241. ゲド戦記
《ネタバレ》 ふとした思いつきでもう一度見てみた。 ものすごい駄作だったように感じていた記憶をたどるが、アレレそうでもないかな? と、ほんの少しだけ思った。 でも働くというテーマ、生きるというテーマ、死ぬまでの間の時間を大事にするテーマ。 これをあからさまに、言葉で表現するあたりに技量的な限界を感じるが、 この手の話でまるで織り込まない作品よりは良いではないかとおもったりもした。 でもなぁ、ゲド戦記っていう話なんでしょ?ゲドさんの戦いの記録なんですよね? ゲドさん馬車止めたり変装したり、屋敷に来て捕まっただけですよね? 全然戦って無いじゃないですか。誰が主役なんだかやっぱり2度見てもふわふわしてて中途半端。 2度目だから、そういう演出なんだと分かってあげながら見たんだけどなぁ。 それからテルーって怪物なの?ねぇ怪物なの?なんで?そういう物なの?公式設定なの? 怪物になるトリガーの設定が無くない? やっぱり理解を示しながら見てもダメでした。 いろんな設定、アレンの件、ゲドの捜し物の件、クモの件、テルーの件、おばさんの件 そういうのが全部置き去りで、最後に悪い物だけやっつけた的な支離滅裂さって原作で解消してるのかな。 ちゃんと自分の頭で考えて作らないと、ちゃんとお話にならないんだよなぁ。日本のアニメの悪い癖だ。 そんな有様なのにここまで見られる映画にしてしまうスタッフの技量が凄い。 ジブリの様々な資産を無尽蔵に使っての結果がこれなんでしょう、駿氏が亡くなったらジブリは潰れる。 [DVD(邦画)] 5点(2008-10-26 19:50:31) |
242. ハイ・フィデリティ
《ネタバレ》 面白かったです。 なんかツボですよツボ。 あのさえないレコード店と、昔の彼女たちのはなしとかもうツボ。 ほんとダメ男なんですけど、自分のだめっぷりに重ねるともうなんつうか応援モードです。 それからカメラに話しかける手法、アレ好きです。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-26 19:36:47) |
243. レクイエム・フォー・ドリーム
《ネタバレ》 おっかねぇ。 こういう結末になったとき、誰かのせいにしますよね。 本当にその人のせいだったとしても、無くなった人生とか生活って戻ってきませんね。 おまえのせいだと泣きながらいっても、「おまえの言うとおりだけど、だから?」 と開き直られたらどうします?怖いでしょ。 って思った。あのときああすればとか、あいつがいけないんだ。なんて壊れた後思ってもしょうがないんだと、ホントにおっかねー。 触らぬ神にたたり無しでございます。 [DVD(字幕)] 7点(2008-10-26 19:12:19) |
244. ブラックホーク・ダウン
《ネタバレ》 ストーリーは存在しない。そこにあるのは、モガディシュの戦いをリドリー・スコットが画面に再現しようとした事実だけだ。この様な種類の映画もある、と言うことを認めない人間もいる。 米軍は虐殺されて当然 この映画の感想でこう言うテロリストのような意見をたまに見かけるが、一体誰にそう言った思想を習った上での意見なのだろうか。民兵という言葉に古代の義勇兵の様な正義の市民をイメージしているとしか思えない。 「巨大資本をバックグラウンドに、テロリストのスポンサーが貧民を集めて軍事訓練を施した『職業テロリスト達』」である。本当に哀れみの対象だろうか? 事実は決して届かない。自動小銃の取り扱いはおろか、躊躇無く人間に発砲する事すら訓練を受けていない人間には不可能なことだ。 市民に銃を向けた米兵が憎い。軍事キャンプで訓練を受けた民兵を射殺した、米軍が憎い。そう言う彼らにはこれがテロリストの末席の発言と等価である自覚は無い。 存在もしない石油の陰謀と尾ひれがついたフリーメイソンによる世界征服にはらわたを煮えくりかえらせ、アメリカ人を殺したいと普段から願ってやまない人間たちには、2013年4月にソマリアがIMFにより国家として承認された事実さえもきっと許せないのだろう。 テロのフロンティアがまた一つ消えたと、米兵が死んだ土地を惜しんで酒の肴にでもするつもりだろうか。 彼らにとってはテロリズムによるアメリカの崩壊が正義で、正規兵や正規戦による紛争解決はその暴力の対象でしか無い。心の中の暴力性を代弁してくれるテロ国家やテロ組織が一つ消滅する度に彼らの目は信仰のはけ口を探して所々にさまよう。 ソマリア紛争の外資産業による復興という概念を経済テロに置き換える人間の頭の中にはどんな憎悪が隠されているのだろうか。それが誰に埋め込まれた物なのだろうか。 彼らの中では数千人の武装勢力は永遠に英雄で有り、アメリカ敗北のシンボルで有り続けるのだろう。 しかし、事実は作戦成功であり合衆国軍の勝利だった。テロを正当化したソマリアが国際社会から見捨てられるきっかけになる戦闘があっただけだ。 ただ、本作終盤、マラソン以外の何物でもないということには非常に当惑した。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-26 19:06:42) |
