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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 791
性別
自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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201.  セルラー 《ネタバレ》 
面白い! 電話を使った設定って言うのが良いですね。 固定電話、公衆電話、携帯電話、それぞれに役割があって凄く面白い。 公衆電話にかかってきても、昔の映画ならそこから始まるとおもいますが、この映画では変なやつが出てきてスルー。 B級映画の移り変わりも興味深いです。  それから、なんかリュックベッソン関連作品をちゃんと作り直したみたいな感じがするんですよね、演出とか出演者とか。でも関係ないみたいです。 そういうわけでスピーディで凄いプレッシャーで、凄い爽快感。  最後まで携帯電話という設定を捨てず、生かし切る技量も凄い。とにかく良い映画を見たなぁっていうかんじでした。 吹き替えで見ていたのですが、中断したため設定が変わっていることに気づかずに途中から元の音声で見ましたが、吹き替えも雰囲気を損なわず、よりテレ東な感じが良かったですよ、おすすめです。
[DVD(吹替)] 8点(2008-10-18 23:38:20)(良:2票)
202.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
いやぁおもしろかったですね。 これだけ激しいアクションはそう無いですよ。 できが良いので、ドイツ車が頑丈すぎるとかテロリストがボーンシリーズ並みに強いとかそういうのもあんまり気にならないです(笑)。  見ているときはまたかよ!って思いましたが、終わってみるともっと見たかったりして不思議です。時間を巻き戻していろいろな角度から見る、と言うのが良かったですね。もう1,2視点誰かの目線でほしかったかも。ホントにやっちゃうと蛇足ですが。  時間的な限界もありますが、もしかしたら映画というフォーマット内で並列に詰め込んで良いプロットってせいぜい3つくらいなんじゃないかって言う気がしました。 でも、DVDやBDで発売されることを前提としている節もありますし、こういう作りもありなのかな・・・とも・・・。いや、無しか。映画館に見に行った人に失礼ですね。 一つ減らして、ビデオで映像特典で入れれば良かったのに。  フォレストウィテカーのビデオが1080iで、BDだと妙にリアリティがありました。BDでの発売を明らかに考慮してますね。あと、この人が出てくるとなんか安心します。演技の空気が違いますね、なんだか。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-13 00:09:42)
203.  ゲット スマート 《ネタバレ》 
とっても面白かったです。 50年くらい前のメルブルックス原案の同名作品のリメイクだそうです。 とにかくスマートの表情がウケる(笑)。 もの凄くまじめな顔して微妙に何もかもずれてるんですよね。知的にかつスマートに危機を乗り越えてるんですよ、でも微妙に(あるいは大胆に(笑))ずれてるんですよ。 こういう細かい笑いはさすがとしか言いようがないですね。 アメリカの人らしき人たちが大笑いしてたので我慢しなくてすんで良かった。みんなで大笑い。 映画館は良いですよね、気兼ねなくみんなで大笑い。この雰囲気がたまらん。  台詞回しが凄くステキで、上司と大統領なんて味が出すぎです。 他のキャラも全員スマートなんですが、微妙な(あるいは大胆な(笑))間抜けさが何重にも折り重なって良い味を出してます。 007シリーズが豪華な宣伝で見てみると意外とチープだったりするように感じるんですが、本作は中身がきちんとそう言ったチープなスパイ物を完璧に踏襲しているあたり、芸が細かい。もっとも、007より筋が通っているような気がしないでもないですが。  このところずっとリメイクブームとかネタ切れとか言われていますが、実際は作り込みが甘かった過去の作品に最新技術と大勢の頭脳を駆使して真摯に取り組んでいる物がほとんどで、実際に見てみるとうならされる物が多いんですよね。
[映画館(字幕)] 8点(2008-10-11 23:49:55)
204.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
憂鬱な雰囲気に打ちのめされそうになりますね。 見てるこっちはどうすりゃ良いのさ?っていう置いてけぼり感がたまらないです。 生活に潜む大昔に遭遇した犯罪行為が今の人間の生活を壊していくのが恐ろしい。 いったい誰を憎めばいいのか分からない。 少年に対する性犯罪がこういう人たちを作るって言うのはあまりに現実的。 
