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まさかずきゅーぶりっくさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 848
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 思春期の学生時代、何気なく見た水曜ロードショー「ローマの休日」でアン王女との運命的な出会いをしてからウン十年、ひたすら好きな映画を何十回観るような偏食家です。

ホラー&感動映画&難解映画大好き♪ホラー映画も好き!監督別にも観ます。キューブリック、リンチの2人は別格!スピルバーグも大好き!ホドロフスキーもナタリも好き!ハネケは苦手!

レビュー点は相対的に甘めです(ボーダーは6点)。期待に背き大ハズレ、虐待モノ、悪意を感じるバッドエンドな作品には低い点も付けますがよっぽどです。逆に最高点は9点に設定し、10点は人生観を変えられる程大好きな作品だけにしてます。人生であと何本10点の映画に出会えるか、ワクワクしてます♪

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221.  天国の青い蝶 《ネタバレ》 
ウィリアム・ハートも主役の少年も嫌味なく好演しているのに、恐らく意図的に感動作にしたくなかった演出もあってか、観終わった後に心に何も残らなかったのが残念でした。多分映画を企画した時には、青い蝶を探しに行く旅を経験して、腫瘍が治った奇跡を淡々と描きたかったのだと思うのですが、虫や自然のアップがお客さん視点で描かれていて、感情移入しずらい作品になってしまいました。派手な展開があまり無い事がある逆にリアルではあるのですが、映画として観た場合、やはりもう少し演出があり(生死の境で正体不明の精霊?みたいなのに腫瘍を抜き取られるシーンはありましたが)観客をひき付ける展開が多く起きても良かったのではないかと思いました。映画というよりアンビリバボーのドラマを観ている気分でした。
[DVD(字幕)] 5点(2006-12-20 10:10:17)
222.  トスカーナの休日 《ネタバレ》 
誰しも今置かれている環境から逃避して、知らない世界に行きたいと頭をよぎる事がありますが、それを映画の世界で見事に表現しています。選んだ国が社交的イメージを持つイタリアでしたが、そこでヒロインは恋愛もしますが、それだけではない、人と人との交流の中で、違う幸せを得るプロセスを微笑ましく観ました。離婚原因が今ひとつ分かりにくかったり、思いつきで大枚はたいて家を買ってしまったり、レズの親友が転がり込んできたり、イタリア人男性は想像通りに描かれていたりと現実離れを感じるシーンもありますが、美しいトスカーナの自然の描写も相まって、非常に美しい作品となっています。ダイアン・レインという人選も実に見事で、40歳前とは思えない自然な美しさを醸し出していました。派手ではないですが、こういうドラマの主人公の思い切った行動に羨ましさを投影できるのもまた、映画の魅力だと思います。 でも休日と呼ぶには長すぎる!!
