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プロフィール
コメント数 618
性別
自己紹介 【好きな映画】
★ヒューマンドラマ系
★恋愛
★コメディ
★推理・サスペンス・法廷
★アニメ
★その他、心がほっこりする・ワクワクする・揺さぶられるものなら何でも。

【苦手な映画】
×ホラー・スリラー
×暴力系・ヤクザやヤンキー系
×アクション
×アイドルが主演
×ハードボイルド
×見せ場が女優の裸だけの80年代日本映画
×映画の質よりも興行成績だけを意識したハリウッド映画

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1.  シング・ストリート 未来へのうた 《ネタバレ》 
主役の二人、いろいろあってラストシーン。曲の歌詞が画面に流れると、自分の若い頃の情熱を思い出し、懐かしいような、うらやましいような気分。もう若いとはいえない世代も「青春、もう一回やりたい!」と思ったのでは?(笑) ラストシーンの曲も、二人の未来を応援するイメージソングと思っていて、それはそれで感動したのですが、あれ? それだけじゃないかも・・・と思って見直しました。  やっぱりこの曲の歌詞、兄貴から2人に向けたメッセージですよね。たぶん、ボートに乗る直前に彼が弟に渡した歌詞、それがこのラストの曲なのだと思います。 ドイツに行く夢が破れ、くすぶっていた彼の人生・・・。でも弟とラフィーナに夢を託すことができ、心から「やった!」と喜ぶ兄貴。最後の曲が彼の歌詞だと思うと、ラストの荒海のシーンも、兄貴の目線で二人を見守っている気分になり、彼が「オレは前に進めなかったけど、オマエらはがんばれよ!」と言ってるようで、涙が止まりませんでした。  兄貴が弟に「いつか曲をつけてくれ」と歌詞を渡す。その後、海を渡るシーンでその歌詞が曲として流れている・・・ということは、2人はロンドンに渡って成功したことを示唆しているのかなと思いました。 その解釈が合っているかどうかは別にして、ラストの曲の歌詞「行こう 間違ってても 明日には正しくなる」、このフレーズ、座右の銘にしようと思います(笑)  とにかく、音楽のセンスがバツグン♪ 音楽の力で映画をグイグイと引っ張っていくのがとても心地良く、音楽とシナリオと映像とがしっかりリンクしていて、「音楽映画」の代名詞といえる作品だと思います。エンドロールに入ってくるちょっとしたセリフも、映画を引き締めるスパイスのように効いていましたね。  『はじまりのうた』同様、こういうストーリーに対して必ず「現実はどうのこうの・・・」とくだらないセリフを吐く大人がいます。でもこの監督の映画は「だからどうした!」と言ってのけるだけのパワーを与えてくれますね。見た後にスカッといい気分になれるのが、この監督の作品の大きな魅力だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2020-10-02 22:16:09)
2.  少年メリケンサック 《ネタバレ》 
最高でした!ハードロック歌手のヨメと一緒に狂ったように笑い転げました!まーくんの歌のように、ニオイのしない屁のような時代だからこそ、こういうノリ、すごくいいですね!パンクは特に好きというわけではありませんが、「クソみたいな歌」がもてはやされている今の音楽業界を真っ向からバカにしていて痛快でした!「赤頭巾ちゃん御用心」がヒットしたものの、もともとハードロック志向だったことから解散したあのレイジーのエピソードをそのまま使ってるところは、50代以上にしかわからないギャグ? また、まーくんが浮気して別れたあと、4人が「さくららら」を歌って栗田さんをバカにするシーン、最高に笑えました!特にジミーさんの表情が大好きです(笑)。他にも、マサルの「イラッ!」としそうな歌と不安定な音程でシロートくささを表現しているところとか、ニューヨークマラソンの本当の歌詞とか、「撲殺ギグ」と叫ぶ秋祭りの子供たちとか、テルヤさんの「アンドロメダ」とか、ツボにハマった時のクドカンは最強ですね!