245. メメント
《ネタバレ》 面白すぎて呆然。この登場人物の少なさでここまで多面的に見せるかなぁ。 メモを取る人ほど生々しく感じたんじゃないでしょうか。メモが間違っていたらどうすんのよ、という不安感を最初に植え付けるプロットが秀逸。 中盤以降なんだか行動規範に違和感を覚えますが、それがジワジワと地味なのにものすごい効き目。だんだんと自分自身に悪意を持って・・・なんて、どうしてこんな怖いことを思いつくんだろうか。 クリストファーノーランの映画はバットマン以外見ていなかったんですが、なんでこの人がバットマンに?ってくらい全く違うすごさ。ピリピリっときますね。 [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-10-26 18:15:22) |
246. ロード・オブ・ザ・リング
《ネタバレ》 神話の時代が終わる最後の時代が完璧に描かれていました。 本当にこれが実現するとは思っていませんでした。最初は本屋でたまたま見かけた映画化決定の文字ですが、まさかこれほどの完成度で映画化されるとは思いませんでしたね、ホントにビックリしたものです。 ドワーフ、エルフ、ホビット、怪物達、そして人間。いろいろな種族が滅亡までの時間をそれぞれに過ごすそのもの悲しさ。他の種族は去りまたは神に見捨てられ、滅ぼされてさえいる。 神にも邪神にも見落とされたホビットのみが自分たちの世界のために指輪を捨てに行く。それに賛同したのは本当にわずかな仲間とそれを支える者達だけだった。 と、バックグラウンド的な、末世感と絶望しかない世界を劇中よく理解してみないとやはりどうしてホビットが主人公なのか、感情移入できるのかがよく分からないと思います。 この物語の中では人間は現代的な精神性を持った人間ではなく、邪神の力をもって欲をかなえようとする弱い存在でしか無い、ホビットを通して進化をする脇役です。エルフは簡単にこの地を捨てて旅立ちますし、中つ国に残された者にとっては、死しか残されていなかったわけですが、ホビットが触媒になり他の種族が種族としての完成度を高めていくきっかけになる、という物語を忠実にあの時間内に実現している凄さ。歴史的作品ですね。 また全く未来に光が見えない状況で、心が折れてさえ前に進むホビットに、現実世界にさえいない強い人間像を見ることが出来ます。即物的な退治劇との厳然たる一線をホビット達が引いているわけです。ホビット達の姿から多くの教訓を受け取ることが出来ます。 国産RPG的な特異な解釈のファンタジーが頭にあるとどうしても勇者さまご一行という見方をしてしまうかも知れませんが、本物の物語は全く違ったものです。その世界や、日本人にはまだ理解しがたい難解なワビサビを存分に堪能できます。 トムボンバティルのくだりは私も大好きで、原典でもスパイスのような役割だったと思いますから、シリアスで陰鬱な雰囲気の完全映像化という視点からはスキップしたのは正解だったのではないでしょうか。 [映画館(字幕)] 9点(2008-10-19 23:12:33)(良:2票) |
247. ネバー・サレンダー 肉弾凶器
《ネタバレ》 面白い! 80年代アクションへのオマージュですかね。凄かった(笑) とにかく爆発するんですよ、必要以上に(笑) ラストアクションヒーローの大げさ演出並みのやり過ぎ感が心地良いんですよね。 映画館で吹き替えで、前の方で見たい感じの映画です。 しかし、21世紀にこれほどの映画を作ってしまうと言うのが凄い。 なんて懐が深いんだ。 [DVD(吹替)] 7点(2008-10-19 17:53:00) |
248. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 この作品が一貫して主張する、職業や労働というものへの真摯さと、リタイアした者へのいたわりに心が安らぐものがあります。社会での役割を持つという行為が登場人物たちに与えられる本作では、仕事熱心な様々なキャラクターや老後を静かに暮らす者、社会には溶け込むことができない異質が本質となっている者など、受け手が誰に感情移入するかが大変練られていて楽しい。この話の原案と言える童話作品よりずっと高度にブラッシュアップされています。 