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すべからさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1845
性別 男性
ホームページ http://twitter.com/subekari
年齢 42歳

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201.  桐島、部活やめるってよ 《ネタバレ》 
非常に面白かった。しかし、どんな映画だった?と聞かれた時に答えに詰まってしまいそうだ。  本作には多数の学生が登場していて、それなりに奥行きをもって描かれている。クラスの主役級も脇役もみんなそれぞれに思いを抱えている。それぞれが決められたランクからはみ出さないように学園生活を送っている。 学生生活を送ってきた人なら覚えがあるだろう。そんなところが、本作特有の面白味である。 本作ではこのヒエラルキーがリアルに描かれ、そのヒエラルキー自体は認めた上で、下層部の人間より、 「上層部の諸君、あなたは充実してますか?」と投げかけているような映画だ。  もう一つのポイントは「桐島」である。 桐島不在で大きく翻弄された人っていうのは、実はヒエラルキーの上層部の人間だけ。 もともと桐島と深く関わっていない中層部以下の人々は、上の人間がバタバタしている横で普段と同じように自分の打ち込むべきものに打ち込んでいるのである。 したがって本作においての「桐島」は、「自分で考えることなく与えられた既存の価値観」を表していると考えられる。桐島をヒエラルキーの頂上として崇めている者には別軸の価値観が存在していないため、突然なくなっちゃうとガタガタになってしまう。他者に依存した価値観はかくも脆いものなのである。  スポーツ万能。女の子にもモテる。でも、どちらにも夢中になれず、親友の桐島にないがしろにされる男子生徒。 彼が野球部のキャプテンや映画作りに打ち込む男を観て、自分には何もないと気づくシーンでは胸が熱くなった。一種のヒエラルキーの逆転を、いやヒエラルキーなど無価値であるということが描かれていたのだと思う。 イケてようとイケてなかろうと、うまくいこうといくまいと、好きなモノに打ち込むという、それこそが素晴らしいのだ。 ある意味、ヲタクからリア充(モドキ)への挑戦状のような映画かもしれない。俺たちヲタクのが充実してるぜ!っていう。 学生時代どのポジションにいた人が見ても、何かを感じられる。語りたくなる青春映画。
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-15 19:03:32)(良:3票)
202.  メリダとおそろしの森 《ネタバレ》 
むっちゃ面白かったよ! こんなに可愛いらしい映画なのに、この邦題は勿体ない。もっとホラー色の強い話なかと思ったけど、全然! 非常にコミカルで軽快で、ニコニコしながら気楽に楽しめる上質のお伽話。 舞台がスコットランドという事で、バグパイプ音がひたすら気持ちよくて、大自然の映像とのマッチングも素晴らしいわけですよ。キャラクターのアクションもドタバタと楽しいし、大島優子の吹替も悪くないし、なんで評判悪いん? 確かにパっと見は、「ヒックとドラゴン」みたいだし、ストーリーは「塔の上のラプンツェル」みたいだから、そこらへんのド傑作と比べられてしまうとキツイけどさ…。  ただ、お母さんに毒盛っておいて、その部分をほとんど反省してなかったり、ラストバトルでいい働き出来ないメリダちゃんは主人公として、どうなの?ってとこはあるけどね。 本作は、細かいストーリーより、映像とアクションとクマとクマとクマとクマとクマを素直に楽しめばいいんじゃないかね? こんな風に勢いだけで突っ走る映画は好きだなー。
[映画館(吹替)] 8点(2012-09-15 18:54:26)
203.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
