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クロエさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 1130
性別
自己紹介 8点以上は超お勧め。
ソフトを購入しています。
7点は面白いけど、1度の鑑賞で十分。
ソフトの購入まではしていません。
6点以下はハズレ。
ある意味、6点以下の作品を見続けるのは苦行です。

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221.  吐きだめの悪魔
 近々DVD化されるそうですが、ホント、ストーリーなんてないんですよ。でも、それぞれの人物描写がとてもリアルなんです。  10年以上も前に私は建築関係の仕事をしていたのですが、小さな会社だったので現場監督をしながら2Tトラックでスクラップを所沢の廃棄置き場へ頻繁に通った思い出があるんです。  この映画以上に砂煙にまみれながら外国作業員たちがタオルを口に巻いて働いていました。  この映画を観賞したのは、それよりずっと前、高校生の頃、深夜のテレビで観たのが最初ですが、世の中に、こんな世界があって自分が、そこにいたら嫌だな…って思った記憶があるんです。  それから数年後に、まさか、自分がこの世界にいるハメになって……。  今の私は、また別の世界にいるのですが、今、この映画を改めて観ると、「人間ドラマ」を描いているのは何も橋田須賀子だけじゃないって、そう思うんです。  多くの人に観てもらいたい映画ではありませんが、これに近い世界も実際に日本に存在すると私は言いたいのです。   因みに、当時は「悪魔の毒々モンスター」というグロ映画が流行りはじめ、その波に乗って来た作品と言っていいと思います。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-11 22:40:31)
222.  若者たち 《ネタバレ》 
 NHKで「山田洋次が選んだ名作100」という番組で紹介されて、若き日の田中邦衛さん目当てで観賞しました。  感想は、製作された44年前も今も、何一つ変わっていないんだなぁってこと。  東日本の震災で「仕事探そうにも住んでいたところ言ったら採用されないだろう…」と嘆いた人達の姿を観ました。  この映画の中でもヒロインが好きになった男性の後ろ姿を「あの人、ピカ(被爆者)よ」と言われるシーンがあります。 「学歴」「欲」「金」という言葉が頻繁に出てきます。  そして、それらを乗り越えようとする不器用だけど純粋な5人の兄弟たち。  そして、それぞれの兄弟たちにぶつかってくる世間体の波。 「いつか、そんなこと関係なくなる日が来るよ!きっと!!」  …否、皮肉にもそれだけが関係している現実が今ここにあります。  インターネットの普及でテレビや雑誌などのマスメディアが現実を捉えていない、この不信感。  この映画、当時はドラマ化もされていたそうですが、再び価値を見出されてもいい、とんでもない作品です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2011-05-24 23:52:36)
223.  続・菩提樹 《ネタバレ》 
何となくコメディータッチに描かれているところが前作と違うように感じます。 ストーリーは相変わらず淡々と進むだけなのですが、ヴァスナー神父がバッハばかり歌わせようとして返ってそれが客に受けないのが面白くてなりません。 セックスアピールのシーンなど、修道女の見習いだったマリアが足を見せ、そこに煙突掃除の男が表れるシーンも可笑しくてなりません。 おそらく本物のヴァスナー神父も含めてトラップ一家全員が本作を観賞したでしょう。 どんな感想を持ったか聞いてみたいものです。 マリアはステージで歌う前に観客に向かって、よくお喋りをしますが、ユーチューブでエド・サリバンショーに出演した映像を観ると確かにマリアはお喋りが多すぎるように思えます。 前作もそうでしたが、エンディングのマリア役の女性をみると「メリー・ポピンズ」を思い出します。 マリアは幸せ配達人なんですね。 因みにトラップ一家のCDは輸入盤で聴くことができます。 トラップ一家が解散した理由は子供たちが成長し結婚や企業家として独立し自然消滅したと先日放送されたNHKで言ってました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-17 21:31:11)
224.  菩提樹 《ネタバレ》 
