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ムランさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 300
性別 男性
年齢 41歳
自己紹介  点数が低い作品に関してはかなりボロクソに書いてありますのでお読みの際はご注意を。
 私の駄文が皆様の映画ライフの助けになれば幸いです。

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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  カーズ 《ネタバレ》 
私の中でピクサーを最高位の制作会社に決定づけた作品。    『才能はピカイチだがわがままジコチューな主人公が本当に大事なモノに気付く』と言う王道展開ながら相変わらず丁寧に作られている・・・・のだがこの『丁寧』具合が半端無い。    『陽気なお馬鹿さん♪』『過去の大偉人』『主人公の本作で見せた成長を既に終えたヒロイン』『既にいた友人』と言った登場人物、序盤知り合いに『友達』の話題を振られ表情が曇り、何かしらの『寂しさ』を感じている等、主人公が無理なく成長出来る要素がしっかり用意されている。    舞台となる町も開発の煽りを受けてさびれたとベタだが、『速い事が何より大事』と思い込み、大切な何かを忘れている主人公の現状を『町』を介することで視覚的に分かりやすく表現する事に成功している。    『登場人物みんな車』と言う設定も本作のメッセージにマッチしており、『無表情な物』が動くことで多少オーバーなリアクションをしてもクドく感じず且つ彼らの性格や心境の変化をすごく分かりやすく感じることが出来る。結果中盤のツーリングや序・終盤のレース等『車が本人』だからこそ画になるようなシーンも多いし、演出的にも『車→ドライバーのハンドル操作→また車』と言うレース映画によく見られるカットを一纏めにできるので新鮮かつ尺の節約にもなっている。    CGも相変わらず、冒頭のレースに感震。  本作のオチなんて20分も見れば誰でも想像付くが、そこに至るまでのメッセージ性、CG、設定、演出、構成等全てがパズルのピースのようにキッチリ隙間なく見事に組み上げられておりもはや芸術レベル。だからこそラストのゴールシーンも『あざといな!』なんて感情微塵もわかず『なんて良い奴なんだ!』と素直に感動できた。いやぁ泣いたわ。  吹き替えのキャスティングも完璧。特に主人公が成長するに従い少しずつ話し方やトーンを優しく変化させている土田さんの演技は流石役者。  ほめ過ぎかもしれないがごめん、良い所しか見つからない、文句無しの傑作。
[DVD(吹替)] 10点(2011-08-14 10:05:44)(良:1票)
2.  イノセンス 《ネタバレ》 
 甲殻に関しては正直この人の作品(映画)しか観てません。  ほぼすべての作品に言えるが、この監督のテンポの取り方がすごく好きです。序盤でグッと盛り上え、次はゆっくり静かな展開・・・・で激しい銃撃戦そして・・・この流れが自分の中でマッチして集中して最後まで観れます。  内容としても、作品に込められたメッセージ性などは分かりませんが、それを差っ引いても近未来刑事ドラマとしては面白いと思います。穴が無いわけではない(それか私が設定を知らないだけ?)がそれでも先が気になりました。  映像もキレイ(祭よりは車のシーンが好きです)ですし、銃撃戦も格好良い!途中長ったらしい話がありますが、まぁハマーン様と竹中さんの美声を楽しむと思って聞きましょう。  あと細かく言えば『本作ではバトーとトグサが大好きで、その二人を組ませてくれた』『ついでに次くらいに好きなイシカワも結構出る』『ヘリと潜水艦がイカス』『犬がたまらなくカワイイ』等  総合は文句なしの10点。欲を言えばもうチョイ長くても良かったっかな?   ちなみにこの作品を見た大学時代の先生が、終盤のハッキングするシーンを『ハッキンッグの経過を視覚的に上手く描写できており素晴らしい』と褒めてました。
[映画館(邦画)] 10点(2009-10-23 22:41:41)
3.  カードキャプターさくら 封印されたカード 《ネタバレ》 
甘酸っぺぇ~~~~っ!!
