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TANTOさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 900
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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301.  人間失格 太宰治と3人の女たち 《ネタバレ》 
「太宰は偉大な作家扱いされているが、実は大変なクズだった」と言うことを歴史に詳しい国語の先生が言っていました。それに影響されたわけではないですがなんとなく引かれて鑑賞してしまった。コトの良し悪しはともかく、強烈なキャラクターですね、太宰は。三次の父で甲斐甲斐しい奥さんに囲まれながらもかなり堂々と不倫して、頼まれたからと子供をこさえて、こさえてしまったら面倒になってその女と距離を置き、夜は出版社の人間と飲んで飲んで飲み歩き、そこでまた違う女を引っ掛け常時に耽り、そうこうするうちに病気に体を蝕まれ、不倫や借金や病でボロボロになった中で書き上げた『人間失格』  『人間失格』自体もきちんと読んだことがないのですが、これを観て俄然読んでみたくなりました。自分も人間失格なところたくさんあるので、参考にさせてもらおう。  元々あまり邦画を観ないタチで、蜷川映画というのも実は初めての体験。ニュースや雑誌などで切り取られて見る蜷川イメージはただただ前衛的でイロモノってイメージでしたが、きちんと映像作品として見るとやはり芸術作品だなと感じました。ハッキリした色調の世界観が記憶に刻まれる映像でした。これを機に蜷川映画をもっと見ようと思いました。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-04-06 23:52:48)(良:1票)
302.  家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 《ネタバレ》 
これは、、、こんな良い旦那さんじゃなければ、もっと言えば映画じゃなければ成立しにくいお話だろうなあ。物語はもうタイトルそのまま、家に帰ると妻が死んだフリ、のみならず様々な出落ちトラップを仕掛けて待ち構えています。はじめこそ本気で妻を心配していた旦那さんも、やがて妻が何かのメッセージを送ってるんではないか、オレに何か言いたいことがあってそれを遠回しに伝えたくてこんなことしてるんではないかと疑心暗鬼になりイライラが溜まっていきます。そりゃそうだ(苦笑)  結婚三年目で夫婦生活を再考するという約束をしていた夫婦、その時期から急にこんなことをやりだしたのは、期日が迫ってきて日に日に元気をなくしていく夫の姿が、ちえの母を亡くして元気を失っていた父と重なり、同じように元気付けようとしたのかもしれません。まあ逆効果だったわけですが。  自分はもっとシンプルに感情を伝えるし、伝えて欲しい人なので、「月が綺麗ですね」もそうですがそこまで婉曲に伝えられてあげく自分が気付くまでずっと放置されるのはなかなか耐えられないなあ。これがきっかけでまた離婚することになったらどうするんだろうか。自分だったら、仮に何度か過ぎた悪ふざけや過ちをしてしまったとしても、何が一番大事なのかもう一回振り返って、一番が好きな相手ならそのために行動したいと思います。相手より、自分の死んだフリや「月が綺麗ですね」を優先する気にはならない。そもそもなぜそこまでして旦那にストレートに『愛してる』と言いたくないの?込められた意味はわかりましたが、何故そこまでわかりにくい形に込めなければいけなかったのかがわかりませんでした。  でも世の中にはいろんな夫婦がいますもんね。加賀美夫妻もそうですし、同僚の佐野さん夫婦もそうでした。何か一つの形が正解というわけではなく、「こんな夫婦像もあるんだ」と参考として自分や周りを振り返るきっかけとなる映画だったのではと思います。自分にも、良いきっかけになりました。
[インターネット(邦画)] 7点(2021-01-28 00:24:16)
303.  百円の恋 《ネタバレ》 
二時間足らずの映画なのに、なんと言うか、分厚くて濃厚な時間でした。  主役の斎藤一子(=安藤さくらさん)は、「月曜から夜更かし」のフェフ姉さんをイメージしてしまった(笑) 実際のフェフ姉さんの私生活とかもちろん知りませんが、くたくたの格好でタバコ大好きで女を捨てていてでも誰かに抱かれたいって、テレビで見るフェフ姉さんのイメージ過ぎて、つい(笑)  自堕落な男女のヒューマンドラマ、場末のコンビニの労働風景、からのまさかのスポ根映画になるとは思いませんでした。こういうの見ると不覚にも自分も何かやりたくなってしまう。もう32歳もとっくに過ぎてますが、あれくらいのめり込める何かが欲しいという気持ちになります。ボクシングに取り憑かれる一子を見て、少し、うらやましいと思いました。  安藤さくらさんは怪演ですね。映画の最初と最後ではまるで別人のよう。多少はメイク効果もあるんでしょうが、もう体型や顔の形からして変わっていった。カメレオン女優?役作り大変だっただろうなぁ。ボクシングの動きもすごかった。なんかみるみるうちに動きが良くなっていくのを見るのって楽しいですよね。そんなところも楽しめた映画。  何もかもがスッキリするという映画ではないですが、とても楽しめました。鑑賞前はそれこそ「百円」とまでは言わないまでもそんなに期待していなかったんですが、普通に映画館で観てもいいなあと思える価値はあったと思います。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-01-27 01:09:02)(良:1票)