その小さな社会の中で10歳の子供のへまに、冷笑したり意地悪をしたりするいやな大人もいますが、誰も叱ったり傷つけたりはしないという雰囲気が良いではないですか。明らかに場違いなところに10歳の女の子が来てしまって、当惑する油屋自体も大人になるという二重構造も良い。 江戸期の銭湯や温泉宿にまつわる様々なサービスが渾然一体になってモチーフとされています。宮崎駿監督は大昔からインタビュアーの思惑にわざわざ乗っかって、制作後に思いついた事でファンのリアクションを楽しむようなところがある。銭湯や温泉に関する膨大な取材をして居るであろう事が見えるにもかかわらず、必ずしも性風俗や援助交際をテーマにして居ないと思われる本作に、そういう意味深なところを議論させようとして居るのも面白い。 あの娼館から出られなくなってしまったら湯女にされてしまう、では懸命に何をするべきなのか。というところの方が先に受け止める教訓ではないかと思いますが、監督の思惑に乗っかって現代性風俗産業の実体を表現したかのように別の物語として再構築している所々の解説もまた面白い。解釈を身近なところで止めたくないという監督と受け手の思いがこういった広がりを生んでいるのではないでしょうか。 が、この映画の赤いのが許せない。米版のほんのり赤が正しいんじゃないのか。アカデミー賞を獲った色がまさかあんな色じゃあるまい。ものを作るって言う職業の根本で何かが間違っている人たちが上映後の本編をもてあそんでいるとしか思えない。色温度のパラメーターを偉い人が間違えているのを、怖くて誰一人指摘できませんでしたと正直に言え。10年も開き直りっぱなしのジブリって言う会社を信用して良いのかそうでないのか。ブルーレイで分かるのだろうか。 [映画館(邦画)] 10点(2008-10-19 00:25:20) |
249. セルラー
《ネタバレ》 面白い! 電話を使った設定って言うのが良いですね。 固定電話、公衆電話、携帯電話、それぞれに役割があって凄く面白い。 公衆電話にかかってきても、昔の映画ならそこから始まるとおもいますが、この映画では変なやつが出てきてスルー。 B級映画の移り変わりも興味深いです。 それから、なんかリュックベッソン関連作品をちゃんと作り直したみたいな感じがするんですよね、演出とか出演者とか。でも関係ないみたいです。 そういうわけでスピーディで凄いプレッシャーで、凄い爽快感。 最後まで携帯電話という設定を捨てず、生かし切る技量も凄い。とにかく良い映画を見たなぁっていうかんじでした。 吹き替えで見ていたのですが、中断したため設定が変わっていることに気づかずに途中から元の音声で見ましたが、吹き替えも雰囲気を損なわず、よりテレ東な感じが良かったですよ、おすすめです。 [DVD(吹替)] 8点(2008-10-18 23:38:20)(良:2票) |
250. THE JUON/呪怨
《ネタバレ》 ギャアアアア!。って言いそうになった。 ビビりすぎて途中トイレに行こうかどうか迷いました・・・(汗) 普段ホラーを全く見ないんですが、他に見に行った作品に間に合わずやむなく観て衝撃を受けました。 これでしばらく呪怨にはまって日本版も見てみたんですが、いちばん良くできてないですか? ハリウッドのホラーに無い、気味が悪いという感覚を持ったちゃんとした洋画ってこれがはじめてな気がします。 この作品がきっかけでごくたまにはホラー映画も観るようになったんですが、このおどろおどろしさを求めているせいか、スプラッターやスナッフもどきには全く興味が持てません。 [映画館(字幕)] 7点(2008-10-18 02:51:20) |
251. クローバーフィールド/HAKAISHA
《ネタバレ》 面白かった! これは凄いですね。ハンディカム視点を怪獣パニックでやりますか。この組み合わせに釘付け。 それからパニックがリアルすぎる・・・。 怪獣をテロリストに置き換えてもそのままの筋で成立しそうですよ。 自由の女神の頭部が飛んできて携帯で写真撮ってますが、あれなんかそのまんまですよね。 それにしても絶望感の表現が良かったです。よくわからないうちにとんでもない状況に追い込まれて、ああなる。 ハッピーエンドでもバッドエンドでも成立しそうですし、良くできてますね。 時間の配分とかも巧妙で、引き込まれてあっという間に終わりました。 怪物の造形がまた良い。は虫類っぽいデザインにしなかったのが大成功ですね。 身近な生き物っぽくないっていうもの奏功しています。 この映画ではニューヨークの怪物でしたが、首都圏で大規模なテロがあったら自分はそのとき何が出来るかな・・・。ちょっと怖くなりました。 それからちょっと思ったんですが、映画とは関係なくアメリカ人が惨殺されると喜ぶ人がいるような気がしてそれがちょっと怖い。リアルに怖いんですけど・・・。 [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-10-13 20:14:30)(良:1票) |