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-09 21:23:48)(良:1票)
205.  ブレードランナー/ファイナル・カット 《ネタバレ》 
ソースもマスタリングも良いみたいです。 撮り直し?っていうくらい綺麗です。 ラストは納得のいくオチでした。  それにしてもここまで圧倒的にDVDより綺麗だと今家にあるDVDをすべて買い直さなくてはならないと思わせるほどHDコンテンツはすさまじいですね。 映画館並みの臨場感が家庭のテレビで再現できるようになりました。  もったいないのは、映画館で見なかった「普通のテレビで見てしまったDVD」 初見の感動は戻ってきませんからそれが惜しくてたまらないです。
[ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-05 08:46:45)
206.  ボーン・スプレマシー
とにかくすさまじいアクションに脱帽。 対人の格闘は前作よりさらに緻密になっていて、初期セガールを思わせる。 特に元同僚?を訪ねたシーンでは、技量の接近した相手との何でもありをかなりスリリングに表現。 刺殺、目つぶしをねらった攻防や小道具の使い方が上手すぎて手に汗握ります。  今作は前作のようなだんだんと明らかになる筋ではなく、目的に向かう筋なので、キャラ同士のやりとりが白熱化します。 スピーディな台詞回しが小気味良く、そういう部分の演出の巧さが光っています。  追い込まれてからのプロットも秀逸。ボーンと敵のパワーバランスの変化なども凄く上手く作られていて感心しきり。大満足でした。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-04 17:46:51)(良:2票)
207.  ネコのミヌース
これはオモシロい! 猫度が相当高く、猫好きには超おすすめですよ。 他の方も書いていますが「こねこ」より面白かった。廃盤らしく見た後すぐにDVDを買ってしまわなかったことを後悔しています。  ストーリーもしっかりしているし、子供に向けてしっかり作り込まれている雰囲気もとても良い気分になれます。 それから吹き替えの完成度がものすごく高いんです。楽しい雰囲気にグッと引き込まれました。吹き替えで鑑賞するのもお薦めです。
[DVD(吹替)] 8点(2008-10-04 14:28:42)
208.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
面白かった!  ホラー映画は嫌いなんですが、コイツは凄かったです。ゾンビが走って追いかけてくるのはやはりこういう風にただ走っているだけではない、作り込みがしっかりしてる見せ方でないと全然怖くないですね。28日後とは完成度が違う。  ショッピングモールに籠城するあの絶望感。旧作のような美的感覚と引き替えの、心がギュッと掴まれるあぁもう駄目だっていう雰囲気がジワジワって来ながらも、スピーディーに、現代的に演出される見せ方。最高。  籠城冒頭の噴水での血の伏線はどこ行っちゃったの?忘れちゃったの?ってう部分のみつっこみどころ。ホラー映画ではまれに見るつっこみどころの少なさです。そういう隙があるところも偶然にしろ巧く作用していて、重すぎない雰囲気も良くとにかく凄く面白い。  エンドロールのdisturbedによる”dawn with the sickness”とともに流れるエンディング(一緒に流れたか失念してますが)も絵と合いすぎて最悪な気分にさせてくれてくれます。  とにかくなんか凄いホラー映画を見ちゃったなと。映画館で見たかった。ホラーがあまり好きでないという好き嫌いでこういう大損をする。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-09-28 16:24:29)
209.  トランスフォーマー
映像に驚愕! ストーリーはつっこみどころでできあがっていると言うくらいザルなんですが、とにかくすさまじいアクションです。 金がかかっているとCGIは完全に実写を超えると言う良い見本になっています。 スピード感もありますし、雰囲気も良いです。 映画館で見た人は非常にラッキーだと思います。 家でみるなら大型液晶で出来ればブルーレイかアップコンバートされたDVDで観たい映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-09-15 17:28:49)
210.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 
