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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 791
性別
自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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261.  ボーン・スプレマシー
とにかくすさまじいアクションに脱帽。 対人の格闘は前作よりさらに緻密になっていて、初期セガールを思わせる。 特に元同僚?を訪ねたシーンでは、技量の接近した相手との何でもありをかなりスリリングに表現。 刺殺、目つぶしをねらった攻防や小道具の使い方が上手すぎて手に汗握ります。  今作は前作のようなだんだんと明らかになる筋ではなく、目的に向かう筋なので、キャラ同士のやりとりが白熱化します。 スピーディな台詞回しが小気味良く、そういう部分の演出の巧さが光っています。  追い込まれてからのプロットも秀逸。ボーンと敵のパワーバランスの変化なども凄く上手く作られていて感心しきり。大満足でした。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-10-04 17:46:51)(良:2票)
262.  ボーン・アイデンティティー
ものすごいアクション。 マーシャルアーツ的な格闘を、ダンスに見えないぎりぎりのところで見せる巧さが凄かった。 話の筋も凄く良く、何で?って言うのが感情移入に拍車をかけてくれた。 スピード感も凄く、のめり込んだらあっという間にエンディングになっていると思う。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-10-04 17:39:14)
263.  炎のメモリアル 《ネタバレ》 
絶望的な状況で追憶がフラッシュバックするっていう設定がすごく好きです。 消防士たちも全然諦めないし、その姿がすごく良かった。 ラストの作りもやるせないですね。すごく感動しました。  少年少女どもが見て、職業観を育ててくれるような小さめの感動作品っていうものを丁寧に作れるっていうのはすごく立派なことだと思う。 良い役者を贅沢に使ったこういう作品を見られるというのはとても幸せなことです。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-10-04 14:38:07)(良:1票)
264.  ネコのミヌース
これはオモシロい! 猫度が相当高く、猫好きには超おすすめですよ。 他の方も書いていますが「こねこ」より面白かった。廃盤らしく見た後すぐにDVDを買ってしまわなかったことを後悔しています。  ストーリーもしっかりしているし、子供に向けてしっかり作り込まれている雰囲気もとても良い気分になれます。 それから吹き替えの完成度がものすごく高いんです。楽しい雰囲気にグッと引き込まれました。吹き替えで鑑賞するのもお薦めです。
[DVD(吹替)] 8点(2008-10-04 14:28:42)
265.  仄暗い水の底から 《ネタバレ》 
前半の気味の悪さは良かったんですが、いきなりラストまで一直線でテレビゲームの脚本みたいになってしまって、ショボショボです。 ウワァだれかに伝えたい。このショボ感を。 DVDを半額クーポンで借りてきてしまった!スッゴい損した。  何で日本の映画って空想オチとか夢オチとか、客に丸投げオチとかに逃げるんですか??? この負の連鎖はもはや伝統芸能の域に達しているのではないかと。 着信ありと並ぶ日本ショボ映画。 宮崎アニメがあるから良いけれど、日本映画は本当ならこんなもの作る余裕があるわけ無いと思います。 ジブリが徳間から独立後ポニョのムック本まで売ってます。節操ないですね角川書店って。
[DVD(邦画)] 3点(2008-09-29 02:45:01)
266.  ドーン・オブ・ザ・デッド 《ネタバレ》 
面白かった!  ホラー映画は嫌いなんですが、コイツは凄かったです。ゾンビが走って追いかけてくるのはやはりこういう風にただ走っているだけではない、作り込みがしっかりしてる見せ方でないと全然怖くないですね。28日後とは完成度が違う。  ショッピングモールに籠城するあの絶望感。旧作のような美的感覚と引き替えの、心がギュッと掴まれるあぁもう駄目だっていう雰囲気がジワジワって来ながらも、スピーディーに、現代的に演出される見せ方。最高。  籠城冒頭の噴水での血の伏線はどこ行っちゃったの?忘れちゃったの?ってう部分のみつっこみどころ。ホラー映画ではまれに見るつっこみどころの少なさです。そういう隙があるところも偶然にしろ巧く作用していて、重すぎない雰囲気も良くとにかく凄く面白い。  エンドロールのdisturbedによる”dawn with the sickness”とともに流れるエンディング(一緒に流れたか失念してますが)も絵と合いすぎて最悪な気分にさせてくれてくれます。  とにかくなんか凄いホラー映画を見ちゃったなと。映画館で見たかった。ホラーがあまり好きでないという好き嫌いでこういう大損をする。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-09-28 16:24:29)
