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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1888
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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61.  ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界 《ネタバレ》 
「ねえ、聞いて。あたし、世界がこのまま終わってしまうなんて絶対に嫌。だから、あのキューバの核ミサイルのこと、なんとかしよう。あたしたちに出来る精一杯のことを」――。1945年、広島に原爆が投下された年に、ロンドンの同じ病院で生を受けたジンジャーとローザ。それから17年後の1962年、以来ずっと共に過ごしてきた2人はいつも一緒に居る親友同士となっていた。それぞれに問題を抱えた家庭環境から逃れるかのように、彼女たちはお互いの存在に大きく依存してゆくのだった。だが、感受性豊かなジンジャーがキューバ危機によってもたらされた「世界はこのまま終わってしまうのかも…」という強迫観念に捉われると、そんな2人の関係も少しずつ亀裂が生じ始めてゆく……。17歳の2人の少女の、文字通り今にも壊れてしまいそうな危うげな日々をリリカルな映像でもって綴った青春物語。うーん、なんだかこれまで大量に創られてきた思春期少女の青春を雰囲気重視で描いた過去の色んな作品(ソフィア・コッポラとかガス・ヴァン・サントとかの)の影響をモロに受けちゃってますね~、これ。ただ、そんな過去作に比べるとちょっと(いや、かなり?笑)センスが不足しているせいで、こちらはまったく新味のない平凡な作品となってしまってます。唯一新しいと思えるのは「核戦争勃発の危機により、もしかしたら世界は明日にも終わってしまうのかも」という、当時の社会に漂っていた現実的な閉塞感を物語の背景にしているところなのだけど、残念ながら巧く機能しているとは到底言い難い。それに後半、親友の父親に惹かれていくローザという展開もあまりにも単調過ぎるうえに、いまいち心理描写が希薄なせいで一向に感情移入できず、終始睡魔が…。主役を演じた2人がなかなかのかわい子ちゃん(エル・ファニング、いつの間にかなかなかの美少女に育っててびっくり!)で、そんな彼女たちのちょっぴり百合っぽい淫靡な雰囲気がけっこう良かっただけに残念!
[DVD(字幕)] 4点(2014-10-12 23:15:56)(良:1票) 《更新》
62.  17歳のエンディングノート 《ネタバレ》 
末期の白血病を患う17歳の少女テッサ。懸命な治療の甲斐も空しく、とうとう主治医から余命数ヶ月であることを告げられるのだった。深い哀しみの底に沈み込む彼女だったが、それでもなんとか前向きに生きようと死ぬ前にしたいことのリストを作る。「無免許だけど車の運転」「いけないことだけど万引きしてみたい!」「なんとかして空を飛ぶ」「とことん酒を飲んで酔っ払う」「ドラッグだってやっちゃう!」「そして誰とでもいいからセックスをする」…。大の親友と共にそんな刹那的な毎日を過ごすテッサだったが、ある日、障害のある母親と一緒と暮らす青年アダムと出逢う。純朴で心優しい彼に次第に惹かれてゆくテッサ、しかし無慈悲にも彼女の病はどんどんと悪化の一途を辿ってゆくのだった――。過酷な運命に翻弄される17歳の少女の葛藤と青春、そして切ない恋心を瑞々しく描き出す青春ラブストーリー。最初こそ、そんな彼女のいかにもな自己憐憫甚だしい卑屈キャラっぷりにけっこうイライラさせられたりもしたのだけど(テッサが友達と笑いながら万引きするシーンはいくらなんでも不愉快千万!)、それでもアダムと出逢ってからのテッサが様々な葛藤を抱えながらも少しずつ心を開いてゆく繊細な心理を詩的で美しい映像と音楽の数々で描く後半部分はけっこう良かったですね。