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鱗歌さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 3869
性別 男性
年齢 53歳

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3361.  バットマン vs スーパーマン/ジャスティスの誕生
「マジンガーZ対デビルマン」と思って観てたら、最後に突然キューティーハニーが現れて大活躍する、という趣向でしょうか。 冒頭こそ気合の入った破壊シーンを見せてくれますが、あとはグダグダ。とりあえずバットマンもスーパーマンもアタマ悪すぎ。いや、別にヒーローが賢くあって欲しいとは思わないけど、ただ本作の場合、映画がこうも無駄に長くなってしまった一因は、彼らのアタマの悪さにあると思います。 スーパーマンはどうやら、人々に嫌われているらしい。だけどその描写は、デモの光景に簡単に集約されてしまう。こんな説明シーンじゃなく、何か、スーパーマンに代わって我々の心に突き刺さるようなエピソードは無いもんなんでしょうか。 CG垂れ流しの中で、その後、緊張感をはらんだスペクタクルと言えるようなものといったら、撮り直しのきかないラストの「丸刈り」シーンくらいかも知れません。これもCGだったりして。
[DVD(吹替)] 5点(2016-08-13 08:22:39)
3362.  グラマー・エンジェル危機一発
旅行会社がハワイで「映画ロケ地ツアー」なんてのをやってますけど、あれはジュラシック・パークとかがお目当てだから成立する訳で、「グラマー・エンジェル危機一発ロケ地めぐり」などでは客も集まらんでしょうなあ。いや、内容的にはそれなりに充実しそうなんですけどね。「あ、ここって、あのダッチワイフがバズーカで吹き飛ばされた場所じゃない!?」なんて言って盛り上がっていただければ。 さて、ボインで凄腕(?)のオネーチャンふたり。そこに飛んできた謎のラジコンヘリ。中には謎の箱、そして襲い来る暴漢。要するに何ともテキトーなダイヤ密輸取引の現場に居合わせてしまったらしい。という訳で、アクションとオッパイが次から次に展開されていくのですが、さらにポイントが高いのが、毒物に汚染され凶暴化した大蛇(これがまあ、ソフビ感満点、動かないことといったら)が誤って野に放たれてしまった、という、何の関係もない追加設定。ただでも散漫なストーリーなのに、こんな変な設定を付け加えて、もう楽しいったらありゃしない。 で、このヘビ、ストーリーにまともに絡む事なく、とうとう脚本家にも存在を忘れられてしまったのかと思いきや、あっと驚く展開があなたを待ってます。あっと驚いてください。私からもお願いします。 ところでどうでもいいことかも知れないけれど、オネーチャンたちが大蛇の入ったケースを持ち上げる場面で、「ヘビ」と日本語でつぶやいたので驚いたのですが、これは私の勘違い。英語で「重い」って言ってたんですね。ほんとにどうでもよいなあ。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-13 07:50:35)
3363.  X-ミッション
もう邦題を考えるの諦めちゃいましたね。X-ミッションだって。ヤケクソですね。 それにしても、予告編が何ともカッチョよかった作品ですが、本編もその拡大バージョンというか、単なるスタントシーンのカタログですね、これは。 いや、冒頭ですでにイヤな予感はしたんです、コレ、アクションをつなぎ合わせただけのコラージュ作品じゃなかろうか、と。 正解でした。 実際、これだけよくやったもんだ、大したもんだ、とは思います、頭が下がります。でも、それだけじゃあ、ねえ。 それに、これがホンモノのアクションだといわんばかりの、スタントが売りの作品で、CGを多用してしまうのは、逆効果でしょう。
