241. レオン(1994)
普通の「擬似親子もの」としても充分通用する話だと思うけど、「恋愛もの」にしてしまう所が「さすがロリータの国…」という感じ。w アクション映画として良。ラスト対決、どう考えても形勢逆転は無理だろ…という状況からのあの展開、見事だと思います。 7点(2004-05-29 20:52:38) |
242. ドゥ・ザ・ライト・シング
公開当時起こったL.A.での黒人の大規模暴動も相まって興味深く見れました。一般的な米黒人の本音が垣間見える所が良かったです。 主人公の黒人達と対立する朝鮮人コミュニティの様子も興味深かった。「何処へ行っても嫌われ者」ってのは居るんだなぁ…って感じ。 7点(2004-05-29 20:44:48) |
243. ステップ・アクロス・ザ・ボーダー
ロック~ジャズ~現代音楽~民族音楽の狭間でユニークな活動を続けるミュージシャン、フレッド・フリスの80年代後半の活動を「映像詩」風に綴ったドキュメンタリーフィルム。単体でアルバムも出てますが、アルバム未登場のジョーイ・バロンや美しいユーゴ・トラッドを歌うイヴァ・ビトバ、凄まじい長尺の絡みを見せる林英哲(和太鼓)、アンビエント風?に挿入される猪脅し(ししおどし…竹がコーンのやつ)などアルバム単体より聴き応え(見応え)アリです。聴くだけでは何なのか良く解らない音群もこういう状況で出されているんだ…と見えてみるとかなり面白い。「虫の音を聞いて日本人は音楽を感じるが、西洋人は雑音にしか聞こえない…」とはよく聞く例えですが、この不協音群はそういう耳を彼等が獲得するための試索かな…?とも思ったりしました。 「やきいも~」のシーンが無いのが残念。 7点(2004-05-12 00:19:30) |
244. CUBE2
《ネタバレ》 前作から何とか工夫して面白くしてやろう、という意欲は買いますが、いかんせん「超立方体」のアイデアを消化しきれてないのが難。結局なんで脱出できたのかよく解らんです。「軍の陰謀」とかを笑い飛ばしていた所も前作の新味だったのに、ラストも何か陳腐。 全体的にはそこそこ面白い。 6点(2004-05-12 00:13:54) |
245. 英国式庭園殺人事件
《ネタバレ》 ある意味「アマデウス」より宮廷世界のどろどろが描けていて面白かった。1シーン1シーンが印象派頃の名画みたいで良。(雲の影の使い方がイイ。) 話は…主人を殺して屋敷を乗っ取ろうとした若旦那一味と、彼らとは血の繋がっていない子を宿して対抗しようとした母娘…という構図でいいのかな? 全てを見ていながら証言できない銅像役の人が、イギリス的貴族-奴隷文化を象徴してるようで面白かったです。この皮肉な笑いもいかにもイギリス的って感じ。 8点(2004-05-12 00:11:05) |
246. 海の上のピアニスト
《ネタバレ》 船から一歩踏み出す話が見たいクチですが…実話だから仕方がないのか。でも何故か雰囲気の気持ち良さは捨て難いものがあります。ジェリーロールモートンとの対決は、お笑いと紙一重のカッコ良さ。このシーン好きです。 6点(2004-04-29 03:43:48) |
247. ロング・ウォーク・ホーム
家族で靴をプレゼントするシ-ンとか何気ない描写もイイ。ロックは出てこないけど(ロックとドラッグが同一視されていたこの時代、比較的上流家庭を舞台にしたドラマとしては当然かもしれません)、ゴスペルの真髄が味わえるようで良かったです。 …日本での「反差別運動」やら「ウーマンリヴ」にはなにやら胡散臭いものを感じてかなり閉口しますが、「黒人差別」の本場で作られたこの映画には素直に感動できました。「差別」と「原因があって嫌われる」事とは全然違う。この点、日本の「運動家」さん達は根本的な勘違いをしてるみたい。 7点(2004-04-29 03:41:20) |
248. ユージュアル・サスペクツ
下の方達に同じ。「犯人が読めた」という事はないけど、評判を聞いて「意外な人物といえばこいつだな…」と思いながら観て、その通りだったので、驚きは少なかったです。ただ脚本がこの手にありがちな無理矢理さが少なく、緻密に練られている様子は評価できると思います。 個人的には、あまり見た事がないハンガリーのマフィア事情をもっと見たかった。 6点(2004-04-29 03:35:08) |
249. ナチュラル
淡々とした主人公とドカベン岩鬼のようなド派手なホームランシーンのコントラストがイイ。草葉の匂いが漂ってきそうな雰囲気も好きです。ベースボールファンタジーの秀作。 8点(2004-04-29 03:12:55) |
