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1.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》 
これは凄い!いや、凄いなんてもんじゃない。本当に恐ろしいほどの凄さです。ゴジラ映画って、昔、まだ小さかった頃に何本か観ていると思うけど、ほとんど覚えてない。ただ恐いという印象しかなくて、それでこの最初のは私自身、今回観たのは初めてだけど、こんなにも凄い作品だったとは知らなかった。これはもう単なる怪獣映画とかいう問題ではありません。コジラという一匹の怪獣が人間による水爆実験によって生まれたというテーマの恐ろしさ、リアリティの凄さ、そして、そんなコジラが東京の街並みを破壊する場面なんて、ただでさえ恐ろしいのに、それもモノクロの映像により一層の恐ろしさを感じると共にその後、病院に担ぎ込まれてくる人達の映像なんて、本物の戦争を体験している者にとってはあまりの恐怖に魂が吸い取られていくのではと思える程の恐ろしい映像、戦争経験の無い私でさえもこれだけ恐ろしく感じるのだから当然、戦争を経験している人達にとってはこの場面の恐ろしさなんて言葉が出ないのではないかと思えるぐらいの恐ろしさです。コジラ映画はこの作品以降、次から次へと作られていくけど、そのほとんどはコジラを単なる見世物のようにし、愛嬌のあるキャラクターへと化した作品で、恐さというものはほとんど無いに等しいが、この一番最初のコジラだけは明らかに他のとは違う壮大なテーマの基に作られた別の作品です。学者としての才能を持ちながら核実験による後遺症から右目の視力を失った芹沢教授がコジラと心中する道を選ぶ悲しさ、辛さ、どれほど残念だったことだろうか?最後なんて怪獣映画だというのに思わず泣けてきた。これから先、こんなにも凄い怪獣映画は絶対に生まれないと思う。
[ビデオ(邦画)] 10点(2006-12-30 10:52:51)(良:1票)
2.  荒野の決闘
素晴らしい!駅馬車と並ぶジョン・フォード監督による西部劇の大傑作!アクション中心だった西部劇に日常的な描写を取り入れ、観る者に大きな感動を与える。西部劇とヒューマンドラマを上手く合成させた素晴らしい作品です。ジョン・フォード監督が西部劇の神様と言われる所以が観ていて解った気がする。本当に素晴らしい映画です。
[DVD(字幕)] 10点(2005-06-28 21:41:35)(良:1票)
3.  ゴッドファーザー PART Ⅱ
一作目に続き二作目も文句無しの満点です。一作目同様、物凄い重厚で一作目に負けないほどの素晴らしい完成度です。この映画の素晴らしい所は前作同様、単なるマフィア映画として描いておらず、きちんとした家族を描いている所で、暴力の裏側にある悲しさ、マフィアの世界で生きる者の冷酷の裏にある男の哀しさを哀愁たっぷりに描き、男の優しさ、哀しみを重圧感のある映像とダイナミックな音楽、そして、何と言っても出演者全員の演技の素晴らしさ、これに尽きると思います。これだけの充実した時間を味わうことの出来る映画、それも前作に負けないぐらいの重厚感ある続編映画は他にはありません。よって前作同様、文句無しの満点! 
