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281.  太陽はひとりぼっち 《ネタバレ》 
解らないことが何よりも解ることって存在するとすれば、この映画の持っているあのけだるさ、乾いた空気、何とも言いようのない張り詰めた空気、物語としてははっきり言って面白くもないし、何が何だか解らない。また「解らない」を連発するヒロインともう一人の男、この二人の美女と美男子の繰り広げる愛についても、解らない部分がある。しかし、何故かこの映画は解らないことが多いにも関わらず退屈することなどないのが、これまた自分でもよく解らない。他人には理解出来ないことが男と女、この場合で言うと、二人の心情、気持ち、言葉なんていらない。愛に言葉は不要であるとでも言っているようです。余計な台詞、説明を一切、省くことで、観る者に対して考えさせる。不思議な感じの作品だと思わずにはいられなくなる。それこそこの映画の中で言っているようで、それにしてもヒロインのモニカ・ヴィティの美しさ、異常なほどの怪しさの中に見え隠れする女としての色気は一度、観ただけで忘れられなくなりそうです。
[DVD(字幕)] 7点(2008-05-17 19:46:19)
282.  イチかバチか
川島雄三監督の遺作となるこの作品、これは面白い。やはり川島雄三監督はただ者ではなかった。遺作にしてこれだけのものを見せてくれたことにまずは感謝したいと思う。正にタイトルの如く、イチかバチかの大勝負に打って出る社長と市長との人間模様を描きつつも、人と人との結びつき、絆のようなものを描くこの川島雄三監督という人の持っている人間的観察力みたいなものをこの作品の中からも見ることが出来て良かった。川島雄三という監督は凄い傑作、それも大傑作を撮ったかと思えば、とんでもない失敗作、つまりは凡作も沢山、撮っているけど、最後の作品がこれだと言うことは、もっと長く生きていたらまだまだ、沢山の面白い作品を撮っていたと思えると、何だか心が痛むし、物凄く寂しい。僅か45歳という若さでこの世を去ってしまったこの川島雄三という監督の死は日本映画界においてとても大きな損失だと思います。最後にもう一つ!個人的願望として高峰秀子主演の川島雄三監督作品が見たかった。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-02 21:30:52)(良:1票)
283.  暗黒街の対決
岡本喜八監督らしいと言えば確かにその通りなんだろうけど、アクションシーンの切れ味の良さなど見所もあるし、つまらなくもない。ただ、何か物足りなさが残る。三船敏郎に絡む鶴田浩二が刑事もののアクションものなのに、まるで任侠映画の時とほとんど変わらないのが気になって仕方ない。岡本喜八監督の作品の常連さんがここでも見られるのは嬉しいが、岡本喜八作品としてはごく普通の感じにしか思えない。司葉子のあのママ役もちょっと違和感が残る。所々、笑えるものの、あと、一押し足りない。けして、つまらなくはないのでこの点数ですが、岡本喜八作品としてはやはり普通の感じがする。
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-04-28 15:57:14)
284.  小早川家の秋 《ネタバレ》 
うわぁ~これは何たる豪華な顔ぶれだ!小津映画に森繁久彌ってのがまずは何より考えてもみなかった。加東大介と二人でバーにいる場面を見て、何だか小津映画であることをすっかり忘れてしまいそうになる。「社長」シリーズでも観ているようです。小林桂樹も出ているし、また司葉子もこれまた「社長」シリーズを思わずにはいられない。その他小津作品の常連さん達が大勢出てくる。しかしながら小津映画でもあるようで、何だか成瀬作品を観ているようでもあり、山茶花究に団令子が出てきて、川島作品を観ているようにも思える。それでもやはり作品の内容はどこをどう観ても小津作品である。中村雁治郎の頑固な父親と娘、新珠三千代のやりとり、原節子に対して賭けに勝って「はい」と手を出して100円請求する司葉子、この二人のやりとりが面白い。そうそう、かくれんぼの場面での中村雁治郎も笑える。浪花千栄子の京都弁の美しい言葉使いもこれまた一度、聞いただけでいつまでも耳に残りそうなぐらい上手い。そんな色んな意味で笑えたり、味わい深かったりと小津作品らしいなあと感じることが出来て良い。ただ、ラストの恐いあのカラスと不気味な音楽はどうにかならなかったのかなあ?まあ、何だかんだ言いながらもよくぞこれだけのキャストを集めていながらも誰一人として疎かに描いてない小津監督はやはり凄い監督さんだと改めて思いました。
