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no_the_warさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 772
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/no_the_war-since2010/
年齢 42歳
自己紹介 ブログでは文字数気にせずレビューしています。
併せてご覧ください(^っ^)b

こんな僕ですが父になりました。しばらくは子育てで映画どころじゃありません。じゃんじゃん笑投票なりなんなりしてください。

2015年1月、ついに700レビューに届きました。記念すべき700レビュー目は・・・『ゲームセンターCXザムービー』うっかりしてたぜとほほ

2018年、今年は12本映画館で観れました。つきいちペースは健康的。

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21.  リチャード・ジュエル 《ネタバレ》 
よくマスコミ批判する人いる。その気持ちはわかる時はわかるが、この映画でひとつわかった。マスコミとは、我々そのものであるということ。 もちろん権力の監視、公器、第4の権力者としてのマスコミの役割はあるだろう。軽減税率8%だし。けれど、我々とは別の営利追求組織と括りきることはできないのではないか。我々とマスコミを隔てる膜は、無い。 マスコミ批判イコール、我々批判。それを自覚したうえでマスコミを批判しなきゃいけないなと思った。  爆発直後に駆けつけたマスコミのセクシーお姉さん記者が、聞くに耐えないおぞましい本音を呟く。おもいっきりゲンコツしてやりたい反面、大衆は実は同じこと思ってるのだ。もちろん僕自身もそうなんだろう。 これは数年前の邦画『凶悪』でも、リリーフランキーや池脇千鶴が同じこと指摘している。 これ以外にもセクシー記者の振る舞いからは、マスコミイコール衆愚が示される。特に、母の会見聞いて涙を浮かべるなんて、なんて衆愚なことか。僕は身の毛がよだった。同族嫌悪。  また、マスコミは大衆を煽動したり、ステマしたり、権力がマスコミを利用したりなど、脆くて危険なシステムでもある。ナチスとか、ルワンダとか、大日本帝国とか。 でもこの映画は、これらが過去の過ちの話ではなく、現在進行形であることを浮き彫りにする。今のジャパンもそうなんだ。 もちろん言うまでもなく、権力は人をモンスターにする。映画前半にわかりやすく述べられるこのセリフは、なんなら今の時代のジャップにはじわじわ実感くるじゃないか。
[映画館(字幕)] 8点(2020-03-23 15:47:31)
22.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 
セリフの端々から、韓国国外の人向けのネタが散りばめられていることに気づく。徴兵、北朝鮮の脅威、労働問題、格差、PM2.5、外国製品など。まるで外国人観光客対策に特化した繁華街のよう。 しかしこの映画は、そういった外国人向けネタがちっともスベることなく、とてもコミカルに、それでいて深刻に、とても上手に描かれている。この技量は見事。あらためて、“コンテンツとしての韓国”の充実っぷりに圧倒された。具体的には、北朝鮮報道モノマネは超ウケた。笑っちゃいけないのかもわからんが、韓国ではあれがウケるのかな。  階段や坂道を上がったり下がったりの場面がやたら多いのが特徴であり、この映画の主題である。そう思いながら観てると、人物の動きに敏感になる。いる場所の高さによる表現が巧みだ。車の中とか、食卓とか、家庭教師とか、ときには高さが揃う。そういう微妙な構図操作で、インチキな貧困家族と、気の毒な裕福家族の釣り合いがぐわんぐわん振り回され、いつのまにかものすごい映画を見た気持ちになった。後味は悪いけど、凄いものを見た。
[映画館(字幕)] 9点(2020-03-23 15:44:08)
23.  1917 命をかけた伝令 《ネタバレ》 
確かに宣伝やポスターには、前編ワンカットと書いてあるから、さぞかし緻密に計算され尽くした本番一発勝負作品なのだろうと期待しちゃうのは当然のことだ。なので実際ワンカットではなかったことに、ちょっとだけ騙された気持ちになった。 でもよく考えたら、2時間ワンカットでドカーン!バキャーン!戦闘機バーン!な戦争映画の撮影が成功するなんてありえないわけで、それなら初めから「前編ワンカット(風)」と宣伝してた方が誤解が無くてよかったと思う。  ワンカットといえば、最近だと『カメラを止めるな!』は忘れがたい。もう少し前だと『ある優しき殺人者の記録』が素晴らしかった。これらの映画は、ワンカットで撮ることそのものに意義があった。 また、『ゼログラビティ』という宇宙パニック映画もワンカット。