Menu
 > レビュワー
 > たきたて さんの口コミ一覧
たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2265
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

共感できるレビューには「良」、
新しいことを発見させてくれたレビューにも「良」、
とても楽しく読ませていただいたレビューには「笑」
投票をしております。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12
投稿日付順12
変更日付順12
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  Mr.インクレディブル 《ネタバレ》 
 ヒーロー行為が違法行為になるという、今まであえて誰も踏み込まなかった領域に、ためらわず踏み込みましたね。  言うなれば、これは『ビルを壊したウルトラマンに損害賠償を請求する。』というアイデア。  いやー、面白いですね。これ。最高です。  誰にも見つからないように隠れてコソコソヒーロー活動。そこにあるのは『正義感』だけではない。過去の栄光を取り戻したい自分がいる。でも家族の生活も守りたい。そこへ追い討ちをかけるかのように、自分のせいでダークサイドへと堕ちてしまったアナキ・・じゃなかった、かつてのファン。切ない。ただのエンターテイメントには収まらないドラマ性が、この作品にはあります。  前半から中盤にかけては、逆風、逆境の連続で、見ているだけで気持ちが疲れちゃいそうになりますが、そこを暗くなりすぎず、軽快なテンポで次々と見せていくのはさすがピクサー。  そしてこのたまりにたまったもどかしい気持ちは、終盤へのカタルシスへと昇華されていくのです。  完璧です。  後半はインクレディブルファミリー大活躍。  スピード感あふれるアニメーションで繰り広げられる超能力バトル。待ってましたとばかりに駆け回るダッシュ。私はかれのダッシュシーンが相当のお気に入り。ラストでジャックジャックが何かやってくれそう、というのも予想通り。  こちらが期待するストーリーを期待以上のアニメーションで楽しませてくれるエンターテイメントの傑作。  『ジャックジャックアタック』という特典映像もかなり面白い。その面白さは本編を超えるかも・・  久しぶりに永久保存版でブルーレイディスクを購入しようと思う1本です。
[ブルーレイ(吹替)] 10点(2017-05-06 02:56:56)(良:1票)
2.  みんな元気(2009) 《ネタバレ》 
 うーん、これは良い映画ですねー。オリジナルだとばかり思っていたのですが、リメイクみたいですね。  子供たちに帰郷をドタキャンされた、老年の父親が、、子供たちを一人一人訪ね歩く。ただそれだけ。ロードムービーが苦手だし、いつもだったら手に取らないジャンルの映画です。正直ロバート・デ・ニーロ、ケイト・ベッキンセール、ドリュー・バリモアの共演でなければ観ていなかったでしょう。  ですが、淡々として退屈そうなのは、まさに雰囲気だけ。こんなに心の琴線に触れまくるドラマティックなドラマはなかなかないです。  予備知識なしで見たので、子供たちがみんな、父親に本当のことを言っていないという事実にびっくり。その真相はフランクの夢の中で明らかに。エイミーとジェフが別居中なんて、全然気付きませんでした。さらには、ジルが預けにきたのはロージーの子供という事実だけでもびっくりなのに、ロージーはレズビアンだとまさかのカミングアウト。そしてデイヴィッド。まさかまさかの結末。  『安易に人の死で涙を誘おうなんて・・・』と、いつものクレームが頭をよぎったそのとき、画廊でフランクが出会った、デイヴィッドの絵。そこには父の仕事の結晶が・・。やられた。もう涙で何も見えやしない。  振り返ってみれば、この映画って、冒頭のシークエンスからしてかなり良かったんですよね。子供たちの帰りを楽しみにまつフランク、子供たちを喜ばせたい一心で準備するのはバーベキュー。そこへ相次ぐ子供たちからのキャンセルの電話。そして、ひとりバーベキュー。いやー、切ないですね。このシークエンスがあるから、ラストのシークエンスがより一層引き立つ。凄く悲しい事実と直面した後なのに、幸せを感じるラスト。もう脚本が素晴らしいですね。  更には、幼い頃の子供たちの姿とたびたび重ねあわせるなど、演出も抜群。  これこそ、まさに隠れた名作。