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-19 13:27:17)
223.  ナポレオン・ダイナマイト 《ネタバレ》 
「電車男」の邦題に便乗しなくても十分に面白い快作です。ナポレオンだけではなく、登場人物は皆一癖も二癖もありますが、憎めない変態ぶりなので微笑ましい時間が過ごせます。皆さん仰るように、生徒会選挙のペドロのスピーチ後のナポレオンのダンスが何ともイキイキしていて痛快!エンドロール後にオマケではない程の物語があるのが変わってますね。個人的にはナポレオンが、目をつぶりながら首を右にして「クソ!」というのが何とも可愛げがあってツボでした。小ギャグ連発の作品ですが、むしろ登場人物の脱力系の雰囲気こそが面白さに繋がっているのかなと思いました(主要キャストが全員いい味出してます!)。オススメです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-18 01:06:35)
224.  リリイ・シュシュのすべて 《ネタバレ》 
この作品(というかこの監督)に関してはレビュー点の付けようがないなあと思ってずっと避けてたんですが、レビュー500本近くなってきたので踏み込もうと決意。もう何度も観てる作品なんですが、「映像だけで作品を語れる術」を持っているのは、北野武と岩井俊二だけだと思います。セリフや音楽一切無しでも魅力的な映画を魅せられるのは実力だと思いますし、素人のようなカメラワークは、逆に見ている側もまるでそのコミュニティにいるかのような錯覚を感じさせます。この作品も、まるで現在のいじめ社会を象徴するかのようなリアリズムで観ていてとっても痛いのですが、田舎の綺麗な風景と残酷なまでのイジメ、逃げられない中学生という狭いコミュニティでの窮屈さと、田園の中で目をつぶり、リリィ・シュシュの音楽を聴きながら現実逃避する対比。マジメで優等生で男子にも人気のある伊藤歩演じる生徒がレイプされ丸坊主になったり、岩井監督映画の象徴とも言うべき蒼井優演じる女性も、売春を繰りかえしながら必死に自分の存在意義を求める。灰色の日発足後(犬伏の前でナイフを見せた教室のあの日)忍成君演じる星野の世界になった灰色を、最後は市原君演じる蓮見が、同じようにライブ会場外でナイフで決着を着ける。全てがリアルであり、それでいて無味乾燥な映像に、もう数回観てるのにまた胃が痛くなりました。とは言ってもこんな作品、他の実力の無い映画監督ではとても撮れないし、この監督特有の、まるでカメラの前に霧をかけたかのような「残酷なメルヘン」の世界は日本に留まらず海外での評価も肯けます。わざと嫌悪感を持たせる作品ながら、役作りとは思えない登場人物のセリフ回しも相まって、本当のリアルがここにあるんだなと今回も感じました。いじめや理解の無い大人の多い世界に苦しむティーンエイジャーにとって、この作品のように、共感できる歌手に救いを求められたら、不幸中の幸いだと思います。ラスト、まるで市原君が首をくくって自害したかのように見せるカメラワークは、岩井監督としては希有なユーモアセンスある演出を感じました。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-12-17 19:56:15)
225.  サイドウェイ 《ネタバレ》 
いやぁリアルだなぁ~(笑)マリッジブルーのセックスマシーンと、売れないワインオタク作家の1週間の独身卒業旅行ですが、結構リアリズムがあるので、淡々と進むのに決して目が離せない作品になっています。出演者が皆演技が上手いのも素晴らしいです。しかし世の中って不公平なんですよね、実直だけど奥手な男より、アクティブだけど浮気男の方が幸せを勝ち取ってみたり・・・。でも「トスカーナの休日」でも思いましたが、人生における幸せって、些細な事から見つけられるものなんだなと感じました。でも女性があそこまでモーションかけてるのに、まだワイン話続けるか!とちょっとイラっとしました(笑)
[DVD(字幕)] 7点(2006-12-17 01:55:52)
226.  Vフォー・ヴェンデッタ 《ネタバレ》 