淡々とストーリーが続いているので少々厚みが感じられませんが、実在したマリアさんの本の通りに作られたのではないでしょうか? サウンド・オブ・ミュージックで演じられるトラップ少佐はもっと優しい人格だったと脚本を読んだマリアさんは反対されたそうですが、その意見は却下されたそうです。 本作はトラップ少佐も歌を教えたヴァスナー神父も登場するのでマリアさん本人はこちらを支持されたのではないでしょうか? サウンド・オブ・ミュージックは世界中で愛されている映画ですが、それなのにこのサイトでは本作が7点もいかないのは残念でなりません。 ドレミの歌もエーデルワイスも使わず誰もが聴いたことがあるスタンダードナンバーを綺麗なコーラスでなかなか感動させてくれます。 ところで最近トラップ一家の4女だったという80代の女性のインタビュー番組が放送されていましたが、彼女の名前もマリアなので映画では違う名前になったとのことです。 それから破産したトラップ一家をホテルにして生計を立てたエピソードはアメリカで購入した家のことだそうです。 結婚に関してもマリア先生と長女の年齢差が4つほどしか変わらないことで本作ほどスムーズにはいかなかったそうです。 サウンド・オブ・ミュージックは間違いなく本作を参考にしているようですが如何せん邦題が悪すぎます。どうしてもこのタイトルにしたいのであれば、サブタイトルに「もう一つのサウンド・オブ・ミュージック」とでもつけなければ世間に広がらないマニアックな映画になってしまうでしょう? 本作のマリア役の女性とジュリー・アンドリュース、似ていると思いませんか? 「続・菩提樹」も特に必見ですよ。 
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-17 21:18:36)
225.  メトロポリス(1926)
ロボットと近未来が表現されなければ「蟹工船」に似た内容に思う。1926年のドイツで既に現代の状況を予知していたかのようだ。かと言ってバブルの時代に、今の状況を予測できた人もいないはず。それに加えて、頭脳と手をつなぐものが心ではない今の世の中が皮肉に思えたりもする。この映画を見てサイレント映画に興味を持ったというレビューがあったが、当時は音楽なしの本当のサイレントだったことに注意してもらいたい。だが1926年当時に見た人にとっては衝撃的な作品だったと思う。そして今観賞しても価値のある作品に間違いはない。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-07 03:02:59)
226.  エースをねらえ!
 テレビアニメのバージョンは全て観たが、90分程度で、よくここまでまとめ上げたなぁと感心してしまう。  あらすじは同じだが、テレビとは全く違う仕上がりになっている。  何故、宗方コーチが岡ひろみを抜擢したのか、この作品でしかわからないような気がする。  如何せん、母親の話しはNGだと思うが、全く知らない人が観ても感動できるセンスには脱帽。  「カリオストロの城」や「時をかける少女」と並べても古臭さを全く感じさせない。  本作を観賞した数日前に野沢那智さんが亡くなられた。  ご冥福を祈ります。
[ビデオ(邦画)] 8点(2010-11-14 01:15:11)
227.  ショコラ(2000) 《ネタバレ》 
宗教色の強い観方も出来そうですが、あまり深く考えない方が観賞後の後味はいいと思います。  「サイダーハウスルール」は黒人と白人の隔たりを強く描写した一方で、本作は保守的な町にやってきた幸せ配達人という、これまたオーソドックスな作品です。 「サイダーハウス」は予告編を観た時から、すごく満足しましたが、本作はジャケットと邦題タイトルの時点で観賞意欲が湧きにくいですね。ジョニーデップ、そんなに出ていないし。  チョコレートが禁断の果実なんでしょうか?(笑)  主人公に近づいてくる人達は皆、心に傷を負った人達。完璧な人格者とされる伯爵でさえ、その完璧を目指す人格のプレッシャーゆえに女房に逃げられているという設定。チョコ作りをしているヒロインと男と駆け落ちしてしまった女房の服に鋏を入れ切り刻もうととするカットは、何が罪で、何が許されるのかという、この監督作品ならではの上手い演出ではないでしょうか?  ラスト、ヒロインの家に戻ってきたジョニー・デップが「まだドアがきしむか気になって…」というセリフは格好いいですね。  最近ハズレばかりが続く映画観賞で久々に素晴らしい作品に巡り合えました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-30 01:22:46)
228.  荒野の七人