[DVD(字幕)] 9点(2018-05-16 04:05:23)(良:1票)
3.  M:i:III 《ネタバレ》 
 Ⅰを知らなければ、スパイものの中では10点なんですけど、個人的にはⅠには届かず、でも最高傑作に近い9点です。  ラスト直前まではスパイアクションとしてパーフェクト。完璧なエンターテイメント。理不尽な状況をどうひっくり返すのか。もう片時も目が離せません。  それに対して本編ラストのクライマックス。なんとあっけないことか。いえ、普通の映画であれば十分な見せ場になりうるのでしょうが、ドイツ・バチカンでのミッションに対してこのラストでは何とも物足りないです。  もちろん、リアリティを求めればこのラストだってもちろんありえる話なのですが、これだけやられたからには、ラストで相応のカタルシスを味わいたいわけです。それこそ映画の醍醐味ってもんです。そこんとこだけ、ちょっと弱い、ですがラストを除けば満点です。  総評としては、『Ⅱ』よりかは『ミッション・インポッシブル』できているわけですけど、『Ⅰ』ほどには『ミッション・インポッシブル』できていないわけです。やはりドイツでの『リンジー奪還作戦』、バチカンでの『デイヴィアン捕獲作戦』が本作最大の見所ということになるでしょう。  そして特筆すべきは本作のスピード感。躍動感。これにかけては3作品中最高かもしれません。  見るものに考える暇さえ与えさせません。(もしかしてそれが狙いか?)  いーんじゃないでしょうか、その流れに乗ったもん勝ちですね。  見たくも無い粗なんか無視して楽しんじゃえってことでしょう。  
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2015-12-03 03:16:58)(良:1票)
4.  ミミック 《ネタバレ》 
 まず、ゴキブリの話ではありません。『ストリックラー病』の媒体であるゴキブリを死滅させるために、DNA操作で創られた『ユダの血統』という新型の昆虫が、進化して人間様を捕食するお話です。『ユダの血統』は『アリ+カマキリ』で作られているため、『集団で行動し社会を形成するアリの性質』と、『獲物を捕食するため獲物に擬態(ミミック)するカマキリの性質』の両方を兼ね備えた、パーフェクトモンスターです。今作ではその両方の性質が活かされているため、モンスター系ホラー映画としては出色の出来で、大変見応えがあります。勢いとパニックだけのモンスター映画かと思いきや、意外に意外、プロットがしっかりしていてストーリーにちゃんと整合性があるのです。大変面白い作品です。  ホラー映画としての定石も踏んでいます。前半の、擬態したユダを姿を見せることで生み出される緊張感。後半の地下の閉塞感と恐怖感。その一方で、珍しく子ども二人が犠牲になってしまうというホラー映画の暗黙のルールを破っているため、マニーの孫が決して安全圏ではないことが、更なる恐怖感を演出しています。  そして地下の廃線と、そこに残っている車両という最高のシチュエーションが醸し出す趣がたまりません。願わくば、その列車で脱出して欲しかったです(笑)
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-12-08 18:24:55)
5.  身代金 《ネタバレ》 
 予想を超える展開。緊張感のある演出。スピード感のあるシナリオ。どれをとっても個人的には1級品だと思える傑作クライムムービーです。  人物描写も素晴らしく、メル・ギブソン演じる父親の迫力ある演技にひきこまれます。 そんで、何気にレネ・ルッソの演技が良かったです。息子の身を案じながら、旦那に不信感を抱いたり、やはり信頼したり、その揺れ動く感情が痛いほど伝わってきます。  そしてやはりゲイリー・シニーズ。プールに服を着たまま飛び込ませ盗聴器を破壊し、ケースを入れ替えさせることで追跡装置を無力化させる、完璧な計画性。その冷静かつ高い知能にしびれます。  てっきりこのままジミー(ゲイリー)がイニシアチブを握ったまま、物語が進んでいくのかと思いきや、まさかの主導権争いに転じていくストーリーは興奮の一言。  二度目の身代金引渡しに向かう最中、父親が車の中でテレビを見ながら何かを思いつき、そこで狙ったかのようにかかってくる犯人からの電話。そして「気が変わった。」の父親の一言。背筋がぞくぞくするような、何かが起きると予感させるシーン。このシーン好きなんですよねー。  ここから先は父親は攻勢に転じるわけですが、時折聞こえる息子の声に心が折れそうになる様子がたまらないです。電話でのやりとりはこの映画の最大の見所でしょう。  久々に時間を忘れるほど興奮した一時を過ごしました。
