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アングロファイルさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1000
性別 男性
年齢 60歳
自己紹介 レビュー数が1000に達したということで、活動を停止します。(今のところ)仕事がひじょうに忙しいので、映画を楽しむゆとりがありません。落ち着いたら再開するかもしれませんが、とりあえず未定です。

皆さま、ありがとうございました。縁があったらまたお会いしましょう。

※変更要望は出すかもしれません。

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21.  巴里のアメリカ人
見るのはたぶん3回目くらいですが、なかなか楽しめました。パリが舞台なのに、かなりアメリカ的でご陽気なミュージカルに仕上がっています。全体的に明るく楽しく、沈んだ場面でもあまりウェットにならないところが特徴でしょう。下宿やカフェで歌っている場面も、まわりの人がニコニコしていて本当に楽しそう。ヒロインのレスリー・キャロンはそれほどカワイカワイコちゃんとは思えないのですが、ダンスはたしかにうまいです。それもバレエが基本にあるところが、ちょっと異色でよかったと思います。オスカー・レヴァント、ニナ・フォックもいい助演ぶり。ガーシュウィンの楽曲も適材適所で、これぞエンタメ! と言いたくなるような作品です。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-01 23:02:38)
22.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 
バブル? 当時景気がよかったとかいう実感を抱いたことがまったくないんですが。田舎に住んでいるせいか、この映画に出てくるような状況にはまったく縁がありません。当然懐かしむなんてこともないので、純粋に客観的に見るしかありません。  そうなると、SFとしてはムチャクチャというか、タイムパラドックスを無視している時点でSFとは呼べないでしょう。ファンタジーと考えるしかないでしょうかね。ストーリー的にはまあまあですが、最後に日本の経済を破綻させて私腹を肥やそうという連中が出てきてずっこけました。時代劇のようなわかりやすさを狙ったのかもしれませんが、単に悪役をやっつけてめでたしという安直な展開は、脱力もの。おまけに元の時間に戻っての結末は、いかにもバブル期にいい思いをした人たちが考えそうな楽観的なもので、私などは哀れささえ覚えました。このとっても“スイーツ”な結末からしても、これはやはりファンタジーでしょうね。  ところで、昨今企業の不正が多数報道されており、業種を問わず多数の不正が明るみに出て「まったくこの国はどうなってるんだ」と思わざるを得ません(公になっていない不正はまだまだありそう)。しかし考えてみると、これらは「バブル期の負の遺産」と言えるのではないでしょうか。とにかく利益第一、会社がつぶれないためには顧客のことなど考えず、法律違反も平気でする。バブル崩壊・リーマンショックの後遺症は、まだまだ続いているような気がします。スイーツな結末を夢想できるほど、現実は甘くないのです。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2016-01-18 20:53:17)
23.  花くらべ狸道中 《ネタバレ》 
2年前の『初春狸御殿』と同じく、雷蔵・勝新・若尾文子による狸もの。ただし監督は木村恵吾ではありません。前作では勝新太郎がちょい役だったのに対し、今回は雷蔵と弥次喜多コンビを組むということで、出番も多くそれだけでポイントは高いです。人間に化けて阿波から江戸まで旅をする、つまり人間界が主な舞台になっているということで、狸らしさがちと少ないのが残念。若尾文子はまあ普通のヒロインですが、それよりも中田康子が妖艶な悪役で魅せてくれます。歌とか踊りもなかなかけっこう。  コメディとしては、時代を考えればまあこんなものでしょう。しかしそれよりも、途中で色っぽいシーンとかもあるのに、最後はなんだか子供向けみたいな結末でなんだかちぐはぐな感じがします。観客の対象を絞れていないようで、残念でした。基本的には娯楽作品で気楽に見られます。
[地上波(邦画)] 6点(2016-01-02 15:17:46)
24.  ハタリ! 《ネタバレ》 