序盤(お母さんと狼さんの出会い~出産の辺り)の話は、時間をかけた割には薄っぺらく、こりゃ肌に合わないかな、と思ったが、本領は舞台が田舎に移ってから。やっぱり細田監督は田舎好きなのね。田舎に移動してからは一気に開放されたような形になり、風景や時の流れの見せ方などの映像の演出が凝っていて、美しい。愛くるしい登場人物と相まって安心して楽しめた。  人間の学生に2人の子供を立て続けにはらませ、何だかよくわからない形で死んでしまう狼親父は何なんだよ。 子作りの前にもっと色々、話し合っとくことがあるんじゃねーの? 避 妊 し ろ !!  この映画の主人公である花(お母さん)は、普通の感覚だったら、育児ノイローゼになってもおかしくない過酷な状況に晒される。花が異常なまでに(心身ともに)タフで、その上人格者だったから、ふたりともグレず、それなりのハッピーエンドを迎えられたが、これを世の普通のお母さんや、次期お母さんに見せたらどう感じるのかは気になる。「私はこんなに強くない…」と、逆に落ち込んでしまうのではなかろうか。  迎えるラストも、そんな花にとっては残酷のはずなのに、あんたどれだけ超人なのよ、と。 いつかこの人壊れちゃうんじゃなかろうか、と不安になる。  そんな花ちゃんと俺が結婚してやってもいい。(もちろん雪ちゃんでも可)
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-15 18:48:57)(笑:1票)
204.  少年は残酷な弓を射る
これは意地が悪い。異色。徹底的に、行間を読め!という作品。 はっきりしない映画が嫌いな人にはおすすめできない。  オープニングから時系列がグチャグチャで、断片的なシーンだけが映しだされ、混乱させられる。 「何か大変なことが起こる」ということだけを明示し、主人公の息子ケヴィンの幼少期に話は遡る。  エヴァが出てこないシーンはほとんどなく、エヴァがみたもの以外は描かれない。そのため、ケヴィンが母親のいないところでどのような行動をとったのかが分からないようになっている。いったい、何なの?というモヤモヤと倦怠感、不安感、得体のしれない恐怖感をエヴァと一緒に体感できるという、非常にいやらしくも巧みな演出である。 それだけに、エヴァさんの心の変化すら描く事をすっとばしたかのようなラストは、ちょっと納得いかなくもある。  悪夢のような演出には不快感をおぼえながらも魅了されてしまったし、考えれば考えるほど傑作だったような気もしてくる不思議な映画。  
[映画館(字幕)] 8点(2012-09-15 18:43:02)
205.  アタック・ザ・ブロック 《ネタバレ》 
エドガー・ライト絡みだというから、てっきりコメディだと思ってた。ノリ自体は軽いが、意外や本格派。団地を舞台に、ヒップホップをBGMに、クソガキどもがクールにエイリアンと戦いまくる、熱いノンストップアクションなのである。  年端もいかない子供たち(リーダー格はオッサン顔だけど)が主人公なので、一人も死なないのかなーと、思ってたら、容赦なく餌食になってしまうのが怖い。そのため、しっかりと緊張感も維持されている。もっと悪くて怖い、兄貴分に追われているところも面白く、エレベーターから血だらけで出てくるシーンは鳥肌モノ。派手な追っかけっこや、アクションが満載で、とにかく面白い。 もっと大規模公開するべき作品じゃなかろうか。もったいない。エイリアンの造形は、若干安かったし、エイリアンに殺されるシーンは結構ショッキングなのが多いですが、幅広い層が楽しめそうなブラックエイリアン映画。  ちぇきっ!!
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-29 02:42:07)
206.  マネーボール 《ネタバレ》 
ソーシャル・ネットワークの脚本も務めたアーロン・ソーキンの力量もあってか、会話に勢いがある。 映像的にも、物語的にも地味だが、非常に面白いオトナの映画である。  大抵のスポーツ映画は感情が優先し、理論の入り込む余地はない。下手でエラーばっかりする選手を無根拠に使い続けたりする。しかし、本作は常に理論が優先する。勝つために必要な理論を打ち出し、それにそぐわない選手は容赦なく切る。選手が結果を出さなければいけない事と同様に彼も結果を出さなければ切られてしまう。大事な家族のためにも、職を失うわけにはいかないし、何より、自信の仕事を全うするために、勝つために最善の行動をとらなくてはならない。要するに本作は、スポーツ映画ではなく、お仕事映画なのである。  仕事においては、ひたすら強気を演じ、娘の前では心優しい問題のないパパを演じる。人のいない所では、でない結果に怯えたり、過去の失敗をひきずったりする。とても、ビリーは人間的な人間である。だからこそ、彼の仕事の仕方が冷酷に見えても、一概に間違っていると思えないのである。