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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3869
性別 男性
年齢 53歳

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2761.  ユリシーズ(1954)
オデュッセウス(ユリシーズ)の英雄譚を映画化した、イタリア製ファンタジー超大作(?)。製作者として、ディノ・デ・ラウレンティスとカルロ・ポンティが名を連ねてます。と聞けば、何となくスゴそう。 だけどどこかチープに見えてしまうのは、どうしてなんでしょうねえ。 エピソードのつまみ食いみたいな展開で、ふと気がついたら次のエピソードに移っており、え、もう別の話題なの、とか思っているうちに大団円。そんなに長い作品でもないしね。 一つ目巨人が登場するのですが、こういうのをストップモーションアニメではなく、特殊メークしたおっちゃんが演じていて(ちゃんと一つ目が少し動いたりしてる?)、なんだかおっちゃん臭いのです。その分、何となく愛嬌がありますが。 いかにも何も考えていなさそうなカーク・ダグラスの暑苦しい顔も、こういう世界観にマッチしているように思われます。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-01-26 11:04:39)
2762.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け
スターウォーズってのは結局エピソード4~7で終わってた、ってのは少なくともある世代以上の人たちは皆、感じていることなんだと思うのですけれども。エピソード1に「なんじゃこりゃ」と思いつつも、「でもスターウォーズってもともと、こんなもんだよなあ」と思った時点で完全に終わっていて。で今回、ついにエピソード9、何だかんだ言っても今までお世話になったこのシリーズ、ラストがどう締めくくられるかには何の興味も無くっても、やっぱり皆で最期を看取ろうか、という気持ちにもなりますわな。 で本作。まあ、やっぱり、スターウォーズって「こんなもん」でした、という印象。そういう意味では、小さい不満はあっても、大きな失望なんてものは「あろうはずが無い」んですけどね。で、「ありがとう」と言いたい気持ちはあるのだけれど、ルーカスの手を離れた今、もはや誰にお礼を言ってよいのかもわからない・・・。 最終作でついにC-3POがマスクを脱ぐのか?という事に関しては、ネタバレして申し訳ないですが、脱ぎません、ハイ。C-3POを演じるA・ダニエルズはかつて、誰にも顔を知られていなかったのでアカデミー賞授賞式の会場から摘まみ出されかけたことがある、という噂がありますが、ついに全作出演を達成。お礼は彼に言っておくべきですね。ありがとう。 それはともかく。 悪い予感ってのはやっぱり事前に無い訳ではなくって、ああ、やっぱりそうなっちゃったか、というのが正直なところ。ミニチュア撮影がメインだったエピソード4(これが結果的に奇妙な非現実感を出していた)でもごく一部に試験的とでもいうべきCGが導入されて以来、エピソード7で「CGでここまでできるのか」と感心させられた時点で、「観る驚き」としてはほぼ飽和。今回は最終作だからきっと、宇宙空間での一大決戦が描かれるのだろう、だけどその際、スケール感はうまく表現しきれないんだろう、と思ってたら、まさにその通り。いや予想をやや下回ると言っていいかもしれない、大味な描写。 ストーリーも詰め込み過ぎ、というほど中身が濃い訳じゃないけれど、映画全体が描写を端折り過ぎている印象で、思い入れの乏しいシーンが次々に垂れ流しされていってしまう。別に我々は「最後どうなるか」だけを楽しみに見ているわけじゃなくって、例えばあの嵐の中、大きくうねる波の中を船出すると、どんな危機的な事態に陥るか、ってのだって、もっと見たい訳です。CGが一瞬、目を引くけれど、どれもこれも一瞬しか目を引かない。 