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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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41.  エクスペンダブルズ2
かつてのアクションスターたちを「登場させる」ということに特化した映画。「アクションスターを登場させてアクションを披露する」というよりも、最早これは、「アクションスターを登場させるために物語に事件が発生する」「アクションシーンに燻し出されてあのスターこのスターが無理矢理登場する」という、ほとんどバルサン方式。だから、「なんでそんなタイミング良く“伝説のヒーロー”が現れるんだよ」なんていうツッコミは、意味を持たなくなります。冒頭からやみくもに繰り返される事件・危機は、ヒーローが現れる合図。チャック・ノリスの登場に至っては、「あの人は今」的に大いに盛り上がっちゃう(とは言っても、「このタイミングでこの顔で登場するんだから、きっとチャック・ノリス本人なんだろう。“そっくりさん”にしてはあんまし似てないし、そこがかえってリアルなんな」という自問自答が、瞬間的に心の中で行われる訳ですが)。そして、顔見せ程度のゲスト出演、と思われた彼らヒーローたちが、ちゃんと揃い踏みしてくれるクライマックス、これはもうサービス精神の極致と言っていいでしょう。そんなアクションスター図鑑みたいな本作の中で、スタローンはナビゲイター的な立ち位置で貫禄を示す一方、新参者たるジェイソン・ステイサムの出で立ちが、妙にカワユイんですけどね、でも「この中でホントに動けるのはオレだけだぜ」とばかりに八面六臂の大活躍を見せてくれるのはさすが。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-15 01:37:54)(良:1票)
42.  エラゴン/遺志を継ぐ者
火を吐くドラゴンにまたがって戦って…という、お約束系ファンタジー映画。ドラゴンのCGの質感が素晴らしく、さらに人間がドラゴンに触ったり乗ったりと、本当に特撮がよく出来ています。だけど、特に後半、異常にサクサクと物語が進むあまりにもセッカチな展開(皆さんおっしゃられているように、このまるでダイジェスト版を観ているかのような、展開の早さ、タメの無さ、尋常じゃないです)、こちらの気分は到底このペースについていけません。ラストはまるで続編を作る気満々のような終わり方、そう思うと何だか、主人公のお兄ちゃんの笑顔の裏にも「続編作ってくれるかな。続編でも僕を出演させてくれるかな」みたいな期待感が透けて見えた気がしてきて(そりゃもちろん気のせいでしょうけど)、なんだかセツない気分になってくるなあ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2013-03-28 22:28:03)(良:1票)
43.  エクスカリバー(1981)
アーサー王伝説を題材にした作品ですが、面喰ってしまうのは、このアッサリぶり。奇跡とか神秘とか魔法とかいった素材が、「ホレここが見どころだよ」みたいな作為的仰々しさをもって描かれるのではなく、むしろまるで日常と隣り合わせのごとくアタリマエのように描かれるようなところがあって。要するに、「この時代の感覚は、現代とは違うんだよ」と、ある意味、現代人にはワカラン世界であることが前提になっとります。例えばベートーベンの交響曲を当時の編成と古楽器で演奏したら、現代人の耳には意外に変な曲だったりするようなもんですかね(あ、ちなみに本作、イギリスのお話なんでしょうけど、音楽はバリバリのドイツ音楽でございます)。そんなこんなで、重厚と言うよりはファンタジー、でもやっぱり何だか地味。そもそも、よくわからん冴えない兄ちゃんがいきなりエクスカリバーを引っこ抜いた時点で、他の登場人物たちならずとも、「お前、誰やねん!」と叫びたくなる(そりゃま、アーサーなんですけれども)、そういう地味さがある訳ですね。映画をじっくり楽しみたい方にオススメ。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2012-11-28 22:22:09)
44.  エイリアン4
