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181.  Mr.ノーバディ 《ネタバレ》 
面白かったー爽快で痛快。 最初は「わらの犬」とか「フォーリング・ダウン」みたいな感じなのかと思ってたんですが、コメディよりっていうのが 更に面白さが増したと思います。バイオレンスなシーン満載なのに残酷さ痛さや不快感はなく、クスっと笑えるところが散りばめられていて タランティーノとかコーエン兄弟とか、そういう系統でしてかなり好み、大好きですねぇ、こういうの。 普通の生活がしてみたかったけどダメだったていう父と、「今度はしくじらない」という息子。でも地下室は必須ていうのがいいね、しかも奥さんが言うんだもの。笑いでしめてあるのもいいです。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-07-19 12:17:20)
182.  007/ノー・タイム・トゥ・ダイ 《ネタバレ》 
ダニエル・クレイグのボンドは内面とかプライベートな部分を描き過ぎと感じ、ダークでそこが気に入らなかったんです。 「慰めの報酬」は15分くらいでつまらなくて観るのやめた記憶があります。 最終章となった本作はそういう気に入らないところも、突然娘が登場しても気にならないほど面白かったです。遂にきたかって感じ。 それはアクションの面白さと、特にアナ・デ・アルマスのキャラとアクション、163分という長丁場の中でいちばん魅了されました。 コレ最大の見どころだと思う。いや~~ほんとによかったですね、もっともっと見たかったなあ~ 最後の敵となるラミ・マレックとのなんだかんだはトーンダウンというかあんまり必要なかったんじゃないかと思ったけど。  「死ぬ暇など無い」というタイトルとラストの「Return」に安心した自分がいることが可笑しかった。 アナ・デ・アルマスのパロマは次回作にも是非登場していただきたいです、ベン・ウィショーのQもロリー・キニアのタナーも好きです。 007はジェームズ・ボンド以外はなんかイヤだ。 レア・セドゥは年齢のせいもあるのかなとは思うけど、なんか顔が変わってなかったですかね。顎のラインがシャープになったような。 今回は存在感がしっかりあってよかったと思います。  ジェームズ・ボンド役は男優でイギリス人で白人がいいです。次はまだ世の中ではあんまり知られていないような20代30代の若返ったボンドがいいなあ。「007」の監督はサム・メンデスはもうやらないでほしい。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-05-12 14:43:06)
183.  カセットテープ・ダイアリーズ 《ネタバレ》 
まさかペット・ショップ・ボーイズの曲で始まるとは思わなかった(笑)まさに80年代イギリスを代表するアーティストですね。 10代のジャベドがザ・ボス=ブルース・スプリングスティーンを知らないのは仕方ないか。 私もスプリングスティーンの曲だとわかるのは「ハングリーハート」「ボーン・イン・ザ・USA」「ダンシング・イン・ザ・ダーク」 この3曲くらいなんですが。 この映画を観て、スプリングスティーンの曲の労働者や若者の代弁者というようなメッセージ性に今さら感動。 曲にのせてパキスタン移民のジャベドと家族、周囲の人々との関わりや差別偏見、こういったものが重くなく暗くならずバランスよく描かれていまして、 それまでの閉塞感から解かれるところなんてもう爽快で解放感で見てるこっちもすっかり気持ちが軽くなるんです。 文句なしの青春、成長映画の秀作だと思います。 グリンダ・チャーダ監督というと女子サッカーチームのインド人移民の女の子の家族、友人、恋愛を描いた「ベッカムに恋して」もすごく良かったから本作もわりと期待して観始めました、期待は全く裏切られなかったです。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-04-27 14:15:57)(良:2票)
184.  フラガール 《ネタバレ》 
かな~り前にラストのダンスシーンだけ観た記憶があったんです。 この監督の作品でエンドロールの文字がピンクっていうのがあったんだとそれにいちばんびっくりしまして、なぜか余計に 李相日監督は信頼できる監督のひとりになりました。こういう映画も撮っていたのね。 16年前となるとやっぱりみんな若いですね~ 王道なんですが実話っていうことで納得できてしまうとこがあります。 うちの息子は蒼井優ちゃんのことがお気に入りのようで中学、高校の頃は部屋に蒼井優ちゃんのポスターが貼ってあったっけ。 あっさりした顔立ちで見た目の強烈さがないぶん、いろんな役柄に対応できる女優さんという印象です。演技力もかなりのものですね。 早苗ちゃんのことも実話なのかな?悲しかったですねぇ。早苗ちゃんにこそラストで踊ってもらいたかったなぁ。 子持ちとしずちゃん、あと二人くらいメンバーの人となりがわかるシーンがあってもよかった、その他のメンバーの扱いが雑なのが気になりました。 厳しい環境、条件の炭鉱の町、ダンス、親の反対。母親が娘のダンスを見て心を動かされる、、、 あのシーンを観てたら「リトル・ダンサー」が観たくなったのでした。炭鉱の町で子供世代が夢に向かうストーリーに外れはないかもね。  口コミで広がり大ヒットになったっていうのがよくわかる作品でした。 新作「流浪の月」も気になります。
