21. 冷静と情熱のあいだ
こういう映画が売れると非常に悲しくなる。ここまで感情移入がまったくできない恋愛映画は他にない。演技がダメなのか、脚本がダメなのか、演出がダメなのか。おそらくそのすべてであろう。原作を読んでいれば、不足分をある程度補足して観れるのだろうが、読んでいないので本当に何が良いのか分からなかった。いくら原作が売れたからって、惰性で作っちゃダメですよ。 1点(2003-12-22 17:39:36) |
22. RED SHADOW 赤影
映像のキレイさだけを売りにしてきた中野裕之監督であるが、今作においてはその映像美さえ備わらず完璧な駄作に終始した。前作「ステレオ・フューチャー」で相当に辟易した私であったが、今作が決定打となりもうこの監督の作品は見ないと決めた。てゆうか、もうこの人映画は撮れないでしょう。 [映画館(邦画)] 1点(2003-12-20 13:29:50) |
23. 霊幻道士
キョンシーのユニークなキャラクター性は今観れば恐怖感というよりもコメディ要素が強いように思うが、子供心にはあの動きが非常に怖くてたまらなかった。当時流行したことからも分かるように、とてもインパクトの強い映画だったと思う。 6点(2003-12-17 22:15:27) |
24. レインディア・ゲーム
宣伝文句の通りの二転三転はあるのだけれど、展開にあざとさを感じたことは否めない。作るべくして作ったストーリーの起伏のうような感じがしてどうもリアリティがない。全体的に他のこの手の映画の物まねという印象が拭えず完成度の高さは感じなかった。 [ビデオ(字幕)] 4点(2003-12-16 18:08:06) |
25. レ・ミゼラブル(1998)
あまりこの映画は知られていないが、名作である原作をとても巧みに映画化した秀作である。暗く不穏な空気感が見事で、原作の濃厚さが映像から伝わってくる。配役も実によく、主役のリーアム・ニーソンはこういう大河的なドラマの主役をやらしたら右に出る者はいないと思う。敵対役のジェフリー・ラッシュの演技も素晴らしく、ラストの果て方は非常に鮮烈で印象的だった。 [映画館(字幕)] 8点(2003-11-18 11:40:48) |
26. レインメーカー
悪徳弁護士役のミッキー・ロークが存在感のある演技を見せてくれたと思う。観た当時は個人的にマット・デイモンが嫌いだったので、フツーの法廷映画という感を抜けなかったけど、今考えるとなかなか良く出来た映画だと思う。 6点(2003-11-12 01:50:33) |
27. 恋愛小説家
ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハントの演技がそれぞれ魅力的で巧いので、ラブコメとしては珍しく非常に味わい深い映画に仕上がっていた。ジャック・ニコルソンという俳優、この歳になってもしっかりと自分の趣向にあった作品選びをしている。その辺りが、特に若手の個性派俳優たちから絶大な尊敬を集めている所以であろう。 7点(2003-11-08 11:25:39) |
28. レザボア・ドッグス
多くの映画はそのストーリーを中心に記憶に残るが、この映画はセリフのリズムを中心に記憶に焼きつく。そのあたりが、タランティーノのタランティーノたるゆえんであろう。カッコイイものをそのまま撮って、カッコイイ傑作に仕上げることができるのは彼をおいてほかにいないと思う。カッコイイ映画なんて簡単に言うけど、それは言葉以上に難しいことだ。「レザボア・ドッグス」という大傑作の誕生というよいりも、クエンティン・タランティーノの誕生というものが、非常に革命的である。 10点(2003-10-31 11:49:23)(良:1票) |
29. REX 恐竜物語
何をもってこういう映画を作ってしまうのか、その意図が理解できない。作る段階で、「あー、これ絶対つまらないなあ」と製作者側は感じないのだろうか。まあもはや過ぎ去った日本映画の過ちとして、記憶の片隅にとどめておきましょう。 [地上波(邦画)] 1点(2003-10-25 14:36:36) |
30. レリック
この手のB級モンスター映画が好きな人は充分楽しめる映画だった。「エイリアンより100倍怖い!」という宣伝文句に対して全然怖くないんだけど、こういう映画は怖すぎないところが逆に必要だったりする。ラストの火達磨になったモンスターが追ってくるシーンは、当時としては質の高いCGが使われており見応えもあった。 [映画館(字幕)] 5点(2003-10-23 11:22:31) |
31. レッド・オクトーバーを追え!
原子力潜水艦を舞台にした映画は多々あるけど、今作ほど見る度に味わい深く、インパクトのある作品はなかなかない。安易に派手なドンパチものに流れずに潜水艦内外の人間同士の駆け引きを軸に展開するストーリーはサスペンスフルで緊迫感に溢れていた。ソ連人艦長に扮したショーン・コネリーが役柄に見事にハマリ、渋く味わい深い演技を見せてくれた。 [地上波(吹替)] 8点(2003-10-03 19:50:08) |
32. レッド・ブロンクス
非常にシリアスすぎてむしろ暗い展開に違和感があった。ジャッキー・チェンらしいノリの良さが微塵もなかったのが駄作となった原因だと思う。やはり決して演技力があるわけではないのだから、変に演技をしようとすると無理があるし観客も求めていないと思う。 [地上波(吹替)] 2点(2003-10-03 18:15:23) |
33. レナードの朝
実話で結果的にとても切なくやるせない物語なので、映画として感動的ではあるけど手放しでは感動することはできない。何か心に重くのしかかってくる映画だった。 6点(2003-09-28 02:24:41) |
34. レインマン
「映画っていうものは感動的なものだな」と、具体的な実感を初めて伴ったのは、民放の洋画劇場で観たこの映画だったような気がする。 そして、「名優」という形容を覚えた対象も、今作のダスティン・ホフマンを見たときだったと思う。 過去に何度も観た映画だったが、数年ぶりにこの映画を観て、改めて「名作」という呼称にふさわしい作品だと思った。 名優ダスティン・ホフマンの出演映画は、この作品以前のものも以降のものも沢山観てきたが、この映画の彼が、個人的にはもっとも“しっくり”くる。 それくらいこの映画で“レイモンド”を演じた彼の演技は素晴らしく、紛れも無く映画史に残る名演だと思う。 同時に、久々の観賞においては、若々しいトム・クルーズの存在も印象的だった。 大俳優の圧倒的な演技に対峙し、自らに与えられたキャラクターを見事に表現している様には、彼がこの後更なるスター俳優となっていくことに対する必然性を感じた。 この映画が、1988年当時の新旧スター俳優の高いパフォーマンスが最高の形で融合した「傑作」であることを再確認できた。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2003-09-28 02:01:49) |
35. レオン/完全版
この作品に漂うあらゆる「感情」。脚本・演出・カメラワーク・演技・音楽、すべてが完璧なこの映画のもっとも秀逸なものはそれらが紡ぎ出すすべての「感情」だ。愛・恋・恨み・妬み・絶望・希望・開放……私の大好きなこの映画にはすべてがある。 10点(2003-09-27 19:28:53)(良:1票) |
36. レオン(1994)
この映画がなければ私は今ほど映画が好きではなかったかもしれない。そう思うほど私にとって今作は衝撃的かつ感動的であった。脚本、演技、カメラワークとあらゆる面で私の映画における可能性を広げてくれた作品だった。 10点(2003-09-27 19:12:50)(良:1票) |