失敗の典型をみたような作品だが、それになりに楽しめるところはさすがアメリカ映画だ。 [DVD(字幕)] 6点(2009-07-22 00:12:26) |
28. 化粧師
とってつけたような展開、強引な盛り上げ、最後の間延びなど、いいところがない。 椎名桔平をはじめとして、役者陣に特別な魅力が感じられないのも悲しいところ。 緑は色鮮やかに映っているものの、特筆すべきレベルの映像美ではない。 全ての面において二線級の作品と言わざるをえない。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-11-07 01:05:36) |
29. 警察日記
神保町シアターにて鑑賞。 久松静児監督特集にて。 正直、眠かった。 何故かっていうと、退廃的なものがなく、出ている人々はただ心の温かい人達ばかりで、まっすぐすぎるからだ。 警察官という職業に対する、ただ真面目なだけという個人的なマイナスイメージも手伝った気がする。 世の不条理さを嘆いたものや、一筋縄ではいかない男女の汚れた恋愛など、毒気を好む私には合わなかったのだろう・・・ [映画館(邦画)] 5点(2008-10-19 00:13:41) |
30. Keiko
日本映画専門チャンネルの作品紹介では、「伝説の作品が、ついにテレビ初登場!」。 そして、私の最も敬愛する映画評論家である佐藤忠男氏の書籍に本作が紹介されていたことから、かなりの期待をもって鑑賞を始めた・・・ ところが、これがとんでもなく肌に合わなかった。 内面的にも外面的にも魅力を全く感じない主演二人の女性(女優)。 そして、これまた魅力ゼロの野郎ども。 又、映像面においても、音楽面においても、まったく魅力を感じず。 更には、ストーリー重視ではないということで、まさにその通りに面白味ゼロ。 自然な演技とやらが、一部に高い評価を得ている要因とのことだが、自然とは感じなかった。 友人、知人同士が語り合う場合、あんなに淡々とは普通しゃべらないはず。 もっと、わきあいあいと会話するのが自然だと思う。 つまりは、何らいいところを見出すことはできなかったのだ。 一応、個性は感じられる作品なので駄作とまでは言わないが、私にとっては退屈極まりない作品だった。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2008-09-11 22:39:44) |
31. 刑事(1959)
余韻がまったく残らなかった。 ただただ推理物としてのストーリーがせわしなく流れていくだけ。 とにかくスピーディでセリフも沢山飛び交うが、それだけだった。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-23 21:59:47) |
32. 剣
《ネタバレ》 時代劇だと思って観始めたのに、実は現代劇だったということで、完全に予想を裏切られた。 でも、私は時代劇での雷蔵より、現代劇での雷蔵の方が好きなので、私にとってこれは良い意味での裏切りだった。 本作での雷蔵の役回りは、まさに三島由紀夫の生き写しの様なキャラ。 自分が命を賭けて取り組んだものに挫折を感じたならば、死すことも厭わない。 完全にスポコンものの本作であるので、雷蔵のキャラは熱血だ。 クールな役柄が多い雷蔵なのに、見事に演じきっていた。 しかも、少しも違和感がない。 禁欲主義者で、女性の誘惑に一切乗らない。 女性に乗らないのだ。 こういうキャラを演じても、少しも違和感がないのに、女好きの好色男を演じさせても違和感なくこなす雷蔵は、まさに天才だ。 熱血で禁欲的な男と、クールで女好きの男。 この対極的な男を、完璧に演じ分けることのできる俳優、市川雷蔵。 前にも増してファンになった。 本作は、内容はまずまずのレベルだが、雷蔵ファンなら必見の三隅作品であろう。 [ビデオ(邦画)] 7点(2008-03-03 00:05:47)(良:1票) |
33. 現金に手を出すな
ジャン・ギャバンとリノ・ヴァンチュラの対決が柱となっているギャング映画。 終始、淡々と進むが、そこはベッケル作品。 そつなく楽しませてくれる。 そして本作で初めてジャン・ギャバンを心からかっこいいと思った。 貫禄十分のジャン・ギャバン。 男なら誰もが憧れるはず。 更に忘れてはならないのが、ベッケル作品の十八番“平手打ち”。 本作では一回だけでなく、そこかしこでバチッ!バチッ!バチッ! もう、平手打ちの出血大サービス。 ベッケル作品の平手打ちシーンは、ファンへのサービス?!と感じてしまったほどの、もう見事と言うしかない激しいものだ。 そして、何故だか分からないが、思わず「クスッ」と笑えてしまうのだ。 まさに、ベッケル作品の平手打ちマジックである。 本作は、「ベッケル作品=平手打ち」という図式が最もはっきり分かる作品とも言える。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-11-12 21:42:23) |
34. 現代やくざ 血桜三兄弟
レビュー第1号をまたもや飾ってしまった。 やはり、野坂昭如のあの歌がメインでしょうな。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-10-13 00:14:34) |
35. 外科室
文学的作風を気取り過ぎて失敗した感アリ。 [ビデオ(邦画)] 5点(2007-10-12 17:03:21) |
36. ゲームの規則
ジャン・ルノワールは好きだし、本作はとても有名だけど、どうも肌に合わなかった。 基本的に群像劇が苦手というのが一番の要因かも。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-08 14:43:24) |
37. 月世界旅行
楽しいんだか、気分悪いんだか、ワケが分からない。 あの月は気持ち悪いなぁ・・・ [ビデオ(字幕)] 5点(2007-10-08 14:20:33) |
38. 軽蔑(1963)
6点ながら、ゴダール作品群の中では最も好きな作品。 BBの美しさに感動! 繰り返し、しつこく流れる音楽にも、不思議とひきこまれた。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-20 23:48:28) |
39. 現金に体を張れ
キューブリックの前作『非情の罠』と似たテイストの作品だが、それを上回る出来の本作。 85分というたださえ短めな上映時間なのに、更にそれを短く感じさせるスリリングな展開。 序盤こそゆっくりと始まるものの、数分後にはすっかり劇中の世界に力強く吸引されてしまった。 心地よく引っ張られた85分。 濃密というより、スピード感あふれる作品であった。 印象的なシーンを一つ挙げると、仲間の一人である太ったおじさんが、酒場で暴れるシーン。 わざとらしく上着が破れ、上半身がはだける演出はご愛嬌。 その後の展開には、目をスクリーンに釘付けにされた。 『非情の罠』での“マネキン倉庫格闘シーン”もかなり迫力だったが、この太ったおじさんが暴れるシーンは、その迫力を更に上回っていた。 重みのある体をうまく活かし、止めに入る警官達を次々に跳ね除けていく痛快なアクション。 決して格好のいいアクションシーンではなかったが、体格をうまく活かした躍動感溢れる格闘シーンに、他にはないリアリティを感じた。 ラストシーンも、思わず唸りたくなる様な巧い終り方。 鞄が落ちるシーンは少し強引さを感じたが、作品の締め方としては完璧であろう。 観ているこっちも、「あ~~~~あぁ・・・・」と茫然自失し、感情移入できる素晴らしいエンディングであった。 [ビデオ(字幕)] 8点(2007-09-14 10:29:02) |
40. 下宿人(1926)
少し退屈した印象あり。 [ビデオ(字幕)] 4点(2007-09-11 05:21:49) |