304.  ディア・ドクター 《ネタバレ》 
真っ暗闇を駆ける自転車のヘッドライトから始まる『ディア・ドクター』 暗いし白衣着てるからこの人が主要キャストなのかと思い込んでいたらただの名もなき脇役の人。事件が起きたその後でした。  まず驚いたのは医者の給料。無医村の過疎地域で好条件が出されたにしてもすごいですね。実際もあんなもんなんでしょうか??だとすれば、けっこうなり手は多そうだけどなあ、と思うのは医者の仕事やあそこまでの田舎暮らしを知らない人間としての意見ですが。でもそこまで悪くないように思える。まあそれはこの映画の見せ方のせいもあるでしょうが。  偽医者はあまり聞きませんが、無免許教師とかは実際時々ニュースでも見ますよね。あれも似たようなもんなんでしょうね。けっこう長い間その職の人として働いて、「人当たりも良くて良い先生でした」とか新聞にコメント載ってますもんね。最初にそう言う人として認識してしまったら後からそれを疑うって相当難しいと思う。最後の方で村長さんが刑事に吐いた言葉「あんたらもほんとに警察?手帳なんかあったって信用できねーよ」というセリフは、そのまま詐欺防止のキャンペーンポスターに使ってもいいセリフだと思う。実際水道局やらなんやらが家に来ても、わざわざその事務所にその人が実在してるか電話する人なんかいませんもんね。  とまあなんか詐欺の話になってしまったが、ストーリーは好きです。柔和だけど怪しい村の診療所の医者役に鶴瓶さんって、似合いすぎてる(笑)でも村の人たちとの掛け合いはとても自然で、なんというかただの平和な田舎のワンシーンを見せられているよう。警察の場面以外は、そこに「偽医者」とかそういうダークなものをほとんど感じさせずにストーリーは流れます。いっそただのジャパニーズカントリームービーでも面白かったかもしれない(笑)と思うくらい癒される自然がたくさんでした。  最後の喫煙所から消えるシーンと、病院に現れるシーンだけはいらないなぁ。そんなんは求めてなかったんだが。騙されたと知ったお婆さんの心の葛藤なんかをむしろもっと見たかったけど。  個人的には、田舎暮らし少し憧れるなぁってことと、人の嘘に気づくのって難しいなってことを思った作品でした。
[インターネット(邦画)] 8点(2021-01-24 02:35:13)
305.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
道路から半分下がった位置にあるこの家族の半地下の住居。それを見たらなぜか『マルコヴィッチの穴』の「7と1/2階」のことを思い出しました。あと『天気の子』の須賀さんの事務所兼自宅もこんな感じだったなーとか思いながら鑑賞を始めました。のっけからパラサイト全開。よその家のWifi乗っ取ったり、乗っ取ったWifiでメールチェックして動画見て、それでアルバイトして・・・。あんなふうによそのWifiに乗っかるってたまに日本でも聞くやつですけど、そういうのは韓国でも同じなんですね。そういう文化の相似点とか相違点を知られるのは面白い。  「半地下」で細々と暮らす一家の息子に、偶然息子の友人から紹介された裕福な家の家庭教師のアルバイトの話が舞い込み、それをきっかけに半地下一家は徐々にその裕福な家へのパラサイトを始めていく・・・といったあらすじ。息子→姉→父→母までの寄生ルートはうまく出来ていて見ていてなんだか爽快でした。元家庭教師のミニョクが言っていたように、奥様はとても「シンプル」。ずっとああいう恵まれた環境で暮らしてきた人なんだなと背景を推察できます。ややトントン拍子に行き過ぎるきらいもありますが、そこは映画なのでご愛敬。 カメラワークにもなんだか引き込まれました。引き込まれるようなところはだいたい物語としてはなんでもない、ただ携帯をいじってるところであったり階段を下りてるところであったりするんですが、なぜか見入ってしまうところがあり、世界観と合っていたんだなと思いました。  ただの寄生ストーリーから後半は元家政婦と地下室の男が深くかかわる展開になっていきます。個人的には、「有名建築家の家の隠し部屋」とか「そこに住んでる謎の男」とかそういう要素が大好きです。それがまた「パラサイト一家」ともうまくマッチしていましたね。純粋に面白かったです。
[地上波(吹替)] 9点(2021-01-10 14:01:43)(良:1票)
306.  しあわせの隠れ場所 《ネタバレ》 
英語がなかなか難しい映画だったな。。。みんな喋りが速い(苦笑)  ストーリーの方もあまり日本ではなじみのないもの。恵まれなかった黒人の男の子を引き取る白人家族。"Big Mike"と呼ばれる彼は初めこそ誰も信用せずほとんど口を利かないが、徐々にLeaさんの熱にほだされ心を開いていき、やがてアメリカンフットボールで大成していくといったあらすじです。  実話で、なので余計に日本になじみのない文化の話というせいか、どうも途中までしっくりきませんでした。大雨の中トボトボ歩いている少年が心配になって、聞けば住む家もないと言う。そんな男の子をとりあえず一晩泊めるのは百歩譲って分かるとしても(←この時点でだんなのSeanも「一晩だけだよな?」って若干引いてたし)、その後彼に部屋を与えたり、ましてや車を買ってあげるなんてちょっと自分の感覚では理解しきれない、というのが正直なところ。Leaのセレブ仲間が「あなたのとこには年ごろの娘もいるのにそんな男住まわせて本当に大丈夫?」って言いたくなる気持ちもすごく良くわかる。  