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S&Sさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2388
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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321.  300 <スリーハンドレッド> 《ネタバレ》 
いやぁ~、わずか15年前にはこんなトンデモナイ映画がハリウッドで製作できたんですね。スパルタ人が全員白人なのは当然としても、もう“悪の帝国”感丸出しのペルシャは黒人系を始めとする有色人の俳優ばかり、そして中には「こんな奴、おらんやろー」と叫びたくなるような巨人や腕の先っぽがナタみたいになってる奇形人間まで登場、ペルシャはエイリアンの国かよ!9.11後にアメリカ合衆国vsイスラム教という対決図式が定着したので、こういう煽情的な映画がウケると判断した製作陣、まあ貴方たちの読みは外れてなかったんですけどね。あのトンデモ国家・スパルタが民主主義の原点だという史観は「ちょっと違うだろ」と突っ込みたくなりますし、そのうえ最後にディリオスが伝えるレオニダス王のメッセージは、そのまんま当時のブッシュ大統領の演説なんじゃないかと錯覚させられるようなロジック。ペルシャの末裔でもあるイランがこの映画のペルシャ人の描写に猛抗議したそうですが、ハリウッドは当然のように無視。でも最近のハリウッドは中国政府にはクセルクセスに跪いているようにヘイコラしているのが現状、カネがすべてのハリウッドですけど少しは恥を知れ!と言いたい。 手足がそして首がバッサバッサとちぎれ飛ぶチャンバラの迫力は刺激が強すぎですが、よく考えるとこの映画は演技している俳優以外の背景や画はほとんどCGなんですね。スパルタの男たちはみんな腹筋割れまくりマッチョ、製作陣は否定しているけどあのシックスパックも実はCGなんじゃないの(笑)。兜と盾は持っているけどパンツ一丁に赤いマントを羽織ったまるでプロレスラーみたいな戦闘装束、重装歩兵戦術が最盛期なんだからそんな半裸で戦争したわけないでしょ。あとペルシャ兵が手榴弾みたいな爆発物を投擲するけど、火薬が発明されたのはその千年ぐらいあとなんですけど…と、ツッコミどころは満載です。まあ、あのヤバい奴フランク・ミラーのグラフィック・ノヴェルが原作なので、ケチつけてもしょうがないですけどね。B.L.M 運動なんかが盛んな現在では、ぜったいに製作できない内容であることは確かです、ひょっとしたら将来は上映禁止になったりして…
[CS・衛星(字幕)] 4点(2022-02-07 22:03:15)
322.  レズビアン・ヴァンパイア・キラーズ 《ネタバレ》 
これはどう観てもエドガー・ライトのパクりというか模倣、この頃はこういう作風が流行っていたのかな。でも主人公の二人のバディがサイモン・ペッグとニック・フロストのコンビのようなキレと魅力がないので、コメディとしてはイマイチなんです。というか、この映画は本気でコメディとして撮るつもりだったのか、ちょっと怪しい感じもします。ジミーの元カノやロッテの友人や牧師の娘など、普通ならコメディ・ロールとして使えそうなキャラを惜しげもなく退場させちゃうのはどう考えても、失敗でしょう。牧師にいたっては「えっ、あの人最期はどうなっちゃたの?」とあっけにとられてしまいます。レズビアン・ヴァンパイアが売りのはずなんですが、エロは全然大したことなく脱ぎすらなし。その割には美術やらCGには凝っているし、力を入れるところを間違っているんじゃないのかな。プロデューサーはロバート・ダウニー・Jrの『シャーロック・ホームズ』を製作する人だけど、コメディとアクションを上手く融合させるセンスには欠けているみたいです。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2021-04-15 22:51:24)
323.  害虫
