21. 栄光のエンブレム
この辺の青春映画には低い点はつけられないのですが、それにしてもこの作品は、単純すぎる上に主人公およびヒロインのキャラにもあまり魅力なしですね。見せ場のはずのアイスホッケーシーンも、撮り方が工夫されてないのか、迫力を感じません(敵キャラが妙に人の良さそうな顔をしているのも・・・)。ミッキー・トーマス(おおっ!)が歌う"Stand In The Fire"に+1点。 [DVD(字幕)] 6点(2009-10-25 04:34:47) |
22. エル・スール
《ネタバレ》 冒頭、少女が目覚め、枕の下から振り子を取り出してじっと見つめるが、そのシーンが象徴するとおりに、じっくり、ゆったりと時間が流れ、静謐で神々しい空気すら感じさせる作品である。肝心の父親の内面の描写はそれほど深いとはいえず、観念的に流れる部分もないではないのだが、聖体拝受式の日の主人公の超絶的な可愛らしさに免じて+1点。 [映画館(字幕)] 6点(2009-01-11 12:55:03) |
23. エリザベス:ゴールデン・エイジ
ケイト・ブランシェットがきちんと芝居ができる人であることはすでに分かり切っているのであるが、それでもこれだけ最初から最後まで少しの緩みもなくその女王ぶりを見せつけられると、改めて驚嘆してしまう。衣装や美術関係の充実は言わずもがな。ただ、すでに即位して黄金時代を築いた後の話なので、ドラマチックさとか作品のテンションという点では前作に及んでいない。あと30分は長い尺で見たかったと思います。 [映画館(字幕)] 6点(2008-02-18 02:27:45) |
24. エデンの東(1955)
《ネタバレ》 一つ一つのシーンを取り立ててみれば何も突飛なことはしていないのですが、家族内の心理関係を丁寧に積み上げることで、きちんとまとまった作品になっています。主人公は意外に行動自体は大人しいようにも見えるので、もう少し暴走して兄との対比を際立たせてもよかったような気もしますが・・・。それにしても、最後は兄がイッちゃったままで何のフォローもなしという荒技にはちょっとびっくりしました。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-02-07 03:07:23) |
25. エイリアン
《ネタバレ》 音楽はほとんどなし、効果音も必要最小限。じっと息をひそめて自らも船内に潜んでいるかのような描写。このような手法が、奇妙な地に足の着いた生々しさを醸し出しています。また、最も印象的だったのは、最後、生き残ったリプリーが孤独のままに飛び続けるところ。生還してみんなで大喜びとか、通信が復活して希望が甦るとか、そういう陳腐な盛り上がりのない気怠さと疲労感に満ちた締め方が、何ともいえない余韻を残しています(2への絶妙なつなぎにもなったわけですが)。 [DVD(字幕)] 6点(2007-12-31 00:57:12) |
26. 永遠のモータウン
普段接したことがないジャンルの音楽なので、新鮮味があってそれなりに楽しめました。ただし、私が一番印象に残ったのは、歴戦の老士を前に回して一歩も負けないジョーン・オズボーンの凜としたスター性。これほどの人とは思ってなかったので、ちょっと見直しました。あと、ドキュメンタリーとしては、年月その他の数字データだとか、いろんな出来事の客観的叙述の提供がもう少し欲しかったです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-04-18 01:33:48) |
27. 8 Mile
《ネタバレ》 ラップシーンはほぼ最初と最後だけにして、希望のない行き詰まった生活を、鬱々とした曇り空の下で延々と描いているところが良い。あと、キム・ベイシンガーの中年の色気が意外に作品の雰囲気にはまっていたのは新発見でした。まだまだ妖女健在です。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-01 23:06:37) |
28. es[エス](2001)
《ネタバレ》 この興味深い実験をきちんと再現して、映像化してくれたという点では評価できるが、内情を知らなくても明らかにフィクションと分かる場面がいくつもあるのは明らかなマイナス。観察室占拠とか脱走劇みたいな陳腐な盛り上がりよりも、心理的な変化ややりとりをもっと見たかった(そもそもが心理実験なんですから)。ちなみに、肩書大好き・秩序大好き・服従大好きな日本人でこの実験をやったら、3日で中止でしょうね。いや、意外と14日間平和に保つのかな。というか、そっちの方が怖いが。 [DVD(字幕)] 6点(2006-03-12 01:14:01) |
29. エド・ウッド
《ネタバレ》 こんな変な人の人生を、全力で真面目に描写しているところが良い。主人公がやっていることは滅茶苦茶なのですが、芸術で大事なことは、周囲の視線とか段取りなどは無視した、こういう初期衝動であり、対象への愛情なのです。最後、主人公の周りに集まってきた変な人たちのその後の進路をいちいち説明してくれるオタク魂に笑いました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-09-11 02:14:09) |
30. Fカップの憂うつ
あっけらかんとしたおっぱい談義が天真爛漫で楽しい。まるで、80's脳天気系青春映画のような雰囲気なのだが、ストーリーはそんなに明るいわけではなく、登場人物も揃いも揃ってちょっとずつずれた変な奴ばかりだったりするので、むしろ、感触としては「ハイスクール白書」あたりに近いかもしれない。しかし、マリサ・トメイのサービスショット全開(ナースルックまで!)なのは何よりも素晴らしい(笑)。 6点(2005-01-29 22:42:14) |