でもまあ、正式に家族として迎え入れてってところからはもうこれは他人がどうこう言うことではない問題だなとも思いました。経済面・タイミング・家族、本人の気持ちの余裕など、それぞれの条件が「イケる」となってその判断に達したんならそれでいいじゃないか、と。そこからは良い意味で第3者視点でこの映画を楽しめました。  あと個人的には「黒人だから」差別されるっていう感覚はよくわからないんですが、肌の色は関係なく、ちょっと自分に話しかけてきた女性をすぐに"bitch"などと言ったり性的な発言やからかいなどで卑しめてくる人たちがたまたま「黒人」に多いとしたらそれは差別ではない別の問題だと感じます。  『デンジャラスビューティ』もそうでしたが、Sandra Bullockさんはキビキビと動く女性の役がピッタリ来ますね。特に今作はそういう面が強い女性を演じていて、はまり役だったと思います。  アメフトやバスケもそうですが、アメリカのスポーツって体格のアドバンテージってでかいんだなと改めて実感。
[DVD(字幕)] 6点(2021-01-06 01:46:07)
307.  嘘を愛する女 《ネタバレ》 
正直なんだかレビューがしにくい作品と感じました。なんでかなあ。 いきなり思い立ってパートナーの素性を調べるよう探偵を雇ったり、その調査に同行して東京から瀬戸内に行ったりするかなあ。そもそも警察も動いてたんだし、そちらからの報告待ちで自分は倒れたパートナーの看病するってのが自然な気もする。わざわざ喫茶店で自分の人生や今後の願望を小説風に書いたり、その書き込んだPCを意味ありげに街中のロッカーに入れておいたり、そういったやりかた自体に「作り物」感が強い気がしました。だってそんなとこにPC保管する人いないでしょ。したいわけじゃないけどつまらん突っ込みをしてしまう映画でした。途中で出てきた喫茶店の女の子(=川栄李奈さん)もいるかなあ?必要なキャスティングとは感じなかった。別にいなくても話は進んだのでは。  って書きながら思ったのはこれも原作があるのかな?それに沿って作ったのだとしたらそうなるのかな。うーん、でもこれを観て本を読みたいとはあまり感じなかったな。  話の中で一番ショッキングだったのは小出桔平(=高橋一生さん)の過去の家族との事件でした。作り物でもああいうのはきつい。しばらくメンタルやられます。あんな極端なことにはならないまでも、やはり家の中で子供と二人っきりの状態がずっと続くっていうことは不健康なことなんだなと改めて思いました。24時間、もしくは何年も誰かと一緒にいてノーストレスな人なんて皆無だろうし、ましてや会話もろくにできない子供と一日中一対一なんてかなりのハードジョブ。世の中の子育て奮闘中の方々ご苦労様です。 自分もたまの休みの時に子供とずっと関わってるかって聞かれればそういうわけでもないし、いつも自分のしたいことと子供のやりたいことの中間をとることで頭がいっぱいです。自分が読書中に子供は勉強しておくとか。なので、子供の要求にほぼほぼ答えながら家事もこなす主婦(もしくは主夫)ってすごい。リスペクトですね。 っとなんか子育ての話になってしまいましたが、でもそういったことを再確認してしまった映画でした。  この人(川原さん)は嘘を愛していたのかなあ。嘘がどうとか関係なく、結局小出さんが好きだっただけでは?好きで好きでどうしようもなくなると前後の見境がなくなる感覚は、残念ながら、よくわかるが。  なんだかなあ。冒頭に書いたように変な作りこみ要素が気になってまじめなストーリーとしてレビューしにくくなってしまった。ちょっと求めてたものとは違ったかな。身分詐称とか偽造免許証とかのくだりはマジでいらなかったと思う。いやそれも原作に従っただけなら仕方ないんですが。 視聴者としては色々消化不良の作品でしたね。
[インターネット(邦画)] 6点(2021-01-04 01:55:20)
308.  生きてるだけで、愛。 《ネタバレ》 
自分の中で、映画『劇場』とかぶりました。主人公が恐ろしく自分勝手で、そしてそのパートナーの器がとても広くて、でも徐々にパートナーも主人公の毒に蝕まれていく。そんな様子が『劇場』とかぶってしまいました。  そんなある意味自由奔放に生きているように見える寧子(=趣里さん)ですが、「あたしはあたしと別れられない。」「津奈木はいいね、あたしと別れられて。」というセリフがとても印象的です。過眠症、鬱、躁などあらゆる適応障害を持ちながら毎日を過ごす寧子。はた目から見ている分にははっきり言って異様に見えるし自分でも基本的にこんな人に近づかないと思うのですが、終盤のセリフで、「分かり合えた瞬間は一瞬だけど、そのほんの一瞬であたしは生きていける」とか、津奈木(=菅田将暉さん)が彼女を美しいと思った瞬間があってそれを理由に一緒にいたいと思ったという感覚は、共感できるしきっと自分にもそんなところがあると強く思いました。  本の原作もあるんですね。鑑賞を終えるまで気づきませんでした。そちらのほうなら津奈木の会社の様子とか、安堂さんのバックグラウンドとかもっと詳しく描写されてるんですかね。ただ、良い、というか興味深い話でしたが、そんなに何度も振り返りたいストーリーでもないので、原作が読みたくなるかどうかは不明です。  躁鬱などの適応障害に理解を深めるための映画というふうにも見えるし、単にこういうヒューマンドラマだと言えばそれっきりなのですが、少なくとも男女の在り方について考えるきっかけにすることはできました。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-12-31 03:01:46)
309.  炎のメモリアル 《ネタバレ》 