[DVD(吹替)] 5点(2016-08-11 20:18:58)(良:1票)
3364.  インデペンデンス・デイ: リサージェンス
エメリッヒの、「みんなでオレのゴジラをバカにしやがって」「怪獣が走って、何が悪いねん」という心の叫びが聞こえるような。 それはともかく、前作よりデカい宇宙船を出しゃあ、いいってもんちゃうやろ、と誰しもが当然思うところ、それでもなお、それ「だけ」を堂々とやってしまうのは、もう、エメリッヒ大将を他において、いないでしょう。 大風呂敷をひろげにひろげまくってナンボの世界、普通なら2時間ほどに収まる訳もなく、「次回に続く」と終わって「3部作の予定」とかいうのが昨今アリガチなパターンですが、大将はそんなセコいことはしない。ちゃんと2時間で完結させてくれます。こんな内容で我々が納得できるかは、また別ですが。 ラストは一応、今後の展望を語って見せ、さらなる続編を匂わせるんですが、「こんな内容の続編、もはや誰も作らせてはくれるまい、はっはっは」という高笑いが聞こえてきそうな。 要するに、むちゃくちゃですわな。 第1作の特殊効果って、結構、ローテクが使われてたんですよね。新旧混合の特撮が、楽しかったんですが。あれから20年経ち、CGで何でもできるようになっちゃって、逆にやることが無くなっちゃった。ハチャメチャ路線だったらマイケル・ベイにお任せあれ。 でもまあそんな中で、第一作にあったような、あちこちに散った人々の姿を並行して描きながら互いに繋がっていく流れ、ってのは今回も踏襲されていて、そういうところは悪くないですね。設定の諸々に魅力が乏しい点とか、(文明が進みすぎたせいで)地球と月との間の行き来があまりに簡単に描かれてあっけなさすぎる点とか、いろいろと大味な印象は否めませんが。
[映画館(吹替)] 5点(2016-07-11 11:31:35)
3365.  空の大怪獣ラドン 《ネタバレ》 
あの焼け死んでいくラドンの最期は、子どもの頃に観たときの印象としても、鮮烈なものがありました。でもこの映画、作品全体で言うとやっぱり苦しいのが、物語性の乏しさ。主人公らしい主人公を立てるなり何なり、どうにかならなかったんでしょうか。 肝心のラドンはなかなか登場せず、前半は巨大なヤゴが登場して人間に襲いかかる。だけどこれがちぃともコワくないので盛り上がらない(怖くない代わり、不快ではある)。もうちょっと神出鬼没な存在であればよいのだけど、そういう部分の工夫はあまり無くって、オハナシは先に進む。先に進んでどうなるか。いよいよラドンが登場し、人間にとって脅威であった巨大ヤゴを、パクパクと食べてしまう、という展開。なるほど、巨大ヤゴのさらにさらに上をいくラドンのスケール感を表している場面なんだろうけど・・・ちょっと図式的に過ぎませんかねえ。ここも、巨大ヤゴの恐怖がきちんと描けてこそ、だと思うんですが。 で、いよいよラドンが登場すると、特撮の芸がやたら細かくなり、ここは確かに盛り上がります(ただし、どう見てもミニチュアであることを前提にした、芸の細かさですが)。どうもラドンにはさほど悪意は無いらしいのだけど、図体がデカい故に、羽ばたくだけで街を破壊してしまう。そんなラドンたち(気がついたら何の説明もなく2匹になっている、というのは、今見ても斬新過ぎますね、ははは)も、自衛隊の攻撃を一方的に受けた挙句、阿蘇山の噴火の中で焼け死んでいく。いやあ、このラドンという怪獣の、スター性の無さよ。死にっぷりは、見事でしたが。 伊福部センセイ、ここでは意外にモダンな音楽を書いてますね。
[DVD(邦画)] 5点(2016-06-15 21:55:11)
3366.  雲霧仁左衛門
