281. スラムドッグ$ミリオネア
インド人が見たら、こんなのほんとのインドじゃないって言うのかも知れないけど、僕の想像してたインドそのままの作品でした。 インドの臭いが漂って来そうなくらい強烈にインドです。 クイズの問題と主人公ジャマールの人生を重ね合わせる手法はよく出来ていたと思います。 冷静になって考えてみると、知ってる問題が出たというだけのご都合主義ではあるけど、彼の人生が壮絶過ぎて、そんな些細なことはどうでもよくなる。 子ども時代に出会ったママンが凶悪で震撼したけど、大きくなって再会してみると意外に小物のチンピラのように感じられた。 それだけ主人公に感情移入して、子ども目線で作品世界に入り込んでしまってたのだろう。 終盤の盛り上がりも感動的だし、ラストシーンの描き方も大好きな感じでした。 残念だったのは2000万ルピーがどれくらいの価値なのかよくわからなかったことくらい。 [DVD(吹替)] 9点(2011-04-02 17:10:20)(良:1票) |
282. 東のエデン 劇場版 I The King of Eden
完全にParadise Lostに向けた前フリでしかなく、この作品を劇場作品として独立させる意味がわからない。 テレビシリーズで言えば2話くらいあれば描けそうな内容を82分に水増ししているのでテンポも悪い。 尺の長い劇場版ならではの試みに期待していたので、テレビシリーズの延長でしかない内容にはがっかりしました。 [DVD(邦画)] 5点(2011-03-26 12:44:20) |
283. 花のあと
この作品を要約すると、不倫ドロドロ時代劇を乙女剣士が恨み晴らします!って感じで、BGMにチャララーン♪って入れてくれたら最高だったんだけど、流石にそれはなくてがっかり。 でも、ちょっといい話的なラブストーリーも盛り込まれていて、好みな感じでした。 テンポの悪さや演出のぎこちなさもあって前半はやや退屈だったけど、終盤ちょっと盛り上がるシナリオは良かったと思います。 あと、どうでもいいことだけど、主題歌に一青窈を起用するセンスに脱帽です。 [DVD(邦画)] 7点(2011-03-23 16:06:11) |
284. アーサーと魔王マルタザールの逆襲
前作は一応のストーリーはあったけど、今回はストーリーらしきものが見当たらず、中途半端に終わってしまう。 流石にこれを1本の作品として評価するのは難しい。 映像的なクオリティは高いと思うけど、やっぱり映画なんだから話が無いとどうしようもない。 あと、相変わらずミニモイは可愛くない。 [DVD(吹替)] 3点(2011-03-07 13:20:02) |
285. 20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗
これは酷い総集編ですね。 広げ過ぎた風呂敷を回想シーンで説明するという手法にも呆れるけど、最終的な決着も回想に頼るというのが無能過ぎる。 [DVD(邦画)] 3点(2011-03-01 17:13:02) |
286. 20世紀少年 -第2章- 最後の希望
オッチョが教会に駆けつけるシーンとか、ともだちの復活シーンは良かったと思うけど、全体的にふざけた演出が多過ぎて興醒めしてしまう。 コミカルな演出が絶対に駄目とは思わないけど、限度というものがあるだろう。 個人的には木南晴夏くらいが許せる限界で、流石に小池栄子のテンションには付いて行けなかった。 シナリオとしては、いろんな伏線がそのまま放置されていて、この章だけでは判断できない。 残された謎が第三章で昇華されるなら、この繋ぎの章の価値も上がるのかも知れない。 [DVD(邦画)] 5点(2011-03-01 13:45:26) |
287. 庭から昇ったロケット雲
宇宙へのロマンを描いた作品かと思いきや打ち上げ許可を出す出さないといった大人の事情を描いた作品でした。 宇宙に行って何をするかとか、宇宙の素晴らしさみたいな話はほとんどなくて、ただ行って帰ってくるだけ。 主人公にあんまり共感できず、ただ頭のおかしいおっさんという印象でした。 [DVD(吹替)] 4点(2011-02-17 07:01:53) |
288. 真珠の耳飾りの少女
心まで描くの? フェルメールの絵に惹かれてしまう理由が少しわかったような気がする。 当時の生活や創作活動の描写が丁寧で興味深かった。 映像的にはまるで絵画のような美しさで、名画をテーマにした作品に相応しいレベル。 物語としては平坦な感じで、特に大きな事件が起こるわけでもなく、やや退屈な印象もあったけど、絵そのものの説得力がそれをカバーしていたように思う。 完成した絵をなかなか見せようとしない演出が冴えていた。 真珠に纏わるエピソードだけはいまいちピンと来なくて、もう少し感動物語に仕立てても良かったんじゃないかと思う。 ラストのオチも喜んでいいのかよくわからない複雑な心境です。 [地上波(字幕)] 7点(2011-01-28 03:13:00) |
289. 天国からの手紙
とりあえず邦題が酷い。 どう考えてもそれは禁句なのに。 あと、薄情な韓国女も酷い。 序盤の展開は明らかにピュアなラブストーリーの勢いだったのにあんなことになってしまうなんて、都会って恐ろしいですね。 どちらかというと薬局女の方がヒロインに相応しくて、そっちとハッピーエンドでもまったく構わなかった。 ラストは悲しいというか、可哀想というか、馬鹿というか、なんだかやり切れない感じです。 気が付いたら泣いてしまってたので、そんなに悪くない作品だったのかも知れません。 [DVD(吹替)] 6点(2011-01-21 13:07:06) |
