1. 星になった少年 Shining Boy and Little Randy
いくら家族ぐるみで動物を飼育しているからって象使いになるのは大変だし、ましてや一人でタイの象学校に留学するなんてびっくり仰天。主演の柳楽君だってタイ語を覚えたうえでの象の訓練も大変だったろう。映画としてはやや甘く感動はいまいちだが、実話ものとしてはそれなりの価値があるというものだ。それに得体の知れない薄気味悪いものをおいしいからさあ食えと出されても誰だって躊躇するだろう。 [DVD(邦画)] 7点(2015-06-21 10:41:29) |
2. 僕の彼女はサイボーグ
猟奇的な彼女とターミネーターをミックスしたような映画だったけど、なかなかおもしろかった。綾瀬はるかはかわいいばかりでなく、サイボーグ的な表情やしぐさも結構良い。タイムトラベルものになるとどうしても矛盾や?が多くなってつまらなくなりがちだけど、ロマンティックでコメディいっぱいのSFでは気にならなくなる。雰囲気も邦画というより韓国映画に近い。 [DVD(邦画)] 7点(2014-06-22 07:02:59) |
3. ボルベール/帰郷
途中まで二流サスペンスかと思うほどつまらなくおもしろくなかっだ、秘密が明らかになるにつれおもしろくなった。そして最後は見てて良かった思った。相変わらずペドロ・アルモドバルらしい受け入れがたいところもあったが、「オール・アバウト・マイ・マザー」や「トーク・トゥ・ハー」を見たおかげで、抵抗感は少なくなった。母として娘として女として演じたペネロペに拍手。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-10 20:56:48) |
4. 火垂るの墓(2008)
これはまずい。名作が駄作を通り越し醜作になってしまっている。原作が大幅に作り替えられているが、その真意がわからない。同じ作り替えでも2005年版のTVドラマは生きていく上でのやむにやまれぬ実情をうまく表現していたのだが・・・。ひとつ例を挙げると校長先生一家の自殺、御真影云々を知っている人なら何とかわかるだろうが、あの表現では唐突としか思えないだろう。 [DVD(邦画)] 2点(2013-03-28 17:30:04) |
5. 火垂るの墓(2005)<TVM>
原作から離れ、親戚のおばさんの家庭を中心に置くことにより、人間ドラマとしての深みを増している。実写のリアルさを十分に発揮し、戦争中は皆生きるのに必死だったことがひしひしと伝わってくる。後半は涙が出て止まらず、アニメ映画以上の深い感動を覚えた。家や食べ物がない極限の生活経験のない私たちにとって、身につまされる映画。 [DVD(邦画)] 9点(2013-03-26 16:05:01) |
6. ボローニャの夕暮れ
確かに評価しにくい映画だし、私の好みとも合わない。なぜ母親は面会に行こうとしなかったのかもピンとこない。だが考えさせられる映画には違いないし、セピア色の画面がとても雰囲気が出ている。ところで「マレーナ」で聞いた"Ma l'amore no"という曲が挿入されているが、戦後のイタリアで流行ったのだろうか。 [DVD(字幕)] 6点(2013-02-03 19:37:42) |
7. ホッタラケの島 遥と魔法の鏡
ある日テレビ(CS)で途中から何気なく見たアニメだったのだが、とても良かったと思う。子ども向きそれも女の子向きのアニメではあるが、年甲斐もなく感動してしまった。決してホッタラケにしてしまわないように物を大切にすることなど愛情が込められている。後日DVDを借りて最初からきちんと見直した。蛇足ながら、古い蓄音機で流れている曲は "You Are My Sunshine"、私が子どもの頃ジミー・ディヴィスが歌って流行した曲である。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2012-11-12 11:10:44) |
8. ボーン・アイデンティティー
前半はミステリアスな要素が強くおもしろいのだが、後半は謎が解き明かされていくうちにただのアクション映画になってしまうのが残念。前金は結構緻密なのだが、後半は大雑把に思える。そして一番気になるのは、あのスーパーマン的なジェイソンがなぜ任務に失敗し記憶喪失になったかだがお粗末すぎた。 [DVD(字幕)] 4点(2012-09-23 23:54:25) |