上映されてから今年で半世紀が経つんですね。もうテレビ放送で何度も観ていますが、民放でCM編集でカットされていても面白い作品です。 友人に勧めたことがあるのですが「もうオリジナルを観たから」と言われてしまいました。そういう捉え方をされるのが残念です。 「七人の侍」より優れている点もあると思いますよ。 壮大なテーマ曲、後にスター街道を走る個性豊かな俳優たちの名演。 そして何よりも、歩き方、視線の持っていきかたなど、細かい仕草、全身黒のコスチュームのユル・ブリンナーの存在。 久々にな~んとなく観てしまいましたが、やはり面白いものは面白いのです。  
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-29 17:01:30)
229.  銀河鉄道999
 石森史郎さんの脚本集を持っていて、本作について書いてありました。  当時アニメも観たことがなかった石森さんにとっては、原作本は同じエピソードの繰り返しで物語に一貫性がないという理由で一度は断ったそうです。企画者は青春映画を沢山書かれている石森さんにお願いしたかったらしいのですが、原作を無視して好きなように書いてもいいならという条件で引き受けたとの事です。  石森さんは、いい加減に書かれた原作を無視して、シナリオは「銀河鉄道の夜」をベースに書いたそうです。  仕上がったクレジットに、企画、原作、構成に松本零士さんの名前が書かれていたことにも愕然としたそうです。  どういう経緯で最後まで仕上がったかは書かれていませんが、石森さんは決して本作には満足していないようです。しかし映画を観る限り、やはり本作はテレビアニメを上手く脚色した内容で、セリフも含めて松本零士さんの原作に近いものになっています。  映画はテレビアニメに夢中だった人達を満足させることが目的だったでしょうから、石森さんの書いた通りのシナリオになっていたら、きっとこれだけの名作にはならなかったでしょう。  登場人物が多すぎますが、母親を殺された復讐と終着駅の星と戦う鉄郎という主軸はぶれていないので、とてもシンプルなストーリーです。
[地上波(邦画)] 8点(2010-08-14 02:01:30)(良:1票)
230.  フルメタル・ジャケット 《ネタバレ》 
 平均点が意外と高いので驚きましたが、冒頭の海兵隊の訓練シーンのセリフから吐き気がするという人も沢山いると思います。  私はキューブリックのファンなので偶然再生されたパソコンテレビで、この映画の世界観に、すぐにのめり込めました。二度目の観賞です。  前半の訓練シークエンスと後半の戦場シークエンスは別々の物語のようですが、改めて観直すと両方存在して初めてこの映画のテーマが見えてくるのに気付きました。  それは、この作品で描写された戦闘シーンが、あまりにも小さいステージにも関わらず、無残な戦争をしっかりと描いているからです。  実際に起こった戦争にも関わらず、この映画にはエンドマークをつけずに終わらせているところに不気味さを感じます。 
[インターネット(字幕)] 8点(2010-08-11 06:53:26)
231.  プレイス・イン・ザ・ハート 《ネタバレ》 
 主人公が未亡人になったというメインストーリーと、姉の夫の浮気というサブストーリーに接点がないのが納得できませんでしたが、先の読める展開にも関わらず気持ちよく観賞することが出来ました。  私にとってサリー・フィールドは70年代、世界一美しい女優でした。  フォレスト・ガンプで年老いた役を目立つことなくこなしていて、本作は昔のお姉さんとおばさんの中間地点のような雰囲気を醸し出しています。  ダニー・グローバーが盗んだスプーンは、そのまんま「レ・ミレザブル」ですが、全体を通して「大草原の小さな家」を思い出しました。「遥かなる山の呼び声」にも似ています。  kkkもどきが出てきますが人種差別が目立つようには感じません。  むしろ、黒人と未亡人が同居していることに村人が何も思っていないことに違和感を感じました。  マルコビッチやエド・ハリスまで出演している名作ですが、現在DVD化もなく、CSで巡り合えた人だけしか感動出来ないのは残念な気がします。  ラストの教会のシーンは悪人も善人も同じ席で日曜礼拝を受けているところに、当時ではありえないと思いますが、希望を描きたかったのではないでしょうか?  私は、そこはあまり考えないで評価しました。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-27 04:24:41)
232.  さらば友よ
