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黒猫クックさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 791
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自己紹介 猫と一緒に映画を見ていると、ヤツらは私より先にコイツはクソ映画だというのを察知します。ストーリー展開や伏線回収が怪しくなってくると席を立ってしまうのです。だけどそんなおっちょこちょいな映画にだって良いところはいっぱいあるんですよ。
猫のヤツらは冷酷です。

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【製作年 : 1980年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  奇蹟/ミラクル 《ネタバレ》 
世の中には補正が色々な種類で存在するが、中でもセガール補正とジャッキー補正はかなり強力に掛かる。大して上手く撮れていない写真も色補正やブレ補正を書ければかなりしゃんとするし、いらない脂を1カ所に集めれば巨乳になったりもするが、ジャッキー補正はこの映画を観ても分かるとおり、そんな訳無えだろなストーリーをきっちり観させる。   補正って基本的には騙されてあげる優しさなんだろうと思うんだけど、補正を補正と思わず、後から騙されたことに気付くようではそれはもう補正じゃ無い。ゴリゴリにレタッチされた見合い写真や、ギュウギュウにパッドが詰まったおっぱい、今観ると可愛くない小学校の頃好きだった子の思い出など、補正位で丁度良い。  セガール物がカンヌ映画祭で受賞しないし、ジャッキーがベルリン映画祭で人生論を語ることも無いと思う。だけど、彼らが出て来るだけで何か嬉しくなってしまって、映画そのものの出来よりも面白く観られる魔法のような物が掛かる。  そうやって受け手が上手く騙されてあげる。容赦ない世界から少しだけ優しい世界が彼らと観客の間に存在するのだ。
[DVD(吹替)] 6点(2012-11-27 17:40:29)
22.  薔薇の名前 《ネタバレ》 
 確かに面白いのだが、やはり結末というかオチには唖然としてしまう。現実はこんな物という事を言いたかったのかもしれないしそうでは無いのかもしれないが、どうしても安っぽく感じる人も居ると思う。  あと、特殊メイクで良いと思う。変な顔を特殊メイクで撮ったらつまらなくなるレベルの映画なんだな、と捉えられてもこのオチでは仕方ないと思う。終盤に向かう流れとか演出、美術は非常に良かったのに、残念だ。  大人の事情が詰まった映画と感じた。
[DVD(字幕)] 7点(2012-11-27 13:16:18)
23.  デルタ・フォース(1985) 《ネタバレ》 
無性にチャックノリスを観たくなるときが有る。北斗の拳のモブみたいな装備と作業着を着ている様にしか見えないデルタ隊員だが、何度も聞いたデルタフォースのテーマ曲を聞く度にいつも気持ちがチャックノリスするのである。
[DVD(字幕なし「原語」)] 6点(2012-11-24 17:33:25)
24.  ハイティーン・ブギ 《ネタバレ》 
 どう言うわけか小さい頃家族で観た覚えがある。その時の家族の情景を浮かべると様々に良い思い出がよぎるのだけど、何故かッこの映画に良い印象がない。アイドル映画全開だからなんだろうな。
[地上波(邦画)] 3点(2012-11-08 03:55:13)
25.  トッツィー 《ネタバレ》 
 職能とはいったい何だろう。そう言うことに気づいた人も多いのでは無いだろうか。トッツィーの職能は果たして本人にマッチしていたのだろうか。そう言うことを考えるとなんだか何故か憂鬱になってしまう。そう言うことがよぎるというはやっぱりこの映画の出来が良かったと言うことなんだろうと思う。