そして、ある時期を境に彼は選手たちとコミュニケーションをとりめ、意図を伝え、選手に指示を出す。それが当初からの計算通りなのか分からないが、結果として、その描写以降、勝ち始める。 やはり、理論が優先するとは言え、完全に感情を無視して成功すると言う描き方を避けたのかな、とも思える重要なシーンであったと思える。  実話ベースの物語であったから、しょうがないのかもしれないけど、個人的には後日談のテロップは余計に感じた。 最終的に彼がどんな決断をしたか、各自で想像の余地を残してほしかった。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-29 02:30:12)(良:2票)
207.  50/50 フィフティ・フィフティ(2011) 《ネタバレ》 
もっとバカを全面に出したコメディかと思いきや、シリアスなテーマを軽快に描いたかなりの良作。 死ぬかもしれない人に対して「普通に接しよう」と心がけることは、なんて不自然なんだろうと、そんなことを思い知らされる。ただ、本作はあくまでもコメディとして描く部分も多いため、あからさまに不自然に接する人が、おもしろおかしく描かれたりもするのが、いい塩梅。  セス・ローゲン演じる、主人公の親友カイル。このキャラクターが素晴らしい。主人公のアダムには無償の愛とも言えるほど、献身的に尽くす。毎日朝迎えに来たり、家に入り浸ったり、外に連れ出したり、病院への送り迎えや、薬をぬってあげたりもする。その上、軽口でおちょくったり、ナンパのために利用したりと、無理してる感が全くない。長年連れ添った夫婦レベル。このレベルをあの彼女が要求されてたんなら、そりゃ無理だろ。 それだけにこの友人は、最後まで「もしかして、コイツただのバカなんじゃないの?」っていう疑惑を残しておいてほしかったのも確か。 こいつがイイヤツすぎるところが不満点でもあり、感動ポイントでもある。  普通の難病映画なら肝となる部分をサクサクっと流し、あっという間に話が進み、いつの間に終わっているというテンポの良さ。テーマがテーマなだけに、面白いだけに、もっとジックリ描かれてしかるべき部分が多かったようにも思える。 「えっ?」と思ったのは、おっぱいを強調する若いセラピストとあっさり恋仲になっちゃうところ。 この二人はくっつきそうでくっつかないぐらいじゃないとなぁ。
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-29 02:06:17)(良:3票)
208.  ホーボー・ウィズ・ショットガン 《ネタバレ》 
(グラインドハウス的観点で観れば)これほど、真っ当な作品もない!作り手の作りたいものと観客が期待しているものに、ほとんどずれがないんじゃないだろうか。首はスポンと飛び、血がブシャー!ショットガンで撃たれれば、臓物だだもれ!!邪魔する奴らは、首吊りガンで吊るしまくり!!!多彩な残虐描写はあるが、いちいち大げさなので陰惨ではなく、ちゃんと笑える。楽しんで作ってるなーっていうのがガシガシ伝わってくる。 低予算だとは思うんだけど、一つの町全体で戦争を行うような豪快で楽しい映画だった。グラインドハウス好きな人なら確実に楽しめるんじゃなかろうか。
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-29 01:56:15)
209.  哀しき獣
壮絶なバトルロイヤルなので、登場人物がやたら多い。 人が出会う度に暴力シーンなので、ストーリーがなかなか進まないのは、若干もどかしいかも。「チェイサー」も、同じような感想だった気がするが。ちょっとこの内容で2時間20分は、満腹を超えて、ヘトヘトになってしまう。もっと暴力シーンも、ストーリーも削れるところ削ってシュっとしてほしかった。警察はもはや、何のために出てきたのやら・・・。 とはいえ、ちょっと長ったらしいところを除けば、好物なシーンが満載である。斧をもったオッサンが追っかけてくるシーンは、「ターミネーター2」のT1000かと思うくらい、脅威的だった。後半は悪ノリが過ぎて、人間越えちゃうけど…。 「朝鮮族」を取り上げたことでテーマ性の深い、シリアスな作品かと思いきや、コミカルな部分も多く、無茶苦茶なバトル漫画のような作品だった。 この手の映画って結構主人公が無茶苦茶強かったりするけど、この映画では斧のオッサンがどう見ても最強なので、そこらへんが楽しかった。 やっぱ敵は強くないとね!