その点、ライトセーバーでのチャンバラは、とことん見せてやろうというこだわりが感じられ、主演二人も見事に演じていますが、チャンバラを長々とやることばかりが能でもないでしょう。日本の時代劇なら、剣を合わせるまでのタメの部分にこそ見せ場があったりするしね。 エピソード8は賛否両論あるらしいですけれど、登場人物たちをバラバラにして並行に物語を進めた点ではエピソード5や6をうまく踏襲した感が、ありました。本作はもはや同様の路線を歩むこともできず、登場人物たちがつかずはなれず微妙な位置関係に終始しており、物語の広がりもあまり感じられません。 とかなんとか文句をいいつつも、エンドクレジットの背景にあのテーマ曲が流れてくると、ああ、これで終わりなんだなあ、としみじみしてしまう。もはや「ゆく年くる年」を見ているような気分ですかね。 それでは、次回、エピソード・ゼロでお会いしましょう。
[映画館(吹替)] 6点(2020-01-03 08:26:23)(良:1票)
2763.  ブレードランナー 2049 《ネタバレ》 
それなりに結構長いこの作品を見ているうちに、結局はこれが『ブレードランナー』の続編に過ぎなかったんだという(当たり前っちゃあアタリマエの)ことに気づかされる、そのガッカリ感ってのが、正直あるんですよね。もしかして、デッカードさえ登場しなければ、もっといい作品になってたんじゃないかなあ、と。 サイケ調の未来社会のよそよそしさが孤独感と不安感を煽る、あの前作。人間と同じく記憶を持ち、感情を持つ「レプリカント」を殺害しなければならないブレードランナー=デッカードの側から描かれた前作で、彼は、レプリカントの「殺害された仲間に対する記憶」を、苦痛とともに文字通り指折り体に刻み込まれることを通じて、結果的にはひとつの許しを得たのでしょうが、その30年後、今度はレプリカントの側から描かれるのが本作。 主人公のレプリカントも旧型の解任=殺害を命じられたブレードランナー、という設定ながら、その点は本作ではあまり深掘りされる訳ではなくって、むしろレプリカントとしての彼が持つ過去の記憶、木製の馬のオモチャを握りしめた(本来ならレプリカントが持つはずのない偽りの)記憶にスポットが当てられています。 彼が木の根元から小さな花を拾い上げる、というキッカケからして、何となく詩的なものを感じさせ、VRの女性との交流が描かれたり、荒廃した過去の街が描かれたり、水のイメージが頻出したり、色々と雰囲気作りは凝らされているのですが、結局たどりついたのがこんなデッカード爺さんなのかよ、と。そりゃま、ハリソン・フォードの登場は、ファン・サービスではあるのだけど、こんなコトに満足していいのやら悪いのやら。 いっそデッカードは最後そのまま海に沈んじゃえばよかったんじゃないの。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-30 10:08:10)
2764.  シンクロナイズドモンスター 《ネタバレ》 
どうせ誰も見てないと思って自堕落でヤサぐれた生活送ってたら、誰も見てないどころか、地球の裏側では自分の行動が、怪獣によって完全コピーされており、衆人環視の中で大々的に披露&大勢の人々に迷惑にかけちゃってる、というワケですが。 このアイデアだけ見れば、よくこんなコト思いつくねえ、と感心もするのですが、映画自体はそこから伸び悩んだ印象。 主人公がアン・ハサウェイで、本来ならアルコールでグダグダになってるダメダメ女性の役柄のハズなんですが、まあ、美人過ぎですね(笑)。こういうタイプの役柄は、男性には割と受けがイイので、その分、女性からどれだけ反発を買うことか、想像するだにオソロシイ・・・。いずれにしても、題材にしては腐女子・汚ギャル指数はかなり低くって、「そんな指数が高かったら見る気が失せる」という声もあるでしょうが、タメが無ければ飛距離も出ない、という話もあります。 怪獣や巨大ロボは一応、それなりのCG描写でそれなりに楽しませてくれはしますが、怪獣映画としての本気度は(遠い異国の出来事として描いている点を差し引いても)あまり高いと言えず、少々踏み込み不足。では一種の女性映画として見ればどうかというと、さらに踏み込み不足で、いったい何が描きたかったんだ、と言いたくもなります。過去を「投げ飛ばして」オシマイ、って、そんなんでいいんですかね??? 怪獣が現れるのがソウル、ってのも何だか胡散臭くって、単に「日本=怪獣映画」のイメージにちゃっかりタダ乗りしてるだけの印象。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-22 13:56:18)