ここまで洋画で感動できたことってどれだけ久しぶりだろうか・・・。ブラックジョークとか下品なトークとか最近はそんなのばかり観ていたのでとっても新鮮な感じでしかも感動的でした。 物語はジャック(ホアキン・フェニックス)が消火活動中に事故で閉じ込められてしまったところから始まり、そこから回想シーンのようにそれまでのジャックの消防士としてのヒストリーが描写されていきます。回想の合い間合い間に事故から助かろうとするジャックと彼の仲間が彼を助けようとするシーンが出てくるのが、それまでの回想で彼らの生き方に魅せられたオレにはとてつもなく話に引き込まれてしまうものでした。スポ根ものとはまた違いますが、男達が衝突を繰り返しながらも力を合わせて一つのことに本気で取り組むのを見るのは胸が熱くなります。しかもこの映画ではその一つのこととはつまり“人を救うこと”を指すのです。一回一回が命がけで、それでも消防士をやめず、むしろ放水係よりもっとキケンなはしご車に転属を申し出たジャックはそれだけで漢でした。実際一つの街に消防なんて普通一つしかないし、その中でもそうやって家事の現場に突入するためにいる隊員なんてたぶん数えるほどですよね?ということは彼らはその街で起きたほぼ全ての家事の現場に踏み込んで取り残された人を助けなくちゃならないと言うわけで、現実に置き換えてリスクを考えたらとても自分から転属願いを出せるような仕事じゃないですよね。ほんと、漢だ。 余談ですが、ジョン・トラボルタは今までオレが見た中では今作が一番光っていました。案外ボス的な役割は向いてるのかもしれない。屋根から落下した隊員が死んだ後で仲間が口論してるのを見て、一緒に彼の死を悼むのではなく、次の出動のために、何より死んだデニーのために、檄を飛ばして隊員たちを立ち直らせた彼の姿はまさに理想のボスでした。  【再鑑賞 2020.12.30】現評価「7」 以前に評価「10」を出した映画だったなと思い起こして、コロナの今、改めて鑑賞してみました。以前の自分のレビューも再読して、なるほどと思うこともあり、疑問に思うこともあり。Mike(=John Travoltaさん)についてはまさに以前書いたとおりだと思う。普段はおちゃらけているがいざという時にあのセリフが出せるのは、理想の上司だと思う。 今回は、なんでしょう、Jackの奥さんのLindaの態度が気になりました。作中ではけっこう時間差のある中でのセリフですが、ある時は果敢に仕事に向かうJackに対して「あなただけのことじゃないんだからね」とたしなめていたのに、そこからしばらくして家族のことを考えて安全な部署に移ることを相談したら「あたしや子供のせいにするのね?」っていやいや、勝手か(笑) あとは前半部分の署内のメンバーの必要以上に悪ふざけをする様子がけっこう長々と描写されていたのが、もうおなか一杯感があって、評価は以前より下がりました。依然としていい話とは思ってますが、今回の鑑賞で人に勧められるものではなくなったかもしれない。
[DVD(字幕)] 7点(2020-12-31 00:31:09)
310.  二重生活(2015) 《ネタバレ》 
哲学、というと小難しく聞こえますが、要は自分やほかの人の人生について「こういうもの」と定義するものなのではないでしょうか。なんとなく自分にはそういうイメージです。で、そのために無作為の100人からアンケートを取るのではなく、無作為の一人を尾行する、というストーリー。  「理由のない尾行とは、他人の場所と立場に身を置くこと。すなわち、互いの人生・情熱・意志を知ること。それは人間が人間にとってかけがえのない存在となる唯一の道ではないだろうか」と、作中で白石珠(=門脇麦さん)が定義しています。この映画だけの話ならなんとなく入ってしまう定義ですが、なんとなく自分には違和感でした。まず、「理由のない尾行」なんてそれこそ探偵として仕事でもない限り無いのではないでしょうか。始まりこそ、たまたま目についた自分のアパート前の幸せそうな家庭の旦那さんで興味を持ったかもしれませんが、そこからは他人の人生を覗き見たいという興味本位からの行動にしか見えません。事実、珠さんも尾行を「楽しかった」と認めており、その時点で「理由なき尾行」では無かったように思います。  しかし尾行はともかく、気になる人の生活やその裏を知りたいという願望は、おそらく誰にでもあることだと思います。知っていくうちにその人本人以上に、事の顛末を見届けたいという欲求も働くでしょう。考えれば考えるほどに、哲学とは人間の底にある欲求を詳らかにしていく学問なのかと自問してしまいますが。  主人公の白石珠や、社会的に成功して見えた石坂さん(=長谷川博己さん)もそうですが、周囲からは満たされているように見えて満たされていない人って結構いるんでしょうね。それはひょっとしたら贅沢とか、欲張りとか、という風に周囲からは表現されるかもしれませんが、本人たちにとっては実はけっこうな死活問題で、日々どうにかしたいと思ってる問題であったりして。でもふと振り返ってみたら今ある自分の状況が何より大切だと気付いてみたり。一つ言えることは、そうして通ってきた道の後に気づいたものは、それが社会的に良かれ悪かれ、価値のあるものなのでしょうね。  本作の大半はアパート前の裕福な一家の主、石坂さんに焦点が当てられていますが、その後に「対象者B」となった教授(=リリー・フランキーさん)にももっと時間を割いてほしかったな。   ていうか、いまだにリリー・フランキーさんと吉田鋼太郎さんの違いが判りません(笑)
[インターネット(邦画)] 8点(2020-12-30 01:00:15)(良:1票)
311.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 