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-22 12:04:28)
210.  フライトナイト/恐怖の夜 《ネタバレ》 
ナニコレ、超面白い。 元オタクな主人公、何故か主人公にベタぼれな天使のようなヒロイン、オタク時代の友人、そして眉太コリン。ナイスなキャスティング! 序盤から人がサクサク死ぬし、コリンはヴァンパイアモードより人間モードのがキモイ 怖い!史上最も、濃い顔のヴァンパイアだっただろう。この手のホラーって、人が全然死ななくてイライラさせられることもあるんだけど、これは良い。 若干長くも感じたが、全編に渡って見せ場とアイデアがあるので、退屈やストレスを感じさせない。その上、一つ一つのキメのシーンや、 セリフのセンスが良いんだよね。(バカっぽくて)コリンパイアが、わざと主人公とストリッパーを逃がすシーンは衝撃的で、お口ポカンてなった。 嫌いな部分が見当たらない、安心の良作。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-22 12:00:51)(良:1票)
211.  アニマル・キングダム
クライムムービーではあるが、バイオレンス描写やアクションは、ほとんどない。仰々しい演出もない。 しかし、主人公のジョシュア君が追いつめられていくにつれて心拍数が上がり、胃がキリキリして、息苦しいような感覚になる。 後半は食い入るように展開を見つめていて、あっという間に終わってしまった。 これは、成り上がらない版ゴッドファーザーである! 初監督なのに、決して欲張らず、余計な事を描かず、この重厚感。どこぞの巨匠が撮った作品かと思った。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-22 11:50:20)
212.  キツツキと雨 《ネタバレ》 
シュールなゾンビネタや、映画愛で興味を惹かせ、クスクスと笑わせてくれる。 役所さんが目を輝かせて無邪気に映画にはまっていく過程が素敵。 その上で、最終的には親子の物語としてもきっちり成立している秀逸なハートフルコメディ。  テンポが良い訳ではないので、ちょっと長く感じたかなーと思ったら、120分越えてる作品だったのね。だとしたら、体感時間としては妥当かも。 削っても良いようなシーンや、まだるっこしい部分もちょいちょいあるが、それはそれで楽しめるのでさほど問題ではない。 沖田監督の静かでおかしな間(ま)を楽しめ!  常に、なんとなく、くすくす笑えるっていうだけでも良作なんだけど、それ以上に親子関係の描き方がさらっとしながらも、心に響いた。 そっけないくらいにさらっとしているからこそ、良かったのだと思う。 この二人の会話はほとんどないんだが、関係性が徐々に変わっていくのが分かるのが面白い。 和解のシーンもセリフはほとんどなくて、「あ、これは和解できたんだな」とこっちに悟らせる感じが良い。 そこに至るまでには、映画監督(小栗)と親しくなる過程も丁寧に描かれていて、とてもナチュラル。  最後の食卓のシーンなんか、くどくどと語らせず、目も合わせず、何も言わずに飯を食ってるだけなのに感動してしまった。 無言の食卓なのに温かみが出てるのである。素晴らしい。 
[映画館(邦画)] 8点(2012-07-18 00:07:12)(良:1票)
213.  おとなのけんか 《ネタバレ》 
めっちゃ面白い!! 登場人物は4人だけ。一部屋だけで行われる舞台的な会話劇。 最初は、みなさん良識派でちゃんと話し合って、おとなだなーと感心するんだけど、クリストフ・ヴァルツさんがまずちょっと非常識で感じ悪い。加害者の親なのに、大事な話の途中に電話でまくって、嫁さんすらもイライラさせちゃうわけで…。 まとまりかけていた話がどんどんグチャグチャになって、しまいには夫婦喧嘩になったり横道にそれまくったり、もう敵味方関係なしのバトルロワイヤルになるわけだ。良識派に見えた人々も本当に本音でぶつかりあったりするとロクなことにならない。 善良そうなオッサンが「俺は、短気なサノバビッチだ!!」だと端を発し、それを言っちゃあお終いよ発言がバシバシと飛び交う修羅場に発展する。  夫婦で観ることを考えると若干恐ろしいんだけど、それ以上におかしすぎて、かなりゲラゲラ笑ってしまった。 すんごく面白いうえに時間も短いんだけど、綺麗にオチるわけでもなく、夢も希望もなく不毛さMAX。ばかなおとなのこどものようなけんかにつきあわされた感強し。 エンドロールに映るものだけが救い。 建て前って大事だよね。
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-18 00:03:15)
214.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
静寂の逃走劇のオープニングはやたらカッコイイものの、序盤は人妻といちゃいちゃしたりしていて、退屈かも・・・と思ってたんだけど、突如ビクンッ!となっちゃうぐらい激しい銃声が鳴り響いてからは、バイオレンス一直線。ゴズりんがピュアすぎて、刑事物語の武田鉄也に見えてきちゃいました。面白かった!!