[DVD(邦画)] 7点(2008-04-26 15:24:13)(良:1票)
285.  越後つついし親不知 《ネタバレ》 
水上勉という作家は人間の業、悲しさ、刹那さを描かせたらこの人の右に出る者はいないのではないかと思うぐらい本当上手い。人間として生まれてきた以上、男と女である者のそれぞれの悲しさ、刹那さを上手く描くものだとこの原作者の小説を読む度にいつも思う。そんな原作の持つやりきれない部分、気持ちというものをこの映画はストレートに描いている。何と言っても佐久間良子の美しさと小沢昭一の演技、更に三國連太郎、この三人がいずれも素晴らしい。人間の心にある欲望、悲しさが画面をそして、演技を通してどんどんと迫ってきます。好きでもない男(三國連太郎演じる権助)に無理やり倒された挙句に子供まで身ごもったおしん(佐久間良子)の女としての悲しさにまた、友達とばかり思っていた権助に騙され続けた留吉(小沢昭一)の何とも哀しいことと言ったらない。心の底から愛し、結婚したおしんの産まれてくる子が自分の子だと信じきっていたのに、自分の子ではなく、親友、権助の子であると知った留吉がおしんを泥だらけの田んぼの中に顔を押し込み、殺してしまうという悲劇、泥だらけのおしんを抱いて一人、去っていく場面で通りかかる子供達の楽しそうな歌声とは反対にあまりにも悲しくて涙が出る。自らの手でおしんを殺してしまった留吉がおしんの身体を拭く場面、服を脱がし、裸にしたおしんの胸に顔を埋めて泣く留吉の姿、小沢昭一の演技に、佐久間良子のおしんの美しい。いや、美しいなんてもんではない。美しすぎる死に顔にも涙が止まらない。何て惨酷なこの物語に観ていてやるせない気持ちにさせられる。この何ともやるせない気持ちになるものこそこの話の原作者である水上勉という作家の持ち味があるような気がしてならない。ラスト、自分を騙し続けた権助に対し、復讐しようと崖の上から落とそうとして二人揃って落ちていく場面を見て同じ水上勉原作で内田吐夢監督、そして、この作品にも出ている三國連太郎主演の「飢餓海峡」を思い浮かべずにはいられない。あちら(飢餓海峡は犯罪映画であり、社会派映画でもあり)、こっちは勿論、社会派の映画でもあるが、恋愛映画の色合いが強くて色合いは違うものの、作風は似ている。いずれにしても何ともやりきれないそんな切ない感じが映像からも伝わる力作という意味においては変わらないと思いました。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-04-26 15:19:19)(良:1票)
286.  座頭市喧嘩太鼓 《ネタバレ》 
大映としてはこれが最後の「座頭市」作品となるシリーズ第19作!相変わらず勝新の座頭市にはオーラが漂う。殺陣のスピード、切れ味とも申し分なし、映像的にも美しくて良い。しかし、残念にことに市の命を狙うべくアウトロー、一匹狼的な男、佐藤允といい、西村晃といい、この画き方は何なんだ?特に西村晃の画き方、使い方など勿体無い。佐藤允のラストの決闘、一騎打ちにしてもあのうるさい音楽が邪魔で緊張感がいまひとつ伝わってこない。最後に今まで観てきたこのシリーズの中にあって、今作のヒロイン、三田佳子はシリーズ史上最大の大物女優だと言えよう!そんなヒロインを最後置き去りにして去っていく市には、えっ?何か違うやろ!と感じがしてならない。市と共に行動する藤岡拓也の役が一番儲け役の気がする。けして、つまらなくはないし、見所十分なのに全体的に納得出来ない部分が多すぎて引っ掛る。
[DVD(邦画)] 6点(2008-04-13 13:07:52)
287.  男と女(1966)
確かにこれは「男」と「女」の映画だ!男と女さえいれば一本の映画が出来てしまうというようなそんな感じの作品です。あのモノクロの映像美の美しさと有名な音楽は耳に残る。そして、男と女、二人の会話、けだるい雰囲気、どこをどうとってもフランス映画!個人的好みで言えば、特に面白いとは感じないものの、だからと言ってつまらなくもない。5点にしようか6点にしようかで迷うものの、アヌーク・エーメの美しさには本当にまいってしまう。よって1点プラスして、6点!
