2601. 愛のレッスン
どうも軽すぎるし、ベルイマンの魅力が出ているとは言い難い。 そして、私はどうやら、ベルイマンには寓話めいた話を期待しているようだ。 『処女の泉』や『第七の封印』のような・・・ [ビデオ(字幕)] 4点(2008-12-24 23:05:12) |
2602. 東京の休日(1958)
まあ、これは山口淑子の引退記念で作られた作品なので、あまり観る側を意識して作られた作品ではないのかもしれない。 それと、個人的にミュージカルは苦手。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-12-23 00:48:24) |
2603. ホームドラマ
まあ、過激なネタ満載なので、飽きずには観られるのだが、どれも決まりきった踏み外し方で、新鮮味はない。 しかも、最終的に監督の言わんとしていることが理解できず、消化不良。 過激なネタを積み重ねて作り上げただけの気がする。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-12-11 23:29:49) |
2604. 桃中軒雲右衛門
芸のためなら女も殺す。 それを地でいく雲右衛門。 話の筋としては分かりやすいが、月形龍之介が濃すぎて、どうも馴染めない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-12-08 20:59:52) |
2605. 執炎
前半はまあ普通だったが、後半がとにかく間延びしていた。 伊丹十三(一三)も、役者として魅力があるかといえば疑問が残る。 芦川いづみの出番が少なかったのもマイナスポイント! [映画館(邦画)] 4点(2008-12-03 20:03:00) |
2606. 鏡の中の女
《ネタバレ》 うーん、ラスト3分がなかったら、評価は最低になったかもしれない。 それだけラストだけが輝いていた。 ・・・老夫婦がいる。 夫は今まさに息を引き取らんとしている。 それを見守る妻。 目の前に横たわっている最愛の夫が、あともう少しで亡くなるであろうことは分かっている。 二人の老夫婦は、死別を目前にしても、決して目をそらすことなく、互いにみつめあう。 そこには悲壮感というより、安らかな空気が漂っている。 互いに重ねてきた年月。 その老夫婦は、互いを見つめあいながら、それらを思い出しているに違いない。 悲しいけど、穏やかなひととき。 ・・・と、まあ、こういったシーンがラストにくる。 一言では到底言い表すことのできない奥深いシーンである。 このシーンが非常に印象的で心打たれたので、なんとか満足はできたものの、2時間のうちの大半は退屈で息苦しくなる内容だった。 なんといっても閉塞感がひどい。 この閉塞感はベルイマンの得意とするところであり、一つの特徴とも言えるが、私は苦手である。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-11-24 23:00:45) |
2607. 独立愚連隊
うーん・・どうも話が出来すぎ! しかも佐藤允が強すぎ! まるで西部劇を思わせる展開。 主人公は最後まで生き残る。 爆発のない場所に主要人物がいる。 爆発のある場所にはザコ兵隊がいてあっさり死ぬ。 これは趣味に合わないご都合主義的映画。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-11-16 01:09:36) |
2608. イチかバチか
主要キャストに魅力を感じなかった。 伴淳三郎にハナ肇。 二人とも川島作品の雰囲気にマッチしていない。 不協和音を起こしている。 それとラストのハナ肇と山茶花究との舌戦。 見応えはあったものの、どうにもやり取りがクドイ。 観ていてかったるかった。 高島忠夫が頭のキレる役柄ってのも、ミスマッチだったような気がする。 [映画館(邦画)] 4点(2008-11-15 01:11:45) |
2609. 少林寺
小さい頃、あれほどまでにワクワクした少林寺映画の数々。 それが幼き頃の幻影だったと、気付かされた。 そんな悲しい瞬間。 少林寺映画は、基本的には強い男と単純なアクションに憧れる子供のための映画だったのだ。 それを目の当たりにした。 いや、された。 少林寺映画を無邪気に楽しんでいたあの時代は、過去のものとなったのだ・・・ という大げさなコメントを書くまでもなく、残念なレベルの本作。 ストーリーに深みもなければ、特別に面白くもない。 しかしながら、主人公のスピード感あふれる動きだけは素晴らしかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-10-15 19:49:49) |
2610. 時をかける少女(1983)
知世ちゃんの魅力をひたすら味わうべき作品ですね。 はっきり言って、映画そのものの完成度としては、取るに足らないレベルです。 だけど、エンディングで流れる主題歌『時をかける少女』には、何故か心揺さぶられるものがありました。 70年代から80年代にかけての、あの甘酸っぱい独特の雰囲気が、タイムカプセルのように保存されているような気がして、あの曲を聴いた瞬間に、まるで「時をかける」気分になれました。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-10-08 00:22:58)(良:2票) |
2611. シンドラーのリスト
アメリカのためのナチス映画。 英語が鼻につく。 無駄に長い。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-08-31 23:49:36) |
2612. 夏の遊び
