361. LIFE!(2013)
最初は微妙な雰囲気が漂っていたが、途中からベタな展開も心地よくなって、最後は凄く気持ちのいい映画。 大自然の映像も良かったし、これからの幸せな未来を見つめるように終わっていく物語は、映画を観る意味を自分に与えてくれる。前半をもう少し入り込めればもっと高得点にしたかった。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-13 22:16:51) |
362. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 なかなか凝った作りの作品。 意外な展開が続くが、極端などんでん返しではなく自然な流れになっている。事件は派手だが、全体的に静かな雰囲気も漂う。 最初と最後のシーンが印象深く、それが全てを物語っているが、夫婦関係は複雑だ...ってほど複雑じゃないだろうけど。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-13 18:40:23) |
363. ウルフ・オブ・ウォールストリート
ジョーダン・ベルフォートをモデルとした映画だが、凄い。いや、ヒドイとも言える。 スピード感はあるし、観るものを飽きさせない。とても家族やカップルで観られるものではないが、久し振りに手応えのある作品だな、と感じた。主人公の苦悩とかそういった奥深さはほとんど無いけど、本格的に作られたおバカ映画系としてはなかなかのものだと思う。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-09-13 13:53:56) |
364. ラストベガス
バブル期の思い出を再び(の米国版)という作品。 コメディ中心かと思ったら考えさせる面も多少あり、ジジイ向けの映画というのは否定出来ないが、なかなか楽しい気分でずっと鑑賞できる。 歳をとったらこういう風に...とか考える必要は無いのかもしれない、と中年世代に思わせる雰囲気があるので加点。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-30 21:20:52) |
365. ガタカ
とてもよく出来ているし、面白い。発想が良いし、結末も自分としては妥当。 全編を貫く静かな雰囲気と内に秘めた哀しさを強く感じる。サスペンス色が強く、微妙なバランスを何とか保っている映画。こういったSF作品をたまに観たくなる。プラスに評価したい。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-08-23 17:59:17) |
366. おもひでぽろぽろ
女子向けの映画だと思うが、良く出来ている。 途中ちょっとダレるものの、最後まで観て良かったと思わせる作品。 ただし、結末に対しては多少疑問は残る。話の筋がキレイすぎてそれが気になるからだと思う。実は、現実重視よりファンタジーとして作られたんだろうな、とそう考えれば納得する。 [地上波(邦画)] 7点(2015-08-22 14:19:15) |
367. 日本のいちばん長い日(1967)
観るのに多少気合が入るが、日本人としてはかなり気になる映画。 時代背景やそもそもこういった(降伏)時にどういった反応が出るのか、とても分かりやすい。ドクメンタリー的な要素は強いが映画としても十分に完成度が高い。 この敗戦から数十年経って、日本はもしかすると全体的には理想的な道を歩んできたように思える。 ただし、終戦直前の陸軍のように「想いが強い」という人たちが、会社などの組織においていかに同じように振舞っているか、そしてそれがいかに重用されているか、悲しくなる。 個人として「想い」が強い人(会議で発言力がある人も多少同じ)が幅を利かせて、”成功するまでは失敗ではない”というようなマインドがかなり醸成されているのではないだろうか。 人間や組織は変わらない。ちょっとだけそれが悲しい...本当に正しいことや個人と「国」の幸せとは何だろうか、解消されるのはまだ先か。それでもやはり多くの勝ち取った自由はある(多分)。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-08-17 22:38:28) |
368. 地獄の黙示録
もう3回目か4回目の観賞。 非常に重厚な作品なので、好きな映画と言えばこの映画と言っていた時もあった。そして、現代においての位置付けは微妙に変わってきている。 まさに大作ではあるが、作者の意図が教育的に透けて見える感じがする。それが、普遍的な真実を個人的な感覚として感情移入が難しくなっている。 もちろん、歴史に残ると思う映画を作った意義は大いにある。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-08-17 16:36:45) |
369. ロック・オブ・エイジズ
80年代のロックミュージックを全面クローズアップしていて、エンターテイメントとして素晴らしい。 ほぼ全編PVという映画だが、それなりに(ちょっとは)物語性もあって、観ていて爽快感あり。 トム・クルーズの演技もなかなか。そして、「I can't fight this feeling...」は好きな曲だったが、こんな使い方があるとは...怒りよりも、やはり笑ってしまった。 あの時代のこの音楽を好きな人には全面的にオススメ(当たり前か)。 [地上波(字幕)] 7点(2015-08-13 23:11:48) |
370. シンプル・プラン
《ネタバレ》 シンプルな計画、そのシンプルさを守るために複雑な事象を多々引き起こすという皮肉な物語。人の心理もお金によって微妙にずれていくのが巧みに描かれている。 同じような映画をいくつか観たような気もするが、ある意味「シンプル」なテーマだと思う。 兄の「金持ちになったら、金目当てでもいいから好かれたい...」というような言葉が印象に残った。実は一人だけ冷静に単純な感情を持っていたのかもしれない。 主人公も、最後の殺人(?)によってついに罪の意識が戻り普通の感覚に戻ったのかもしれない。 [地上波(字幕)] 7点(2015-08-02 14:21:39) |
371. エデンの東(1955)
ジェームス・ディーンの雰囲気がどうも好きではなかったが、結局食わず嫌いだったと感じた映画。 「愛」が無ければ人間は駄目になってしまう、という主題も分かりやすい。最後のシーンに近づくところはなかなか見応えありだが、全体的に大人しい感じがする作品でもある。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2015-08-01 13:45:27) |
372. ジュリー&ジュリア
《ネタバレ》 料理を扱っているが、料理そのものよりも、ジュリーとジュリアのそれぞれの人生の料理との関わりを映画化している。 時代も状況も(功績も)違う二人の生活をクロスオーバーさせるようで、作りとしては面白い。 でも、現実に最後までほとんど接触することが無かったのは残念(それが実話だと思うけど)。本当にジュリアはジュリーのことをどう考えていたんのだろうか。おそらくは会わなくて良かった事実があるような気がする。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-07-05 23:32:07) |
373. 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
リリーと寅さんの絶妙なプロポーズも結局はすれ違う...自分の人生の一部を観ているよな恥ずかしさもあった。 沖縄での幸せな生活はやはり夢だったんだろうか、と最後にそう思わせる。 このシリーズの定番進行もあるが、お互いの道を譲らずに、どうしても同じところを歩けない、そういう物語が芯になっていて、それで寅さんと(寅さんを好きになる)マドンナは絶対に幸せになれない、その運命がちょっと哀しい。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-07-04 21:59:52) |
374. 卒業(1967)
《ネタバレ》 おそらく3回目ぐらいだろうか。これまでは音楽に興味を惹かれていたが、あらためて観て、上手い作りの映画だと思った。 非現実的なこともあるけど、それもまた仕掛けとしてはいいのかもしれない。 最初のベンは途中から人格が変わっていくが、これは「青春」からの卒業の過程にあったと思う。とにかくどうしていいか分からない若者の当たりようの無い不満を、エレンとの結婚にかけて平衡を保っていたようだ。 そして、最後のシーンのバスの中での冷静な表情が見つめる先に何があるか、でもそこはこの映画の範疇外だ。 [地上波(吹替)] 7点(2015-07-04 13:00:55) |
375. クレイマー、クレイマー
随分前に観て、再見。 物語の中身をあまり覚えていなかったけど、あらためて観てよく作られた作品だと感心した。それでも、なかなか感動するまでには至らない自分に気がついた。何故だろうか、多分これまでに多くの作品に触れてきているからかもしれない。 [地上波(字幕)] 7点(2015-06-27 14:51:20) |
376. 二百三高地
《ネタバレ》 この時代の戦争を扱って映画として素晴らしい出来になっていると思う。 ただし、戦闘シーンに迫力があるが逆に人と人との関係性は多少弱くなっている。このバランスはなかなか難しい。 そして、最後に乃木大将に戦争の悲しみの本質を思わせるところは多少の違和感が残ってしまう。この涙は一般の人々の中にあるべきではないだろうか。 エンドロールの「防人の歌」と明るい世の中の対比が何とも物悲しい。 ところで、ここで出てくる軍上層部の発想や物の言い方は、現在の会社組織のそれと似ている。それが何とも哀しい。 人間や集団はなかなか変わらない。だからこそ、戦争をすることで、取り返しのつかない失い方をしてしまうわけにはいかない。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-22 23:19:41) |
377. おとなのけんか
《ネタバレ》 子供の喧嘩が発端で大人4人が言い争いの喧嘩をする。 本音を隠しきれなくなって、言い争う相手が徐々に変化していく秀逸な脚本だと思う。 子供は単純なもので、いずれ仲直りするかもしれないが、大人は徹底的に最後まで突き進んでしまう。 面白いかどうかは、その時の気分と個人の趣味による。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-06-20 23:25:47) |
378. ベン・ハー(1959)
これだけの名作だが、今回初見。 展開も早く、ダイナミック感や迫力もあり、感動とまではいかないものの飽きること無く最後まで到達する。意外だったのは、「キリスト教」の要素が凄く強く出ていたこと。実はこの作品はそういう意図で作られたものなのだろうか。 エンターテイメント性がなかなかのものなので気にならないが、宗教色が強いのは予想外だった。でもさすがの映画。 [地上波(吹替)] 7点(2015-06-20 13:34:37) |
379. ピンポン
面白いだろうと思って観て、やはり面白かった。 どんなスポーツでも同じような展開は出来るだろうけど、卓球でやって、ギャグをふんだんに取り入れている感じがいい。時々はこういう青春のスポーツって観たくなる。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-13 23:49:04) |
380. Ray/レイ
《ネタバレ》 上演当時、映画館で観てなかなかの作品だと思い、今回改めて観賞。 ジェイミー・フォックスの演技は素晴らしい。随所にライブ感満載の音楽も散りばめられていてなかなか見応えもある。 強いて言えば、最後の数十年があっという間に過ぎてしまっていて「あれっ」という気もする。でも、それまでの人生の密度がレイ・チャールズらしいところなんだろうと思う。 [映画館(字幕)] 7点(2015-06-13 18:44:36) |