 男のために作った男の友情映画。とは言っても決してホモセクシャルなものではありません。  映画において決して離れることの出来ない関係とは、家族、そして同じ戦場で戦った経験を持つというシチュエーションだと思います。  主役のアラン・ドロンとチャールズ・ブロンソン。観客はこの二人を格好いいと理解できなければ観賞する価値は見つからないと思います。  ストーリー? あってないようなものです。  二人は「俺は鍛えているんだぞ!」とばかりに上半身裸になり、脱出作業に精を出します。  当時40歳になりかけた頃のブロンソン、この肉体美を作るための食生活は相当苦しかったとのことです。  歴史に残る名シーンもいくつか残した本作。この点数が妥当ではないでしょうか?  因みに私が持っているビデオはフランス語ですが、今回放送されたものは英語でした。どっちが本物なんでしょう?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-07-14 03:44:53)(良:1票)
233.  熱いトタン屋根の猫 《ネタバレ》 
 下のレビューで書かれた私なりの答えです。  どうしてポール・ニューマン演じる次男は妻を許す気になったか?  一つは、他のレビュアーの言葉を借りて「最後まで熱いトタン(修羅場)」から飛び降りず、兄夫婦を相手に一人で闘い続け、最後は父親に最高のプレゼントを送ったからだと思います。  もう一つは、本当に妻を許したのかという疑問です。  妻は兄嫁に散々な言葉を浴びせられました。字幕でしたが、あれは酷すぎますね。  次男は妻に助け船を送り、部屋に入ってキスをして、ベッドに枕を投げます。  あの枕は、私には「妻への愛」というより、父へのプレゼントを本物にする気持ちの表れだと思いました。  違うという方もいるかと思いますが、私に言わせれば、沢山出回っている本作の解説本の方が間違っていると思います。  意見には個人差があります。  E・テイラーの魅力満載の作品です。  私はP・ニューマンの大ファンだけど全く魅力を感じませんでした。本人も、この作品の演技が嫌いと言ってた記憶があります。  でも、この作品の主人公はP・ニューマンだと思います。だって、この作品のテーマは「父と息子」なんですから。   
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-22 11:57:20)
234.  刑事コロンボ/忘れられたスター<TVM> 《ネタバレ》 
放送された頃、ヒッチコックの「サイコ」も放送されたのですが、年代が違うせいか、同じ女優のジャネット・リーが演じているとは思えませんでした。 個人的な意見ですが、コロンボのエピソードの中で一番有名な作品ではないでしょうか? 度々思うのですが、コロンボが犯人を特定する理由がよくわかりません。 特に今回の場合、自殺でも成り立つのではないでしょうか? コロンボが連行するのが犯人ではない唯一のエピソード。その理由には確かに胸が痛くなりますが、私の知り合いに余命2年と宣告され10年経った今もまだ元気にしている方がいます。犯人がこのまま元気に生き続けたらどうするのだろうと、ちょっと首をかしげそうになりました。 でも傑作だと思います。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-17 03:11:47)
235.  花の生涯 梅蘭芳 《ネタバレ》 
 冒頭からテンポのいいリズムとスリルを感じ期待しましたが、ジャケットと予告で『「さらば、わが愛」を越えた』というのが、どうも鼻につきました。  あまりいい宣伝文句とは言えませんね。  頑張ったのは伝わってきますが、正直全体を通していうと越えてはいません。  京劇俳優の女形スターが主人公というのが共通点ですが「さらば~」は三角関係の恋愛模様が中心、本作は梅蘭芳(メイランファン)という主人公の人生を描いた大河ドラマです。  梅蘭芳の役は時代の変化に合わせて二人の俳優さんが演じていますが、二人とも男性とは思えないほど美しい女形に変身しています。舞台の歌声も見事です。  前半は文句無しです。ここまでは一見の価値あり!  しかし、冒頭で実話というテロップもあり、それから先の主人公の歴史を無理矢理詰め込み過ぎています。  時間軸を変えない手法はよかったのですが、なんだか、よくある有名人の人生を描いたハリウッド映画のように変わっていきます。  愛人役のチャン・ツィー(絶対ミスキャスト!)も含めて、周りの人物が優しいんだか冷たいんだか性格が定まっていません。  終盤は日本軍の南京侵略の影響をもろに受け、京劇が全く描けなくなってしまいます。  でも、セリフのやりとりもセンスがいいし、「さらば、わが愛」を観賞した人には、一度観てもらいたい作品です。
[DVD(吹替)] 8点(2010-05-02 00:23:18)
236.  世代 《ネタバレ》 