250. ブルース・リー/死亡遊戯
どの辺が既に撮ってあってどの辺が死後に作られたのか何となく解る。前・中盤4点後盤8点という感じ。役者リー本人のオーラだけではなく画面造りからして独特のものがあったんですね。それにしてもあんなに素早く動くノッポ初めて見た… 6点(2004-04-25 18:56:23) |
251. バートン・フィンク
《ネタバレ》 夢を具体的に表現するのにこういう手法があったかと唸った。 ラストシーンがもう少し続いていたら次のようになってたと思う。 海辺の情景がホテルに掛っている絵と同じ構図になる→はっと目覚めて半覚醒状態で壁の絵を眺めていた事に気付く→今までのは夢で自分は蒸し暑いホテルで今だに進まない原稿を書いている…いわゆる「夢オチ」ですが、夢そのものを表現しようとする点が今までの映画と違う。 起きてしまうと内容が中々思い出せない、何か妙に気持ちよかった気がするけど…という「夢」を観客は覚醒したまま味わえる、それがこの映画の醍醐味だと思います。(炎の中驀進するデブさんは夢のフラストレーション解消機能?) 最後のオチまで描かないのは、無論、目覚めてしまうと思い出せないから。エンドロールは夢から覚めようとしているウツツの状態。目覚めるのは劇場の明かりが点いた時です。 …では何処からが夢か?というとそれははっきりしない。とりあえず「壁でろ~ん」が、もう夢に入っている事を暗示するのみ。考えてみれば「目覚める事」とは対照的に「眠りに入る瞬間」を意識できる人はまず居ない。その辺まで計算されているようで、見事だなと思います。 8点(2004-04-24 07:47:00) |
252. ブルース・ブラザース
お笑いアクションとしての完成度もさることながら、今見ると凄いメンバー。音楽映画としても秀逸だと思います。 7点(2004-04-24 07:36:07) |
253. ファントム・オブ・パラダイス
テンポがいい。ビーフが感電死した後のフェニックスの独唱にシビれました。「こんなに美しい私が老いていくなんて耐えられないんだ…」とのたまう小太りのお兄さんを始め、色々なキャラが出てきて楽しいです。 7点(2004-04-10 22:23:44) |
254. ローマの休日
「お金ないの…」と言うヒロインに一本だけ花をくれる花屋さんがイイ。 個人的には長い髪の方が良かったです。 8点(2004-04-10 22:05:29) |
255. メジャーリーグ2
石橋のキャラがよく合ってて良かったと思います。実在のチームだったんですか、これ… 7点(2004-04-10 22:00:45) |
256. ペンタグラム/悪魔の烙印
「ターミネーター」や「ヒドゥン」と並ぶ『不死身アクション』として観ました。高層ビルから墜落した!と思ったらすぐに起き上がってスタスタ歩き出すシーンなど好きです。 個人的にはオカルト色が強すぎて爽快感が少ない事が残念。これは逆に言えば、下の方の仰るように、ホラー映画としては成功なのかもしれません。 5点(2004-04-10 21:50:07) |
257. ツィゴイネルワイゼン
《ネタバレ》 このオチは結局、アザーズ/シックスセンスなのでしょうか?執拗に繰り返される切通しの風景、本の返却を請求しに来る際の玄関の風情、奇妙な死闘、等…断片的に見ると惹かれるシーンは沢山あります。ただ盲目の旅芸人の唄が下手過ぎて萎えました。高橋竹山(盲目のGOD of 津軽三味線)辺りの伝記を読んだ後で見ると、彼らを「おぞましいもの」としか表現できない感性が左翼蔓延るこの時代の限界だったのかな…と思ったりもします。ともあれ日本的シュールリアリズムの佳作。 6点(2004-04-08 00:08:12) |
258. ゴッドファーザー PART Ⅲ
日本のヤクザ映画と比べるとあっちのは芸術色・伝統色ムンムンでいいですね。何でこう違うんだろう? 1、2と比べると解りやすい内容。ただマイケルの懺悔は何か唐突過ぎる感じ。ソフィアは清純かつ肉感的でリアリティがあって良かったと思います。 8点(2004-04-07 23:10:45) |
259. ホワット・ライズ・ビニース
《ネタバレ》 これは要するにハリウッド版四谷怪談?うらめしや~ 5点(2004-03-28 11:00:02) |
260. モスキート・コースト
雰囲気はかなり好きです。ただクーラーだの巨大製氷機だのを造るのであれば「自然の中で暮らす」意味が無いような…。自然との共生について我々とは根本的に発想が違う感じ。こういう点「地獄の黙示録」辺りと比較してみると結構面白い。 6点(2004-03-28 10:46:35) |