267.  少林サッカー
あぁ・・・、これは性に合わないと厳しいというか・・・ 途中まで笑えるんですけど、なんか腑に落ちない感じが。 だって現実の中国代表のサッカーなんかもっとえげつないじゃないですか。 相手選手が病院に搬送されて手術するような、選手の背中に跳び蹴りを笑いながらするとかそういうイメージ。  この映画って決してそう言うつもりはないでしょうけど、中国国内に対しては別にギャグで作られた訳じゃなく、もしくはギャグのつもりで作っていても現地の人には笑いの観点が違いすぎて、多くの人は正しいものと思って見ているんじゃないでしょうか。  ギャグじゃなくて、現実にやっていることを笑って楽しいことにすり替えてるんじゃ・・・とおもうともの凄く後味が悪かったです。
[DVD(吹替)] 2点(2008-09-28 15:32:46)
268.  トータル・フィアーズ 《ネタバレ》 
ものすごい話です。何しろアメリカ国内で小規模とはいえ核爆発テロが成功してしまいますから。 演出にちょっと軽さが感じられましたが、テロリストの恐ろしさって言うのが本当にいやでいやでしょうがないあたりの見せ方は凄く良かった。  核兵器の恐ろしさが足りない、という意見もありますがアメリカの人たちはそれを使う人たちに恐怖していてその絵的惨状にはそれほど興味がないようです。 原作本にあった徹底的かつ妄信的な、テロリストの本質的な恐怖がハリウッド的に落とし込まれていることに落胆しているよう。  実際はアメリカの人たちは核兵器の恐ろしさや、科学的な見解などは日本人がテレビで教わっている以上に認識が高いようで、検索すると日本語ページよりも英語の方が多い。 となれば映画での扱いは、もう知っていることよりも、映像的な悲惨さよりも、狂信的な人間が使いそれが起こりそうなとき、起こってしまったときにどんなことになるのかと言うことにつきるかと思います。  そういう意味ではこの映画は迫真さに欠ける部分があり、決して完璧な作りではありませんが、核の悲惨さの表現だけよりも一歩も二歩も進んだ主張があると思います。
[DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-09-26 23:26:08)
269.  着信アリ 《ネタバレ》 
なんだこれ。マーケティング丸出し。  いろんなところからいただいてきた設定が、まるで機能していないような。最後は電話関係ないし、雰囲気夢オチみたいなラストだし。同人映画ですね。  せっかく有名作品の設定を豪快に盗作してるんですから、割り切っておもしろく作ればいいじゃないですか。何ですかね、秋元康って言う人の資金集めなんでしょうか?お話として根本的に機能していないし、こういうことでお金がもらえる業態って言うのは凄く楽だろうなぁって言う感じです。  それよりそうそう、特典映像の気持ち悪いオジサンの方が不愉快で不気味ですね。
[DVD(邦画)] 2点(2008-09-23 18:24:48)
270.  ハウルの動く城 《ネタバレ》 
正直おとぎ話パートは面白いんですが、どうやって終息させるの?って当惑しながら見てたら最後投げちゃいましたね。 愛は世界を救うって方向性・・・。世界滅亡予言をカルト芸能人が語り合う特番じゃないんだからそれはちょっと。 ナウシカもそうですが、世界や自然を責任者張本人の考え方を変えて「救う」っていう考え方おかしくないですか? 戦争犯罪者が壊したものは残された者が平和になったあとの世界で永遠に直し続けなきゃいけないし、破壊や殺しの罪は壊した以上の重さで償わなければならないし。 その点に関しては事情による情状酌量なんて無いんですが、どうもアニメは都合が良いというか、善悪や反省の概念を曖昧にみせてそう思わせてしまう部分があって怖い。 現実世界に、見方を変えれば善にも悪にもなるなんてあるでしょうか? やってしまった戦争犯罪行為に見方なんて無いのが現実なのに、日本のアニメになると悪にも事情があったり、善悪が逆転してしまう演出が巧妙で欺瞞に気づかなかったり。 宮崎駿が、もののけ姫以降にこういう人の命や自然を知らないうちに軽視してしまうストーリーを作ってしまったのは残念。 台詞一つ一つは悪への批判であるのに、プロットがテレビロボットアニメ的で本当に残念な映画になってしまっていると感じました。
