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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1875
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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21.  LION/ライオン 〜25年目のただいま〜 《ネタバレ》 
子供のころに迷子となり、その後オーストラリアの裕福な家庭で養子として育てられた青年が、微かな記憶とグーグルアースだけを頼りに家族を捜し出したという奇跡のような実話を描いたヒューマン・ドラマ。実話を基にしているため結末が分かってしまっているのに、肝心の物語が時系列通りに進行していくためドラマとして見れば少々退屈。もう少しドラマチックな見せ方にしてほしかった。スタッフや役者たちの実話に対する誠実で真摯な姿勢には好感が持てたんですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2018-08-24 21:32:19)
22.  ラスト・フェイス 《ネタバレ》 
アフリカ各地で勃発する悲惨な内戦に翻弄された一組の男女の愛の物語。国境なき医師団に所属し、過酷な現実の中で互いに惹かれ合う男性医師と女性医師をそれぞれハビエル・バルデムとシャーリーズ・セロンが演じており、監督は前作に引き続きアフリカ内戦をテーマにした人気俳優のショーン・ペン。うーん、物語の横軸とも言うべきアフリカ内戦の悲惨な現実を徹底的に見つめるという視点は悪くはないのだが、肝心の物語の縦軸とも言うべき主人公たちの恋愛物語が正直薄っぺらい。この二つの物語が作品の中で全く乖離してしまっているのが本作の致命傷。最後に主人公の演説で締めるのもなんだか説教臭く感じて好きじゃない。世界の片隅で誰にも知られることなく苦しみ続けている社会的弱者たちの声を多くの人々に知ってもらいたいという監督の姿勢は共感できるだけに残念だ。
[DVD(字幕)] 5点(2018-07-08 22:14:39)
23.  ラプチャー 破裂 《ネタバレ》 
謎の組織にさらわれた普通の主婦が、ひたすら拷問されるも隙を見て何とか逃げ出し、出口を求めて彷徨ううちに驚愕の真相が明らかになるというシュチュエーション・スリラー。目新しさはないものの(けっこう『マーターズ』の影響が大と思われる)まあぼちぼち面白かったですかね、これ。後半、突っ込みどころが山ほど満載なのはご愛敬ですけど。
[DVD(字幕)] 6点(2018-06-29 00:22:32)
24.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 
映像や音楽のセンスが凄く良かったです!!ただお話的には普通かな。
[DVD(字幕)] 6点(2018-01-09 19:50:08)
25.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 
普段ほとんど恋愛映画は観ないのだけど、なんか色んな所で高評価を聞くので今さらながら今回鑑賞してみました。いやー、ものの見事にやられちゃいました。べたな内容ながら完成度は無茶苦茶高いですわ、これ。魅力的なキャラクターたちが織りなす、物語性豊かなエピソードの数々に最後までハート鷲摑み!音楽も素晴らしいし、構成も見事だし、適度に散りばめられたユーモアもセンス抜群だし、文句なしに面白かったです。クリスマスまでもうすぐのこの時期に特にお薦めの作品ではないでしょうか。うん、確かに恋したくなりますね。年甲斐もなく(笑)。
[DVD(字幕)] 9点(2017-11-03 23:31:51)
26.  ライト/オフ 《ネタバレ》 
明かりを消すと襲ってくる怪物の恐怖を描いたホラー。なんですけど、全然怖くなかった(笑)。アイデアはいいんですけど脚本がグダグダなのが玉に瑕。怪物の正体がお母さんの妄想の産物って…。
[DVD(字幕)] 4点(2017-10-04 12:34:00)
