1. ブラックホーク・ダウン
この映画の大半は極限状態の中での目まぐるしい銃撃戦に占められていますが、兵士達の生き様がありありと描かれていて、ちゃんと映画として観られる内容になっているように思いました。戦場に身を置く兵士の描写に終始しているので、べつにソマリア紛争を舞台に設定する必要性はそれほどなかったように思えます。リドリー・スコットはたまたまソマリア紛争という舞台を借りて自分の思う兵士像を描いただけであって、ソマリア紛争やアメリカの軍事介入などについてこの作品で云云言おうとしたわけではないのではないでしょうか。戦争が起こる理由は単純なものではないと思いますが、兵士達が戦場に身を置く理由はこの映画に描かれている兵士のように単純なものなんですかね。 8点(2004-03-05 19:20:01) |
2. APPLESEED アップルシード
純粋に楽しめるSFアクション作品になっています。原作のわかりにくさは解消され、そしてなおかつ原作のSF設定によって浮き上がる倫理的問題を損なうことなく映画のテンションを下げない程度にうまく織り込んでいるように思います。 7点(2005-02-19 17:12:18) |
3. マトリックス リローデッド
自分はマトリックスシリーズの中ではこの作品が一番好きです。アクションシーンの出来は文句無しでしょう。とくに高速道路でのカーチェイスは素晴らしすぎます。エージェントに勝るとも劣らない強さを誇るツインズという悪役も成功してると思います。物語も若干複雑にり、深みが増しておもしろくなってくるのですが、しかし土台となる設定がもろいためか自分にとしてはちょっと矛盾に思う話の展開が少々観受けられました。 7点(2004-03-01 20:20:02) |
4. ティアーズ・オブ・ザ・サン
特殊部隊がこの映画のように命令に背いて英雄的行為を行うかどうかはちょっと疑問ですが、特殊部隊を主役にして大衆娯楽的な作品を作ろうとするとこんな内容になっちゃうんでしょうね。戦争について深く考えさせてくれるような映画ではないと思いますが、単純に渋いおっさん達の勇姿が観たいって方にはおすすめの作品です。 6点(2004-08-17 11:11:16) |
5. Avalon アヴァロン
この映画の世界の何が現実で何が夢なのか全くわかりません。しかしそんな疑問を全く抱くことなく、今見る現実を淡々と生きる主人公はわりとかっこいい。アクションシーンの演技が下手なのが若干目に付きますが…。中盤は激しく眠くなります。しかし後半で目覚めさせてくれること間違い無しです。中盤でとても退屈な思いをさせられたために、後半でのマーフィーのセリフが激しく印象に残りました。 6点(2004-03-05 20:54:25) |
6. COWBOY BEBOP カウボーイビバップ 天国の扉
ストーリーもヴィンセントの過去も自分はなんのこっちゃわかりませんでしたが・・・要は複雑な過去を抱える人物達がかっこよく錯綜するという映画です。とにかくかっこいい。 6点(2004-03-05 18:15:34) |
7. アイ,ロボット
《ネタバレ》 CMでロボットが大暴れしまくってましたから、アシモフのロボット小説とはかけ離れた映画なのだろうかと思って心配してましたが、そういうわけではありませんでした。若干ミステリー仕立てなのもアシモフのロボット小説の趣向を反映してのことでしょう。しかしこの映画のロボット工学三原則に関する議論は小説に比べるとかなりしょぼいです。宣伝で『ロボット工学三原則が崩壊する!』と誇張していたわりにはその原因も全然納得いきません。第一条から総体としての人間に危害を加えてはならないという考え方は導けるだろうけど、だからといって個々の人間への危害は許されるわけではないし、ロボットがあれだけ大暴れする理由にしては弱すぎます。まあ短時間の娯楽で収めるためにはあれくらいの内容にしかならないんでしょう。しかし一つのアクション映画として観れば普通に良い作品だと思います。 5点(2005-02-23 00:54:53) |
8. 座頭市(2003)
たけしのやくざ映画のように死相漂う重い雰囲気の映画とは打って変わって純粋な勧善懲悪的な映画のように思えます。たけしの殺陣は勝新版の座頭市を見た後のためか若干期待ハズレでした。しかし敵をぶった切るときのバッサリ感や居合で対峙したときの緊張感などはこちらの方が上でした。最後のタップは本当に良かったです。まさに大団円ですね。 5点(2005-02-19 16:58:38) |
9. ターミネーター3
《ネタバレ》 審判の日は不可避ってどういうことですか!?前作の「未来は自分で作れ」ってメッセージはどこへ消えてしまったんですか!?見事に前作で提示された希望をぶち壊してくれましたね。しかし、そうしなければこの作品を作ることができなかったのでしょうね。まあ、べつに作ってもらってもかまわなかった内容なんですがね・・・。なんですか、あのふやけてしまったジョン・コナーは!?ヒロインもかわいくないし、T-Xを演じるクリスタナ・ローケンも全然怖くない。明らかに配役ミスでしょう。 5点(2004-03-01 20:41:12) |
10. エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000)
ビデオの表紙からしていかにもおもしろくなさそうなB級映画かと思いましたが、意外に良かったです。ただヒロインの女優をもっと美人の方にすればよかったのに・・・。 4点(2005-02-23 03:18:27) |
11. ザ・リング
日本版とは対照的に終始無機的な映像が多かった。そのためか日本版のように湿気が高そうでジメジメとした井戸の気持ち悪さがない。呪いのビデオのルーツとなる土地はたしかに田舎なんですけど、どうも人工的な感じがした。もっと有機的な土地を撮影場所として選んでおけば主人公達が暮らしている環境と対照的となってもっと恐怖が増したんじゃないかと思います。 4点(2005-02-19 16:45:57) |
12. 地獄の黙示録 特別完全版
なんて難解な内容なんでしょう。何回観たとしても、この映画を理解できるとは思えない。本当に狂った戦場が写されていたので、映像体験としては楽しめた。 4点(2004-08-23 20:39:00) |
13. ロード・オブ・ザ・リング
出てくるキャラクターがどれもファンタジーの典型的なデザインですね。原作小説がファンタジーの原点的な存在であるのを意識したからでしょうか。う~ん、この作品っておもしろいんでしょうか?出てくるキャラクターがみな典型的なために魅力を感じないし、キャラクター同士の言葉のやりとりも定番的なものばかりです。原作は未読ですが、映画という情報媒体に収めるためにセリフがどうも簡略化されているような気がします。そのためそれほどドラマを感じません。原作の方がおもしろそうですね。読んでみたい。 3点(2005-02-21 20:15:34) |
14. キル・ビル Vol.1(日本版)
日本刀を堂々と持ち運んでいたりして突っ込み所満載ですが、冒頭で主人公が頭に銃弾をぶちこまれたにもかかわらず復活してしまうというストーリーを堂々と進行している時点でそんなものは吹き飛んでしまうと思いますし、監督も観客にこのストーリー設定で確信犯的な意思を意図したつもりでいるのだと思います。冒頭から最後まで若干生理的に辛い血を血で洗うはちゃめちゃなアクションシーン満載ですが、それが返って主人公とビルとの過去の壮絶な恋模様を想像させました。続編が観たい! 3点(2005-02-21 14:32:51) |
15. CASSHERN
前半はかなりスローテンポでだるかったのですが、後半からは場面がよく変わるために混乱してわかりずらかったです。期待のアクションシーンも、カットのツギハギが多くかなり観ずらいです。CGもそれほど優れていません。ラスト近くの物語が放棄され、紀里谷さんのメッセージが怒涛のごとく流される展開にはうんざりしました。感心させられるメッセージもありましたが・・・。 3点(2004-08-22 16:37:02) |
16. ソラリス
原作小説にあったような哲学的な要素はほとんどなく、ただのラブストーリーになってしまっています。長い上映時間の中でダラダラした展開の遅いラブストーリーを見せるだけでなく、もっといろんな事を語れたはずだろうと思います。せっかくの設定が全く活かされていません。 3点(2004-08-18 16:45:08) |
17. マトリックス レボリューションズ
仮想空間内でのアクションが少ないのがこの作品の致命的欠陥でしょう。リローデッドでのザイオンの描写が中途半端だったから今作でダラダラとザイオンでの攻防の模様を描く羽目になってしまったのではないでしょうか。ザイオンの攻防はこれはこれで凄いですが、かなり長いのでウンザリしました。肝心の仮想空間内での超人的アクションはどうしたのよ!?!?と激しく思いました。またリローデッドで膨らませた物語がうまく収拾できていず、わけのわからない終わり方になってます。 3点(2004-03-05 19:39:52) |
18. es[エス](2001)
ただ単に被験者達が狂暴化するといった内容で、心理学実験を扱った映画にしてはそれほど人物達の心理描写が深いわけでもない。また、主役と恋仲になる女性の存在の必要性があまりなかったように思えた。 2点(2004-08-22 12:04:41)(良:1票) |
19. 誘拐犯(2000)
銃撃戦での主役二人の動きは真に迫るもので印象的でした。話の方はぶっちゃけどうでもよかったです。 2点(2004-03-02 13:23:25) |
20. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 ドイツ将校にピアノの演奏を聴かせたのがきっかけとなって生還を果しますが、それ以上の意味をあのピアノの演奏は成していないように思います。ピアニストが厳しい環境の中を”生かされている”のではなく”生きている”姿を見せてくれていれば、あのピアノの演奏をもっとそれ以上の意味を持ったものにする事ができたのではないでしょうか?あれではピアニストの物語ではなくピアノやっててちょっと得したおっさんの物語にしか見えません。 2点(2004-02-29 12:04:07) |