21. 狼よさらば
《ネタバレ》 妻を殺され、娘をレイプされたおっちゃん(ブロンソン)が無差別殺人マシーンと化す!このおっちゃんは無表情で次々と街のギャング達をぶち殺していくわけだが世論や一部のサツからまで正当評価され、しまいには街のスーパースターと化す!とにかく恐ろしい映画だ。一番面白かったのはブロンソンが夜道を歩いていたら親父狩りに遭いそうになり、あらかじめ隠し持っていたチャカで相手を不意打ちし、逃走。家に帰り一人で嘆くシーン。「Oh!ジーザス!俺はなんてことを!」(笑)この時から殺人鬼の素質満点だったのだ!…アメリカって恐い。 5点(2004-08-13 16:01:17) |
22. 書を捨てよ町へ出よう
これぞまさにパンクロックのアティテュードでしょう。これが第一回監督作品だなんて!ピストルズ、ラモーンズ、ダムド、クラッシュ、ミスフィッツ、デッドケネディーズ等を愛する僕にとって寺山はその頂点に君臨する存在なのです。最大のリスペクトの意を込めてこの点数です。 0点(2004-08-07 22:25:28) |
23. 田園に死す
《ネタバレ》 『昭和58年の仏様を降ろして下さーい!』 寺山修司の超皮肉を込めた故郷がこの映画には映し出されているのではないでしょうか?明らかに村には妖怪が住んでいるし、新高恵子は赤ん坊を間引きするし、やってきた修学旅行生は全て老人だし。そんな環境の中、少年はとうとう家出を試みるがその願いは果たされずに映画は終わる。ちなみに「家出のすすめ」「書を捨てよ町へ出よう」などで青年層へ「親不孝」を散々勧めた寺山本人は九条映子と離婚し、母一人子一人の生活をもう一度してこの世を去っている。きっとこの映画はそんな矛盾した寺山の気持ちそのままだ(憎むほど愛していたという母親への気持ち)。だが母親より早くこの世を去った寺山は最後の最後に親不孝を果たしたといえるのではないでしょうか? 9点(2004-08-07 21:57:28) |
24. 神戸国際ギャング
ボンノこと菅谷政雄の自伝をフィクション性を強くして映画化。でも健さんはやっぱり田岡役が一番だね。 5点(2004-08-05 19:00:34) |
25. 新仁義なき戦い(1974)
《ネタバレ》 実はこの映画はフィクション作品ではありません。勿論殆どは脚本による物語ではありますが、それまでの「仁義なき戦い」シリーズも脚本によって事実とはかなり異なった内容なので(特に広島死闘篇なんかは)僕はこれも実録モノにはいる作品だと思います。特に野崎(室田)と関(松方)が登場したことによって(2人ともちゃんとモデルがいます)真実的には「仁義なき戦い」の第一部後半(同じ佐々木哲彦射殺事件)よりも詳細です。シリーズ初登場の若山富三郎、安藤昇(チョイ役だが)など見どころも満載で(若山のホステスセクハラ場面は最高にカッコいいです!)これはこれで楽しめる作品だと思います。5部作ファンにもお薦めなのです。 9点(2004-08-05 16:10:54) |
26. 暴動島根刑務所
《ネタバレ》 「脱獄・広島死刑囚」に続く囚人モノ第2弾。確かこの映画は、一度刑務所から脱獄した松方がある日川に溺れた少年を助けた事によってポリ公から表彰を受ける破目になり、もう一度刑務所に戻される。そこで北大路等を交えて大暴動を繰り広げるといった内容だ。もう5,6年ほど前に借りて観た映画なので暴動シーンの記憶は薄いが松方の「メーシよこせっ!メーシよこせっ!」と騒ぎ立てるところは印象に残っている。 6点(2004-08-05 15:39:20) |
27. 草迷宮
《ネタバレ》 短編映画(中編)ですが個人的には寺山修司の最高傑作です。現在、過去、幻想を交錯させる手法は「田園に死す」と同じ寺山が得意とするものですがこちらのほうがコンパクトにまとまっており、それでいて飽きません。「田園~」は自伝的な作品でしたが、こちらは泉鏡花の原作を部分的にチョイスし、脚本し直したようです。確かにマザコン映画なのですがこれはそれを通り越したエディプスコンプレックス映画というべきではないでしょうか?(例えば少年時代母親にポ○チンを見せびらかすシーンや自分の母親と性交する幻想が映ったりするシーンなどより)「田園に死す」なんかで高得点をつけた諸君はとにかく一度見てください。 10点(2004-08-05 14:39:37) |