27.  ラザロ・エフェクト 《ネタバレ》 
臨死体験をテーマにしたこてこてのホラー作品。ある研究施設で、特殊な血清を使い犬の死骸を蘇らせるための実験を行っていた科学者たち。ところがある日突然、ライバルの製薬会社の陰謀により研究がストップさせられそうになってしまう。当然納得できない主任研究員であるフランク博士は、密かにその血清を完成させることを決意する。だが、仲間たちとともに夜の研究室へと忍び込み、犬の死骸に血清を注入しようとスイッチを入れた瞬間、博士の恋人であるゾーイ博士が感電死してしまうのだった。悲嘆に沈むフランク博士は完成間近だったその「ラザロ血清」を使い、彼女を蘇らせようとするのだが…。まあありがちな設定ではあるのだけど、演出がなかなか考えられていてけっこう面白かったと思います。復活した彼女が最初は普通だったのが、徐々にその正体を現してゆく過程がいちいちいやーな感じで怖い。顔つきの微妙な変化を演じ分けたこの女優さん、なかなかいい仕事をしてますね。途中、彼女が何度も迷い込む夢の世界もいかにも悪夢的でグッド。まあ既視感は満載ですけど、エンタメ映画としては充分水準に達していたんじゃないでしょうか。ただ残念な点もちらほら。まず主人公の彼女が事故死する過程が唐突過ぎてさすがに強引さが否めないところ。スイッチを入れたらバチバチっと電流が走って停電し、再び電気が点いたらもう死んでたって…。ここ、もうちょっと説得力を持たせてほしかった。あと、演出がところどころ古臭いところも。何かくるくると思わせといて実は何もなかった…と思いきややっぱりくる!!っていう80年代、90年代のホラーで大流行りした怖がらせ方が多すぎてちょっとくどかったです。最後のオチは賛否両論分かれそうですけど、僕はまあ許容できたかな。それにしても欧米で臨死体験をテーマにすると、だいたいキリスト教の原罪がモチーフになるのってやっぱりそういう文化なんでしょうね。たまには違うアプローチのものを見てみたい気もしますけど。結論。何か肩のこらないホラー映画を気軽に観たいときにお薦めの作品でございました。
[DVD(字幕)] 6点(2017-06-14 14:20:05)
28.  LOVE 3D 《ネタバレ》 
単なるエロビデオやん!これまでのギャスパー・ノエって、こういうエロ&バイオレンス描写の中にもしかしたら深いものがあるのかもしれないという何かを感じさせるものがあったのだけど、本作は単に刺激的というだけで物凄く浅いと思います!勃起した男性器から精子が飛び出るさまを画面いっぱいに映し出された日にゃ辟易するしかなかったっす!ゲロゲロ!
[DVD(字幕)] 4点(2017-04-18 23:33:17)
29.  ラスト・ナイツ 《ネタバレ》 
いつの時代のどこにあるのかすらも分からないとある国。辺境の地を治める君主に絶対の忠誠を誓った騎士ライデンは、仲間からの信頼も篤い誇り高き男だ。ある日、彼の主君が皇帝陛下の執政により賄賂を収めるよう強要される。それに反発した主君が最後まで抵抗した結果、執政の策略により死罪を言い渡されるのだった。しかもその執政により、ライデンは主君の刑の執行人に任命される。苦渋の思いで主君の首を刎ねたライデン。騎士としての地位も剝奪され、さらには愛する故郷の地が皇帝の兵士によって蹂躙されるのを目の当たりにするのだった――。一年後、失意の末に酒に溺れ自暴自棄へと陥ったライデン。だが、そんな彼をよそに以前の仲間たちは密かに復讐の計画を練っていたのだったが……。忠臣蔵を基に、日本人監督がハリウッド俳優を多数起用して制作したという本作は、そんなストイックなまでの騎士道物語だ。あまりいい評判を聞かないこの監督の作品を観るのは今回が初めてなのだが、確かにエンタメ映画のセオリーをことごとく外した演出はどうかと思う。例えば冒頭、主人公のライデンたち騎士がよくわからない敵と戦うシーンから始まるのだが、これが映画の本筋とほとんど関係がない。やはりここはモーガン・フリーマン演じる主君にどうしてそこまでの信頼を寄せるようになったのか、そのエピソードをまず描くべきだろう。