独身のころ、実家の居間のテレビを占領して洋画劇場などを観ておりますと、大抵は無視を決め込んでいる母親が、ごくまれに、さすがに見るに見かねたのかコメントを発することがありまして、例えば、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』に対するコメントとしては「それにしても乱暴な映画ね~」、はたまた、『新・激突』とかいうテレビ映画を観ていた時には「それにしてもしょうもない映画ね~」、という感じで、非常に的を射たコメントだと思います。で、この『エイリアン4』に対するコメントですが、「それにしてもわけわからん映画ね~」でした。まあ、母としては、『エイリアン』と名がつく以上、四番煎じではあっても、もうちょっと普通にオモロイ映画を期待してたんでしょうけど・・・。それが、こんなヤケクソみたいな映画、ですからねえ。まあ、実際には、映画中盤ではしっかりサバイバルしてるんですけれども。ただ、全般的な印象としては、コレ、“何とかコード”に引っ掛かりそうな、不健全な感じがしてしまいまして。この映画を支配しているのは、畸形性への嗜好、ですよね(出演している俳優を見ても明らかに・・・)。で、「うわー、これって、やばいよなー」と、ちょっとひいてしまう。『エイリアン』を変にシリーズ化しちゃって、監督それぞれ、好き勝手なことばっかりやって。おいおい“エイリアン”で遊ぶのもいい加減にしろ~。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-27 00:17:05)
45.  エル・スール
お父っつぁんには秘密がある。そりゃあるさ。例えばどっかのサイトに映画の感想文モドキを書き込んでるとか(はい、実は家族には内緒なのです。今のところは)。かつて小さかった娘、聖体拝受式で社会への一歩を踏み出した(自分の手から離れ始めた)娘。娘が成長するに従い、親父の存在も相対的に小さくなってしまう。そして。映画がダウジングのペンダントへと回帰したところで、ペンダントが小さなケースにスッと吸い込まれるように収まるシーンに、グッときます。コレ、日本人の感覚で言いますと何だか、故人の体が火葬後に小さな骨壷に収まってしまう、あの感覚を思い起こさせます……。しかしラストは、まるで暗かった音楽が最後に突然転調して主題(=“南”)を明るく提示して終わるように、希望によって締めくくられます。ま、はっきり言いまして、「実は途中までしか映画化できなかった作品」なんてことは露知らず、この唐突なラストの意外性に感激していた訳でして。我ながら、またピンボケの感想を持ってしまったのかも知れぬ。だから家族には内緒なのです。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2012-04-14 12:32:02)
46.  映画ドラえもん のび太と奇跡の島 アニマル アドベンチャー
ウチの下のチビは途中で集中力を欠いてしまい(すみません、周りの方、ご迷惑をおけかしました)、親の立場としては、この時点で本作に不満な訳ですが(笑)、しかしウチの上の子も含め、大抵の子供たちは大人しく観賞していたので、これはどう考えてもウチのチビが悪い! 困ったもんだ。・・・いやいや、でもやっぱり、作品の方にも問題はあると思う。冒頭の指きりから、カブトムシ対決あたりまでは、面白く描けてて楽しく観てたんだけど。物語が動き始めるあたりから、少年時代のパパの冒険と、のび太たちの冒険とが並行して描かれ、錯綜したサスペンスの中で観ている我々の関心を引っ張っていこうという工夫を凝らしている、その努力は判るんだけど。残念ながら、その分、描写が雑になっちゃってるのでは。描写を「省略し過ぎ」なのでは。眼目であるはずの“ゴールデンヘラクレス”、登場人物たちが何ゆえそんなに有り難がっているのか、正直、関心が沸かない。関心を沸かせるような描写が、ない(もののけ姫のシシ神サマみたいなもんらしいが、明らかに貫禄負け、神秘性負け)。シーンが変わった途端にいきなり「ついに捕まえたぞ」とか言われても、はい、そうですか、と。そもそも絶滅動物たちの集まる“奇跡の島”にやってきた癖に「親って、いいよな」みたいな日常的な感傷に浸ってるのにはゲンナリする。もっとワクワクしろよ。無理に感動するな、感動させようとするな。「のび太が生まれた日の事、憶えてるかい」、はい、親なら憶えてます。子供なら、あんまし関心ないでしょうなあ、少なくとも自分が大人になって、自分の子供ができるまでは。と言う訳で、「感動しそうなキーワード」をとってつけたみたいにちりばめて見せるヒマがあったら、もっともっと、ワクワクする冒険そのものをいかに描くのか、に注力して欲しい。その先に広がる地平にこそ、我々は感動するのだから。それにしても、「パパの少年時代=30年前」が衝撃的。アレはちょっと、時代さかのぼり過ぎでは…。
[映画館(邦画)] 5点(2012-04-01 08:47:09)(良:2票)