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-28 06:53:25)(良:1票)
4.  ゴッドファーザー
まずは管理人さん、ありがとうございました。 この度、ようやく投稿出来るようになり感謝しています。1番最初に投稿しようと決めていたのがこの映画です。ところで大勢の皆さん絶賛されていますが、私も絶賛させてもらいたいと思います。まずは観終わった後、これぞ映画だあ!というべき、とにかく演出から脚本から演技、音楽、編集と全てにおいて完璧な映画です。三時間という長さが全く感じられないほどのあっという間の三時間でした。今まで沢山の映画を観てきましたが、1本だけ選べと言われたら迷わず「ゴッド・ファーザー」と言います。そのぐらい私にとってこの映画は特別な映画です。
[DVD(字幕)] 10点(2005-05-28 06:13:45)(良:2票)
5.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
のん、のん、のん、一にのん、二にのん、三四がなくて、いやいや全てにおけるのんの声、あの声といい声質といいこの作品のすずさんの声に見事なまでにマッチしている。そんなすずさんが健気で、愛しく思えてしまう程、とにかくこの作品のすずさんが可愛い。この作品、戦争を描いていながらも戦争がどうだとか?けして叫んだりしていない。そんな事、言わなくても映像だけで伝わる事がどれだけ大切か?見せてくれている。すずさんの1つ1つの仕草、行動に人としての在り方、存在価値を見る事が出来る。右手を失いながらもひたむきに生きる姿が感動的です。感動という意味では、戦争に負けた事を知り、まだここに五人残っている。まだ左手も両足もある。と怒るシーンで、この台詞がこの作品の全てを物語っている。何処から見てもこれは、日本人だから描ける作品で日本人だからこそ心に響く作品です。広島へ向かって飛んで行く鷺の姿等は平和の象徴の様なシーンの1つで、すずさんにとっても自分の故郷を感じる事が出来るシーンであり、この作品にはすずさんの人生の象徴を感じる事が出来る場面が沢山、見る事が出来る作品でもあると思いました。
[映画館(邦画)] 9点(2016-12-01 20:43:27)(良:2票)
6.  恋人たちの予感 《ネタバレ》 
好きだ!この映画のどこが良いのか?て聞かれると答えるのに苦労するけど、好きなものは好きだからどうしようもない。そう答えるしかない。とにかくメグ・ライアンが良い。もう完全にこの映画はメグ・ライアンだから良いのである。ビリー・クリスタルとの二人の食事のシーンでのメグ・ライアンの喘ぎ声、あの時の演技、声、顔付き、どれもが良い。下手なアダルトビデオよりも興奮できる。←下手なアダルトビデオてどんなんだよ?という質問、突っ込みはしないで頂きたい。メグ・ライアン演じるサリーがサンドイッチを1時間半かけて注文しようが、夏に風邪をひこうが、眼を細めて話そうが、全てを受け入れるビリー・クリスタルのかっこ良さ、見た目はどう考えても二枚目なんかではない。三枚目なハリー(ビリー・クリスタル)が良い。全くもって嫌味の無い。本音と本音のぶつかり合いをテンポ良く見せてくれているこの映画が私は好きです。 二人で別々の部屋で同じ時間に同じ映画を見ている。あの映画が私の好きな映画でもある「カサブランカ」てのも良い。メグ・ライアンの下手くそな絵だって愛しく思えてしまう。とにかくメグ・ライアン、メグ・ライアン、メグ・ライアンの魅力でいっぱいの映画である。
[DVD(字幕)] 9点(2010-09-12 21:32:05)
7.  恋のゆくえ/ファビュラス・ベイカー・ボーイズ 《ネタバレ》 
久しぶりに観たけど、やっぱ良いねえ!何が良い?とにかくキャスティングがまずはお見事!そして役者の演技と音楽の素晴らしさ、更にこの映画、何といっても雰囲気が素晴らしい。そんな素晴らしい雰囲気を生かしているカメラワークもこれまた素晴らしい。中でも最も映画的な瞬間、映画でしか味わえない興奮、いや、もっと言うなら映画だからこそ可能なシーン、それはあのシーン!ジェフ・ブリッジス演じるジャックがバーで大勢の客を前にピアノを弾いている場面でのピアノの上に乗って歌うミシェル・ファイファー演じるスーシーとそれを映し出すカメラワークによって酔いしれる。観ている側も映画の中のお客さんと同じ気分になって酔いしれることが出来ます。当時、この映画で絶対にアカデミー賞主演女優賞獲得間違いなし、他の映画賞でも主演女優賞を総なめにしながらどういう訳か?オスカーだけは獲れなかった。これだけの見事な演技と歌声を見せて、聞かせたのに賞を与えなかったアカデミー賞、私は以来、アカデミー賞は一切、信用しないことにしました。そのぐらいミシェル・ファイファーの演技、歌声も完璧です。これこそ正しく大人の映画、ガキっぽい小学生レベルの映画がやたら増えてきている現在のハリウッド映画界において、こういう映画こそ本当に評価されるべき作品だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2007-05-20 22:16:58)