それがないため、主人公の行動に説得力が感じられず、見せ場であるはずの処刑シーンもいまいち心に迫るものがない。悪役である執政との因縁の描き方も弱く、どうしてそこまでライデンに怯えて過ごすことになるのかもしっくり入ってこない。だいいち、これは忠臣蔵をある程度知っているという前提ありきの作品であって、原典を知らない人に全てを理解するのは難しいのではなかろうか。ただ、そんな弱点ばかりが目につく本作ではあるが、誉めるべき点が一つだけある。それは映像で名を成してきた監督だけあって、その細部にまで拘ったであろう美しい映像だ。特に後半、夜の城を舞台に繰り広げられるアクションシーンはスタイリッシュでなかなか見応えがあった。細かな雪が舞い散る中、名誉を懸けて無言で剣を振るう男たちの姿は熱い。監督が日本人で、日本的美意識に貫かれた古典を基にしていることもあり、そこに日本的もののあはれのようなものを感じたのは自分だけだろうか。我ながら少々言い過ぎのような気がしなくもないが、多少甘めに6点としておこう。
[DVD(字幕)] 6点(2016-11-17 14:14:39)
30.  ラスト・リベンジ 《ネタバレ》 
バニールはまだ生きている!テロリストの元幹部である奴は数々の殺人や誘拐に関わり、観光バス爆破事件では多くの子供たちまで犠牲にしたんだ。なのに、病気だからと言ってほっとくんですか?野放しにしておくことはCIAや政府の方針に反するはずだ――。かつて対テロ工作員として国際的に活躍していたものの、いまや認知症を患いCIAのお荷物となってしまったエヴァン・レイク。もはや引退を余儀なくされそうになっている彼に、ある情報が舞い込んでくる。22年前、彼が逮捕寸前まで追い詰めたものの直前で取り逃がししてしまった大物テロリスト、バニールが深刻な病を患いケニアに潜伏しているというのだ。すぐさま上司に報告したレイクだったが、彼の訴えは「もうすぐ病気で死ぬ男に関わっている時間はない」と無下に却下されるのだった。どうしても過去と決着をつけたかったレイクは、独自に捜査を開始する。自分を慕ってくる若手スパイと共に、情報を求めてルーマニアへと向かった彼だったが、認知症の進行により徐々に意識が朦朧としてくるのだった……。病を抱えながらも因縁の相手を追って世界を駆け巡る孤独な老スパイを描いたポリティカル・アクション。いまやB級映画の代名詞とも言えるニコラス・ケイジ主演ということで相当ハードルを下げて観始めたのですが、案の定、その下がりに下がった僕のハードルのさらに下を行く完成度の低さでしたね、これ。何が駄目かって、とにかくストーリーの根幹をなす大事な部分にいちいち突っ込みどころ満載な点。たとえば、①何故、主人公はそのバニールというテロリストにそれほどまでに執着するのか?恋人や同僚を殺されたという明確な理由があればこそサスペンスが盛り上がるというのに、昔取り逃がしちゃったからという理由だけではさすがに乗り切れない②主人公を慕う若手工作員がどうして職を賭けてまで彼に同行するのか?先輩として尊敬してるからだけではさすがにちょっと、ねえ…(笑)③主人公が認知症で何度も意識が混濁するという設定が一切活かされていない。本作において、これは致命的な欠点と言っていいでしょう。他にも、ケニアに入国するのに初対面の医師に成りすましたり(付け髭とグラサンだけでOKってそんなアホな…笑)、ようやく念願のバニールと対面できたのに何故か殺しも捕まえもせずにその場を立ち去ったり(後日、彼の部下に襲撃されてやっぱり殺しに行くって、じゃあ最初に殺しとけよー!笑)、そういう細かい部分にも荒さが目立ち、とてもじゃないけど楽しめなかったです。まあ、よくも悪くもニコケイブランドの作品ってことで。
[DVD(字幕)] 4点(2016-07-25 23:00:13)
31.  ラン・オールナイト 《ネタバレ》 
かつて、マフィアの殺し屋として幾多の標的を抹殺してきたものの、いまや落ちぶれアル中となってしまったジミー。息子夫婦からも疎遠にされ孤独に生きる彼は、かつてのボスで若いころからの親友でもあるショーンのお情けで何とか食わせてもらっている。そんなある日、彼の息子で堅気の生活を送っていたマイクが、麻薬がらみのトラブルに巻き込まれたことを知るのだった。すぐに息子の家へと向かったジミーは、今にも息子を殺そうとしていた男を射殺してしまう。だが、彼は知らなかった。自分の息子を殺そうとしていたのは今も闇社会で絶大な力を持つかつてのボス、ショーンの息子だったことを。「何があろうと俺がお前を守ってやる」――。息子のためにそう決意したジミーは、かつて狂犬のように恐れられていた血を呼び覚まし、夜の街を疾走してゆく……。無実の息子のためにマフィアや殺し屋、それに長年自分を追い続けていた刑事の追跡を決死の覚悟で逃れようとする父親の一夜の逃走劇をノンストップで描いたエンタメ・アクション。リーアム・ニーソン主演&セラ監督作品を観るのはこれで何度目かですが、このコンビの作品ってけっこう当たりハズレが多い印象。本作は何だかハズレに近いような感想を僕は持ってしまいました。うーん、何だかエピソードを盛り込みすぎて全体的にごちゃごちゃし過ぎな感じですかね。たとえば、この主人公親子を追う人たちなのですが、①マフィアのボスのショーン、②彼を長年追ってきた刑事、③ショーンに雇われた凄腕の殺し屋、はっきり言って3つもいらんでしょ。だから最後はエド・ハリス演じるショーンと一騎打ちを果たしてそこで終わったらすっきりしたはずなのに、途中でいきなり出てきた殺し屋と森の中で銃撃戦を繰り拡げられても何だか蛇足感が強くていまいちカタルシスが得られなかったです。さらに、幾多のサブエピソードも、①親父がかつて息子のいとこを殺した過去、②入院中の母親に会いに病院へ向かう、③無実を証明するために目撃者の黒人の子供を捜す、と一夜の逃亡劇を描くにしてはいかんせん多い。少なくともこれらのエピソードのうち2、3個は削って、90分ぐらいで終わってくれたら小気味の良いエンタメ映画として面白かったって言えたはずなのにね。セラ監督、ちょっと欲張り過ぎたんじゃないですか?
[DVD(字幕)] 5点(2016-04-16 21:10:41)(良:1票)
32.  ラッシュ/プライドと友情 《ネタバレ》 
「無理だね、1~2回なら勢いで僕に勝てたとしても、君がシーズンを制するのは不可能だ。チャンピオンになるにはスピードだけじゃない、徹底的に考え抜かれた戦略こそがものを言うのさ。出勤して、レースに勝って、家に帰る。それが全て。君みたいに、酒場に繰り出して阿呆どもと与太話などしない。結婚したんだろ、君もちゃんと家に帰れ、ジェームズ・ハント」――。1970年代、常に死と隣り合わせの世界で相手より0.1秒でも速く走ることを競い合うF1レーサーたち。そんな刹那的な世界で、めきめきと頭角を現してきた全く正反対の性格を持つライバル同士、ジェームズ・ハントとニキ・ラウダは共に全く違うやり方でそれぞれにチャンピオンを目指すのだった。情熱的で派手な私生活のハントは死をも怖れぬ大胆な走りでトップを目指し、常に冷静沈着なラウダはマシンの性能やサーキットの攻略分析などを駆使し着実に勝利を収めていく。だが、76年、F1の世界で墓場とも呼ばれているもっとも危険なサーキットに出場した2人に悲劇が訪れるのだった……。実話を基に、F1レーサーという華やかな世界に生きる、全く正反対の2人の男の“プライドと友情”が複雑に交錯する刹那的な日々をエネルギッシュに描き出すヒューマン・ドラマ。もういかにもロン・ハワードといった、抜群の安定度を誇るエンタメ映画の逸品に仕上がっていましたね、これ。極めて分かりやすいストーリーテリング、全編にわたって再現された手に汗握る迫力のレースシーン、否が応にもテンション上がっちゃう瀕死の重傷を負った男の奇跡の復活劇…。まあ、ベタっちゃあベタですけど、やっぱり素直に面白かったっす!さすがエンタメ映画職人のロン・ハワード、相変わらず良い仕事しますね~。クライマックスでの、チャンピオンの座を賭けた2人の白熱のレースシーンにはもう久し振りに「こいつら、なんて格好良い男たちなんだよ、こんにゃろー!」と心からワクワクしちゃったし。F1レースどころか、車にすら全く興味のない僕でも当時の彼らのレース映像を見たくなりました。個人的には、もう少しアクの強さみたいなものがあればなお良かったけれど、それは欲張りと言うものかな。うん、面白かった!8点!
[DVD(字幕)] 8点(2015-05-09 22:01:37)(良:1票)
33.  ランナウェイ・ブルース 《ネタバレ》 
「なあ、フランク。何か物語を聞かせてくれ。なんでもいい、何か飛び切り面白いやつ。このどん底のような俺たちの人生を少しでも忘れさせてくれる、いつものように痛快な物語を」――。幼いころに両親を失い、以来天涯孤独な人生を送ってきたフラニガン兄弟。兄ジェリー・リーは、過去に起きた鉄道事故により右足を失い、弟フランクも酒浸りの肉体労働者としてその日暮らしのモーテル生活を強いられている。そんなある日、ジェリー・リーは自らが運転する車でとある少年を轢き殺してしまい、弟のモーテルへと転がり込むのだった。「頼む、俺を連れて逃げてくれ!」と縋りつく兄のために、フランクはなんとか逃走資金を捻出すると、別れた彼女が住むという街を目指して住み慣れたモーテルを後にする。そんな絶望のどん底を這いずり回るような逃避行を続ける兄弟の唯一の心の慰めは、フランクが紡ぎだす爽快な夢物語だった……。雪深いアメリカ北部の田舎町を舞台にそんな八方塞がりの兄弟の悲哀に満ちた逃避行をブルージーに描き出すロードムービー。つーか、なんなんですか、この超辛気臭~~~いお話は。登場人物誰もがみんな、うじうじクヨクヨした根暗な人たちばっかで、ひたすら「自分はなんて可哀相な境遇に居るんだ。きっと時代や社会が悪いんだ」と嘆いては酒に溺れ、ことある毎に現実逃避にひた走る……。もう見れば見るほどゲンナリしてきて、「あんたら、まだまだ若いねんからもっと前向きな話とか出来んのかい!!」と思わず説教してやりたくなっちゃいました(笑)。なんだか場末のスナックで聴く、しみったれた演歌のような映画でした。これで、ニコラス・ケイジがアカデミー賞を受賞した「リービング・ラスベガス」のように、徹底的に堕ちてゆくアル中駄目男の破滅の美学を描いたような作品ならまだしも、こういうお互いの傷を舐め合っているだけの自己憐憫にまみれた辛気臭いお話って、僕は苦手。うーん、4点!ごめんちゃい!
[DVD(字幕)] 4点(2015-01-16 21:31:11)
34.  LIFE!(2013) 《ネタバレ》 
超有名雑誌『ライフ』を発行する出版社に勤めながらもネガ管理室という地味な部署でこつこつと地道に仕事を続けてきたサラリーマンのウォルターは、ことあるごとに空想世界へと逃避する冴えない独身男。ある日、そんな彼の会社が経営危機に陥り伝統あるライフも休刊することになってしまう。途方に暮れるウォルターの元に、ずっと雑誌の表紙写真を撮り続けてきた世界をまたに駆ける伝説の写真家から、「これは俺の最高傑作だ。これこそ“ライフ(人生)”。まさに伝統あるライフ誌の最後の表紙を飾るにふさわしい」というメッセージと共に数枚の写真が届けられる。誰かの親指、海に浮かぶ小さな漁船、なんだか分からない謎の写真……。だが、すぐに彼は重要な事実に気づくのだった。「あれ、肝心のそのネガだけ入ってない!」。負け続きのこれまでの自分の人生を変えるため、そして想いを寄せるシングルマザーの同僚の気を惹くために、ウォルターはその孤高の写真家を追って広大な世界へと旅立ってゆく――。決して勝ち組とは言えない人生を送ってきた冴えない中年男のそんな人生を変える大冒険をコミカルに描いたヒューマン・ストーリー。うーん、確かにその狙いは分かるのだけど、生まれつき心根がひん曲がった生来のひねくれ者である僕にとってはまったく共感出来ない内容でしたね、これ。「人生は幾つになっても再チャレンジできる!」「チャレンジしないで後悔するより、チャレンジしてから後悔する方が良いに決まってる!」「どんなに地味な人生を送っている平凡な人でもいつかは光り輝く日が来る!!」「だから人生って素晴らしい!!!」と言わんばかりの暑っっっ苦しいメッセージの押し付けに途中からゲンナリしちゃいました。その予告編を見て、駄目中年男の妄想力が大暴走しちゃうハチャメチャコメディだと思って鑑賞した自分としては、完全に肩透かし。要は、こういう明日も前向きに生きていこうと思えるようなド直球の人生賛歌を素直に楽しめる程の心の美しさを僕が持ち合わせていなかったということなのでしょう。すんません、ひねくれ者で!4点!
[DVD(字幕)] 4点(2014-12-13 00:11:06)
35.  ラストタンゴ・イン・パリ 《ネタバレ》 
ここでは名前は必要ない。君の名前なんか知りたくもない。どこに住み、どこから来るかも何ひとつ知りたくない。君も俺もここでは名なしだ。外の世界のことは全て忘れてこの部屋だけで肉体を重ね合おう――。長年の不倫の末に妻に自殺され、絶望の淵に沈み込んでいたポールは、ある日、とある無人のアパルトマンで可憐な若い女性ジャンヌを衝動的に犯してしまう。ところが何ごともなかったかのように別れる2人。数日後、またもやその部屋を訪れた2人は、お互いの身分を隠し、まるで生きている実感を得ようとでもするようにただひたすら性愛の海に溺れてゆくのだった…。若き日のベルトルッチがメガホンを取り、その大胆な性描写で内外にセンセーションを巻き起こした、ある一組の男女の刹那的な交流を濃密に描き出した文藝作品。ベルトルッチって昔からけっこう好きな監督の1人で、彼がその名を広く知られることになるきっかけとなった今作にも、確かにその気品に満ちた上品で美しい映像や音楽の数々、永遠に分かり合えない男女の心の機微に鋭く迫った深い視線等、後に開花する彼の才能の萌芽が随処に感じられて素直に良かったとは思うのですが、うーん、なんだろう、僕はそこまで心に響くものを感じませんでした。たぶん理由を考えてみると、それは主人公のこの男女にこれっぽっちも魅力を感じなかったからだろうと思う。主人公が街で見かけた若くて可愛い女の子をレイプしたら彼女が快感に目覚めちゃって婚約者が居るにもかかわらずその肉体とテクにオチちゃったって…。あんた、そんなエロ漫画じゃないんだから(笑)。ちょっと男の妄想が酷すぎますって、これ。それに、タイトルでもある最後のタンゴ大会に酔って無理やり乱入しちゃう2人のくだりも、いかにも傍迷惑な酔っ払いって感じで見ていてちょっぴり不愉快でした。とはいえ、この全編に漂う、いかにもベルトルッチらしい気品と情熱が絶妙なバランス感覚で同居しあう高尚な雰囲気は素直に良かったですけれど。要は、脚本がマズかったということなのでしょうね。あと、どうでもいいことなのですが、主演女優の方のアンダーヘアがアホみたいに濃かったのが鮮烈に印象に残ってしまいました。ウニが貼り付いているのかって思ったぞ(笑)。
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-24 12:23:36)(笑:1票)
36.  落下の王国 《ネタバレ》 
むかしむかし…、と言っても20世紀初頭のロサンゼルス。郊外にある静かな病院で、左手を骨折し退屈な入院生活を送る幼い少女アレクサンドリアは、同じく両脚を骨折し入院生活を余儀なくされた青年ロイと出会う。ほとんど娯楽などない毎日に退屈しきっていたアレクサンドリアへ、ロイは戯れに即興の作り話を聞かせ始めるのだった。「想像してごらん。絶海に浮かぶ蝶の形をした無人島に佇むのは、弟を殺された黒人奴隷、愛する妻を奪われたインド人、孤立へと追い込まれた爆発物専門家、貴重な蝶を標本にされた生物学者、今まさに弟を処刑されようという仮面の男…、彼ら5人はそれぞれの理由により邪悪な総督オウディアスに復讐を固く誓った男たちなんだ」。ロイが語り少女が耳を澄ます彼らの復讐の物語は、次第に病院内の現実社会へとどんどんと侵食してゆく――。いかにもターセム・シン監督らしい、オリエンタルな雰囲気が濃厚に漂う映像と悪趣味紙一重の極彩色で美しい衣装の数々で描かれるのは、そんな摩訶不思議な世界が画面の端々にまで横溢するヒロイック・ファンタジーでした。確かに、この監督にしか描き出せないだろうエキゾチックな映像美が凄いことは認めますけど、あまりにも我が道を行き過ぎてて、中盤辺りから僕はもうお腹いっぱいになっちゃいました(笑)。それに、「こんな映像を撮りたいんだ!」という監督の情熱が先走りすぎたのか、ストーリーの至るところに「?」な部分がたくさんあって、いちいち映画に入り込めません。「だって、結局はロイの即興の作り話なんだもん」って言い訳されてもさー、こういう荒唐無稽なお話だからこそ(映像だけじゃなく)脚本の細部にまで拘って欲しかったです。観る者を圧倒するこの唯一無二のエキゾチックな世界観が好き!って人の気持ちも分かるのだけど、昔から僕はこの監督とはあんまり相性がよくないんだよね~。うーん、5点、ごめんなさい!
[DVD(字幕)] 5点(2014-08-02 21:54:32)
37.  ランナウェイ/逃亡者 《ネタバレ》 
年の離れた妻を交通事故で亡くしたものの、遺された可愛い盛りの娘と共に充実した日々を送る弁護士ジムには、30年間隠し続けてきたとある過去があった――。それは理想に燃えて身を投じた学生運動の暴走の果てに、銀行強盗を行い人を死なせてしまったという残酷な事実だった。以来、名前も経歴も捨て別人として生きてきた彼だったが、地方紙の新聞記者によってそんな過去が暴かれてしまう。「自分はまだ捕まるわけにはいかないんだ…」と愛する娘を弟に預け、FBIや新聞記者の追撃を逃れながら彼はかつての仲間たちの元を訪ねてゆくのだった。隠された真実を求めて孤独な逃避行を続ける一人の男の姿を淡々と描き出す社会派サスペンス。なんだかいかにもレッドフォードが撮ったというのが丸分かりの、超真面目なキャラクターばかりが登場し、まるで映画学校の教科書のような超オーソドックスなストーリーが展開されてゆくというなんとも地味な作品に仕上がってましたね、これ。うーん、さすがにちょっと古臭いっすわ~。てか、これってハリソン・フォード往年の名作「逃亡者」と展開がほとんど一緒ですやん(笑)。それならそれでもっと個性的なキャラクターを登場させるとか、もっと政治的に物議を醸しそうな先鋭的なテーマを扱ってみるとか、他にはないこの作品ならではという個性が欲しかったですね。あまりにも地味で古臭いという印象が強いせいで(それにちょっぴり冗長だし)すぐに記憶から消え去りそうな残念な作品でありました。レッドフォード作品ってどれも作りが優等生に過ぎて、僕とはあまり相性がよくないようです。あ、あと全く関係ない話なんですけど、レッドフォードの11歳の娘を演じた女の子が同じ歳ぐらいの頃のクロエ・グレース・モレッツちゃんにめちゃくちゃそっくり(血縁関係があるんじゃとさえ思っちゃいました)な、かなりのカワイこちゃんだったのでびっくりしちゃいました!久々に、僕のロリコンレーダーにビビッとくるなかなかの美少女に出会えてラッキーでした(笑)。
[DVD(字幕)] 4点(2014-07-01 13:34:24)
38.  ランズエンド -闇の孤島 《ネタバレ》 
アルツハイマーを患う元刑事を父に持つ、兄弟ジョーとクリシー。彼らもまた現役の刑事として、多忙な毎日を過ごしていた。ある日、12歳の幼い少女が無残な惨殺死体となって発見される。すぐに容疑者として逮捕された男は、過去に猥褻事件を起こし、なおかつ被害者のベルトのバックルを保持していた。「こいつが犯人に違いない…」そう確信する兄ジョーだったが、決定的な証拠に欠けるため釈放されることに。人の親として我慢ならなかったジョーは、酒の勢いを借りて釈放された彼を夜の孤島へと連れ出し激しく問い詰めてゆくうちに激高して思わず殺害してしまう。裁きを下しただけだと自分を納得させ、弟と共に死体を処理したジョー。だが、その後、図らずも真犯人が発見されてしまうのだった――。罪の意識に次第に追い詰められてゆく兄弟の姿を丹念に描いた重厚なサスペンス作品。前半、ちょっぴり散漫で分かりにくい演出が続き、「うーん、これはどうなんだろ…」と思って観ていたのだけど、真犯人が逮捕される中盤辺りから徐々に緊迫感が増していき、なかなか良かったですね、これ。過ちを犯してしまう兄弟、崩壊の危機へと向かう彼らの家族や恋人たち、少しずつ疑いの目を向け始める同僚の刑事、そしてアルツハイマーによって意識を混濁させながらもそれでも息子たちを助けようとするお父さん…、各々の思惑が絡み合う先の読めないストーリー展開は見応え充分でした。特に印象に残ったのが、殺された容疑者の母親。かつて猥褻事件を引き起こした息子を、信じてやれなかった自分に自責の念を募らせてゆき、必死に息子を捜してビラを配る姿など見ていてやり切れないですね。次第に狂気じみてゆく兄の精神世界の描写もなかなか好みでした。主要テーマとなるだろう無人島描写が最後まで上手く効果を発揮していないところが、若干気になったけど、重厚なサスペンスドラマとしてけっこう面白かったっす!
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-11 00:14:13)
39.  ラストスタンド 《ネタバレ》 
メキシコとの国境に近い、アメリカののどかな片田舎ソマートン。ほとんど事件など起きない平凡で退屈なそんな町で、長年保安官として働いているレイは、ある日不審なトラック運転手2人組を目撃する。念のため部下に車両照会を命じた彼のそんな直感は、ものの見事に当たってしまうのだった。刑務所を脱獄した凶悪な麻薬王がメキシコへと逃亡を図るため、最新鋭の超高速スポーツカーで町へと乗り込んでくることを知ったレイは、堅物の副保安官、情熱はあるもののどこか間抜けなルーキー、紅一点の勝気で男勝りなヒロイン、銃器オタクの冴えない駄目男、そして酒が原因で身を持ち崩したヒロインの元カレらとともに、町の平和とそして正義を守るため、これで最後とばかりに立ち上がるのだった!いろいろしてて約10年ぶりとなるシュワちゃん主演作は、そんな古き良き時代のエッセンスを随所に感じるオーソドックスなアクションエンタメ作品でした。混迷する現代社会を象徴するかのように、正義と悪の狭間でやたらと苦悩したり、ヒーローでありながらどこかダークな側面を持っていたりする主人公がやたらと多いなか、さすがにもう辞めたとはいえ元カリフォルニア州知事が演じる今作の主人公は、「カリフォルニアの有権者のみんな、今までサンキューだぜ!ベイビー」と高らかに宣言するかのような単純明快な正義の頑固ジジイ(笑)。「うーん、さすがにシュワちゃんも年取ったなぁ」としみじみ思いながらも、そんな彼が大活躍する小気味の良いスピーディーな展開に中盤まではけっこう楽しんで観てたんだけど、町でのなんともまったりとした銃撃戦が始まったあたりから、見事なまでにグズグズに…(笑)。いやー、前半は良かったんだけどね~。でもまあ、僕の青春の1ページでもあるシュワちゃんの待望の復帰作ということで、ちょっぴり甘めに6点っす!
[DVD(字幕)] 6点(2014-02-22 18:58:47)(良:1票)
40.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
人と上手く関わることが出来ない内向的な青年ラースが、兄夫婦の家に彼女として連れてきたのはリアルなセックスドールだった。当然のように動揺する兄夫婦。そして小さな町に彼の噂は瞬く間に拡がってしまう。周りの同僚、友人たちの当然の心配や嘲笑をよそにラースとその彼女はどんどんと愛を深めていくのだが、やがてそれは小さな奇跡へと繋がってゆくのだった。うーん、設定自体は秀逸だと思うのですが、それを巧く活かしきれていないという印象を持ってしまいました。こんなに奇抜な設定なのに、肝心のストーリーのほうはあまりにも淡々と進むため、少々退屈。もっと笑いの部分があっても良かったと思うんだけどなー。それに、ラースが心を病んでしまった原因は自分の出産のせいで母親が死んだという罪悪感と、妊娠している義理の姉もそうなってしまうのではないかというストレスのせいなのだから、当然最後は彼女の出産が絡んでくると思ったらそこにまで至りませんでした。やっぱり、最後は義理の姉が無事に出産してくれなきゃすっきりしないですって。それに、ラースの周りの人々がそろいもそろって皆良い人ばかりなのも僕には合わなかったです。うん、4点!ごめんなさーい。
[DVD(字幕)] 4点(2013-12-23 11:49:59)
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