非常に脚本がよく出来ていて面白い作品でした。最後のあの音楽と共に議事堂がドカドカ爆発してゆく所に快感すら憶えてしまいました。Vも作られた被害者で、20年越しに復讐するシーンなんか、哀愁すら漂っていました。やはり国家ぐるみのやらせ、統制は遅かれ早かれ反乱を呼ぶんですね・・・。是非この作品を北朝鮮でも放映してもらいたいです(でもあの国には肝心のVがいないか・・・)。
[DVD(吹替)] 7点(2006-12-16 18:19:06)
227.  タイヨウのうた 《ネタバレ》 
YUIの透き通った力強い歌声が劇中に流れる度に鳥肌が立ってしまいました。そしてこの映画は、YUIの存在無くしては成り立たない作品でした。映画初出演だった彼女は、難病を抱えた16歳の女性、雨音薫を背伸びせず等身大且つ自然に演じていました。彼女の歌っている時以外の顔があまり知られていない事も功を奏して「YUI=雨音薫」が自然に重なり、冒頭からすんなり映画に入り込めました。塚本君もサーフィンを趣味とする彼氏を微笑ましく熱演、スクーターに2人乗りするシーンやストリートライブする薫を見守る表情は本当に温かいものでした。印象深かったシーンは終盤、防護服を着た薫が両親や孝治と共に日中の海に出かけるシーン。岸谷五朗演じる父に「そんな服脱いじゃえよ」と言われた時の「嫌だよ。だって死んじゃうじゃん。私死ぬまで生き続けるんだから」という薫の台詞です。孝治との出会いで、生きる事に前向きになった薫の心情を象徴する台詞で、それを聞いた父親の「いつの間にあんなに大きくなって…」という言葉も重なって思わず目が潤んでしまいました。このたった1つのシーンで残り少ない人生を普通の子と同様に生きさせたい親と、好きな人の為にも精一杯生きたいと願う薫の心情が汲み取れました。決して大作ではありませんが、どこか思春期の純粋な気持ちを思い出させてくれるようなとても温かい恋愛映画です。薫の死を目前にしても、また死後も、周りの人は皆、彼女の残した「歌声」に勇気付けられ、薫が個々の心の中で生き続けている事を象徴しています。感情を押し付けるような演出が少ない事も功を奏し、逆に切なさが増しました。映画のラストで流れる主題歌「good-bye days」を、それまでの2時間を思い出しながら薫の気持ちに立って詞を聴き返すとその魅力は何倍にも膨れ上がります。私の中ではいつまでも心に残る恋愛映画の傑作となりました。YUIのファンだけでなく、甘酸っぱい淡い初恋に思い出がある方なら必ず満足できる映画だと思います。YUI曰く「私は演じるのではなく、スクリーンの中で雨音薫を生きた」彼女の精一杯の生き様に釘付けです。こういう作品に出会えた事は財産です。文句無しで満点です。
[映画館(邦画)] 10点(2006-10-02 15:50:34)(良:4票)
228.  ギフト(2000) 《ネタバレ》 
メンバーが豪華な事と、監督がサムライミなので、もっと派手なゴシックホラーになるのかと思ってたので、初見時には少し肩透かしでしたが、改めて見返してみると結構丁寧な作りに好感が持てる映画です。保守的な田舎町で霊感の強いヒロインが苦しむ様子もリアルですし、終盤のどんでん返しも予想外(幽霊の手助けも含めて)で楽しめました。ヒラリー・スワンクは勿体無いキャスティングかなとも思いましたが、アンサンブルキャストの安定感から、緊張感も持続できましたし中々良作のサスペンス映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-24 19:10:08)(良:1票)
229.  奥さまは魔女(2005) 《ネタバレ》 
うーん、、、ちょっと脚本懲りすぎかな?とか思いました。普通に「奥さまは魔女」のナンセンスコメディをやっても良かったのかなとも思ったり。あとウィン・フェレルは芸達者でコメディセンスもあるけど、ダーリンって感じじゃないかなあ・・・。多分10年前ならノーラ・エフロン監督はトム&メグでやらせたかったんだろうなあ(笑)でも大オマケで7点を付けちゃう理由は、とびきり可愛いニコール・キッドマンのサマンサ(イザベル)ですよ!本当に可愛いしこんなに軽いタッチの作品も上手いなあと感心しました!典型的な美人ってコメディは向いてなかったりしますが、彼女はさすがにオスカー女優ですよ!あと有名なあのテーマソングも聞けてよかったし、数々の魔法も笑えました。ハッピーエンドが分かってても思わず観ちゃうのがノーラ・エフロンの作品ですね!!