[ビデオ(邦画)] 10点(2009-10-23 22:21:33)
4.  スカイ・クロラ The Sky Crawlers 《ネタバレ》 
 これ程作品に込められたメッセージに共感できたのは初めてでした。  毎日会社に行き、定時に帰り、映画やゲームをして寝てまた明日会社に行く。やっていることは同じだが、乗る電車の車両や映画やゲームの内容も違う、だから『今日』は『昨日』と違う・・・・と言う日常を『戦争』に置き換えることでエンタメ映画として迫力の空中戦と、グロい映像を挿入することでその繰り返しに対する『嫌悪感』を表現していた。  主人公は上記のような日常で良かった、だがヒロインは違った。その繰り返される日常の中に愛する人の死が含まれていることに耐えられず、でもどうすれば良いか分からず泣き出す。   そして主人公は戦う、『確実に負ける』と言う『当たり前』を具現化した敵機に。それで変わる保証はないが、変わるかもしれない、それをただ信じて。  現実世界でも『大人の事情』やら『常識』、『圧力』といった多くの壁があり、決してそういった繰り返される日常を脱することは容易ではない。そう言った圧倒的な壁を『子供』と『大人』と言う図式で表現されているあたりも非常に分かりやすかった。  それでも主人公は戦う、諦めたり逃げたりする人が多い中戦った。最後の戦いでスロットルレバーを目一杯押し込むシーンで彼の健気さと決意が伝わり涙が出た。  結局彼自身は負けるが、間違いなく変化をもたらすきっかけにはなった。ここら辺も人と人との絆を表す意味では良かった。  かなり分かりにくく書いてしまい、監督の伝えたい内容とは異なるかもしれないが、とにかく自分の感じたことを書きたかったので申し訳ない。 
[映画館(邦画)] 10点(2008-08-02 23:54:01)
5.  Avalon アヴァロン 《ネタバレ》 
 映像演出だけでも観る価値あり。  『こんなFPSやってみてぇ!!』と思うのですが作ってくれませんね。  映像は凄くリアルなのに所々入るアナログゲーム的演出(爆炎が2D、死亡時はドット的にバラバラ崩壊等)が面白く且つ『同じ戦闘シーンでも戦争映画のような登場人物が生死を掛けた戦いではなくゲームでしかない』と言う印象をもたせることにもなっている。  他にも『映像にフィルターを掛け虚実感を増す』『窓を開けると壁』等隅々まで手が込んでおり、またマトリックスが本作にも影響受けているのが分かり、それだけでも個人的には嬉しい。  話に関しては、押井さんが好きな『現実と虚像の融合』的演出が他作品と比べて一番分かりやすかった。  『ゲーム世界でのクセで拳銃を抜こうとする』『旧友の下品な飯の食い方(リアルな生活観)を見て嫌悪感を抱く』等ゲーム世界への依存度が強まり境界線が無くなりかけている主人公の心境を上手く表現できていると思った。シチューに関しては現実世界でも『楽しい事(料理や食事)』を見つけたかったと言う事なのでしょうか?  そして後半に出てくる『クラス・リアル』、この世界に来た時にフィルターを外し、また長々と電車やコーラスのシーンを入れ『リアルな面倒臭さ』みたいのを演出し、ここが実はリアル世界なのではと視聴者に錯覚されるようになっており、これこそ『アニメじゃなく実写であるからこそ出来る演出』だと感じた(これまたマトリックスでもフィルター演出で世界の変化を演出してる)。  ところが結局『クラス・リアル』も現実世界ではないのだが、『劇中冒頭の現実世界も、犬が突然いなくなったり、映像を繰り返したり等意図的におかしな演出があり、『じゃあどっちが現実なの?』と言う何とも煩わ心地良い刺激が残る。  まぁ結局オチもあやふやだし、『映画世界の話なので現実なんてありませんよ』と言うニュアンスにも取れるので、そこは視聴者任せと言う事なんでしょうか。  そう言った演出は嫌いではないですし、ゲーム好きに対する『こんな難しいゲームをクリアしてもまだ満足しないの?だったら超難しい『現実世界』をプレイしよう!現実だからレベルも1だよ!』的な皮肉が効いてて面白い。  ただ相当独創的な作品なので人を選ぶのは間違いないですね。