ジョン・ウェイン主演でアフリカが舞台の映画、あと「みんなのうた」で聞いたことのある「子象の行進」くらいしか予備知識はありませんでした。実際見てみたら、いい意味でふざけた映画ですね(笑)。途中から子象が増えたり、猿を捕獲するのにロケットを使ったり、その猿を収容するのにヘンテコな「鎧」を着込んだりと、だんだん現実離れしていくのがおかしい。その一方で、通常の動物捕獲作戦は迫力があり、アクション性もあって楽しめました。長くて途中ちょっと飽きましたが、基本的にエピソードの積み重ねであり、作り自体はうまくやっていると思います。ドラマ部分の恋愛も、男女関係のおかしさをうまくかもし出していたと思います。気楽に楽しめる娯楽作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-11-16 18:23:45)
25.  初春狸御殿 《ネタバレ》 
木村恵吾脚本・監督の、“元祖”狸御殿シリーズ。しかしコレ、どうもミュージカルというよりは、レヴューに近いですね。一応ストーリーはありますが、特にどうってことないですし(もちろん、つまらないとは言っていない)。一番メインに思えたのが、狸吉郎さんがやってきて国を挙げて歌い踊るちょっと長めの場面。全国各地の民謡をアレンジし、きれいどころのお姫様がとっかえひっかえ登場して(中村玉緒もいた)、聞いて楽しく見て楽しい。物語中心のドラマを期待するとちょっと違う気もするのですが、これはこれで見ものでした。でもそのおかげで、市川雷蔵もたいした芝居をしていないのですが。根本的には「お祭り騒ぎ」なんですね。  ドラマ部分としては、若尾文子の二役もよかったのですが、菅井一郎の親父狸(タヌキオヤジ?)が色々な意味で大活躍で、ほとんど主役級でした。雷蔵は単なる二枚目だし、勝新太郎も出番が多くないので、よけい目立っています。序盤はこの親父と娘の話がちょっと続き、本題になかなか入らないのが難点か。しかし単純に楽しめる作で、何も考えずに見るにはいいと思います。まあ木村監督以下スタッフは、単に「楽しい映画」を作ろうとしただけで、アホな作品を作る気なんて毛頭なかったと思いますが。  戦前の『歌ふ狸御殿』と比べると、音階になっている階段とか、羽根つきの場面が共通しています。ああいうところがこの監督の趣味のようです。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-09-08 20:03:24)
26.  八月の狂詩曲 《ネタバレ》 
手紙で状況説明をする序盤には辟易したのですが、それが一段落してからは落ち着いて見られました。台詞回しや所作がやや大仰ですが、これは演劇的な効果を狙ったものでしょうか。終盤の雷の場面なんて、舞台劇そのものでした。本作はテーマがテーマですし、あまりリアルにやられると見ていて辛くなることもあるかと思いますが、あえて人工的な効果を取り入れることによってそうした弊害を防いでいるのはおみごとでした。また、子どもたちが中心であるためか、むしろ「軽み」のようなものが感じられるのも面白いところです。  長崎の原爆については、夫を亡くした鉦おばあちゃんや、モニュメントの手入れをする「同級生を亡くした人たち」を登場させることにより、当事者以外に語らせるしかない、とでも言いたげな部分が悲しいです。当然とはいえ、こうしたリアルな痛みを感じさせる要素も取り入れていることによって、全体としてバランスをとっていると感じました。  痛みといえば、あのラストシーンは悲痛なわけですが……。「野ばら」が流れると、失礼ながら笑ってしまいそうになりました。あそこで流すというのは、わからないではないですが。児童合唱ののんきな明るい歌声というのも(それもまた意図したことでしょうが)、ちょっと効果が過剰だったのではないかと思います。とはいえ、世間一般で言われているほど低く評価しなければならない作とも思いませんでした。お盆の間テレビでは原爆だ、終戦だ、日航機墜落だと深刻な話題にあふれていて、その手の映画は避けていました。本作も原爆をテーマにしているわけですが、あまりにも悲惨さを前面に出していたテレビ番組に比べると、適度に距離を置いて見られる分、むしろ見やすいと思います。これくらいがちょうどいいのでは。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-08-31 21:03:12)
27.  バグダッドの盗賊(1940)
1940年製作にしては傷ひとつ見あたらない映像だったので、おそらくデジタル・リマスターされたのでしょう。極彩色の総天然色が目にまぶしく、色遣いは堪能させてもらいました。物語は、前半が盲人アーマッドが語るこれまでの顛末。後半は少年アブーの冒険譚が中心で、それなりに楽しめましたが、少々長いというか平板な展開に思えました。王女様はお美しくて目の保養になります。でもジンの衣装がおしめにしか見えなくてぶちこわし(笑)。特撮は頑張ってました。サイレント時代からの流れか、音楽が垂れ流しで場面に合わせてコロコロ変わるのには閉口します。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2015-08-16 10:18:36)