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-20 12:12:23)
230.  ドッペルゲンガー 《ネタバレ》 
黒沢清って監督は「この後どう展開されるんだろう?」と興味を持たせる演出が非常に上手いですね。ホラーなのかと思ったら、ブラックコメディになっていくし、人工人体や「もう1人の自分を見たら死ぬ」なんて序盤の脅かしは中盤からもうどうでも良くなっていきますし、非常に実験的だと思います。ドッペルゲンガー的役所のあのハイテンションが妙にツボに入ってしまい面白かったですが、確かに人間には2つの自分がいて「どこかで現状を打破したい!」と思っているのかもしれませんね。でも人間不信に陥って殺し合いになるような展開にするのであれば、ユースケも永作も柄本もドッペルゲンガーだらけで観客を大混乱に陥らせてしまった方が意図的な破綻としては良かったかと思います。殴られ損のダンカンもいい味出してましたねー。あ~、俺この監督の作る世界、結構好きかもと思った映画でした。
[地上波(邦画)] 6点(2006-09-20 11:12:42)
231.  エイリアンVS. プレデター 《ネタバレ》 
カケフさん風に解説すれば「小さくまとまってほしくなかった」作品です。南極の基地だけで展開終わりですかみたいな。どちらの生物にも感情移入せず、番外編という感じで見れば気楽に楽しめる娯楽作なんですが、演出が悪いからか、エイリアンが近づいてくる時の緊迫感みたいなものが全くありません。人間がプレデターと組んでしまう事、ヒロイン以外はどんどん消えていく事で一定の固定ファンの支持を得ようとしているのは分かるのですが、2大モンスターを共演させたかっただけなんでしょう、シナリオも含めスケールが小さすぎでした。
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-18 11:38:36)
232.  回路
この作品をそれほど深いテーマ性があるとは思いませんが、単純に先の展開がとても気になるホラー映画としてレベルが高いと思います。音楽もオーソドックスな驚かし方で恐怖を助長しているし、出演者が淡々と演じている部分にもリアルなものを感じました。解釈は色々あるみたいですが、インターネットを介してあちら側の人間がこちらに入ってきてしまうという設定は斬新ですし、「あかずの間の作り方」への流れは少し強引な気もしますが、死んだ場所に出来る黒い影の使い方も面白く、怖がらせ方だけをみれば清水崇監督より上だと思います。ただ終盤の締め方が、説明を投げ出してしまったかのような感じで残念でした。ゴーストタウン化した街並みと色褪せ方が最高だっただけに、それに負けないようなエンディングをもう一ひねり欲しかったです。それでも全体的に見れば非常によくできたホラー映画です。
[地上波(邦画)] 7点(2006-09-18 11:30:42)(良:2票)
233.  X-MEN2
もっと単純に、ミュータントの生存権をかけた戦いだけを中心に見せられないのかな?と少し長く感じました。こういう作品に私はド派出なアクションを期待するワケで、人間ドラマに少し重点を置きすぎたいせいでテンポが悪くなっていると思います(始めのホワイトハウスのシーンは本当にワクワクしました)。ミュータントの苦悩や立場は「1」である程度説明されているわけで、大統領襲撃事件から危機的立場に追い込まれた部分から後はもう、ひたすら頑張るミュータントの活躍一本でいいんじゃないかと思ってしまいました。イアン・マッケランの位置が何ともいいですね。あと個人的にはアンナ・パキンの胸の谷間が印象的でしたw
[地上波(吹替)] 6点(2006-09-11 10:43:47)
234.  キングダム・オブ・ヘブン