ずっと好きだった映画です。人におススメを聞かれたらだいたいこの映画を答えていました。観てくれた人はみんな「すごく良かったよ!」「素敵だった!」と言ってくれます。気を使って言ってもらってるのかもしれませんが(笑) もちろん自分自身もこの映画が大好きで、なので逆に、ここまでこの映画のレビューが出来ませんでした。言葉にできないほど良かったと言うか、言葉にすると陳腐になってしまう気がして・・・。ですが今回改めて鑑賞したので、きちんと言葉にしてみようと思います。  オーロラの影響で30年の時を越えてつながる父と子の物語。はじめはお互い半信半疑だった無線でのつながりも、'69年のワールドシリーズのことを皮切りに、二人はお互いのことを信じ始めていきます。確かに無線通信中に、「今タバコで机焦がしたでしょ。わかるよ」とか言われたら怖いですよね(笑) ドラえもんのタイムマシンよろしく、過去を変えてしまうとそのまま現在のJohn(=Jim Caviezelさん)の世界も変化してしまいます。特に過去の影響で現在の世界が変わった瞬間の描写がとても良かったです。さっきまでJohnの父の30周忌を悼んでいたはずなのに、グラスが割れてハッとしたら「いや、お前の親父は10年前に肺がんで死んだんじゃねーか」になっているという(笑)。そういう意味ではドラえもんの影響か、私たち日本人にはなじみのあるような話の展開なのですが、SFなのにリアルな描写にはとても引き込まれました。そんな感じで、どんどん変化する自分たちの歴史を変えるべく、二人は無線で通じながら協力していきます。  Frank役のDennis Quaidさんは本当にはまっていた。家族を愛する熱血漢な消防士という役がピッタリ過ぎて。彼以外のキャストもとてもみんな自然で、違和感なくストーリーを楽しめたこともこの映画のいいところだと思います。  しかし任意同行で引っ張られた夫を心配して必死で状況を聞いてるさなか、ワールドシリーズの中継に夢中になるSatchの絵には笑えた。いや、Frankの予言が的中してることに驚いているのは視聴者からはわかるんですが、あれ奥さんからしたら「おい!今野球どころじゃねーだろ!!」ってぶん殴られても仕方ない(笑)シリアスながらもそうやって視聴者が楽しめるトリックも効いていて、本当、良い映画です。  もう製作から20年以上が経過しかなり古い映画ですが、これからも誰かにおススメを聞かれたら、『オーロラの彼方へ』と答えたいと思います。
[DVD(字幕)] 10点(2020-12-29 13:12:17)(良:1票)
312.  この森で、天使はバスを降りた 《ネタバレ》 
DVDを持っているのに、ここでのレビューはまだ書いていなかった。改めて、久しぶりに鑑賞することに。幸か不幸か、ほとんど内容は忘れていて新鮮に楽しめました(笑)  1996年製作かあ。もう今年も終わろうとしているし、およそ25年前の映画ということに。光陰矢の如し。時の早さを痛感します。  というおっさんのぼやきはともかく映画の方ですが、洋画なのにここで出てくるGileadの町はなんだかとても日本的ですね。突然現れたよそ者に無遠慮の好奇の目を向け、訝しみ、陰口をたたく、と。小さい集落のようなところなら日本でも海外でも雰囲気には大差ないということでしょうか。そんな空気の中、店内のPercy(=Alison Elliotさん)を訝しむ人たちに聞こえるように、「ねえハナ?そういえば私って5年間刑務所にいたんだって言ったっけ?」と店内で大声で言うシーンは爽快でした。凛として堂々としているPercyに好感を持てた瞬間でした。  一部の猜疑心にとらわれた人たちを除き、彼女は徐々に町に溶け込んでいきます。と同時に徐々に彼女のバックグラウンドも明らかになっていきます。刑務所に入っていた理由は殺人だった、子供ができない体になった、それは・・・などなど。彼女に深くかかわった人たちは彼女を受け入れ、そうでない人は猜疑心を抱き続ける。特にこの映画の場合は、近づいてみないと人間なんて理解しあえないということを強く打ち出しているように感じます。彼女とShelbyの関係も、Hannahとも、Joeとも、Eliとも、彼女はかかわった人すべてと深い関係になり、彼らの人生を充足させているように思えます。邦題の「天使」が適切かどうかはわかりませんが、実際彼女は鬱々とした空気でとごったGileadの町に舞い降りた天使だったのかもしれません。  それだけに、ラストはショッキングでした。まさかそうなるとは。彼女の葬儀に訪れた町の人の顔、そこで自らの罪を告白したNahumの様子から、彼女の存在の大きさが伝わります。最後、エッセイコンテストをものにしたPercyと同じ「よそ者」のClaireを笑顔で迎えられるように町の人を変えたのは、まぎれもなくPercyの存在によるところでしょう。  携帯電話もない、ろくに自宅に鍵もかけない、そんな時代のそんな集落とも呼べる規模の町の雰囲気をよく表した映画だと思いました。映画の雰囲気がどこか日本的だと上述しましたが、ほんと、これそのまま日本でリメイクできそうですね(笑)
[DVD(字幕)] 8点(2020-12-24 00:43:14)
313.  消されたヘッドライン 《ネタバレ》 