9. ほえる犬は噛まない
結構おもしろく笑えるシーンもあるが、よくわからない妙な映画だった。 [DVD(字幕)] 5点(2012-08-12 11:50:15) |
10. ポワゾン
見始めてから、昔見たド・ヌーブの「暗くなるまでこの恋を」によく似ていると思ったらやはり同じ原作だった。つまりこの映画はリメイクということになるのだが、前半はストーリー的に同じでも、途中からオリジナルと雰囲気がまったく違ってくる。こちらはあくまで悪女でだます女である。そしてまた悪女と知りつつだまされる男の方は、愛情というより肉欲に負けたただの男にすら見える。そう何もかも安っぽい、しかしこれが現実に近いのかもしれない。 [DVD(字幕)] 5点(2012-08-10 10:36:20) |
11. ホワイト・ライズ
オリジナルより米国風なのは当然なことだが、ストーリーがわかりやすい。サスペンスよりもドラマ性が高くなっている。米国映画になれている人はむしろこっちの方が良いかも。ただその分安っぽくなっているようにも思う。モニカ・ベルッチが演じたリサをダイアン・クルーガーが演じるが、彼女の美しさは格別。 [DVD(字幕)] 6点(2012-07-22 03:53:49) |
12. 僕が9歳だったころ
韓国と日本、文化や生活習慣の違いはあっても、子どもたちの心は世界共通。この映画はオーディションで選ばれた子供たちが主役であり、子どもの視点で物事を捉えている良い映画だ。私たち大人が、自分もあんな時代があったのだなと懐かしむことができる。演技や演出には多少まずいところもあるが、なかなかの映画だ。 都会の女の子イ・セヨンはとてもかわいいし、田舎の子を演ずる子どもたちにも結構個性が出ている。 [DVD(字幕)] 7点(2012-06-01 17:19:46) |
13. 僕のピアノコンチェルト
《ネタバレ》 主役の少年はかわいいが、食べたままの手でそのままピアノを弾くのはアウトだろう。初心者の私だってそんなことはしない。それとピアノの天才は割といるものだが、株の天才は存在しないだろう。素人判断だが、たとえ他人の何百倍の才能を持っていたにせよ、株の上がり下がりは多くの原因があり予想はつかない。上手く立ち回るのは、法の網をかいくぐった不正操作だけなのだから。 彼が普通の少年になりたいという気持ちもわかるし、フリをしていたというのも許せるが、株で儲けるのにはがっかり。 ラストのシューマンのピアノ協奏曲をはじめ、音楽はたいへんすばらしい。飛行機とか株などは余計なものだったのでは・・・。 [DVD(字幕)] 5点(2011-06-22 00:13:38) |
14. ホット・チック
多少品がないことに目をつぶれば、結構おもしろい。というかストリーもよくできていると思う。男も女の子も演技力満点。 [DVD(字幕)] 6点(2011-05-23 21:34:11) |
15. ぼくたちと駐在さんの700日戦争
《ネタバレ》 昔、学校は悪戯の宝庫だった。それは決して学校の先生が憎かったからではない。生徒たちは悪戯の中で、自然として良いこととしてはいけないことを学んでいったのだ。 現在の子供たちは利口になった。表面はとても良い子、しかし裏では陰湿ないじめが・・・ということがめずらしくなくなった。 この物語は昭和54年、まさに私が駐在さんと同じ年頃、ばりばりの先生だった頃を時代設定していて、私と駐在さんが重なってくる。友情と悪戯、そして若者たちの成長を描く、非常に楽しく良い映画だったと思う。 最初は「ありえねえ、ゆるせねえ」それが「やられたら、やり返す」に変わり、「今度はどんな手を使おう」に変わっていく。また駐在さんの奥さんやみかちゃんの登場により、人と人とのつながりが生まれ、悪戯集団の絆もどんどん深まっていく。 ある意味この映画はくだらないかもしれない、つまらないかもしれない、そう思う人はそれでよい。悪戯集団の若者たちも、30年後の今では心に残る懐かしい想い出になっているだろう。 この映画の駐在さん、佐々木蔵之介は私の好きな俳優さんである。「椿三十郎」「サマータイムマシンブルース」など、とぼけた演技が光っていた。 [地上波(邦画)] 6点(2011-05-17 07:35:58) |