[DVD(字幕)] 6点(2008-04-03 22:13:33)
288.  娘・妻・母 《ネタバレ》 
いや~何と言うべきか?成瀬映画の常連さん勢揃いの上に観ていて何だか成瀬作品を観ているようで、小津映画、黒澤映画、またまた川島雄三に岡本喜八といった作品でも観ているような何か不思議な錯覚に陥りそうなほどのメンバー達、相変わらずお金の問題やら家族の問題など鋭く描く成瀬作品ではあるものの、成瀬作品にしては物足りない。平凡な感じがする。成瀬作品の最大の持ち味であるドロドロした中にある希望のようなもの、または人生に対する惨酷さ、皮肉のようなものがあるにはあるが、少し欠けている気がして、他にも原節子と高峰秀子の競演は十八年ぶりとなるらしいが、原節子に比べて高峰秀子が影が薄い。どうも扱いが中途半端な感じがするのが不満です。それと原節子と仲代達矢の二人だけのシーンもちょっとダラダラとしている感じがしてならない。そんな中にあって相変わらず愚痴、不満たらたらな杉村春子は上手い。そんな杉村春子のことを「お母さんたら、私が夜中に水飲みに起きて戸を開けるとギョロットした顔で私を睨むのよ。お母さんたら、夜中も寝ないで起きているのよ、きっと」なんて言い放つ草笛光子には大爆笑!いやあ、本当にずっと寝ないで起きてそうです。
[DVD(邦画)] 6点(2008-03-30 11:12:53)(笑:1票)
289.  かくも長き不在 《ネタバレ》 
第二次世界大戦の真っ最中に夫をナチスドイツ軍に連れ去れらた妻を演じているアリダ・ヴァリの心の美しさ、人間的な温かさが染み入る。これはどこから見てもいかにもフランス映画らしい優しさのあるドラマ!戦争映画ではあるけど、戦争シーンを描くことなく戦争の傷跡、傷みというものを描いている。ここらがいかにもフランス映画らしくて良い。ハリウッド映画がよくやるようなドンパチ、ドンパチの戦争ものとは違う。記憶を失い放浪者となってしまった夫の記憶を取り戻そうとカフェで思い出の曲を流しダンスをするシーンが何とも言い難い印象を残しそうなほど心に染み入る。フランス映画を見ていて思うのは、こういう映画作り、ムード作りの上手さを毎度ながら感じます。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-02-27 20:29:35)
290.  ニッポン無責任時代
この映画は疲れた一般サラリーマンへの励まし!毎日、毎日、朝早くから働くサラリーマン達への植木等演じる「平均」と書いてたいらひとしからの応援歌!つまり解り易く言うと「人間賛歌」そういう映画!少なくともこの映画を観て救われる。疲れが吹っ飛ぶ。気分が楽になる。そう思う男達、平社員が私も含めてこの世に大勢、いると思います。
[DVD(邦画)] 8点(2008-02-25 21:28:46)
291.  マタンゴ 《ネタバレ》 
「マタンゴ」何てタイトルなんだ?たった一文字「マ」があるとないとでかなり違ったイメージを抱かせる。「タンゴ」と「マタンゴ」では明らかに違うだろう!「タンゴ」だと踊りだしたくなる。ところがこれがたった一文字「マ」の字が加わるたけでかなり違ったものになってしまう。「マタンゴ」だと踊りだしたくはならないだろう!踊るよりもまず間違いなくぶっ倒れてしまうだろう!「マタンゴ」いやあ~何だかわけの解らない意味不明なタイトル、そして、見ているとこの映画のマタンゴなるあの何とも不気味な形と色をしている物体、その正体がキノコであるという恐ろしさ、もしもこれがキノコでなくて違う食べ物だったら?マタンゴの正体が毒キノコであるからこそのこの不気味さ、そして、そんなマタンゴに囲まれ美味そうにキノコを食べる水野久美の顔付き、あの口元のいやらしさ、もしも、私がキノコだったらスーパーマリオに喰われるよりも絶対に水野久美に喰われる方が良い。そのぐらい水野久美のキノコを食べる時の美味しそうな食べ方が忘れたくても忘れられなくなりそうです。えっ?何々?水野久美に喰われるならスーパーマリオに喰われる方が良いって?そうかなあ?どうせ喰われてしまうならスーパーマリオよりは女性としての怪しさ、フェロモン全開の水野久美に喰われる方が良いじゃん!私が男だからだって女の人ならそう言うかもしれないけど、男ならきっとそう思うはずです。これは男心を上手くくすぐりながらも人間のエゴイズム、嫌らしさを描いた何とも不気味で本当に恐い恐い映画です。間違っても幼い子供に見せる。お奨めする。一緒になって見るような映画ではありません。
[DVD(邦画)] 7点(2008-02-24 17:23:11)(良:1票)
292.  二階の他人