28.  はじまりのみち
「木下惠介生誕100年プロジェクト」の一環としての意義はあると思いますが、一本の映画として評価するのなら、「だからどうした」と思ってしまうような作。主人公が木下惠介であることに、おんぶにだっこ。「映画監督木下惠介」の映画であることから、一歩も出ていない。そういうものは、正直見ていてつまらないのです。母親の顔を拭くシーンとか、河原での便利屋との会話とかいいところもあるのですが。ただ、『陸軍』からの引用は、必要とは思いますが長すぎ。最後に戦後の作品が出てくるところも、純粋に映画としてみれば、どうなのか。ああいうものを挿入しなければいけないところに、この映画の欠陥が如実に現れていると思います。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-05-22 21:52:31)
29.  バベットの晩餐会 《ネタバレ》 
途中までは「おいしい食べ物は人の心を温かくする」とかなんとかいう話だろうと思っていて、実際そういう要素もありました。しかし、バベットが「芸術家は貧しくありません」というところに来て、膝を叩いたわけです。 お断りしておきますが、私は食べ物というのは栄養をとるためのものであり、味はよほどまずくなければ平気だし、料理が芸術なんてアホらしいというか、ある種の驕りだとしか考えていません。だから芸術云々はどうでもよくて、「貧しいか否か」がポイント。もちろん金銭的な貧富ではなく、精神的なものです。その点からいえば、主人公姉妹や彼女たちを取り巻く村人も、「貧しくはない」人々です。それが年を経るうちに貧しさが忍び寄ってくる。それがバベットの料理でふたたび心の豊かさを取り戻す、という結末でした。この「心の豊かさ」を描くために宗教が使われているわけですが、それはヨーロッパ人にとってわかりやすいからでしょう。信仰心が厚くても心の貧しい人はいるようで、宗教だからどうこう言うのはあまり適切とは思えません。また、姉妹に心惹かれながら去っていく男性が軍人とオペラ歌手(しかも得意なのがモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』)というあたりも暗示的で、うまく対比させていたと思います。 まあ、芸術というか、料理を作る過程もいかにもおいしそうに描いており、グルメ映画としても成功の部類でしょう。しかしそれ以上に、「清貧の高貴な魂」を慎み深く描いていたという点に引きつけられました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-02-28 20:13:30)
30.  薄桜記 《ネタバレ》 
セリフが絶望的に聞き取りにくい。特にモノローグのところは、ぼそぼそ言っているだけでほとんど内容不明。テレビのボリュームを上げて対応しました。 お話の方はなんとも陰々滅々としていて、私の嫌いな「不幸の叩き売り」状態。しかしえてして日本人は、こういうのが好きなようですねぇ。「滅びの美学」(?)と言えば聞こえはいいんでしょうが、あまり高く評価できません。森監督の凝った映像はよかったです。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-11-25 22:23:49)
31.  花嫁と角砂糖 《ネタバレ》 
最近の映画は多くがデジタルっぽくなってしまったのですが、これはフィルムの質感が出ていて(特にロケの場面)、なんだかなつかしい気分になります。そのせいかどうか、ドラマの方も日本の昭和時代を思わせるところがありました。大家族が舞台なので、誰がどういう関係なのか、判然としないところがありましたが。特に後半、軍から帰ってきた青年と嫁いでいく女性の間には、何かあるのかと思わせるような雰囲気がありありましたが、よくわかりません。 悲喜こもごもの2日間という感じで、撮り方はドキュメンタリーっぽいのですが、ある種群像劇の要素があるので、それでよかったと思います。撮影自体もなかなか美しかったです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-09-07 17:05:56)
32.  番町皿屋敷 お菊と播磨 《ネタバレ》 
