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ノブさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 59

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1.  カサブランカ
とても思い出深い映画です。中学生の時にはじめて見てから、もう何度となく繰り返し見てきた。ハンフリー・ボガートのダンディズム、クロード・レインズの渋い好助演。バーグマンの潤んだ瞳とその美しさに魅了された。レジスタンスの闘士を演じたポール・ヘンリードをはじめ、ピーター・ローレ、コンラッド・ファイト、シドニー・グリーンストリートなど、名脇役が勢ぞろいの贅沢な映画だ。主題歌「AS TIME GOES BY」は特に忘れられない。もう何年も前のこと。奈良県の生駒市に、ある映画ミュージアムがありました。(今はもうなくなってしまった)そこには数々のレアな映画マニアには堪らない、貴重な資料やポスターがありました。チャップリン直筆サイン、セシル・B・デミル・ワイン、「風と共に去りぬ」のアトランタプレミア上映時のプログラム(ゲイブル/リー/ハワード/デ・ハヴィランドの直筆サインいり)等など。興奮しまくっていた私を見て、館内を案内してくださった方が、「昨日ここでカサブランカのピアノ演奏会をしたんですよ」と教えてくださり、ある場所に招き入れてくださいました。そこに何と、あのリックのカフェ・アメリカンにあったピアノが、置いてあるではありませんか!調律し直してあり、音もちゃんとでました。とても小さくて、古ぼけていたけれど、とても感動しました。そして、その館長さんらしき人の計らいで、特別にそのピアノが出てくるシーンを、巨大スクリーンでわざわざ上映してくださったのです。まさに至福のとき。一生忘れられない、とても大切な思い出の詰まった映画です。
10点(2003-02-02 13:22:51)(良:1票)
2.  ピアノ・レッスン
美しい映画。官能的であり、情熱的でもあり、人間の生と性を大胆に描いた、カンピオンの野心作。言葉を失った(封印した)エーダを、頭でっかちにならず、繊細に情熱的に演じたハンターの演技は素晴らしい。この映画で重要な役割を果たした、マイケル・ナイマンの、心の奥底に潜む感情を掻き立てるような、美しくかつ叙情的なピアノの調べが、とても深い余韻をもたらすのに成功している。
10点(2003-02-02 12:35:42)(良:1票)
3.  フィラデルフィア物語
まさにスクリューボールド・コメディの傑作中の傑作。ヘプバーンの真に偉大な演技の1つといえる。間合い、テンポ、ストーリー、演技どれをとっても、一流の作品。まさにコメディとは、こういう映画を言うのです。ヘプバーンの意欲は、彼女自らが、舞台化権を取得し、大成功を収めた後、MGMに持ち込んで映画化にこぎつけ、絶賛された過程をみてもよくわかる。ちなみに舞台ではヴァン・ヘフリンとジョゼフ・コットンがスチャワートとグラントの役を演じていました。
10点(2003-02-01 18:45:14)(良:1票)
4.  赤ちゃん教育
スクリューボールド・コメディの傑作です。これが封切りされた頃には、評価が低かったなんて、信じられません。エネルギッシュでいてパワフルなケイリー・グラント、どこまでもとぼけていて厚かましいキャサリン・ヘプバーンに赤ちゃん(豹)大いに笑えます。ストーリーと会話のテンポも申し分なし。皆さん、絶対みるべし!ちなみにグラントの偉大なコメディ演技は、この他に「新婚道中記」「素晴らしき休日」「フィラデルフィア物語」「ヒズ・ガール・フライデー」などでも楽しめます
10点(2003-02-01 16:16:58)
5.  何がジェーンに起ったか?
アルドリッチは両雄対決が十八番の監督ですが、この映画もぐいぐい押しまくる演出は見事。デイヴィスとクロフォードという二大モンスター女優を上手く料理した手腕はさすがです。特に、地獄の鬼婆とでも言うべきデイヴィスの圧倒的な迫力と鬼気迫る演技は圧巻!素晴らしいの一言です。彼女がこれでオスカーをとれなかったのが、ファンとしてはとても残念・・・。是非、ご覧あれ!!!!