[ブルーレイ(字幕)] 9点(2014-05-17 16:22:53)(良:1票)
6.  ミンボーの女 《ネタバレ》 
 芸が細かい!恐喝の手段って、こんなにいろいろあるんですね。  ゴキブリはよくある手ですが、バッグにゴルフですか・・・  伊東四朗なんか、最初全然ヤクザに見えない。  はじめはまず油断させる。そしてスナック(キャバクラ?)での「飴と鞭」。あれは怖いです。  ですが一番怖いのは、打算や計算をまったくしない鉄砲玉のような下っ端。  実際井上まひる弁護士(宮元信子)を刺したのは、おそらく状況を全然理解できていない下っ端ですからね。  話も理屈も通じず、まったく行動が予測できない相手が一番怖いです。  父が昔スナックを経営していた時に、ヤクザ関係のお客が一番多かったそうですが、この映画に出てくるような計算高い人ってあんまりいなかったみたいです。  ほとんどは何も考えていない人達。  後先考えない、計算もしない。  そんなこちらの理解の範疇超えてくる人達が一番怖いです。  映画はめちゃめちゃ面白かったです。  オススメです。
[DVD(字幕)] 9点(2012-07-04 16:01:18)(良:1票)
7.  ミッドナイトFM 《ネタバレ》 
 こーゆー単純で、わかりやすくて、それでいて面白いサスペンスって最近少なくなってきた気がするので、とても楽しめました。  思わぬ拾いもの。深夜のラジオ番組というシチュエーションがまず好き。  無駄なシーンが少ない。だれない。終始ハラハラドキドキ。プロットがしっかり練ってあって面白い。  殺人鬼ドンスが出てきてからは緊張しっぱなし。  ドンスは冷静。でも思い通りにならないと子供のようにわめきちらす幼児性。お手本のようなサイコパス。  前半は主人公ソニョンとドンスの駆け引きサスペンス。と同時進行で、娘ウンスのかくれんぼスリラー。どちらのパートも凄い緊迫感。  ソニョンが置かれている状況に周りが気付いてから物語は更に加速。そこからはノンストップでラストまで突っ走る。  犯人の要求どおりの音楽を流すつもりが、事情を知らない上司が勝手にテープチェンジ。このシーンが凄い。泣き伏せるソニョン。殺される妹。ソニョンが周りの人間に状況を説明していれば、妹が殺される悲劇は回避できたかもしれないのが腹立たしい。  でもそーなるとサスペンスとしては盛り上がらない。この辺のバランス感覚は難しいところですね。  最終的には嫌な感じだった上司が全面的に協力してくれたり、ストーカー呼ばわりされていたファンが助けてくれたり、周りの人間も活躍。大変見応えのあるサスペンスでした。良作。  
[DVD(字幕)] 8点(2021-04-09 01:33:31)
8.  Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼 《ネタバレ》 
 好きなジャンルの作品。『ヘンリーある連続殺人鬼の記録』や『羊たちの沈黙』といった、好きな作品のテイストが織り交ざったかのようなプロット。  ブルックスは頭脳明晰で仕事ができる成功者。金もあれば人望もある。良き夫であり、良き父親である。ただの殺人狂ではない、そのカリスマ性とのギャップがたまらなく良い。本人が『殺人をやめたい』と苦悩しているのも良い。『苦悩』は『同情』『共感』を得られる最も効率的な手段なんでしょう。  で、この殺人依存に多重人格をプラス。もう一人の人格のマーシャルをウィリアム・ハートが演ってくれたのが凄く良いです。ブルックスとマーシャルの意識下でのせめぎあい、手の取り合いの映像化。これによってドラマに深みを残しつつも、洗練された娯楽作品として楽しめる映画になっています。  完璧なる殺人鬼に、不確定要素としてのぞき男スミスをからめたことで緊張感がアップ。更にはデミ・ムーア演じるトレイシー刑事のドラマが何気に面白い。最低な元夫との離婚調停。トレイシーの命を狙う脱獄犯『ハングマン』ことミークス。そして周囲の人間の無理解。四面楚歌の状態で、唯一トレイシーを高く評価し、理解し、助けてあげるのが、トレイシーがおっかけている『サムプリントキラー(ブルックス)』っていうのが面白い。  これだけでもサスペンスドラマとして十分すぎる内容。そこに出てくる娘の存在とその謎が、より一層この映画を見応えのあるものにしています。その娘役にダニエル・パナベイカー。完璧でしょう。そのあどけなさ、可憐さが狂気に華を添えます。ラストが夢オチでなければ、評価は更に高いものになったと思います。