まずもって、シビラを演じたエヴァ・グリーンの目が何とも魅力的で綺麗です、ありがとうございました。777のボンドガールの方も期待しております。さて、作品なんですがこの頃に量産された歴史モノの中では結構よく出来ていて楽しめたかなと思います。バリアンは完ぺき主義者・理想主義者っぽい事を言ってたのに、結構それがケースバイケースでグラグラ変わる辺りにイライラもしましたが、中立に描かないといけない題材の中で、完成度が高かったかと思います。主役のオーランドも適役で貫禄すら感じましたし、それよりなによりあの位置に存在していたジェレミー・アイアンズのおかげで作品の重厚さが増しました。あとリドリー・スコットって最近の作品でアクションシーンに理由付けはしないで、ひたすら迫力を出そうとしているように感じ、それはどうなのかな?とも思いましたが、そこに力入れるのならむしろ、周辺の人物の心理描写の変遷(特に王女)や、人間ドラマの部分にも深みを持たせてほしかったです。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-09-10 19:02:28)
235.  X-メン
この後シリーズがまだまだ続きますよって感じがアリアリの映画ですね。登場人物紹介やら背景の説明に時間を費やす必要があったので、中盤からのドラマ展開がこじんまりしてる感じは否めなかったですが、徐々に盛り上がっていく雰囲気は良かったです。しかしアンナ・パキンは随分大人になったなぁ~。それとイアン・マッケランて悪人面なのかなあ?お爺ちゃん可哀想・・・。
[地上波(吹替)] 5点(2006-09-04 12:08:09)
236.  タッチ(2005) 《ネタバレ》 
まず原作の漫画は、愛蔵版で15冊にもなる長編の作品で、しかも感動の場面が随所に散りばめられているので、2時間の尺の映画にする時、どこを切り取って描くかがまず難しかったと思います。「NANA」のようにまだ続く前提で途中までで一応終わらせるか、もっと長編にして人物描写を丁寧にするか等、色々選択肢はあったと思いますが、この作品は原作15冊分の物語を2時間に凝縮しました。それなのでどうしても駆け足的な内容かつ、上杉兄弟と南がそれぞれを想う気持ちや細かなプロセスを描くまでの余裕は無かったと思います。また恐らく原作のファンで、この映画版に大満足という人は皆無に等しいと思います。でも褒めてあげたい点も沢山あります。斉藤兄弟の上杉も(特に弟は髪型も似てた)頑張っていたし、長澤まさみちゃんの浅倉南も、快活でありながら二人を慕うキャラを体現していて好演だったと思います。ただもう少し和也は南の事に関しては達也に対してムキになる部分が強くても良かったし、達也も野球部に入って弟の遺志を継ぐまでの心理描写とプロセスに時間をかけてもいいかなとは思いました。でもこの映画化はチャレンジだったと思います。20年前に大ヒットした作品を実写で作るのは勇気が要ったでしょう。細かな不満は言ったらキリがありませんが、出演者とスタッフの作品を大事に作ろうと思う気持ちは伝わってきたので、6点を献上します。
[地上波(邦画)] 6点(2006-09-01 14:34:56)(良:1票)
237.  コラテラル
漠然と抱えている夢に向かってひたすら同じ仕事を繰り返すタクシー運転手と、今動かないと意味がないと煽る孤高の殺し屋。この2人の生き様の対比が何より面白かったです。無理矢理巻き込まれた事で、マイペースに生きてた運転手も行動せざるを得なくなり、その過程、心情の変化が興味深いです。銀狼のトムは、今までの役の中で一番凄みを感じました。またそれを演出したマイケル・マンという監督の技量も感じたし、さすがに男の映画を描くのが上手いなと思いました。ジェイミー・フォックスってやっぱり演技上手いんですね。後半、銃の撃ち方が上手くなりすぎた部分を除けば完璧な演技だったと思います。キューバ・グッティング・ジュニア、渡辺謙、そしてジェイミー・フォックス。本当にトム・クルーズは「あげちん」ですね。私もあげられたいです、ヘンな意味じゃなく。
[DVD(字幕)] 7点(2006-08-30 14:09:26)(笑:1票)
238.  フライトプラン 《ネタバレ》 