呉服屋が貯め込んだ大金を狙う雲霧一味と、それを追う火盗改めとの対決。クライマックスの大捕り物が、見どころ、ですけれども。 何か観てて張り合いが無い、その理由は色々ありそうだけど。ひとつには、仲代達矢演じる雲霧仁左衛門の、とらえどころの無さ。ちょっとあまりに、フツーの人すぎるのでは。いやそうでもないんだよ、と、意味ありげにかつての青春の日々(?)を挿入し、またクライマックスのあとも妙に物語を引っ張り、蛇足のようなラストのもう一盛り上りがあったりするのですけど、雲霧仁左衛門自身の存在感の薄さはいかんともしがたく、盛り上がりの方も不発の印象。 脇役に目立つ人をバラマキ過ぎて、ますます埋没してしまいました。 あんたのせいだよ、宍戸錠(笑)。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-05-30 23:25:48)
3367.  シャーロック・ホームズ/シャドウ ゲーム
ホームズとモリアーティが互いに先を読んで頭の中で格闘する場面、つい、筒井康隆のショートショート「超能力」を思い出してしまいました。 それはともかく、シャーロックもマイクロフトもモリアーティも、みんなちっともアタマが良さそうではなく、何だかワトソン君だけがまだしもしっかりしているような気がしてくるのが、ユニークでもあり困ってしまうところでもあるのですが。ただ、映像の方も、アタマの悪そうな映像が乱発され、要するに「知的でないホームズもの」として、方向性は揃っているのかな、と。まあこれで、オモシロかったら良かったんですけどね。まとまりもヘッタクレもなく、どこをオモシロがって観ればよいのか、途方に暮れてしまう。 もっとも、ラストは、なかなか気が利いておりました。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-05-30 22:58:43)(良:1票)
3368.  スター・トレック(2009)
この軽すぎるノリ、意識的にやってるのかも知れないけれど、すみません、ここまで軽いと、ついていけません。冒頭からカークの生い立ちを、お茶漬けのごとくサラサラと長し、エンタープライズ号の船長の座まで、一直線。一応は鼻つまみ者だったハズなんですけどね、何ぞ、転機らしいものがあってもよさそうなもんですが。 タイムスリップやら並行宇宙やら、SFっぽい道具立てとはいっても、骨董品の部類、並べ立てただけではさほど面白くもないし。果ては、宇宙からダイブする場面での無音の描写、別に何らの効果を狙った演出とも思えないけど、もしかして、「ちゃんと『科学』してます」ってか? コレ、2009年の映画でしょ、2001年宇宙の旅からもう8年も経ってるのに、じゃなかった、40年以上経ってるのに、ちと発想が古いのでは。 故郷を失った慟哭、なんてのも、およそ有って無いようなもの。 カークとスポックとの間の友情が、事情通のニモイ氏に「都合により仲良くしてもらわないと困るんです」みたいなコト言われて生まれる、ああ何てテキトーな。軽いノリもここまで来るとアッパレ、ちょっと感心してしまったのでした。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-05-07 10:20:50)(良:2票)
3369.  007/スカイフォール
冒頭だけ見ると「007! ボンド死す」ってな感じで、このエピソードにおけるMとボンドの関係が、ラストにも繋がるんですが、まあそれならそれで、物語が寄り道し過ぎ、要するに2時間半近いってのが長過ぎなんでしょう。かなりボヤけた印象。 そもそも007シリーズってのがそれなりにおバカなシリーズであって、例えばムーンレイカーなんてのはそれはもうヒドイ内容な訳ですが、アッと驚くとんでもないスタントシーンをスタントマンに演じてもらいつつ、ロジャー・ムーアはあくまで涼しげなスケベ顔でキメてみせる事に徹していて(と言う程何もしてない訳でも無さそうですが)、これもひとつのやり方ではあったかな、と。もちろんそれと同じ事をまたやって欲しいとは言わないし、あんなおバカな事も今更なかなか出来ないだろうし。