[インターネット(邦画)] 8点(2022-04-26 15:09:39)
185.  クィーン 《ネタバレ》 
もうどこから見ても女王という品格のヘレン・ミレン、コーギーが好きなのね。 劇中「生きていても死んでも厄介者」とは確かマーガレット王女が電話で言っていたということだったと思うけど、実際王室ではそうだったんでしょう。 立場を考えたら言わなくてもいいことまでインタビューで言っちゃう人で、逆にそういうとこが大衆に絶大にウケる理由のひとつだったのかもね。 ダイアナを追いかけまわしたマスコミ、ロンドンの裏通りのような場所で突撃インタビュワーみたいな人の前でワンワン泣き出したダイアナの映像を見たことがあります、通りすがりの一般人が「放っておいてあげなさいよ!!」とダイアナを擁護してたっけ。 あのような事故死をしたとなったら今度は王室批判を書き立てるマスコミなんですね。 しかしこのような映画が制作できてしまう英国と英国王室って大人で懐が深いなと思いますよ、素晴らしい。 王室ものとしてはリアルで重いテーマなんですが、誰かに肩入れするわけでもなく、美化するわけでもなく、 大袈裟にもならず描かれていて、結果的にはエリザベス女王の君主としての偉大さ寛容さがわかるという具合の映画になっていると思います。  ハリー王子は母親似なのかしらね。先日ニューヨークへ渡った彼の方もパパラッチの標的になっているようだけど大丈夫かな?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-18 16:09:50)
186.  手紙は憶えている 《ネタバレ》 
ゼヴを演じたクリストファー・プラマーが見事というしかない。あの歩き方、表情、バッグから物を取り出す時など、 とにかく所作の全てが認知症を患ったヨボヨボの老人を表現していると思います。 認知症というのも個人差があるんでしょうね、ピアノを弾く指や手さばきは優雅であり、銃を所持すべきではない場合も心得てる。 なにより銃を持ったら別人なんです。ナチ信奉者とその飼い犬を的確に。。。もうここでこのじーさんはタダモノじゃないとわかってしまう。 観る人によってはゼヴがピアノで弾く曲で彼の正体がわかる人もいるのでしょうね、こういった伏線もいいと思います。 記憶は薄れても体に染み着いた技は消えない?ジェイソン・ボーンもそうだったなぁ。 認知症を利用した復讐、重大な罪を忘れてしまったことが許せなかったというのもあるでしょうね。 「思い出せ」「忘れたまま死なせるものか」という執念、原題の「REMEMBER」が重く感じます。 ナチス親衛隊の残党は今もどこかで生きていて、そしてナチ裁判も続いているんですね、被告はほぼ90歳以上らしい。 永遠に終わらないことのひとつなんですね。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-16 16:38:56)
187.  黄金のアデーレ 名画の帰還 《ネタバレ》 
クリムトの絵とオーストリアにこんなことがあったんだと。 オーストリアといえばハプスブルク家でしょ、マリー・アントワネットの実家ですし、音楽の都と言われ、古典的チョコレートケーキのザッハトルテがあって・・・このような優雅なイメージだったんですが、そうなんですかそういうことがあったんですか。 でもまぁ、よくよく考えてみればオーストリアってほぼドイツ人で言葉もドイツ語なんですよね。 しかし、ヨーロッパの歴史はナチス、ホロコースト抜きには語れないということですね。 マリアのように裕福な人は国外に脱出できたわけですが、両親との別れのシーンは泣けてしまいました。 生きて再会することはない、今生の別れだとお互いわかっているしね。 アメリカ生まれの弁護士ランディですが、彼もルーツはオーストリアなんですね。 何もかも略奪され、絵画が5点だけ所在がわかっていたということですが、あのネックレスはどうなったのかしら?  実話ということで、ヘレン・ミレンの演じるマリアがどこまで本人に近いのかわかりませんが魅力的に描かれていたと思います。 言うことがいちいち洒落てるし、品よく皮肉でいいですね。 最高裁でのシーンも粋ですし、書類を提出する時の係の人は「オーストリア・・・カンガルーを見に行きたい」だし。 ユーモア、テンポの良さもあり、マリアとランディのキャラなど、ホロコースト関連ではあるけれど重苦しさはなく、 しかし歴史の真実を知ることができる映画ですね。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-11-08 20:51:13)
