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ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1504
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自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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21.  ジョン・ウィック 《ネタバレ》 
犯罪者だらけのホテルのオーナーやフロント、旧友のマーカスや女殺し屋や掃除屋なんかはキャラが立ってるし、主役のジョン・ウィックもスタイリッシュないで立ちとアクションでカッコいいです。当然あるであろう他の組織なども匂わせて世界観は悪くないですね。ただ、『最強の伝説の殺し屋』、のわりに色々とスキがありまくるので予告編の圧倒的な強さを求めると「え?」と思うかもしれません。元雇い主だったロシアンマフィアのヴィゴなどから語られる伝説級の逸話や周囲の人間のジョン・ウィックへの畏怖を見せといてソレなので、ちょっと期待とは違った感じ。乱射して弾切れをしても連射しようとしてたり、格闘術では逆にのされたり最後まで何度も殺されておかしくない場面が多々あり、「あれ?話盛りすぎじゃね?」と。最後のヴィゴとの素手のタイマン勝負なんかも危うくやられそうだし、わざわざ格を落とす要素を入れなくていいのになと思いますね。やられるたびに「鉛筆で3人殺した」ってくだりを思い出してチャック・ノリス・ファクトが浮かんじゃいましたわ。復讐のターゲットだった息子はあっさりとワンショットで済ましてるんだから、あんな感じで冷淡に確実に処理する最強の殺し屋っぷりを観たかった。あと最後の犬泥棒もいらないな。関係ない犬を連れて行ってもねえ。まあ5年間でかなり錆び付いてたってことで、さっそく製作に入っているという続編に期待します。
[映画館(字幕)] 6点(2015-10-19 21:35:52)
22.  呪怨 -ザ・ファイナル- 《ネタバレ》 
前作が「終わりの始まり」で、次がもうファイナルって「早いなあ」としか思わなかったんですが、前のよりはだいぶマシな作りですね。今回の主役は平愛梨で前回は佐々木希。なんでこんなのに出るんだろうと思いますがホラーファン拡大にも貢献したのかな?他の出演者もおおむね悪くなく、演技できるのかな?と思った「おのののか」は前作のトリンドルとは雲泥の差で出来てました。ただ、今回も明るい場面が多く、怨念のこもった家も壊されてるし移動先も古臭いけど洒落た家になってるし、おどろおどろしさが希薄なのが残念。伽椰子役と俊雄くん役は前作に続いて出演してるけど、伽椰子はメイクも単純だったし特徴がないから面白みがないので前の人に戻して欲しい。 いつも通りな終わり方で「まあそうだろうな」と思ったんですが、エンドロールの後にまさか「貞子vs伽椰子」が待ち構えてるとは思いませんでしたわ。アレは今作公開を控えていたエイプリールのジョークとしてたのに、まさかヤル気だったとは。ホラー界では「フレディvsジェイソン」に匹敵するタイトルですから大事に作って欲しいですね。監督は清水崇でお願いします。
[映画館(邦画)] 5点(2015-06-24 21:02:07)
23.  シン・シティ 復讐の女神 《ネタバレ》 
原作未読。グラフィック・ノベルの世界を光と影のモノトーンで映像化した斬新な映像美は健在で楽しめる。前作の前日談と後日談で構成されており、無敵の女暗殺者ミホがデヴォン・青木じゃなくなってしまい残念だったけど、前作で逝ったキャラも登場するためファンは楽しめるでしょう。エヴァ・グリーンは『ダークシャドウ』と『300 帝国の進撃』で味をしめたのか、すっかりエロ悪女化してますがハマってて良い感じでした。 ただ、概ね悪くはないけどアクの強いキャラが少なく、エヴァのエロシーンばっかりでストーリーも間延びしてるし、黒い感情が渦巻く罪の街も緩くなったなと思った。今作のメインであるナンシーの自傷行為もやりすぎな気がする。顔面をやり出した時は「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディを。」と、思わず三原じゅん子の名セリフを言いたくなりましたわ。
