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花守湖さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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361.  ボン・ヴォヤージュ 《ネタバレ》 
混沌としたフランスの映像に酔いしれました。パリ陥落でパニックになったフランス政府は刑務所を解放してしまう(実話)。。。すでに法治国家として体をなさないほど混乱しきったフランスは混沌(カオス)状態なのに、なぜか映像は美しい。ナチスから逃げるフランス人、もうぐちゃぐちゃなのに煮詰まった道路や溢れかえった道路のシーン、カミーユが海辺で小説の原稿を飛ばしてしまうシーン、雨のシーンはどれも見事な景観でした。このような混沌とした状況では、失業者も、金持ちも、殺人者も警察官も、一個の人間に戻ることができる瞬間だと思う。ある意味では混乱とは、何もかもリセットにするチャンスなのかもしれない。本作は「混乱」というなかで、逆に平和なとき以上に生き生き輝いている人々の姿が素晴らしい。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-06-23 22:27:28)
362.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
自殺しようとしたら神さまが助けてくれて、無くしたお金をみんなが寄付してくれて、家族や町の人たち全員から祝福されて一件落着。今どきのハリウッドのご都合主義でも、恥ずかしくてこんな決着のつけ方はできないだろうな、と考えると逆に拍手を送りたくなる。もしかして究極のファンタジー映画でしょうか?素直に泣けました。フェリーニの「道」も内容としてはちょっと似ていて、「こんな自分でも誰かのために役立っている」と思えることは幸せなことなのでしょうね。この映画には「あなたがいなかったらこの世は駄目になってしまう、あなたは必要な人間だ」という極端にファンタジックなメッセージが込められていたように思います。基本的に人生は辛いものです。だけど夢があるから生きていける。そして映画は夢を与えてくれるから素晴らしい。まさに映画は素晴らしき哉。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-21 18:45:42)
363.  マーサの幸せレシピ
人は感情的な動物ですから、いくら有名な料理人がつくった食べ物でも、作った人が嫌いならば、どんな食べ物のあまり美味しいとは感じないでしょう。これがブラックジャックだったならば、医者の性格がひねくれていても、腕さえ良ければ患者は治るでしょうが、料理人の場合は腕だけでは人の舌を満足させることができないのだと思います。逆にまずい料理でも愛する人の作った食べ物はどんなものも美味しく感じられるものです。料理人のマーサは心の面を改善していくことで、人間として、そしてシェフとして成長していく様子がとても自然で共感がもてました。これは料理に名を借りたヒューマンドラマなんだと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2006-05-24 19:48:38)
364.  海と毒薬
戦国武将が人を殺しまくって成し遂げた革命は、それが異常であっても織田信長や徳川家康のことを大量殺人者だから嫌いだという人はあまりいないと思いますが、戦国武将たちも見方をかえれば、人の命の重さが分かっていないだとか、生命に関する感覚が麻痺していると言えるのです。しかし彼らが成し遂げた偉業のほうが大きいので「罪」はほとんど問題にされません。そういう事実を最初に問題提起したのは「罪と罰」のラスコーリニコフでしょうか。人類の利益のためになるならば人殺しも賞賛されるという犯罪哲学、1人殺せば殺人者、大勢殺せば悪魔か英雄になる。罪は公共の利益を生むならば帳消しにされるのか?善悪は時代の流れとともに変化するのか?「海と毒薬」は私たちがいつもは感じない「罪」を意識させて疑問を持たせてくれます。原作は「罪を感じずに生きている人間」と「罪を背負って生きている人間」を対比させて描いていたので分かりやすかった。 戦争中だから人は良心が麻痺して異常だったという見方が一般なのかもしれませんが、人はどんなときも罪を背負って生きているというメッセージもあるのではないでしょうか。この世に「罪」のない人間など誰1人いなく、罪に気がつかない人間と、罪を自覚している人間の2種類しかいないのだと思います。