290. バイバイ、ママ
頭のおかしい女の話を延々と聞かされる前半は不愉快なだけだったけど、ラバーボーイが産まれてから多少は見られる内容になった。 負の連鎖というのは恐ろしいもので、これを断ち切るのはなかなか難しい。 ラストはハッピーエンドかと思いきや確りと連鎖は続くというブラックなオチに恐怖を覚えました。 あと、サンドラ・ブロックは大好きなんだけど、存在理由がいまいち見えて来ない役どころで残念。 あのエピソードが物語にどう絡んでくるのだろうとちょっと期待してしまったけど、 結局はよくわからないままでした。 [地上波(吹替)] 5点(2011-01-16 05:46:50) |
291. バーティカル・リミット
これは笑えた。 ここまで壮大なコメディは珍しい。 次はどんな死に方してくれるんだろうとワクワクさせてくれる。 特に笑いながら死に逝くシーンは絶品。 [地上波(吹替)] 7点(2011-01-15 03:57:47) |
292. ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ
とにかくイルカが可愛らしい。 しかも、芸達者。 人間の方も実力派の粒揃い。 物語は実話ベースということもあってか、驚くような内容ではないけど、いい話ではあると思います。 泣くほどではなかったけど。 [DVD(邦画)] 6点(2011-01-15 01:55:45) |
293. 山のあなた 徳市の恋
基本的につまんないけど、役者がいいので意外に見られてしまう。 特にマイコの時代背景にそぐわない雰囲気がいい。 現代劇だと平凡な印象なのに時代劇だと何故か映える。 その他の役者も豪華な顔触れで、エンドロールだけなら名作の勢い。 コメディの演出が陳腐でまったく笑えなかったけど、それ以外は落ち着きのあるいい雰囲気でした。 [DVD(邦画)] 5点(2011-01-13 20:53:43) |
294. HACHI/約束の犬
実に手堅い感じのリメイクです。 過剰な演出はなく、淡々と描かれているのが逆に物悲しい。 ストーリーを知っているので、泣くほど感情は揺さ振られなかったけど、改めていい物語だなぁって再確認しました。 [DVD(吹替)] 7点(2011-01-07 05:10:30) |
295. 劔岳 点の記
せっかくいい役者を揃えてるのに勿体無いくらいに単調でつまんない。 登場人物の心の葛藤のようなものが全く描けてなくて、人物紹介だけで終わってしまってる。 登頂すれば少しは盛り上がるかなと思ったけど、肝心のシーンはカットされてしまって、あっさり登頂。 もっと濃厚な人間ドラマを展開してもらいたかった。 [DVD(邦画)] 4点(2010-12-02 06:03:02) |
296. 椿三十郎(2007)
見事に展開していくシナリオのお陰で、直ぐに作品世界に引き込まれた。 特に松山ケンイチと佐々木蔵之介の底力が発揮されていた印象で、大いに笑わせてもらった。 悪役側のコメディ担当の風間杜夫がややすべってたのが残念でしたが、全体としては非常に面白い出来栄えだったと思います。 [DVD(邦画)] 8点(2010-11-27 06:40:14) |
297. グッバイ、レーニン!
この作品はコメディではないような気がする。 へそくりの隠し場所を忘れたとこは爆笑したけど、基本的には切ない雰囲気の重たい作品でした。 壁崩壊前を懐かしんでみたり、皮肉の効いた風刺映画でもあるけど、どちらかと言うと家族の繋がりを描いたヒューマンドラマという感じ。 レーニン像が空輸されるシーンは印象的で、嘘がバレる演出としては天才的だと思ったけど、それでもまだ騙し続ける根性に感心した。 友だちもいい奴だし、イェーンや父親のエピソードも切なかった。 あと、ロシア娘が可愛くて、重たい雰囲気の中で清涼剤の役割を果たしていたんじゃないでしょうか。 それから、作品内容とはあまり関係ないけど、サンドマンの存在を知れたのは収穫でした。 パペット・アニメは大好きなので、機会があれば本編を見てみたいです。 [地上波(字幕)] 7点(2010-10-07 05:25:30) |
298. 21グラム
ストーリーがわかり難いので複雑な物語かと思ってしまうが、単に時間軸をバラバラにしてるだけで、実際の話は結構単純。 意味深なタイトルに絡めた衝撃のラストがあるわけでもない。 3人それぞれの事情も理解できるし、同情もするけど、心臓を取られた上に奥さんまで寝取られた旦那さんが不憫すぎて、3人の不幸が霞んでしまう。 まあ、でも、映像的には斬新な感じでしたし、なんだか希望の持てるようなラストで良かったんじゃないでしょうか。 新たな命も芽生えたわけですしね。 飽くまでも旦那さんのことを抜きにして考えた場合の話ですけどね。 [地上波(字幕)] 6点(2010-10-05 04:27:39) |
299. 余命1ヶ月の花嫁
実話なので仕方ないのかも知れないけど、物語に捻りがないので退屈に感じます。 端的に言うと、癌になって死ぬだけの映画。 タイトルはキャッチーな感じだけど、余命1ヶ月の人を無理矢理に花嫁にしちゃっただけ。 あと、ブスと断言されてしまった子役の娘が不憫でした。 [地上波(邦画)] 4点(2010-10-05 00:05:45) |
300. 252 生存者あり
興奮すると笛を吹く幼女。 水槽のフィルターで輸血。 生き埋めの幼女が252。 海猿無双。 見所はこんなところでしょうか。 酷い作品だったけど、結構笑えました。 [地上波(邦画)] 4点(2010-10-01 22:56:16) |