久しぶりの社会派ドラマ鑑賞。いやー疲れた。なかなかついていくのが大変ですね。っていうのかついていけてたんだろうか??話の方向が色んな方向に向いてしまって途中からかなり複雑な構図に。  自分のためにも整理すると、Cal(=Russel Croweさん)とDella(=Racheal McAdamsさん)はとにかく真実を知りたい、警察にはなるべく情報出さず自分たちで真相を暴きたい人たち。Stephen(=Ben Affleckさん)はポイント・コープ社を潰したいためにいろいろ策を弄する人。でも不倫相手のSoniaが死んだ報を聞いたその場で泣くのではなく、その後の記者会見で泣くってそれはどうなんだ的ないろいろ迂闊な人ではある。それがなければポイント・コーポ社を追い詰めるのはもっと簡単にいったはずなのでは、と鑑賞後思った。その他大勢は情報をちょこちょこ小出しにしてくれて話を面白くしてくれる人たち。いや、面白くってか複雑になる一方でしたが。  この映画の公開年は2009年。もう10年以上前。面白かったのは、この頃からすでに紙のニュースとネットニュースの在り方について議論がされています。終盤StephenがCalに対して「そんなに忠実に記事なんか書いて、自己満足だろ。何になる?」的なことを言って、Calが「新聞なんかちょっと読まれたら包み紙やゴミ山になって、人々は色んなゴシップや情報にまみれても、彼らはちゃんと真実の報道と嘘の違いを見分けてくれる」みたいなことを言ってて、いや、残念ながら人々はゴシップ大好きですけどね。少なくとも日本は。 個人的にはもっと情報にはみんな懐疑的であってほしいと思う。懐疑的であろうとする自分も気づいたら無防備に情報を受け取ってる時があって、ほんと難しいなとは思うんですが。TVやネットニュースの情報をそのまま信じるのではなく、そこに潜んでる意図とか背景とか考えねばならないと。意識してても難しいんですけどね。そんなことを再認識させてくれた映画でした。  とりあえずCal(=Russel Croweさん)が最初車内で歌ってたノリのいい曲が気になる。暇があれば調べよう。
[DVD(字幕)] 6点(2020-12-23 00:43:52)(良:1票)
314.  秒速5センチメートル 《ネタバレ》 
『桜花抄』 この時期特有の、好きな人に会いに行く前のワクワクと実際に会えるまでの不安が、切ないくらい見事に描写されていた。「この時期特有の」と、いかにも若い子たち特有の現象のように書いたが、たぶんどんな世代でも壊れるくらいまっすぐに恋をしている人には共通の現象なのだろう。その結果会えた彼らは幸せだと思うが、なぜその後「一緒になれない」と思うに至ったのかはよくわからない。それほど焦がれた人ならずっとつながれたのではないかという思いもある。いずれにせよ儚くも複雑な気持ちになる物語だった。  『コスモナウト』 前章『桜花抄』の遠野君が鹿児島に転校して以降のお話。彼は明里ちゃんを想いながらそこでの暮らしを送っていたが、その地で新たに遠野君のことを想う少女が現れて、、、という話。思いを寄せる彼に近づきたいが、肝心の彼は自分ではないどこか遠くの誰かを見ていて、それに気づきながらもどうしようもない気持ちに苦しむ少女の姿を描いていた。自分は男だが、想いを寄せる人に対するもどかしい、狂おしい気持ちがどうしようもないことはとても理解できた。  『秒速5センチメートル』 遠野君が鹿児島から再び東京に出てきて以降の物語。彼は社会人になり東京で働き始めるが、ふとこれまでの自分が東京という街によって違う色に染められてしまっていたことに気づき、会社を辞めてしまう。ある女性と3年間付き合っていたようだが、彼女からは「1000回のメールでようやく1センチしか近づけなかった」と書かれる。 自分は「1000回のメールで1センチ近づけるならいいじゃないか」と思ってしまった。人と人なんてそんな単純なものじゃないとは分かっているんだが、ただ積み重ねれば到達できる、そんな単純なものならどれだけいいだろうかと思ってしまった。  全編を通し、とても切なく、共感深いものでした。
[DVD(邦画)] 9点(2020-12-10 23:06:08)
315.  マチネの終わりに 《ネタバレ》 
かなり前に書籍の方を読み、映像化されているのを見て鑑賞することに。小説で読んだときはタイトルさながら、アーティスティックでおしゃれな話という印象ばかりが残っていましたが、映像の方を見るとおしゃれな感じは残しつつもとても人間的で、リアルな恋愛劇だと感じました。  自分はあまり音楽には詳しくありませんが、ギターのコンサートとはこんな感じなのでしょうか。TVで聴いているとは思えない、とても落ち着く、心地よい音色でした。そんな優しいギターの音が終始バックグラウンドで流れているんですが、そこで起こっているドラマは何とも人間的で、40代同士の男女とは思えないくらい我を失いお互いを求めている姿は、上述のようにとてもリアルで良かったです。 ふとした出会いから始まる道ならぬ恋を何とか成就させようと奔走する二人と、それを見事に妨害し薪野を取り戻したマネージャー。←この一文だけ見たらどこかでよく見るドラマのようなのですが、彼らの世界観と音楽がそれを上質なものにしてくれているように感じます。ですがやはり、あそこまで求めていた二人が引き裂かれてしまうシーンは胸が張り裂けそうになりました。ラストシーンで、ようやくお互いに誤解も解けて再び会えた二人はどうなるのか、どうにか幸せになってほしいと強く思いました。  個人的にたくさん考えさせられるシーンもありました。洋子の相棒カメラマン・ジャリーラが興奮して何を言っても激昂するばかりだったのを落ち着かせたギターの音に、音楽って言語を超えるんだなと思ったり。「未来が過去を変える」この言葉も、確かに実際にそういうことが起こるよな、と考えさせられました。その他にも、 「孤独とは影響力を失うこと」 「寄り添って、分かってくれた」 など印象に残りました。  決して冷静に格好よく振舞うだけが大人の恋愛ではないと思います。『マチネの終わりに』は作風こそスタイリッシュですがそこで描かれる恋愛模様はほんとに泥臭く、だからこそ共感できました。40代近くにもなってまさか今更自分がそんなことになるなんて、と劇中の二人も思ったことでしょう。でもなってしまったことは仕方ない。冒頭で「走ったら幸せが逃げてしまうわ」と言っていた洋子がラスト、全力で走って蒔野のコンサートに向かう様は、見ていて気持ちよかったです。