 アンジェイ・ワイダの初監督作品らしいが、この時点でワイダ監督の映画におけるスタイルは確立されている。  ナチスの占領下にあっても「労働者」という人生を楽しく過ごす青年が、美女ドロタが旗揚げした地下組織運動に参加することで人生観が変わっていく。  運動に参加するきっかけが、ドロタへの一目惚れというところに、この映画の甘い匂いを感じさせる。  作品の随所に描かれる、若者と、違う世代の人々の会話が、とてもいい。  「俺たちは労働者だ。これからは名前で呼び合おう」と若者に言う中年男性。  「辛い老後だな」と老人に同情する若者に、  「お前さんもいつか同じ目に逢うさ。だがワシはお前が好きだ。違っているといいが……」  死と隣り合わせに生きる人々の胸が熱くなる会話だ。  そして、やはりラストは名シーンである。  ドロタの運命と主人公スターショの運命の交錯が、希望を描きながらも涙を誘ってしまう。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-04-24 04:17:38)
237.  刑事コロンボ/死者の身代金<TVM> 《ネタバレ》 
 第一話は単発ドラマ、そしてこの第二話がシリーズ化を前提としたパイロット版ということで、前作に比べて、お決まりのパターンの原型が出来始めています。  まず殺人は理由もなく数分で行われ、犯人の敏腕弁護士ぶりの様子もシンプルでわかりやすい。  コロンボは、まだこの時点でも同僚から邪魔者扱いをされていて、未だにキャラクターが固定されていません。  今まで沢山コロンボを観賞して、本作を改めてみると、一種のパターンが見えてくるような気がします。  最後の犯人との対決も、コロンボが協力者の力を借りて相手をおびき寄せるシーンは第一話と似ています。そして、そのやり方は今後何度も行われます。  それにつけても、コロンボの面白さは、必ず人間の本質的な心理状況を一発ぶちかますところです。  「人間にはいくら金を出されても売り渡せないものがある。あんた(犯人)、それをしらなかった!」  視聴者も、言われてみて初めて娘が親の年金と引き換えに家を出ていくことに疑問を抱くはず。  ラストシーンで、ウエイトレスに飲み物代を払うのに片手に札束を持ちながら、「今、持ち合わせがない」というコロンボ、あれは笑えました。
[CS・衛星(吹替)] 8点(2010-04-19 04:01:36)
238.  ネメシス/S.T.X
 最近作られたリメイクがあまりにも幼稚だったので、まだ観たことがなかった本作を観賞してみたのですが、本作は、これこそ「スタートレック」らしい映画だったと思います。  そもそもスタートレックというものは、宇宙戦争を繰り広げるものではなく、宇宙平和を前提に、そのギリギリの展開を楽しむものだと思います。  エンタープライズと敵艦が、お互いの動きを察知し合うスリリングな描写と、一発の攻撃による宇宙船の打撃は、潜水艦映画に共通するのではないでしょうか?  私にとって、ピカード艦長のシリーズはテレビ的には難解でした。途中で席を立てないくらい伏線とセリフが多い。  しかし、このセカンドシリーズの映画版は、カーク船長の映画シリーズより、どれも群をを抜いていると思います。  どことなく構成が「スタートレック2 カーンの逆襲」に似ていますが、私はスタトレファンとして、本作を支持します。 
[DVD(吹替)] 8点(2010-04-10 17:51:00)
239.  叫びとささやき
 何の話し?って聞かれると、どれだけ素晴らしいか上手く伝えられないが、私にとっては、この監督の最高傑作だと思う。  頻繁に映る真赤なフェイドアウトが、怒り、後悔、屈辱、悲しみと様々な意味に捉えられるのがゾクゾクしたものを感じる。  録画しておけばよかった。   90分で終わる作品とは思えない重さがある。
[地上波(字幕)] 8点(2010-03-12 18:31:35)
240.  グラン・トリノ 《ネタバレ》 
 私にはグラントリノという車が主人公を象徴しているようには思えませんでした。  今の日本人、特に若者にとって「車」というものはそれほど興味を抱かせるものではないからかもしれません。  過去のトラウマを勲章や銃、ライターで表現して、ラストは「許されざる者」みたいなものかと思ったら、いい意味で裏切られました。  でも、私が主人公の立場だったら、少年よりも乱暴されたお姉ちゃんの方がずっと気がかりになる。  ラストの遺言状のシーンで、期待する身内たちの姿は「ミリオンダラー~」を思い出し、いかにもイーストウッドらしさが出ていました。  これが彼の俳優としての引退作だと思うと、ちょっと寂しいです。   
[DVD(吹替)] 8点(2010-02-25 07:00:05)
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