47.  80デイズ
パスパルトゥー役がジャッキー・チェン、ってだけでもう合格。すばらしい発想の飛躍。惜しむらくは、もう少し若い頃であったら・・・。なんでパスパルトゥーが中国人なんだよ、ヴェルヌの原作と全然違うだろ、と言われましてもですね、私からすりゃ、カンティンフラスのパスパルトゥーの方がよっぽど違和感ありまくりなんですけどね、あはは。そりゃま、あの原作の面白さ、特に大詰めの大西洋横断あたりからの盛り上がりもまた、本作には無いかも知れませんけれど(ヴェルヌの『80日間世界一周』と『気球に乗って五週間』は、どちらも本当に興奮します。ってどちらも同じような内容ですが。笑)。あるいは、飄々としたフォッグ氏と陽気なパスパルトゥー、という絶妙コンビぶりも本作には無いかも知れませんが。しかし、この作品でジャッキーは、ひたすらジャッキー節を貫いている、それが本当に素晴らしい。これはジャッキーの映画。本作のカメオな部分なんて、作品の魅力の中ではお釣りみたいなもの(と言いつつ、サモ・ハンが出てきた時にはちょっとホロリと来ましたが)。とにかくぶっ飛んだ内容、メチャクチャな展開で、ツジツマ合わせ的な説明も無く、ただジャッキーが暴れまわる。なぜ逃走した3人はマンホールから現れるのか。そんなことはどうでもよろしい。なぜ自由の女神の顔がそこにあるのか。そんなの、単に女神の鼻から足が出る場面を撮りたかったからに決まってます。全編、そんな感じ。いやホント、すがすがしいですよ。痛快、痛快。ちなみにウチの幼稚園の娘は、「このヒト、なんかジャッキー・チェンに似てる」とか言いつつ(正解です)、木製の腰掛で戦うシーンに随分喜んでましたが、これは『ヤング・マスター/師弟出馬』(のユン・ピョウ)を憶えていたかららしい。と言う訳でこれは、親子で楽しめる映画なのです(強引に断言)。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-17 22:33:24)(良:1票)
48.  エグゼクティブ・デシジョン
カート・ラッセルとJ・T・ウォルシュって、よく共演してるよねえ・・・。ってそれはともかく。『ダイ・ハード』を観た時、「きっと続編ができたら舞台はジャンボ機の中だな」と意味も無く確信していた私としては、『ダイ・ハード2』より本作の方がよっぽど「待ってました」な映画、なんですけれども。ただ。あんまり中身がスカスカ過ぎて。そりゃまあ確かに、この設定でいかに映画を盛り上げるか、それなりにガンバってるとは思います、セガール云々は抜きにしても、最初の30分くらいは、あれよあれよと映画が進み、楽しんでいたのですが。ただ、「さあここは緊張の場面ですよ」「ほら見て下さい危機一髪でしょ」みたいな、あまりにもワカリヤスイご親切ぶりには辟易してしまい、だんだんダレてくる。だって、ここまでご丁寧に「はいここがスリルです」と明示され、「でも大丈夫でした、ああ危なかったよね」とオチを付けられりゃ、こちらとしては「ハイハイそうですか」と言わざるを得ない。しかもその「明示点」以外は、かなりテキトーな感じ。だいたい、テロリストがアテンダントに「仕事しろ」とか言って、アテンダントの方も粛々と通常業務を行っているなんて、(いくらその後の展開に必要とは言え)あまりにも緊迫感に欠けた光景ではないですか。他の乗客の表情にも描写にも、緊迫感全く無し。ストーリーはあっても雰囲気が無い。今回久しぶりに観て、あまりに本作の記憶が欠落していたことも驚く一方、あまりに記憶に残させる要素が無い内容にも驚いた次第。気楽に楽しみ、明日には忘れましょう。そんな作品。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-02-26 22:58:32)
49.  エネミー・オブ・アメリカ
『デジャヴ(2006)』の先駆けのような作品で、「んなアホな」という設定(あと300年くらい科学技術が進めば・・・)なんですが、とりあえずこういうことが「できたとして」、好きに映像を作り込んでいこう、という趣向。コラージュ風の映像。そこにトニー・スコットらしいフェティッシュなこだわり(盗聴器が話題になれば盗聴器のアップの映像。キーボードが叩かれればキーボードのアップの映像。律義というか神経質というか)。「巻き込まれモノ」としては比較的単純な内容、ですが、ジーン・ハックマンを中盤から登場させ(しかも無駄にガブリエル・バーンも登場させ)、それなりに映画を盛り上げる工夫も(ジーン・ハックマンが妙にカッチョよいのです。ウィル・スミスとの組み合わせが、何となく『ターゲット』でのマット・ディロンとの組み合わせを思い起こさせたり。間違ってもロイ・シャイダーとかウィレム・デフォーとかとの組み合わせではナイ)。で、そうやって盛り上げておいた挙句、ラストはといいますと、自作のアノ作品からの引用、と言う以前に・・・これはもはやギャグですね、「お後がよろしいようで」としか言いようがありません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-12-31 08:25:27)