これも素晴らしい映画なんだけど、一方で、ワンカット撮影だと「カメラマンの存在感」がどうしても目立ってしまうことに気づいたのもゼログラビティ。もう宇宙空間でずっと黙ってカメラ構えて撮影してるの大変だろうなって心配になってしまう。そもそもタイトルにゼロつけちゃまずいと思うんだけど、その話はここまで。  同じことを『1917』でも思った。砲弾が飛び交い死体が転がる激戦地を、監督の指示通りの構図をキープしながら、カメラ構えて走り抜ける、カメラマンさんのプロ根性に感心してしまった。ワンカットだから気付いてしまう存在感。 でも今ならわかる。実はこのカメラマンさんの正体は、他ならぬ映画を観る僕たちひとりひとりである。兵士と一緒に塹壕から顔を出すあの恐怖と、部隊を救う使命感、そして戦争の狂気の疑似体験ができた。 思えばここまでワンカット(風)に戦争を撮る映画を観たことなかった。もはやVR。
[映画館(字幕)] 9点(2020-03-23 15:37:34)
24.  貞子vs伽椰子
料理で例えるならば、最高級のタイの刺身と、A5ランクの和牛を、フードプロセッサーにほおり込み、ギュイーンとやって、インスタ映えを狙ったタピオカを作ったような、映画。
[インターネット(邦画)] 4点(2020-03-23 15:35:27)
25.  ミッドサマー 《ネタバレ》 
(170分ディレクターズカット版を見ました) 僕が知ってるこれまでの映画で比較検討したいのは、今村昌平『楢山節考』、そして『ホステル』である。まずは楢山節考から。 楢山節考は、姥捨て山の話。姥捨ての目的は“口減らし”のため。とにかく貧しい集落で、食うや食わずの日々を生きていかなければならない。そうすると、老人には去ってもらいたい。ある年齢になると、長男に背負われて山奥の指定の場所に放置される。 これはこれで残酷な話だが、老人への最低限の敬いは感じられた。 一方、ミッドサマーの棄老は穏やかではない。なんなら、老人へ最大限の恐怖と激痛を味わわせて絶命を促している。 けれどどうやら“口減らし”の必要はなさそう。白夜とはいえ、食糧や風雨に困っている感じはない。ではなぜ棄老するかというと、信仰のため。72歳に達すると、自らのいのちは終わり、赤ちゃんとして復活するという信仰。それゆえ赤ちゃんには老人の名前が付けられる。なので絶命を促される側の老人たちは望むところらしい。 北欧の神話や風習に基づいた信仰について、僕がコメントできることは無い。だけど、棄老の必然性という点では、楢山節考のほうが理解できるし、自然だし、最低限の敬いがある。とすると、ミッドサマーの棄老からは、信仰の達成というきれいごとよりも、合法的に人をぶっ殺してえ!という、制度化された狂気のように感じた。だから、狂気といえば楢山節考も狂気だけど、ミッドサマーのほうが数百倍も狂ってて、映画としての幸福感に満ちている。  制度化された狂気といえば、タランティーノ製作総指揮『ホステル』である。あれもヨーロッパの話、ただし東欧。グレートハンティングという、拷問や殺害を楽しむために作ったサークル。ただしめっちゃ会費は高額で、限られた富裕層しか参加できないようだ。そこに迷い込んだ何も知らない若者たち。で、若者たちは不条理にも暴力と殺意に飲み込まれすり潰されていく。 しかし、ホステルの違うところは、ラスト、若者側が形勢逆転して、ある意味勝利を勝ち取り、カタルシスで映画が終わる。 ミッドサマーは、こうした明瞭な勝利がないまま、胸糞悪く終わっていく。(それがたまらないんだけど。)けれどももし、ミッドサマーでもアメリカンな若者たちが、銃器とウィットを駆使して、長老たちをボッコボコにしてホルガを焼き払うことができたら(マヤの腕を引いて一緒に逃げ切れたら)胸がスカッとする映画になるだろう。それはそれで観てみたい。だから映画ラスト、メイクイーンにさせられたダニーが後日、我に返り、復讐と脱出の大活躍!っていう続編を期待してしまった。そんなアリアスターを見たくないけど、見てみたい。
[映画館(字幕)] 9点(2020-03-23 15:27:33)
26.  紙の月 《ネタバレ》 
正直なところ、あんなに美人なアラサーの彼女が、あんな頭悪そうな大学生に溺れていくのがちょっと理解に苦しむ。冷静な判断ができないときってどんな人にもあるだろうけど、映画の発端としてはちょっと必然性に欠けるきがする。映画が終わる最後の最後でいいから「ああそうか、だからあの女はあの日大学生についてったのか。そりゃそうだよな、わかるよその気持ち。嗚呼」となれればよかったんだけども。  もちろん映画ではいちおうこれに対する必然性を与えようとして、カトリック系中学校での出来事を織り交ぜている。この出来事があれば確かに大学生への耽溺は説明になるが、必然性とまではいかない。 べつに横領しなくても、あの様子ならば貯蓄とかから渡せただろう。