221. ラストエンペラー
《ネタバレ》 波乱の人生とは正にこういうことを指すのだろう。 望んでもないのに皇帝にされていまう溥儀。何もかも誓約された生活を強いられます。最初は紫禁城を出たいと願いますが、自分の考えを主張することで次第に皇帝としてのやり甲斐を見つけます。しかし満州が日本に攻め込まれ、一行は城外に放り出されてしまいます。時代の波に翻弄され、行き場の定まらない溥儀の人生を克明に記録したノンフィクション大作。 果たして自分の人生は何だったのか? 菜園で働く溥儀の後ろ姿が印象に残る。 6点(2004-02-08 18:10:14) |
222. 生きてこそ
さすがに映画として見ると単純で盛り上がりに欠けるのですが、これが本当に有った出来事というから凄い。墜落事故に遭い、雪山に孤立してしまった人達は最後の手段ということで人肉を食べなければならない状況になります。そのリアルな状況が上手く演出されているので「もし自分ならどうするか?」というように感情移入できました。 万策つきて窮地に追い込まれた彼えらは決死の山越えを敢行します。生きることへの望みを捨てない不屈の精神、生きることへの執念と願望、人肉を食べることもそうだが、人は生きることを辞めてはならないのです。「生きてこそ」という主題でも有るメッセージが強く表されています。 6点(2004-02-06 19:21:44) |
223. 大統領の陰謀
非常に地味な印象の作品ですが、やはりこの作品は役者の演技を楽しむものでしょう。 ロバート・レッドフォード良いですね。スティングの時とは役柄がガラッと変わってシリアスモード。風格有るキャラクターを演じきっています。「普通の人々」では監督として作品賞をとってしまうことでも分かるように本当に才能のある人物だと感じた。 忘れては行けないのがダスティン・ホフマン。さすがに演技派俳優、味があって良いです。ただ、長髪はあまり似合いませんね。 6点(2004-02-05 16:41:26) |
224. タイムコップ
ヴァンダムの作品では一番好きかな。ただ、タイムトラベルものだから面白いものを作り安いというのも事実である。SFとしての出来は別に取り立てて良いという程のものではないが、これまでアクション一辺倒だったヴァンダムが新境地を開けたという点ではおめでたいことです。いろいろ突っ込みを入れながら楽しく見ることの出来る俳優といえば彼はやはり第一人者である。これからもセガール共々頑張っていただきたい。 6点(2004-02-04 18:26:14) |
225. マッドマックス
徹底的に正義と悪との対比を際だたせた設定。暴走族に対して本気で腹が立ってきます。 残酷描写満載で、警官の同僚や主人公の妻と子供は無惨に殺されます。そういう点でも少し後味が悪い作品なので見る人を選びそうな印象です。 この作品はかなり低予算で作られたということが有名だが、カメラアングルを巧みに工夫したアクションでそれを全く感じさせない出来映え。スピード感を出すための演出方法はスピルバーグの「激突」のような見せ方だと感じた。 よく似ているストーリーで、例の“無駄にお金を掛けた作品”(ウォーターワールド)が有るけど、こちらの方が断然面白いと思いますよ。 6点(2004-02-03 18:18:31) |
226. ハンバーガー・ヒル
ベトナム戦争を題材とした映画は数多く有るが、私が見た作品の中では一番リアルに描かれているように感じた。戦闘シーンはプライベートライアンに近い感じで残酷なシーンが生々しく描かれているし、ベトナム女性を相手に乱交したり、黒人と白人の兵士が味方同士で啀み合いがあったりと、人間の内面的な部分も赤裸々に描かれている。何の為に戦うのか・・・、兵士達が自問自答する様子をしっかりと捉えた濃厚な作品です。 6点(2004-02-03 18:18:06) |
227. フォー・ルームス
ティム・ロスは何でもこなしますね。コミカルな演技に脱帽です。 1話目の魔女、4話目の指切りは何か物足りなさを感じましたが(4話目はヒッチコック劇場のパロディーですね)、その他のエピソードは非常に笑えました。 特に子供の面倒を見せられる話しが良かった。死体を見てゲロをはいた時なんかは死にそうになるぐらい笑いました。 6点(2004-01-30 15:44:19) |