ということで、ダニエル・クレイグによる肉体派ボンドの登場と相成る訳ですが、自分でアクションをこなし、かつ自分でボンドらしくキメてみせるには、それなりに工夫も必要でしょう。 冒頭のアクションで、パワーショベルから飛び降りてキメてみせる、そこでクールな表情をカメラがバッチリ捉えていたならば、このシーン、さらにキマってたのでは。 映画全体に、雰囲気はあれど、そのままズルズルと弛緩してしまう印象。ラストの一軒家での戦いも、結局最後まで画面を暗くしただけに終わってしまって。 もしも、ここぞという場面でキメきれない理由のひとつが、「動けるボンド」のせいであるなら皮肉です。ダニエル・クレイグは何度も全速力で走って見せ、それは実に綺麗な走り方なんですけど、なかなか高揚感に結び付けられないまま、ああまた走ってるんだ、と。 硬派な007映画も結構ですが、真面目過ぎなのかも知れません。このボヤけた印象を、もう少し引き締めて欲しい。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-04-17 08:44:07)(良:1票)
3370.  カリフォルニア・ダウン
これは、父と娘の関係がうまく描けなかった作品の一例でしょう。というか、このいかにも中途半端な人間関係は、作品を盛り上げるのに大した貢献をしておらず、およそ余計なだけ。 離婚して他の男性と新しい生活に入ろうとしている元妻、そして娘。なーんだかお互いに気を使って、ぬるーい関係。それとは別に何やら暗い過去があるらしいのだけど、それにしてもヌル過ぎて、作品を通じヨリを戻していく過程ってのが、およそ無いに等しい。まあ、この主人公の筋肉男ロック様に、影のある役は似合わないから、この程度の踏み込みでよいのかも知れませんが。 しかしその新しい夫というヒトが、娘から嫌われるためだけに登場するのもよいとしても、あからさまに「アイツは私を見捨てて逃げた!」ってのも、どうなんでしょ。要するに、この娘は「父たるもの、私を助けて当然」だと、ここで宣言してしまう。あるいは、父のおかげでレスキューについて妙に詳しいらしく、ここにもヘンな父親礼賛の姿勢のレールが引かれてしまってる。この設定だって、もうちょっと「イザという時」に出し惜しみするなりしていれば、もう少し盛り上がったのでは、という気も・・・。 で、主人公はムキムキにも関わらず、基本的には肉体よりも乗り物を駆使して、家族の救出に向かう。中盤、他人のピストルを奪う場面もあったのに、それを後で使う訳でもなく、比較的すべてが順調。この大災害にどれだけ多くの人々が巻き込まれたか、という「人数のスペクタル感」を削ぎ落してまでも(これ自体、寂しいものはあるけど)、主人公の個人的な枠内に作品を限定して、そこに熱いなり冷たいなり狭いなり、あるいは怖いなり、個人に関わる描写をこれといって盛り込めなかったのは、これはさすがに、イタイでしょう。CGは確かに見事ですが、ちと虚しい。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2016-04-10 10:35:56)
3371.  ターミネーター:新起動/ジェニシス
連続活劇ならぬ、「不連続活劇」といったところでしょうか。物語は物語で、とりあえずゴチャゴチャと詰め込んだ感じ(我々の意表を突こうとし過ぎてまとまりがなくなっちゃった)、このテの作品と言えば、タイムトラベルものという意味も含めて『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』などを思い出したりもするのですが、盛り上がりの点ではどうしても本作の方が劣ってしまう。ひとつには、物語のゴチャゴチャに加え、アクションもその場その場の単発的なものに終始して、盛り上がりに貢献できていないせいでしょう。まるでアクションシーンのカタログを見せられているような。 開始早々の、未来における戦闘シーンが、派手ではあっても高揚感や緊張感はあまりなく、さらにその後、機械側の最終兵器(?)