[地上波(吹替)] 7点(2012-11-08 03:47:57)
26.  ロボコップ(1987) 《ネタバレ》 
 20年前とは思えないヒーロー像。現実感のある世界に、荒唐無稽な主人公を引っ張り出して観客をその脇に立たせてその顛末を眺めてしまうというスタンスは実に現代的。   ロボコップの立ち位置が法的に死体で、それを再利用した企業の固定資産でしかない。という所に妙な説得力があり、倫理観がガタガタになった世の中を冒頭の荒れきった警察署内や殺害シーン以上に暗示させる。このあたりの世界観構築の巧さは同年他SFB級作品を圧倒しているし、未だに色褪せない。   架空の都市、それも完全に倫理観や治安意識が破綻しつつもインフラだけは無機質に機能している社会に対する虞れと、それに対するささやかな反抗というテーマは普遍的だがそれをこういう妙なヒーローと合体させたという所に痺れる。  バーホーベン監督の神懸かり的な手腕によるグチャッとした奇妙な雰囲気も手伝い、ファンだけではなく従来のヒーローモノがそれほど好きではない人にもかなりオススメできる。当時の特撮を堪能することも出来、内容だけではとどまらないいろいろな面から一気に楽める。
[映画館(字幕)] 9点(2012-11-08 02:48:50)
27.  ヒドゥン(1987) 《ネタバレ》 
 大好きな従兄は六つ年上だった。近所に住んでいた彼は良く一緒に遊んでくれた。ファミリーコンピュータを教えてくれたのもニイだ。江戸時代や縄文時代の遊具と何ら変わらない古代の記号性を持つ電子デバイスが僕の心を釘付けにしたのはもうとんでもない昔のことになる。   中学生にもなるとニイは遊んでくれる時間が減ってきたが、駄菓子屋で乙な組み合わせだとか、正しいゴルゴの読み方などのあまり役に立たないがキラキラした物を僕に植え付け続けた。曰く 「世の中を生き抜くには粋さ加減じゃん?」   だけど、進学校に行く事を知って最初の夏を迎えると、あまり遊ばなくなってしまった。代わりにニイと一緒にいるようになったのはニイと同じ高校に進んだネエと呼んでいた僕の、というか僕たちのはとこだ。  言っておくが彼女は僕らのヘプバーンである。この夏から僕らは最大最強の敵対勢力として相対する事になった。  実は、僕ら三人はかなり一緒に居たのだけど、断じてニイと僕は遊んでは居ない。最大の敵同士というのはそう言う物だ。とにかくケチをつけ合うのだった。   逆襲されると嘘泣きしながらネエに抱きついたりする訳だ。  「よしよし、ニイちゃん乱暴でちっとも粋じゃないじゃんねー」  と、 僕は、完膚無きまでにたたきつぶしてご満悦のつもりだった。  でもそんな日々はたった二年半しか続かなかった。彼らは高校を卒業すると横浜に行ってしまった。一人残された僕は、同級生との遊びの中で、ふと彼らの「粋」を時々思い出してはちょっと切なくなったりした。    僕ら三人の友情は何故か日曜洋画劇場で結ばれており、何度も放映されるヒドゥンを見ては、最後にしびれるだの、ギャラガー様がカッコ良すぎるだの、でも寄生虫は気持ち悪いだのと夜中までうるさくしゃべっては、夜中にうるさいと怒られたりもした。  そんな日々が無くなってしまった寂しい中学生が気づくのは何年も後。 「何で湘南の実家から、横浜の学校に行くのに独り暮らししてんだよ。ちっくっしょお」  完全に騙されていたのだった。ニイとネエはこの頃完全にデキており、子供の僕に切ない雰囲気の別れをでっちあげた上で学校の近所に引っ越していただけであった。   ちなみに今このことを言うと、「いや、君は全く純情であった」と、ニヤニヤする従兄の横で悪びれないネエが言い放つのであった。  全くのヒドゥンである。
[地上波(字幕)] 8点(2012-09-11 23:52:12)(良:1票)
28.  ビートルジュース 《ネタバレ》 