そもそも銀行員なんだから学資ローンとか詳しいんだろうからそういうアドバイスをしてあげればよかっただけではないか。 それともあのエロ高齢者への仕返し?または単純にエロ大学生と不倫したかっただけ? 気になるのは、彼女は不妊だった点。不妊の原因が夫なのか彼女なのかはちょっと聞き逃したけど。 これら数々の心的な歪みの歯車が、持ち前の美人なエロさが導くままに、不幸にもカチッとかみ合って、回りだした不幸な歯車はもう止めることは出来ず。  映画の中で印象的に何度も登場するアイテムとして、腕時計がある。僕は腕時計をしない人間なので、腕時計に自らのステイタスを求める考えが全くない。だけど多くの社会人は、腕時計に自らのステイタスを投影したがっている。横領の歯止めが利かなくなっていけばいくほど、高価でキラキラした腕時計が登場する。まあ映画としては分かりやすい表現だ。 横領によりお金が無尽蔵に手に入るようになって、物質的な自由を手に入れた彼女ではあるが、その腕にはキラキラした腕時計。僕はこの腕時計が、”手枷”(てかせ)にしか見えなかった。すなわち、自由を奪う拘束具。 小林聡美演じる先輩銀行員おばさんは、クライマックスこんな名言を叩きつける。「お金で自由にはなれない。」これはすなわち、腕時計の手錠性ではないか。 我ながら鋭い指摘だ。
[地上波(邦画)] 7点(2018-12-27 23:31:03)
27.  ズートピア 《ネタバレ》 
現代の世界の問題、残念ながらニンゲンがもつ普遍的な問題、なんなら黒人と白人の差別問題を、こんなにもわかりやすく、かつ親しみやすくメタファライズしている、その技量に感服。 ズートピアは平和を取り戻した。さて、私達現実世界は、平和になるだろうか。この映画は、その手がかりを示しているだろうか。
[地上波(吹替)] 8点(2018-12-27 23:27:55)
28.  シュガー・ラッシュ 《ネタバレ》 
世界中にゲーム好きな人が沢山いるんだなと。
[映画館(吹替)] 8点(2018-12-27 23:24:35)
29.  シュガー・ラッシュ:オンライン 《ネタバレ》 
ディズニー映画にしかなしえない、ディズニー自虐ネタは、豪華だったし面白かった。もっともあの自虐はこれまでも何度か扱われているけど。  歴代プリンセスの吹き替えが、神田沙也加だったり松たか子だったり中川翔子だったりと本物らしいんだけど、言われないと分からない。そんなことより、白雪姫とかアリエルとかは、当時のアニメのテクスチャを踏まえた質感のほうがよかった。  ラプンツェル以降のディズニーは、自立した女性観を描かなきゃいけないノルマとかあるのだろうか。世界の潮流への対応なのか。はてさて今作のベネロペにもそれを適用しなければならないのか。べつによくね?このノルマみたいなのを諦めれば、いろいろ整うと思う。  そもそもベネロペは、スローターなんとかという荒廃した世界に魅力を感じるような子じゃなかったはずだ。そもそも、映画つくりてたちの、ああいった現代的な暴力的なゲームに対する姿勢がよく見えない。なんなら「是」としている?非常に魅力的な女性シャンクを、肝心なところで裏切るやつにするなどして、あのスローターなんとかの世界観を「否」してほしかった、ディズニー映画ならば。
[映画館(吹替)] 7点(2018-12-27 23:23:00)(良:1票)
30.  来る 《ネタバレ》 
伊集院光が自身のラジオでお薦めしていたので、敬意を表して観てきた。そういえば中島哲也じゃん。じゃあ観なきゃ。  得体のしれない悪霊だかクリーチャーだかなんかよりも、それすらも利用して、憎しみ、嫉妬、怒り、孤独にとりつかれる人間たちのほうがよっぽど怖い!っていう映画なのかなと思っていたが、ラストのカタストロフィでは、わりと悪霊だかクリーチャーだかが大活躍してて、この点でずれを感じた。しかし、このズレをがっちりつなぎ止めていたのが、ほかでもない、ファブリーズを身にまとう松たか子。
[映画館(邦画)] 7点(2018-12-27 23:13:37)
31.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 
ふつうにクイーンの楽曲を聞いたところで、ボロ泣きすることはない。しかしこの映画を観て、ラストのあのウィーアーザチャンピオンを聞くと、ボロ泣きする。 あの「We」とは、クイーンだけでなく、クイーンの周りの人々、クイーンの歌を聞く人々、さらに、この映画を観ている僕たちひとりひとりを全員包括した一人称複数形であったのだ。 そしてフレディマーキュリーは、そんな僕たちを、チャンピオンを讃える。 この映画は、クイーンの史劇に留まらず、WeのWeによるWeのための「人生の勝利宣言」である。  でも後日よく反省すると、僕はチャンピオンと名乗れるほどの生活してねえ。
[映画館(字幕)] 9点(2018-12-27 23:06:26)(良:2票)
32.  カメラを止めるな!
映画を観終えて池袋から電車で職場に向かいがてら、宇多丸のこの映画の評論を聴く。そして別日の収録で、宇多丸と上田監督のインタビューも見つけて、それも聴く。このインタビューもまた、僕にとって大きなものとなった。 どうやら上田氏、かねてからの宇多丸ラジオのリスナーであって、宇多丸の映画観に多大な影響を受けていて、特に映画の勉強や専門学校に通っていたわけではないとのこと。子供のころから映画のようなものを撮って遊ぶことが大好きだったとのこと。影響を受けた日本人4人、松本人志、吉田戦車、三谷幸喜、そして宇多丸とのこと。なお、映画をみて僕は「三谷幸喜『ショーマストゴーオン』だ!」と思っていたので、合点。『カメラを止めるな!』には、上田氏にとっての宝物をとにかく詰め込んだとのこと。 ここまで聴いて僕は胸が打ち震えた。上田監督こそ、”こーゆーのにワーワーはしゃぐニンゲン”を最上級に拗らせちゃったまさにその人である(にすぎない)。すなわち、映画が好きで、録画して音楽付けて遊んでて、吉田戦車や三谷幸喜にはまって、おおいなる映画の世界に憧れて、宇多丸のラジオを聴いて映画の在り方を学び、ENBUゼミで人を集めて300万円も突っ込んで映画を撮り、自分の赤ちゃんまで出演させ(たぶん監督の実の赤ちゃんだと思う、名字が上田だし)ているそういう生きざま。 だから、とてもおこがましくて申し訳ないんだけれど、僕は我がことの様にうれしい。こうやってうれしい思いを抱いている人は僕以外にも沢山いるはずだ。『カメラを止めるな!』は、まさに僕らの映画なのだ。  ここまで来れば『桐島部活やめるってよ』に話が繋がるのは至極自然である。映画のほう。 僕はこう想像する。上田監督は、『桐島』の前田のその後なのではないか。 だとしたら前田よ、映画をあきらめないでありがとう。君があこがれていた、大いなる映画の世界は今、君のものだ。こうして『桐島』をも補完し、完成させることになった。もうこれ以上の感謝しようにも僕のスキルでは無理だ。
[映画館(邦画)] 10点(2018-12-27 23:01:17)(良:3票)
33.  クワイエット・プレイス 《ネタバレ》 
逐一、疑問に感じることが多く(その音は大丈夫なの?電気はどこから?なぜ諦める?)、映画に乗ろう乗ろうと思っても、乗れなかった。せっかくだから、本当に無音のシーンがあってもよかった。
[映画館(字幕)] 7点(2018-12-27 22:57:16)
34.  宇宙の法ー黎明編ー 《ネタバレ》 
ザムザがわりと好きだ。 スタッフロールが終わっても席を立ってはいけない。ラストのラスト、暗転のスクリーン、神の目元がふわーっと現れ、何も言わずにふわーっと消えていく。そして映画館が明るくなる。あの明るくなった映画館の、みんなの苦笑いな空気が、イイネ。
[映画館(邦画)] 4点(2018-12-27 22:51:44)
35.  万引き家族 《ネタバレ》 
トウモロコシ 風呂 車上荒らし 安藤サクラの涙 ラストシーンはスクリーン右側を向く少女
[映画館(邦画)] 9点(2018-12-27 22:48:47)
36.  リズと青い鳥
まず第一に、吹奏楽部に集うJKなんて連中は、最低最恐の人間関係だどうせ。裏切りと嫉妬、陰口、ラインのグループ外し、不登校、リストカット、生理不順、妊娠と中絶、リベンジポルノ、親の離婚再婚に振り回され、奨学金というなの借金を背負い、三角関数ちっともわからない、茶髪ピアスを教師に咎められ、地毛証明書強要、などなど枚挙にいとまがない。こんなストレスに晒される哀れでいとおしい、クソめんどくせえ存在、それがJKである。 しかし、登場人物全員が見事にいい子たちばかりで、絵の雰囲気も柔らかく穏やかで、その雰囲気に癒されっぱなしだった。そう、ヒーリング。
[映画館(邦画)] 8点(2018-12-27 22:45:11)
37.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
とにもかくにも、第二の鍵のダンジョンに興奮しっぱなしだった。あの館に本当に連れて行かれたような感覚は、まさにVR。
[映画館(字幕)] 9点(2018-12-27 22:40:56)
38.  リメンバー・ミー(2017) 《ネタバレ》 
ふりかえれば『黄泉がえり』『シックスセンス』など、死者の世界を描く物語は枚挙にいとまがない。冷静に考えれば本作の大筋は典型的であり、クライマックスのエモーションも人類共通の普遍的なものであった。しかし、それでもたぐいまれな映画に仕上がっているのは、やはりピクサーの手腕に他ならない。確かにご都合主義であり、まだるっこしいルールまみれだったりする。しかし僕はただひたすら、彼岸にいるであろう祖父母とか飼ってた犬とかを偲んでいた。 あんなベタベタな家族観はもう日本にはなじまないだろうけど、高齢者をちょっと敬おうかなという気持ちになった。
[映画館(吹替)] 7点(2018-03-28 22:23:21)(良:1票)
39.  花筐/HANAGATAMI 《ネタバレ》 
印象的な点は、窓の外の風景が雑なはめ込み合成映像であることだ。勝手にはめ込んでいるから、気に入った風景を難なく収めることができる。つまりあの背景には、監督からの強烈なメッセージが込められているに違いない。 そしてこの映画を完成させたことにもっとも貢献したのは、他ならぬ、出演者たちの演技だ。主演の窪塚のあのシワッシワの笑顔とわざとらしさをあえて感じさせる自然なせりふ回し、長塚圭史演じる高校生のあのアンニュイなかんじ、常盤貴子演じる未亡人の妖艶さ、その他チョイ役の人々も全員に濃い味わいがあり、毒がある。(裸で二人で馬に乗って浜辺を駆け抜けるあのシーンは拍手ものだ)  「唐津くんち」というお祭りが映画後半現れる。なんとも妖しげでけだるいお祭りだが、大林監督はあの夜行と戦争への出兵を重ね合わせた。重ね合わせるとはまさにそのまま、映像を合成して重ねた。CG技術が発達しまくっている現在において、遠近感とかテクスチャのずれとかお構いなく、あんなに雑に合成してスクリーンに叩きつける度胸というかセンスが大林監督ならでは。 唐津くんちと戦争を重ねることで、戦争の風景が妖しく縁どられている。それがとてもグロテスクだった。耽美的ともいえる。  映画ラストは、窪塚が本人として(背景には大林の監督イスが見切れている)我々に問いかける。「飛ぶか、飛ばぬか」みたいなことを。どういうことかというと、彼は崖から身を投げるかどうか、映画歩島で躊躇し止めている。しかし彼の周りの人達は、身を投げた。ではこの映画を観ているおまえはどうなんだ!?っていうことだと思う。 身を投げるイコール死だろうけど、大林は我々に「死ぬか、死なぬか」を問いただしているのだ。もちろん生きますけども。そして主演の彼もまた飛ばなかった。  映画が終わってロビーを出たら、有楽町はすっかり日が暮れていた。今、この街でしか見ることが出来ないこの映画を、こうしてみることが出来て、まあなんというか、貴重な経験だなと思った。
[映画館(邦画)] 7点(2018-03-28 22:14:57)
40.  否定と肯定   《ネタバレ》 
こんなにも不毛な裁判を見終えて、「不毛だなあ」という感想しか残らなかった。裁判官の最後の余計な一言で少々映画的な盛り上がりが起きたが、判決は予想通りだった。 そんななか、アウシュビッツのロケは無限大の緊張感があった。ラストのワンカットも大変意味がある。真実はあそこの土にしみこんでいるわけで、その土をカメラが撮っているということは、ラストシーンは「真実」にほかならない。  英語力の無い僕は、原題DENIALを、Deny(~でないという)とREAL(リアル)を組み合わせた造語だと思った。  そして現代の日本でも、南京事件とか、竹島とか、尖閣とか、なんなら関東大震災での朝鮮人虐殺事件に対する小池知事の余計な一言とか、まったく他人事ではない。そして真実を裁判で暴くことの不毛さといったらない。土のみぞしる。
[映画館(字幕)] 7点(2017-12-29 23:06:16)
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