私の前にレビューされた53人の採点分布を見ると、驚くことに0点から10点まで満遍なく得点しています。他にも探せばあるのかもしれないけど、ここまで綺麗に点数がばらけた映画を自分は初めて見ました。まあそれだけ観た人の評価が分かれたということなんですが、観ていただけると判ると思いますがそうなるのも無理はないです。 監督の塩田明彦は蓮實重彦の門下生の一人みたいですけど、いかにも蓮實教授が好きそうな作風です。デビューしたての十代の宮崎あおいを愛でる映画と言えなくもないが、その割には彼女の家庭環境とキャラ自体が痛すぎて観ててつらいものがあります。私は基本的にセリフでストーリー展開させる映画が嫌いですが、その真逆に位置する本作だけど監督の技量が拙いのでイライラが募るばかり。どの登場人物にも感情移入させたくない、という監督の意図だけは伝わってきましたけど。ずっと一時間あまり音楽を一切使わない流れで来たところで突然流れてきたのは、おお、懐かしのナンバーガールじゃないですか。田淵ひさ子のギターはやっぱこの映画にピッタシだな、ということでそこに一点プラスです。
[ビデオ(邦画)] 4点(2019-06-21 23:15:45)
324.  バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 
あの分厚い原作は出版当時にちょこっと立ち読みしただけなのであまり偉そうなことは書けないが、設定やストーリーテリングのニュアンスがけっこう変わっていることは確かみたいです。原作では架空の全体主義国家のお話しだったところを、ほぼリアルタイムの日本が舞台としているところが大きな相違。でもその世界では日本は壊れてしまっていてBR法という理解不能な法律が施行されているわけです。こういうSF的な設定なら徹底的に不条理劇として撮るのが正解だと思いますが、いつもの流儀で泥臭く映像化してしまってるところが深作欣二の限界というかセンスのなさなんでしょうね。でもその脚本を書いたのは当時20代だった息子の健太だというのが、ちょっと不思議。彼は初めて劇映画の脚本を書いたわけで、きっと親父がかなり手を加えているんじゃないかと推測します。だって随所に団塊世代チックな臭みが見え隠れしてますもん。中でも塚本高史があの「腹腹時計」を書いた人物の甥という設定で、その叔父をヒーローの様に描いているのには呆れました。もちろんこれがフィクションの映画化だと承知してますが、現実世界で70年代企業爆破事件の指南書だった「腹腹時計」を持ち出してくるのはいわばルール違反です。三菱重工爆破事件で親戚が犠牲になった者としては、不愉快極まりなしでした。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2018-10-28 22:17:26)
325.  ラッキーナンバー7 《ネタバレ》 
『ラッキーナンバー7』という邦題をつけた配給会社のセンスはある意味で凄い、普通なら『ラッキーナンバー11』じゃないかな? 冗談はさておき、本作はゼロ年代を代表する“キャストがムダに豪華”な一篇じゃないでしょうか。監督はともかく、プロデューサーの腕はかなりのもんだったということでしょう。でも脚本が酷すぎでしょう。冒頭のブルース・ウィリスのムダなおしゃべりでグッドキャットとスレヴンが何者なのかはもろバレで、これでは後半盛り上がる訳がありません。敵対する組織のボス同士が通りをはさんで向かい合ったビルの最上階に立てこもっているというプロットにしても、これは何かの伏線かと思えば全然違って、これはギャグのつもりだったのかと脚本家の意図に首を捻らされます。「カンサス・シティー・シャッフル」にしても何が言いたいんだか不明でしたし、単なる脚本家の独りよがりみたいでした。 まあとにかく、出演俳優陣の皆さまご苦労様でした(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2015-04-03 20:01:36)
326.  PLANET OF THE APES/猿の惑星 《ネタバレ》 