 涼しい夏だった。薄暗くなった空にこびりついた雲はいびつな綿のように僕たちの頭の上を覆っていた。気がつくとそんな日ばかりの記憶が残っている。  ビートルジュースを僕が見たのは劇場で上映されていた時よりもずっと後になってからで、賑やかな街が少しずつ静かになっていった頃だった。だんだんと暗い話題が多くなってきて、聞きたくないような話も入ってくるようになっていた。   彼女がいなくなったのはそんな頃だった。クラスの人気者というわけでも、目立たない美人というわけでもないクラスメートだったが、まるっきり空気の様な存在感という訳ではない普通の、クラスの中に良くいる女の子だった。  突然居なくなった彼女は、だんだんと忘れられてその後のクラス会で話題に出ることも無くなった。でも、どう言うわけか梅雨の季節とか天気が悪くて薄寒い夏にふと思い出す。どんな話題だったかも分からない、何でも無い会話をしている風景が頭に思い浮かぶ。その時代は、街の至る所から活気が吹き出してきて、明るい時代だった。   でも、彼女の顔はもうぼんやりして思い出すことが出来ない。そして彼女がふと僕の頭に浮かぶとき、どう言うわけか同時に出てくるのは西川のりおが下品なジョークを繰り出す、ビートルジュースなんだ。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-23 01:14:39)
29.  ルパン三世 風魔一族の陰謀<OVA> 《ネタバレ》 
 とんでもない昔、まだ小学生の頃だ。夏の夕方、宿題にでも手を出して勉強に精を出したりすれば有意義な日々になっただろうに、ぼんやりテレビを見ていた。大好きな赤いジャケットの泥棒が相棒の黒服とすき焼きを奪い合うのをクククと笑ったとき、右手の向こうからキチキチと音がする。網戸の巨大な影に、恐ろしい虫か襲ってきたのではないかと完全に固まってしまった。決死の覚悟で振り向くとその正体は縁側の網戸によじ登る子猫だった。仰天して見つめていると、ニャーニャー何かを訴えていることに気がついた。  僕が動けないでいると、彼はどんどん上に登っていく。そこでようやく気がつく。彼は網戸に爪が引っかかって、登れはするけど降りられなくなっているのだった。意を決してそっと網戸を開けて庭に降りる。サンダルの冷たさとデコボコが気持ちいい。初めて触るネコの感触に驚いた、こんなに柔らかくてふさふさしているなんて恐ろしい生き物だ。  寅柄の彼の脇を両手でつかんで顔をつきあわせた瞬間電撃が走った。こんなかわいい造形の生き物がこの世に存在するのはなんかの間違いじゃないのかと。   そうしてこのあと三日、縁側に招いたネコの友人と過ごした。  三日目の夕方、叔父さんが持ってきた緑のルパン三世は、全員の声が違って何ともいえない違和感を感じた。だが力の入った綺麗な絵にすっかり魅了されて繰り返して見た。同じ追いかけっこ、銭形警部がブルーバードごと川に落ちたのは何回目だっただろうか。この夏は雨がちで肌寒いことも多くサッシを閉めていたが、ゴロゴロと近づく雷もお構いなしでテレビにかじりついて、また会おうねとルパンが締めに掛かると重大なことに気づいた。  ネコの気配がない。勝手にネコキチと呼んでいた彼は雨の中どこかに行ってしまった。庭や近所を探し回ったが、この後彼を捜し出すことはできなかった。あのときルパン三世を見ていなければ彼はどこかに行ってしまうことはなかったのだろうか。   その後ルパン三世の作品の中で、風魔一族の陰謀は観ることができなくなってしまった。罪悪感でだ。大雨の中軒下で待たせたと思い込んでいるのは自分だけで、実際はあの雨の日、もっと受け入れるにふさわしい人を彼は見つけたのかも知れない。  でも、夏にルパン三世を観ると、全然見た目が違う愛猫の中にネコキチを探している事に気づいて何となく切ない気持ちに当惑する。
[ビデオ(邦画)] 8点(2012-05-31 02:20:48)
30.  刑事ニコ/法の死角 《ネタバレ》 