[CS・衛星(邦画)] 10点(2013-05-05 18:02:33)
3.  娼婦と鯨 《ネタバレ》 
現在を生きる女性が、過去に生きた男女の人生をなぞるようなストーリーで、とても素敵な映画でした。バンドネオンの音色、情熱的なタンゴが、いい具合に絡んでいますね。裸の女性など、エロティックなシーンが次々と出てきますが、これが全く下品ではないところに、作り手のセンスを感じます。特に「お前の匂いは"シ"だ。ロ短調の匂いがする」というセリフが印象的でした♪ 話の内容からすると、男性よりも女性に好まれそうな作品です。こんなに素敵な映画が、日本では劇場未公開。映画館で観たい作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2011-07-20 17:25:09)
4.  ジョゼと虎と魚たち(2003) 《ネタバレ》 
これはかなり良い作品ですね。ジョゼを演じる池脇千鶴、この役は決して簡単ではなかったはず。でも見事に演じ切っていました。妻夫木聡がいいですね。一見、平凡な普通の学生役のように見えますが、「普通の若者を演じながら主役を張る」のって、意外と難しいと思います。これがもしジャニーズ系のタレント俳優だったら、必ず「オレってカッコいいだろ」的な部分を出してしまって、映画そのものが台無しになっていたでしょうね。残念なのはクライマックスのラブホテルのシーン。照明効果が安っぽくて、ちょっと残念でした。でもかなり好きな映画なので、セルDVDを買おうと思います。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2011-07-08 22:03:21)
5.  シャンドライの恋 《ネタバレ》 
アフリカ音楽とクラシック音楽による感情表現、無駄なセリフを徹底的にそぎ落とした脚本とそれを活かす演出や映像センスなど、ストーリーそのものはベタなのに、映画的な面白さがギッシリ詰まっていたおかげで、引き込まれました。特にあのラストは最高でしたね! 虚しく鳴り響く呼び鈴と切ないBGMが素晴らしく合っていて、驚きの声さえ出ないほどでした。 でもベッドの2人を、そのまま映像で見せる必要はなかったような・・・。靴を脱がせたあとは、もっと抽象的な表現の方が良かったような気もします。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-07-04 19:03:13)
6.  十二人の怒れる男(1957) 《ネタバレ》 
とても96分とは思えないくらい濃密な内容でした。まるで自分があの部屋にいるような錯覚を覚えるくらい引き込まれました。脚本、演技、演出が優れていれば、ここまで面白くなるという、映画のお手本のような作品です。いい映画って、どんなに時代が変わっても、色あせることがないですね。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-09-15 17:31:09)
7.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
この映画の素晴らしさ・面白さはご承知の通り。ただひとつ残念なのはラストシーンです。最後、2人が再会するシーンを見せるのはセンスがないというか、もったいないというか・・・。レッドの「友に会えるといいが・・・」というセリフとともに、バスが遠ざかって見えなくなる・・・THE ENDという、原作に近い終わり方の方が、僕は好きです。
[DVD(字幕)] 9点(2011-07-02 22:31:46)
8.  潮風のいたずら 《ネタバレ》 
気軽に楽しめるラブコメで、脚本もしっかりしているし、主演俳優の魅力も光っているし、「何かおもしろい映画ある?」と聞かれた時にこれをオススメしておけば、よほどマニアックな映画ファンじゃない限り、まぁ満足してもらえそうな「無難な一本」かなと思います。監督はゲイリー・マーシャル。なるほど、言われてみればこの感じ、「プリティ・ウーマン」系ですね。  わがまま放題の傲慢セレブ・ジョアナと、ボロ家で家事子育てに悪戦苦闘中の主婦・アニー。この両極端な役を、同じ人とは思えなくらい完璧に演じ分けているゴールディ・ホーンってすごい! 尻丸出しのハイレグ水着も、エロよりも笑いにつなげるところはさすが。 最近、敬遠しがちだったアメリカ映画でしたが、たまにはこういう映画もいいですね♪