[映画館(字幕)] 6点(2015-01-11 00:25:10)
24.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 
物語を新たにリブートしたとは知らずに観ましたが、ビデオ版から劇場版2までのシリーズに比べると『呪怨』が甘いですね。前シリーズ(?)と比べると、アレでそこまで強い恨みや呪いを抱くと感じませんし、伽椰子も俊雄くんもメイクしただけで、どうやっても抗えない引きずりこむような怖さが足りなかった。常に中途半端に明るい場面ばかりで、闇が足らないってのも解せません。それに、焼き直しのお約束は良いとしても演出にキレがないので驚きもなく、淡々とイベントを消化している感じ。新しい【あっち側へ連れていくネタ】も脚本がお粗末なのでイケてないし、終始テンション低いままでしたね。『終わりの始まり』と副題がついてますが、今後どうする気なんだろうか。素直に『終わり』でいいんじゃないでしょうかねぇ。佐々木希は華があって存在感もあり演技も悪くなかったんですが、そのせいでトリンドルの酷さが余計に際立ってしまってたかな。 【余談】佐々木効果なのか若い女性がいっぱい観に来ていましたが、3歳くらいの子を連れてきていた若いお母さんにはドン引きしました。人ぞれぞれに都合や理由はあると思いますが、子育てにはもうちょっと気を使いましょうよお母さん。
[映画館(邦画)] 3点(2014-07-02 23:58:13)
25.  死霊館 《ネタバレ》 
実在する超常現象研究家で状況によっては悪魔(悪霊)祓いも行っている学者が、キャリア史上100%本物と認め、『ソウ』で抜群の演出力を魅せつけたジェームズ・ワン監督作となると期待値も上がりますね。人里離れた一軒家に越してきた両親と5人姉妹の一家という絵に描いたような舞台設定ですが、今どきの「凄惨でえげつない描写をしときゃ良いんだろ?」という風潮の反対側を颯爽と走り抜けていくような抑えめな演出と音楽の数々。それがことごとく怖い。前作の『インシディアス』も恐怖演出は悪くなかったのですが、あまりにクドくて飽きてしまいましたが、この作品では心霊現象でのリアリティさでは群を抜いている。第一段階で存在を知らせ、第二段階で狙いを定めて精神的に弱らせ、第三段階で憑依、と徐々に迫り来る脅威を丁寧に描写できており、特に【目隠し鬼】のシーンは、見たら今後出来なくんじゃないかというレベルでした。 ただ、『悪魔の棲む家』のモデルになった家の話の超常現象は嘘偽りらしいんですが、その家を調査したエド&ウォーレンは本物と言ってたらしいんですよね。この映画も実話と言ってもかなり盛ってるんでしょうし考えるとキリがなくなります。まぁそこら辺はスルーして映画としては悪くない出来でした。
[映画館(字幕)] 7点(2013-10-16 18:31:51)(良:1票)
26.  地獄でなぜ悪い 《ネタバレ》 
登場人物がそれぞれ突っ走る感は良かったですし、ところどころにあるブラックすぎるギャグも悪く無く出演者がノリノリで演じている。そのテンションを維持できている要因が映画バカの平田を演じた長谷川博己の頑張りかな。まくし立てるようなマシンガントークは凄かったです。愛すべきバカが多く、いろんな映画のオマージュらしくきシーンもあるのでニヤニヤして観てましたが、あまりにもハイテンションな世界観は好き嫌いが別れそうですね。でも、堤が演じた池上組組長のように「全力歯ぎしりレッツゴー♪」が脳内でずっと繰り返されてる方が多いんじゃないでしょうか。中毒性抜群な曲でした。 引退宣言をした坂口拓がらしい役で出ていてビックリしましたが最後の作品(?)になるのかな。北村龍平がVERSUS2を撮る予定だから引退させないと語ってましたが、そうなることを望みます。
[映画館(邦画)] 6点(2013-10-09 22:23:24)(良:1票)
27.  少年H 《ネタバレ》 