スリムセガール様が、全力疾走する。  これだけですでに画期的なこの映画は、さらに革命的な映像を我々に提示するのである。セガールピンチだ。ピンチセガールというセガールの自己同一性を揺るがすその様態は、セガール様を尊敬してやまない僕たちを当惑させ、憤然とそんなはずじゃないと反抗心をあらわにさせるのである。  ピンチセガールの見せる不敵な面に後のセガール、ようはノーマルセガールでありオーディナリーセガールでありフォースフルセガールを想起するのだが、その瞬間クリティカルセガールのクリティカルな状況を完全にパスされてしまう仇役の腕はボッキボキになりつつ、法の死角とかお構いなしないつものセガール様を見つめる大満足な僕たちがいるのである。  この作品のセガール様は、とにかく技の美しさが半端ではない。トラディショナルな武術を披露する彼は、後にいろいろな作品で見せるアクションのことごとくを上回るすばらしい武術を見せる。キャリア屈指の合気道アクションをありがたく、一切の疑問を持たずに拝見することがこの作品を鑑賞する作法なのである。  そういう訳でつべこべ言わずにセガール様全盛期のアクションを固唾をのんで観てください。
[地上波(吹替)] 8点(2012-05-31 02:18:42)(笑:2票)
31.  魔界転生(1981) 《ネタバレ》 
スゲエ。スゲエ面白い。 ゴリゴリの殺陣をみたかったらやっぱり千葉真一だなやっぱ。若山富三郎と緒形拳の殺陣もすさまじくカッコ良く、現在の剣劇が退化してしまったことが切ないが仕方がない。とにかくスゲエ。  ストーリーのおどろおどろしさに、グッとくる。深作欣二の本気が見られる。 山田風太郎の原案小説がこう言う形になるか。感動。 天草四郎の髪の毛攻撃のピンヨヨヨーンには笑ってしまうが、最後のあの炎の中の決闘は最高じゃないですか。大満足である。  色んな要素を見て人間は面白いと感じるが、この作品に関して言うと何が面白いんだか説明しにくいけどそもそもが面白い。なんだろうな、この映画は。とにかく大好きなんだ。
[DVD(邦画)] 8点(2012-05-20 21:06:31)
32.  男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎 《ネタバレ》 
寅さんをほとんど見ていないのだけど、子供の頃この竹下景子が出て来る本作を見て、あのラストシーンのあの切なさと言ったら。見ていて寅さんがどちらに転ぶのか、何となくわかっているのにどこかでそれを否定してしまう。 でも、あのまま寅さんがくっつく姿もまるで想像できないんだよなあ。邦画の良さが大爆発している。
[地上波(邦画)] 9点(2012-05-01 03:08:35)
33.  ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌 《ネタバレ》 
なんじゃこりゃあああ。 これはマジでやばい。ほとんど意味がわからない。おもしろさが全くわからない。 高校生でヤクザ映画を置き換えたとかそういうことなのかな。それが面白いのか?わからない。時代なんだろうな、きっと。  気になって仕方がなかったのは、中山美穂の前歯。なんか前歯が奥の歯と生えてる位置の高さがあっていないように見えて目が笑顔に釘付けになってしまった。差し歯なのかな。  ちなみにこの監督、デビルマンの監督だよね。これよりもさらにヤバいデビルマンにたどり着くサーガはすでに20年の歳月をさかのぼって幕を開けていたのですね。 映画の神なんて居ないんだ。もし存在していたらこれをその力をもって阻止したはずだから。
[DVD(邦画)] 2点(2012-04-30 07:09:52)
34.  ランボー 《ネタバレ》 