2765.  ロスト・バケーション
さすがにサメに襲われる役は、リーアム・ニーソンじゃないんですね~。 ジャウム・コレット=セラ作品に出てくるリーアム・ニーソンみたいに、この映画の主人公も周りから「孤立」しているのですが、周りに人が大勢いるのに孤立するのとは違って、本作では、海上に突き出た岩礁に、物理的に孤立しています。確かに、遠くにいる人なり船なりと「思うように意思疎通が取れない」という問題、ではありますけれども。 海中にはサメがいて、こいつが敵だから、わかりやすい。わかりやすい分、物語に盛り込むネタがあまりなくって、前半はパニック映画というより(そもそも、登場人物がほぼ一人で「パニック」というのかどうか)、外科手術映画として見せ場を提供します。痛そうです。見てて心細くもなります。が、主人公に医学の心得がある、ってのが若干、言い訳っぽくって、出来レース的でもあります。 このまま盛り上がらずに終わったらどうしよう、と思ってたら、終盤はどんどんサメがアタマ悪くなってきて大暴れ。こうでなくては。 というワケで、最終的には期待に応えてくれるのですが、ちょっとネタ不足ですかねえ。 主人公が岩から岩へと移って場面、なんてのは、ちょっとトレマーズみたいで、ジョーズ映画が海から陸に上がって、また海に戻ってきた、みたいなパニック映画の歴史っぽいものを感じさせますが。
[DVD(字幕)] 6点(2019-12-15 12:20:06)(良:1票)
2766.  デトロイト 《ネタバレ》 
デトロイトの暴動事件を描いた作品だと思いきや、物語の中心となっているのは、暴動の最中に発生した警官によるリンチ殺害事件。その恐怖の一夜が、これでもかとジワジワ描かれる、なかなかホラーな作品でした。 ただやっぱり、この、「ヘタクソ風に撮影された映像は、リアルなのである」という考え方は、ちょっと馴染めないものがあって。 まあ実際、確かに臨場感みたいなものはあって、しかもこの理不尽極まりない状況、目が離せないと言えば目が離せないのですが、でもこれって、「リンチにあっている人たちがどうなっちゃうのか、この先、心配だなあ」という意味の“目が離せない”であって、映画のシーン自体が我々の目を“離さない”ってのとは、ちょいと違う気がします。だから、最後まで観終わって顛末を把握しさえすれば、(その顛末がさらに理不尽なものであったとしても)ひとまずは、ある種の安心感に落ち着いてしまう。 後半の裁判シーンなんかも、「作品を観てる伝えておかないといけない事実なので、一応描いておかないと」といった感じで、何となく蛇足気味。せっかくの感動的なラストなのに、そこに至るまでが、ちょっと間延びしてしまう 結局、警官役のヒトがとてつもなく憎たらしくて、腹立つなあ、というその一点に収束してしまうのですが(笑)、その意味では、警官役を演じたウィル・ポールターさんに座布団一枚、いや、彼のこのあまりにもスバラシイ顔立ちに、座布団三枚を差し上げたいところです。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-12-08 18:48:23)
2767.  無宿