228. ダーク・ブルー
《ネタバレ》 有る意味「パールハーバー」のような設定なのですが、こちらの作品の方が格段に崇高です。ストーリーはよくある単純なものなのでエピソードの端々は容易に予想出来ますが、男同士の友情という面で内面的な部分を深く掘り下げているところに好感が持てます。 しかしカレルは本当に良い奴ですね。女性関係のもつれから、尊敬する上官・・・と言うよりも親友であるフランタから裏切りを受けてしまいます(フランタにも悪意は無かったが)。ショックを受けて落ち込みますが、フランタが敵機に撃墜されそうになった時にきちんと助けました。ところがフランタは勘違いして、カレルが腹いせに自分を撃ったと言い掛かりをつけます。フランタは自分が勘違いしていたことに気が付きますが時既に遅し、カレルはすねてしまい返事すらしてくれません。カレルとの友情は完全に壊れてしまったと思ったでしょう。フランタは数日後の戦闘で、戦闘機から海に投げ出されてしまい再び死に直面します。しかし、またもカレルは自分の命をなげうってフランタの命を救いました・・・。 こんなにハートの有る友人を持てたら幸せですね。同じ立場になった時、私のまわりの親友達はどうでしょうか・・・、大丈夫!きっと救ってくれるでしょう。もちろん逆なら私も助けますよ!・・・と、そういうことにしときます。 6点(2004-01-29 16:57:19) |
229. 裏窓(1954)
けっこう最後まで引っ張るので驚愕のオチを期待してしまいましたが、以外にもそのまま終わります。観賞後に少し消化不良という感じが残ったのは残念でした。ただ、緊迫感というものは非常に上手く出せていたし、犯人が迫って来るラストのスリリングな描写も手に汗握るものがあった。 特に感心したのは「見せ方」による工夫です。主人公のアパートから向かいのアパートまでは距離が有るので住人の声は聞こえませんが、住人の身振り手振りによる動作で何をしているのか分からせてしまうという見せ方が上手い。 あとは、やはりグレース・ケリーの美しさが際だっていたのが印象的です。 6点(2004-01-27 18:10:03) |
230. アビス(1989)
ホラーと思って見ていたら意外な展開。なかなか面白かったと思います。これ、ジェームズ・キャメロンだったんですね。そう言われれば作品の雰囲気がキャメロンタッチです。船内の撮り方や人物描写が「エイリアン2」のようなイメージです。 それにしてもキャメロンは気持ちよく観客に見せる方法というものを知っています。無理に芸術ぶらずにストーリーをありのまま見せてくれるので、見る側としては非常に分かりやすい。 映像に凝る監督さんなのでCGや特撮の出来にも余念がない。 サックリと見るには打って付けの映画だと思います。 6点(2004-01-26 17:13:20) |
231. アダムス・ファミリー2
1よりも2の方が面白いという珍しいパターン。コメディーの演出が前回よりも派手になっているので楽しめます。ただ、笑えるという程のものでは無いので、やはり「ほのぼの系」なのだろう。 何と言ってもこの作品の良さは、きちんとキャラクターに特長を持たせていること。無意味なキャストがいないので見る側は親しみ安い。姉の弟に対する確執が特に興味深い。 6点(2004-01-26 17:12:52) |
232. アダムス・ファミリー(1991)
独特の映像感覚ですね。ダークだけど嫌な暗さでは無いし、役者のキャラクター創りも素晴らしい。テーマソングも印象的でこの作品にマッチしています。肝心のコメディーの部分でも、ネタの作り込みに工夫が有って良い。特に下ネタに走ってないところに好感が持てる。ただ、ジャンルとしてはコメディーというより「ほのぼの系」かも知れませんね。 6点(2004-01-26 17:12:27) |
233. ピッチブラック
解明仕切れていない未知の惑星での恐怖を描くにあたり、巨大静物が骨になっていたり、先遣隊の基地が崩壊していたりと、謎の生命への興味をそそるような展開が上手い。昼と夜のコンストラストを平穏と恐怖というテーマに照らし合わせた演出のアイデアが面白いと思います。テンポも良いし、エンターテイメントとしてのストーリー展開はハイレベルです。何も考えずに気軽に見るとかなり楽しめると思います。 6点(2004-01-22 16:38:52)(良:1票) |