[DVD(邦画)] 7点(2006-05-13 23:13:00)
365.  ションヤンの酒家(みせ) 《ネタバレ》 
魑魅魍魎が跋扈しているような中国。この国の女性でよく見かけるのは幸薄だけど悲劇のヒロインに浸っていないということでしょうか。ションヤンは父が浮気していなくなり母が若くして死んでしまい弟は薬物中毒というありさまですがその不幸を淡々と受け入れているところがオールアバウトマイマザー的な女の強さを感じさせる。ションヤンの再婚願望は切実な生きるための手段、彼女は運命の漣に身を任せて生きることを受け入れているがその流れを変えようとする力も併せ持つ。運命とはそれが不幸であっても否定してはいけない。受け入れなくてはいけない。ただし降りかかる火の粉は自分で振り払うことができることを彼女は知っている。これは中国のリアルワールド。すべての女性は必見です。
[DVD(字幕)] 7点(2006-04-01 21:02:16)
366.  ヒトラー 最期の12日間 《ネタバレ》 
「怒る技術」という本を昔読んだことがあるのですが本当に腹がたつから怒っている人と、人身掌握のために巧妙に他人に対して怒りを表現している人がいるようです。ヒトラーは後者であり、その怒りはポーズだったと思う。ヒトラーは最後まで狂ってはいないしヒステリックだったわけでもない、最後の12日間における怒りは自分の身を守るための人為的な演技であり、彼はとうとう最後まで「怒る」という演技を貫き通したのだと私は思えてなりません。 ヒトラーとは何者なのか?我々は普段の生活でも「あいつはヒトラーのようなやつだ」ということを日常会話で使うことがありますが、ヒトラーは「独裁者」「悪魔」の代名詞に使われることが多い。しかしこの映画を観て、彼が「ふつうの人間」であったという事実に第3者の日本人は驚き、被害者のユダヤ人は「嘘だ!」と大声で叫び、当事者のドイツ人は「まずいことを言ってくれたな」と苦い顔をしたはずです。彼が悪魔ではなく人間であったという事実を提示しただけでこれだけ多くの人が心をかき乱す。ちなみに日本では東条英機を題材にした「プライド・運命の瞬間」という映画がありますが、これはA級戦犯を美化していると問題になった作品で日本人からさえも非難の嵐でもちろん中国からクレームがつきました。しかしあえて言わせていただきたいのは、加害者であるという立場を恐れず、また他国の誤解を恐れずに日本とドイツはこのような映画を作り続けて欲しい。 久しぶりに映画の「役割」について深く考えさせられました。 
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-26 17:17:04)(良:2票)
367.  箪笥 《ネタバレ》 
「おまえはこの瞬間のことを一生後悔するわよ」と義母のウンジュが言い放った言葉の意味は、箪笥の下で圧死した妹を救える可能性があったことを言っているのだと思う。姉のスミに冷たくされたウンジュはそのことを恨みに思って箪笥の下で起こっている出来事をスミに教えなかった。姉のスミは激しく後悔したでしょう。 悪いのはもちろん教えなかったウンジュですがスミは自分を責めたはずです。スミの強い自責の念が妄想となって母親の亡霊から襲われるというシュチエーションに結びついたのかもしれません。後ろめたい自分を罰したいという感情です。スミは義母を激しく憎みつつも自分の罪にも苦しんでいた。元々はスミの母親から夫を奪ったウンジュが遠因で、母親の自殺と妹の事故が生まれたわけですがそれを救えなかった自分を責めてしまう姉の心理も不自然ではないと思います。