188.  パターソン 《ネタバレ》 
これといって何も起こらない日常の中の幸福?そんな感じの映画なんですが、何か隠されているものがそこかしこにあるんじゃないかとも感じる映画でした。 まずパターソンが毎日運転しているバスの番号の「0936」が頻繁に目について、この数字に何か意味があるのかと感じたり、やたら出て来る双子にも何かあるのかと気になる。 携帯も持たない、ネットもしない、同じ毎日のパターソン、でも何かしらあるわけ。まずローラの趣味です、帰宅するたびに家の中の何かがモノトーンにされているとか、マーヴィンの日課とか。出掛ければコインランドリーにラッパーはいるし、バーでの出来事、通りがかりの人が「犬に気をつけろ」と忠告してくれる。 この忠告が伏線になっていたと気付いた時がいちばんうれしかったな。いつもバーの外で待たされるわ、土曜の夜は置いてきぼりにされるわでマーヴィンにもいろいろ言いたいことがあったんでしょう。ブルドッグのマーヴィンの存在感はかなりのものでして、できたらラストシーンにも登場させてほしかったな。「おまえなんか嫌いだ」と言いながら監禁されたガレージから出したパターソンがいいわね。 考えてみればコピーはしなくて済んだってとこはあるかな?ヘンなパイを文句は言わず水で流し込んで食べるパターソンは怒るってことはないんでしょうか。 彼はバスを運転しながら街の情景をよく見てるし、乗客の会話を聞いて楽しんだり、初めて知るようなこともあるんだろうな。 映画館でも周りの観客を確認してる、マッチ箱のデザインにも見入る人。 地元を出る、都会に行く、海外へと、知らなかったものを見て、経験することを勧めるってことをよく耳にするし、いいことだと思いますけど、自分の周りの小さなこと、普段は目に入らない、気にとめないような物事の中にもいろんな気づきがあり、一般人の中にアーティストがいたりすることがわかるのかもしれません。高くて遠い視野ばかりもいいわけじゃないと感じた次第です。 ジム・ジャームッシュの作品には翻弄されます、いい意味で。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-10-28 15:36:59)(良:1票)
189.  デジャヴ(2006) 《ネタバレ》 
職人監督トニー・スコットの手腕が冴えてる作品だと思いました、映像もカメラワークも小道具もいいですね、ニューオーリンズの独特の街並みも魅力的に撮られていると思います。 えっと、私がいちばん???と感じたのはフェリーの爆発直後、携帯で誰かに発信すると死体がずらっと並んだ所から着信音がするのに、それに驚きもしない。これが不可思議で、でも4日前の映像がなんちゃらと言い出した時にオープニングからすでにデジャヴは始まってたんだなと。あの発信はラリーの生死の確認だったんですよね? クレアの部屋に行った時も猫のジンジャーに向ける表情や、探すということもなくカリカリの入った入れ物を手にする。勝手知ったる他人の家状態。 ちょっとした事や物に意味があるのね。 ここまで練り込まれ最後にすべての伏線回収もありとは恐れ入りました、最初から最後までデジャヴでした。 タイムトラベルとかあんまり得意なジャンルではないんですが、事件との絡ませ方とかバランスがいいと思います、ラストまで楽しめました、やっぱりデンゼル・ワシントンは善人がいいなと思ったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-08-20 19:53:18)
190.  オフィシャル・シークレット 《ネタバレ》 
大量破壊兵器は結局見つからなかったイラク戦争、あの当時イギリスでこんなことがあったならもっと世界中に大スクープとして報道されていいと思うんですけど、ウォーターゲートであれだけ騒いだくせに。 私はこの事件をこの映画で知りました、世間で騒いでた記憶もないです、私が知らないだけ? そもそも2003年当時、自分が何してたかもあんまりおぼえてません。 映画化は16年も経ってからなのね、ビンラディン殺害の時との差にびっくりだわ。 キャサリン・ガン本人も映画で語られてることは全て事実だと仰っているようですし、 彼女が反戦主義者になったのは広島で英語の教師をしていた時に原爆の被害に触れたことがきっかけだという、イラク戦争当時の日本の指導者はどうだったのか、今さらですけど日本人として恥ずかしくなったのでした。 コレ、もっともっと話題になっていい作品だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-07-21 15:28:04)