もうすっかり成長してしまったダコタ・ファニングちゃんが、難病に苦しむ可憐な少女を頑張って演じていて、そこも素直に好感持てました。ただね~、さすがにちょっとベタ過ぎじゃないっすか、これ?実話を元にしたかどうか知りませんけど、このいかにも「不幸な自分に酔いたい若い女の子たちの願望に応えてあげました」って感じの超ベタベタなストーリー展開には、もうすっかりおじさんとなってしまった僕としては観ていてちょっぴり(いや、かなり?笑)気恥ずかしくなっちゃいました。もう少し大人目線なシーンがあっても良かったように思います。よくよく考えたらけっこう悲惨なお話なのにあくまでポップで明るい雰囲気を最後まで維持した、この監督のセンスはなかなか良かっただけに惜しい作品でありました。
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-19 00:54:00)
63.  死霊館 《ネタバレ》 
高名な心霊研究家であるエドとロレイン夫妻。これまで科学では解明できない様々な難事件を見事に解決してきた彼らだったが、これは今まで誰にも語らなかった最も邪悪な事件を基に描いた実話である――。71年、アメリカのどこにでもあるような片田舎、格安で手に入れた一軒家に5人の娘と愛する妻と共に越してきたトラック運転手ペロン、だが夜な夜な恐ろしい怪現象がそんな家族たちを襲い始めるのだった。謎の死を遂げる愛犬、怪しげなオルゴールに夢中になる末娘、夜中の3時7分に一斉に止まる家中の時計、そして知らぬ間に妻の全身には謎の痣が拡がってゆく…。藁をも縋るような彼らの依頼を引き受けたエドとロレイン夫妻は、訪れたその館で恐ろしい魔女の呪いが今まさに家族を喰い尽くそうとしていることを知るのだった。かつて「ソウ」シリーズで一世を風靡したジェームズ・ワン監督が新たに挑んだのは、そんなびっくりするぐらいオーソドックスな展開が続く超ベタベタなエクソシスト作品でした。でも、なんでだろう、けっこう面白かったっすよ、これ。最初から最後まで既視感バリバリの怖がらせ演出が延々と続くのに、普通に最後まで観ていられるのは、恐らく監督のこの細部へのこだわりなんだろうね。いちいちセンスを感じるアイテムの数々(最初に出てくる人形の気持ち悪さったらもう!笑)や、凝りに凝ったカメラワーク、全編に横溢するピリリと冴えたホラー&グロ描写。うん、及第点レベルではあるものの、エンタメホラー映画としては充分に楽しめる作品でありました。まあ、実話を基にしたうんぬんのくだりは、恐らく本人たちが長年人に話したり講演したりしていくうちにどんどんと尾ひれが付いて次第にスケールが大きくなって本人が知らないうちに話が一人歩きして…、の結果がこれなんだろうけどね。実際は「あ、ネズミが出た。い、異臭がする。え、変な音が聞こえたよ、あぁ~人が居るような気配がする、きっとここには魔女が居るに違いない…(実際見たわけじゃないが…)」程度の話だったんだろうけど(笑)。
[DVD(字幕)] 7点(2014-07-02 20:01:27)(良:1票)
64.  終戦のエンペラー 《ネタバレ》 
昭和天皇の戦争責任――。この日本人にとっては極めてポリティカルでナイーブなテーマを、戦争犯罪を調査するある一人の若いアメリカ軍人の姿を通して描くシリアスな歴史ドラマ。「天皇を絞首刑にしろ!」などという、日本人にとっては口にするのも憚られるような台詞がばんばん出てくる(特に昨今の右傾化する風潮の中では)作品をアメリカ人が撮ったということで、かなり危険な地雷を踏んでるんじゃないかという懸念を持ちながら、この度鑑賞してみました。だったのですが、スタッフたちがかなり入念にリサーチしてから撮影に臨んでいることが窺える丁寧な描写に最後まで違和感なく観ることが出来て素直に好印象です。日本が大混乱に陥ることを承知で戦犯として処刑すべきか、焦土と化した日本を再建させることを最優先に無罪とすべきか、ここまでぎりぎりの判断があったとは大変勉強になりました。