「勝新と健さん夢の競演」と『冒険者たち』との、異常なまでの食い合わせの悪さ(笑)。まさかここまで悪いとは。 しかも、任侠映画風の健さんと、熊虎親分風の勝新とが登場、とくれば、ちょっとハードコアな感じがするのですが、演出はどこかポエム風。なので、カラオケ映像を延々と見せられている気がしてきます。だから泣けるのよ、と言われれば、そんな気もしますが。 そんな中で、梶芽衣子の無垢な笑顔が、光ってますね。しつこいくらいに登場する、この笑顔。しかしコレ、男にとっては最終的に大きな負担になるタイプの笑顔だと思うんですけどねーーー。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-11-04 09:37:25)
2768.  ガンマン無頼
正直、前半は、冴えないというか掴みどころがないというか要領を得ないというかツマラないというかイマイチよくわからんというか、正直、どうでもよくなってきちゃうんですが。 フランコ・ネロが保安官で、でも賞金稼ぎみたいなこともやってて、そういうオハナシなのかと思っていたら、どうやら目標の金額をゲットしたらしくあっさり保安官を辞めてしまう。で、唐突に旅に出てしまう。どうやら亡き父の復讐の旅に出るらしいのだけど、いや、そんな展開を唐突に語られても。 彼にはどこからどうみても押しも押されもせぬ若造、というタイプの弟がいて、この弟も復讐の旅についてきちゃう。 道中、悪徳市長(?)の残虐行為を目撃。 うーむ、こう書いてきて、やっぱり要領を得ないオハナシだわい、と改めて思うのですが、後半、俄然テンションが上がってきます。何と、△△△と××とは、実は□□だったのだ、という驚きの事実が明らかにされるのだから。いや、そう思うと、中盤でちょっとした伏線もあったんですよね、あの主人公と弟が敵に囲まれて墓穴を掘らされる場面。 というワケで、あの悪徳市長と主人公の戦いでも描かれるのかと思ってたら後半はちょっと意外な方向に物語を走らせて、ちょっと意外に盛り上がっちゃったりもして、それなら前半ももうちょっと上手く見せられなかったものか、とも思っちゃうのですけれども。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-10-22 07:49:15)
2769.  座頭市二段斬り
ヒロインに相当する役が「連想ゲーム」でお馴染み坪内さん。座頭市に好敵手に相当する役がこれまた連想ゲームでお馴染み加藤さん、ではなくって、「ヨシ、ワカッタ!」でお馴染みの方の加藤さんなのですが。こういった、本来なら物語で大きな存在感を示すであろう登場人物たちが、もうひとつ目立ってなくって、それはひとえに、「桃屋のCM」でお馴染み三木のり平が、あまりにも存在感を出しまくっているから。 彼の娘役の少女がやたらと歌がうまくって、それがまあ、顔を見たら、小林幸子なワケです。ホント、このヒト、変わりませんね。これは、当時から老けてる、という理解でよろしいのでしょうか。 この父娘の存在が、本作では際立ってます。特に三木のり平。はたしてこの物語は、彼を最後まで生き残らせるのか。それとも途中で殺してしまうのか、そのどちらの展開をとるかで、映画が比較的明るい基調の作品となるのかどん底の暗黒作品となるのかの、大きな分かれ目になります。小林幸子がどうなろうと、もう、知ったことではありません。 それとは別に、演出面では、手持ちカメラのちょっとアングラっぽいシーンがあったりして、こういうのは独特のイヤラシサがあって、いいですね。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-10-12 12:04:18)
2770.  容疑者 室井慎次
『交渉人 真下正義』が「動」なら、本作『容疑者 室井慎次』は「静」。スピンオフ2作品を対照的に製作したということなのかも知れませんが、どうしてもコチラの方が印象が薄くなります。 冒頭の空撮でちょっとワクワクして、さあこれから何が起きるんだろう、と期待してしまうのですが、やや動きの乏しい物語。 事件は会議室で起きてるんじゃない現場で起きてるんだあっ、という観点からすると、どっちかというと会議室側の人間をタイトルに持ってきたこれら2作品。本作はギバちゃんにフォーカスされている、その一方で、彼をサポートする役割の人間として哀川翔が登場し、2人が並んでるのを見ると、「おっこれは一世風靡セピアじゃないの」とは思うんですけれども。