[インターネット(邦画)] 9点(2020-12-10 00:37:41)(良:1票)
316.  劇場 《ネタバレ》 
書籍の『火花』が面白かったので、続けて同じく書籍の『劇場』も読んでみましたがこちらはイマイチ。劇団員という人たちの生活がイマイチぴんと来なかったのと、半ば(というかかなり)パラサイト的に衣食住を頼りながらダラダラと生きる永田君(=山崎賢人さん)に嫌悪感があったことで、あまり『劇場』という作品そのものをきちんと評価できなかったかもしれない。  さて映画『劇場』はと言うと、やはり本と同じく主役の永田君への嫌悪感は隠し切れない。『劇場』自体も創作品だし、わかりやすく主役のダメっぷりを表現してるんだろうけど。見るに堪えないシーンがいくつもあったなあ。彼女の家に転がり込んでお金も払わず居ついてるくせに食糧送ってくれる彼女の母親のこと悪く言ってみたり、彼女のスクーター奪うように乗って公園の周囲をグルグル。彼女が「ばあー!」と出てきても無視してそのまま走り、かと言って彼女があきらめて帰ると自分も「あれ?」ってなって寂しくなるという、なんとも自分勝手な・・・。終始そういうシーンが続き、見ていて辛かった。  彼女(=松岡茉優さん)はどんなことでも明るく大きな声で笑ってくれて、どんなバカなこと言っても屈託のない笑顔で返してくれて、これ以上の女性はいないのではと思うくらい天使のような女性だった。彼氏を甘やかしすぎだろってところはたくさんあるけど、徐々にその彼女も人並みの要望をしてみたり彼と一緒の状況に憔悴してきたり、「天使のような」彼女もだんだんと「ただの人」になっていきます。ほんとうに、彼女はとても魅力的だしいてくれたらありがたい存在なんだろうけど、男は、自分も含め、ほんとバカで、失ったり失いそうになるまでそのことに心から気づけないんだろうな。 劇のことや自分の願望以外ほとんどしゃべらなかった永田君が、いざ沙希ちゃんがいなくなるというときになって彼女を引き留めるためにたくさん話しかけるようになってくる展開は何とも言えない。  永田という劇団員とその傍らにいた女性を描いた『劇場』。主役が劇団員だったから『劇場』なのか、こういった生き方そのものが『劇場』なのか。はたまたそれを眺めるオーディエンスであるこちらまで含めて『劇場』なのか。ラスト、永田君と沙希ちゃんの最後のやり取りが劇として演じられるシーンを見て、『劇場』という言葉の広がりについて考えさせられた。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-12-09 02:08:18)
317.  ランボー3/怒りのアフガン 《ネタバレ》 
prime videoで流れているのを見つけ、数日前からようやく『ランボー』シリーズを見始めたわけです。三作目の今回、評価は今までで最低かなあ。  これまでの戦いの影響で世捨て人のようになったランボーの元にまたまたトラウトマン大佐がスカウトに訪れます。一度は断るのですが、大の恩人であるトラウトマン大佐が捕らわれたと聞き、ランボーは彼の救出を決意。そのまま敵部隊を制圧していくのであった。  今回何が評価が低かったかというと、『ランボー』的要素が少なかったこと。一~二作目とランボーはとにかくゲリラ戦だったわけです。森に紛れ、闇に紛れ、「えっ??そんなところから出てくんの!?」という擬態が凄かった。特に一作目。ランボーは画面内に映っているのに落ち葉と同化して襲うまで完全に見えないシーンがありました。体に泥を塗りたくって泥壁に同化するとか、マジゲリラ。そこが『ランボー』の魅力だとこの二作品で思いました。ですがその特色も二作目でトーンダウン。三作目ではついにゲリラ戦自体無くなり、ただの屋内アクション映画。そんな映画なんぼでも他にあるっつーの。『ランボー』らしさが無くなったと感じる所以です。  女っ気については反省したのか今回は全くなし。まあ無くて良かったわ。前作のペンダントも今作で清算済みっと。  『ランボー』シリーズ完結まで頑張ろうと思います。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-08-05 14:42:41)
318.  キャビン 《ネタバレ》 
他の方もおっしゃっていますが、監督が有名な『Lost』シリーズや『クローバー・フィールド』の脚本さんなんですね。『オデッセイ』の脚本まで手がけたとは・・・驚きです。  さて、そんな名脚本家さんがメガホンをとった今作。『トゥルーマン・ショー』よろしく、ある組織がリアルな箱庭空間を作ってそこにターゲットとなる生け贄を誘い込みシナリオ通りに生け贄たちを殺していければ成功!というなかなか独特なストーリー。その箱庭空間がこれまたなかなかなハイテク使用。空中に見えない壁を作ったり、プランAを考えていた男にひと吸いさせるだけでプランBへ変更させてしまう恐ろしいガスもあったり、架空の化け物を管理してたりと何でもござれ。そんな(ある意味)豪華な施設の目的は、なんと「世界を救うこと」! そんな空間を管理している施設員の方々もいて、彼らはただの労働者。施設の目的は知ってますが、そんなことより今日の晩メシが気になるタイプ。人の生き死にで賭けをしたりとなかなか思考停止しちゃってます。