8.  コレクター(1965) 《ネタバレ》 
うん!これは凄い!単なるサスペンスホラーなんかじゃない何か凄みというものを感じられずにはいられない。まずは冒頭の蝶を追いかける主人公の姿と雨の中、びしょ濡れになりながら笑顔で横たわる姿に思わず共感してしまった。この映画の主人公の取っている行動、それは人間の持っている欲望の全てであり、底にあるのは人として、愛されたい気持ちというものの心理状態を鋭く描いているように感じる。大金を手にした事で会社を辞めた主人公は、誰からも愛されずにいるという思いでいる中で一人の女性を白昼堂々誘拐し、監禁し、そして、監禁した女性を自分の思いのままに操ろうとした挙句に殺してしまうのだが、本当は殺すつもりなどなかったに違いない。私はそう思います。そんな主人公の苦しみを緊張感を持ってじわりじわりと追い詰めて描くウィリアム・ワイラー監督の素晴らしい演出とそんな演出に見事に応えてみせた二人の俳優の名演技が物凄い緊張感を持って最後まで一瞬たりとも眼が離せない凄さ、ここでもワイラー監督お得意の階段を使っての縦の構図の素晴らしい演出が見ることが出来ます。一つだけ例に出すと監禁された女が風呂に入っている所を男が強引に引きずりだして、縛るとそこにお隣の家に住んでいる一人の男がやって来て、その時の階段の上、二階から流れ出す風呂の水、この時の主人公のびくびくした態度、表情、自分が今、している犯罪への意識についての怯えている姿、犯罪がばれやしないかという事に対する恐怖が見事に描かれています。これは完全なる心理劇であって、単なるサイコスリラーなんかじゃありません。主人公が監禁した女性を蝶と同じく扱うという恐ろしさ、ピカソの絵をやぶり捨てる時の恐ろしいほどの迫力といい、本当に恐い。人間の哀しさのようなものがこのシーンを見てもよく解るし、それとこの作品、常に視線は主人公の視線として捕らえているのも素晴らしいです。監禁した女性を殺してしまったた主人公は最後に二人目となる次の相手を探すラストも車の中から見ているその場面も主人公側から見た視線であって、とにかくどのシーンにしても主人公側に立って捉えていて惹き付けられます。これまた間違いなくウィリアム・ワイラー監督による人間の心理といものを見事に描きだした傑作間違いなしの1本です。
[DVD(字幕)] 9点(2006-11-12 21:58:14)(良:1票)
9.  河内山宗俊 《ネタバレ》 
遂に観た。やっとやっと、この凄い映画、親戚がビデオで持ってるというので借りてきて、観た。やはり予想通りの素晴らしい傑作でした。天才山中貞雄監督の見事な手腕によって、どの役者にしても本当に輝いている。素晴らしい演技をしています。中でも若干15歳という若さでこれだけの輝きを放つ原節子が長屋で一人、弟の帰りを待っている時の燐とした美しさ、身売りする場面で見せる表情、何もかもが本当に美しく、とても15歳とは思えないほどの輝きを放っている。とにかくこれだけ役者を光らせた上でこんなにもテンポ良く、観る者を惹きつけて離さないその見事なまでの演出、脚本、構成の巧みさ、間違いなく傑作!これって確かDVD化されているんだよね?間違いなく買いです。
[ビデオ(邦画)] 9点(2006-04-02 22:46:44)(良:1票)
10.  心の旅路 《ネタバレ》 
やばい!これまた泣ける。凄く切なくて悲しくて、しかし、最後はとても良い終わり方、良きアメリカ映画の雰囲気十分に思い切り泣かせてくれる素晴らしい傑作を観た。監督が「哀愁」の監督だけあって、話の持って行き方、泣かせるこつといい本当に上手い!そんなこの作品、自分を支えてくれた良き妻、ポーラとの結婚生活、上手く進んでいたかと思いきや、夫、スミシィの突然の交通事故による記憶喪失という悲劇によって、どん底に落とされる思いのポーラ、やがて子供が生れたものの、子供も亡くなってしまうという悲しい現実、更にお互い結婚しているにも関わらず、記憶喪失の為にそのことが分らないスミシィ、それでも愛するスミシィのことを思い、必死に耐えるポーラ、泣けて、泣けて仕方ないです。このまま不幸で終わらせることなく、最後はハッピーエンドを迎える訳ですが、その物語の運び方、役者の演技、どれも素晴らしい!特に最後のシーンを迎える寸前の映し出される景色、冒頭に映し出される桜の花と昔、スミシィが住んでいた場所、家をここで再び見せることによって、失われた記憶を蘇らせる。見事な演出だ!けして、ド派手な演出をする訳でもなく、役者には抑えた演技と余計な台詞をしゃべらせずに観る者に感動を与えるところも素晴らしい!
