21. ジェイコブス・ラダー(1990)
《ネタバレ》 映像が独特でシュールな雰囲気もあり、そのせいか観ていて終始不安な気持ちにさせられる。血みどろの力技ホラーではなく、本作のような内面がヒリヒリするような作風の方が、個人的には心に残る。ホラーゲーム「サイレント・ヒル」はこの映画からの影響をかなり受けているとか。戦争モノということもあり、非現実的な映像が続く割に、妙にリアリティも感じられて、その辺がいい意味で怖さに繋がっているのかも。タイトルのセンスもいいですね。 [DVD(字幕)] 8点(2009-12-03 07:56:38) |
22. 自虐の詩
《ネタバレ》 原作未読。素直に楽しめ、感動出来た。 減点ポイント・・・ ・東北出身の僕にとって、訛りが不自然すぎて気になった ・イサオが何故マトリックスwからあんなにひどい男になってしまったのか、その過程の説明が無かったこと ・エンドロール後のシーン、映像で終わらせれば美しかったものを、取って付けたような語りで締めるのはどうか この3点以外はテンポも良く、何より中谷美紀の演技が素晴らしい。 後半の回想シーンあたりからグッと感情移入させられる。 感涙ポイントは・・・やはり熊本さんでしょう。 [DVD(邦画)] 8点(2009-11-15 10:46:06) |
23. シド・アンド・ナンシー
見事にシドを演じたゲイリー・オールドマンに尽きる映画だと思う。 シド・ヴィシャス役を演じること自体無謀なように思えるが、実際のゲイリーの演技は本当に素晴らしく、見事にハマっている。凄い。 ただ、この映画を観て思ったことはやはり事実を元にした映画で、面白い作品を作るということは相当難しいということ。 ドラッグ、アルコール中毒の恐ろしさをリアルに描いていたが、やはりストーリー展開に驚かされることは無く、むしろ淡々と進んで終わってしまう。 ただ逆に無理に面白い作品を作ろうとして脚色を強めてしまうと、史実と異なるということで、ファンからブーイングが来ることも確実だし・・・・・難しいですね。 映画としては楽しめなかったが、主演2人の素晴らしすぎる演技に5点献上。 [DVD(字幕)] 5点(2009-06-21 02:40:19) |
24. 死霊の盆踊り
誰もが「クソ映画」というもんだから、「クソ映画ハードル」を自分なりにかなり上げて観賞。だがこの映画はそんなものラクラクと超え、宇宙の彼方まで突き抜けていました。 自分という人間のちっぽけさを痛感した。 この映画の前では我々の映画評論、いや言語表現すら、あまりに無力だ。 [DVD(字幕)] 0点(2009-05-22 14:09:15) |
25. 七人の侍
侍7人全員のキャラが立っており、不要な登場人物がいない。 百姓たちも、悲しい面だけでなく、捻じ曲がった根性など、ちゃんと人間の汚い部分も描いていて、素晴らしい。 3時間以上のかなり長い作品だが、テンポの良さ、意表を付く展開、登場人物全員に感情移入できるほどの、役者陣の名演技。 3時間が全くダレずに観賞できた。 三船、志村喬はもちろんだが、久蔵の何よりかっこ良さ!これぞ侍 という感じでした。 リアリティと、エンターテイメントのバランスが絶妙な、最高に楽しめる一本。 [DVD(邦画)] 10点(2009-03-23 03:17:51) |
26. ショーシャンクの空に
まさに「これぞ名作」といえる作品。ストーリーも重厚で、ラストは素晴らしいとしかコメント出来ない。映画好きで良かったなぁと、心から思いました。歴史に残る作品でしょう。 [DVD(字幕)] 9点(2009-02-08 02:07:09) |
27. シンドラーのリスト
《ネタバレ》 恐ろしい、憎まれるべきアモン・ゴース役を演じ切ったレイフ・ファインズ。あの役を演じるには相当な覚悟が必要だったはず。心が破綻しているゴースが、一瞬見せる「人間」の顔。戸惑いのような、悲しんでいるような、混乱の表情。それをレイフ・ファインズは完璧に演じていたと思う。もちろん虐殺シーンの映画だと分かっていてもリアルに恐ろしさを感じてしまう演技も凄まじかった。 映画としては、完全に史実に基づいていないということで批判の声もあるようだが、それでも映画史上に残る、後世に伝えていくべき映画であると思う。 [DVD(字幕)] 8点(2009-02-05 09:35:33) |