義母に対する強烈な憎しみと自分に対する暗い自責の念が絡み合い「母親と妹を殺したのは義母と自分の2人なのかもしれない」という無意識の思い込み─。それがスミの妄想となり自分自身を義母と同一化させる要因になったのではないでしょうか? 愛する家族の死を受け入れることは容易ではありません。スミの父親がショック療法的に事故が起こったあの家にスミを連れて行った結果、彼女は妄想の中で妹を消滅させ、妄想の中で義母と対決し、そして妄想の中で殺されてしまいます。 それが解放を意味するのか絶望を意味するのか答えは観客に委ねられています。 ホラー嫌いの私が時には音を小さくしたり、時には薄目をして画面を見たりと涙ぐましい努力でこの映画を観た理由はこれが良質なヒューマンドラマだと確信していたからでした。  
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-16 21:06:36)(良:1票)
368.  リード・マイ・リップス
私も「ピアニスト」をチラリと思い出しましたが、女性のほうが意外と逞しくて、私の心が救われました。 社内でのけ者にされていた女性。しかしそれでも他人を求める気持ちを強く持っていたという所に魅かれました。 日本の現代の若者だったら、すぐにひきもりになって、人間と会うことを恐れるようになるでしょう。しかしどんなに軽蔑されていても、誰かとツナガリタイという意志を強く持っていた主人公は素晴らしい。応援したくなります。 そのお相手の男のほうは、まるで救いようがないチンピラ。金のために女を利用し、お金が見つからなかったら、逆ギレして、女性の乗っている車を足ゲリして「お前はしっかり見張ってろ」と怒鳴り散らす最低男でした。 恋愛映画ではないとは思います。 1人の女性の決意を表現した映画だと思いました。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-09 22:37:14)
369.  過去のない男
主人公の男は最初から記憶を失っていなかったと思う。暴漢たちに頭を叩かれたことを、逆に利用して記憶喪失のフリをしていたと考えます。 この映画のタイトルを変更するなら、ズバリ「ピアノマン」が良いでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-19 18:40:01)
370.  ヴィレッジ(2004) 《ネタバレ》 
「村」の人たちを見て「翼をください」という歌を思い出した。 「今 私の願いごとが かなうならば 翼がほしい~ 悲しみのない 自由な空へ 飛んで行きたい」 これを実現したのがこの「村」です。心が傷ついた人たちが集まって、「町」を逃げ出し、悲しみや苦しみのないユートピアを作り上げた。 人間の愚かさを感じる。しかしどこか共感する部分もある。 愚かだけど人の心の奥に潜んでいる願望だからかもしれない。 現代でも多くの人が今の現状から逃げ出したくて、転職したり、海外に生活を求めたりしている人がいる。 しかしどれも長続きはしない。 なぜなら悲しみや苦しみの原因は「場所」にあるのではなく「人間」にあるからです。それと同じように、町を逃げ出した者たちも、「悲しみ」の原因は「町」という場所にあるのではないということに、いつかは気がつくはずです。 悲しみは避けようと思って避けられるものではなく、受け入れて生きていかなければいけないと思います。人を好きになるからこそ、悲しみがあるのだから。
[DVD(字幕)] 7点(2005-07-10 14:13:48)
371.  ギター弾きの恋
「モーヴァン」を観たことがある人は、この映画のサマンサ・モートンを見て、その違いにびっくりしたのではないでしょうか?私がその1人です。それほど彼女は演技派なのでしょう。 この映画で、口が聞けない無垢な女性を演じたサマンサ・モートンは、とても好きになれました。 どういうわけか、この世の中の人間のすべてが口が聞けなかったら「いい人」でいられるのじゃないか?なんて意味の無いことを考えていました。 もしこの世の中に言葉がなければ、ずっと一緒にいられるカップルも大勢いるのではないでしょうか?