発動を前にした人類側の延々と続く説明セリフに、ゲンナリしちゃう。この設定を第1作ではストーリー進行に絡めながら巧みに提示していたのではなかったか?⇒⇒⇒しかしこの、無駄と思えた説明セリフ、どうやら、製作側が意図的に仕組んだミスディレクション的なもののようにも思えてきます。あくまで1作目の直前の場面ですよ、と言わんばかりの、一種の「あらため」。⇒⇒⇒要するに本作の存在意義って、ほとんどシュワの“出オチ”のみにあるのではないか、と。 という訳で、もしも本作を、(驚きであれ苦笑であれ)極力楽しんで観ようと思うならば、第1作をもう一度観なおしてからなるべく間をあけずにご覧になるのが、よろしいのではないでしょうか。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-03-06 08:12:32)
3372.  ゴーストバスターズ2
1作目でとても喜んだウチの子供たちは、2作目が放送されてりゃ当然観ちゃう訳で、「これ、ツマランよ」と言いつつ私も観る。実に久しぶり。 子供たち、多分、1作目ほどは面白くないと感じつつも、それなりに楽しんでいる様子。ちなみに一番ウケてたのは、タイタニックネタ。完全に別の映画に(しかも本作より後に作られた映画に)救われてますね。 で、やっぱり面白くないっちゃあ、面白くないんですけども。2作目だからって、1作目より「大きなもの」を出さなきゃならんもんでもなし。 でも、何だかコレ、考え過ぎて考え過ぎて、結局どうしようもなくなっちゃった、という枯れた味わいが、なんとなく感じられます。 1作目におけるゴーストバスターズが、穴ぼこから這い上がってきて、拍手喝采を浴びる。カッコよくもないくせに1作目でヒーローになっちゃったから、つまりヒーローになり周りを熱狂させること自体がネタだったから、2作目で目先を変えようと思った途端、もはやヒーローにもなれない。全体的にどこか斜に構えたようになっちゃう。もっと割り切ってヒーローで居続ければ、何作でも作れたかも知れないのに。でもそのおかげで第1作は独特の位置を保ち続けることができ、第2作は第2作で、ちょっとした怪作になっている。もうちょっとハジケることができれば怪作の道を極めることもできたのかも知れないけれど、そういう意味では真面目すぎたのかな、と。『グレムリン』の続編くらいムチャクチャやるのがいいことなのかどうかはともかくとして。
[CS・衛星(吹替)] 5点(2016-02-09 23:09:41)
3373.  刑事物語 くろしおの詩
恒例行事のように「引退」を繰り返す大仁田厚が、記念すべき「第一回引退?」した頃の出演作。わずかながらセリフもあり、アルゼンチンバックブリーカー(っぽい技)を披露するのが貴重ですね(そもそもサンダーファイヤーパワーボムとDDT以外の技を見られるのが今となっては貴重?)。 それを除くと(ってまあ、それだってどうでもいいんですけどね)、かなーり内容の薄い作品になってしまいました。ひょんなことから、とある女性と知り合い、彼女をサポートすることになる片山刑事、というのはよくある話ですが(笑)、さらには犯人護送の際の失敗(というほどの失敗でもなかろうに)から理不尽にも刑事職をクビになってしまい、事もあろうにやくざ屋さんの仲間に否応なく入れられてしまうという、踏んだり蹴ったりの展開。いやホントよくある話(笑)。しかし、今回のヒロインと片山の関係も十分描かれず表面的だし(「どうして自分にこんな優しくしてくれるのか」という片山への問い、映画としては愚問中の愚問でしょう)、心ならずもやくざ屋さんになってしまう展開もストレート過ぎて、苦悩なり、その逆に可笑しみなり、もうちょっと膨らませられないものかと。ついでに言うと、赤ちゃんが生まれる前からいそいそと粉ミルクを買うのはいいけど、でも「明治ステップ」はまだ買うの早いでしょう(←それはどうでもいいってか)。全体的にエピソードの盛り込みが足りず、十分練られていない印象の一方で、“友情出演”で登場するあの人この人を見ていると、「なんかそういうのでゴマかしてませんか」と。 片山が去るラストも特に盛り上げる要素もないまま、武田鉄矢が竜馬像に語り掛けるだけの自己満足。いやでも、自己満足に正直に向き合うこと、それ自体は、あながち悪いコトではないのでしょう。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2016-01-24 09:22:14)