だったらもうちょっと哀川翔には暴れ回って欲しかったなあ、と。 本作ではむしろ、初代なっちゃんこと、田中麗奈が、重要な役割を果たしてます。もう、彼女が本作の主人公と言っちゃってもいいんじゃないですかね。オジサンたちに代わって、彼女が走り回ってみせ、映画に動きを与えます。もうちょっとカッチョ良く走ってくれると、なお良かったんですが。 八嶋智人演じる弁護士のイヤらしさ以外になかなか盛り上がるポイントが無いのが、ちょっと寂しいんですけれども、都会を舞台にした作品ながら「風」や「雨」を積極的に取り入れているのは、印象的でした。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-08-29 20:30:40)
2771.  ハンティング・ナンバー1
「人間狩り」の標的にされた主人公が、追っ手たちと戦って返り討ちにする、というバトルランナー方式の作品。ただし製作費は2桁か3桁くらい低そうな激安作品ですが。 追っ手はバトルランナーみたいなおバカキャラではなく、普通のオジサン、オバサンが数名。武器もライフルとか、釘を打ち付けたバットとか、まあフツーです。チェーンソーだの火炎放射器だのは出てきませんのでご安心を。そして何より、主人公が無敵のシュワなどではなくって、アル中かつヤク中でヘロヘロ状態のオッサン。この頼りなさが見どころ。ヘロヘロになりながら砂漠を逃げ回り、メキシコ国境を目指す。 本作、数々のファンタ系映画祭で絶賛された、というのが売りらしく、公式サイトを見ると確かに何やら映画祭のロゴらしきものがたくさん並んでます。が、これがスゴイことなのかどうか、正直、ワカリマセン、ハイ。とりあえず、世の中、こんなにイロイロと映画祭があるんだなあ、と、そちらの方に驚いてしまいます。 まあ、激安作品ではありますが、サバイバルにポイントを絞ったところと、激安なのにヤケを起こしてハメ外したりすることなく、手堅くまとめたところは、好感が持てます。もっとも、手堅すぎるのが難点かもしれませんが(こんなに追っ手が少ないと、逃げおおせて当然、という気もしてきます)。見せ場はサバイバルそのものよりも、ヘロヘロな主人公の不安定な危うさの方にあったりするもんで、ちょっとアングラ的だけど、ちょっと地味。 それにしても昨今では、こんな激安作品でもCGが使われるのが当たり前になってて、無理に特殊メイクとかするよりも安上がりなんですかねえ。いかにも「後から上描きしました」といった感じのこういう激安CGは、ガッカリしてしまうのですが。
[DVD(字幕)] 6点(2019-08-25 16:19:41)
2772.  ファンハウス/惨劇の館
冒頭にいきなり殺人鬼登場か、という場面がありますけれど、もちろんこれは単なるカマシ(少年のイタズラ)で、これが何かの伏線になっているのかというと、全くなっていないというのがもう実に開き直った感じで。この少年、何かやらかしてくれるんじゃないか、と期待してしまうのですが、そりゃ期待する方が悪い、トビー・フーパー作品ですから。 という訳で、やっぱりというか何というか、脈絡のあまり感じられない内容です。そう、ここはまさに期待通り。 前半はカップル2組が訪れた見世物小屋のオドロオドロしさが描かれて、興味のない人にとってはどうでもいいシーンが延々と続くことになるのですが、興味のある人にとってはそれなりに不気味さが堪能できる、いかにも乱歩ワールドな感じです。 で、無意味にウロチョロしていたフランケン君が、後半、物語の主役に躍り出てくる。ついに起こる惨劇。って言ってもコレ、実際は、不幸にして起こってしまった実に不幸な事件、なもんで、コワがっていいのやら同情してよいのやら。 お化け屋敷で襲われる、惨劇が発生する。ってのがすでに何だか、すべてがもともと作り物っぽくウソくさく見えちゃう、という副作用を抱えているのですが、作品のチープさとはよくマッチしてます。何より、クライマックスのこのしつこさ、ってのは、『悪魔のいけにえ』の面目躍如、といった感じもいたします。 特殊メイクの怪人物より、奇妙な仕掛け人形たちの方が、いい味出してますね。