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-17 20:46:40)
372.  僕のスウィング
スウィングがとても存在感があり、惹き付けられました。それではじめてこの女の子を人物登録したのですが、うまく反映されるでしょうか。 →ようやく反映されました!みなさんの助言をお借りして反映できたことに感謝しています。 スウィングは、フランス人には見えないけどフランス人の女の子らしいです。非常に目が強いところが好きになりました。なにか喋ることで存在感を示すのではなく、顔の表情だけで魅せてくれます。 みんなのシネマレビューは、こうやって、みんなで1つの作品を充実させていく所だという事を改めて実感したのでした。
[DVD(字幕)] 7点(2005-04-16 00:44:02)(良:1票)
373.  グッバイ、レーニン! 《ネタバレ》 
この映画はとても切なかった。 「せつない」という言葉は英語には存在しない言葉だといいます。 日本語でもかなり微妙な言葉です。それは涙がぼろぼろ出るほど悲しいという感情ではなく、どこか甘さがあって、涙は数粒しか流れないような、なんとも表現しにくい感情です。その「せつない」という感情を充分に味わうことができるのが、この作品でした。 母親はあとわずかな命だという事は分かっていました。それで息子は「母さんの死ぬときまで、騙しきってやる」と考えます。 この「嘘」がこの映画の最高の見所になります。 友人と2人でニュースを作ってまで、母親を騙そうとする姿は、とても笑えるのだけど、切なさが漂ってくる笑いがあるのです(泣) 最後に母親がその嘘に気がついたにもかかわらず、知らんふりをして言った「素晴らしいわ」という言葉のなんと素晴らしいことでしょうか? それを息子は、嘘のニュースを見て、母親が信じていた共産主義が勝利したことに喜んでいるのだと思って得意顔になっていました。 しかし実は、息子のついた一世一代の嘘に対して「素晴らしいわ」と言ったのだと思うともう本当に切なくなってきます。 この映画に登場するすべての人間のつく嘘の切なさに強く共感しました。 ちなみにこの母親の設定は、作家三浦綾子の自伝小説「道ありき」と、とても似ていました。
[映画館(字幕)] 7点(2005-03-12 13:13:32)
374.  永遠のマリア・カラス
皆さんが言っているように、「カルメン劇」が素晴らしい。 私は息をするのも忘れてカルメンのシーンを見入ってしまった。 はっきり言って、あのオペラシーンを見るだけのためだけでも、この映画の観る価値はあると思う。それくらい圧巻の名シーンだった。カラスという人の人間性に関しては、決して都合の良いようには描かれておらず、それがかえって偽善さを感じないので良いのではないか?と思う。 天才にありがちな自我の強さと、闘牛並みの気性の激しさを兼ね備えた女性に感じた。 ただこのカラスという主人公以上に、ゲイのプロデューサーの男のほうが私としては見ていて面白かった。 カラスに振り回されるだけ振り回されて、色んなものを失ってしまう。カラスに対して「次は何が欲しい?私の腎臓か?」というジョークがせつない・・
[映画館(字幕)] 7点(2005-02-20 00:32:54)(良:1票)
375.  ラブ・アクチュアリー
「ドッグヴィル」を観て人間不信に陥り、その後にこの映画を観て再び人間が好きになった。
[DVD(字幕)] 7点(2005-01-30 01:02:12)
376.  イルマーレ(2000) 《ネタバレ》 
ラストの「これから、ぼくの話を信じてくれますか?」という後にどういう話をして彼女を信じ込ますのか非常に興味があります。「実はぼくたち2人は知り合い同士なんだよ。君は覚えていないだろうけど、ぼくたち2人はお互いが惹かれあっているんだ♪」と言うのかな? しかしそれはナンパとしては最悪の手口かもしれないし、信じられるはずもない。 そのときに彼女が猟奇的な彼女に豹変し、逆切れして「ぶっ殺されたい?」と言ってイルマーレの廊下から男を海へ突き落とすシーンを私は想像しました。 たぶん間違いないでしょう。
[映画館(字幕)] 7点(2005-01-26 00:30:19)
377.  スクール・オブ・ロック