オリジナルの『猿の惑星』を単純にリメイクするのじゃなく、『スパルタカス』の様な要素を濃くしましたという感じでしょうか。これだけオリジナルが有名だと単純にリメイクするわけにもいかずいろいろとご苦労があったと推察しますが、それなら始めからリメイクなんかするなって言いたいです。この惑星の人間たちがサルと一緒に英語を喋るというところは、脚本書いた人のオツムの程度を疑いたくなります。英語を喋るサルが言語を持たない人間を支配している世界というのが、オリジナルが持つもっともショッキングなプロットだったって事を全く理解してないんですからねえ。 サルのメイクならこの人しかいないという第一人者リック・ベイカーですからもちろん見事な仕事ぶりですが、オリジナルでは明確だったサル同士の種族の違いを際立たせる演出がないのは残念です。ヘレナ・ボナム=カーターの属する種族が妙に人間くさい顔つきなのが気になりました、彼女が最初に登場したシーンではマイケル・ジャクソンが出てるのかと思ったくらいです(笑)。 チャールトン・ヘストンやリンダ・ハリソンといったオリジナルの俳優を使うというキャスティング上の遊びはありますが、ティム・バートンらしさがあまり感じられない映画でしたね。もし彼が雇われ監督じゃなかったら、『猿の惑星』ならぬ『フリークスの惑星』したかったんじゃないでしょうかね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-14 22:37:58)
327.  ブラック・ダリア 《ネタバレ》 
これはデ・パルマとジェームズ・エルロイ両方のファンを失望させたとしか言いようがないですね。聞くところによると、予算の関係かルーマニアでロケした映像にCGで厚化粧して撮ったのがこの映画のLAなんだそうですが、そこまで苦労というか手間暇かけた結果がこれではちょっと悲しくなっちゃいます。 そもそも、デ・パルマがこの映画を撮る意義が私には理解できない(もちろん生活のためでしょうが、それを言っちゃあ身も蓋もない)。彼らしい映像美はどこにもなくただやけに煙った様な黄色っぽい色調の映像が続くだけ、唯一デ・パルマらしさが感じられたのは懐かしのウィリアム・フィンレイにアーロン・エッカートが襲われるシーンしかありませんでした。 ヒラリー・スワンクはまさかCGは使ってないでしょうがコテコテメイクで彼女としては精一杯の妖艶さを出してますが、ストーリー上の事とはいえあのスカ・ヨハから男を奪うなんて観ていて白けてしまいます。それにせっかくスカ・ヨハ使ってんだから思い切って脱がせるぐらいしてみろよ、デ・パルマさん!(それにしても、ほんとに脱ぎそうで脱がない女優だ、スカ・ヨハは)
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-06-04 20:50:29)
328.  サブウェイ123 激突 《ネタバレ》 
シンプルだったオリジナルのプロットに余計なディティールを加えて平凡なアクション映画に仕立てました、という感じでしょう。まずデンゼル・ワシントンの収賄容疑なんて要素は愚の骨頂。おまけに奥さんまで登場させてお話しを湿っぽくさせるセンスも最悪。トラボルタも、最近こればっかり、という感じのサイコ犯罪者風のキャラでオリジナルのロバート・ショウが持っていた知能犯的な雰囲気が皆無です。無線でアイスランドの話なんかしちゃってそれが身元判明に繋がっちゃうなど、バカ丸出しです。このデンゼルとの無線会話あたりには知能犯らしい駆け引き能力が感じられず、まるで『ダイハード』のマクレーンとパウエル巡査の交信みたいでした。身代金輸送のドタバタはオリジナルでも最大の突っ込みどころでしたが、ジョン・タートゥーロの「誰もヘリコプター使うこと思いつかないのか」というセリフはナイスな楽屋落ちでした。脚本のブライアン・ヘルゲランドは本来上手い人なんですが、まさか『椿三十郎』みたいにオリジナルを一文一句いじらないというわけにはいく訳もなく、苦労は偲ばれますけど。 無理なお願いだと承知いたしておりますが、人質の若造にチャットで「愛してると言って」と無理難題を吹っ掛けるあのKYな女を、ぜひトラボルタに撃ち殺して欲しかったところです(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2014-05-07 00:19:55)(笑:1票)
329.  バブルへGO!! タイムマシンはドラム式 《ネタバレ》 