[映画館(邦画)] 4点(2008-09-23 02:20:30)
271.  トランスフォーマー
映像に驚愕! ストーリーはつっこみどころでできあがっていると言うくらいザルなんですが、とにかくすさまじいアクションです。 金がかかっているとCGIは完全に実写を超えると言う良い見本になっています。 スピード感もありますし、雰囲気も良いです。 映画館で見た人は非常にラッキーだと思います。 家でみるなら大型液晶で出来ればブルーレイかアップコンバートされたDVDで観たい映画です。
[映画館(字幕)] 8点(2008-09-15 17:28:49)
272.  デトロイト・メタル・シティ 《ネタバレ》 
なんだこれオモシロっ! 漫画の方はだいぶ以前に読んでいます。映像化されるだけの映画は嫌いなんですが、こいつは映像化されるだけ以上のものではないような気もするんですが、だがそれが良い。 爆笑しました。  主人公の気持ち悪さがただごとではなく、それだけでもおもしろいんですよ。 あと信者のみなさん達、相当おもしろいですね。 なんて言うか、こういうコメディだと再現度を楽しみにいくっていうのはアリですよアリ。  もう全然知らない人がそこら中でつっこみまくってるんですよね、 「クラウザーさん走りすぎだよ」「オイオイいやな予感するぞ」「猟奇的だな」「(カジヒデキ)ご本人登場だな」「長寿かよ!」「カミュさんそれだけ?!」「マツケンキモ!」「マツケンカワイイィ!」などなどほぼ満席で所々みんなが普通につっこんでます。 で、客のつっこみに爆笑する別の客、なんか日本の映画館じゃない! しかも明かりがつくまで誰も立たない!なんか凄い体験をしたような気がしてなりません(笑)   が、性質上賞味期限が切れた後に家で見るのは厳しいような気がする。
[映画館(邦画)] 7点(2008-09-15 17:21:19)
273.  キングダム/見えざる敵 《ネタバレ》 
非常に考えさせられる内容。  日本人からは「それで復讐する訳ね、銃撃戦で」というイメージしかわかないんですがこの映画の内容はそういうものでもなかったようです。 欧米では、中東で働く多くの労働者を危険から守らなくてはならない訳で、何の理由もなく石油がほしくて基地を置いたり介入したりしているわけではない。 日本が基幹産業として国外に大きな組織を維持していないので、このあたりにどうしてもぴんときません。 ただ、居住区の男性が働きに来ているだけなのに、居住区内で家族が虐殺されたということを抗議しているのをみていると、急に恐ろしくなってくるわけです。 主人公としても、本来は働きに来ているだけな訳ですが、それ以上の感情があるためギャップが生じてしまうあたり、客に状況を理解させるプロット非常に秀逸でした。 最後の台詞も、秀逸です。主人公の「みんな殺ってやる」という台詞と少年の「奴らをすべて殺してやるんだ」と言う台詞。言葉は同じなんですが全く違う意味の対比が恐ろしさを生みます。 一方はモチベーションのためのアヤですが、他方は言葉通りの原理。 理由のない殺しの動機を引き継いでいる怖さがジワジワと残ります。 祖父が大量虐殺犯であり、射殺されたことを大義を引き継ぐことと解釈する感性に果たして理などあるだろうか。  どう考えても悪いことだけはわかります。 外国人労働者が嫌いという感情だけで、虐殺して良い訳がない。写真で見ただけの人間を虐殺して良いわけが無いのに、こういう行為にあるわけ無い一分の理があるような論調だけは絶対におかしい。ただむかつくから殺してしまえば良く、その際には隣人や同胞が死んだって、後で悲しくなればモチベーション高まってまた殺せるじゃん的な考えに絶対に理があってはならないということはわかりました。   ふと思うことは、アメリカ人に日本人がイメージするような非があるのか、ということ。 優秀なビジネスマンとして、中東経済で現地の人たちと一丸となって活躍する彼ら。 彼らと現地の経済を守るため、国が現地政府と協力して行使している力は本当に悪だろうか。 加害者はガス抜きの対象を欧米諸国に、その手段を虐殺にしているだけで、アメリカが無くなってもその本質は変わらない。 他者の力や幸せを目にすると入ってしまうスイッチを持つ人たちの心、そこにスポットが当たらなかったことが惜しい。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2008-09-14 02:14:53)
274.  エンド・オブ・ザ・ワールド<TVM>(2000) 《ネタバレ》 