とにかくワロタ。ジャックブラックという人間におおいに笑わせてもらいました。   笑いの映画というのは難しいもので、人にはそれぞれ笑いのツボというやつがあると思う。 そのツボにはまれば面白いわけで面白くなければもうお馬鹿映画としかみることができない。 そういう意味でこの映画は私のツボを直撃したので幸運だった。 それと映画をコメディとみるかドラマとしてみるかで笑い度数も大きく変わる。 この映画は「ホームアローン」のように笑わせたうえに感動までさせようという魂胆がチラリと見えるが、それをせず笑いのみを追及していればもっと評価がよかった。なまじヒューマンドラマの要素をいれたから鼻についた人もいるはず。 笑えなかったときは残念に思う。とにかく笑えたらやっぱり幸せだろう。  ちなみに私たち観る側がコメディ映画やホラー映画に挑むときは、なるべく人間性を求めないほうが楽しめるかと思います。
7点(2005-01-23 15:00:21)
378.  オーロラの彼方へ 《ネタバレ》 
父親を助けるために過去を変えてしまったために、次々とややこしい問題がひき起こってしまう。 これがドラえもんなら「のびた君、歴史を変えちゃいけないんだよ!」と言って注意するだろうが、この映画では何がなんでも歴史を変えて思い通りのハッピーエンドにもっていてしまった。  ある意味でその強引さを高く評価したい。 まず最初に息子が父親の事故死を防いだために未来の父親の死に方は事故死から肺がん死に変わってしまった。すると今度はタバコをやめろと忠告する息子。 挙句の果てに将来値上りするヤフー株まで過去の人間に教えてしまう始末だ。 そんなことをしでかしているうちに、今度は母親が殺されるという運命に変わってしまい、過去と現在の両方で父と息子が殺人犯を探す展開に移っていく。 ここは緊迫した雰囲気が漂うがなにか変だ・・。 過去では犯人が分かっていながら父親が逃してしまったから、現在の息子の前に犯人が現れたことになる。 そんなに長い間、犯人の正体が分かっていながら逮捕できないことがあるのだろうかと思う。 どうせなら犯人に息子を殺させておいて、観客を驚かせ、その後に過去のオヤジが犯人をつかまえることにする。すると・・な、なんと!現在の犯人の姿は消え息子はよみがえる! と、このような展開はどうか?どちらにしてもタイムトラベルはどうしてもどこか突っ込みたくなるが、作品自体は面白かったのでそれを評価したい。 過去のオヤジと現在の息子が、お互いを信じあうネタが大リーグのワールドシリーズというのがとても面白い。 こういう父子の共通の価値観の話題が温かく感じられたのが良かった。    
[DVD(字幕)] 7点(2005-01-03 20:26:01)
379.  21グラム 《ネタバレ》 
3組の夫婦が出てきて、その3つの夫婦の形をごちゃごちゃにミックスさせ、時間までバラバラにして作ったような映画だった。 そんな奇抜なことをせずとも充分に面白い映画を作れたと思う。 私のこの映画の見方は「夫に苦しめられる妻たち」というもの。  どれもこれも妻の孤独と寂しさと苦しみが伝わってくる。 夫婦の形というのはいろいろあるだろうが、少なくともこの3組の妻たちは夫を運命共同体のパートナーと見ている。夫の不運を自分の不運として受け入れて苦しんでいる姿は、悲しみや苦しみを避けようとするのではなく愛する人と無意識のうちで共有しようとしているように思う。 最後にショーンペンが自分の胸を撃った理由は2人を助けるためだったはずだ。彼はどちらにしても、もう助からない体であった。重い病気にかかっていたので生きるだけでも精一杯だった彼だからこそ、命の尊さを痛切に理解している。 ベニトロをけっきょく殺さなかった理由もそこにありそうだ。 もしショーンペーンが自分の胸を撃ち抜いていなければ2人のうちの誰かが死んでいたはずだ。 多分ベニトロが逆襲して女性の方がやられていたかもしれない。どちらにしても、もう意味のない殺し合いをすでに失おうとしている自分の命と引き換えに止めようとしたのではないか。
7点(2004-12-12 21:54:50)(良:1票)
380.  セイブ・ザ・ラストダンス 《ネタバレ》 
たしかにストーリーは巧いと感じたけど、映画というよりはレベルの高いTVドラマという印象を受けた。 娘が母親を失ってハーレムという未知の世界に乗り込むという興味深い設定なのだからもっと「ハーレム」という世界を中心に見せて欲しかった。 娘のほうも、踊りはうまいのだけど自分の父親に対する思いを見せて欲しかった。 ただ黒人ばかりのハーレムの学校の雰囲気が少し分かっただけでも良かった。黒人と白人の恋愛の難しさばかりではなく、バレエとヒップホップというまったく違う価値観を持った男女が結ばれるというストーリーはやはり新鮮だった。 もう少し面白くできたような気がするだけに学園ものとして終わってしまったのが残念。
7点(2004-11-19 20:30:26)
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