[DVD(字幕)] 6点(2019-08-13 11:22:50)
2773.  多羅尾伴内
多羅尾伴内こと藤村大造が終盤に、謎解きと言ってよいのかどうなのか、事件の真相について何やら総括めいた事(被害者がどうの、加害者がどうの、というヤツ)をのたまうのを聴くと、「大して面白い事件でもないように思ったけど、なるほど、そういう捉え方もあるのか」と、ちょっと感心してしまいました。確かに、誰が真の黒幕なのか、二転三転、なかなかよく練られたミステリであったことに気づかされます。でも逆に言うと、せっかくの練られたオハナシなのに、イマイチその面白さが観てて伝わらないんです。 まあ、アキラがギター爪弾きながら「昔の名前で出ています」を熱唱するなど、中盤はストーリーと関係ない歌謡ショー状態。もともとそんなにミステリとしての完成度を追求した作品でもないんでしょう、アキラの変装、アクション、猟奇性といったものが盛り込まれてさえいれば、それで良し、といったところ。 それにしては全体的に大人しい印象に、収まってしまってますが。
[DVD(邦画)] 6点(2019-08-10 14:17:16)
2774.  THE GREY 凍える太陽
冒頭、主人公がボソボソと湿っぽい独白が続いて、一体コレはどういうオハナシなんだよ、ちっともラチがあかんわい、と思おうかとした矢先、唐突に主人公の乗った飛行機が事故を起こし、雪山でのサバイバルに突入。埒が明かないどころか、むしろ性急過ぎる印象。もうちょっと前フリがあってもよろしいかと。 で、外は猛吹雪。よくこんな撮影したな、と思わせるものはありますが、よほど撮影が大変だったのかどうなのか(?)、意外に見栄えがしないのが残念。この後、物語は襲ってくる狼との戦いとなるのですが、この辺りの描写も画面をゴチャゴチャさせて、いかにもゴマカしました、という風に見えてしまうのがますます残念です。そういうゴマカシっぽい描写はその後もあちこちに見られ、さらには、主人公の人となりがあまり描かれていない分、物語にも厚みが生まれず、どうにも淡泊な感じがしてしまいます。 ただ、その路線を最後まで貫いたおかげ、といってよいのかどうかわかりませんが、終盤が近づくにつれて独特の詩情のようなものが生まれてきて、「この物語、最後はどうなってしまうんだろう」というのとは違った着地点にもってきたのは、何だかウマイことやったな、と。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-08-04 21:51:48)
2775.  座頭市あばれ凧
いつも誰かに命を狙われている座頭市、今回もいきなり銃撃を受けて負傷。それが縁となって、川渡しを仕切る親分のもとに居候することに。 坊主頭にズングリ姿の勝新が居候しているのを見てると、なんだかドラえもんみたいに見えてきちゃうんですけどね。 例によって例のごとく、ガツガツとモノを食らう座頭市の健啖ぶりが、圧巻です。白ご飯だろうと何だろうと、ドラ焼きのごとく食って食って食いまくる、このバイタリティ。 でまあ、居候生活が平穏に続く訳もなく、座頭市の前にはいつも事件が待ち受ける。縄張り争いの果てに、ついに血で血を洗う惨劇へとなだれ込むことになるのですが、恩人の復讐に立ち上がる座頭市、明るい場所でも充分強いのに、視界の効かない暗闇では、もはや鬼神のような強さ。あの「暗くなるまで待って」ってのはもしかして座頭市をヒントに作った舞台&映画なんですかね(多分違うと思う)。それはともかく、暗がりの中で、刃先に蝋燭の炎を載せた仕込み杖を振り回すと、それにともなって照明を切り替え、まさに光の乱舞ともいうべき殺陣を展開してみせてくれます・・・。 とは言え、このクライマックスを除くと、もうひとつ中身が薄い気もしなくもないんですけどね。 あの、急に川に入って、急に水に潜って、ユルユルと敵を切りまくる、水中殺陣のシーンだけは、何がしたかったのかよくわかりませぬ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-07-24 20:07:40)