[CS・衛星(字幕)] 8点(2022-07-14 00:05:19)
9.  シェルタリング・スカイ 《ネタバレ》 
ツーリストではなく、トラベラーであり続けたキット。ほとんどセリフもなく、字幕もない後半こそがこの映画の見どころだと思います。一組の夫婦に男がもうひとり絡んで、男女関係云々という前半は、本題を表現するための前フリのようなもので、ストーリーがどうの、と論じる類の映画ではありません。  アメリカに帰れば、タクシーの中で大使館員とタナーを待っていれば、普通に生きることさえ難しい状況からは逃れられますが、キットはその選択肢に背を向け、どこかへ去ってしまいます。私たちが「快適」とする白人社会に戻ってしまえば、キットにとってそれは「ふりだしに戻る」ということだったんでしょう。山のような荷物を抱えて移動する「ツーリスト」から、トランクひとつの「トラベラー」となったキットは、物質第一主義の欧米文化に対する皮肉の象徴なのかもしれません。豊かさの象徴である山のような荷物=しかしそれは生きていく上でのお荷物=そんなものを生み出す欧米文化、ということでしょうか?  その欧米文化の副産物が差別社会。 オープニングのモノクロの映像には、発展していくニューヨークの様子が描かれ、快適、快楽、経済的発展、物質的な豊かさをイメージしたシーンが、都会的な雰囲気のジャズとともに流れます。そして、豪華客船から小さなボートで上陸した先では、一転して土着的な民族音楽。オープニングが終わり切らないここまでのシーンだけで、欧米と対極する文化圏が舞台であることが強調されています。たくさんの荷物を、家のない貧しい子供たちに運ばせるアメリカ人は、大きな荷物から帽子を取り出し、カメラで写真を撮り、スピーカーから西洋音楽が流れる酒場で、ドリンクを飲みながら子供たちに靴を磨かせるなど、アメリカの富裕階級とアラブ圏の当時の事情がくっきりと描かれています。 ラストシーン、タクシーから消えたキットは、最初3人で立ち寄った酒場に現れます。店内にはやはり西洋音楽が流れ、新聞売りの子供など、店の様子は変わらない。変わったのはキットの心。その心が「迷ったのかね?」「人には無限の機会がある」ことを、無言のおっさんから感じ取ります。おっさんの声はキットの感情そのもの。映画はそこで終わりますが、キットがその後もトラベラーとして生きていくだろうということは容易に予想できます。 グランドホテルから出てくるタナーが欧米文化の象徴、かつてはその文化の中で生きてきたものの、別の生き方を模索するキット。この二人のコントラストが、差別社会への批判なのだと思います。オープニングとエンディングを見比べると、この映画の意図がよくわかりますね。  後半の砂漠も、俯瞰的に眺めている私たちにとっては「美しい」風景ですが、そこで生きるアラブの人々にとっては日常の当たり前の風景。「ほ~ら、きれいな景色でしょ」と見せるだけでは、まさにただのツーリスト的映画になってしまいますね。静けさ・美しさと同等の激しさ・重苦しさが伝わってくる、それがこの映画の価値だと思いました。  それにしても、男と女の関係をこれほどまでに描き切ることができるベルトルッチ監督の手腕に、ただただ驚くしかありません。「シャンドライの恋」のラストシーンの衝撃も、なるほど、この監督だからこそ作れたんだと、改めて納得です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-09-12 21:37:49)
10.  修羅雪姫(1973)
この映画は、ただただ梶芽衣子の美しさを鑑賞するための作品ですね。話もまぁ、そこそこ面白かったですが、雪が梶芽衣子でなければ、すぐに観るのをやめていたと思います。それに挿入歌の「修羅の花」も、最後のシーンに激しくハマってます!梶芽衣子を見るたびに「この人で“実写版・サザエさん”を作ってほしかった」と思うのですが、今のところ賛同者ゼロです(笑)
[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-07-20 01:29:51)
11.  しとやかな獣 《ネタバレ》 