28. 女囚さそり 第41雑居房
このシリーズはけっこうヒットしたみたいだけど、作品としては、まあ東映PV(ピンク・バイオレンスの略)の延長線上の域から脱却できない。梶芽衣子もこれより喪服なんか着ていたほうがセクシーなのでは? 4点(2003-09-22 22:37:32) |
29. 現代やくざ 人斬り与太
実はこの映画の主人公人物像は石川力夫をモデルにしているらしい。このころの東映は任侠映画の低迷により、かなりくすぶっていたようだ。そこにアクション監督のサクさんが東映の壁を塗り替えていくのだが、この作品からサクさん色がはっきりと見え出した。深作監督は石川と同じ水戸出身で(ちなみにアンナパパも水戸)、「水戸っぽ」と呼ばれるだけ気性激しい人物の多い地で育ったことが映画に大きく影響していると思われる。 5点(2003-09-02 19:30:02) |
30. ゴッドファーザー
《ネタバレ》 名シーンとよばれる場面が多すぎて、すきな場面は十人十色と思います。僕はNY5大ファミリーを集めてのタッタリアとの手打ちシーン。(原作ではここでのビトーの台詞はもっと長いらしい!)「わたしはここにいる誰かを憎む。そのときは許さん!」それにしてもバルジーニが黒幕だなんてどうしてわかったんだ?! 10点(2003-07-27 11:54:23) |
31. タクシードライバー(1976)
カンヌでパルムドールを獲った作品であるが、みんなはデニーロばかりを評価し、いまひとつ可愛そうなスコセッシ監督。今でも有名監督でありながらアカデミーは候補止まりで痛々しい。でもこれは作品として好きですよ。 7点(2003-05-28 16:34:51) |
32. ゴッドファーザー PART Ⅱ
僕のなかではPART1を上回っています。こんな構成の映画は見たことがないし芸術性もアップしていると思われ。1あっての2ですが続編としての矛盾もなく、ひとつの作品としてもかなり優れています(さすがアカデミー作品賞含む6部門制覇)。個人的にすきなシーンはあの公聴会での逆転劇。古い映画である為、1同様アクションシーンのリアリティーに欠けるがしっかりとインパクトを散りばめて文句なし! 10点(2003-05-14 18:59:33) |
33. 県警対組織暴力
完全なエンターテイメントではなく確かに考えさせられる部分もあり、これぞ深作映画って感じ。似たような作品だけど「やくざの墓場―くちなしの花」もお勧めだよ。 7点(2003-05-14 18:31:49) |
34. ドーベルマン刑事(1977)
遠藤太津朗「マイメモリー?」 5点(2003-04-17 21:26:29) |
35. 博徒外人部隊
若山富三郎さん。かっこいいっす!足向けて寝れないよ。 7点(2003-04-17 21:22:55) |
36. 戦争のはらわた
なんでDVD化しないんだろうね。 8点(2003-03-12 00:30:06) |
37. ソドムの市(1975)
一度しか見てない(あまり見たいと思わないし)ので点数はテキト-。感想としては地獄とはあの世ではなくこの世に存在するものなのか?と思いました。個人的に不条理な暴力を題材とした映画は好きなんですが・・・これはなにを伝えたかったのだろうか?「黒い太陽七三一」の次くらいに胃にこたえる映画だった。パゾリーニ監督はこの映画の誰に殺されたんだろう? 5点(2002-11-11 21:26:09) |
38. 時計じかけのオレンジ
キューブリックのブラックユーモア溢れる傑作だよね。「こんなの罪だ!ただ音楽をつくっただけなのに!」は、きっと作品そのものをさしているんだろうね。 9点(2002-10-28 17:49:56) |
39. 仁義なき戦い 完結篇
松方弘樹さんはこのシリーズで3回目(3役目)の登場ですが、それぞれ個性的で◎。この作品の高田宏治さんによる脚本もお見事です。 [地上波(邦画)] 9点(2002-10-28 17:38:06) |
40. 仁義なき戦い 代理戦争
組織の政治的背景が描かれた作品。キャスティングがいよいよ豪華で今いる俳優さんでは無理だろう。室田日出男フォーエバー! 10点(2002-09-03 23:02:41) |