[DVD(字幕)] 9点(2006-02-25 17:19:45)(良:1票)
11.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
この所、山崎貴に庵野秀明とクソつまらないゴジラ作品を二つも見てしまった後に、たまにはアメリカ人が作るゴジラ作品でも見ようかなて選んだのが今回の作品!ストーリーそのものよりもゴジラ、キングギドラだけでなくラドンにモスラまで登場させてくれた事に感謝したい。それぞれに見せ場を用意してくれていて、とにかく暴れまくる。怪獣対人間は勿論、怪獣対怪獣による怪獣同士の迫力あるバトルまで見せてくれてるのが良い。怪獣映画はこれで良いのだ。下手なお涙頂戴や無駄に長い会議なんて要らない。怪獣が暴れまくる。人間を喰いちぎる。逃げ惑う人間、それを追いかける怪獣の構図、怪獣映画本来のあるべき姿がこの映画にはある。迫力のある映像、ストーリーどうこうより、怪獣映画ならではのバトル、今の邦画には無理だろうなあ!と思う迫力、ゴジラ映画にと言うよりも怪獣映画に求める人間と怪獣、怪獣同士の戦い、見所たっぷり!確かに映像の暗さやストーリー的にも突っ込みたくなるし、チャン・ツィイー双子設定に違和感もあるが、それを差し引いても最初から最後まで大いに楽しませてくれたこと、日本人にとって、多くのゴジラ、キングギドラ、ラドン、モスラファン全員が楽しんでくれたら良い。そういう監督からのメッセージを受け取る事ができた作品として私は評価します。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-04 18:26:54)(笑:3票) (良:1票)
12.  五瓣の椿 《ネタバレ》 
女の恨みというものの怖さ、執念がよく描かれている。主役で1人、何役もの女を演じて見せた岩下志麻の美しさと美しさの中に秘めた恐るべき姿がとにかく凄い。愛する父親を死に追いやった連中への恨み、1人殺してはまた殺して行く。父親に見せる愛とは反対に母親に対しては愛など無く、許せない気持ちでしかない態度を取る。腹の立つ母親左幸子の演技も流石です。映画の中盤から出てくる加藤剛の武士の姿は大岡越前を彷彿させる。人間である以上、持っている愛の形、色んな意味でこの映画は考えさせられる。殺人は決して許されるものではないけれど、だからこそ恨みから始まった殺人により生まれる深い愛、岩下志麻の見せる表情がこの映画を物語っており、岩下志麻=悪女、そういうイメージだけど、単なる悪女を超える女の刹那さ、深さの様なものがひしひしと伝わってきました。
[DVD(邦画)] 8点(2018-11-03 00:48:47)(良:1票)
13.  今年の恋 《ネタバレ》 
木下恵介監督、これはあまり知られてないのかな?こんな拾いものな笑える映画がまだあるとは知らず、田村正和が不良ぽい役で常に怒ってる。兄貴も更に関わってくる旅館の女将さん(岡田茉莉子)もよく怒る。弟に対して怒ってる(説教している)横で父親と母親が話してる場面が特に笑える。夜中に雨の降る音に怯える田村正和、東山千栄子の婆さんが何しているの?て現れる場面はある意味、田村正和が怯えるより怯えたくなる程怖い。学校の先生として出てくる三木のり平、やはり良い味出してる。飛び交う会話のユニークさと俳優陣の演技により楽しませてくれる映画です。この映画を見て木下恵介監督てシリアスなだけでなく喜劇を撮らせても一流であることが改めて解る。これ以外の木下恵介監督による喜劇では「お嬢さん乾杯」「破れ太鼓」も面白い。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-03-08 19:32:52)
14.  コックと泥棒、その妻と愛人