191.  誰よりも狙われた男 《ネタバレ》 
フィリップ・シーモア・ホフマン主演の遺作となってしまったんですね、 独特の雰囲気で、地味ながら緊張感は半端なく先行きが読めないし、どういう結末なんだろうと目が離せなくなります。 バッハマンにハマりきってるホフマンの演技が凄いです。脇役の頃からのどこか皮肉っぽく、嫌味っぽく イイやつとイヤなやつの境界線ギリギリで一応は善人かな?みたいなキャラ、一回見たら忘れない俳優さん。 描かれることは対テロ組織同士の対立、裏切り、非情さということなんですが、カルポフがドイツに来た真の目的とか 邦題の「誰よりも狙われた男」というのはバッハマンということでいいのか?などなど、自分が知りたいことは明確ではなかったんですが「裏切りのサーカス」ほど難解ではないですし見応えのある作品だと思います。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-06-04 16:01:55)(良:1票)
192.  はじまりのうた 《ネタバレ》 
マーク・ラファロが小汚いし不潔感がハンパなくて参った。 キーラ・ナイトレイがヒロインとしてなぜかあんまり魅力的には感じないし、ボーカリストとしては声にも魅力がなかった。  という不満点はあるものの、好きですねこういう映画。 ライブハウスの中途半端な弾き語りのグレタなのに、ドラムにピアノにと脳内でどんどん各パートのアレンジがあふれ出し曲が完成されちゃうダン。プロっていうのはこういうもんなんだなというのがよくわかりました、理屈じゃなくて感性なんですね。 なんていうかグレタは確かに曲作りの才能はあるんでしょうけど、それより人間関係が最高に恵まれてるなとそこが羨ましかったですね。なんであんないい人ばっかりなの?スティーヴがいなかったらどうしたんだろう、落ち込むグレタを無理やりライブハウスへ引っ張ってったのはスティーヴだったしね。 街中ライブはそれなりにたのしいし、見所だとおもいます。でもラストのデイヴだな、プロのシンガーの凄さをヒシヒシと感じたのでした。素晴らしかったです。 解雇された時に名簿を持っていこうとしたダン「ジェリー・マグワイアか?」て言われたとこが可笑しかったな。 「2ドルにしようよ」ていうとこが良かった。このおっさん、死ぬまでこうなんだろうな。 ハートフルで後味最高の映画でした。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-21 14:08:25)
193.  夜の来訪者<TVM> 《ネタバレ》 
初見だとばかり思っていたんですが、食事が始まったあたりから記憶が蘇ってきました。 何年も前に観てます、AXNミステリーあたりで放送したんだろうな、きっと。でも所々おぼえている程度でラストはすっかり忘れていたので面白く観ました。 エヴァ役の女優さんも今だと見たことあるぞと感じる人で、去年観てた「暗号探偵クラブ」のルーシーでした。儚げでかわいらしい女優さんです。 密室劇、会話劇として見応え充分で、TVドラマとして一級品だと思います。ミランダ・リチャードソンの存在感はやはり飛びぬけてますね。 あの一家を成り上がった爵位を欲しがる中産階級としているところがミソですかね。20世紀初頭だからこういう人たちが力を持ち始めた時代だったんだろうな。 とにかく最後の最後にひっくり返る、けれど謎は謎のままという終わり方で、ずーんと余韻が残ります。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-14 16:34:40)(良:1票)
194.  ガーンジー島の読書会の秘密 《ネタバレ》 
わりとロマンチックな内容なのかと思って観始めたんですが、戦争とナチスドイツがしっかり関係していて今まで全く知らなかったガーンジー島のことも知ることに。早々に占領され苦しい時期が長かったのですね、没収された豚ちゃんたちも虐殺されてしまったのでしょうか、豚まで取り上げるなんてなんなのよ。 そして「ダウントン・アビー」のファンにはうれしいキャスティングです。リリー・ジェームズは現代ものよりクラシカルな時代ものの方が魅力的に感じます、ほんとにきれいでカワイイ。 ドーシーからの手紙を読むシーンでジュリエットとの未来が予測できるんですが、「読書会の成り立ちとそのメンバーとエリザベス」まずはこれを中心に持ってきていて、ロマンスの方は抑え気味になってるのが好感持てました。伝えたいことが明確になっていると思います。 ところで親切で良いドイツ兵を登場させているのにいちばんびっくりしたかな、今まで観た記憶がないもの。 原作は実話ではないんですよね?実話の部分もあるのかしら? 登場人物のキャラもそれぞれ個性があってしっかり描かれている。島の風景も素晴らしく品性を感じるいい映画でした。 作品のニュアンスがどことなく日本映画に近いようなものも感じました。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-05-13 14:43:59)