子どもの頃にみたランボーは、彼の気持ちを推し量らない町の保安官が一方的に圧力を加え、それに反撃をする話だった。とにかく痛々しい。 しかし、つい最近見直したランボーは違った。ランボーもすでに壊れている。笑って話しかける保安官をガン無視したあげくに匂いをまき散らして食事をしようとすることに、何も感じていない。だけど、それが仕方のないことだったのを知るのは観客のみ。  保安官は彼に嗜虐性や迫害性癖を丸出しにしてしまう小さな人間だった。ランボーは1人だけの軍隊として、本気で警察隊と抗戦してしまう。殺してはいけないというハンディを自分に縛り付け、戦ってしまう。  ランボーには正義など無いが、悪でもない。要は単に飯を食って次の町に行きたいだけだった。そこにイデオロギーなど何もない。あるわけがない。あるのはランボーの小さな生活だけだ。彼に残虐性を刺激され、励起させてしまった保安官。多くの人はきっと彼のようにチョットした嫌がらせをしてしまう小さな人間だ。自分自身の性癖や、人間の本質を知るからこそ町に入れるのを拒んだ。だが、彼は隣町までランボーを送ってあげたり、食事を付き添ってあげるほどの人格がなかった。  そうやって始まった戦争にランボーは捨てたはずの戦場を、ただ立ち寄っただけの田舎町に作り出して、泣き崩れた。  戦場では圧倒的な武力で南ベトナムを救ったはずの兵士だった。この映画はベトナム戦直後に間違った世論に疑いも持たずに巻き込まれ帰還兵を虐待した人たちに、後悔や苦々しい思いをさせたに違いない。 守りきったはずの米軍と国連の撤退後パリ協定を破った北ベトナムに南が占領されたことを、様々な団体がいつの間にかアメリカが敗戦の調印をしたかのようなデマですり替えた。多くの人が洗脳されている社会を作ってしまった。よく解っていないことに人権や思想が絡むと同調してしまう人が多く、そんな層でさえ大きな質量を持つに至るアメリカ社会の怖さが垣間見える。そんな層が構成するからこそ、ランボーは人がいやがるような仕事さえ得ることができなかった。  ベトナム戦争が敗戦したことになっている一部のアメリカや、一部の日本は非常によく似た社会性があり、そういうことが中東の治安維持活動でも同じような反応として起こっている。同じ社会性のある国で普遍的なテーマなんだと思う。30年たってるがその骨太さと揺るが無さに感心した。
[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2012-04-30 05:35:52)
35.  その男、凶暴につき
もうどうしようもなく凄い。 怖い。ちっともすっきりしない。腑に落ちていかない。 何でこれはこんなにも映画の定石を外そうとするのか。でも凄く映画している。 凄いリアルで、気持ち悪さすらある。  何も得る物なんかないんだけど、これを観てがんばれる気持ちが沸くわけでもないんだけど、でもなんか凄い物を観たって言う、体験ができる。これはテレビじゃ得られない。
[ビデオ(邦画)] 8点(2012-04-29 08:25:38)
36.  オーバー・ザ・トップ 《ネタバレ》 
もう何年も前、学生の頃にボーッと眺めていたテレビで流れていたこの映画に、思わずめちゃくちゃ感動しているのだった。  自分にはもう何もない、そういう気持ちで生き続けていた。家族の元にいられなくなった彼の中にあるのは、妻と子供だった。取り返しのつかない過去にもがいて、生きるか死ぬかを決める最後の賭に出る彼の心境はどのようなものだっただろう。 画面の中で、自分の惨めさにつぶされそうになるホークを見ていると胸がつぶされそうになった。ハッピーエンドに心が洗われ、彼の人生をやり直せるだけの大きな何かを手にした彼の手には、お金ではないもっとしっかりした物が握られていた。  この後、彼らの人生がすさんだりしないだろうかと本当に心配している自分にちょっと気恥ずかしさを感じたりしたが、誰にも言わないでそれをそっと心の中にしまって記憶のなかに置いてある。直球で語られる良い映画だったが、それを真っ昼間に放送する12チャンの懐の深さも相当なものだ、と思う。
[地上波(吹替)] 8点(2012-04-29 08:02:23)
37.  フランティック 《ネタバレ》 
そこそこ面白い。テレビでやってたらおすすめ。 巻き込まれるタイプのサスペンスで、とにかくヒッチコック味。80年代後半の映画なのでやや緻密さを嫌っているのが悔やまれるが、良く出来ていた。 ヒッチコックの類似作品と比べるとやはり華やかでわかりやすいのだが、それが味を損ねている。  晩年のヒッチコックがハリウッドでこけたとか言われたらたぶん信じちゃうと思う。
[地上波(字幕)] 6点(2012-04-21 02:17:54)
38.  死霊のはらわた(1981) 《ネタバレ》 
学生の頃。深夜番組でやってると録画して何度となくみた。 この馬鹿馬鹿しさと、ドリフ的な志村後ろ感がたまらない。グロテスクで痛そうな表現が始まるスイッチがいつ入るのか、分かってるのに後ろ!後ろ!って絶叫。心の中で。  現代の表現になんか置き換えられっこないんだろうけど、こう言う映画って最近無いよな。残念でならない。
[地上波(吹替)] 7点(2012-04-12 01:56:50)
39.  マッドマックス サンダードーム 《ネタバレ》 
フタアリハイッテデルノォハヒットリ フタアリハイッテデルノォハヒットリ   全然違う映画になっちゃってるよ。非常に焦ったものだ。同じクラスの女の子と「マッドマックス観よう、マッドマックス」という流れになったが、「2まで観たよ、なんだから3観ようよ。君は2まで予習しておくこと」という事になった。  その週末のお昼に紅茶とお菓子を用意してから、駅に迎えに行った。講義に聞き飽きて疲れた彼女とツタヤに寄るとマッドマックスの三作目を探し出した。 「マッドマックスの3って書いてないね。サンダードームだそうですよ。イヤな予感が伝わっていますでしょうか」マッドマックス1と2は貸し出し中になっているが、続き物なのに最終巻が借りられる。なんで?と僕が思わずつぶやくと 「待て、孔明の罠だ」などと彼女は言いながら、すでにジャケットの中身の透明なディスクケースを掲げている。  一瞬、二の足を踏みながらむむむと口にする僕に何がむむむだと叱責しながら上機嫌でレジの女性にそれを手渡した。   そういうわけで、スターバックスで適当に昼ご飯をおなかに収めると、せかされながら僕の部屋でサンダードームの再生ボタンを押した。全然マッドじゃない、むしろ紳士的なマックスに違和感を感じながらカントリーマアムをかじって、二人入って一人しか出られないサンダードームをぼんやりと眺めた。   見終わってみると、彼女は何ともいえない顔で僕を窺った。二人とも微妙な感想を持ちながら、「実は面白い映画で、微妙だったのは自分だけだったらどうしよう」という微妙な笑顔だ。 「あー、マックスさん。丸くなっちゃいましたね」 「丸かった。相当丸い。水準以上の丸さだし、一人で出てこれました」  とかいう、中身の全くない会話をしながら、お互いの感想がきちんと「微妙な出来だった」事を確認するとサンダードームの事はすっかり忘れてしまったあげく。夕方には全然違う馬鹿話をしていた。   次の日彼女はフタアリハイッテデルノォハヒットリと連呼していた。内容より吹き替えのこれがいたく気に入っていたようだ。もうすんごく昔の話である。   話題提供ツールとしては非常に優れている。マックスさん楽しい思い出をありがとう。
[地上波(吹替)] 6点(2012-04-10 12:38:12)
40.  ザ・フライ 《ネタバレ》 
人物描写に優れ、特殊効果は秀でている。すごくよくできた映画なのだが、グロい。グロすぎてだめだ。  気持ち悪いんだよ!残念ながら生理的に受け付けない。良く出来てるんだけど……。
[地上波(吹替)] 6点(2012-04-07 18:24:38)
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