3374.  ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士
第2作の続き・・・というより、第2作のオマケみたいな。第2作のラストからそのまま第3作に繋がり、設定上もその制約を受けてしまう中、どう工夫して見せてくれるかがポイントとなるのでしょうが、これがどうも不発。謎に乏しく緊張感に乏しく、ただこれまでのエピソードにケリをつけるだけでは、作品としての存在意義もやっぱり乏しく、あの魅力的だった第1作が懐かしく感じられてしまいます。せめて後半の裁判シーンばかりは、もう少し工夫があっても良さそうなもの(これまでにも様々な映画が演出の腕を競ってきたシチュエーション)かと思うんですけども。ただ、もしデーモン小暮閣下が裁判の被告席に立ったら、きっとこんな感じになるんだろうなあ、と思わせてくれる点は少し貴重でした。
[DVD(字幕)] 5点(2015-11-22 08:29:51)
3375.  プレーンズ
主人公が高所恐怖症の飛行機、という思いつきの一発ネタだけで、ほとんど物語を膨らませられなかった印象。主人公のダスティは農薬散布のセスナ機、と言っても他の連中にあれこれバカにされるほどには見劣りする外見でもないし、実力は最初から結構ありそうだし、とりあえず「いいヒト」だし。高所恐怖症という唯一の「逆セールスポイント」も物語にさほど生かせているようにも思えず、結局のところ、転機らしい転機も描けていない、平板なオハナシになっちゃってます(そんなダスティがあっけらかんと活躍するのは、正直、あまり愉快でもない)。世界一周レースということで、とりあぜず世界の様々な光景が登場するという楽しさ、それはひとつの魅力ではありますが。
[ブルーレイ(吹替)] 5点(2015-09-27 10:20:04)
3376.  ザ・ディープ(1977)
私も高校生の頃、テレビで初めて本作を観た時には、ジャクリーン・ビセットのスケスケTシャツに一瞬「おおっ」と思ったのは確かなんですけれども、何つうかその、こういう体形をスタイルがいいというのかどうなのか、角ばった肩から伸びる細い腕に、のっぺりした背中、すぐに関心が萎えてしまったのをよく覚えております。しかし勿論、彼女のスタイルがどうこう以前に、映画自体の盛り上がりの無いのっぺり感にゲンナリしたことは、事実でしょう。沈没船の宝探しに、モルヒネのアンプルの争奪戦、という訳ですが、何ともショボくれた内容。申し訳程度にウツボが襲ってきて、一応は海洋アドベンチャーでございます、と。原作・脚本が『ジョーズ』のピーター・ベンチリーで、ご丁寧にロバート・ショウも出演、そりゃヘンに期待しちゃうじゃないですか・・・ピーター・イェーツ監督の演出も、手堅くまとめているということなんでしょうけど、ちょっと生真面目過ぎるのかも知れません(その割には、あのジャクリーン・ビセットが謎の闖入者に襲われるあの「?」なシーンは、いったい何なのやら???)。しかしまあ、本作の見せ場たる海中ダイビングのシーンでも、しっかりと俳優の顔をカメラがとらえていて、ああ、代役じゃなくて本人がガンバってるんだなあ、というのは、確かにひとつの緊張感へと結びついてるかとは思います。あと、魚がタイミングよくカメラに入ってくるのは、たまたまなんですかね、それとも演出としてスタッフさんがそっと魚を放っているんですかね??