[DVD(字幕)] 8点(2019-06-29 13:40:45)(良:1票)
9.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 《ネタバレ》 
 技術の進歩は素晴らしい。ただただその映像美と迫力に酔いしれます。最高です。  正直、ストーリー、脚本だけでいくと7点くらいなんですが、映像技術の素晴らしさに+1点です。  個人的には、今作もⅠには及ばない、というより、テイストが違うので個人的な好みからいくとⅠのほうがやや好きかも、というほうが正確かもしれません。  ただ『チームプレイ』という意味においては、今作はシリーズ中最高に面白いのではないでしょうか。  ラストプレイで、それぞれの戦いが同時に決着した瞬間、核ミサイルが起爆せずにぶつかっただけで海に沈んでいくときのカタルシスは鳥肌ものです。  ついでに言うと、シリーズ中もっとも笑いのレベルが高かったのも本作かもしれません。それもシリアスなストーリー展開の中に、ごく自然に、おちゃめで天然なやりとりが入ってくるのだからたまりません。  走る列車。ATMのように機械音声で冷静に『網膜スキャンします』。この時点でもう腹筋やばいです。  ドバイで。『コンピューター室に外から入るしかない。』『何階だ?』『130階』『130階?』『換気ダクト。』『センサーが』『ムリだ。』『エレベーターシャフト』『センサーが』『ムリだ。』このやりとりで腹筋が崩壊しました。更に手袋の説明で、『ブルー(青)はグルー(くっつく』『じゃ、レッド(赤)は?』『デッド(死)』でダメ押し。  シリアスなシーンとコメディパートの緩急のつけ方が良いんですよね。  1シーン1シーン、スパイグッズ1つ1つが新アイデア満載で面白い。ただあまりに見所がありすぎるがために、一本の映画としてのまとまりに欠けているような気もします。  悪役に華が無いのも辛いところか。ヴィジュアル的にも魅力満載で異彩を放っていたサビーヌ・モロー役のレア・セドゥーは、惜しくも途中退場。ただ彼女もオープニングでは悪のカリスマごとき立ち居振る舞いだったのに、ドバイでは普通の人でしたね。なんかキャラ設定が惜しい。できればラストまで天才暗殺者のような立ち回りでイーサン達の前に立ちはだかってほしかったです。  このシリーズはどれもテイストが違うのに、それぞれがそのテイストにふさわしい完成度をほこっているのが何気に凄いです。  特に撮影技術は素晴らしく、その中でも本作は最高峰。  ローグ・ネイションが今から楽しみです。どちらも映画館で見たかった~。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2015-12-21 03:27:18)(良:3票)
10.  ミュート・ウィットネス 《ネタバレ》 
 古き良きサスペンスを味わえる上質の作品でした。  それに主役のビリー演じるマリア・スディナがとても魅力的なのです。ただ可愛らしいだけでなく、演技に愛らしさを感じるんです。ビリーは「耳は聞こえるが口がきけない」という障害を持っているのですが、その設定によって身振り手振りが多くなるわけです。それが見ていてすごく可愛いんです。だからこそ、彼女が危機に陥る前半がやばいくらいにハラハラドキドキで、久しぶりに正統派のサスペンスで緊張感を味わうことができました。  また、この障害の設定は、物語の中でかなり効果的に使われています。例えば、耳が聞こえるので、危機回避ができるのですが、普通だったら思わず悲鳴を上げて見つかってしまうようなシーンでは、言葉を発することができないので、見つからずに済むわけです。ただ、プラスの効果だけでなく、マイナスの効果もありました。ビリーがマンションで襲われるシーンでは、言葉を発することができないので、自分の危機を電話越しにうまく伝えられなくて、とにかく見ているこちらも焦っちゃうのです。障害の設定が映画のストーリーをよりいっそう面白くしてくれているんです。それでいて彼女の特技はしっかりラストに活かされちゃったりして、王道づくしの作品ですが、その中に個性を感じるキャラ設定が秀逸だと思いました。  音楽の使い方も素晴らしく、マイナーなB級娯楽サスペンスとしては破格の面白さ。オススメです!