《ネタバレ》 ベルイマンの良さが成りを潜めてしまった感のある凡作。 なんてことのない男女の戯れ、凡庸な映像、そして又、よくあるパターンの主人公の頓死。 内容は薄く、映像面でも特筆すべき点がない以上、本作で秀でた部分を探すのは難しい。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-08-28 20:37:34) |
2613. 生きる
《ネタバレ》 黒澤映画の中でも特に評価の高い本作。 個人的には、黒澤監督は苦手監督なだけに、自分の苦手イメージを払拭できるのでは、と期待して観たのだが・・・ うーん、、これはひどい。 安っぽい黒澤流ヒューマニズム全開だ。 特に、志村喬が死んだ後に延々と続く回想シーンには、ほんとかったるくなった。 中村伸郎が悪役、それに対抗する善人役。 これがハッキリ分かれすぎ。 アメリカ映画の悪いところを、黒澤監督がそのままひっぱってきた感じ。 それと、志村喬の人生観に全く共感がもてない。 人間はいつ癌を宣告されるか分からないし、いつ車にはねられて死ぬとも限らない。 だからこそ、今を必死に生きるのだ。 癌を宣告されてからあれこれ考えたって始まらない。 そんなことは元気な間に分かっておくべきことであり、癌を宣告されてからどうのこうのと気張るのは、人生を守りで固めた人間がすることだ。 明日死んだとしても、後悔しないために人は日々、全力で生きるべきであり、一日一日を必死に生きるべきだ。 そしてそのためには非難されるようなことをすべき時もあるやもしれない。 役所のような封建的な場所で飯を食っているのなら、役所の古いしきたりに意識的に染まっていき、それを死ぬまで意識的に貫き通すべきである。 それは、後悔なく生きていく上での生活的基盤を築くためにやむをえないことだ。 志村喬はもっと早くにそれに気付くべきだった。 そして、それに気付けなかったのは、志村喬がどこかで人生に対し、怠慢だったからである。 そのような人間が、癌という病に侵され、ジタバタと頑張ったとしても、私は何も共感できない。 黒澤監督とは、やはり相性がとても悪いようだ。 本作は、間違いなく力作であるが、そのかもし出す分かりやす過ぎるヒューマニズムに嫌気さえ感じてしまった。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-08-10 23:31:34) |
2614. 噂の娘
何だか全体的に流れがギクシャクしているし、終り方も唐突すぎてまとまりがない。 1930年代の邦画って、どうも合わない。 1920年代は言わずもがな。 ただし『残菊物語』だけは例外だが。 [映画館(邦画)] 4点(2008-08-05 04:08:00) |
2615. 鉄コン筋クリート
とても細かく描かれていて、画的には良かった。 しかし、舞台となっている街の雰囲気にオリジナリティがない。 色んな映画・場所からパクってアレンジした感じ。 ストーリーについては、どうでもいい内容。 はっきり言って、内容は無いに等しい。 両眼が離れた登場人物たち、悪役のダササも問題アリ。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-07-29 05:02:19) |
2616. 女優(1947)
なんか冒頭からずっと退屈でした。 何故なのか、それは後から解りました。 理由は、溝口健二監督の『女優須磨子の恋』と同じ話だったからなんですね。 そういう点で全く話に新鮮味を感じなかったのが致命的でした。 しかし、この二作品、同じ年に配給されていたんですね。 驚きました。 当時、競作として話題にのぼったようですが。 [映画館(邦画)] 4点(2008-07-06 21:13:12) |
2617. サンライズ
内容的にはどうでもいい内容でした。 『イントレランス』や『カビリア』、そして『メトロポリス』辺りと比較しても、面白さ・インパクトの両面において劣っています。 “ムルナウのサンライズ”と聞いて、執念で探した本作ですが、期待が大きすぎたようです。 ここでの高評価を見る限り、どうも私はムルナウと相性が悪いようです。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-06-29 23:35:14) |
2618. わかれ雲
《ネタバレ》 神保町シアターにて鑑賞。 表題通り、「わかれ」というテーマを主題に描いたドラマだが、どうも結末がはっきりしない。 しかし、非常に強く印象に残ったシーンもあった。 それは、娘が父親の足をマッサージするシーン。 父親の足の上に娘が乗り、優しくマッサージし、それを鏡越しに父親が観て、娘の幸せを想う。 なんという素晴らしいシーンだろうか。 このシーンを観れただけでも、本作を観た価値はあったかもしれない。 [映画館(邦画)] 4点(2008-06-25 20:05:48) |
2619. 刑事(1959)
余韻がまったく残らなかった。 ただただ推理物としてのストーリーがせわしなく流れていくだけ。 とにかくスピーディでセリフも沢山飛び交うが、それだけだった。 [DVD(字幕)] 4点(2008-06-23 21:59:47) |
2620. 沈黙(1963)
《ネタバレ》 ベルイマン作品に共通するテーマである「人間の苦悩」「精神的な病」「孤独」「愛と憎しみの共存」などが散りばめられた作品です。 それらのテーマを扱っているわけですから、ベルイマン作品としては、比較的に王道的な作品だといえるでしょう。 しかし、何故だか本作はあまり良く感じません。 私がそう感じたのは、おそらく本作には刺激が足りないからでしょう。 他のベルイマン作品で見られる様な、精神的に揺さぶりをかけられるといった刺激がないのです。 天才的だが精神病に悩む姉と自由奔放ながら世俗な快楽に身を委ねることしかできない妹。 この姉妹の根深い衝突を描き、そこに双方の愛や憎しみを織り交ぜること自体は、面白い題材なのですが、どうも全体的にトーンが低すぎてだめでした。 [ビデオ(字幕)] 4点(2008-06-19 23:39:09) |