山田洋次監督のデビュー作ってことらしいけど、なるほどね。こりゃ確かに山田洋次監督らしいし、どこをどうとっても山田洋次監督ならではの人間的描き方、アパートの住民の人間模様、ちょっとした喧嘩の場面、弟を叱っている兄、その時の母親の涙、ここで何を言うかと思ったら「ちょっとションベン行って来る」て、おい!おい!寅さんそのものやないか!全体の出来、面白さという意味では監督デビュー作品らしく、まだ山田洋次監督の喜劇としての本領は発揮されてないけれど、所々で感じる後の「男はつらいよ」シリーズに通じるそんな内容になっていると思いました。
[DVD(邦画)] 6点(2008-02-23 16:36:02)
293.  ガス人間第一号 《ネタバレ》 
ガス人間?何やタイトルだけ見ると下手なB級SFホラーものかと思うが、とんでもない。これは明らかに恋愛映画だ!それもそこらの生温い恋愛ものなんかとは全く違う。人間の持っている矛盾、身勝手さが描かれている。あの博士の自己満足の為だけに犠牲にされてガス人間となってしまった水野(土屋嘉男)の怒り、その怒りの先が自分をこのようなガス人間へと変貌させてしまった博士を殺し、そして、自分をまるで何かの見世物のような眼でしか見ることの出来ない周りの者への怒り、その怒りが観ていてもよく解るし、誰だって、水野と同じ立場になったとしたらきっとそうする筈です。そんな中で出会った一人の女性、八千草薫演じる藤千代との恋、自分がもう普通の人間でないことを知り、それを藤千代にもばらすあの牢屋の場面、藤千代の水野に対する思いが伝わる最後の能の場面、観客の汚い野次にも屈することなくガス人間である水野の為に藤千代が踊りを見せる場面、そんな踊りの横で黙々と太鼓を鳴らす左卜全の老人の姿もやたらと悲しい。例え、恋する相手がガス人間だろうと最後の最後まで踊りを辞めずに死んでいった藤千代こそ本物の人間とてしの愛情を感じることが出来る。タイトルだけでつまらない作品だと決め付けて見ない人がいるのではないかと思いますが、これは間違いなく人間ドラマとして、また恋愛ものとして見応え十分の作品です。個人的感想としては出来ることなら藤千代とあの老人の二人だけでも最後は助けて欲しかった。いや、ガス人間となってしまった水野も元の普通の人間に戻って藤千代と目出度く結ばれてくれたらと願うし、心からあの二人が結ばれることを望んで見ていた。その点が残念ではあるが、それでも素晴らしい映画に間違いはないと思う。最後にもう少しだけ言わせてもらうと、あの歌舞伎の場面、能の音楽を聞いてたら川島雄三監督の「しとやかな獣」が観たくなってしまった。
[DVD(邦画)] 8点(2008-02-17 13:33:09)(良:2票)
294.  縞の背広の親分衆 《ネタバレ》 
川島雄三作品の常連、フランキー堺に森繁久彌の競演てだけでも喜劇ファン、そして、川島雄三ファンであり、直且つマキノ正博(雅弘)ファン、もっと絞るなら「次郎長三国志」ファンにはたまらない。そこに更に渥美清までが加わるという何と言う豪華な顔ぶれだ!森繁久彌演じるヤクザな男の見せる歌声、口上ぶりはまるでマキノ映画のあの森の石松を連想させる。これだけ書けばそりゃあ、凄い映画だ!傑作間違いなしだろう!と思うだろうが、いやはや、これは完全なる失敗作としか言えないぐらいのとにかく滅茶苦茶な展開と色んな要素を取り入れてのパロディぶりなど、色々とやりたい放題の作品になっていて、う~ん?難しい。本当ならどう考えても駄作も良いところで、どんなに頑張ってみても精々3点が良いはずなのに、何だろう?これだけの滅茶苦茶な内容で明らかに出来も悪いのにその不出来具合が妙に嬉しかったりもするからこれまた不思議だ。はっきり言ってよぼとの川島雄三信者でない限り、この映画を評価する人はまずいないと思う。私は川島雄三という監督の持っている凄さ、それは例えるなら当り外れの激しさ、外れも山ほどあるが、当った時の凄さ、喜び、そこにこそ川島雄三監督らしさを見出すと共にだからそんな川島雄三監督が他の誰よりも好きで好きでたまらないのだ。とにかく私のような川島雄三信者以外にはとてもお奨めすることなどは出来ない。なんて言えば良いのかよく解らないそんな作品だと言えるかもしれない。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2008-02-08 23:25:22)
295.  好人好日 《ネタバレ》 
笠智衆演じる数学のことしか頭にない先生、仇名が変体であるものの、けして、変体という感じではなく、ただ単に一つのことしか頭にないてだけのちょっと変わってはいるけど、どこにでもいるような普通のお父さん、そんな父を持つのがこれまた何という美しくて可愛い岩下志麻、岩下志麻の結婚問題というテーマが背景にありながらもシリアス路線にはならずに喜劇的要素を取れいれて笑いを誘うが、大笑いするほどの可笑しさというものはない。やたらコーヒー、コーヒーと口うるさい笠智衆とそんな笠智衆が表彰を受けてもらった品を泥棒する三木のり平、二人のまるでチグハグな喜劇ぶりは可笑しい。ただ、やはり全体的にぱっとしない印象で、それなりに楽しめはするが、あと、一押し、足りないそんな作品!