そんな自覚もあるのか、赴任したばかりのガードマンの男性に「私たち狂ってるでしょ?そうでもしないとここではやっていけないのよ」とか言っちゃう始末。  いやあなかなかのB級っぷりです。そして私個人はこういうのが嫌いではない(笑) ただ、タイトルが『キャビン』"The cabin in the woods"であったことからも、もう少しキャビンを利用した展開を期待したかったところ。タイトルと内容の乖離が感じられた。キャビン自体の仕掛けはマジックミラー程度で、そこにもっとアイデアを詰め込んでほしかった。この、ちょっと回収しがたい大風呂敷を広げてしまいがちなところも含めて、B級バンザイ!!また色んなB級ホラー観ていきます。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-03 15:33:37)(良:1票)
319.  ランボー/怒りの脱出 《ネタバレ》 
前作は田舎町の警官のいちゃもんから町の大破壊につながるというなかなかエキセントリックな展開でしたが、そういう意味では今作はまだランボーが暴れるにいたるまでの過程がしっかりしていると感じた。  今作の舞台はカンボジア。そこにある敵地キャンプに遊軍の兵士が捕まっていないか偵察に行くというのがランボーの任務。しかし司令官は最初から捕虜はいない体での作戦を組んでおり、捕虜がいない収容所の写真をランボーが撮ってきて終わりとなるはずだった。しかし予想に反して多数の捕虜が存在し、ランボーは手を出さぬよう命じられていたが捕虜奪還を試みる。目の前に捕虜がいるのに既定路線を維持するために捕虜奪還を許さない軍本部とカンボジア&ロシア連合軍vsランボーとの戦いが始まる。といった内容。  こんな時代の映画でもこのような理不尽が描かれるんだなと思いながら観ていました。現場の兵士からしてみれば捕虜を助けないとかあり得ないですよね。しかし政治的な影響や保身を考える本部は捕虜の扱いに消極的だという・・・。どんな分野でもありそうな軋轢ですが、目の前の仲間を助けるなとは、あまりにも残酷な命令。それはランボーもぶち切れますわ。 前作は女っ気一切無しのストーリーだったにもかかわらず、今回は冒頭からなにやら戦場に似つかわしくない女人の姿が。そういうことなのかなと思ったらやはりそういうことでした。ラブ要素は無くても良かったな。 大佐は男塾の富樫・虎丸コンピよろしく、裏方でランボーの恐ろしさについて訥々と語ります。しかし大佐曰く「ゲリラ戦のプロ」「兵士数百人に値する」生ける伝説が、はたしてヘリからの降下時にひもを引っかけるでしょうか?あの時点で「ないわー」と思ってしまった。  前作から間隔開けずに観たおかげで『ランボー』の世界観が少し分かってきました。とりあえずすったもんだのあげく最後にランボー(=シルベスター・スタローン)が大佐に向けて世の中や世界の夢について一席ぶって終わるというスタイルなのですね(笑)
[インターネット(字幕)] 6点(2020-08-03 14:25:14)
320.  ランボー 《ネタバレ》 
こんな警官実際にあり得るんですかね??ちょっとよそ者を見かけただけでいちいち職質かけてたら誰も街に寄りつかんだろう。てか、街として成り立たないような・・・。まぁ、ここの街の警官も不自然だが、尋ねられてIDも出さない、名前も言わないランボー(=シルベスター・スタローン)もかなりどうかと思います。「オレは何もしてない!!」ってランボーは言いますが、しなさすぎだっつーの。唯一生き残ってたと思っていた友人が死んでいてショックで誰とも話したくなかったってこともあるでしょうが、あんなトラブル起こしてその責任も取れないようなら最初っから警官挑発するような事すんなって言いたいですね、警官を擁護するわけではないですが。結局のところどっちもどっちやと。 ランボーがかます派手なアクションってだけでもってるような映画ですね。これでランボーがグリーンベレーでもなんでもなかったら、ただのダメ人間ムービー。そもそもオレはガンアクションより格闘アクション派なので、唯一の見所のランボー大暴れシーンも特に盛り上がることはなく、ずーっとテンション横ばいのままでラストまで行っちゃいました。まだ未見の続編二つも近いうちに観ようと思いますが、期待はしないことにします。よく一作目がこれで続編出す気になったもんだ。(4点)  【2020.08.01 二回目の視聴後】 最近amazon prime videoを導入し、その流れで本作を鑑賞。完全に前回観たことを忘れていました。まず驚いたのはprime videoの映像の綺麗さ!もう40年近く経とうかという映像がこんなにきれいにリマスターされるんですね。家庭レベルでの鑑賞なら現在の映像の画像と比べても全く遜色なし!とても良い気分で鑑賞できました。以前観たときはランボーにかなり批判的な印象を持ったようですが、今観ると警官の悪さだけが目につく。どれだけ独善的なんだと!メシを食いたいっていってんだからどっかのダイナーで下ろしてあげるくらいで良かったのに。と、今回はランボー目線で観たせいもあって評価は前回より↑ 面白かったです。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-03 11:18:24)
080.89%
1171.89%
2242.67%
3758.33%
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617319.22%
717419.33%
811913.22%
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