ジョディ演じる母親の立場に立って考えれば、一緒に乗ったはずの子供が突然いなくなったんだからそりゃ必死にもなるし、他の乗客から見れば、乗員名簿にも載ってない子供を捜すなんて妄想だろと考えて普通です。そして観客にも、6日前に夫を亡くしたショックから(精神安定剤も服用しているし)この女性はきっとその時一緒に亡くした娘の幻覚を観ているのだろうと思わせます。1時間半の尺の映画で、たっぷり最初の1時間をかけてそう思い込ませます。それが終盤20分ちょっとでガラっと展開が変わる瞬間が面白かったです。むしろハイジャックがどうとか、犯人の動機付け、犯行の計画性についてはこの作品ではあまり意味を持っておらず、観客を中盤まで妄想か犯罪に巻き込まれたのかを悩ますと言う意味で成り立っている作品だと思いました。そういう意味では成功していると思いますし、物語の結末よりもむしろ、全容が明らかになる瞬間にクライマックスを感じます。ジョディ・フォスターは「パニック・ルーム」に続き、子供を守る強いお母さんを演じていますが、なるほどこの作品に出演した理由がよく分かる気がします。ジョーン・ビーンほどの役者が機長を演じていたので、何か大きな展開があるのかと思いきや何も無かった点が残念だったり、犯人は誰の目にも触れずにどうやって機械室まで娘を連れていったのか等を考えれば確かにかなり粗い作りの部分もありますが、自分以外、誰も信じてもらえない逆境の中においても、娘の生存を信じて必死に孤軍奮闘する母親の姿を描いたドラマとして見ると評価してあげたい作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2006-08-30 10:53:08)(良:1票)
239.  NOTHING ナッシング 《ネタバレ》 
「エレベイテッド」「CUBE」「カンパニーマン」と、ナタリ監督の作品には全て7点以上を付けてきましたが、これはちょっと楽しめませんでした・・・。しかもサスペンスかと思って観たら、シチュエーションコメディでしたので落胆も大きかったです。CUBEでいう所の、外壁設計者と知的障害の少年の絆のドラマです。ある日突然、家以外何も無い真っ白な世界に入り込んでしまったという発想は最高なのに、そこからの展開があまりにも薄いので「CUBE」のように先の展開を楽しむ事ができませんでした。しかも変に細かな笑いを挟もうとしたり、床が跳ねる時の効果音とか、緊張感が無さ過ぎて、一体観客をどうしたいのよ?と思いました。そしてオチも弱いです。「エレベイテッド」「CUBE」は不条理ながらも一応の完結をさせましたが、このほったらかし具合は肩透かしです。エンドクレジット以降の馬の嘶きとかなんなんだよ?って感じで、ナタリ監督やってしまったなあと思いました。この不思議な世界に行き着いた理由や結末を描くと評価の下がる作品も確かにありますが、この作品はあまりにほったらかしなので逆にもう少し周辺を描いて欲しかったですね。お互い消しあって頭だけになってから、絆を分ち合うっていう結末以外にも何かもう1スパイスを求めたくなりました。着目点は好きなのでナタリ監督の次回作に期待したいです。
[DVD(字幕)] 5点(2006-08-30 10:26:33)
240.  ザ・インタープリター 《ネタバレ》 
僕は普通に楽しめました。展開が先読み出来ない人間なので、国連での大統領暗殺が自演での空砲という事も普通にえ?と思ってしまいましたし、途中のテロリストを追うバスでのやりとりのシーンと爆発も緊張感があって楽しめました。中盤で少しダラダラするのは、良くも悪くもシドニー・ポラック作品らしいなと思いましたし、それでも「ランダム・ハーツ」のように恋愛云々を挟まない分だけ展開に興味が持てました。ショーン・ペンの演技も良かったですが、知的かつミステリアスなニコールの存在感はこの作品に絶対不可欠でした。南アにあんな色白美人が存在するのかとか、暗殺計画の裏で動いている割には緊張感が薄いなとか、ギモンや不満を言ったらキリがないですが、金掛けて重厚な感じ出してますよって感じの作品が好きなので評価したいです。
[DVD(字幕)] 7点(2006-08-28 11:37:22)
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