301. 南京の基督
《ネタバレ》 富田靖子が中国人の娼婦を全裸の濡れ場も辞さずに熱演。 主演のレオン・カーファイが日本人作家役なので、なんでアベコベにするのか意図がよくわからない。 純真でいたいけなクリスチャンの金花が残酷な運命に翻弄されてボロボロになっていく様子が痛々しい。 キリストだと思い込んだ外国人に抱かれて梅毒をうつされ、男がキリストでなかったことを知って半狂乱になる姿が哀れを誘う。 泣ける切ない作品は好きだが、この映画は泣けずに暗くてどんより重くなる。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-06-01 00:44:09) |
302. アタシはジュース
フジテレビ(禁)MOVIESとしてR-15作品がほぼ同時期に制作されている。 『ありがとう』『MIDORI』と本作の3本がそう。 映画初主演となる秋本奈緒美と小沢なつきのレズシーンが話題になった。 3本の中では話題性は一番あったが、内容は一番凡庸かも。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-02-04 21:46:58) |
303. 女虐 悪魔の悦び<OV>
《ネタバレ》 もう意味不明すぎて、逆にちょっと面白くなってくる。 とにかく「なぜ?」のオンパレード。 なぜ理香は初潮を迎えてから眠らなくていい体になったのか? なぜサボテンが心の風景を映し出すのか? なぜ理香は猟奇的な殺人を起こしたのか? 被験者は三人で、ナルシストの女はピアスのように全身を突き刺し、食べるのが大好きな女は自分の体を切り刻んで食べた。 二人とも痛みを感じることに快感を覚えたからだが、理香だけ誰かに痛みを与える方向に走った理由がわからない。 なぜ永児は母とキスしたのか? なぜ永児は理香の犯行現場を覗き見していながら、理香と交わったのか? 母の切り裂かれた腹に、父がもぐりこんで何もなかったように元に戻ったのはどういう意味? なにより一番の疑問は、なぜ愛禾みさと阿部サダヲがこの映画に出たのか? なんでだ?? ストーリーが支離滅裂で破綻した、グロテスクの極みのスプラッタームービー。 目玉をフォークでくり抜いたり、体を切り裂くシーンもリアルに撮られているので、グロ耐性のない人は見ていられないかも。 愛禾みさと阿部サダヲがサボテンを前にして素っ裸にゴーグルをして交わる画はインパクト大。 エロいんだか笑えるんだかわからなくなるくらいシュールで、二人して何してんの?ってツッコミたくなる。 そもそも、阿部サダヲが17歳の高校生なんてコント設定にしか見えないし。 作品自体は十分ゼロ評価に値するトンデモ映画かとも思ったが、主演二人の奮闘に+4点で。 元アイドルと現人気俳優がこんな作品でこんな役やってたの?っていう意味では一見の価値あり。 [インターネット(字幕)] 4点(2013-01-24 21:22:04) |
304. 天使の肉体
《ネタバレ》 ブリジット・バルドーとジャン・ギャバンが主演した『可愛い悪魔』のリメイク作品らしい。 恋人の無罪を勝ち取るため、有名弁護士にアプローチするセシル。 お金がないので、使えるのは自分の若い肢体だけ。 弁護士がセシルの誘惑に抗いきれないのは男の性か。 決して悪意があるわけではなく、でも結果的に二人の男を翻弄してしまう。 そんな小悪魔ぶりがヴィルジニー・ルドワイヤンによく似合う。 ストーリーにもう少しインパクトのある展開があればよかったが。 [ビデオ(字幕)] 4点(2013-01-23 21:24:48) |
305. 月光の囁き
つぐみのエロさだけで、他は見るべきものがない。 主人公の屈折したド変態ぶりに引いてしまう。 高校生同士でこんなアブノーマルな恋愛はちょっと…。 この性癖に共感できる人にはたまらないだろうが、すごくシリアスな場面なのに笑ってしまった。 [ビデオ(吹替)] 4点(2013-01-18 23:22:34) |
306. 満月 MR.MOONLIGHT
タイムスリップで津軽藩の侍が現代に。 そこで出会った女教師と恋に落ちるファンタジーだけど、二人の恋にあまり感情移入できず。 タイムスリップもありがちなストーリーなので、プラスアルファがないと物足りない。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-18 23:19:12) |
307. KIDS/キッズ
ドラッグとSEXに耽るティーンの生態。 その中で起きたエイズ騒動。 あまり身近な感じがせず、ストーリーもひねりや新鮮味に欠ける。 [ビデオ(吹替)] 4点(2013-01-17 21:58:57) |
308. 緑の街
《ネタバレ》 主人公草介が始めて映画監督にチャレンジする人気ミュージシャンという設定で、監督の小田和正自身がモデル。 デビュー作「いつかどこかで」に続く二作目で、デビュー作で苦労した実体験が生かされている。 映画の基礎知識もない素人監督の甘さと、熟練スタッフの強烈な自負心がリアルで、双方の軋轢が伝わってくる。 この辺りは、俯瞰で見つめることができる小田監督に少し感心してしまった。 多くの人の共感を呼ぶ歌詞をつくることができるだけあって、人の気持ちを察する繊細さが生きてくる。 草介は自分と元恋人の信子のことを映画にして、信子を女優に復帰させている。 自伝的映画を撮って、信子とのことを完了させようとしているわけだ。 ところが、信子は草介の書いたセリフが自分の気持ちとかけ離れていてそのセリフがどうしても言えない。 そうした信子の感情が伝わりきらなかったせいか、二人の恋愛感情に乗れなかった。 信子が別れを肯定的に受け止めた流れも、いまひとつ掴めない。 なので、エンディングの撮影での信子のセリフも、感動するまでには至らなかった。 草介の映画づくりの動機が恋愛がらみの極めて私的なものだったのが、ちょっと気に入らなかった。 映画づくりへの思いというより、信子への思いが先行している。 一人で何でもできると思い上がっていた草介が、みんなの力で作り上げることに目を向ける過程はそれなりに感動的ではある。 ただ、急にスタッフが草介に協力的になったのはできすぎの感も。 草介のやったことは重さんに訴えたこととスタッフに手紙を書いたことで、事態をまるっきり変えるには描写が弱い気がする。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-16 22:03:46)(良:1票) |