10点(2003-02-01 14:43:31)(良:1票)
6.  ファイト・クラブ
体の中から銃口まで続くオープニングを観たときからなにか背中にゾクゾクきた!むっちゃダーティなブラピもいいが鬱な表情のE.ノートンが最高!!!とにかくこの映画のストーリー、映像、キャスト、セリフすべてに衝撃を受けた!ただ誰にでもオススメできる内容ではありませんが(^^; 
9点(2003-04-20 15:06:14)
7.  浮雲(1955)
林芙美子の原作を成瀬が巧みに描いて見せた、森雅之のニヒリズムが堪能できる傑作。夢のような生活から一転、混乱期の日本社会に対応できず、男は自堕落になり、女は過去の生活と恋を追い求める。これはただの空しい恋物語とはいえない。高峰秀子扮するゆき子と、森が扮する富岡の妻、おせいという人妻の三人は、男・富岡のエゴイズムの犠牲者なのだ。
9点(2003-02-02 16:15:36)
8.  イヴの総て
この映画はハリウッドからブロードウェイの強烈なしっぺ返しをくらわせた作品です。この映画の製作されたのは50年以上前でテレビなんて存在しない時代のものと認識すべきです。マンキーウィッツお得意の回想形式で、小道具の使い方も巧みです。前年に製作された「三人の妻への手紙」もご覧になってみてください。そして、やっぱりただ映画を観るのもいいですが、その当時の時代背景や社会状況、映画の歴史を学ぶのも大事かなーなんて思うんですが・・・。いずれにしても、マーゴを演じたデイヴィスは偉大です。誰が彼女以外にこの役を考えられたでしょう。ちなみにアン・バクスターが演じたイヴ・ハリントンは映画のキャラクターながら「欲望という名の電車」のブランチ・デュボワに並ぶほど有名で、ポピュラーな存在。アメリカでは悪女の代名詞となっています。「あの女、イヴ・ハリントンみたい」ってな風に。ブランチの場合は自己顕示欲の強い人に対してよく言われます。
9点(2003-02-01 16:28:36)(良:1票)
9.  インテリア
アレンのベルイマンへのオマージュですね。徹底してベルイマン風の作品です。とくにヒステリックな完璧主義者のインテリア・デザイナー役を演じたジェラルディン・ペイジ!彼女はやっぱり凄い女優です。暗い映画、シリアスな映画で片付けてしまってほしくないですね。隣の芝生は青く見える。でもその実情は?家族にしかわからない。でもその家族もどこまでお互いを理解しえているのだろう。どこにでもあることなんです。そんな家族の物語です。
9点(2003-02-01 16:10:04)
10.  東京夜曲
微妙なボタンの掛け違い、月日の流れ、それぞれの思い。なんともしれん、いいですね。大人のための映画です。この映画のタマコを演じていた桃井かおりには、桃井かおり臭さが微塵も感じられません。そこがたまらなくいい。倍賞美津子演じる妻の、何事も無かったかのように、淡々と日々を送ることに心を砕く静かな演技にも魅了されました。「ねえ、お茶漬けたべてかない?」という台詞がとても印象に残りました。市川監督の作品の中でもベストの出来です
9点(2003-02-01 15:58:10)
11.  アデルの恋の物語
アジャーニの映画でも一番好きな作品。ストーカーもの、というのはやめてほしい。ヴィクトル・ユゴーの娘だけあって、劇中でも手紙を書きまくるアデル。あまりに痛々しく、観ながら号泣したのは私だけだろうか。こんな恋、はっきりいって怖い。相手にしてみれば迷惑なだけかもしれない。でも分かるんだよなー。その苦しみとか、切なさとか。拒絶されてもなお・・・そんな一途なアデルを演じたアジャーニの演技は素晴らしかった。
9点(2003-02-01 15:15:34)
12.  ブレイド2
前作がおもしろかったので期待して観たんですが、やっぱりおもしろい!CG、アクションもパワーアップ!グロいところもあるけど戦闘シーンは興奮しっぱなし!ラストもなかなかきれいでした。欲を言えばもっとブレイドに刀を振ってほしかったかな。あとバッチさんも書いてましたがドニー・イェンとノーマン・リーダスにはもっと活躍してほしかったなあ。ついでにロン・パールマンも出ててましたね。ずっとサングラスかけてたからわからなかった、、
8点(2003-03-01 17:23:07)
13.  デスペラード
いいよこれ!とんでもない撃ち方とかムチャなストーリーとかつっこむとこは多いけどここまでやるとどうでもいいって感じ!サルマ・ハエックはセクシーだし、かなり楽しめました。
8点(2003-03-01 16:53:17)
14.  ブロードウェイと銃弾
舞台の内幕とギャングの世界をユーモラスに皮肉をこめて描いた秀作。セットや衣装も贅沢だ。脚本も見事で、飽きさせない。アレンの分身、新進作家役のジョン・キューザックを翻弄するギャングのチャズ・パルミンテリ、全くの大根役の、ジェニファー・ティリーの下手な演技がいい。とくにこの映画で秀逸なのが、嘗ての花形女優で、今はわがままな過去の大女優を演じたダイアン・ウィースト。彼女が劇中で連発するわざとらしい「何も言わないで!」にはその都度爆笑した。自らのイメージを逆手に取った、ウィーストらしからぬ大女優という役(失礼。彼女はいい女優だ)彼女は、日常の何気ない出来事や雰囲気、心の動きを、さりげなく醸し出すことができる人。これはとても難しいことだ。どちらかといううと庶民的なイメージの強い彼女。そんな彼女の大女優ぶりは必見の価値あり。