252. ホステル
《ネタバレ》 最悪だ。せっかくの休日が無駄になりそう。 なんでこんなの借りてきちゃったんだろう。 最高におもしろいとか言うから借りたけど、こんな物をわざわざブルーレイで出さないでくれよと・・・。 こういう疑似スナッフ映画を見て楽しいっていうのがすでにわからない。 作り物だからとかそういう問題じゃないと思うんだけど。 倫理的に変だ。 作り物だとか、映画だからとかそういう問題じゃない。演技だったら人間に電動ドリルを差し込んで苦しんでもがく姿を眺めて楽しんで良いのか?虐待やテロで爽快感を与える映像を作って良いのか?。そういう次元ではないかと思う。 拉致監禁して、拷問を与えて肉体を損壊して爽快になる。それにリアルだとかリアルじゃないとかの評価は自分の人生の価値を貶める様に感じる。 日本人なのに、海外で拉致監禁されてぐちゃぐちゃの肉片になるような殺され方をする映画が娯楽作品です、というのは北朝鮮問題なんかニュースを見て同情している自分に酔ってますと言っているようなもの。 またこんなものを見て快感を覚えたら、テロや災害で国家機能が停止したとき、発展途上国の映像で見るような特に目的もなく虐殺や略奪に走る暴徒になってしまう素養があるってことになりはしないかと少し恐ろしくなった。 後半はまだ見れるけど、なんかおかしくないかな。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 1点(2008-10-13 18:28:49)(良:1票) |
253. WASABI
《ネタバレ》 リュックベッソンの脚本が実はおもしろくないと言うことを私に埋め込んでしまった映画。 小学生の時に見てもたぶんおもしろくなかったんじゃないかと思う。 日本をターゲットにした小遣い稼ぎに感じた。 [DVD(吹替)] 3点(2008-10-13 00:55:09) |
254. バンテージ・ポイント
《ネタバレ》 いやぁおもしろかったですね。 これだけ激しいアクションはそう無いですよ。 できが良いので、ドイツ車が頑丈すぎるとかテロリストがボーンシリーズ並みに強いとかそういうのもあんまり気にならないです(笑)。 見ているときはまたかよ!って思いましたが、終わってみるともっと見たかったりして不思議です。時間を巻き戻していろいろな角度から見る、と言うのが良かったですね。もう1,2視点誰かの目線でほしかったかも。ホントにやっちゃうと蛇足ですが。 時間的な限界もありますが、もしかしたら映画というフォーマット内で並列に詰め込んで良いプロットってせいぜい3つくらいなんじゃないかって言う気がしました。 でも、DVDやBDで発売されることを前提としている節もありますし、こういう作りもありなのかな・・・とも・・・。いや、無しか。映画館に見に行った人に失礼ですね。 一つ減らして、ビデオで映像特典で入れれば良かったのに。 フォレストウィテカーのビデオが1080iで、BDだと妙にリアリティがありました。BDでの発売を明らかに考慮してますね。あと、この人が出てくるとなんか安心します。演技の空気が違いますね、なんだか。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-13 00:09:42) |
255. ゲット スマート
《ネタバレ》 とっても面白かったです。 50年くらい前のメルブルックス原案の同名作品のリメイクだそうです。 とにかくスマートの表情がウケる(笑)。 もの凄くまじめな顔して微妙に何もかもずれてるんですよね。知的にかつスマートに危機を乗り越えてるんですよ、でも微妙に(あるいは大胆に(笑))ずれてるんですよ。 こういう細かい笑いはさすがとしか言いようがないですね。 アメリカの人らしき人たちが大笑いしてたので我慢しなくてすんで良かった。みんなで大笑い。 映画館は良いですよね、気兼ねなくみんなで大笑い。この雰囲気がたまらん。 台詞回しが凄くステキで、上司と大統領なんて味が出すぎです。 他のキャラも全員スマートなんですが、微妙な(あるいは大胆な(笑))間抜けさが何重にも折り重なって良い味を出してます。 007シリーズが豪華な宣伝で見てみると意外とチープだったりするように感じるんですが、本作は中身がきちんとそう言ったチープなスパイ物を完璧に踏襲しているあたり、芸が細かい。もっとも、007より筋が通っているような気がしないでもないですが。 このところずっとリメイクブームとかネタ切れとか言われていますが、実際は作り込みが甘かった過去の作品に最新技術と大勢の頭脳を駆使して真摯に取り組んでいる物がほとんどで、実際に見てみるとうならされる物が多いんですよね。 [映画館(字幕)] 8点(2008-10-11 23:49:55) |
256. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 憂鬱な雰囲気に打ちのめされそうになりますね。 見てるこっちはどうすりゃ良いのさ?っていう置いてけぼり感がたまらないです。 生活に潜む大昔に遭遇した犯罪行為が今の人間の生活を壊していくのが恐ろしい。 いったい誰を憎めばいいのか分からない。 少年に対する性犯罪がこういう人たちを作るって言うのはあまりに現実的。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-09 21:23:48)(良:1票) |
257. アレックス
不愉快。 まだこんなの作ってるのかと、これを見た5年前に思った。 80年代から時間止まってんじゃないのか? [DVD(字幕)] 3点(2008-10-09 21:00:27) |
258. ブレードランナー/ファイナル・カット
《ネタバレ》 ソースもマスタリングも良いみたいです。 撮り直し?っていうくらい綺麗です。 ラストは納得のいくオチでした。 それにしてもここまで圧倒的にDVDより綺麗だと今家にあるDVDをすべて買い直さなくてはならないと思わせるほどHDコンテンツはすさまじいですね。 映画館並みの臨場感が家庭のテレビで再現できるようになりました。 もったいないのは、映画館で見なかった「普通のテレビで見てしまったDVD」 初見の感動は戻ってきませんからそれが惜しくてたまらないです。 [ブルーレイ(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-05 08:46:45) |
259. ブレイブストーリー
《ネタバレ》 絵に金がかかっていて、声優も頑張ってる。 予告編は何かを予感させる作りで、テーマ性も強そうで、なんかおもしろそうな映画だ。 と思ってみたら大間違い。映画フォーマットでアニメ化しただけ。 これだったら同名の漫画化版の方がおもしろかったです。 邦画で原作モノって、どうしてこうただ全シーンを動画にしただけみたいなことしちゃうんだろうか。 せっかく監督も脚本家も演出家もいるのに、たんなる挿絵動画になっちゃう。 本作に至っては作画も高レベルなのにどうしてこうなっちゃったんでしょうか。 これって本質的に、日本の客層も遠因では。 おもしろさとか完成度そっちのけで原作とここが違うとか、原作から削られているとかに夢中になる原作モノフリーク。 こういう人たちの意見聞いてたらとてもじゃないですけど製品にならないでしょう。 複数冊が2時間に収まるわけがないってこととか、多くの人は文字をそのまま絵に置き換えても全然おもしろくならないシーンがあることを想像できないってことが理解できてない。 そういう所からの意見をプロが聞いちゃダメでしょう。 良いハードを使ってそれに見合わないソフトが作られる典型的な日本映画になっちゃいましたね。 原作モノだからすでにテーマがあるのに、脚本に落とし込めていないから小説版の販促動画みたいになっちゃいました。 [DVD(邦画)] 5点(2008-10-05 07:52:37) |
260. ボーン・アルティメイタム
《ネタバレ》 ただただ最高としか言いようがないです。 アクションシーンは対人、カーアクション、スタントすべて満点。 そして今回はパメラとヴォーゼン(だっけ)の攻防が苛烈に描かれていて、その一進一退の口げんかがものすごい。 台詞がアクションに変わってしまう緊迫の探索シーンは必見。 今回最大の見所は、ニッキーが暗殺者に追われるところ。 シリーズ最強の格闘アクションを見ることが出来ます。ところでニッキーが逃げ、暗殺者が追いかけ、ボーンが追いかける。このシーン、どうやって撮ってるんだ?っていう位カメラワークがゴリゴリと食らいつくのです。 ものすごい技術。 この3連作は、ドキュメンタリー的なハンディカム視点が売りなので、吹き替えにすると環境音が消えてしまって映像と音がぎくしゃくしてしまう。吹き替えの(台詞のミュート?)技術が全然進んでいないと言うことに気がついた。 セガールものや刑事物には絶対必須と思えるほどソースにマッチしているけれど、すべての映画に関してそうではないようだ。 ただ、酔ってしまうという方は吹き替えで見てみてはいかがでしょうか。 デメリットよりメリットの方が多いと思います。 [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-10-04 18:03:34)(良:1票) |