195.  ヴァージン・スーサイズ 《ネタバレ》 
タイトルは知っていたけど、まさかこんな内容だったとは・・・ これが長編デビュー作とはね、ソフィア・コッポラは繊細で鋭い人だなと改めて思う。 生まれて物心がつくかつかないかの頃から父親は「ゴッドファーザー」の監督でおばさんはコニーでエイドリアンだ。 自身も洗礼式のシーンでコニーの子として出演してる。一般的とは程遠い少女時代だったのは想像がつきます。 「ロスト・イン・トランスレーション」では家族もいて割と裕福、でも言いようのない、説明しようのない寂しさ、虚無感を抱えた冷めた男女を描いていた。 私、かなりきちゃいましたこの映画に。オープニングが特に良かった。 いわゆる毒親に育てられた5人の少女たち。年子で5人、私には気が遠くなるような子育ての毎日だ。しかしこの母親は自分流のルールに従って5人を育てた。幼いうちはそれが可能でも思春期にでもなったら完全に不可能なんですけれど、この母親のような人は自分のルールから出ることを許さない、自分のペースを乱す事や変化を嫌うものだと。そして学校も休ませ家に閉じ込めるという暴挙に出た。でも彼女たちはそこから脱出する術を知らないのね、反抗できない人間になっていてそれはあの父親を見て育ったからかなと。その父親の人物像がとても細やかで秀逸だと思いました。 家族全員友人のいない一家、訪ねて来るのは教区の神父とTVリポーターだけで、近所の住民は遠巻きに眺め、興味本位の噂話に花を咲かせ、弔問に訪れることもない。 医者に助言され、とりあえずパーティなんですけど、なぜか地下室でぎこちなく全然楽しくないパーティだ、セシリアはこれで完全に絶望したのかもしれない。 語り手によれば、リズボン家にとって最初で最後のパーティらしい。娘が5人いるアメリカの家庭でバースデイパーティもしたことがないってだけで、どれだけ特異な家庭かがわかり、どこか冷めていて周りの人間に無関心な姉妹の様子も理解できる。  死を選んだことを否定する人はいると思うけど、毒親とは疎遠、絶縁する人も多いので子をなくすことには変わりはないと思います。 25年前の謎に満ちたブロンドの美しい姉妹たちの思い出が美化されているような語りで、姉妹と同年代の女の子には危険な作品となり得ると思います。これは今まさに幼い子を育てている親世代の人に向けた映画のように感じました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-04-29 13:18:44)(良:1票)
196.  しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス 《ネタバレ》 
いいわーこの映画。 世間の片隅でひっそりと生きてきた二人の絆が徐々に固く結ばれていく、その成り行きの描き方がなんとも良いのです。 荷車を押すエヴェレットに必死でついていく感じのモードなんですが、いつしか荷車に乗せてもらい、それを押すエヴェレット。何回となく出て来るこの荷車のシーンがものすごく良くて、ウルっと泣けてくる。  サリー・ホーキンスはウディ・アレンの「ブルージャスミン」の妹役からメキメキと目立ち始めたように思います。モード・ルイス役はアタリ役ですね。そしてイーサン・ホーク、もうほんとにいい俳優だなぁ。この二人が素晴らしい。 モード・ルイスのタッチに似たイラストのカレンダーを選ぶことが多いので、「あーこの人の影響を受けてるイラストレーターって結構多いのかなあ」なんてことも思いました。 叙情的でじんわりと優しさとか暖かさが伝わるような映画でした。
[インターネット(字幕)] 8点(2021-02-20 18:24:13)(良:1票)
197.  ゼロ・ダーク・サーティ 《ネタバレ》 