この映画が世に出てきたときは、さんざん罵倒されてきたバブル時代がついに肯定的に懐古される様になったんだなと感無量でした。バブル時代まっ盛りのときには自分は東京にはいなかったけど、ほんとにタクシー拾うのに万札ヒラヒラさせてたんでしょうか、それともこれは都市伝説と思った方が良いのでしょうか? バブルの申し子ホイチョイプロダクションと今年はついにフジTVの社長にまで成り上がった亀山Pがタッグを組んだわけですが、映画としてはまあ予想通りのつまらなさでした。ドラム式洗濯機を研究してたらタイムマシンが出来ちゃった、くだらないけどなかなか秀逸なアイデアなので実にもったいない。バブルの崩壊を防ぐためにタイムトラベルして不動産総量規制を止めさせる、いかにも経済週刊誌の記事を真に受けたサラリーマンが考えそうな発想ですが、まあそれはそれでいいでしょう。でも肝心の脚本がTVのヴァラエティのネタを安易に並べたようなレベルの低さなのです。阿部寛をはじめ出演者たちがみなTVドラマの様な演技なので、これがまた全然笑えません。こういうのを典型的な頭の悪いコメディと呼ぶべきでしょう。 と貶してはいますが、広末涼子が予想外にいい味出してたのでプラス1点させていただきます。 
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-08-30 23:55:09)
330.  ハプニング 《ネタバレ》 
掴みはOK、あの訳のわからなさはなかなか良いアイデアです。でもだんだん風呂敷を広げてくると、出ました、“植物の陰謀”説、このいかれっぷりがシャマラン印なんです。TVのニュース解説では政府の陰謀をマジで論議しているし、もう疲れます。M・ウォールバーグが造花の鉢植えに話しかけるシーンは、もうギャグとしか思えないけどけっこうシリアスに撮っているのには脱力です。訳のわからないものからファミリー(本作の場合は疑似家族ですけど)が逃げ回るというプロットはスピルバーグの『宇宙戦争』を連想させますが、肝心のウォールバーグとZ・デシャネルの夫婦の言動に説得力がなさ過ぎです。 あのラスト、“オチのシャマラン”という金看板は今後おろしますということなんでしょうか。それはちょっと考え違いですよね、シャマランはやっぱ弾けなくちゃいけません。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-01-22 19:57:49)
331.  ボーダー(2008) 《ネタバレ》 
デ・ニーロとパチーノ、これが最後の共演であると願いたいところです、と言いたくなってしまいました。両名優が『ヒート』以来の対決だと言うのに、メジャーではなくインデペンデント系映画だというのもまた驚きです。テーマも昔から何度も見せられてきた“街の掃除屋警官”もので目新しさは無し。『ヒート』とは真逆の結末と言うのも両雄のバランスを取っているつもりなんでしょうかね。この映画の脚本のユニークなところは、“名前のトリック”とも言うべきトラップを使っているところでしょう。デニーロ=ターク(愛称)=トム・カワン(本名)、パチーノ=ルースター(愛称)=デヴィッド・フィスク(本名)、ラストまでお互いどころか周囲の者まで愛称でしか呼ばないのでややっこしいです。外国映画の役名は覚えにくいよな、と感じているのは自分だけじゃなかったんだと気がつかされました(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-11-19 21:45:19)
332.  バンテージ・ポイント 《ネタバレ》 
同じ事件を8人の視点で描く、と言っても30分程度の出来事なのでスポットを当てる人物が替わるたびに同じシーンを違うショットで見せられると言うのは、能がなさ過ぎると思います。つまり観客が見せられるのは“違う視点”からは程遠い映像でしかないということです。『パルプ・フィクション』でタランティーノが見せてくれたような世界を期待していたので、かなり失望させられました。タラのテクニックと才能を再認識した次第です。テロリスト側の男たちがみんな同じ様な風貌なので、誰が誰だか途中から判らなくなってしまったのもマイナスです。 でも私が思うにこの映画の最大の失敗は、○○○が×××だったと言う現実には絶対あり得ないバカな設定でしょう。こんな風に不測の事態が起きたらどうやって世界に説明するのでしょうか、全体主義国家の独裁者じゃないんだからね。△△△が犯人の一味だと言うのもミステリーならば禁じ手でしょう、これならもうなんでもありの世界になっちゃいますよ。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-10-31 20:47:21)(良:1票)