そして、タイトルに「エンペラー」とつけながら、終始シルエットのみの描写でほとんど出てこない昭和天皇が、最後に全国民のために厳かにその姿を現すシーンには日本人として深く胸に迫るものがあり、やっぱり感慨深かったです。ただ、そんな政治ドラマを優先させたからか、主人公と日本人女性アヤとの恋愛パートがかなり薄味となってしまったのが残念でした。アメリカへと帰ろうとする彼の乗った車を、「待って!行かないで…」と叫びながらアヤが追いかけるという超ベタなシーンには、ちょっぴり失笑です。それでも、かなりリアルに再現された終戦直後の焦土と化した東京描写や、敢えて加害者であるアメリカ側からあくまで真摯にこのテーマへと取り組んだという意義に、敬意を表して7点。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-30 11:25:46)
65.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 
若き日のサム・ライミがその迸るような才能を全て注ぎ込んで創り上げた、あのスプラッタホラーの新たな礎を築いたと言っても過言ではない伝説のカルトムービーを無謀にもリメイク!どうせ、こんなもんじゃろーという僕の予想を一切裏切らない、前作とは比べるべくもないフツ~~~のホラー映画でしたね(笑)。兄と妹の長年にわたる確執とか、その妹が麻薬中毒でそこから立ち直ろうとする人間ドラマとか、「死霊のはらわた」にそんなんいらんねん!とにかく、主人公たちが復活したゾンビによってぐちょぐちょドロドロに(精神的にも肉体的にも)されるシーンをひたすら描いてくれたら、それでええねん!と、最後まで不満爆発でした。あの一度見たら忘れられない、唯一無二のきったな~い映像で描き出された、あまりにもやり過ぎててホラーなのに何故かそれが笑いにまで昇華されていた、あの前作はやっぱり偉大だなぁとあらためて再確認っす!それに比べて、こちらはただグロ痛いだけで特に記憶に残りそうなシーンも出てこず、中盤で主人公が入れ代わるって設定も意味不明だし、結果として凡庸なよくあるB級ホラーってだけの作品でありました。でもまあ、割り切って観ればB級ホラーとしてそこそこ楽しめるとは思いましゅ。
[DVD(字幕)] 5点(2014-03-25 19:42:15)
66.  親愛なるきみへ 《ネタバレ》 
戦場で敵の銃弾に倒れたとき、薄れゆく意識の中でおれが最後に思い浮かべたのは、子供のころに手に入れた一枚のコインと、そして君のことだった――。ひと夏のバカンスで軍人のジョンが出逢ったのは、勝気で魅力的な大学生の女の子サヴァナだった。たった2週間の休暇の中で瞬く間に親愛の情を深めていく2人。「これから2年間、戦場で過ごしたら必ず除隊する。それまできっと待っていてくれ」と、彼女に固く誓い戦地へと趣くジョンだったが、911という理不尽な現実によってそんな約束は先送りされてしまう。いつ死ぬとも知れぬ過酷な戦場で、サヴァナからの愛情溢れる手紙だけを希望の光に必死に生きるジョンだったが、いつしかそんな彼女からの手紙も途切れがちに。不安を募らせる彼にようやく届いたサヴァナからの手紙には、哀しい告白が吐露されていたのだった…。冒頭から、繊細で叙情的な美しい自然描写を背景にそれぞれに鬱屈した思いを抱えながらも懸命に生きる人々の姿を瑞々しく描き出す、いかにもハルストレムといった切なくて美しい珠玉のラブストーリーでした。彼の初期の名作群を思い起こさせる、自閉症を抱えながらも純朴に生きる無垢な少年と、同じく自閉症を患うお父さんとの対照的な苦悩の描写なども印象的な良い余韻を残してくれます。一枚のコインを巡る親と子の長年にわたる葛藤と、病床での手紙を通じた和解など、細部のさり気ないエピソードの数々も詩的で良かったっす!そして、すれ違いや些細な喧嘩からいつまで経ってもうまくいかないジョンとサヴァナ、それでも愛さずにはいられない男と女の悲哀が、ささくれ立った僕の心に深く響きました。うん、ハルストレム、グッジョブ!