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-12 00:10:50)
11.  ミシシッピー・バーニング 《ネタバレ》 
 最初の10分で映画に釘付けになりました。  教育レベルで人種差別が行われていることが一番の衝撃で、昨今のお隣の国の教育の在り方を連想させるものでした。こうなってくると、人種差別から暴力・犯罪に走る人々よりも、そんな人々を作り上げてしまうシステムが最も罪が重いと言わざるをえません。  生まれながらに本能にねじ込むようにして刷り込まれた差別意識と洗脳から、なぜか解放されているベル夫人に一筋の救いを見た気がします。  リアリティを求めた硬派なストーリーの中にも、きちんと映画として人を惹き付ける配慮やアレンジがされていて、「ああ、これは映画なんだ」と、そこだけは見失わずに最後まで映画として観賞することができました。  とても良い映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2013-02-12 03:33:27)(良:1票)
12.  ミクロキッズ 《ネタバレ》 
 ディズニー映画にはずれなし、ですね。  本当に良い映画が多いです。  ディズニーのコメディは、鼻に付くようなわざとらしい笑いではなく、普段の生活のなかで普通にありそうなことを笑いにする「あるあるネタ」が多いから好きです。  電話がかかってきて、「パパ、ママだよ。」と言った時、パパが「どこ?」って探す天然とか、姉の作った焦げた朝ごはんを見て、「僕炭素は食べないことにしている。」と言って、姉が怒って犬にあげたら犬も食べないとか、べたなんだけど面白い。  犬の自動えさ出し機は最高にGOOD。  仕事命の母、研究命の父、とにかく釣りに行きたい趣味命の隣人のパパ。  ですが子供がいなくなったことに気づくと、それぞれの大切なものより、子供の安全を一心に考える姿が素敵でした。  普段あって当たり前のものが、ふっと目の前から消える。そのとき、自分たちにとって本当に大切なものが何なのかに気づく。  当たり前のことなんですが、大切なことに気づかせてくれました。
[DVD(字幕)] 8点(2012-04-28 15:06:37)(良:1票)
13.  ミラーズ2<OV> 《ネタバレ》 
 前作『ミラーズ』の続編。個人的には前作より好きかもしんない。  ストーリーが前作よりすっきりだけど平凡。ただこーゆーホラーって、ビジュアルと演出が良ければ、シンプルなプロットのほうが楽しめたりするんですよね。これはまさにそのパターンじゃないでしょうか。  前作のイメージがありましたから、今作も無差別殺人かと思いきや、全然違います。被害者には全員共通点がありましたってのが、前作との違い。  その共通点。被害者は全員加害者でもあった・・・。とはいえ、最初の警備員さん、あの人はパワハラにより仕方なく証拠隠滅に手を貸してしまった、むしろパワハラの被害者のような気もします。にしては、あの罰はかなり厳しくないですか?エレノアさん。え?まだ許さない?とどめを刺す?まじですか。  いや、もっと言うならマックスのパパ。彼は無関係じゃないんですか?それにマックスに協力してもらおうとしているのに殺しちゃうんですか?え?マックスには感謝している?でもそれとこれとは話が別。社長なんだから死んで償うべき?うわあ、容赦ないですね。  かなり拡大解釈のエレノアさん。マックスパパを殺そうとしていなければ、警備員さんにもう少し優しくしてあげていれば、私はあなたを擁護するんですけどねぇ。え?じゃあお前も死ね?いやいや、冗談ですよ。エレノアさんが死刑だって言うなら死刑に決まってます。ですよねー。もうほんと出過ぎたことを言ってすいません。どうかうちの鏡には出てこないでください。  っていう感じの、良質ホラーです。
[DVD(字幕)] 7点(2020-04-27 12:52:56)
14.  ミラーズ(2008) 《ネタバレ》 