非常に考えさせられる内容。  日本人からは「それで復讐する訳ね、銃撃戦で」というイメージしかわかないんですがこの映画の内容はそういうものでもなかったようです。 欧米では、中東で働く多くの労働者を危険から守らなくてはならない訳で、何の理由もなく石油がほしくて基地を置いたり介入したりしているわけではない。 日本が基幹産業として国外に大きな組織を維持していないので、このあたりにどうしてもぴんときません。 ただ、居住区の男性が働きに来ているだけなのに、居住区内で家族が虐殺されたということを抗議しているのをみていると、急に恐ろしくなってくるわけです。 主人公としても、本来は働きに来ているだけな訳ですが、それ以上の感情があるためギャップが生じてしまうあたり、客に状況を理解させるプロット非常に秀逸でした。 最後の台詞も、秀逸です。主人公の「みんな殺ってやる」という台詞と少年の「奴らをすべて殺してやるんだ」と言う台詞。言葉は同じなんですが全く違う意味の対比が恐ろしさを生みます。 一方はモチベーションのためのアヤですが、他方は言葉通りの原理。 理由のない殺しの動機を引き継いでいる怖さがジワジワと残ります。 祖父が大量虐殺犯であり、射殺されたことを大義を引き継ぐことと解釈する感性に果たして理などあるだろうか。  どう考えても悪いことだけはわかります。 外国人労働者が嫌いという感情だけで、虐殺して良い訳がない。写真で見ただけの人間を虐殺して良いわけが無いのに、こういう行為にあるわけ無い一分の理があるような論調だけは絶対におかしい。ただむかつくから殺してしまえば良く、その際には隣人や同胞が死んだって、後で悲しくなればモチベーション高まってまた殺せるじゃん的な考えに絶対に理があってはならないということはわかりました。   ふと思うことは、アメリカ人に日本人がイメージするような非があるのか、ということ。 優秀なビジネスマンとして、中東経済で現地の人たちと一丸となって活躍する彼ら。 彼らと現地の経済を守るため、国が現地政府と協力して行使している力は本当に悪だろうか。 加害者はガス抜きの対象を欧米諸国に、その手段を虐殺にしているだけで、アメリカが無くなってもその本質は変わらない。 他者の力や幸せを目にすると入ってしまうスイッチを持つ人たちの心、そこにスポットが当たらなかったことが惜しい。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-09-14 02:14:53)
211.  スクール・オブ・ロック
ジャックブラックのこういう映画って面白い。つっこみどころとかがすでに面白い。 このクラスの取り組みへの真摯さって凄く感動しました。 2時間って言う収まりの良い時間にビシッと作り上げられていて、本当に気持ちが良い映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 12:56:56)
212.  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 《ネタバレ》 
面白い。面白すぎます。 もうバカばっかりなんですが、味が出すぎ。 イギリス映画って正直、良い機材でしょうもない水準の映画に思えるものが多いと感じていますが、これは別。 散弾銃の説明、勉強になりました。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 12:24:14)
213.  スナッチ 《ネタバレ》 
面白かったです。ほんとに面白かった。 ちょろちょろ出てくる悪趣味なジョークが実に面白いです。 プロットを少しスリムにしてある分、スピード感はこちらの方が有り。 何回みても楽しめます。 それだけに可能な限り初見では情報をシャットアウトして観たい感じです。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-24 12:18:55)
214.  バック・トゥ・ザ・フューチャー
 これ以降、より良い映画は無数にあるが、この時代の娯楽映画は人を昔に閉じこめてしまう。あの頃はよかったと。願望だけを満たしてくれるようなその世界から出たくなくなるのだろう。作り込まれていない世界観や意匠は明らかに異質なのだが、精神的な異質であるのかというとそうでは無く、むしろその親和性は現代の映画よりも高い。  人間の弱さや、望みとそれの土台にある理想郷のようなものへのあこがれや実態は非常にリアルに描かれている。リアルという言葉の定義が曖昧だが、より願望に忠実という意味で、より一面ではあるが精神的な写実主義というような成り立ちだろうか。   暗い部分が無いので、生活を忘れられるからだろうか。この時代の映画は、人生を忘れる2時間を活力にする物が多く、今の娯楽映画は人生の暗い部分を受け入れてそれを教訓にする物が多くそれが痛い。今の映画と決定的に違うのはその部分ではないだろうか。  当時その意図は無かったのかもしれない。楽しいこと、受け手が感じる楽しさや力を最大限に絞り出した努力は間違いなく八十年代には注ぎ込まれていた。   しかし、楽しい記憶に迷い込んで出られなくなるようなそんなちょっとした怖さがあったりする。本当の楽しさはここにあるのか、本当の世界につながる物語はどんなことが起こるのか。考えがそこに至らないほどに、八十年代の映画は享楽に満ちている。  そして、バック・トゥ・ザ・フューチャーはまさにその作品群の頂点の一つにある映画で、これを見ている時間、私はこの世界にいなくなってしまう程に耽溺を楽しむのだが、それが恐ろしい。   完全に形をなしてしまったストーリーは、未だ現代作品への昇華も、それに対して止揚も果たしていない。  私は「これで良いのか?」と思いながら、  今日もまた二時間過去に没入する。