333.  サウンド・オブ・サンダー 《ネタバレ》 
本来、蝶を踏んだことで未来があんな風に変わるなら、その瞬間にタイムトラベルして来た連中はみんな消えるか気持ち悪い未来人類に変身しなければならない。 “時間の波(?)”が徐々に伝わってくると言うのは、そこを上手くクリアーする理屈にはなる(かなりひどいご都合主義だけどね)。しかしもう一回過去に戻って蝶を救ったとしても、元の世界が変わるわけではないしパラレル・ワールドをひとつ増やすだけなんではないかな。過去へのタイムトラベルは、何も過去へ影響を与えなくてもパラレル・ワールドがひとつ出来ると言うのが自分の感性なので、どうもこの映画のオチはピンとこないんです。 未来の街を走る車がシュワ版『トータル・リコール』みたいだなと思いましたが、データを見るとこの05年製作と知ってびっくりしました。それぐらいCGがしょぼかったんです、90年代初期のレベルですよ。 P・ハイアムズは自分が好きな『カプリコン・1』を撮った監督なのに、なんでここまでヘタな映画しか創れなくなっちゃったんでしょうか。きっとプロデューサーが悪いんだ、と無理に自分で納得したいところですが、やっぱこれが彼の実力かなぁ。それからB・キングズレー、あんた名優なんだからもう少し仕事を選びなさい!そういやこの人『スピーシーズ/種の起源』にも出てたよなぁ(涙)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-09-14 18:55:55)
334.  運命のボタン 《ネタバレ》 
なにこれ、『ミスト』なみに後味悪い結末は、とほとんどの人が持つ感想だと思いますが、監督が『ドニー・ダーコ』を撮った人だと知って何となく納得してしまいました。教師のキャメロン・ディアスが高校でサルトルを教えていて彼の芝居『出口なし』を観に行くシーンがあったりして、この映画はサルトルの実存哲学の影響があるんでしょうか。私の拙い知識ではどうもそのあたりが良く判りません。キャメロン・ディアスとフランク・ランジェラがともに身体の一部に欠損があると言うことも何かを暗示している様な気がするんですけど、やっぱり良く判りません。 私の頭の悪さというよりも、脚本の出来が良くないことにどうも原因がある様な気がしますが、どうでしょうか?
[CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-22 22:33:00)
335.  パブリック・エネミーズ
「デリンジャーはウォーレン・オーツ」というイメージが刷り込まれている自分には、ジョニー・デップのデリンジャーはどうもしっくりこなかったです。“バイ・バイ・ブラックバード”が効果的に使われていたりしてデップもニヒルでカッコ良いのは確かですが、なんか違うギャングのお話しみたいでした。マイケル・マンの演出がまた冗長で、銃撃戦の音響効果だけは彼らしい迫力でしたが、最近のマイケル・マンの低迷ぶりをひしひしと感じさせられる出来でした。
[DVD(字幕)] 4点(2012-01-07 20:35:37)
336.  プラダを着た悪魔
たしかにファッションは眼の保養にはなりましたけどね… まずメリル・ストリープは「これぐらい出来て当たりまえ」の余裕で好演。まあこの役は、現在のハリウッド女優陣を見まわしても彼女以外には考えられないキャスティングでしょう。アン・ハサウェイも好演ですけど、しかし皆さん、このアンドレアと言うキャラに好感が持てます? まあ予定調和通りの展開なのであまり眼くじら立ててもしょうがないけど、この女、結局ファッション業界から何も得るものがなかったみたいなのは情けない(ミランダからはいろいろ学んだみたいですが)。そしてなんかジャーナリストがファッション業界よりステイタスが高い様な描かれかたもどうなんでしょうか、マスコミだってしょせんゲスの集まりみたいなもんですよ。人使いの荒い有能な上司なんてどの業界にもいるもんですよね、プラダは着てないかもしれませんが(笑)。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2011-10-15 22:59:57)(良:1票)