2776.  北海ハイジャック
北海の石油プラットフォームに爆弾が仕掛けられ、武装グループが大金を要求。それに立ち向かうは、ロジャー・ムーア率いる精鋭部隊。とくればもう、ナンボでも見どころ盛り上げどころを入れられそうなもんですけれども。よくもまあ、ここまで地味に仕上げたもんです。 そもそも精鋭部隊には見えないオッサン集団、である上に、冒頭のチンタラ訓練シーン以外は、終盤まで出番がなく(終盤も大して活躍しない)、親分のロジャー・ムーアだけが、ひたすらエラそうにふんぞり返ってるだけ。その姿は、「推理もしない安楽椅子探偵」とでもいいますか。 しかし、ノーマン・ベイツが(じゃないけど)占領したエスター号の操舵室のシーンなんか、これこそスタジオで適当に撮影しても何とかなりそうなもんなんですけど、どうやら、本当に大揺れしてる船の上で撮影したみたいな臨場感。こういう部分は、いいですねえ。さらに嵐も加わってきたりなんかして。 最後まで地味一直線、かと思いきや、ラストで苦し紛れの危機一髪ハラハラシーンを準備しており、おいおい誰がいまさらこんな演出でハラハラするかよ、と言いたくなる気持ちもあるのですが、「ここでハラハラしないと、他にハラハラするところ、無いヨ」と言われている気がして(「酒井くにお・とおる」とか「テント」とかのネタですね、これは)、一応、ハラハラしておくのでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-22 20:38:27)
2777.  俺たちに明日はない 《ネタバレ》 
『明日に向かって撃て!』と本作を比べる必然性は何にもないんだけど(でもつい連想する)、アチラは「山の映画」で、コチラは「平地の映画」、これだけでもすでに、コチラに分が無い。ってのは言いがかりだとしても、あまり魅力的な光景は登場しません。「川」が目を引くぐらい。基本的に、主役2人にスポットが当たってて、それも、陽気な音楽に乗って田舎でチョコマカとミニ強盗やってるイメージ。仲間も兄夫婦と、頼りない男一名だけで、どれもこれも小人物ばかり(兄の妻とボニーとの間にはつまらないケンカが続く)。この映画ではむしろ、スペクタクル感というものは排除されています。 しかしいくら陽気でコミカルな音楽をBGMに流そうと、人を殺めた彼らは次第に追い詰められていき、ボニーの詠む詩にも彼らの悲劇的な最期が暗示されることになります。 冒頭、ボニーとクライドが唐突に出会って物語が始まったように、ラストも唐突に二人の死で幕を下ろし、観る者に鮮烈な印象を残しはするのですが、どこか「それだけ」という印象も無いでは無く。なんだか、起伏が乏しいんです。 その、前後の唐突さと、不思議な起伏の無さが、本作を独特のものとしている、と言えなくもないですが。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-14 12:45:16)
2778.  日本暗黒街
鶴田浩二演じる主人公、今ではカタギになってステーキハウスのオーナーやってるけれど、ある日、速水機関とやらのボス・藤田進に呼び出され、一回限りの約束で、下部組織の麻薬密輸のテコ入れを引き受けることになる。が事はそれだけで終わるわけもなく・・・。 ってオハナシですが、やっぱり鶴田浩二のド真面目顔はステーキハウスのオヤジにしか見えず、この顔で麻薬取引だの何だのと言われても、正直、違和感は拭えないんですけれども。ただ、まあ、金子信雄よりはスゴ腕のキレ者なんだろう、ってのは確かに、見れば充分伝わります。 こんな優秀な人材を組織が簡単に手放す訳もなく、一回限りの約束のはずが、深みにはまっていってしまう鶴田浩二。 内なる復讐心を胸に秘め、ついに鶴田浩二は組織の殲滅を図ることになるのが、お約束のクライマックス、なんですけれども、藤田組と金子組をタブらかして互いに戦わせよう、っていうズルさが、『用心棒』のミフネなら許せても、これが鶴田浩二だと「その顔で、なんて卑怯なんだ」と言いたくなってしまう。