[DVD(吹替)] 8点(2008-08-23 14:25:21)
215.  サイン 《ネタバレ》 
宇宙人の造形はあえてプアな物に変更されているそう。それとメルギブソンが神父役、というあたりものすごく記号的。単純な信仰論ではなく、メルギブソンの様な極端なクリスチャンが巻き込まれたら、というだけで人それぞれの予兆という物が数限りなくある、それをただ信じるか自分自身で理解するかというところか。神父にメルギブソンを使うあたり意味深。  キリスト教のモチーフは映像的な装飾としてとらえた方がおもしろい。隠喩の様に画面に映し出されるキーワード的な部分はそれほど意味を受け取らずに流し見しておいたんですが、その方が面白いかもしれない。変に意味を深読みするよりは、主題の方におもしろみを求めた方が集中できると思う。国産アニメのように一意で連結する謎解きを期待しているとたぶん楽しめない。  そういう意味で、映像的なわざとらしさがなぜかかわいらしく、そのあたりもねらいだろうがしゃれの通じない人には全く通じないようだ。シャマラン初期のどんでん返しやトリックというものよりも、常人の日常に何かが浸食してきてしまったときの反応を俯瞰するという味が強いので、そういうものを見たいときでないとおそらくつまらない。  シャマラン作品が好きならかなり楽しめるが、嫌いな人には訳が分からん。恐らくそんなところだろう。監督や俳優陣への予備知識や、過去の関連作品や社会性等、要求する予備知識が多すぎて一本の映画としては不完全だとしてもそのテーマとラストにひどく感動してしまった。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-21 23:08:01)
216.  アンブレイカブル 《ネタバレ》 
 傑作ではないのか。傑作でしょ?  ……傑作だと思うんだけどな。だんだん自信がなくなってくるこの味わいに絶望する。何回見ても面白く感じてしまう。  普通の人の人生を何かが浸食する。いや、していた。けれどそれは全く確証が無いし、確認しない方が良い。危ない、死ぬかもしれない。主人公は過去の自分大きさと、自分がしたことへの後悔にとらわれてそのままうだつの上がらない人生に引きずり込まれてしまった。  ここで、このまま彼が普通の人生を歩むと人生を転げ落ちていくのだろう。使い古されたネタが普通の人に襲いかかる。苦悩と非現実を、現実っぽい世界で打ち破る。アメコミなら本当は。でも彼はそうしない劇中はただでさえ悩み過ぎなアメコミよりも更にシリアスなのだ。  漫画的な顛末を拒否した主人公は超人として前向きに社会で役割を果たしていく用に見える、そこに至るプロットがヒーローものと同じなのに表現が全然違う。これは痺れるわ。あかん、面白いでしょ?   マンガやファンタジーの世界がたとえ壊れたとしても、受け入れられなかったとしても、ストーリーが気に入らなくても、たとえ希望が無くても意志があれば生きていくことはできる。  あかんでこれ良い話や。
[DVD(字幕)] 8点(2008-08-21 22:41:59)
217.  マネキン
今みたらつっこみまくりそうなんですが、15年前子供の頃にみた自分が言っております。 名作であると。 スターシップの主題歌が今でも大好きで時々鼻歌歌ってます。 懐かし補正はこの映画だけ、思い出の映画です。   と思ったけれど、突っ込まない。この映画は突っ込んじゃいけない。 なつかし補正も気にしない。 良いモノは良い。 大事なモノは大事。そうじゃなきゃいけない。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-08-17 01:21:57)(良:1票)
218.  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 《ネタバレ》 