337.  おいしい生活 《ネタバレ》 
いつもはインテリっぽいキャラが多いアレンが、久々にドジな小悪党を演じているのが楽しいです。トレーシー・ウルマンとの夫婦漫才はこれまたふたりの息がぴたりと合っていて見事なもんですが、今回はアレンの“役者としての芸”を堪能させていただきました。ただ前半クッキー屋が繁盛し出すまで30分で次の展開とはあまりにもテンポが速すぎで、残りの1時間が打って変ってモタモタしてるので余計にバランスが悪いことになってしまった感じです。予定調和がとれた様な終わり方も、この当時の他のアレン作品にも当てはまるけどマンネリ気味でした。アレンはこの後スカーレット・ヨハンソンを起用してヨーロッパで撮るようになり作風が変わってきましたが、自分でもマンネリ化を意識してたんではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 4点(2011-10-09 20:26:25)
338.  ザ・ブレイブ・ウォー 第442部隊 《ネタバレ》 
自ら監督・脚本・製作も兼ねているからしょうがないかもしれませんが、主演のレイン・ニシカワという人の演技がどうもいけません。見た目が40代のふつうのおっさんなのでいくら軍曹とは言っても他の兵士に比べてあまりに違和感があり過ぎでした。こんなに演技が下手なら主役は他の俳優にしたらもっと観られる作品になったと思いますよ。パット・モリタ(本作が遺作)、タムリン・トミタと日系人俳優がけっこう出演していますけど、ジェイソン・スコット・リーまでが日系人役で最初はちょっとびっくりでした。ところが観終わってみれば彼がいちばん印象的な良い演技だったのは皮肉なもんです。有名な「テキサス大隊の救出」をテーマにしているのですが、バジェットの関係かあまり戦闘シーンは盛り上がりませんでした。しかし211名を救出するために800名以上の日系人兵士が死傷するとは何とも言葉もありません。 そう言えばこの442連隊戦闘団の物語を渡辺謙が監督で映画化すると言う話があるそうじゃありませんか、期待しましょう。
[DVD(字幕)] 4点(2011-07-08 21:22:41)
339.  クリビアにおまかせ!
60年代にオランダで大人気TV番組のミュージカル化だそうで、さしずめ日本で言うと『サザエさん』を実写ミュージカル映画にした様なもんでしょうか。タイトル・バックはバスビー・バークレー風で、ここは必見しょう。主役のクリビアというキャラを演じているルス・ルカという人はオランダでは有名な女優だそうですが、あの顔、どっかでみたことある様な気がするんですけど思いだせない、そう、日本の女優で似た人がいたのかな? なるほどアルバトロスは『アメリ』の二匹目のドジョウを狙ったんでしょうが、ちょっとこれじゃあ無理でしたね(笑)。ミュージカル・ナンバー自体は決して悪くなかったですよ。
[DVD(字幕)] 4点(2011-05-05 23:36:01)
340.  ベティ・サイズモア 《ネタバレ》 
これってコメディなんですかね?いきなり頭の皮はぎですからびっくり仰天でした。でも意外とこのシーンのモーガン・フリーマンは笑えるんですよね。アーロン・エッカートに向かって『パルプ・フィクション』のサミュエル・L・ジャクソンみたいにわけのわからない能書きを垂れてカッコつけてる最中にいきなりクリス・ロックが凶行に及ぶところなんか、この映画で唯一笑わしていただいたところかも。良く言えば予想のつかない展開と言うことなんでしょうが、結局なにがこの映画は言いたかったのか判らんというのが私の感想です。あんまり喋らないクリス・ロックが意外といい味出してたので、プラス一点。
[DVD(字幕)] 4点(2011-02-21 23:05:40)
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