渚にてのリメイク。 重いです。滅亡が決まってしまった日々をどう過ごしたらいいのか。 なんの希望もない時間を自分ならどう過ごすだろうか。と考えてしまう。 直接的な惨状ではなく、残された人や物の悲しさと、残された者も死に行くという悲惨さが何とも言えませんでした。 ここ日本は、被爆国。核兵器の悲惨さを知っています。直接的な悲惨さを唯一知る国ですが、一方でその主張の中では人の命や人生ばかりにフォーカスされ現代の核兵器が起こすであろう大規模汚染については後回しな感があります。 また他方で、悲惨さを知っているはずなのに、一部の人が危ない国に原子力開発製造設備を平気で売ってしまう。しかもニュースで流れていても広島以外には誰もが無関心。 何となくこういう部分が先進国中から見透かされているような気もします。 無惨な死体や惨状を描くのが被害者の美学であり、一方的に通る理屈という日本映画の古典的な手法とは一線を画します。 世界中がおそれていることを、正直に描いている映画です。 この国がこういう結末に荷担してはいないかと思うといたたまれない。こういう結末が来たらすべての命が無くなってしまいます。
[DVD(吹替)] 7点(2008-09-13 17:14:56)
275.  ディスタービア
普通におもしろかったです。 キッズ向けの映画でしょう。明快でした。 映像や見せ方、演技がハイクオリティ。 鑑賞する子供たちに思いっきり楽しんでもらおう、というのが伝わってきました。 こういう映画を真剣に妥協と工夫で作ることが出来て、みる側と利害が一致してるのがハリウッド。 仮装大賞かなにかと勘違いして俳優を絵に似せてメイクさせて、動画と漫画の一致度を上げてお金を取ろうとするのが日本映画。 子供向け映画一つとってもこういうレベルの差が悲しすぎる。 ハリウッドで言う60年代くらいの作風を、アメリカから輸入した新しい技術の改変でやってるんですから。 オリジナリティが薄くても、こうやって楽しさを引き出せる映画が増えてこないものでしょうか。
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-06 13:41:16)
276.  ジャンパー 《ネタバレ》 
面白かったです。 高校の半ばで人生から逃げ出してしまった少年じゃまぁやりますよねこういうの。 対象年齢が高校生までくらいなんでしょう。 何となく思うんですが、この国では映画フォーマットそのものが誤解されているような気がします。映画=他メディアよりも高尚、次世代文学のような誤解です。 こういうもんですよ、映画って。技術フォーマットとして実態はありますが、内容には多様性がありますからこういう対象年齢を絞った娯楽作品も違和感なしで受け入れられてます。 それといろんな映画が説明的じゃないことにつっこまれることが多いですが、これも映画だからそういうもんです。日本のアニメ映画以外だと単なる説明的な台詞とか場面挿入はある方が珍しいです。 何も考えずに見れば非常に面白いと思います、凄い映像技術を堪能できます。
[DVD(吹替)] 6点(2008-09-04 22:59:37)
277.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
映画だけを見ても、最近ならこの映画とランボー4とブラックホークダウン、それからホテルルワンダ、これらを見ると日本人が飲み屋で語り始める戦争観のずれが本当に恥ずかしい物だと分かります。 右だの左だのという実態のない妄想に逃げて、生活に具体的な利益が全くありません。 前世紀からとぎれなく続く戦争や紛争がいかにすさまじく、意味不明で、大戦中の戦争がいかにわかりやすかったかということがなぜ分からないのですかと思えるほど。 この映画でも一兵卒の視点では国土を守るための軍事行動で、その衝突であるということが分かる。ものすごく分かる。 戦闘に参加した双方の兵士たちが、色々な疑問や悲しみとぶち当たりながらも国土を守るためという理由があって戦ったことに、凄くドラマがあります。 そこで失った物に悲しみがあり、どこかでこうならないための選択肢がなかったかという議論になるべきところが、なぜか過去の戦争の話から思想に逃げてしまう国民性が悲しい。 一方で現代の紛争は、それが問題にならないほど残虐で悲惨。何がしたいのか分からないけど人が殺されて、それが虐殺ではなく紛争と言われたりします。 金を払うから殺してくださいと懇願するほどの拷問を受けて死ぬ人がたくさんいます。 昔の戦争で起こったことの悲しさと現代の紛争の悲惨さは本質が違います。 近代国家で言えば日本でやっているような反戦活動はもう先進国間では成就したと言っていいのではないかと思うほど。 そういう日本とは認識が違う世界で作られた、ドキュメンタリータッチの戦争映画ですから必然的にこの国では何が言いたいのか分からないという印象になるかもしれない作品です。 しかし旧世代の戦争の、起こったことの重大さを日本人以外の世界観から眺められる貴重な2時間です。 日本人の要求する史実や当時の国家思想、軍部の対立といったような四方山話がいかに世界平和と関係なく興味を持たれていないかということ、アメリカに解決してもらった平和実現を右左のトンチンカンな理論で語っているのかということを理解するインパクトがあります。
[DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2008-09-01 01:33:09)
278.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 
無駄なシーンがほとんど無く、これまでのように興味がどうしてもわかない人も散見されるレースとかの弩級映像シーンが挟まれないのが最高のテンポを生み出してます。 特に1のポッドレースのような好き嫌いがはっきり分かれそうな物がなく集中がとぎれないのが良い。あれはいらない側の人間にはどうしようもなく暇だ。ハリーポッターとかにもあるけど、メディアミックスするなといいたい。  最小限のつっこみどころのみで4以降に綺麗につながりますし、アクションとCGIのバランスも絶妙すぎで悶絶物ですし、とにかくこうして欲しいところを完璧に作ってくれたという感じでか。  暗黒面に落ちる動機が非常に人間的で良い。国家や組織の裏切り程度なら、辞めちゃえば良いだけなので嘘くさいんですけど、恩師と思ってた人の画策で子供もろとも奥さん死んじゃったらそりゃあぶっ殺す的に狂うんじゃないですかね。ネットで良く見かける、動機がどうのこうの、ほんとに自分の頭で考えてますか?って言いたい。  4以降が大変古い映画なので、そういうところも含めて現代の作品としては悪の概念が文芸調で、人間味があったりするのが逆に受け入れやすかったり。過去の集大成として完璧といえるのでは。 この映画を見終わった瞬間、20世紀の映画はもう終わったんだ。という感傷のような気持ちが、それが何とも心地よい。過去の良い時代の良い映画に最後の区切りをつけられる作品となった。善と悪という対立構造や悪の境界線という概念が懐かしい。  今の映画は、テロリストや猟奇殺人者のような全く会話が成り立たない悪に正義でも悪でもない「人間」が立ち向かったり立ち向かわなかったりと、現実世界の悪の扱い方そのものの映画が増えている。 そんな映画に疲れてしまっても、こういう戻れる世界があるって言うのがうれしいものだ。  あと、情報サイトに書かれた、ひょうひょうとしたレビューをカッコイイと思って真似してる人をネットにてよく見かけるけど、あれら見落とし凄いから!的外れ!!そんなもんに付和雷同するなと。 もうね、作った人に失礼。もっとリスペクトしろといいたい。
[映画館(字幕)] 9点(2008-09-01 00:41:12)
279.  スチームボーイ STEAM BOY
絵の迫力がものすごく、映画館で観られてよかった作品。 ストーリーは陳腐ですが、時代設定とか世界観がフワフワとした感じでよかったですね。 でも、これって家で観たらどうなんでしょうかね。 アトラクションみたいな物なので、テレビで観たら面白くないかもしれません。
[映画館(邦画)] 6点(2008-08-30 22:39:10)
280.  A.I. 《ネタバレ》 
タイトルの通り様々なタイプの人工知能が、それぞれの癖をだしていろいろなドラマを織りなしていくのが印象的でした。 最終的に、高度なルーチンで増殖し生活をしているAIはもはや生命かどうかという垣根を越えてしまっています。 必然定期に旧式の人工知能を搭載した主人公は、その人工知性体との対比で人間的にすら見えるというプロットが秀逸。 それまでの主人公は人間的な行為をプログラムされた人工知能で、母親としてインプットされた対象を寂しがるという行動が基盤になっているようなのですが、それが知性からではないことが気になって仕方がないのは彼が製品として生まれ存在しているからでしょう。 見せ方が上手い。 このせいでどうしても愛情や知性に感じられない、リアルな仕草との対比もとてもやりきれなくて良いですね。 終末的な雰囲気が公開当時、なぜか懐かしく感じられたのが思い出されます。 21世紀という時代が始まってまもなく、20世紀末を覆っていた終末感が実は作られた物だったんだ、ということにこの作品で気づきました。 ハリウッドはこういう文芸調のテーマにゴツンとお金をかけて作り上げてしまうのが凄い。 それだけに描写が細かくいろいろな感情が生まれるのでその時々で満足感が違う映画です。
[映画館(字幕)] 6点(2008-08-28 23:13:03)(良:2票)
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