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-06 00:09:04)
67.  思秋期 《ネタバレ》 
長年連れ添った妻を亡くし、癒しきれない孤独感から酒に溺れ、ロクでもないどん底生活を送っている初老の男ジョセフ。毎夜、深酒してはトラブルを引き起こす嫌われ者の彼だったが、とうとう酔った勢いで愛犬を蹴り殺してしまうほど、最悪の状態に。人生の〝思秋期〟を迎え、出口のない迷路へと迷い込んでいたそんなジョセフは、ある日、夫からの激しいDVに苦しむハンナという女性と出会う。最初は反発しあっていた2人だったが、閉塞感漂うお互いの人生に共鳴しあうかのように次第に距離が縮まってゆく。だが、彼らの仲を誤解した夫によってハンナは顔の形が変わるほどの酷い暴力をうけてしまうのだった。人間的にかなり問題のある登場人物たちが織り成す、最後までうんざりするくらい暗~い哀切な人間ドラマ。いやー、観終わった後の気分を一言で表すなら、鬱(笑)。治まっていたおれのアル中も再発しそうになっちまったじゃん、このヤロー。ただ、この作品を通して「もしかしたら人生なんてしょせんはクソなのかも」という疑問へと必死に抗おうとしている、この監督の切実な思いには素直に好感が持てました。みんな、こうやって反吐が出そうな思いを抱えて必死に生きてるんだよ、うん、分かる分かる。でも、映画監督として才能を感じるのは、やっぱり「人生なんて、しょせんはクソさ」というシニカルな思想を持った、ラース・フォン・トリアーやミヒャエル・ハネケなんだよねー、皮肉なことに。シンプルな人間ドラマとして良かったとは思うんですけど、ちょっぴり地味で古臭く感じたのも事実。もうちょっと新しい部分も欲しかったですね。なんだか、昭和枯れすすきのような作品でありました。
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-26 08:50:23)
68.  ジャッキー・コーガン 《ネタバレ》 
ヤバイ奴らが運営する地下の賭場を襲うことに決めたチンピラ2人組。かなり杜撰な計画は奇跡的に成功するものの、ドラッグにだらしない相棒が酒場でつい口を滑らせたことから、常に冷静沈着な殺し屋ジャッキー・コーガンが2人の元へと忍び寄る。楽勝で大金が稼げたことに浮かれていた彼らだったが、一転して自業自得の窮地へと追い込まれてゆくのだった。一見、そんなオーソドックスな犯罪ドラマと見せかけながら、実はブッシュ政権末期で破綻した経済至上主義政策に翻弄されるアメリカ社会を暗喩的に描いたクライム・サスペンス。とにかく、一本の映画としてみればあまりにも稚拙と言わざるをえません。タランティーノの映画に出てくるエピソードの一つとして検討されながら、ぎりぎり採用されなかったようなお話をなんとか引き伸ばして90分の映画へと無理やり成立させたような退屈極まりない作品でありました。NYからやって来るアル中の殺し屋も、恐らくどうしようもない駄目男のトホホ感をタランティーノっぽく漂わしたかったのだろうけど、完全に失敗しています。そして、肝心の暗喩のほうも上手く機能しているとは到底言いがたい安易な代物。お年を召しても相変わらずカッコいいブラット・ピットや、レイ・リオッタが殺されるシーンでのスローモーションを多用した凝ったカメラワークとかはなかなか良かっただけに残念です。
[DVD(字幕)] 4点(2014-01-28 06:12:16)
69.  15歳、アルマの恋愛妄想 《ネタバレ》 
Hなことにとっても興味津々、思春期真っ只中の女の子、アルマ。一人になったらすぐにHな妄想ワールドへと突入し、色んなものを股間へと擦り付けハアハアしちゃう。そんな彼女が、友達のパーティーで前から気になっていた男の子に突然おち〇ちん(何故かでっかくなってる!笑)を突き付けられたからさあ大変。閉鎖的な小さな村の中で〝チンチンアルマ〟というあだ名を付けられるわ、みんなから無視されるわ、お母さんはヒスをおこしちゃうし、これからどうなっちゃうの、あたし?という思春期ラブコメだと思って鑑賞してみたら、まさかの普通の青春ドラマでした。恐らく、ハルストレムの初期作品のような世界をちょっぴりお下品に描いてみたかったという狙いは良いと思うのだけど、主人公アルマにあんまり魅力を感じず僕はいまいち乗り切れませんでした。うーん、こんな女の子居るかな~。これってもろ思春期童貞男子の発想じゃん。思春期女子はもっとうれしはずかし系の妄想に走ると思うんだけど。なんだか、きっと女の子だっておれたちと同じくエロいに違いないというドブロック「もしかしてだけど~」的男目線で描かれた、童貞男子のエロ妄想映画だと僕には思えました。それならそれでもっと無茶苦茶してくれても良かったと思うんだけど、最後まで中途半端に抒情的という、なんともどっちつかずな作品でありました。もしかしてだけど~、もしかしてだけど~、女もオナニーしまくってんじゃないの!そうゆうことだろ!←いや、違うし(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2014-01-13 22:19:56)