これと「ハート・ロッカー」結構何度も放送されていて、観る機会はいくらでもあったんですがどうもあまり気乗りがしなくてね。本作も拷問シーンでたまらずチャンネル変えたこともあったんですけど、ついに観ちゃいました。 上映時間157分だそうですがその長さを全く感じませんでしたし、最後まで緊張感が途切れず、人物を語る描くということもなく淡々としているところが逆に入り込みやすかったです。 今回CIAに対しては印象が良かったんですよね、私。相手は無差別テロリストですからなんの感情移入もないし、する気も無し。そんなことよりテロの首謀者として追われる身でありながら、隠れ家で家族と暮らし子ども産ませてるってなに?子どもの多さにもびっくりですわ。 いつ突入され、殺されるかわからないような危険な状況に幼い子供をおくってどういう神経してるんだ?子どもの目前で親を殺されるという状況を作り、子どもを巻き込んだのは親本人ですね。 そしてやはり本作も主人公は悲しげな表情で終わるのです。報復、復讐を遂げた後は皆、悲しげで苦悩に満ちた表情なんですよね。成し遂げられてもそれで全てが良くなり、元通りになるわけではない、そして次やることがわからないみたいな虚しさを感じるんですよ。 しかしビンラディン殺害が2011年でこの映画が2012年制作ってところが凄いなと、突入シーンの臨場感もすごかったです。 監督のキャスリン・ビグローって見た目は女優でもいけるくらいエレガントな美人なのよね、そしてこんな映画撮っちゃう。キアヌ主演の「ハートブルー」の監督もこの人だったのか、魅力的な人です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-30 18:23:39)
198.  ヴィクトリア女王 最期の秘密 《ネタバレ》 
やっぱり英国王室モノは面白い。時代が19世紀なので権力争いの裏切りや暗殺、明日には誰が斬首刑になるかもしれないみたいなのが無いのがまた良いですね。 そしてジュディ・デンチが上手いのよ。特に前半はユーモアをしっかり感じられて、セットも衣装もすばらしく威厳があるけれど堅苦しくないし、登場人物もしっかり把握でき、誰が誰だかわからないということもないです。 21世紀になって明らかになったというヴィクトリア女王とインド人の従僕アブドゥルの親交を誠実に描いていると感じました、良作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-27 20:15:32)(良:1票)
199.  ハドソン川の奇跡 《ネタバレ》 
これみよがしに感動させようみたいな余計なものを一切つけてないのが良いです。 実際にこれ以上ないような奇跡というか、完璧な出来事ですから何も付け足す必要はないですね、故障原因が人的ミスではなく鳥の群れというとこまで完璧です。本当に感動する出来事でそれを忠実に知らなかったことまで見せてもらえました。 メインは機長の判断の是非が問われた事故後ということで、結果はわかっていながらも惹き込まれます。 トム・ハンクスの抑えた演技がいいですし、何本かの映画でハイテクを盲信しない人物を演じたイーストウッドらしく、実際の経験からの適切、適材適所な柔軟な判断、臨機応変さはコンピューターには無理、人間にしかできない、みたいなことがしっかり描かれています。 同時多発テロの傷も癒えず、リーマンショックと暗いことばかり続いた中で起きた明るく希望が持てる出来事だったんだなあと。 しかしアメリカとアメリカ人。良いこともそうでないことも映画みたいなことが起きる、やってのけてしまうんだもの。はい、底知れない国です。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-23 14:38:06)
200.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
苦悩する人、傷ついている人、心に病を抱えている人、、、ライアン・ゴズリングはこういう人物を演じることが多いように思うし、上手いですね。トラウマを抱え、自分を出産して亡くなった母が産まれてくる子のために編んだというショールが手放せないラース。年齢に伴う成長過程を踏まずに大人になったラースです。 重いテーマだけど、観ているのが苦しくなるような悲壮感がなくユーモラスな雰囲気があるのがよいです。 とにかく、ラースとビアンカを受け入れる兄夫婦と街の人々、なんていい人たちなのかしら。いい人しか出てこない映画は観ているこちらもホッコリしてくるのね、和みます。 「人形くらいどうってことない、〇〇は猫に服着せてるし、〇〇はUFO愛好家じゃないの」 ハっとさせられましたね、確かに現実的とはいえないことをしてる人はいっぱいいますよね。  戸惑いながらも人々がビアンカを人間の大人の女性として対応したことで、ビアンカは病気で亡くなり弔われラースは大事な人の死を受け入れ乗り越えられたんでしょうね、いい話です。 話が進むにつれてビアンカの表情も変わっていったように思うのね、瞼が微妙に動いたように感じたシーンもあったなあ。単に振動でそうなっただけかもしれないけど。 エミリー・モーティマーがチャーミングでした。
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