二枚目のツラいところ。 ズルくても何でも、その結果、クライマックスはしっかりと一大銃撃戦へと相成りますので、その辺りはご勘弁を。 という訳で、主役はもうちょっと二面性を感じさせる俳優さんの方が良かったのでは、という気もしますが(中国人役の安部徹はさらに似合わない気もしつつ)、一方で、西村晃は見事にハマリ役。主人公を慕いつつ、しかしついつい要らぬ事を仕出かしては主人公に迷惑をかけてしまう、まさに、疫病神そのもの(笑)。彼と主人公の何とも言えぬクサレ縁を目の当たりにすると、この映画の主役はやっぱり「面倒見良さげ顔」の鶴田浩二でよかったのかな、という気もしてきます。どっちやねん。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2019-07-13 09:34:00)
2779.  大脱獄(1970) 《ネタバレ》 
砂漠の真ん中にある監獄に集められた、この上もなく薄汚いオッサンたちが、邦題が「大脱獄」ってんだから脱獄するんでしょうが、待てど暮らせど一向に脱獄しない、まあ、そんな映画です。 主人公のカーク・ダグラスが、ここではマッチョなイメージではなく、メガネをかけて飄々としたキャラクターで、それなりにいい味は出してるんですけれども。でも薄汚いオッサンのひとりには、違いない。加えて、ムダにオバチャンのヌードが出てきたりするもんだから、画ヅラの冴えないこと冴えないこと。監獄もボロボロで、ここまでくるとかえって、およそ脱獄する気も起こらんわな。まあ一応、厳重に見張っているらしいんだけど。 で、終盤、ようやくというか唐突にというか、脱獄する・・・というかもうワケの分からん大騒ぎとなって、この辺まで来ると、この映画、マトモに物語を追いかけてはいけなくって、もしかすると一種の寓話か何かなんだろうか、と思えてくる。音楽は底抜けに明るくってコメディタッチ、だけどやたら人が死にまくり、これはきっと何かの喩え話みたいなもんなんだろう、と思うんだけど、そう思うとさらに意味がわからなくなってくる。 単なるハチャメチャなオハナシで、それ以上でも以下でもないのかも知れませぬ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-06-17 21:04:12)
2780.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
もちろん、あの東宝怪獣たちが最新のCGで再現されてるのを観りゃあ、とりあえず「うわぁ~」とテンション上がっちゃうのですが、その一方で、「何だか、最近の映画でよく見るタイプのCGモンスターと大差なくなちゃったなあ」とも。妙な既視感が。 かつてのキングギドラって、まったく無表情の3本の首が、機械的かつテキトーにカクカク動いてたのがかえって不気味で、味があったんだなあ、と改めて気づかされます。ああいうローテク感ばかりは、CGではなかなか出せないし、出して欲しくもありませんが(スパイキッズ3みたいな例も、あるといえばありますが)。 うん、まあ、でも、やっぱりカッチョいいよねえ・・・。 2014年ゴジラでは、いかにモンスターの存在をデカく見せるか、多くの工夫が凝らされていて、その点では本作は2014年には及ばない印象。2作目ということもあってインパクトも薄れてます。でもカッチョよい。 問題は人間たちのドラマ部分。別にゴジラ映画で人間ドラマなど期待してはいないけど、それにしたって、登場人物たちの存在感の無さ。動かない、何もしない。せめて、乗り物を乗り換えたんだったら、映画の中で乗り換えろよ、と言いたくなっちゃう。映画の登場人物ってのは、歩くなり走るなり、メシを食うなり、ハナクソほじるなり、何でもいいから映画の中で「動作」を見せてこそ我々も感情移入できるんであって。 およそ、お飾りにも、なってません。
[映画館(吹替)] 6点(2019-06-08 04:21:52)(良:1票)
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