234. ウェルカム・トゥ・サラエボ
戦争の火種は子供達に対して多大な影響を及ぼす。戦場下の困難のもとで孤児となった子供達、特にエミラの場合は母親の顔も知らないうちに捨てられた子供です。子供達をも戦争に巻き込み、自分に都合が悪いと捨て子にする・・・、その理不尽な大人の身勝手さには嫌悪感がこみ上がる。 今現在もイラク本土では紛争が絶えません。多くの市民や子供が犠牲になっています。人間というのは反省しない生き物なのでしょうか。それとも生命に植え付けられた闘争心という本能がそれを許さないのでしょうか・・・。 6点(2004-01-22 16:20:01) |
235. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 戦闘シーンの無い反戦映画としてメッセージ性が非常に重く表現されている。 中間地点で立ち往生する3人の兵士のやり取りを中心に物語は進みます。 常に啀み合っていた2人は、一度は心を通わせる場面が有ります。しかし、心が通じ合いそうになっても戦場という一種狂気に満ちあふれた場所に居ると、その雰囲気や状況に飲み込まれてしまいます。結局2人とも最後まで敵対したまま死んでしまいます。 地雷を踏んでしまった兵士も救出活動の甲斐無く救われないまま最後を迎えます。 戦争の虚しさと人間の愚かさを強烈にさらけ出した作品です。 6点(2004-01-21 16:02:00) |
236. 呪怨2<OV>(2000)
オリジナル1の続編ですが、雰囲気は変わってないので引き続き「気味悪い」です。呪われているというか、取り憑かれている人の尋常じゃない演技は不気味そのもので、やり過ぎな感じさえする。少し1と比べるとネタが落ちたという印象は有るが、大きく息切れしたという訳ではないので優秀という評価を下したい。 6点(2004-01-11 10:51:26) |
237. 007/トゥモロー・ネバー・ダイ
《ネタバレ》 今まで007シリーズを見たことが無くて、今回始めて見たのですが、かなり設定が「ミッション・イン・ポッシブル」と似ているんですね。いろんなアイテムが有るし、ド派手な爆破シーンとアクションは見ていて爽快感すら有ります。最初の戦闘機のシーンで、背後の敵のパイロットを、脱出スイッチで飛び出させて上空を飛んでいた敵機にぶち当てたところなんか、思わず笑ってしまいました。個人的にジャンルはアクションコメディーに入ると思います。とにかく、馬鹿馬鹿しくなるほど豪快なアクションが連続します。 あと、ミシェル・ヨーは綺麗になりましたね。得意のカンフーアクションは控え目でしたが、以前よりも存在感が増したような印象です。 このようなおバカアクションは苦手なのですが、以外と最後まで見れました。 6点(2004-01-09 12:26:50) |
238. トゥルー・ロマンス
《ネタバレ》 物語としては有りがちな設定だが、リアルな暴力描写にはスリルを感じた。ドラマの成り行きを見ている限りでは、到底ハッピーエンドにはならにと思っていたが・・・。 ラストのバトルロワイアル的な壮絶な撃ち合いはタランティーノの味が存分に発揮されている。 6点(2004-01-07 16:21:28) |
239. 遠い空の向こうに
ストーリーが非常にシンプルなので万人受けするのも分かるが、ハリウッド映画にありがちな展開というようにも感じた。実話ということで物語はリアルに描かれていますが、映画としては平坦な感じも否めない。この作品はノンフィクションだから凄いのであって、エンターテイメントとして見たならば平凡な部類に入ると感じた。 6点(2004-01-07 16:14:40) |
240. プロジェクトA2/史上最大の標的
前作と同じくアクションコメディーとしての完成度は抜群。大きく変わったのは女優陣が体を張って頑張っていること。アクションなんかも健気にこなしているところに好感が持てる。ただ、続編として前作と同じテーストなので、もう少し変化が欲しかった。 6点(2003-12-31 18:25:51) |