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-17 23:38:58)
215.  ル・アーヴルの靴みがき
なんでこんな静かで動きの少ない映画なのに、退屈もせず見入ってしまうのだろう。 メインキャストはゲラゲラ笑ったりしないし、泣きわめいたりしないし、怒鳴って喧嘩したりしないし、ベラベラ喋らない。あからさまな感情表現をしない。これがカウリスマキ映画の面白いところで、眉や口角や、目尻のミリ単位の動きで感情を語らせちゃう凄さ。余計なことは一切しない。ずっと眺めていたくなる映像に流れるセクシーな音楽も魅力。小難しいことも言わないし、ちょっとくらい居眠りしても問題なし!嫌いなところが皆無。 めちゃめちゃ面白い!!とか、感動した!!とか、うむむと考えさせられる!!とか、そういうんでなく、ただ「良い!!」とだけ言いたくなるような、そんな感じ。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-09 23:19:30)
216.  別離(2011) 《ネタバレ》 
これは面白い!!完全に惹きこまれて、見入ってしまった。 認知症と流産というずっしりくる問題が、事件の発端となるため、内容はとてもシリアス。 それぞれに思惑があり、事情があり、打算があるため、話はこじれにこじれる。(こじれる系好きです) イランの役者の切迫感は、ひと味違う。 そして、すかっとしないというか、グダグダな結末を迎えるのも、ある意味リアリティがあって良い。 巻き込まれた格好になった互いのお子さんが大変不憫で、今後、健やかに育つことを願わずにはいられません。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-09 23:17:31)
217.  ファミリー・ツリー 《ネタバレ》 
シリアスさとユーモアのバランスが非常に良く、何より感情表現が実に繊細。この心地良い温度感は、流石ワイハである。 娘であったり、浮気相手側だったり、親族や友人であったり、登場人物の細かい感情の見せ方が繊細で秀逸。やっぱ、言葉よりささやかな表情で語らせる映画は良い。クドさが全然ない。クドいのはジョージ・クルーニーの顔だけ! 尊厳死という、かなり重いテーマも扱いながら重すぎも、軽すぎもしない真面目で面白い映画であった。 一連の物語を経て、微妙に変化した関係性をさらっと描いちゃうラストシーンが素晴らしい。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-09 23:10:36)(良:1票)
218.  ハードロマンチッカー
感情移入を拒否するかのように、グーという人物の背景は全く語られない。映画観終わってから公式サイトとか観て、初めてグー君が在日韓国人だって分かったぐらい。他にも、在日韓国人役で出てくるけど、ほとんど日本人が演じてて、日本語しか喋らないから区別つかない。 そもそも本作の登場人物は皆、暴力とは切っても切れないイカれ野郎たちであれば何でも良い。だから、日本人であろうと、韓国人であろうと、宇宙人であろうと、さして重要ではないのだ。人種問題を扱った社会的な作品では全くない。とはいえ、あまりにも状況が語られられないので、勢力図や人間関係が全然分からないのはとっつきずらい。ストーリーも暴力の添え物で、あってないようなものなのである。  余計なものはすべて削ぎ取った代わりに暴力描写の切れ味は抜群。突発的に確実に頭部めがけてグーパン決める登場人物にヒヤヒヤ。一旦スイッチの入ったグー君は執拗なまでに相手をボッコボコにするし、自分がデッコボコにされても、不死身のゾンビのように立ち上がるのだ。ここは「特攻の拓」の世界か!っていう。その上、女の子は女子高生といえども、ズッコバコにされるからいたたまれない。女の子が殴られまくって、パンツが丸見えになるシーンの醜悪さは、女性が観るに堪えないレベルであると思える。パンツ脱がしのシーンの生々しさもヤバイ。よく、ここまで不快感を掻き立てる描写ができるな、と感心(かなり褒めてます)。  映像や暴力の見せ方や、音楽の使い方にも、拘りやセンスが感じられたし、この非情な切れ味は大好物であり、大満足。余りにも生々しい上、ストーリー性が薄いので、多くの人には嫌悪感とともに酷評されるだろうが、不快暴力映画に耐性・興味のある人には是非観てほしい一本。
[映画館(邦画)] 8点(2012-07-03 00:53:03)
219.  キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー 《ネタバレ》 
主人公のスティーブ君は、チビでガリガリのヘナチョコ少年だが、熱意やら正義感やら優しさやら、精神面で高く評価され、人体実験 ヒーローに抜擢される。弱き者は、生まれつき力が強い者とは違って力の価値が分かっている。…いい事言ってる! そんで、体に注射されて、変なマシンに入れられて長身のスーパーマッチョに変身するの。これって、格好いい事言ってもさ、スーパーヒーローは、見た目がなよなよしてちゃダメ!ってことよね。ちっちゃくてひ弱そうに見えるけど、実は強い!っていうのは、結局アメリカの代名詞にするキャラクターとしては受け入れられないのだろう…。とか思って、少ししゅんとしてしまった。 あとさ、盾は自動で戻ってくるようにした方がいいと思うよ。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-03 00:24:30)
220.  女囚701号 さそり 《ネタバレ》 
こりゃ、むちゃくちゃだ。女たちがおっぱい丸出しでドタバタ。リンチしたりされたり、逆レイプしたり、穴を掘ったり埋めたり、ワッショイワッショイ大暴れ。これでストーリーは超シリアスなんだもん。天然さすら感じるこの領域には、タラ&ロドも、園子温も、井口昇も達していないのではないか。恐るべし、伊藤俊也監督。そして、梶芽衣子の凛とした美しさに惚れ惚れ。
[DVD(邦画)] 8点(2012-06-16 15:37:24)
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