[ビデオ(邦画)] 6点(2008-01-27 17:26:39)
296.  肉体の門(1964)
肉体の門、正にその名の通り、自分たちの肉体を武器に生活する女達のドラマが展開されて行く。不況の中、男社会で女が生き抜くためには自分たちの身体を犠牲にまでしなきゃならないという厳しさを描きながら必死になって頑張る女達、作品全体のテーマが重いだけにどの俳優も見ていて痛さを感じる凄まじさを痛感させられた。好みという意味では「河内カルメン」のような作品のが好きだが、作品全体のエネルギーではこちらの方が上かもしれない。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-26 18:59:14)
297.  大魔神 《ネタバレ》 
怖い。本当に怖いです。まずは冒頭の大魔神のギョロっとした眼、更にドドンドドン!と足音だけを聞かせて姿を見せない大魔神、このオープニングでこの映画の恐ろしさを物語っている。そして、前半は時代劇としてこれまた流石は「座頭市」シリーズを何本も撮ってる監督と大映だけのことはある殺陣のシーンのスピード感に加え、なかなか姿を表さない大魔神、あのはにわの姿をした大魔人の頭から血の流れる場面の恐ろしいこと。恐ろしいこと。悪人達の仕業で遂に大魔人としての姿を見せた大魔人が暴れる時に流れるあの音楽もこれまた不気味。CGなんかではないセットと模型とで作られた映像と音楽の力による迫りくる迫力、最後に怒りが収まりきらなくなるほどの暴れぷりを見せる大魔神が子供と可愛い女の見せる美しき涙の前に怒りを静め、己れの身体を溶かして崩れ消える場面など、どんなに大魔神と言われようが人間の心を持ち合わせてる姿につい泣きそうになってしまった。
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-01-14 20:48:32)(良:1票)
298.  モスラ(1961)
フランキー境と香川京子の二人目当てに借りてきたけど二人共にコミカルで面白い。特にフランキー境、やはりこの俳優はコミカルな演技が似合うし、上手い。モスラが出現してからの迫力ある映像、特に橋の下を流れる水が溢れ、小さな子を救出するフランキー境、あの場面、そしてやはり何と言っても東京タワーにしがみつくモスラの不気味さ、どこまでも性格の悪いネルソンがモスラに喰われてやられたらもっと良かったのにと思うとちょっと残念ではあるが、なかなかの出来映えではある。 
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-14 17:51:03)
299.  喜劇 女は度胸 《ネタバレ》 
森崎東監督の監督デビュー作は後の森崎東作品に見られるパワフルで出てくる人達はみんなして、バカな奴きりによる森崎ワールドが発揮されていて、そんなバカな人間の哀しさみたいなものが描かれている。原案は山田洋次だけあって寅さんのような雰囲気十分でとにかく面白い。渥美清のお調子の良さ、この映画はまさしく寅さんの原点のような内容で寅さん好きなら間違いなく楽しめる筈です。弟が自分と同じ女と付き合ってると誤解したことから生じる様々な人間模様、ヒロイン賠償美津子の映画デビュー作品らしいが、女は度胸とあるように本当に女は度胸があるなあ!と観ていて思った。女の強さとは反対に男の弱さ、だらしなさが身に染みる。森崎東監督の持ち味十分の喜劇です。
[映画館(邦画)] 8点(2008-01-14 17:41:11)
300.  にっぽんぱらだいす
赤線を描いた映画はこれまでも幾つか観てきたが、この映画でも描かれているのは男社会の中で厳しく生き抜く女達を力強く描いていて、彼女らの人生、これから先、見えてこない希望、それでも何かにしがみつきながら生き抜こうとする姿、ラストのあの軽快な音楽の中、絶望的だと解っていながらも明るく振る舞い去って行く姿にはある意味、希望が見えるそんな気がした。
[ビデオ(邦画)] 7点(2008-01-13 11:27:50)
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