70.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 
昔からピクサーって「そこに目をつけるかー」っていう独特の発想から始まり、それをスタッフ同士で徹底的に議論を重ねて脚本に仕上げ、そして日夜進化する映像技術を駆使して誰も見たことがないような素晴らしい世界観を有したアニメーションへと仕上げてしまうところが凄いんだよなー。ただ、たまにその設定が許容できない作品があったりするけど(たとえば「バグズライフ」→蝶とカマキリが仲間ってどういうこと?エサじゃん!とか、あるいは「カーズ」→この車たちを造ったのは誰なん?彼らは進化した有機体なの?とか)、でもこのゲームセンターのゲームのキャラクターたちが閉店後に相互の世界を行き来しているという設定はちゃんと許容できました。ごりごりの近未来シューティングにかくかく二次元キャラが忍び込んだりとか、見てて普通に面白いし。ただ、僕が生来の酒飲みで甘いものが大の苦手なせいで、あの物語の主要舞台となる「シュガーラッシュ」の見れば見るほど胸焼けしそうなお砂糖120%の濃厚スウィーツワールドには若干辟易。観終わったあと、無性にイカの塩辛が食べたくなりました(笑)。あと、魅力的なキャラがいまいち少なかったかなー。普通に面白いとは思うんですけど、ピクサーの過去の傑作群に比べたら、少々見劣りする感が否めなかったです。僕がとっくの昔にゲームを卒業してしまって、あんまりこの世界に思い入れがないこともあるんだろうけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-11 18:37:17)(良:1票)
71.  ジャッジ・ドレッド(2012) 《ネタバレ》 
核戦争により荒廃してしまった未来社会。崩壊寸前の秩序を維持するため、政府は犯罪者だと自分が判断したら問答無用で殺してよし!という、あり得ないくらい強権的な警察機構を有する司法システムを作り出していた(弁護士は全員廃業っすね笑)。ということで、日夜、ガンガン悪人どもを問答無用で殺し捲っていたドレッドは、上司の命令で、超能力を有するという新人の若い女と共に凶悪な女ボス〝ママ〟が支配する超高層ビルへと向かうのだったが…。すみません、スタローン主演の旧作は未見です(噂によるとトンデモ映画らしいですけど笑)。まあ、アメコミを原作にしたということで、アメリカ版・北斗の拳みたいなぶっ飛んだ世界観はけっこう楽しめました。でも、ちょっと主要キャラクターの描き方が弱いような気が…。悪ボス・ママ→もっとぶっ壊れてて周りの悪人を引かすくらい強烈なキャラでも良かったと思う。ヒロイン・ルーキー→理想だけは高い世間知らずのお転婆キャラでもっと主人公を困らせても良かったと思う。主人公・ドレッド→どうしてそんなに悪を憎むようになったのかという過去のエピソードとかを絡めて描いたほうが深みが増して良かったと思うのになー。結果として、観終わってみれば、特に心に残るもののない凡庸なSFアクションとなってしまいました。それでも、スローモーションを多用したグロくて乾いた映像にはけっこうセンスを感じたので6点。
[DVD(字幕)] 6点(2013-12-02 23:50:35)
72.  ジャックと天空の巨人 《ネタバレ》 
生活費を得るために、街へと馬を売りに来た平凡な青年ジャック。そこで謎の修道士と出合った彼は、ひょんなことからその馬と魔法の豆を物々交換することに。その夜、あやまって床下に落とした魔法の豆から伸びた蔦が瞬く間に天空高く育ったことから、ジャックは偶然知り合った王国の姫や騎士らと共に天空の巨人伝説を巡る冒険の旅へと巻き込まれてしまう。誰もが知る名作童話を、大胆なアレンジと最新のCG技術を駆使して映画化という、最近流行りのファンタジー作品。恐らくこんな映画なんだろうなーという、こちらの期待を一切上回らないがまあまあ面白いという、典型的な可もなく不可もなくな映画でありました。欲を言えば、もうちょっと主人公の青年役の俳優に華があれば良かったかなー。それに巨人たちの造形もただ小汚いだけで僕にはあんまり魅力を感じませんでした。クライマックスも、ロードオブザリングで散々やり尽くしてきたような映像がひたすら続いて少々単調。あれれ、書いてるうちに不可がいっぱい出てきた(笑)。でもまあ、適度な暇潰しとしてはぼちぼち楽しめると思います。ユアン・マクレガーの飄々とした演技も良かったです。