[DVD(字幕)] 9点(2011-07-18 18:07:20)(良:1票)
6.  リベリオン 《ネタバレ》 
 アクションシーンで感動したのは初めてでした。  この作品最大の特徴としては『アクション映画では何故かヒーローの銃弾はバシバシ当り敵の銃弾は当らないのか』と言う主人公補正に理由を付けた『ガン=カタ』。  設定自体はそこまで深くなく『ふーん・・・』程度だが、それを圧倒的なまでのアクション演出で見事に説得力を持たせている。  『敵陣のど真ん中で一歩も動かずに全方向射撃』『敵の布陣や装備を見極め、あえて距離を詰めることで敵の攻撃を防ぎ一方的に攻撃』『拳銃による白兵戦』 等々、アクションシーンの数は多いがその全てにおいて主人公の戦法が異なっており全く飽きなかった。  『戦争の素である感情を薬で抑え、嗜好品(本や美術品等)を持つモノは厳罰』と言う世界観も悪くなかった。  ストーリーは『感情の素晴らしさに目覚めた主人公が反逆者になる』とストレートだが、子犬を見て微笑んだり、子供と分かり合えた所等結構良質なシーンもあった。  『反逆者と決めつけて自分の要塞に招き入れたのにもかかわらずボディチェックすらせず武器持ち込まれる』等突っ込み所は確かにあるし、『死別してるとは言え妻子持ちの主人公がオバハンに惚れるのは・・・』となかなかシュールなシーンもあるが、中にはあえて視聴者の想像に任せようとした演出とも取れる内容にはなっていたと思う。  設定や話に目新しさは無いがほぼ及第点、と言うかあのアクションの素晴らしさを考慮すれば十分過ぎる。  秩序が良い意味で崩壊し、パニックになる小学校の教室で一人笑みを浮かべながら勉強を再開する息子カッチョイイ!!
[DVD(吹替)] 9点(2011-07-18 12:33:41)(良:1票)
7.  人狼 JIN-ROH 《ネタバレ》 
 ケルベロスシリーズは『犬狼伝説』を読んだ位です。 昔VHSで見た時は内容が全然わからなかったが、それでも記憶に残っていた一作。  今巷で溢れている萌え萌えキュンキュンメロメロハッピーなアニメ(いや、これら全てが駄目とは言いませんよ)とは真逆な作品。 話、登場人物、作画、設定等全てが重い。だがそれらが織りなすハードボイルド的雰囲気がたまりません。  話も各組織間の派閥や牽制、行き過ぎた実力行使や馬鹿し合い等良く出来ており、正に大人向けのアニメと言った印象。  『近づいてきたヒロインがスパイ』等構成的にもベタな所はあるが、それに童話『赤ずきん』のエッセンスを加えることで非常に濃密で魅力的な内容になっている。  ラスト、ようやくおばあちゃん(心を許せる相手=主人公)に会えた赤ずきん(ヒロイン)であったが、実はそれは狼(ヒロインの裏に存在する組織をおびき出す為に騙されたふりをしていた)であった、と言うところまでは純粋な現代版へのアレンジだがそこから、赤ずきんと自分をダブらせたヒロインが『どうしておばあちゃんの目は、どうしておばあちゃんの耳はどうして・・・・』と叫ぶシーン。この時点では主人公はおばあちゃんにも狼にもなることができたはず(主人公も『それはお前が良く見える用にだよ』的なごまかしをせず沈黙し続けるのがその証拠かな?)、でも結局は狼であることを選んでしまった・・・・その後猟師は出ず、結局赤ずきんは食べられて終わり・・・ここのくだりがズシンときました。 
[ブルーレイ(邦画)] 9点(2011-07-09 15:12:05)(良:1票)
8.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jp は永遠に~ 《ネタバレ》 
