141. 次郎物語(1955)
《ネタバレ》 作成年からして、私が子どもの時見た映画「次郎物語」はこれだったと思う。同時期には子ども向けの本として「次郎物語」を読んだ(読んでもらった)こともあり、原作は大変な感動作だった。だが改めて見てみると映画はすごく淡泊で細切れだ。これでは原作を知らない人には何だこの映画は?と思われるのではなかろうか。 この映画の主題は親子の愛だろうと思う。子役があまり上手でないせいもあるが、それ以上に映画の作りがまずい。ラストの継母お芳をお母さんと呼ぶシーンはもっともっと感動できるはずなのに・・・。 [ビデオ(邦画)] 5点(2012-07-06 21:29:03) |
142. 幸せパズル
《ネタバレ》 過去2回の外国語映画賞(「オフィシャル・ストーリー」と「瞳の奥の秘密」)を受賞したアルゼンチン映画ということとタイトルに惹かれ鑑賞。パズルは何かのたとえかと思いきや本物のジグソーパズル、競技会まで登場する。通常の縁から作成することから外れ、いくつかのパーツを作って組み合わせる彼女独特の手法で短時間に仕上げる。 夫と子どもには嘘をついてまで、年上のパズル狂の男性(パートナー)と練習に励むのだが、恋に落ちるというわけでもなく、淡々と進むのがまた何とも言えない。 [映画館(字幕)] 5点(2012-02-15 15:48:42) |
143. 親愛なるきみへ
日本の兵隊は、招集令状で無理矢理戦争に引きずり出されるわけだから運命の別れになるのだろうが、この映画の場合は違う。自分で志願して兵隊になったわけであり、除隊できるところを兵役を延長してまで戦地に行ったわけであるから文句は言えまい。むしろ非難されるのはテロを行った側と大量に兵隊を送り込んだブッシュ大統領に非があるわけだ。また映画のように、上官が兵士の意志に任せるなども現実にはあり得ないだろう。 一見ラブストーリーに見えて、主人公の二人に感情移入しづらい映画である。また自閉症のとらえ方も軽度かもしれないがこんなものではない。 [映画館(字幕)] 5点(2012-01-11 13:27:02) |
144. 勝利の朝
「女優志願」のオリジナルということで見たが、映像が古いせいもありあまり好きになれなかった。スーザン・ストラスバーグの方がかわいいし、カラーのリメイク版の方が良かったと思ったのは、私だけではないらしい。 映画の終盤になって、これは舞台劇なのだと改めて実感する。ならばもっと舞台劇らしく撮った方が良かったのではないかと思う。そうすれば、昼にはしぼむ花(朝顔)のようにというのが、もっと生きてくるのではなかろうか。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-27 20:26:20) |
145. 白い恋人たち
今ではほとんど忘れてしまって、有名すぎる主題曲と、ジャン=クロード・キリーの三冠しか覚えていない。日本は札幌オリンピックを控えての期待された大会だったが、メダルはおろか入賞ゼロという不名誉なオリンピックだった。日本人がもう少し活躍すれば映画ももっと印象に残ったことだろう。 [映画館(字幕)] 5点(2011-12-25 20:54:32) |
146. 死海殺人事件
砂漠が舞台というせいもあるのかもしれないが、どうも作品に魅力がない。小説として読めば自分もポアロになったつもりで推理できそうだが、映画としては展開が重くおもしろくない。 [DVD(字幕)] 4点(2015-07-06 05:56:20) |
147. シャーロットのおくりもの(2006)
最初に「シャーロットのおくりもの」のオリジナルアニメを見たときは大変感動した。これはすばらしい物語であり、原作がたくさんの国のことばに翻訳されベストセラーになるわけだと思ったのだが、この映画ではそれがまったく感じられない。ひとつにはCGが発達したせいか、蜘蛛は蜘蛛、豚は豚であまりにもリアル過ぎて愛着がわかないからかもしれない。蜘蛛が巣をはるようすなどは教育テレビの生物の時間みたいだし、かと思うとストリーは非常に幼児っぽく見えたり、アンバランス。 [DVD(吹替)] 4点(2015-05-05 15:17:42) |
148. 死闘の伝説
終戦直前の疎開者と地元の人間との対立なのだが、地元有力者の息子との縁談を断ったことから騒ぎが広がってくる。その展開はわからぬでもないが、描き方がどうも好きでない。好きな岩下志麻が出ているのに残念。木下監督向きの映画ではないのかもしれない。 [DVD(邦画)] 4点(2014-03-24 20:32:19) |
149. ジェーン・バーキンのサーカス・ストーリー
大人の愛と言えば聞こえはよいが、魅力的で話題を呼んだジェーン・バーキンもすっかり老け込んでしまった。その分どうしても映画が退屈に思える。皿を割る寸劇などサーカス部分にはおもしろいところもあるのだが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2013-09-24 06:57:55) |
150. 人生の特等席
クリント・イーストウッドの男優復帰作品ということと、題名(邦題)の良さにひかれ鑑賞した。なるほど彼の熱演は光るし、娘役のエイミー・アダムスもいい。父と娘の対立や葛藤、相互の理解など親子関係の表現もまずまず、ところがどうも終盤の都合良く事が運ぶあたり映画に深みが感じられない。それに「人生の特等席」という邦題も何が特等席なのか、ピンとこなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2013-06-27 18:24:46) |
151. 女医の診察室
医学ものか恋愛ものか迷うような映画だけど、ちょっとばかり古くささを感じる。上原謙と原節子の組み合わせでは、どうしてもこうなってしまうものなのか。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2013-02-11 20:05:01) |
152. 女性上位時代
もう少しエロティシズムあふれるイタリア式コメディかと思いきや、中盤からだれてしまって歯切れが悪い。主人公を初め登場人物に魅力がなくおもしろくない。 [映画館(字幕)] 4点(2012-07-21 17:18:29) |
153. JAWS/ジョーズ2
1を見たら2が見たくなる。2を見たら3は見たくなくなる。監督も役者も内容もすべて下回って、人食い鮫が出てきても慣れてしまっておもしろくない。 [映画館(字幕)] 4点(2012-04-30 18:39:36) |
154. 精霊流し
さだまさしのグレープ時代の「精霊流し」は、たしかに名曲だと思うし、私も大変好きだ。しかし映画「精霊流し」は、さだまさしの自伝とも言えるのにどうも好きでないし、駄作にしか思えない。原作が悪いのか、脚本か、監督か、演じているキャストが悪いのか、何かはわからないがぴんとこない。思いは語られているようには思えるが、伝わってこないのだ。 [DVD(邦画)] 4点(2012-04-25 03:34:41) |
155. 人生は、時々晴れ
終盤になってようやく光が見えたかなという感じで、全体を通じて湿っぽく、イジイジした感じだった。何度「クソッ」という言葉があっただろうか。 [DVD(字幕)] 4点(2012-04-12 14:25:01) |
156. 真実一路
最近亡くなった“淡島千景さんをしのんで”という特集で見たが、期待はずれ。物語はなかなか進展しないし、はぎれがない。子役が出てくるところは学芸会並だし・・・。これが川島映画とはとても思えなかった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2012-02-26 15:52:27) |
157. 上流社会
オリジナルのやたら多い台詞がミュージカルに。その点は大変評価できるが、原作の舞台劇の軽妙なおもしろさがなくなってしまった。それと配役がオリジナルに比べ非常に軽い。主役のグレース・ケリーも役違いという気がして、うわべだけの上流社会に思える。もっともうわべだけで中身のないのが上流社会なのかもしれないが・・・。 [DVD(字幕)] 4点(2012-01-10 22:52:59) |
158. 潮騒(1975)
百恵ちゃん、清純でかわいいのはいいのだか、やはり上品すぎてとても島の娘には見えない。なまこやおこぜを料理するのは無理じゃないかな。それに婿をとるような年にも見えないし・・・。アイドル映画なのはわかるが。 [映画館(邦画)] 4点(2011-12-05 21:20:08) |
159. 潮騒(1964)
《ネタバレ》 今改めて見てみると、昔胸をときめかして見たのが嘘のようだ。その頃は小百合さんということだけで、ぼっとなっていたのかもしれない。 今見ると、映画としてずいぶん甘い。もしかしたら原作もたいしたことないのかも・・・。 ギターによる音楽がどうも不釣り合いのような気もする。 [映画館(邦画)] 4点(2011-12-05 20:08:51) |
160. 処刑の島
《ネタバレ》 予告編の派手な宣伝文句なのに、内容が薄いと思われる映画。おそらく原作に対しての脚本のまずさだろう。石原慎太郎の名前だけでは・・・。 不思議に思ったのは、三國連太郎演ずる大嶽が松葉杖をついているのに、軽々と人を持ち上げたりするのはどういうことだ。 松竹の岩下志麻が大映の映画に出演したことや新田昌(アキラ)の新人らしからぬ演技ということで話題を呼んでいたみたいだったが・・・。 [映画館(邦画)] 4点(2011-11-16 17:05:16) |