50.  X-MEN:ファイナル ディシジョン
ラストのバトルは・・・何となく『キングコング2』を思い出してしまった。こんな機会でも無ければ思い出さない映画を思い出させてくれたことに感謝。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2011-12-24 09:45:08)
51.  エクソシスト 《ネタバレ》 
愛娘が突然アバズレになって、自傷行為に走ったり、親をののしったり。コレ、原因が悪魔憑きでまだ良かったですよね。悪魔にも憑かれてないのに娘がこんな風に不良化しちゃったら、親としてはたまらない。一方、医者は「これは病気だね」と、とりあえず検査、検査。これも一種のドクハラですな。作品中でもっともホラーなシーンが、この検査シーンだったりする。と言う訳で、“積木くずし”プラス“白い巨塔”というのが、この作品。そのはざまで、なんとも御気の毒なのが、カラス神父。このヒト、本当に可哀そう。何だか自分の事で精一杯みたいなのに、こんな変な事件に巻き込まれてしまい。当然ながら何ができるでもなく。悩みを抱えつつ名もなき人生を歩み、最後は変な悪魔と対消滅するような形で、ひっそりとこの世を去る。メリン神父と悪魔との壮絶な闘いの後だけに、さらに何とも寂しい最期。なんだかこの映画、「コワイ」より「寂しい」映画、なのです。ところでこの映画では、「チューブラー・ベルズ」なる曲がまるでテーマ曲のようになってますが(私も本作でしかこの曲は知りまへん)、エンドクレジットを見てると、この曲以外にも、ペンデレツキ、ヘンツェ、クラムに、何とウェーベルンの曲まで。しっかし何ゆえわざわざ既存曲を引用せねばならんのか、と言いたくなるほど、殆どどこで使われているのかワカランものが多くて、ペンデレツキの弦楽四重奏曲第1番(特殊奏法で有名)は、サイレンの音とリミックスされちゃってるし、クラムの『ブラック・エンジェルス』(クロノスQ結成の動機となったことでも有名な曲。第1曲「電気昆虫の夜」が引用)は、こりゃ単なる効果音としか誰も思わんよ(お腹に字が浮き出るシーン)。ウェーベルンの代表作『5つの小品』は・・・ええと、どこで引用されてたのかワカリマセンでした、すみません。と言う訳でやっぱり「エクソシスト=チューブラー・ベルズ」で結構です。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-12-07 00:05:50)
52.  L.A.コンフィデンシャル
見事な構成力の作品、力作だと思います。でまあ、ミステリなので内容にはなるべく触れないようにしたいと思いますが・・・でも言いたいのは、クライマックスの銃撃戦。これ、ヤなんですよねえ、「はい、出血大サービスで銃撃戦もオマケしておきます」ってな感じで。いや、確かに見事な構成ではあります。ただし段取り臭い。多少映画がいびつになろうとも、ここはやはり「追いつめられた」感を徹底的に描いてサスペンスを盛り上げて欲しいところ。それを何だか、「はいはい次は銃撃戦ですね」「何しろ台本に書いてあるんだもん」みたいに、手際良過ぎないかい? と言う訳で、“オモシロ過ぎて、ちとイヤミ”な映画でした。ああ面白かった。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-08-22 21:49:22)(良:1票)
53.  エクスペンダブルズ
「さて問題です。アクションスター達が一同に会したという本作、実はこの中に一人だけ、本人ではなくソックリさんが混じっています。さて誰でしょう」「えー困ったな。一人だけも何も、全員ニセモノにしか見えないよ」ってな感じの映画です。いや、こんな判りやすいニセモノはニセモノとしての意味が無いので、きっと全員ホンモノなのでしょう。多分。いや~それにしてもシュワ(これ以上のコメントは酷なので控えます)。さて本作、内容的には、80年代半ばから90年代初頭あたりの、中身の無いアクション映画をそのまま再現したような中身の無さで、そこにイマドキらしい派手な肉体損壊を絡めるあたりはまさに「進化した80年代アクション」。⇒すでに退化しきったモノが「進化した」ってのは矛盾してますけれど。