 最初はただのお化け屋敷映画と思って、斜に構えて見ていました。斜に構えて見るのは、怖さを少しだけ抑える効果があります。『ホラーを見たいけど怖いのは苦手』という方は試してみましょう。  中盤くらいから、話が二転三転し始めて、ミステリー性が強くなってきて面白いです。  主人公のベンの妹の殺され方がなかなにショッキング。でもこーゆー気合の入った演出は好きです。鏡の悪魔は関係者以外ノータッチと思っていたので、妹が殺されちゃったのは意外でもあります。でもそれは同時に鏡の悪魔の品格を下げることにもなってしまう。なぜなら、これではただの殺人狂だから。快楽殺人者と変わりません。そーゆーのって、怖くない。  妹を殺された怒りから、ベンが鏡の悪魔と対決する姿勢を見せるのは悪くないです。その分恐怖感は半減してしまいますが、正直ここまで十分怖い思いして、『びびり疲れた』ので、この方向転換はホッとします。  ベンの妻が鏡の悪魔に気付き、ベンが信頼を取り戻すタイミングがベスト。全く好転しない鬱々とした物語に射す一筋の希望。ホラー映画だからこそ、こーゆーちょっとだけ気分がアガる演出が大事だと思います。  最後のオチ。本来であれば好きじゃないのですが、今作はなぜか受け入れられた、というか良かったです。つまり、鏡の悪魔に関わって殺された、死んじゃった人たちは鏡の中に魂が閉じ込められちゃうわけですね。『手形』の数だけ死んだ人の魂が鏡の中に閉じ込められているってことでファイナルアンサー?『手形』の謎が解けてスッキリです。  家族を救うことができた。自分自身は多分瓦礫の下で死んでて魂は鏡に囚われちゃった。ハッピーエンドでもありバッドエンドでもある。絶妙なフィニッシュ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2020-04-23 00:11:29)(良:1票)
15.  ミスト 《ネタバレ》 
 まずはパニック映画としての面白さ。台風の後、スーパーへ買出しに行く主人公一家。奥さんはお留守番。そこへやってくる霧。一人の男が『霧の中に何かがいる』と流血しながらスーパーへと駆け込んでくる。真っ白な霧の中から聞こえてくる悲鳴。地震のように揺れるスーパー。この一連の流れがパニックムービーとして最高。突然崩れる日常。これがパニックムービーの醍醐味。導入部だけだったら満点です。  次に訪れる恐怖が、閉鎖空間での人間心理の崩壊。変人扱いされる宗教狂いのカーモディ。ところが次第に状況が悪くなってくると、そのカーモディの崇拝者が一人、また一人と増えていく。徐々に変化してゆく勢力図。そしてここから描かれるのが群集心理、集団催眠、集団パニックの恐怖。今まで隣人であった人が隣人でなくなる恐怖。対等であった人間関係が対等でなくなる恐怖。  この映画で一番怖かったのは、若き軍人が糾弾されるシーン。軍人であるまえに地元の若者。レジの店員とは恋仲。にも関わらず、地元の人から刺され、生贄として放り出されてしまうシークエンスは凄惨すぎます。『人は優しいが、人々は残酷だ』というタゴールの言葉を思い出します。  この映画で犠牲になる人って、善人が多いです。『死』の前では『善人』も『悪人』も皆平等ということでしょうか。  そしてラスト。この絶望的なラストがなければ8点~9点くらいだったのですが。善き人たちの辛い死を乗り越えて、それでもこの人たちだけでも助かれば報われると思っていたのに、あんまりすぎるラストです。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2019-11-22 14:03:45)(良:2票)
16.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