愉快なコメディーかと思って見始めたら、最後は笑えない結末でしたね。特にラストの山岡久乃、すご過ぎる!しかもそこで終わらないで、遠くから見た高層団地を初めて映して締めるというセンスに驚きです。この映画の目的って、高度経済成長の副産物に対する皮肉なんでしょうが、それを団地の一室だけで展開させるってすごい!また、蕎麦を食べるシーンで踊り出す兄妹、そしてものすごい色の夕焼け・・・このシュールさをこの時代に成り立たせていたとは・・・。こういうセンスを真似しようとして大失敗している日本映画、昔は(今も?)たくさんあったような気がします。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2014-06-15 22:15:25)(良:1票)
12.  灼熱の魂 《ネタバレ》 
見ごたえもあり、サスペンス的な要素も入って、見始めるとつい目が離せなくなるほど面白かったのですが、キツい話だな~!というのが正直な感想です。宗教や民族問題から生まれる憎しみの連鎖と、父と兄を探すことで知らされる母親の痛切な過去、この二つをうまく絡めて、上質な出来に仕上がっていたと思います。でも悲惨過ぎて、2度と観たくないですが・・・。ただ、プールサイドでの出来事は、展開上ちょっと都合良すぎかな?って感じです。【ネタバレ有】と書いていますが、“オチ”を書いてしまうと、観る面白味が激減するので、1+1=1の意味は伏せておきます。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-10 10:17:53)
13.  実録・連合赤軍 あさま山荘への道程 《ネタバレ》 
「実録」というタイトル通り、映画的な面白さよりもできるだけ事実に忠実に描くことを意識していたようですね。当時の時代背景や事件に興味のない人は全然楽しめないと思いますが、ドキュメンタリー的な観点からみると、非常に興味が湧きました。しょーもない「映画らしさ」を出されるよりよっぽどいいですね。この監督の昔の作品である「天使の恍惚」は、ただのごっこ遊びにしか見えませんでしたが、この作品は本当にこわかったです。時代って、ちょっとしたノイズや歪みであんな集団を生み出してしまいます。こわいですねー。それに、森や永田のような、自分の行動を心から「正しい」と信じ切ってる人、現代社会にも存在しますよね。◆総括リンチのシーンはトラウマになりそうなくらい悲惨で、気分が悪くなりました。◆昔、誰もが「共産党・共産主義ってこわい」って言ってたのは、この人たちのせいだったのかな?◆「君たちは完全に包囲されている」というフレーズは、この時に生まれたんでしょうか?また、彼らの「我々の革命的行為によってどうのこうの~」みたいな演説、確か「天才バカボン」でそういうシーンがあったの、思い出しました。そうか、あれはこの人たちのパロディだったんだ・・・。◆「光の雨」の山本太郎は、ただの殺人快楽者のように描かれてしまい、そういう意味ではこの作品の森の方がリアルでこわかったです。◆この映画で「坂井真紀の裸が見られる」と知り、期待していましたが、尻が少し見えた程度でガッカリ。このような観点から本作品を鑑賞しようとした自分を自己批判し、総括します(笑)
[CS・衛星(邦画)] 8点(2013-02-15 23:55:19)
14.  島田陽子に逢いたい 《ネタバレ》 
タイトルもそうだし、主人公の出会い方や、大女優が知らない一般人の家に泊まり、ドライブに出かけるなどという強引な設定など、日本のB級映画のニオイがプンプンで、「島田陽子もとうとうこんな映画に出るくらい落ちぶれたのか・・・」と思いましたが、いざ観てみると、これがなかなかの傑作!余命幾許もない男の別れた妻や娘に会うため、女優として何ができるか、島田陽子の魅力が冴える、見応えのある映画でした。島田陽子、確かに昔に比べて歳はとりましたが、ラブシーンは素敵だし、脱いでも全然年齢を感じさせないし、いい女優だと思います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-04-04 10:49:24)
15.  新幹線大爆破 《ネタバレ》 
見応えのある作品でした。2時間半という長さがまったく気にならず、最後まで食い入るように鑑賞しました。やはり高倉健という役者はすごいですね。演技がうまいとかどうかより、存在感が違うと思いました。こういう役者さん、最近いないですよね。また、千葉真一、宇都井健もさすがでした。とても面白い作品でしたが、警察のマヌケぶり、特に、柔道部員に「犯人だー、捕まえてくれー」と叫ぶシーンや、図面が火事で焼けるという設定、センスのかけらもない音楽など、いま見るとツッコミたくなるところはたくさんありました。でも出来の良い作品は、何年経っても色あせないということを証明してくれるような映画でした。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2012-01-05 23:46:38)
16.  幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 
子供の頃に見て「面白い!」という記憶があり、最近観てもかなり面白かったです。やはり高倉健の演技力・存在感はすごいですね。細かいところの演技も印象に残りました。冒頭の食堂でビールを飲むシーンの時、少し震えるところや、旅館のふとんで寝るシーンで、刑務所を出たことの喜びを実感させる演技は、子供心にも「役者ってすごい!」と思わせてくれました。途中、昔の歌声喫茶にいたような人達が「銀座カンカン娘」を演奏するシーン、あれはいったい何の目的があるのか、未だにわかりません。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-20 22:24:09)
17.  Shall we ダンス?(1995)
あんなに演技がヘタな人やシロート同然のような人がいっぱい出ているにも関わらず、素晴らしく面白い!もう数え切れないほど見たので、最初の時のような感動はありませんが、何度見ても普通に面白いと思える映画ってすごいと思います。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-07-04 23:22:26)
18.  仕立て屋の恋 《ネタバレ》 
窓の向こうで女性がカーテンも閉めないで着替えていたら、男性なら当然のぞき見してしまいますよね。のぞきやストーキング、残り香を嗅ぐなど一連の行動が「変態行為」に見えてしまうのは、社交性ゼロで外見的にも冴えない中年男性だから。主人公を、恋愛慣れしてないアスペルガー的キャラに設定にすることで、主人公の一途な思い・純愛度を際立たせようという狙い、嫌いじゃないです。 巧いなと思ったのは、殺人事件を絡ませることで、アリスがイールに近づき最後は裏切る理由がしっかりと描けていること。また、スケート場での転倒とラストシーンとのリンク、のぞきシーンで流れるブラームス、落下中に見る窓の向こうのアリスなど、センスのある演出によって、映画としてのクオリティはかなり高いです。  ただ、切な過ぎる救いようのない話なので、鑑賞のタイミングには気を付けた方がいいと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-08-08 16:06:31)
19.  白と黒のナイフ 《ネタバレ》 
この映画の見どころは、真犯人が誰かではなく、ラストシーンの女性の感情。それまでの法廷シーン等は、いわば前フリ。でも法廷劇としての展開があまりにも上出来過ぎて、途中まではどうしても法廷モノ・推理モノの視点で観てしまい、そのせいで弁護士と依頼人の恋愛模様が余計なものに思えます。最後、正当防衛ではなく、愛に対する裏切りで引き金を引くという、女性の悲しさ・憎悪を描いたラストシーンなのに「“犯人はやっぱりこの人だった”だけの映画」に見えてしまうのがもったいないですね。 この映画、ずいぶん昔に観た覚えがあり、「二転三転するおもしろい法廷サスペンス」という記憶が残っていましたが、ひさしぶりに観たら、ラストシーンの意味や制作者の意図が、今ようやく理解できたように思えました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-11-11 11:41:34)
20.  情婦
弁護士の風体や法廷シーンの駆け引きなど、まるでポワロのようでしたね。評判通りの出来でしたが、ラストシーンは、締め方としてはちょっと乱暴かも・・・。法廷もの・サスペンスものという視点で観れば、今はもっと優れた作品がありますが、それも、この時代にこういうクオリティの作品があってこそなんでしょうね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2014-06-07 16:19:42)
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