とにもかくにも、「あの人は今」的なこの映画、とりあえずみんな元気にしているらしいことがこの一本で確認できるだけでも、値打ちモノ。せっかくこれだけのメンツをブッキングしたんだから、スターが並んだカメラショットを連発しても良さそうなもんだけど、そんな事はしない。あくまでフツーに娯楽アクションに徹するあたり、なかなかの気前の良さ(それを誰か、望んでいるのかどうか)。屋外のシーンは日が照ってるカットと照っていないカットがごちゃ混ぜ(もしやワザとごちゃ混ぜにしているのか、とすら思った)で、要するに適当に撮ってる感じですね。娯楽映画です。消費される映画。消費されるスター。そんなヒト達のこれはちょっとした意地かも知れない。こういうヒト達をよく、いろんな意味を込めて(少し同情を込めて)「レジェンド」と呼ぶ訳ですね。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-18 17:19:55)
54.  エアベンダー
正直言って、中盤あたりからすでに、「あーもしかしてシリーズ化しようとか思ってるんじゃないのー」ってコトが気になってしまい(根拠はないけど雰囲的に)、ラストでは苦笑せざるを得なかったんですけれども。いやでもこの映画、なかなかワクワクさせてもらいました。無理にまとめようとするよりも、多少ハチャメチャに、自由に想像の世界を膨らませていく。内容は全然違うけど、エメリッヒの『スターゲイト』を初めて観た時に感じた楽しさを、少し思い出しましたね(まあ要するに、“ちょっとタガがハズレてる”と言うコトですが)。でしかもこの映画、やってることと言えば、「念力」なワケで、かなりレトロ。しかしそういうレトロさを、ファンタジーなんだからいいでしょ、とばかり、躊躇することなくとことん飛翔させていく、それが何とも楽しいのですね。どうしてもオチに縛られてしまうかつてのシャマラン作品よりも、自由で楽しい作品だと思いました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-06-11 23:53:36)(良:1票)
55.  栄光何するものぞ
第1次大戦を舞台にした戦争モノ、とは言っても、最初の1時間ほどは戦闘シーンも無く、ポンコツL中隊のフラッグ大尉、彼の古馴染みのクアート軍曹、そして飲み屋のネーチャンとの、いかにもアホアホな三角関係が物語の中心。コメディタッチです。でも戦争映画、なので、やはりそこには、敵との戦い、運命の不条理があり(敵の将校を捕えてくるという任務の、二転三転する顛末)、当然ながら、悲しい別れもあります。そんな中で、フラッグとクアートの関係は、ただの“仲良し”なんぞではなく、むしろ何かと衝突し続けるのだけれど(とりあえず殴り合ってみたり)、それがいかにも明るく陽気でハチャメチャで、それが背景の醜い戦争と比べて実に超然としているのが、何とも愉快。何かとギスギスしてもおかしくない戦争の最中、オネーチャンをめぐりあってついに一触即発!と思いきや、始まるのはカード対決、というオトボケぶり。戦争下でも失わない、前向きで陽気な“生命力”、それがこの映画の魅力、でしょうか。
[DVD(字幕)] 8点(2011-03-26 16:49:17)
56.  エクスクロス 魔境伝説 《ネタバレ》 
ナイトスクープ的表現をすれば、一種の“パラダイス”ですね、この村は。でまあ、その怪しげな村で怪しげな儀式が行われており、『2000人の狂人』を想起したところで、意表をつく“レザーフェイスvsバンボロ”の死闘が展開される、という、まあ、そういうホラーの寄せ集めみたいな映画です。そういえばトイレに隠れるシーンは、こちらは『刑事ジョン・ブック/目撃者』のパロディのようですが、監督の頭の中ではジョン・ブックもレザーフェイス系の映画ジャンルに分類されているのでしょうか? で結局、この映画の言いたかったことは、「どんなホラーより、ブサイクが一番怖い」ということだったようです、はい。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-09-23 03:49:17)
57.  エル・マリアッチ
ロドリゲス監督こそ、“マリアッチ”だと思う。自由に歌い、自由に生きる。だから、給料はいらねえ、チップで稼いでみせる。とことんまで活きのいい、まさに快作。怪作とも言う。DVDにオマケとして収録されているメイキングなんて滅多に見ないけど、「いかに費用をケチって製作したか」を語り続ける本作のメイキングには、さらに感動も倍増(だからと言ってもちろん、本編だけなら半分の4点、という意味ではありません)。