岡本綺堂の戯曲が原作ですが、川口松太郎が「構成」として加わっています。これがどういう仕事でどの程度原作と違うのかは、原作読んでいないのでよくわからないのですが……。 お話としては、番町皿屋敷をモチーフにしているものの、完全なメロドラマ。というか、愛する女がいるのにそれを言い出さない播磨と、やたらメソメソしてすぐに泣き出すお菊さんとに、少々ウンザリしました。とにかく青山播磨は、お菊さんに愛しているとかなんとか言いながら、武士の面目やらがからんでくると態度が煮え切らない。まあ、まじめな堅物ということでは首尾一貫しています。メロドラマの常道とはいえ、感心しません。それにしても、今から見れば、侍というのは面倒くさいものだと思ってしまいます。 いちばんよかったのは、お菊さんの兄・巳之吉夫妻のやりとりで、ちょっとコミカルながらも愛情が感じられるいい場面でした。武士と町人との違いも表されていたようです。 終盤、有名な皿を割るエピソードがあり、お菊さんが手討ちにされるわけですが、このあたりまで来ると「殿、ご乱心」としか思えなくなってきます。好意的にとれば愛の狂気を描いたとも言えるでしょうが、どうも播磨がいまいち優柔不断だったので、豹変ぶりに説得力がありません。その行動には呆れかえってしまいました。 物語はメロドラマの悪い面が出たようですが、演出はなかなかよかったと思います。特にクライマックスの火事のシーンは、迫力がありました。あれだけは見ものです。
[地上波(邦画)] 6点(2014-08-16 17:53:40)
33.  春との旅
途中で退屈してしまいました。映像的にはロングで長回しを多用したり、最後のクレジットでも隅っこに名前を出したりと、いろいろと凝っているのですが、どうもそれがワンパターン。変化に乏しいです。柄本明との兄弟喧嘩の時だけはアップの連続で、対比は出ていましたけど。それに比べて音楽は凡庸すぎて、これも退屈の一因。特に序盤は、台詞のないところは感傷的な音楽の垂れ流しで、つかみがあれではダメでしょう。アートを気取った映像とはえらい違いです。お話としては感動的なのかもしれませんが、そう感じる部分は特にありませんでした……。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-06-13 21:52:51)
34.  8月の家族たち 《ネタバレ》 
某映画館の割引チケットを持っていたのですが、いつまで待っても見たい映画がかからない。これならまだ見られるかと思ったのですが、思いっきり地雷でした。もう「千円返して~♪」と歌いたい気分。 家族の間の不毛な言い争いを見せられただけでしたね。しかも話が進むにつれて、次から次へと問題が明らかになる。ここまで連続すると、ご都合主義もいいところ。私がもっとも嫌う「不幸のバーゲンセール」系の作品でした(ただし本作では、不幸というのはちょっとニュアンスが違いますが)。これなら、ワイドショーや週刊誌のネタにされてる話の方が、まだしもと思います。とにかく登場人物ことごとくに親しみが持てないし、他人事ととしては、まったく興味のない話ばかりが続きました。 これを見て高く評価しそうな人は、主に2種類に別れるでしょう。作中人物と同じような経験をして“身につまされる”タイプか他人(特に親族)が問題を抱え、罵りあうのを楽しむ“他人の不幸は蜜の味”タイプか。幸いにも、私はそのどちらでもなかったようです。 それと、これは「コメディ」なんでしょうか? アメリカ人はこれを見て笑ったりするんでしょうか。まったく理解できませんね。笑ったりするのだとしたら、背中になにやら薄ら寒さを感じます。
[映画館(字幕)] 5点(2014-05-01 11:03:52)(良:1票)
35.  バファロー大隊 《ネタバレ》 
法廷での軍事裁判が舞台となっていますが、重要なのはそこで扱われている事件そのものではなく、最初はついでのように思えたアパッチ族襲撃をめぐるあれこれ。この事態への対処を通して、“高潔さ”とは何かを扱っているように思われます。その高潔な人物というのが黒人であるということが、さらなるポイントでしょう。こうした設定がうまいし、襲撃事件と裁判との有機的な結びつきもすばらしい。単にアパッチ族の件だけでなく、裁判で扱われている事件を加えることによって、テーマがいちだんと際だつようにできています。このテーマを考えれば、原題が"Sergeant Rutledge"となっているのもうなずけます。最後の解決があっけないですが、あれこそ裁判が最重要ではないということを象徴していると思います。巧まざるユーモアにあふれているのも魅力でした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-24 22:50:05)
36.  パシフィック・リム 《ネタバレ》 