原作未読。古くは『傷だらけの天使』『熱中時代』、後に結婚する伊藤蘭と共演した『あんちゃん』『事件記者チャボ!』『数々の2時間ドラマ』『刑事貴族』と各年代に常に主役として代表作を持つ、視聴率男の異名を持つ男、水谷豊。今では『相棒の杉下右京』が完全に定着してしまっていますが、今作では誰にでも公平に接し柔軟な考え方と強い信念を持ち家族を導く父親役。柔らかく抑えた演技で説得力のある理想的な父親像といえました。母親役を演じた国民的アイドルだった伊藤蘭。水谷豊との30年ぶりの共演が話題になっていますが、西洋かぶれ気味ながら(笑)、しっかり者で真っ直ぐで強い昭和の母ちゃんでした。その二人の愛情に包まれて育っていく子役の二人も凄く上手くて可愛くて頭を撫でたくなったな。 あの時代の国による情報操作、徐々に迫る戦争と空襲の恐ろしさ、軍国主義者が敗戦とともにあっさりとアメリカに迎合する民主主義者に転じる辺りなんかも家族の目線、少年Hの目線で綴られ分かりやすかった。小さな子からあの時代を生き抜いた方まで、多くの方々に観てもらいたい。
[映画館(邦画)] 8点(2013-08-16 23:17:01)
28.  SHORT PEACE 《ネタバレ》 
日本がテーマの短篇集。大友克洋の名で観に来る人も多いでしょうね。おそらく大多数の方がお目当てだったと思われる大友の作品、ビジュルは凄いけど一番微妙だったかな。その大友原作のカトキハジメ監督作『武器よさらば』が作品としてのシメですが、エンタメ要素抜群なので溜飲を下げた方が多いんじゃないでしょうか。それぞれのお話はまずまずなものの、トータルの上映時間が68分と短いので多少食い足りない感じ。 OPで女の子の衣装が目まぐるしく変わっていきますが色んなネタがありそう。クラッシャージョウのアルフィンを思わせるクラッシュジャケットみたいなのもあったな。
[映画館(吹替)] 5点(2013-08-16 23:12:54)
29.  ジャッキー・コーガン 《ネタバレ》 
『映画史に刻まれる、新たな殺し屋誕生!』というフレーズが使われてましたが、かなり拍子抜け。予告のカッコよさに騙される人が多いと思われる。タランティーノ映画のような会話シーンが多いものの、空虚で大した意味もなくタラのようさ粋さはないですね。まぁそれなりに面白味もありますが。 レイ・リオッタ(相変わらず伊良部ソックリ)が悲惨な目にあいすぎて気の毒になりました。
[映画館(字幕)] 5点(2013-05-17 01:05:46)
30.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 
昨今リメイクが多いハリウッドですが、改めてサム・ライミのセンスの良さが際立ってしまったな、という内容ですね。時代とともに予算も表現力も上がってるはずなのに遥遠く及ばない。オリジナルであった数々の奇抜さが全くないし、とてもはらわたの死霊と呼べるような存在ではなく他の映画で既視感のあるただの悪霊にすぎない。カラーコンタクトを入れて血塗りメイクして、「ニヤっ」とすれば怖いとでも思ってんでしょうかね。ただグロいだけのゴアシーンを含めたありきたりで凡庸な演出と、無駄に現代風の症例をねじ込んだ兄妹のしょうもない話もことごとく失敗に終わっていて、『死霊のはらわた』のリメイク作品としてではなく、オリジナル作品として見てもイケてないです。つい最近、怪しげな儀式をしましたよ、的な地下室の風景を見ても、普通に薬抜き生活を進めているトコなんか感性の鈍さ以前の問題で萎えるし、よくこの脚本で撮ったな。サム・ライミ自ら引っ張ってきたというこの監督は脚本も兼ねていて、何を勘違いしてるのか強気なコメントをしてましたが、本人的にどこら辺が凄いと思ってるんだかさっぱり分かりませんね。 最後にブルース・キャンベルがファンサービスで顔見程度に出てきますが、元気なうちにとっとと4を撮って欲しいな。スペルで肩慣らしは済んだでしょライミ。
[映画館(字幕)] 2点(2013-05-05 21:57:13)(良:2票)
31.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