 サスペンス的に言えば、『火サス』とあんま変わらない。ですがそこに出てくる人間の描き方がエグイい。  子供の頃に一人だけ誘拐。性的虐待を4日間にわたって受け、そのトラウマが元で精神不安定に。小児性愛者を偶然見つけ、突発的に幼少期の自分と重ねてしまい殺害。妻にそのことを告白。だけど運悪くケイティ殺しの日と重なったため、妻はケイティ殺しを疑う。結果、ケイティの父であり幼友達でもあるジミーから報復されてしまう。救いの無い話。デイブが悲惨すぎて、後味は悪いです。  ジミー、デイブ、ショーン。自分が誰と重ねあってしまうかで評価が分かれてしまいそうな本作。私はデイブ。だから良い映画だったとは言い難いです。  それにしてもショーン(ケヴィン・ベーコン)と奥さんのエピソード、これって必要だったんでしょうか。ショーンが奥さんからの電話を受けるたび、いちいちストーリーが止まる感じがします。で、その奥さんが事件や過去のエピソードとつながってくるわけでもありません。メインのストーリーが完璧なだけに、無言電話がジャマで仕方がなかったです。  また、事件の犯人は映画だから許されるような人物で、意外性があるのですが、動機が突発的なものっていうのは、オチとしていささか弱い気がします。いや、銃社会としてリアリティを感じさせるようなオチではありますが・・・  この作品は子供の頃から立場が違う3人の物語がメイン。その一方でミステリー要素が強く、犯人も全然わからないので、サスペンスとしても面白い。デイブのミスリードが効いていて、映画の緊迫感を増しています。ドラマとしても刑事サスペンスとしても緊張感のある良作。ですがオチが弱いのと後味が悪すぎるのがちょっと残念ですね。  映画としては◎ですが、好みとしては△といったところでしょう。評価しづらい作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2017-11-12 13:04:42)(良:3票)
17.  ミニミニ大作戦(2003) 《ネタバレ》 
 スパイじゃないけど、テイストはスパイもの。  チームのメンバーが『リーダー』『金庫』『パソコン』『ドライバー』『爆弾』、飛び入りで『メカニック』と、最小限に抑えたのは良かったですね。とは言え、ジェイソン・ステイサム以外のメンバーもめっちゃ運転上手くて、彼の個性は殺されちゃっています。  冒頭でドナルド・サザーランドがあっさり退場しちゃったのも凄く残念。  そしてエドワード・ノートン。素晴らしい小物っぷり。頭は良いが、意志が弱く、信念がなく、銃と暴力に頼り、スマートさの欠片もない。なんてわかりやすい小悪党。彼がしょぼければしょぼいほど、チャーリー一味のスマートさが際立ちます。  それに、今作のノートンは良い意味で存在感をノーマルにしてくれたので、最初気付きませんでした。正確に言うと、『誰だっけこの人?』くらいの感じです。逆に、なぜかジェイソン・ステイサムのほうが裏切りそうな人相していたので、最初のサプライズはものの見事に、はまりました。もしかするとこのサプライズに驚いていたのは日本で私だけかもしれませんが。  まあなかなか良作だとは思いますが、『スパイもの』としてはいたって平凡。突き抜けたところはありません。  無難にそつなく、面白くなってはいますが、映画そのものが『ミニミニ大作戦』といったところでしょうか。  キャストが豪華メンバーなので、内容的にはB級でも、雰囲気的にはA級のオーラでまくりです。  ラストはこれ以上ないくらいすっきりとした仕上がりで、良いんじゃないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2017-06-06 05:00:07)(良:1票)
18.  ミーン・ガールズ 《ネタバレ》 
 随分前に見たことがあった。  印象が薄くて見たことを忘れていました。  テンポが軽快。キャラクターに個性があってよい。ストーリーがわかりやすく、気楽に見られます。  その一方で、オチが弱く、パンチに欠けます。  『恋愛』『友情』『心の成長』、すべての面において描かれ方が中途半端です。  『性格の悪い女の子をこらしめるため、同じグループに入って弱みを握りつつ復讐する。』  確かに、『ダイエット食品』と偽って高カロリーのチョコレートバーを食べさせたり、アイデアやプロットは面白いのですが、それを最後まで上手く処理できなかった感じでしょうか。  結局『陰口ノート』の作成者はレジーナなのに、その罪をきせられたケイディ。あれ?最後まで見ても、濡れ衣きせられたままじゃないですか? 謝ってるし。ある意味冤罪事件と変わらない気がするのですが。  肝心な部分は全部ぼかして、なんか雰囲気でまとめられちゃいましたね。  それにケイディは確かにレジーナに対しては『ミーン・ガール』でしたけど、他の人に対しては普通だったと思います。  にも関わらず、何故か気付いたら全校生徒が敵にまわっている。  ・・・うーん、やはり腑に落ちないものが残りますねぇ・・。