3Dは『アバター』で懲りたので、2D版で鑑賞。事前に「怪獣映画」だという評判を聞いていたので、その点はがっかりしました。これは「戦争映画」でしょう。倒すべき相手は怪獣ではなく、それを送り込んでくる異世界人。怪獣はしょせん兵器にすぎません。ロボットも当然兵器。ストーリー的にも怪獣戦争が10年以上も続いているという設定ですし。怪獣と巨大ロボットを使っても、結局戦争映画になってしまうあたりが、いかにもアメリカ製です。逆に言うと、私が子供の頃親しんだような怪獣映画は、日本独自の感性が生んだものであろうということが確認できて、嬉しく思いました。  さて、肝心のイェーガーVSカイジュウですが、これもがっかりするところがあります。あまりにも怪獣が没個性的。まあ兵器だからということかもしれませんが、ロボットの方はまだ識別できます(とはいえ、キャラ立ちしているとも思えない)。しかし怪獣とロボット、両方とも魅力があってこそのバトルシーンだと思います。そもそも本作では、怪獣の全身すらまともに映す気もないようで。単なるヤラレ役なら、往年のブチメカの方がまだ個性的で魅力があるでしょう。申し訳程度に酸を吐いたり空を飛んだりしても、主人公に見せ場を作るためだとしか思えません。この点でも怪獣映画にはほど遠いです。  ではストーリーはどうか。これも終始怪獣戦争の枠内にとどまっていて、そこからはみ出すことがない。まったく架空のお話だからこそ、現実に生きているこちらにも届くようなドラマを見せてほしいのです。いや、そういう点もないではないですが、ちょっと弱いです。定番的すぎて引かれるところがありません。2人の博士とかは面白かったです。  ということで、それなりによくできているとは思いますが、あまり称揚しようという気にはなりません。普通に面白いですが、一度見れば十分です。私が見たいのはあくまで映画であって、テーマパークのアトラクションもどきではないのです。  それにしても……なぜハリーハウゼンと本多猪四郎なのでしょう。そこは普通に考えれば"Eiji Tsuburaya"だと思いますが。こういう感覚からして理解できません。
[映画館(字幕)] 7点(2013-08-31 21:30:27)(良:2票)
37.  パンダ・コパンダ 雨ふりサーカスの巻 《ネタバレ》 
やはり前作に比べると、少し落ちますかね。ちょっとパパンダがスーパーマンすぎるところがあります。洪水になって「ステキ」というのも、今見るとどうやねん、となってしまいます。パンちゃん役が丸山裕子さんに変更されていますが、こちらの方が合っているように思えました。
[地上波(邦画)] 6点(2013-07-23 21:28:03)
38.  パンダ・コパンダ 《ネタバレ》 
はい、東宝チャンピオンまつりで見ました。たしか主題歌のレコードも持っていたような記憶が。初見以来ですが、なかなか楽しかったです。パパンダの「いい竹やぶですねぇ~」ってのが笑える。最後のお父さんが会社へ行くというオチが素敵でした。 時期的に『ルパン三世』第1シリーズのスタッフが関わっていて、そういう点でも興味深いです。動物園での観客にルパンがいましたし。オープニングでのキャスト紹介でイラストを使っていたのもイキです。
[地上波(邦画)] 7点(2013-07-23 21:21:18)
39.  ハル(2013)
いや~、劇場にアニメを見に行くのは何十年ぶりでしょう。たぶん、『ガンダム』第1作以来だと思います。これもあまりおじさんが見るようなものではないのでしょうが、木皿泉さんが脚本とあらば、見ないわけにはいきません。結果としては、あちこち木皿さんらしいところがあって、やはり足を運んでよかったです。 「神は細部に宿る」などと言いますが、本作では細かいところまで作り込まれ描かれていて、アニメとはいえ現実感があるし、生活感にあふれています。それが特に後半の展開、中でもラストシーンで意味を持ってきます。それによって説得力が出てくるのです。日々の日常生活を大切にするという点では、脚本・監督共通しているようで、これは非常に幸福な出会いだったようですね。 一応近未来の話なので(今から30年後ぐらいの設定らしい)、いろいろ現代と違うところもあるのですが、それをいちいち説明しないのがいい。それによって物語が停滞するのを防いでいますし、作品の本質には影響しないので、説明する必要性も低いのです。「そういうものなんだろう」程度に考えておけば問題ありません。しかし、あれこれ説明してもらわないといけない人は、高く評価しないでしょうね。 従来の木皿作品同様、見る人を選ぶと思いますので、そういう点でも評価は分かれそうです。私は一応、波長に合う作品でした。絵的にも美しく、見ごたえがありまりました。短いですが密度は濃いと思います。
[映画館(邦画)] 7点(2013-06-17 22:49:59)
40.  拝啓天皇陛下様
どうもピンと来ません。「だからなに?」って感じ。そもそも山田正助という人物に魅力を感じません。友情物語としても、時間が飛び飛びでまとまりがなく、2人の間に絆があるというのが実感できない。それぞれのエピソードは悪くないと思いますが、全体を通して見ると、どうってことのない映画でした。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-01-21 21:52:06)
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