 初めて鷹の爪を劇場で観賞。相変わらず最高であんだけ劇場内に笑い声が聞こえたのは初めてでした。  コレまでに比べると、世界情勢パロはありながら全体的にアクションやアドベンチャー的展開多が多く、ある意味一番エンタメっぽかったです。  でも最高、2では触れなかったフィリップの幽霊ネタをここでブチ込んでくるとは。  ただ新キャラのジュリエットを演じた声優さんの演技がイマイチ。それとちょくちょく出てくる芸人はいらなかったな、面白くも無いし。  内容としては前2作と変わらないクォリティーでしたが、もう中学生が生理的に大嫌いなので毎回そのシーンに不快感を感じてしまうので-1点。  どこの馬鹿が命令したかは知りませんが、鷹の爪はそんな最近のブーム(芸人やアイドル起用)に乗らず我が道を突き進んでください、何処までもついてきますから!!  一日でも早くの『5』公開を楽しみにしています。
[映画館(邦画)] 9点(2010-12-04 18:45:55)
9.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~ 《ネタバレ》 
 レンタルで我慢できずDVD買っちゃいましたNo2。  我らが鷹の爪団今度はネット世界へ。パロディや軽快なトークなど、コレまでの魅力はそのまま、チラチラと日本の現状を真面目に演出しており、前作とは良い意味で違った面白さがありました。でも結局面白おかしくなっちゃうので後味の悪さは皆無。  全体的には確かに前作ほどのインパクトは受けなかったが、総統の最後の一言『お前も幸せになれ』にもうシビれまくり!!普段頼りないのに決める所は決める、だから最高なんだよあんたは!!  相も変わらず終始ニヤニヤしながら楽しめました。  ここでも続編期待度No1。
[DVD(邦画)] 9点(2010-12-04 18:36:31)
10.  秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ 《ネタバレ》 
 レンタルでは我慢できず購入しちゃいました。  パロディや時事ネタ、ウィットに富んだジョークに軽快な掛け合い等とにかく終始ニヤニヤしながら見てました。  話のテンポも非常に良く、時々起こる無茶苦茶な展開もレオナルド博士の圧倒的ポテンシャルで無理なく、尚且つ面白く納得させられてしまいます。  確かに画のアニメーションとしては群を抜いたショボさだが、決して『手抜き』や『下手』等ではなく『個性』や『味』として楽しめ、時にはそのショボさを逆手にとった演出や笑いも秀逸。  登場キャラも個性(アク)が強くそれでいて愛着が持て最高(がんばれフィリップ!!)。  画に惑わされ食わず嫌いせず是非視聴をお勧めします。  今のところ最も続編を楽しみにしている作品です。
[DVD(邦画)] 9点(2010-12-04 18:30:58)
11.  ジャーヘッド 《ネタバレ》 
 恐らく『戦争映画』を作る上で99%の監督が描くであろう戦闘シーンを描かなかった異作。  『ここで戦闘があるだろう』と言うシーンでも何も起こらない、次こそ何かあるかと思えばやはり何も起こらない。視聴者からすればストレスにすら感じるが、これって作中の兵士との心境をシンクロさせる見事な演出だと思う。  必死に訓練して、砂漠のど真ん中に放り出され、命の危険を感じる、それでも敵と戦い生き残ることで快感と開放感がそう言ったストレスを紛らわしてくれる。だがもしそれすら無ければ・・・・。  不謹慎な表現かもしれないが、例えばあなたがゲームをしていて、何時間もレベル上げを行い、難しいクエストをこなして装備やアイテムを集め、準備完了で魔王の城に乗り込む。一歩進むごとに様々な演出が気分を盛り上げ、コントローラーを握る手にも力が入る。だが結局敵は現れず、魔王も戦わず降参してしまった。激怒するでしょう?  それがリアルの戦場で起こった場合人間がどうなるか、と言う今までにない切り口で『戦場に赴いた兵士たちの精神』を描いた作品。  うーん説明が難しい、とにかく『斬新な戦争映画』を見たければご視聴あれ。  演出も終盤の油田のシーンは非常に神秘的で面白かった。  上記の内容とは別に『スタンドバイミーの大人&戦場バージョン』みたいな響きに興味が湧いた人にもお勧めです。