8点(2003-02-05 12:14:55)
15.  エクソシスト
こけおどしの天才、フリードキンの面目躍如といったところでしょうか。30年たった今でも、そのテーマや内容、娯楽性は一向に色褪せることはない。実際、オカルト・ムービー数あれど、この作品を凌ぐ映画がどれほどあるだろうか。この映画で美術・撮影・特殊効果の果たした役割は大きいし、マイク・オールドフィールドの不安感と緊迫感を煽る音楽もよい。また演技派のフォン・シドウやバースティンをメインキャストに配置しているところも、監督のセンスのよさが伺える。だが何より、この映画の一番の功労者は、リーガンを演じたリンダ・ブレアではない。彼女にとり憑いたパズズの声を吹き替えた、マーセデス・マッケンブリッジその人である。オーソン・ウェルズをして「ラジオ最大の女優」と言わしめた、彼女の表現力なくして、この映画の成功は有り得ない。ブレアの声そのままなら、きっと爆笑ものだったに違いない。
8点(2003-02-02 17:11:30)
16.  草原の輝き(1961)
カザンの若々しさが冴えた、忘れられない青春映画です。抑圧的な母親に支配されているため、ベイティの要求に答えられないウッドの苦悩や戸惑いがリアルに迫ってきます。若すぎるがゆえに理性と抑え切れない衝動の狭間で葛藤し、バッドの裏切りによって心が壊れてゆくディーニーがあまりに痛々しく、この二人の恋の結末はあまりに切ない。監督が違えば、単なるメロドラマに終わっていたかもしれない。原作を書いたインジ自らの優れた脚本の功績も大きいように思う。ディーニーがバッドの農場を訪ね、彼に別れを告げる背中は、恋の嵐はとうに過ぎ去り、残ったのは埋めようのない痛みと、孤独、それらを物語っていたように思う。しかしそうして人は成長してゆく。もう違う道を歩み始めたことを悟り、その思いを胸に、歩いてゆく彼女の表情が脳裏に刻みついて離れません。思わず涙しました。ウッドの体当たりの演技が素晴らしいです。バッドの父を演じた、パット・ヒングルの脂っこい演技も印象に残りました。胸に残るほろ苦い痛みが、深い余韻をもたらします。
8点(2003-02-02 15:34:38)(良:2票)
17.  卒業(1967)
この映画は非常にブラックなテイストを持った、優れたセックス・コメディだ。60年代から70年代という不安定な社会背景を巧みに織り込みながら、一種の娯楽映画としても楽しめる。70年代に入ると、アメリカ映画からは、「家族」という普遍的なテーマが姿を消してしまう。この映画は否定的でシニカルな描き方であるけれど「家族」を扱った、60年代最後の重要な映画だと思う。既成の概念はもはや通用せず、それらは完全に打ち破られ、新しい時代へと突き進んでいたこの頃。性に対する抑圧的な道徳観念を打ち破り(ロスとバンクロフトという親子と関係を持つ点がそう)、親たちの望む、上流志向とそんな生活に決別を告げる学生を演じたホフマンの演技には大いに笑った。愛の渇きを演じさせたら、天下一品のミセス・ロビンソンことアン・バンクロフトがことに素晴らしい。年増女の渇いた魅力が、とても印象的で、この映画は彼女の代表作の1つと言える。
8点(2003-02-02 13:56:42)(良:1票)
18.  黒い十人の女
計算し尽された照明、キャメラの角度、セットの配置など、申し分ない。市川のこだわりが感じられる、モノクロ映像美の極致。製作当時30歳にも満たない岸恵子、30を過ぎたばかりの山本富士子。この美しさと貫禄。観ていて飽きさせない展開と、女たちの腹の探りあい。痛快である。風を演じた船越もはまっていてよい。テレビ版も鑑賞したが、差は歴然である。昔の女優の方が、ずっと演技もしっかりしていて、精神的にもずっと大人なのだろう。浅野ゆう子や鈴木京香でも到底及ばないのは、育った地盤の違いが大きいから、その一言に尽きる。安易なテレビドラマでは女優は育たない。宮城まり子の役を小泉今日子が演じていたが、これは明らかなミスキャストだった。
8点(2003-02-02 13:06:41)
19.  ハンナとその姉妹
アレン映画の中でもとくに好きな一編です。三人姉妹を軸に展開される人間模様が滑稽でいてシニカルで、ユーモアもあり、素晴らしい出来。アレンの私的映画は、この作品から普遍的な様相を呈したと言ってもいいのでは。ラストは衝撃的で、あらゆる映画のなかでも、ベスト10に入る意外な幕切れではないでしょうか。ダイアン・ウィーストが魅力的。
8点(2003-02-01 19:58:37)
20.  フランス軍中尉の女
これは映画中映画の傑作です。「フランス軍中尉の女」という映画に出演しているストリープとアイアンズが、実際にも不倫関係にあるという、二役二重構造の巧みな語り口、ストリープが自ら指名してアイアンズを起用した作品で、カレル・ライスの真摯な演出も評価できます。特に「私は恥に生きます」という女を熱演しているストリープがまことに素晴らしい。是非ご覧あれ
8点(2003-02-01 19:30:01)
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