31. A.I.
童話性と近未来性が今ひとつ融合しておらず、またシークエンスごとにまったく雰囲気が異なっているのは難点だが、後で思い返したときに印象的なシーンはいくつもあったのでこの点数。尺が長いという気はするのだが、どこを削れるかと考えるとなかなか難しい。 [DVD(字幕)] 6点(2005-01-13 02:12:26) |
32. エイリアン2
キャメロンらしい律儀で誠実なアクション。1を確かに継承していながら、1とは別の角度で1つの世界を極めてしまった、稀有な作品。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2004-02-09 00:06:42)(良:1票) |
33. エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事
もっと、華麗な衣装にも劣らないほどの燃え上がるような不倫の恋を期待していたのに、出てくる人がみんなえらく品行方正で、何の衝突も葛藤もないでははないですか。これでは面白くありません。大事なところを全部ナレーションで済ませてしまっているのも問題です。 [DVD(字幕)] 6点(2003-11-18 01:36:12) |
34. エネミー・オブ・アメリカ
《ネタバレ》 圧倒的な情報網の設定も怖いけど、それを操っている人達が、特に悪人相だったり闇の仕事人風だったりするわけでもなく、ごく普通の技術者面でジュースやコーヒー片手に簡単に操作しているというのがさらに怖い。また、しつこいくらいにパソコン上の画面やマイク経由の音やカメラ映像を駆使したつくり方も、制作側のこだわりを感じます。音楽がトレヴァー・ラビンなのも秘かに嬉しい。ただ、レイチェルの件は結局何で起こったのかとか、途中再生不能を窺わせる肝心の証拠映像は結局どうなったのかとか、ブリルが爆破まで得意というのはそりゃ強引だろとか、細かいところはかなりいい加減な気がしなくもない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-03-05 20:20:22) |
35. L.A.コンフィデンシャル
なかなか良質なサスペンスです。3人の刑事がいずれも大きな欠点ありの人物なのが面白い。内容的にもひねりがあって、2回目以降も楽しめます。 6点(2003-02-10 19:26:38) |
36. 栄光のランナー/1936ベルリン
《ネタバレ》 1936年のベルリン・オリンピック陸上で4冠を成し遂げた伝説のアスリート、ジェシー・オーエンスの伝記です。全体の作りは真面目で実直です。主人公は黙々と競技に向かっていきます。ですが、制作側がネタを掘り起こすことができなかったのか、結局はただ単に主人公は頑張りました、そして勝利しました、というだけで終わっています。リレーなんかは、直前のメンバー入れ替えなどという事態もあったわけですから、他のチームメンバーに上手くスポットを当てれば、もう少し盛り上げられたと思うんですけどね。一方で、単調になるのを避けようとしたのか、ある意味で映画史の伝説の人物であるレニ・リーフェンシュタールを登場させ、さらにそこにゲッベルスを絡ませるということもしていますが、これも主人公の物語とは別個に進行しているだけであり、あまり機能していません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-08-14 01:33:47) |
37. エリシャ・カスバートの ラブ・ゲーム(TVM)
《ネタバレ》 とりあえずこの邦題は「ニコール・キッドマンの恋愛天国」に匹敵するほど最悪でありまして、中身はラブゲームでも何でもありません。ギャンブルにのめり込んで着実に破滅してしまう女子高生(!)を対象としたものであり、かなり真面目です。ドラッグや酒にのめり込むというのは映画作品ではありましたが、ギャンブル転落を正面から描いたものって、意外と珍しいんじゃないのかな。で、そのように志は高いんですが、それを見落とす両親とか周囲が何とも甘いというかほとんど節穴で、それだけハードルが低いと、逆に破滅の生々しさが感じられないのがやや残念。ただし、オチは強力だと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2020-05-18 00:40:10) |
38. 駅馬車(1939)
《ネタバレ》 前半の、いろんな立場の人が1台の馬車に収斂していく過程は、80年近く前の作品とは思えないほどの洗練ぶり。逆に、アパッチの襲撃以降は、その辺の心理の綾が消え去ってしまい、かえってもったいないことになってしまいました。まあ、演出者の意図としては、前半のじわじわした描写との対比をしたかったんでしょうけど。あと、登場人物の中では、うるさいだけで人間的魅力がなさそうな人(悪役であっても)が何人かいたのが残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-11-11 01:14:23)(良:1票) |
39. エクソシスト
《ネタバレ》 何か、全般的にえらくのんびりしているというか、当事者たち(少女除く)にも危機感なさそうというか、そんな雰囲気を感じてしまったのですが・・・前置きの長さにも、ちょっとびっくりしました。 [DVD(字幕)] 5点(2016-01-16 02:08:40) |
40. X-MEN:ファイナル ディシジョン
最後の大決戦の迫力はまあまあだったけど、大味といえば大味だし、個々の戦闘の締め方は結構雑。結局、キャラクターの詰め込みすぎに尽きるのではないでしょうか。それなりに魅力的でありながら、途中からどこ行ったキャラがいくつもあるし、処理しきれなかった感が満載です。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-04-07 00:30:59) |