[DVD(字幕)] 5点(2013-12-01 08:18:23)(良:1票)
73.  白雪姫と鏡の女王 《ネタバレ》 
誰もが知る名作童話を最新のCG技術を駆使して映像化、魔女役は往年の名女優、そして主役である白雪姫はダイヤの原石となるかもしれない新人若手女優を起用という、枠組みだけ見ればちょっと前に創られた「スノーホワイト」と似た作品ながら、何処までも真面目に撮られたあちらとは違い、今作は何処までも明るいコメディタッチの作品でありました。それに「ただ若いだけの女になんか、まだまだ負けないわよ!」と主演女優を完全に喰っていたシャーリーズ・セロンと違って、今作のジュリア・ロバーツはちゃんと若手女優と調和しており好印象。白雪姫役の女の子も、最初こそ「眉毛濃っ!」と思ったものの映画の進行とともにだんだんと可愛く見えてくるのだから不思議。ただ、昔からこの監督のセンスとは微妙に合わないんだよなー。面白いとは思うけど、そこまで心惹かれるものはなかったです。それに全編に散りばめられたギャグの数々も僕には笑えませんでした。これはもう好みの問題なんだろうけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-27 12:51:44)(良:1票)
74.  シャドー・ダンサー 《ネタバレ》 
IRAの工作員として、兄弟と共にテロ活動に勤しむコレット。任務中、英国情報部員マックに捕まってしまった彼女は、息子の安寧と引き換えに内部密告者として働くことに。しかし、事前に計画していたテロ活動が当局の待ち伏せにより失敗に終わってしまった仲間たちは、次第に彼女とその兄弟たちに疑いの目を向け始める。追い詰められ、最後の望みとしてマックに縋りつくコレットだったが、マックもまた隠されていたとある真実により情報部内で孤立を深めていくのだった。確かに、あまりにも淡々と描かれた前半部分は少々退屈という側面は否めないけど、中盤以降のコレットとテロリストのリーダーとの息詰まるような遣り取りは充分に見応えがありました。まあ、マックとコレットが急にキスして愛情が燃え上がるシーンは、ちょっと唐突過ぎてびっくりしましたけど(笑)。もっと二人の関係を丁寧に描写してほしかったなー。でも、そこにさえ目を瞑れば普通に楽しめると思います。クライブ・オーウェンの抑えたシブい演技もなかなか光ってました。
[DVD(字幕)] 6点(2013-11-25 00:26:02)
75.  ジャンゴ 繋がれざる者 《ネタバレ》 
ジャンゴ!何処にでもいる黒人奴隷としてテキサスの荒野で野垂れ死にする運命にあった彼が、神のいたずらか謎の歯科医に拾われ、そして賞金稼ぎとして生まれ変わると、愛する女を取り戻すため、ひたすら悪人共をガンガン撃ち殺していくのだった!もういかにもタランティーノらしい、下品で猥雑で馬鹿馬鹿しいのだけど、それでも最高に面白くて最高に楽しいスーパークールなエンタメ映画でありました。前作の「イングロリアス・バスターズ」が個人的にあんまりハマらなかったのだけど、今回は見事にばっちりハマっちゃったよー、これ。2時間40分という長い作品で、しかもかなり単純明快なお話なのに最後までテンション下げることなく一気に見せ切るところはさすがっす!特にディカプリオとサミュエル・L・ジャクソンのもう余裕で楽しんで演じているだろうイカレキャラっぷりがツボでした。最後に満を持して(笑)出てきたタラちゃんが潔く爆死したトコなんかサイコーだぜ!もう一回、見ーよぉっと。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-22 18:00:24)
76.  少年と自転車 《ネタバレ》 
唯一の肉親である父親といつか一緒に暮らすことだけを希望に児童養護施設で暮らす少年シリル。突然、父親と連絡が取れなくなってしまった彼は、偶然知り合った美容院の女主人サマンサと共に、父親の行方を必死で追い始める。だが、父から貰った大切な自転車を駆って、ようやく巡り合った父親からシリルは過酷な宣告をされてしまうのだった。理不尽な現実に翻弄されるそんな一人の少年の姿を淡々と描いたカンヌ映画祭グランプリ受賞作。うん、確かにこんな酷い目に遭えば誰だって心を閉ざしてしまうよね。親切にしてくれるサマンサにだって、「どうせ、お前もおれのことを可哀相な奴って同情してんだろ!」って反発したくなる気持ちも痛いほど分かるわー。だからこそ、同じ施設で育ったという不良のほうに惹かれていく展開はありがちだけどリアル。追い詰められながらも、それでも盗んだ金を父親へと届けようとするシリルの健気な姿にはちょっぴり泣きそうになっちゃいました。小品ではあるけれど、なかなか良い映画です、これ。いくら反発されようと最後まで彼を見捨てなかったサマンサも素敵だったしね。これから先もシリルの人生にはまだまだ困難が待ち構えているのだろうけど、サマンサと共に幸せになってほしいと祈らずにはいられない。
[DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 17:46:30)
77.  シャドー・チェイサー 《ネタバレ》 
スペインの家族の元に久し振りに里帰りした主人公の青年社長。家族水入らずでボートで海へと出ていたら、突然、謎の集団に母親たちを拉致されてしまう。そして、全く事情を呑み込めぬまま、彼は国際的な陰謀へと巻き込まれていくのだった。そんな思わせ振りなストーリーがテンポ良く進む前半部分は「これはもしかしてもしかするかも?」と思わせるのだけど、途中からそんな小気味の良さはものの見事に失速。ブルース・ウィリスも速攻で死んじゃうし、後半はどこかで散々見尽くしてきたような全く新味のないアクションシーンがだらだらと続きます。あと、こんなに路上で銃撃&カーチェイスして市民が悲鳴をあげているのに、スペインの警察は何をしておるのだー!いくら財政危機に見舞われて予算が削られているとはいえ、無能過ぎるだろ!それと主人公の会社が破産したという設定は何の意味があったの?それでも、いかにも更年期障害真っ只中で今にもヒスを起こしそうなイライラおば様な、シガニー・ウィーバーの悪役っぷりはそこそこ良かったかなー。
[DVD(字幕)] 5点(2013-10-06 09:14:04)(良:1票)
78.  人生の特等席 《ネタバレ》 
メジャーリーグのスカウトマンとして長年活躍していたのだけど、緑内障を患ってしまい引退の瀬戸際にいる老スカウトマン・ガス。ガスの娘でいまは敏腕弁護士として活躍するミッキー。過去の出来事が原因で今も確執を引き摺るそんな親子が、とある事情により田舎へと選手をスカウトするため旅にでることに。最初は反発していた二人だったが、のどかな田園風景が拡がる田舎で一緒に仕事をするうちにお互いの心のわだかまりが解きほぐされていく。正直、こんなベッタベタなお話は苦手だし、野球にも全く興味がないのだけど、グラントリノでも見せたイーストウッドの頑固ジジイっぷりが良い感じにさまになっていて、最後までけっこう楽しんで観れました。やっぱり格好良いよ、イーストウッド!シブいぜ!!だからこそ、彼の出ていないシーンのところどころに正直「うぅ~ん」てトコはありましたけど(特に都合よく出てくるダイヤの原石ピッチャー笑)、イーストウッドのシブさに免じて+1点。
[DVD(字幕)] 7点(2013-09-28 18:57:13)
79.  少年は残酷な弓を射る 《ネタバレ》 
腹を痛めて産んだ自分の息子が、成長するにつれ、とてつもなく残酷な怪物となって母を苦しめる…。というなんとも後味の悪い嫌な映画。でも、そんな映画が嫌いじゃない自分としては、冒頭からの〝なんだかとてつもなく嫌なことが起こりそう〟という思わせ振りな雰囲気にずっと期待して観ていたのだけど、残念ながら途中からただ不快なだけの退屈な映画になってしまった。恐らく、意図してなんだろうけど、息子の学校生活や最後の凶行を一切見せないという演出は、個人的に失敗していると思う。そのもっとも観客が興味を持っているであろう部分が、最後まで何も分からないままだから、なんともしまりの悪い映画になってしまっている。残念。でも、時系列を行ったり来たりする演出が冴えていたのと、主人公の女優の抑えた演技が見応えあったので、5点。
[DVD(字幕)] 5点(2013-07-07 01:34:46)
80.  幸せへのキセキ 《ネタバレ》 
いかにもキャメロン・クロウ印の、もう躁病かってくらいの徹底的な人生肯定映画。努力すれば叶わない夢はないよ!家族って今はうまくいかなくても、きっといつかは分かり合える日が来る!!どんな悲しみだって、生きていればいつかは必ず癒される日が来るんだ!!ボブ・ディランはやぱ最高!!!そしてどんな人生だって、絶対に誰にでも生きる価値があるんだよー!!!………もうこんな暑っ苦しいメッセージをひたすら人に強要してくる映画って苦手っす!!ごめんなさーい(笑)
[DVD(字幕)] 4点(2013-06-23 13:22:12)
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