[DVD(字幕)] 7点(2017-01-22 05:42:03)
19.  M:I-2 《ネタバレ》 
 これは面白いです。面白いですが『ミッション・インポッシブル』ではないですねー。前半、競馬場くらいまでは頑張ってスパイスパイしていましたが、後半からラストにかけてはもう『ミッション』なんてどうでもよくなっちゃうくらいのアクション押し。  ストーリーも『新型の細菌とワクチンの奪い合い』というのがメインのストーリーなんでしょうが、実際のところは『元カノをめぐる今カレと元カレの攻防』でしょう。  続編としてではなく、映画単体として見ればかなりの傑作。アクション映画として理屈抜きの面白さ。  ですが多くの人から批判を受けるのもよくわかります。  『なんちゃってミッション・インポッシブル』とか、『上手な彼氏の選び方。ミッション・インポッシブル風』とか、タイトルつけるとしたら、なんかそんな感じですもんね。ラストのカンフーにいたってはもう・・・ジャッキーやリー・リンチェイ出てくるかと思いました。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-11-28 02:25:38)(笑:1票)
20.  ミュージック・オブ・ハート 《ネタバレ》 
 学校・教育を舞台とした実話ベースのサクセスストーリー。てっきり、あるヒーロー像を映画化したよくあるパターンかと思いきや、ちょっと趣きが違いますね。主役の女性教師はどちらかと言えばよくいるタイプのスパルタ教師。感情の起伏が激しいし、『先生の資質』は普通のほうだと思います。ストーリーの大半は、生徒や親、家族や同僚に助けられているという側面が大きいです。ですが、これはこれで悪くないですね。  バイオリンを忘れたり、練習をしてこなかったりした生徒に厳しくあたりますが、その理由がわかった後では素直に謝る姿勢に、人としての暖かさを感じます。この辺りの強弱のつけ方、魅せかたが凄く良い。なんと言っても、この作品は人と人との支えあいをリアルに感じられるので、見ていて心癒されるものがあります。  ただ、プライベートなエピソードのほうが感情的かつ感傷的なシーンが多いため、相対的に学校でのメインのストーリーのほうが殊更淡々とすすんでいるように感じます。更には実話ベースになっているだけあって、いろいろなエピソードを次々とほうりこんでくるので、一つのエピソードの掘り下げはほとんどありません。伝記的なストーリーですから、中盤から終盤にかけては事実を並べただけになっています。ジャスティンの死もそう。隣の女の子からバイオリンを渡されるのもそうです。小さなトラブルやハードルくらいだったら時間の経過とともに自然に解決もしくは自然消滅しちゃっているので、もの足りなさを感じてしまうところはあります。ただ、そのぶん最後まで大団円で突き進むので安心してみていられるのも良さと言えば良さか。感動はしきれないですが、ハッピーな気分になれるし元気はもらえますね。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-04-02 06:15:50)(良:1票)
0100.44%
1210.93%
2291.28%
3893.93%
41446.36%
527712.23%
649621.90%
773532.45%
832514.35%
91024.50%
10371.63%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS