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1.  泥の河 《ネタバレ》 
前半のところ、姉弟が主人公宅に招かれるシーンが凄い。ごくありふれたやりとりの中に、5人のそれぞれの立場からの内心が複雑に絡み合って、奇跡のような均衡を見せつけている。何かが壊れそうで壊れない、その辺のミステリーやサスペンスよりも圧倒的にスリリングな20分間。●その画面を引き締めているのは、実はあのお姉さんだと思う。出会いでも中盤でもラストでも、彼女が登場するたびに、確かなドラマの動きを感じさせる。それに刺激されたのか、田村高廣の演技も絶好調。●それと、ほとんどのシーンは橋とその両袂という狭い範囲で起こっているのに、その限定を縦横無尽に使い切っているカメラの切れ味が凄い。うどん屋の建物の中のレイアウトなんかも、周到に計算されているなあと嘆息。
[DVD(邦画)] 9点(2011-09-24 04:33:03)
2.  永遠<とわ>の語らい 《ネタバレ》 
内容的には観光ガイドでしかないはずなのに、なぜか母子2人の凜としたたたずまいに引き込まれていく前半。はてしなく延々と続いていく会話が妙に心地よい後半。それらの積み重ねは、あの強烈極まりないラストで奇跡的に結実する。ラストを知ってから思い返すと、それまでのあの不協和音が漂うような不思議な緊張感が、必然性のある描写であったことが分かる。映像もそこで発される内容も、ずっしりとした重量感のある作品。このインパクトは当分忘れられないと思う。
[DVD(字幕)] 9点(2010-12-23 00:20:13)
3.  トゥモロー・ワールド 《ネタバレ》 
事の背景なり詳細といったことはびっくりするくらい省き切っているのだが、その前提で大風呂敷を広げるだけ広げ、そして強引につじつまを合わせて収束するという突っ走りぶりは、そんなに嫌いではない。で、長回しは個人的に大好きなので、当然、点は甘め。●再見して気づいた点。(1)めちゃくちゃ主役っぽく登場するジュリアン・ムーアを、ものの30分で退場させる力技。こんなに早かったんだ。(2)やたらと各シーンで動物があれこれ登場するのも、ちゃんと意味があったんですね(空飛ぶ豚=そのものずばり「アニマルズ」もその一環?)。(3)これだけいろいろ詰め込んだら、普通はいくらでもダラダラ長くなってしまうんだけど、きっちり110分に収めている技も凄い。ということで1点プラス。
[DVD(字幕)] 8点(2014-11-24 03:51:17)(良:1票)
4.  特別な一日 《ネタバレ》 
どうということはない会話が延々と積み重ねられ、映画というよりは舞台劇のような前半は、平坦な印象しかなかったのです。しかし、2人の感情が高ぶるにつれて、かえって雰囲気は虚しさを増していき、一線を越えたところで、一気に色が反転する。むしろそれまでの平凡なやりとりこそが至福であったことが分かる仕掛けです。灯りが1つずつ消えていくラストも秀逸。見終わった後にこそ、じわじわと味わいが出てくる。
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-14 02:10:13)(良:1票)
5.  扉をたたく人 《ネタバレ》 
ありがちな音楽交流ものかと思って最初はあまり期待していなかったのですが、何気ない地下鉄の1シーンからのドラマの動き方が凄い。前半にその辺の危機的なものを露骨に描いていないからこそ、中盤からの容赦なさが引き立っている。その中で、タレクを着々と画面から消していく手際(そして、ある一点以降はまったく出てこない)、モーナの行く末とそれに対する彼女の決断を「君は再入国できない」の一言で全部表してしまう表現力など、着実なステップを経ながら、秀逸なラストシーンへと至るのである(アップにしないのがいい)。リチャード・ジェンキンスの演技はもちろんだが、作中の人物同様、ヒアム・アッバスの的確なサポート力が、作品の感銘力を強く高めている。
[DVD(字幕)] 8点(2013-02-16 02:45:54)(良:1票)
6.  トゥルーマン・ショー 《ネタバレ》 
前半では、シチュエーション・コメディの様相を保ちつつ、主人公を画面上で見る観衆の姿を入れるメタ構造をさりげなく挿入することによって、この作品を見る側もいつの間にか作品世界の一部に取り込んでいる。この辺では、愛想の良い中にも作り物っぽさ満載の演技を絶妙に繰り広げるローラ・リニーの貢献が大きい。そして後半では、その世界が一気に崩壊するのだが、最後に主人公が外に出て行く扉は、別に何の装飾もガードも施されていない、ただの扉。つまり、そこから一歩を踏み出す意思があるかないかがすべてである、ということ。こうやって後からじわじわと見る側の視座のありようまで浸食していく、実は結構恐ろしい作品。●再見してさらに鳥肌。この全体の構成は何のメタファーなのか、いろんな解釈が可能です。コメディっぽい体裁をとっていながら、これは一流のホラーであり、サスペンス作品です。
[DVD(字幕)] 8点(2009-10-26 00:42:32)(良:1票)
7.  遠い夜明け 《ネタバレ》 
重い題材を扱っていながら、ビコの言動そのものと同様に、決して声高になったり仰々しくなったりせずに、誠実に力強く主張を伝えてきているのが素晴らしい。だから、この作品は、観衆のそれぞれに普遍性を持ってこの問題を認識させることができるのである。中盤までの充実ぶりに比べ、後半がロードムービーみたいになってやや主題から外れ気味なのがちょっと残念。●と、思っていたのだが、再見して気づいた点。この作品は、「ビコという偉大な人がいました」というだけで終わらせてはいない。それを受け取った者が何をするか、がむしろ主題なのである。ウッズの場合は、すべてを捨て去り、家族まで命の危険にさらしての国外逃亡であった。だから、前半以上に時間が投入されているのも理解できる。そして、クラインもデンゼルももちろん素晴らしいが、ぎりぎりのところで冷静さを保つ妻の立場を的確に表現したペネロープ・ウィルトンの演技も素晴らしい。
[DVD(字幕)] 8点(2005-01-01 03:39:09)(良:1票)
8.  ドライビング Miss デイジー 《ネタバレ》 
いろんなところで笑ってしまった後で、いつしかそれが涙に変わっていくという卑怯な映画。派手な映像や凝った設定がなくても、人の心の動きや変化が的確に表現できて、それが見ている側に伝わったら、感動は生まれるのです。文盲の問題や黒人差別の問題など、ベタな演出をしたらいくらでもできたと思いますが、この話の中心的主題はそんなところではないし、あえてそれをせずにこのレベルに達したのは素晴らしい。人物については、デイジーおばあちゃんは救いがたいほど頑固なのに妙に憎めないし、ホークの方も、単に有能なだけではなく、言動は結構俗っぽいところが面白い。最後、ボケたデイジーがホークの手を握るところでいつもぐっときます(2人の身体が接するのは、この場面だけなんですよね)。
[映画館(字幕)] 8点(2003-03-12 00:32:36)(良:1票)
9.  土佐の一本釣り
土佐の漁師の漁やら生活やら恋物語を綴った作品かと思いきや、それだけにあらず。登場人物を配置して動かすだけではなく、何というか、その中に、漁師たちの文化というか、慣習というか、回路というか、そういったものまで自然と浮かび上がっているのです。それぞれのキャラが、芝居をするだけではなくて、画面の中で呼吸をして生きています。それは、傍目には驚くような行動や発言でも、全員が迷いなく自信満々に行い切っていること(そしてそれを一貫して引き出している演出の腕)によるものでしょう。一方で恋物語の部分については、スーちゃんのセーラー服女子高生姿が存分に拝めるという贅沢すぎる付加価値もさることながら、適度にすれ違いや心理の綾も織り込んでいて、単純には終わっていません。また、宍戸錠、加藤武、蟹江敬三、阿藤海といった熟練の皆様の渋いサポートぶりも心地よいところです。それにしても、スーちゃんという人は、「世界の歴史で最も、しかめっ面が可愛らしい女優」なんだなあ。
[DVD(邦画)] 7点(2022-12-05 00:11:48)
10.  トイ・ストーリー3 《ネタバレ》 
こ、これは・・・1も2もあんなにつまらなかったのに、まさか3にもなっていきなり別世界のようにレベルアップしたのにはびっくりした。冒頭でいきなり「大人になった自分とおもちゃとの決別」という、ごく小市民的でありながら、それでいて全人類の永遠のテーマをがつんと提示。それに対する回答はラストできちんと示される。中盤以降の脱走シークエンスは、スリリングでありながら目まぐるしすぎず、時を忘れる展開。そうそう、廃棄物処理のプロセスを粘着質なほど執拗に描いているのも、「物捨てたらその後はこうなるんだよ?」という力強い観客への挑戦が窺える。敵ボスの設定背景に虐待の連鎖という問題意識を見え隠れさせながら、その補佐役(アクション映画なら強面の怪力大男のポジション)に、塗装がはがれている(=傷跡やアザがある)無表情な(=笑わない)不自然にでかい(=幼児のまま年齢を重ねた)赤ん坊を登場させるなんて、ほとんど挑発の領域です。子供向けなんかではちっともない。大人に人生の本質を問いかける作品。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-04-12 03:21:15)(良:1票)
11.  Tommy/トミー
このドロドロした熱気、秩序がなくても最後まで突っ走って作品が成立してしまう初期衝動性。これぞまさに70'sパワー。この映像世界が頭の中にあって、それを具現化してしまえる原動力があるだけですでに凄い。クラプトンやティナ・ターナーやエルトン・ジョンにこんなアホな役を平然とさせられるのも、この混沌パワーあってのこと。そして、そのテンションに敢然と立ち向かい、対等なバトルを繰り広げているアン=マーグレットに大拍手。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-21 04:54:20)(良:1票)
12.  同窓会(2008) 《ネタバレ》 
やたらと説明的場面+説明台詞ばかりな上に九州弁が下手な前半は、ほとんど何も期待していなかったのです。しかし、時系列を行き来する回想の見せ方が巧く、後半はほろ苦系青春映画としてなかなかよくまとまっています。二段オチのインパクトも強力ですが、おかげで肝心なところの印象が薄くなったような気もしなくもない。
[DVD(邦画)] 7点(2011-03-09 02:11:47)
13.  東京裁判
ひたすら地道に誠実に記録映像と事実の叙述を積み重ね、しかもそれを膨大な量にもかかわらず系統的に分かりやすく整理している。基本を大事にした一流のドキュメンタリー作品だと思います。この分量でも東京裁判の全体像からしたらごく一部の要約にすぎないのでしょうが、それでも、見た者を「その次」に進ませるだけの力があります。最初から最後まで力強く進む佐藤慶のナレーションも白眉(彼は翌年、大河ドラマ「山河燃ゆ」でよりによって田中隆吉役をやるのだが、どんな気分だったんだろう・・・)。
[DVD(邦画)] 7点(2010-01-02 05:18:30)
14.  東京大空襲 ガラスのうさぎ
ただ抽象的に戦争がどうのこうのというのではなく、少女の視点に忠実に地道に物語を構成しているのが良い。例えば、非常時の人々の素朴な助け合いについても、自然な形で描写されているし、変化してしまった部分についても一瞬で鋭く切り取られている。また、主人公のひたむきでまっすぐな歩み方は、今見ればこそ輝きを増していると思う。ハナ肇や日色ともゑ、荒木道子など、脇役のサポートも堅実。
[DVD(邦画)] 7点(2008-11-01 01:57:12)
15.  ドゥ・ザ・ライト・シング 《ネタバレ》 
実は1日間の話だったんですね。前半はいろんな人がひたすら怒鳴っているだけで、見ていて辛かったのですが、それらが収斂して一点に着地する収束部の豪腕ぶりはなかなかでした。作品のメッセージを端的に要約したタイトルが優れています。
[DVD(字幕)] 7点(2008-04-15 03:59:26)
16.  冬冬(トントン)の夏休み 《ネタバレ》 
台湾版「プロヴァンス物語」でしょうか?(こちらの方が先ですが)祖父母の家に預けられた幼い兄妹の一夏の物語、と一言で済ませられてしまいますが、強盗事件に遭遇した顛末をめぐる一幕があったり、妹が間一髪で列車に轢かれそうになったりと、よく見ればかなりへヴィな部分もあったりします。しかし、そんなことでも、近所の子との川遊びなんかとまったく同じ次元で淡々と描写されるのが凄い。これこそ少年少女の視点です。しかも、妹が命を助けられたことは、周囲の大人にはまったく伝わっていません。目撃した兄も最後の方は忘れているっぽいので、完全な妹だけの秘密です。こういうところからも、監督が子供の視線を大切にしていることが分かります。あと、屋外でも空間を存分に使い、室内でも奥行きを駆使するカメラワークも印象的でした。
[映画館(字幕)] 7点(2007-08-27 04:58:32)
17.  ドグマ
こんな大馬鹿な内容の話を、ここまで真面目に真剣にやっている出演者と制作者に好感。出るキャラ出るキャラがみんなアホっぽくて非常によろしいのであるが、その中でも唯一の一般人の誘導役として登場したリンダ・フィオレンティーノの頑張りが大きいと思う。分かったような分からないような宗教会話も面白いが、「ホロコーストに対しては沈黙していた」とか、「同じ教義のはずなのに殺し合いを繰り返している」など、真面目な部分も見え隠れするのが興味深い。天使の翼が異常に安っぽかったり、さりげなくいろんな映画をボロカスにけなしていたりなど、お馬鹿な部分でもツボを突いてくるのがさらに楽しい。ただ、カメラワークのいい加減さは残念でした。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-02 04:04:34)
18.  遠い空の向こうに
理系版「ルディ」ですね。前半、単に打ち上げが成功してめでたしめでたしだったらどうしようと思っていたので、後半の展開には驚きながらも満足でした。実話ものはどうしてもすべてを再現しようとして冗長になりがちなのですが、この作品は(デフォルメしている部分もあるのでしょうが)上手く刈り込んで編集していますね。もっとも、最後は全部クリス・クーパーとローラ・ダーンが持って行ってしまったような気もしますけど。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-30 01:01:12)
19.  トッツィー
テンポ良く、決めるべき部分もきちんと決めて、分かりやすく進んでいくコメディの佳作ですね。終盤はちょっと強引でしたが・・・。ジェシカ・ラングが意外に可愛らしい役回りだったのはちょっと驚きました。●再見して気づいたのですが、これ、ジーナ・デイヴィスのデビュー作なんですね。で、いきなりの下着登場!これにはびっくり!その後も、出番がありそうながら画面の端に留められたりしているカットが多く、ジェシカよりもそっちの方が気になりました。
[DVD(字幕)] 7点(2005-08-19 16:26:09)
20.  トゥルー・ブルース<TVM> 《ネタバレ》 
全体的にちょっと進行が慌ただしいのですが、最後まで緊張感が維持されており、集中して見られました。ラストのたたみかけるような容赦のなさには、見終わってからも茫然としてしまいました。ジュリエット・ルイスの安定した演技も見事です。ところで、私はこの作品のテーマは「裁判に出てくるような(=人目に触れるような)ことは人の人生の氷山の一角にすぎず、そのようなことで人の人生は評価できない」ということと理解して納得していたので、最後の字幕はわけがわかりませんでした。ちなみに、十代への死刑適用を肯定しようが否定しようが、あるいは、そもそも被告人が何歳であろうが、日本ではこの事案で死刑判決になることはありません。つまり、最後の評決に違和感を感じるのは、被告人が十代だからではなく、もともと酌量の余地が大いにある事案だからです(事件へのパニック反応とスケープゴート心理が作用した悪い例)。それを考えると、最後の字幕はどうも論点がずれているような気がします。それにしても、殺人事件の審理なのに、作中の進行を見る限り最終弁論当日に評決、上訴も不可で確定ってシステムも凄い。
[DVD(字幕)] 7点(2004-05-13 01:14:24)
0100.21%
1741.59%
22856.11%
374916.05%
490719.44%
599621.35%
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