[DVD(吹替)] 9点(2010-10-30 16:48:24)
12.  カールじいさんの空飛ぶ家
 過去の(強調!!)宮崎作品や長編ドラえもんに匹敵できる良作。所々に入るギャグもツボにはまりましたし(そういう意味で犬が一番お気に入り)、アクションありホノボノありととにかく楽しい映画でした。  『丁寧に作られた作品に駄作は無い』と言うが私の考えなのですが、正にこれがその通りだと感じます。ストーリーや構成、伏線やメッセージ性等に斬新さは無いが、その全てが綺麗につながるよう、非常に丁寧に作られています。噂の冒頭十数分で老人にとっていかに妻と家が大切なのかを見せつけることで、その後の行動や変化が彼にとってどれほど大きなものであるかを際立たせています。そしてそういったものを、昨今の日本アニメのように押し付けるのではなく、背景に含ませる程度に表現することで視聴者に見せびらかすのではなく感じさせようとする所も上手いです。  後半のアクション部分も流石ピクサー、カーズのOPを観たときに感じた圧倒的な迫力でキャラが右へ左へ動きまわります。  アニメ実写問わず、今の日本にあふれている『友情』や『家族愛』と言ったパープリンでトンマなアホ共に受そうな要素をアホみたいに詰め込み、これ見よがしに強調し押し付け、つなぎも1日で考えたようなチープな展開で作られたツギハギ作品に飽き飽きしている人にこそ見てほしい作品。  斬新なストーリ展開や革新的な映像表現等無くてもこれだけ素晴らしい作品を作れるピクサーに拍手。  全員とは言わないが、映像作品に関わっている人にこそ見てほしい。これが映画だ!と言いたい。
[映画館(字幕)] 9点(2009-12-08 08:09:59)(良:2票)
13.  ウルヴァリン:X-MEN ZERO 《ネタバレ》 
 最近見たエンタメ作品の中では頭二つくらい抜けけてます。  お話も目新しくは無いが王道だし、前3作品を見ていれば『ダメだよローガン、そいつは悪い奴だよ』的な視点で見れて、ここら辺は先のお話を公開していると言う点を上手く活かしていると感じました。恋人が話したウルヴァリンの童話は、彼のその後の人生を考えるとジーンと来ました、まさかアメコミ映画に泣かされるとは・・・・  その後しばらくは、多少笑いありですがウルヴァリンのかっこいいアクションのてんこ盛り。とにかく格好良い!正に斬鉄剣6刀流で車にヘリ、洗面台をバシバシ切り捨て御免!!この監督は魅せ方というのを非常に分かっておられる。  後半も息切れすることは全く無く、怒涛のアクションとCGが最後まで魅了してくれます。ラスボスの撃退法も一応理に適ってましたし。  ラストは今後の展開を予想すれば分かってしまうのですがそれでも悲しい結末でした。死ぬ直前までローガンのためにがんばった彼女の死体を見たときの『知らない奴だ』と言うヒュー・ジャックマンの演技は最高。  前3作品を見てれば楽しめますが、逆にコッチから入ってその後3作品を見ても面白いと思います。とにかくアクション好きにはオススメの一本。
[映画館(字幕)] 9点(2009-12-02 18:45:55)(良:1票)
14.  デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム! 《ネタバレ》 