タラにしては王道的ストーリーでアッサリ風味かな。映画好きらしく相変わらずオマージュがそこら中に溢れてますが、パクリと言われないのは映画への情熱とセンスと実績なんだろう。あと人徳もありそう。今回は黒人奴隷制度と復讐の西部劇。黒人への差別用語の連発でアメリカの南部辺りでは当たり前だったといいますが、差別もなく平和な日本で育った多くの日本人には想像も出来ない悪辣な世界だったんだろうな。惨たらしい場面もありますが、アレ以上のことも多くあったんだろう。考えてみたら一見リベラルなアメリカは差別や暴力で溢れかえってるんだよな。現代でも肌の色で判断し侮蔑する人がいるけど私には到底理解できないですね。 主要4人は良い味が出てますが、ジャンゴが主役ですが恩人であり師匠のシュルツに、極悪人キャンディは執事スティーブンにそれぞれ完全に食われてますね。ヴァルツ演じるシュルツは飄々とした能天気さで抜群に良かったです。彼が退場するあたりがピークだったかな。まあ殺さないで欲しかったキャラですが、あの場面で銃撃戦をして皆殺しで終わらせた方がスッキリしたと思いますね。あとは蛇足的だったし。 スティーブンはカルビンを御輿として担いでいるだけで、実は実権を握っている裏ボス的で面白かった。「二○ー、ニ○ー」と黒人差別用語でジャンゴを罵ってましたが、それを聞いている奴隷の面々誰もが「お前もな」と心の中で思ったコトだろう。サミュエルの顔芸を含めた怪演ブリは凄かったです。 そういえばタラが出てきた瞬間ニヤっとしてしまったんですが、さらにあのオチには笑っちゃいましたね。
[映画館(字幕)] 7点(2013-03-06 00:36:06)
32.  人生の特等席 《ネタバレ》 
俳優としては壮絶な幕引きをした『グラントリノ(2008年)』以来ですが、弟子の門出を飾るには良かったのかな。現在進行形のイーストウッドの姿に感慨に浸る方も多いでしょうね。 さすが長年接してきた弟子だけあって、監督兼主演で多くの傑作を生み出してきたイーストウッドの匂いと70~80年代のアメリカ作のような良い雰囲気を感じさせ安心して観られる内容。でも脚本が弱く地味でベタすぎて退屈でもあるな。その疎遠になった発端というのもわざわざソレにするか?という事件でゲンナリだし、いいメンツなのにもどかしさを受ける。 スゴイ球を投げるこれは目っけモンな投手も、あんな小さな子を相手に投げ込みじゃミットの中にクッション材を詰め込んでたとしても説得力に欠けるし滑稽に見えるけどね。アレは年季の入った元球児のオッちゃん辺りが良かった。 自分流のやり方を貫く体中ガタがきている人情型の頑固おやじと、有能な弁護士ながら仕事と結婚のどちらを優先するかの決断を迫られる娘。それぞれが抱える問題、両者間の問題も解決まで歯切れが悪い上にすべてが急激に丸く収まる終盤はヤリすぎ感があったかな。
[映画館(字幕)] 5点(2012-11-26 22:05:03)(良:1票)
33.  ジョン・カーター
原作未読。バローズって人は100年も前にこんな奇想天外なお話を考え出して、素晴らしい想像力を持った作家だったんだな、と。 数々のSF映画に影響を与えた伝説的原作というコトでしたが、今作は現代風に肉付けしアレンジしたようです。そのせいでなのか分かりませんが、全てにおいて凡庸にしか感じなかったですね。カーターは凄みも魅力もなく、ストーリーもメカも世界観もありきたり。影響を与えた原点ともいえる原作なのに既視感を覚えるという矛盾は製作陣のセンスの無さも大いにあるだろう。映像化するってのは難しいですねぇ。
[映画館(字幕)] 4点(2012-04-18 22:38:43)
34.  シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム 《ネタバレ》 
原作は多少読んだ程度。前作同様、賛否両論あると思いますが、このシリーズのホームズ像はロバート・ダウニーJr.の小粋な雰囲気と相まって正解だと思いますね。相棒のワトソンを演じているジュード・ロウと共に当たり役と言って良いくらいハマってます。ホームズらしい瞬時に鋭い洞察力、推理力、想像力を働かせるシーンは早いカット割り演出で表現も上手かったし、今回初登場のホームズの兄マイクロフト、宿敵モリアーティ教授なども魅力的な人物に描かれていて作品として引き締まった感じ。ユーモアあふれる人を食ったような軽妙なやりとりなんか面白かった。最後にあの滝での教授との手の内を読み合う高度な対決を持ってきてワトソンで締めで「おお良いねぇ」と思ってたら、前フリの効いたアレがあって笑っちゃいました。全編にわたりワトソン依存症のホームズは微笑ましかったです。
[映画館(字幕)] 7点(2012-03-24 23:46:59)
35.  十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 
オリジナルは未見。役所は命を預けるに相応しい存在感があったし、伊原は剣豪浪人って雰囲気が抜群だった。そんな中でも松方弘樹は張りのある声と滑舌の良さ、鬼気迫るずば抜けた殺陣の切れをしていて凄かったなぁ。いまだ健在ですね。 観る人を選ぶ三池得意のグロ演出ですが、将軍の弟である松平斉韶の残忍で鬼畜な暴君ぶりを増幅させるのに大きく貢献しましたね。行いを諫める訴状を出し切腹した臣下の残された家族を縛り上げ弓で射殺すわ、藩士の息子の嫁を手篭めにし嫁の目の前で息子を惨殺し何度も刀を振り下ろして首を切断し、「山猿の骨は硬いのう。」と言い放つ、その後に嫁も自害。とどめに親兄弟を皆殺しにされ、舌を抜かれ四肢を切り落とされ弄ばれた娘。その娘が口惜しそうに血の涙を浮かべ筆を咥えて書いた「みなごろし」は物凄くインパクトがあった。ここまで悪行の限りを尽くし嫌悪させる殿様も、病的で封建的な社会で生まれ好き放題の毎日で感覚が麻痺し、ある意味では被害者であったのかもしれないし、史実ではもっと残酷な行いをしていた人もいる。が、「こいつは生かしては置けん」と、完全に憎悪の対象としか見れなくなったな。その殿様をスマップ稲垣が感情が死んでいるかのような演技で好演しているが、トップアイドルと殿様で通ずるものがあったのかもな。完全に狂っていると理解しながらも、武士として忠義を重んじ主君を守るべく奔走する半兵衛を演じた市村も良かった。 どうでもいいけど、封建的で絶対だった身分制度は今の世の中じゃ考えられないが、「キレる」「逆ギレ」などと誰かれ構わず簡単にしてしまう今時の人がいたら島流し、市中引き廻しの上磔獄門、お家取り潰しなど各種を食らうだろうな。今もしちゃえば良いのに。 狂った殿様を世のために暗殺するという密命を帯びた男たち。残虐非道な斉韶に弄ばれた民の仇討ちでもあったが、太平の世に死にきれぬ思いをしていた侍に相応しい場所だった。斉韶に宣戦布告し、四肢を切られた娘の書いた「みなごろし」を見せつけ、「斬って斬って、斬りまくれ~っ!」は心が震える思いがしましたね。男気というか日本男児の壮絶な武士道、侍魂を見せて頂きました。
[映画館(邦画)] 9点(2010-10-06 00:57:50)(良:1票)
36.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 
原作未読。驚愕のラストとか煽るのは逆効果だから、良い加減に止めた方が良いと思いますね。 孤島とゴシック調の建造物などは、何かありそうな雰囲気が抜群だったし役者も良かった。ラストも正気に戻り、現実を受け止めた上であの選択は何とも言えない後味があったけど、この手は飽きたんだなぁ悪いけど。 【余談】「字幕」についていけない、内容が理解できない、漢字が読めないなど教育の問題やDVDの普及などもあって、最近は劇場でも「字幕」で観るより「吹替」で観る方が増えているそうで続々と公開されている。映画会社的には「吹替」にタレントでも使えば宣伝になるし一石二鳥なんだろうけど、俳優の声とイメージが違いすぎて映画ファンには敬遠される傾向があるが、気にしない人も増えてきたってコトなんだろうな。まぁ確かに聞きなれた言語であれば理解度も増すだろうが、本物で観ようって嗜好が減ったんだろうか(「字幕」にもきちんと本質を捉えているモノが望まれますがね)。 海外は他国の映画を「吹替」で観るのが主流だそうだが、日本は昔から「字幕」で観る方が多かった。本物志向でオリジナルに敬意を払って観てくれる日本のファンをありがたいと思った海外の映画スターも多かったそうだ。 そんな中、公開された本作の「吹替」は「超日本語吹替版」。本職の声優を使うだの、違和感の無い台詞だの色々と能書きを垂れてるようですが、わざわざアピールするほどのモノじゃなく、やって当たり前だろうという内容で呆れるばかり。 これからドンドン増えていきそうな「吹替版」ですが、作るのであれば本気で作ってくれと願います。観るかは分かりませんが。
[映画館(字幕)] 4点(2010-04-09 23:01:04)
37.  シャーロック・ホームズ(2009)
ホームズに関してはシャーロキアンではありませんが多少原作を読んで知ってる程度。 今までのホームズのイメージを脱却させたのは冒険だと思いますが、原作やドラマ版にそれほど思い入れはないのでアクティブでエネルギッシュなホームズ像はなかなか面白かったです。探偵らしい推理の面では期待外れでしたけど世界観はよく出来てます。 原作などではホームズより格が落ちるちょっと間抜けな相棒程度だったワトソンが同格的な活躍を見せるのも悪くないし、全力でワトソン依存症なホームズも微笑ましい。ホームズが唯一愛した女性アイリーンとワトソンの婚約者も、ホームズ、ワトソンとそれぞれ微妙な三角関係を形成していて雰囲気が良かった。ブラックウッド卿も邪悪でミステリアスな雰囲気を醸し出してて良かったけど、今作でも軽く出ていたホームズ最大のライバルであるモリアーティを今後どう持ってくるか楽しみですね。
[映画館(字幕)] 7点(2010-03-20 20:54:02)
38.  しんぼる 《ネタバレ》 
前作にもましてコント風なのがファン向けとしか思えないんだよな。押すと何か出てくるってのは昔からあってドリフとかでもベタだし、リアクションも予想通りだし。何かするたびに他に影響が出るってのもよくあるなぁ。だんだんと上達して世界を動かすまでに行ったけど、抽象的にして逃げて神の存在を匂わせただけなのかな?なんかもどかしいと言うか、映画作るならもっと練れば良いのにと思いました。最初の真っ白い密閉空間のベッタベタなコントだけでテレビ用に作ってたら良かったのにな。 予告でも使っていたダウン・タウン・ブギウギ・バンドの「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」に似た曲は松本の表情や外人さんの説明台詞とバックの絵が面白かったですね。ここら辺は松本が言う外国向けなんだろうか。
[映画館(邦画)] 3点(2009-09-17 00:49:04)
39.  13日の金曜日(2009) 《ネタバレ》 
リメイクではなくオリジナル1~3のエピソードを持ってきたって感じ。マイケル・ベイのおかげか映像はクリアで綺麗。でもママさんの活躍が見たかったなぁ。 殺しはCG使ってる割にバリエーションも見せ方も凡庸でガッカリだし、音楽も緊迫感が無く、ストーリーもどうでもいい兄妹話で引っ張っててノレませんでしたね。ジェイソンも風紀委員っぷりはさすがでしたが、動きが軽やかで重厚感が無くなってたし、死体を秘密基地(?)に持って帰って来て、食ってるのか知らんが何やらしているような描写は不要。レザー・フェイスとは違うんだけどなぁ。 シリーズファン的にこの作品は「無い」な。本家の方も人間離れしちゃって作り辛いとは思うけど、コレの続編だったら作らなくていいです。
[映画館(字幕)] 4点(2009-02-15 17:35:28)
40.  ジョー・ブラックをよろしく 《ネタバレ》 
コレ見たら女性陣はブラピファンになるでしょうね。死神がここまで無知で純真なのか?とは思いますが純粋無垢で少年のようなあの笑顔をみたらイチコロでしょう。徐々に人間社会を知ってからは凛々しくなってくるし、最初と最後は好青年だしプラピの色んな面が見られて好きな人にはたまらないでしょうな。色男は絵になるから羨ましいですねぇ。 脇役もピタリとはまっていてホプキンスは際立って存在感があったな。音楽含めとてもロマンティックで雰囲気も良い。「死と税金」の前振りなど面白かった。最後にくっ付くのはどうかと思いましたが、人生についてや愛する人のために出来る事など色々と深いので悪くないです。
[DVD(字幕)] 7点(2008-12-21 22:49:49)
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