309. 学校の怪談4
こういう子供向け作品の評価は難しい。 見る年齢によって全然違ってくるし、タイトルだけで子供向けだとは限定できないし。 シリーズ化されているので、やっぱり子供受けはよかったようだ。 ただ、大人はちょっときついか。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-13 23:56:36) |
310. 幸せの向う側
《ネタバレ》 夫の正体が、全然知らない誰かの成りすましだった。 その誰かは十数年前に死んでいて、今度は夫が交通事故で死亡して、かと思ったら実は生きていて…。 あー、面倒くさい。 結婚相手に裏の顔があったというのはよくあるけど、ここまでいくとリアリティがない。 [ビデオ(吹替)] 4点(2013-01-13 23:32:11) |
311. 黒猫・白猫
映画館で鑑賞したが、少し眠くなった。 ドタバタにぎやかな印象だけで笑いのツボも合わず。 映画のハイテンションとのギャップがはっきりと。 [映画館(字幕)] 4点(2013-01-12 22:55:28) |
312. ありがとう (1996)
山本直樹の漫画が原作だが、漫画のほうが面白い。 危険でぶっ飛んだ毒気や生々しさが、どうしても薄まったように感じられる。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-09 00:09:16) |
313. ねじ式
原作の漫画も読んだが、つげ義春の描く独特の世界はシュールでよくわからない。 アングラ演劇のような雰囲気で、寺山修司の舞台を思い出した。 明快なストーリーではなく夢の中のイメージのような感覚的作品は苦手。 ただ、なんだかわからないながらも不思議なパワーと生々しいエロスは感じる。 ストーリーは残らないが、断片的なイメージが頭の中に残る。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-08 00:38:14) |
314. 学校の怪談
昔見たときはそれなりに楽しめたけど、今見たらどうかな。 このシリーズは子供向けホラーであり、大人が見るならファンタジーとして楽しむべきものか。 小学生のときに学校の視聴覚教室か体育館で観てみたかった。 それなら観た後に大盛り上がりしただろうな。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-05 00:22:10) |
315. 完全なる飼育
《ネタバレ》 小島聖のエロさと竹中直人のイカれっぷりはいい組み合わせだが、それ以外がパッとしない。 実話を基にしているというが、二人の心の変化に乗っていけないので妄想的なエロ映画としか感じない。 拉致被害者である少女が気持ちの悪い妄想中年男に惹かれていく過程で説得力のある描写がないからだ。 また、小島聖が女子高生にしては大人の色気がありすぎ、しゃべり方が舞台調なのもリアル感が出てこない原因か。 結局エロシーンのみが見所で、そこからは超えられず。 [ビデオ(邦画)] 4点(2013-01-04 00:28:09) |
316. 櫻の園(1990)
とても静かな映画で、ストーリーの起伏が少ない。 ガールズトークを延々聞かされるのもきつい。 一昔前の女子校のリアルな雰囲気が繊細に描かれているが、それを見せられて何?って感じもする。 ありがちな事件だけに普遍性があり、特に女子校出身者はノスタルジーに駆り立てられるかも。 ただ、自分には静かすぎて少し退屈だった。 それでも、ラストはなんとなく切なくなってしまうのが不思議。 その年代にしかない瑞々しい何かが、この映画には描かれているのだろう。 生徒たちが自然体で映っていて、中でもつみきみほが抜群の存在感を発揮している。 [地上波(邦画)] 4点(2013-01-03 00:36:01) |
317. 硝子の塔
『氷の微笑』で一躍セックスシンボルになったシャロン・ストーンが、ここでもセクシー。 ただ、ストーリーは前作よりはっきり落ちる。 [ビデオ(吹替)] 4点(2012-12-27 00:35:54) |
318. 魅せられて(1996)
リヴ・タイラーとトスカーナ地方の風景がキレイ。それだけ。 [ビデオ(字幕)] 4点(2012-12-16 23:58:52) |
319. コン・エアー
《ネタバレ》 アクションはやたら派手だが、ストーリーがつまらなくて薄っぺらい。 無理やり感動的なハッピーエンドにされても冷めるだけ。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2018-12-26 22:14:51) |
320. ブロークン・アロー
《ネタバレ》 ドキドキもハラハラもない。 核を奪ってのテロとの攻防はもはや手垢がついている感があるが、その中でも秀でるようなものが何もない。 同じジョン・ウー監督の「フェイス/オフ」は荒唐無稽な設定でリアリティはないものの、まだ面白みはあった。 トラボルタの憎々しい悪役もインパクトがあったが、この作品でのトラボルタのキャラはブレているしインパクトも薄い。 何をしてでも生き残るようなしぶとい悪漢タイプなのに、計画が頓挫するとすんなり諦めて核爆発の道連れにしようとするのは、ご都合主義があからさまでシラける。 おまけにラブストーリーの演出も見ているほうが恥ずかしくなるくらいクサい。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2018-10-03 22:15:34) |