 『同時上映のワンピースを喰った』『数多の映像関係者(非アニメ含む)が絶賛』『これを見てデジモン(TV版)も見るようになった』等の伝説を残した作品ですが、十分うなずける内容でした。  抜群の戦闘描写、ストーリー構成、『デジタル』と言うキーワードを使った設定(大量のメール受信でデジモンのレスポンスが低下するとか)とそれを利用した戦略。  あれだけの内容を僅か40分に収め起承転結(おまけに時間軸を現実(視聴者)世界とリンクさせる芸の細かさ)を作り出した、まさに神懸り的な才能を見せ付けられました。  ただし、気になる点もちらほら。  まず、ボスのディアボロモンに魅力が無い。最終的に核ミサイルを発射させたり、数万体でリンチをかけたりと、『存在』は凄いのですが、究極体のデザインが微妙。  進化途中に攻撃するのは悪くないのですが、2回も同じ失敗をする光子郎(一番頭良さそうなのに)。  上に書きましたが、相当濃い内容を短い尺に収めているので『無駄』は極力省くべきなのは分かります。レギュラーの出番が少なくなるのも分かります。しかし、それでも出て来て欲しかった・・・・・・・・・ゴマモン。  総合すると7点ですが、細田監督の才能に感動して+1点。別のレビューでも書きましたが、TV版のその後的な内容が大好きなのでさらに+1点。  TV版も個人的にはお勧めですので本作とセットで御視聴ください。
[DVD(邦画)] 9点(2009-04-17 12:32:31)
15.  武士の一分 《ネタバレ》 
時代劇はあまり見ません。 兎にも角にも果たし合いの演出が最高だった。 深読みし過ぎかも知れないが、主人公の行動全てが勝利に繋がっている。 盲目と舐めてる敵の初動を制し、力強いの太刀筋を見せることで『不用意に斬り掛かると危険』と相手を警戒させる。 切っ先を交え続ける、河原の小石を蹴る音を頼りになんとか持ちこたえ更に警戒心を煽る。 主人公の戦い方(上記)を理解した敵が、突然の強風で音がかき消されているにも関わらず、それに乗じて攻撃してこないため(仮にこの時攻撃されたのならそれこそ相打ち覚悟かも)、主人公は、敵は師の教えにあった『死を覚悟した戦い』ではなく『生きるための戦い』をしていることを看破すると、偽の物音に騙されたふりをした次の瞬間、素早く小屋の屋根から不意打ちをしてきた敵目掛けて渾身の太刀を浴びせ勝利。 そこまで主人公が考えていたのかは不明でただの結果論か私の妄想かもしれないが、事前の特訓時に師から偽の物音による不意打ち戦法を受けていたことで次の攻撃が予想でき、更に近くに小屋があったことで逆に不意打ちしてくる方向が絞れた事や、その直前の主人公の構えが、それまでの手探り的なものと違い、明らかに落ち着きどっしりと構えているとこらから次の攻撃が予想できているように感じられる等、主人公の勝利の根拠がしっかりと演出されていた。 最後のハッピーエンドも、部下の裏切りを告口するより、目の見えない相手に完敗したことがバレる方がよっぽど恥と考えれば納得できた。 盲目の剣士といえば北野座頭市を見たが、ど派手な大立ち回り(こっちも良かった)のあちらとは異なりながらも実に見応えのある戦いだった。
[ビデオ(邦画)] 8点(2023-01-05 09:38:16)
16.  インビクタス/負けざる者たち 《ネタバレ》 
 とにかく演出のバランスが秀逸。  自国の情勢、それを改善すべく奮闘するマンデラと彼の過去、ラグビーの試合演出等全てが過不足無い絶妙な見せ方で、2時間越えでも苦にはならず、むしろよくこれだけの内容を130分にまとめたと感心させられた。  大統領も、どこぞのお米の国の大統領(もちろんフィクション世界の話ですよ)みたく銃を乱射して大暴れしたり戦闘機でエイリアンをやっつけたりヒステリックに声を張り上げたりせず、どんな困難が降りかかろうとも常に冷静さを忘れず、優雅に対応するのがじつに格好良い!そしてそんな彼を演じ切ったモーガンフリーマンも見事。  正に『武』ではなく『知』で解決するヒーローでした。  注記)別に上述したようなエネルギッシュな大統領が嫌いなわけではありませんがこう言うのも良いです。
[映画館(字幕)] 8点(2011-11-13 07:38:27)
17.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 《ネタバレ》 
 男ですが、あのシンジさんになら抱かれてもいい!