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-09-12 13:35:38)
3377.  リディック:ギャラクシー・バトル
シリーズ第3作にあたるのでしょうけど、第2作を観ておく必要はまーったくありません、という新設設計。あのワケのわからん世界観から一転し、またヘンテコ生物がウヨウヨする惑星を舞台とする作品へと戻ってきてくれました。とりあえず一安心。さらにそこに、リディックを付け狙う連中がやってきて、と来ればもう、さぞかし盛り上がろうってなもんですが(ハイ、こういう持ち上げ方をするのは、この後、ケチをつけるための前フリですね)・・・なーんか、スカスカなのよね。これといって、心に引っかかるものもなく、サラサラと物語が進んでいく。リディックを狙う連中が登場したら、ヴィン・ディーゼル、姿を消してしまうし(きっとどこかで休憩でもしてるんでしょ)。最初の方でその凶暴さを垣間見せた変なサソリみたいな生物も、後半、ヤミクモに襲ってくるけど、ヤミクモに斃されていき、強いのやら弱いのやら。せっかく「立て籠もり」みたいなシチュエーションとなって盛り上がりかかっても、その緊張感が続かない。例えばあの、リディックが手なずけた生物(犬?みたいなヤツ)との関係くらいは、もう少し丁寧にエピソードを盛り込めなかったものかと。
[DVD(字幕)] 5点(2015-08-24 22:07:11)
3378.  呪怨 (2003)
「人を怖がらせるために作られる作品」ってなジャンルがあって、多分そこにおいては、怖ければ怖いほど「良い作品」ってことになるんでしょう。ただし、何度もの鑑賞に堪える作品か、という指標もあれば、「こんなコワイ作品、二度と観たくない」という感想もあるだろうから、受け止め方もさまざまですな。さて、ビデオ版(「2」は見てないけど)と、この劇場版、とりあえずどちらがより怖かったか、と言えば、うーん多分、ビデオ版かな、とは思う。オリジナリティの目でも、元祖というべきビデオ版には敬意を払います。そんじゃ何でビデオ版の方に低い点数つけてんだよ、と言われりゃ、もうゴメンナサイなんですけれども。内容のバラエティとか、あと田中要次さんの顔のコワさ(笑)、とかいったあたりの魅力ですかね。・・・とか言いつつ、この後、劇場版にケチつけようってんだから、私も相当にロクでもない訳ですね、本当にスミマセン。この呪怨という作品、都市生活とかその近郊の生活の中の孤独や不安を反映したような、いわば都市伝説の寄せ集めみたいなテイストが特徴ですよね(過去というものから断絶された都市生活における、プチ因縁話)。そこにはもはや、例えば「仏壇」みたいなアイテムの入り込む余地はない(そういう定番アイテムが入り込んだ時点で、ちょっと醒めてしまう)と思うのですけれども。
[DVD(邦画)] 5点(2015-08-24 13:59:46)
3379.  センチュリオン
古代ローマ時代、敵の襲撃から生き残った数名の兵士の逃避行と、追手との戦いを描いた作品ですが、色々盛り込もうとしてかえって散漫に。もうちょっとうまく彼ら生き残り兵士たちの姿そのものを掘り下げる方向に力点を置けないものか、と思っちゃいます。古代=野蛮=残酷描写、といういささか単純な盛り上げ方も、工夫がないですね。その単純さが面白いっちゃあ、面白いのですけれども。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2015-08-15 21:04:49)
3380.  獄門島(1977)
金田一さんのターザンロープ(?)あたりの悪乗りは楽しくって、私も子どもの頃から好きだったんですけどね。ただ、ミステリとしては正直、あまり面白くない。むしろ大人になってから原作を読んで、こんなにスゴイ推理小説だったのか、と。趣向を凝らしに凝らした、3重の見立て殺人。この映画、原作から一部変更を加えられており、例えば「謎の復員兵」の処理などは(原作より無理があるにしても)なかなか悪くないと思います。ただ、実行犯が少し変更されている点、変更すること自体は結構だとしても、そんなに面白い変更でもないし、そのせいで終盤をここまでダラダラ引っ張ってしまったのは、どうもいただけません。石坂金田一シリーズにおける金田一さんは、中盤アタフタしている一方(これは原作のテイストでもありますが)、ラストの真相解明の部分で、根拠もロクに示さず妙に何でも断言してしまう感があり、「オイオイなんでそんな突然強気になってるんだよ」と思いつつもそこが魅力であったりもするんですけどね、本作の終盤のダラダラ感はそんな魅力も打ち消してしまい、といって原作にない新たな魅力(ロマンスなり、それに伴う哀切なり)を盛り込めている訳でもなし。あと、原作の巧みなトリックも、あまり印象的には描かれておらず勿体ないですね。第一の殺人なんて、原作では犯人をうまく隠してますけど、この映画ではほとんどバレバレ寸前の描写になってしまっており、むしろこういう部分で原作を離れてみてもよかったんではないか、とも思います。それともう一つ、本作の医石坂金田一さん、過去2作よりもなーんか野暮ったい顔してますなあ。そこも惜しい。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-15 20:43:33)
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