ある程度は噂に聞いていたし、昔、淀川長治さんが絶賛していたのを覚えていていつか必ず見ようと思っていた映画であるが、それにしても予想以上の内容に圧倒させられる。食べるという行為、男と女が愛しあう行為、1人の女を巡って繰り広げられる醜い大人の男達の行為やら何から何まで人間は醜くて自己中心的な一面を持った生き物だって言われてるようだ。内容そのもののグロテスクなこと。それなのに何と美しく描いている。この場合の美しくとのは映像美です。正にアートです。映画はストーリーだけではないんだよ。映像美としての映画的興奮、美の世界がこの映画にはある。それにしても良かった。食事しながら見なくて本当に良かった。とんでもないものが見たい。刺激が足りないと感じてる人、この映画の持つ不気味さを一度味わってみたらどうでしょう?ただしつこく言うけど何か食べながらの鑑賞だけは絶対にしてはいけません。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-09 21:25:30)(良:1票)
15.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
「ゴジラ」映画と言えば真っ先に本多猪四郎監督とあの恐ろしい音楽が頭に浮かぶ。どう考えたって1954年に公開された一番最初の作品に敵うばずはないし、あんな凄い怪獣映画は他には存在しない。そのぐらい全てにおいて完璧だ。以降、どんどんと撮られてきた「ゴジラ」映画だがそのほとんどは駄作に近い。ゴジラを見世物のように仕立てるだけで怖さもなければストーリーも滅茶苦茶だし、色んな意味でもう止めて欲しいと思っていた中でのこの平成「ゴジラ」の登場である。監督は平成「ガメラ」の金子修介監督てことで期待して良いのか?しかし、今更また「ゴジラ」はどうか?と感じつつもこの映画はこれは私の最初の「ゴジラ」で感じた怖さ、ゴジラの登場シーンにおける恐ろしさの両方を感じることが出来た。久しぶりに面白い「ゴジラ」映画の登場である。箱根山での最初に首だけ出して現れる場面、最初の「ゴジラ」と同じだ。あの怖さがまさか平成になってから観れるなんて思ってもいなかった。本当はもっと高い点数でも良いのかな?とも思う。でもあのモノクロの大傑作に比べると劣る気がするし、それにどうせなら「ゴジラ」だけは白黒でお願いしたい。その方がもっと不気味さが感じられると思う。最後に天本英世が見られる「ゴジラ」映画は久しぶりのようにも思えて嬉しい。金子修介監督、もう駄目だと思っていた「ゴジラ」映画らしい作品を撮ってくれたことに感謝したいと共に子供の頃に好きで今でも好きな「ウルトラマン」や「仮面ライダー」シリーズも是非復活させてください。この監督さんだったら期待して良いし、期待出来る。
[DVD(邦画)] 8点(2012-02-12 22:17:07)(良:1票)
16.  恍惚の人
何とこの映画のDVDが中古、1000円で発売されていたので何の迷いもなく買ってきた。前にCSとBSとで放送したはずのを録画し損ね、見れなかっただけに1000円なら絶対に買いである。何しろ森繁久彌と高峰秀子の共演なんて、なかなかない。少なくとも私の知る限りでは唯一の共演映画だと思う。そんな二人の名優の名演技がこのドラマを完成度の高いものにしている。相変わらず何をしていても面白い森繁久彌、高峰秀子は秀子で森繁久彌の芝居に対して受けて立つ。二人の演技、凌ぎ合いだけでも見ていて面白い。この面白いとはゲラゲラ声に出して笑うとか、手に汗握る面白さとは違う。人間の心理的なもの、人間って生きものの一面を見せてくれている面白さ、ただ笑い、スリリングな展開だけが映画の面白さではないということを森繁久彌と高峰秀子の二人を見ていると思わずにはいられなくなる。豊田四郎監督に森繁久彌、そして、高峰秀子、原作は同じ高峰秀子が出ている「華岡青洲の妻」と同じ有吉佐和子に高峰秀子の夫で映画監督でもある松山善三だ!つまらないはずがない。期待通りに見応え十分の映画になっていて、買って良かった。他にもこの映画、昔の日本映画好きな私としてはそれ以外のキャストなどを見るとそれだけでも楽しめた。色んな意味での楽しみ方が映画にはある。成瀬作品的な感じに木下作品的な感じもするし、そういう意味でも満足である。