[映画館(邦画)] 8点(2011-09-20 09:24:40)
18.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
 やっぱりスピル-バーグは凄い。  イスラエルのスパイがパレスチナ過激派の幹部を暗殺していくと言うお話。  一人一人暗殺する尺がかなり長めだが、それを全く間延びしているように感じさせる事無く重々しく演出している。  映像だけ見てもアングルや手ブレの頻度などが本当に上手い。  最後の方は自身が暗殺の対象になりノイローゼ状態になるが、そこで初めて違った視点で物事が見えるようになった主人公。そんな彼を呼び戻そうとやってきた上官を食事に誘うが断られる所が印象的だった。
[DVD(吹替)] 8点(2011-07-24 11:36:50)
19.  ブラックホーク・ダウン 《ネタバレ》 
 現代戦争モノの中では『ジャーヘッド』と並び群を抜いて素晴らしかった。  良く戦争映画で描かれる『人の尊厳』やら『人を殺すことへの葛藤』『敵兵士を悪者に仕立て上げるための過激演出』等が前に出る事は無い。  とにかく『民兵とアメリカ軍兵士による市街地戦』と言う『状況』をただただ描くのみ。そしてその演出がとにかく素晴らしい。  最新装備と一流の訓練等、個体戦闘能力では圧倒的有利なアメリカ軍が、訓練も装備も劣りただただ『物量』で押し寄せてくる民兵に苦戦を強いられる様はヒッチコックの『鳥』の様な恐怖感があった。  各登場人物の描写もされているがあくまでメインとなる戦闘シーンの合間に挿入される程度で、メインはとにかく戦争戦争戦争。大げさかもしれないが、本当透明人間にでもなってその場にいると感じてしまう程凄い臨場感だった。おかげで中盤の『止血』シーンは本気で気分が悪くなった。  メッセージ性も無くは無いが、ベタな戦争映画の様に『見せつける』のではなく、戦闘中の兵士の仕草や会話から『感じ取る』様に描いているのも面白く、ラストの帰還シーンはジェットコースターから降りた後の様な清々しさがありました。  後になってリドリー・スコットが監督だと言うの知り、本当彼の多才さに驚愕。 
[DVD(吹替)] 8点(2011-05-14 18:43:42)(良:1票)
20.  ウォッチメン 《ネタバレ》 
 突然男が襲撃され、それを調査するシリアス部分と昔は一世を風靡したが見事に落ちぶれたヒーローの哀愁が何とも切ない前半。世界破滅が刻一刻と迫り、昔を思い出し立ち上がり、手を組み出すヒーロー達。そして最後のラストとここまで最初と最後の作品内のテンションのギャップが凄い作品はあまり覚えがありません。  アクション部分は確かにVFXバリバリではないが、古臭いが逆にそれが良いヒーローやメカのデザイン、場面や敵を変えることで時に圧倒的に勝ったり時には負けたりと展開が違うので飽きも来ず、そして何より映画史上類を見ない程のヒロインの圧倒的セクシーさ(あのハイレグはヤバいだろ!!?)に目が離せず、そのせいか本当に2時間半と言う疲れを感じなかった。  そして衝撃のラスト。結果的にマンハッタンは人類を救う『必要悪』に仕立てられてしまうが、その結果人類が良き方向へ向かいと信じ承諾する。ここまでの流れはダークナイトに近いが、本当の最後、全ての真相を公表しようとするロールシャッハはミクロ的(失礼な表現かもしれないが)な意味ではエイドリアンの罪を見逃さず、例え殺されようとも、嘘を付けば助かるのにそれすら許さず、自身の正義を曲げない正に『正義の味方』である(これまでの功績を考えても一番彼がヒーローだろう)。そんな彼を殺すことで自分が必要悪になると言う確固たる『決意』を表わしたという意味でマンハッタンの方がバットマンよりも一歩先を言っていると考える。加えて黒幕の方にも、計画実行までは主人公達を圧倒していたにもかかわらず、全てが成功した際は一方的に殴られたりと自分の行った行為に対する『責任』とそれを受け止める『決意』を感じた。  単純にストーリーや構成、演出(人間の汚さや、それを正すため1500万人を殺すなど事件の重要部分を度々『ジョーク』と言い切るキャラ達)、視聴後の疲労度の違い、、そしてヒロインの圧倒的セクシーさで言っても、個人的にはこちらの方が印象深い『最悪のハッピーエンド』だった。
[映画館(字幕)] 8点(2010-10-11 21:12:49)(良:1票)
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