[DVD(字幕)] 8点(2010-05-05 11:14:45)(良:2票)
58.  エイリアンVS. プレデター
うーん。予想したよりさらにヘボかった。映画の設定を、登場人物に遺跡に刻まれた文字を読みあげさせることで片っ端からセリフ説明させてしまう、という、このやる気の無さ。それならそれで、我々が観たい“バトル”を徹底的に充実させてくれるんなら、「まー要するに設定なんかどうでもいい、って訳だな」と、ワタシも納得できたと思うんですけれど・・・この映画、『エイリアン』よりも『プレデター』よりも、エンジンかかるの遅くないですか? 元映画に負けてませんか? 以前別の映画で出てきたモンスターがまた出てきて、新鮮味の無い映画だなあ、という印象だけが残る映画。ついでにランス・ヘンリクセンも出演させておけば、我々が喜ぶとでも思ったかい、ふん。ラストに至っては、プレデター2の二番煎じ(つまり出がらし)。
[地上波(字幕)] 5点(2010-01-07 22:30:24)
59.  映画 ふたりはプリキュアMax Heart
この頃のプリキュアって、強いよなあ。どうでもいいけど。プリキュアたちの前に、謎の人物が現れ(これが「声は鉄郎だけど姿は車掌」という感じで、ちょっと笑った)、いきなり戦いが始まる。しかしあっさりヤラレてしまい降参。実は悪者ではなくって、プリキュアに助けを求めにきたカエル星人なのであった(たぶん違うけど、そういうことにしておこう)。で、力を貸しに3人のプリキュアたち。しかしカエル星人の一人はプリキュアを認めず、キュアブラックと衝突する。立ち去るキュアブラック。しかしそこにコウモリ軍団を引き連れた悪い魔女(だと思う)が登場、攻撃を仕掛けてくる。キュアホワイトは、ブラックがいない今、プリキュアに変身できない。ひとりシャイニールミナスが敵に挑むが力及ばず、倒されてしまう。あわてて戻るブラック、しかし時すでに遅し。大事な(よくわからんが大事なんだと思う)ブレスレッドも魔女に奪われてしまい、非難を浴びるブラック。カエル星人との約束を果たすため、そして斃れた(死んでないけど)シャイニールミナスのため、ふたりのプリキュアは決死の覚悟で敵の本拠地へと向かうのでありました・・・。ってな感じのオハナシだったと思います、はい。とりあえず、敵の魔女はメチャクチャ強くてカッチョよいのですが、最後にパワーアップとばかり、巨大化してみせるのは、いただけない。そもそも最後に巨大化した悪役が、強くなったためしがない。必ず直後にやられてしまう。体が巨大化すると、弱点も巨大化するのですね。とても勉強になりましたです。
[DVD(邦画)] 5点(2009-11-24 22:30:07)
60.  88ミニッツ 《ネタバレ》 
いやー面白かった。というわけで、ネタバレな事は書きたくないのですが、未見の方にはやっぱりヒントになってしまうかもしれないので、ネタバレ表示しておきます。内容:主人公が、オマエの命はあと88分、と脅される。それだけ。でもオモロイ。主人公がやたらケータイ電話を使うシーンが多く、ケータイキャリアのCMみたいなんですけれども、このケータイってのが、主人公にとって「外部」との接点なんですね。で、「外部」ってのは、主人公の協力者であったりもすれば、犯人であったりもするわけで、そこには、モヤモヤとした事件の謎そのものであったりする。話が進み、主人公がケータイを使えば使うほど、主人公の存在が、孤立した「点」と化し、モヤモヤは一層、霧深く主人公を包み込む。そこに犯人のカウントダウンが加わることで、焦燥感は高まるばかり。主人公をあざ笑うかのように、完璧なまでに主人公を取り囲む謎。その超越的な謎に、ふと、「この先に解決はあるのか? そもそも、これはミステリなのか、それともアンチミステリなのか?」という疑問が心をよぎる。この疑問が湧いた時点で、すでにこの作品は「メタ」、なんですね。ここまで謎を深めてしまうと、オチとしては、「無理はあるけど合理的なもの」か、「無理が無い以前に、理解できないもの」か、のどちらか(笑)ということになるのでしょうが、ハイ、はたしてどちらでしょう。本作では、その一方のオチを、リミッタいっぱいまで振り切る形で、これ見よがし、確信犯的に示してくれます。この時点で、一本取られたぜ、という気になるのですが。さらに続くのは明らかに蛇足ともいうべき、ケータイによる一連のやりとり。これまたイヤミな程の確信犯的アンチテーゼ。ここに見事に“メタミステリ”が完結し、二本目を取られた気分になるのでした。
[DVD(字幕)] 8点(2009-05-15 00:21:38)
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