[DVD(邦画)] 8点(2010-09-15 22:14:02)
17.  こねこ
まず最初に断っておく。これだけはどうしても言わなくては私の気持ちが治まらない。私は猫は大嫌いだ!せっかく洗った車を思い切り汚してくれるし、ボンネットの上で寝ていたり、夜遅くに近所の野良猫どもと一緒に喚いたり、道端で見かけてもどけと言ってもじっ~と見てるきりでちっともどこうとしない。よく車に跳ねられたりもする。だから猫なんか大嫌いだ!それなのに、なんってことだ!猫嫌いな私がこの映画、ここでの皆さんの点数の高さと雑誌等やらその他色んな所でやたらと絶賛しているのが気になってしまった。嘘だ!たかが猫の映画で騙されないぞ!てなぐらいの気持ちでいたのに、まんまと騙された。良い意味での騙され方である。何なんだよ!この映画のこねこの可愛さ、あんな眼で見つめられたら叶わん!くそーーー!猫なんか、猫なんか、本当に、本当にもうどうしようもないぐらい嫌いなのに、それなのに、それなのに、皆さん、世の中の猫好きな皆様、心から一言「ごめんなさい」謝らせて下さい。今後、二度と猫の悪口は言いません。それにしても、あの目付き、本当に癒される。ここまで猫が可愛い動物だったなんて思いもしなかったにゃん!←すいません。これほどの猫が本当に可愛い映画、癒しの作品をこんな風な感想でしか終えることが出来なくて、本当に皆さん、ごめんなさい。猫が嫌な動物だったなんて全て私の間違いでした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-06-06 22:06:51)
18.  恋におちて 《ネタバレ》 
不倫ものの映画となると、やたらとベッドシーンがあったり、家族の中に殺人事件が起こって、死者が出たり、また、不倫をしている当人同士がお互いの家族のことなど無視して、どうにもならなくなった挙句に心中をはかるなど、やたらとドロドロしたものが多くて見ていられないし、好きじゃない。その点、この映画にはそういうドロドロしたものが感じられないのが良いし、好感が持てる。最初の二人の出会う駅のシーンでの公衆電話でのやりとりからして、この二人は性格も似ているということを見せることで互いが好きになっていくだろうというものをきちんと解り易く描いている。また、やたらと愛を語らない。役者の演技力だけで見せる二人、ロバート・デニーロが普通の男を演じてもそれが演技なのか?それともそれこそがロバート・デニーロという人の本当の凄さなのか?さえも解らなくなるぐらいの上手さ、そして、メリル・ストリープの上手さもハリウツド映画界において、少なくともベストスリー以内に入るぐらいとにかく上手い。そんな上手い二人が演じているからこそ、不倫ものなのに全くもって下品さを感じない大人の映画として見ていられる。この二人だからこその映画であり、下手な俳優同士ならこうはならない。良い役者が二人揃って良い演技をし、そして、互いの良さを認めつつ、信頼しあっている様子が解る。最初に二人が出会った駅、列車内での様子とラストも列車の中で締め括るという辺りも心憎くて良い。心憎くて良いと言えば、もう一つ、ロバート・デニーロがタクシーに乗っている場面、デニーロでタクシーて言うと、どうしても「タクシードライバー」です。いつモヒカンになって、暴れるのか?と不安がある意味で面白く、そういや、あの映画でも共演したハーベイ・カイテルも親友役として良い感じでした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-02-07 11:25:28)
19.  幸福(1981)