絵が綺麗ということと、止め絵がほとんど無いこと。技術がおもしろいこと。全部良かったですね。ストーリーもこれまでのエヴァンゲリオンで、何一つ結論を考えていないのを改め既存設定を最後まで造り直す決意みたいなのが感じられて良かった。  テレビ版も旧劇場版もそれなりに面白いんですが、前者は映像フォーマットが古くて今のテレビだと不満がありますし、劇場版は結局思いつかなかったんでしょ的なラストが不満です。新劇場版は両者に共通する、キャラ達の異常性が修正されているんで、物語としてのおもしろさはそこじゃないだろという部分に注意が行かないように配慮されてるのが良いと思う。  気持ち悪い人物描写という飛び道具がなく、ストーリーが変更されていないので、より効果的な技術で作り直されることは大歓迎。テレビ版の切り貼り感が無いのは、6話までの映画化だから20分×6話で120分。各話5分から10分くらいは(場合によっては一話丸ごと)無駄なシーンだから実際は90分で再構成しても尺はかなり余裕があるからだろう。  また同じことを繰り返して少しずつ主人公が変わっていく話なので、ヒーローものや超人願望を満たす話を期待する人が感情移入できないと思うけれど、そういう層までは欲張らないちゃんとした作りは好感が持てた。  もっとも、既存作品が心に隙間のある子供ををあからさまに狙ったマーケティングの固まりのような番組だっただけに、当時子供だった人間を、大人になってもズルズル品を変え商品戦略の駒として使い続けている。内容の変化はそういう風に人を使い捨て続ける様には少々気持ち悪さを覚えたのかもしれない。  新しく出たBDは映像が非常にきれいで、やっと液晶テレビに追いついた。 でも、後から後から継ぎ足しで商品を出す手口は変わっていないんですよね。こうやっていったいいくつ同じものをたいそうな値段で買わせるのか。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2008-08-17 01:17:59)
219.  ランボー/最後の戦場 《ネタバレ》 
リアルすぎる映像技術が取り上げられがちだけれどメッセージ性の強いストーリーも良かった。  イラン戦争以降、現地と無関係な人が制止を押し切るようにボランティアに行って、信じられないような方法で虐殺されるという形で命を落としています。そう言った事に多くの人が抱いていた正直なところを描いています。  80年代の第1作では先進国の中にある実体を伴わない悪というものと、何がそうなのかよく分からない悪にされてしまった者の感情を代弁していました。20世紀が終わったとたんもう時代がはっきりしない悪というものを見極めるのが上手になったのか、はっきりしない部分は民間人ではなく司法で裁くべきという心理が正常に働き始めているからか、ランボーも保安官もそれに荷担した人間達も事情があろうと悪は悪だし、きちんと司法に任せなきゃ、という方向のストーリーが非常に増えました。  本作はそこを行き着くところまで行ってみたという設定でしょうか。言葉が全く通じない狂気丸出しの現実世界に存在する悪。事情のあるなしに関係なく悪。危ないから近づかない。殺人は狂気でしか行えない。しかるべき人間でない者がしかるべき理由もなく余計なことをしてはいけない。  これをリアルな映像で表現したら、見事に反テロリズム意識の強い映画になった。ラストの銃撃戦は気持ち悪すぎて爽快感ゼロですが、あえて狙ったのでしょう。現実世界では、身勝手な人たちのためにこんなに人がミンチみたいに死んで、無関係な人間がたまたま解決して、無機質なものです。  こんなものは実際は英雄じゃないよ彼らは職業としか考えていないんだ。という至極まっとうな主張が感じられました。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-16 14:41:35)(良:1票)
220.  バットマン(1989)
コミック原作モノを、説明的になりすぎない演出や、超人が勧善懲悪をする話ではないというところのストーリーをこういう完成度で初めてやったというところがすごい。  アメリカでは80年代にすでに説明的なキャラ作りや場面展開を脱却しているのに、これが出来ていない日本の原作ものやロボットものの体たらくが悲しい。金が掛かっているはずの映画で必要のない説明を人物にベラベラしゃべらせたり、伏線になる過去を回想シーンでそのものズバリ入れちゃってみたりコスプレ大会してみたり、日本の脚本、演出技術はまだまだよちよち歩き。ドラマに至っては戦後数十年丸ごとアメリカに後れを取っている。  必然的に私も含め受け手も説明やメリハリをついつい要求してしまう。良くない風習。 でも、この映画はそんなことを気づかせると同時にそのことをあっという間に忘れて突然映画の世界に放り込んでくれます。  ダークナイトの完成度はこれの何枚も上手ですが、現実路線のヒーローモノの下地を作ったという意味で大変な価値を持っています。 それを抜きにしてもティムバートンらしいかわいらしさが所々混ざっているのも大きな魅力。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-15 15:25:12)(良:1票)
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