市川崑監督の作品の中で観ることは出来ないと思っていたこの映画、本当は東京まで行って映画館で見たかったぐらいだが、なかなかそうはいかない。CS放送での観賞となる。市川崑監督の希望によると、本当は完全モノクロの世界、映像で撮りたかったらしいけど、映画製作会社の反対によって実現しなかったと聞くが、何故?監督の希望通りにやらせてあげなんだ?ここらがもう1980年以降の日本映画の駄目なところである。それはさておき、市川崑監督らしい如何にもこれが今の日本である。昭和の日本の美しさ、映像だけでなく、親子の絆、それは妻に逃げられどうして一人で二人の子供を育てながら刑事という職に付いている水谷豊演じるこの父親と子供達とのやりとりの中に親子の絆、人間としての大切さを描いている。市川崑監督の描く世界はいつも何かドロドロした人間関係の中に見え隠れする絆、絆を大切にすることの重要性、タイトルにあるように「幸福」とは何か?という問いに対し考えさせられる内容の見応えのある作品になっている。所々で金田一シリーズを思わせる人物をここでも使うことで、金田一ファンにとっても別の楽しみを見せてくれているこの辺りの市川崑監督らしい映画を観る上での楽しみ方や、また特殊なシルバーカラーという映像によって、普段は見ることの出来ないようなこんな東京の姿までも映し出す。その市川崑監督の映画ファンは勿論、そうでない人にまで興味をという引き付けられる魅力がこの映画には存在する。それにしても市川崑が亡くなったからこうして観ることが出来るのか?と思うと何だかとても哀しくなるし、やりきれない。生きている間に誰もが見ることが出来なかったものか?日本映画だけの問題ではないが、監督が生きている間にDVD化して欲しかったし、全国の映画館で上映して欲しい。そういう映画があまりにも多過ぎる気がしてならない。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-11-28 11:30:42)(良:2票)
20.  恋する惑星 《ネタバレ》 
香港映画=カンフーという意識をこの映画を見たことで払拭し、新たな一面を覗かせる何ともこの不思議な世界、言葉では説明するのがとても難しく、好きか?嫌いか?と尋ねられたら好きだとしか答えようがない。久しぶりに借りてきて観てみると、香港映画でありながら日本映画のようであり、香港にも日本同様、ポケベルなんてものが存在していたんだね。なんてことを思ったりして、色んな意味で同じ日本人として、身近な存在に思えてしまう魅力がこの映画にはある。最初の金城武と謎の金髪女とのやりとり、かみ合わない感じの中にまるで人間の運命のようなものを覚えずにはいられなくなる。何もかもが上手くいかないことが人間、特に男と女の間には多いというものをこの二人を見ているだけでそう感じてしまうという意味でもこの映画は男女の違いをストレートに描いていると言っても良いだろう!それはトニー・レオンとフェイ・ウォンの二人にも言える。作品全体に漂う空気、それを楽しめる人は好きだけど、その空気が肌に合わない人には不向きな映画かもしれない。それにしてもこの映画を観ているとやたらと腹が減って困る。それも夕飯を喰ったばかりでだ。だからって毎日誕生日まで缶詰ばかり、しかも、賞味期限の切れたものきりは勘弁である。金城武はよくあれで下痢にならないものだと感心させられる。それだったら毎日、サラダきりの方が健康的でダイエットには持ってこいだと思うが、サラダだけってのもちょっと困る。とにかく何か食べたくなる映画の代表のような映画である。食べたいという意味ではけして、美人ではないが、何とも不思議な魅力いっぱいのフェイ・ウォンも食べてしまいたくなるぐらい魅力的である。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-11-19 22:02:16)
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