21. E.T.
《ネタバレ》 かなり小さかった頃に観た作品だったので、「SUPER8」の予習の為にも観直してみました。改めて今鑑賞してもスピルバーグの天才性が良く分かる作品でした。宇宙にかける夢と、子どもだからこそ持つ純粋さ。他の作家が作ると恐らく綺麗ごと言ってんなと思ってしまうのでしょうが、何しろ大人になっても子どもの心を持ち続けたスピルバーグが作ったのだから素直に感動してしまいました。ただ少し荒削りな部分(大人たち(特に中途半端にキャラ付けしてある科学者等))もありますが、ケレン味のある自転車での飛翔シーンとジョン・ウィリアムズの素晴らしすぎるスコアで、そんな不満は吹っ飛んでしまいます。 [DVD(字幕)] 8点(2011-06-25 23:11:57) |
22. 逆噴射家族
《ネタバレ》 とにかくパワフルな映画、これに尽きます。もー、アタマからケツまでやりたい放題。こんなに放送禁止用語を連発する映画は初めてですよ。素晴らしい! もうちょっと真面目に言いますと、マイホームに執着する父、性的に欲求不満を感じているような母、受験勉強でノイローゼに陥っている兄、アイドルへのデビューを直向きに信じる妹、まるで老害の祖父、と全員がちょっと前の典型的なパラノイア像を象徴しているように思えます。まあこうやって真面目に書くだけ無駄な気もするんですが。 [ビデオ(邦画)] 8点(2011-04-24 23:24:48) |
23. ベスト・キッド(1984)
《ネタバレ》 面白い!なぜなら映画の作りが非常に丁寧だから!一人の少年が空手を学ぶことで成長していく様をキッチリと魅せてくれる。それは喧嘩が強くなるとか、いじめっ子を倒すとか、そういう事ではなく、本当に強い人間とはどういう人間なのかという事。力が強いだけが良い事なのか、答えはNOです。誰にだって分かります。じゃあ弱くてもいいのか、いじめられていても耐え忍ぶことが良い事なのか、その答えもNOでしょう。本当に大切な事を子どもに分かり易く伝えるのは結構難しい事でしょう。でもこの映画はハッキリとその答えを導いてくれる。皆にいじめられて、自分に自信が無くなってしまったとき、この映画は人生の道標になってくれると思います。大げさかな? [DVD(字幕)] 8点(2011-03-31 00:02:46) |
24. アマデウス
どちらかと言えば、サリエリとモーツァルトの奥さんとの確執や、モーツァルトの借金苦を追加しているディレクターズカットをお勧めします。オリジナルも十分に面白いですが。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-11-04 17:42:41) |
25. その男、凶暴につき
《ネタバレ》 非常に面白い。最後の岸部一徳の部下が言う通り、全員がキチガイの大暴力劇。最初のオヤジ狩りをしていた少年宅に乗り込んでいくシーン。少年宅を遠くから淡々と映しているのだけれど、その中では少年相手に容赦ない暴力が振るわれている。また白竜演じるチンピラの清弘を拷問するシーン。ただ廊下を映しているだけなのだが、ロッカールームでどれだけ酷い拷問が行われているか容易に想像出来てしまう振動と音。これらの静と動、静観と暴力の差を使った演出が非常に巧みに感じました。これがデビュー作とは恐れ入ります。今の芸人が量産している初監督作品がゴミに感じるほど、この映画はすごい。 [DVD(邦画)] 8点(2010-06-21 17:32:03)(良:1票) |
26. スター・ウォーズ/帝国の逆襲
先の読めない展開では、シリーズ中随一だと思います。今でもラストでルークの手が切断されたシーンは鮮明に記憶されています。もう10年以上前に観た作品なのに……。 [DVD(字幕)] 8点(2010-03-22 09:13:43) |
27. レイダース/失われたアーク《聖櫃》
《ネタバレ》 この手のアドベンチャー映画の中では抜群に面白いシリーズの第一作目。冒頭の遺跡から最後の聖櫃までずっとハラハラさせてくれます。私は小学生のころにこのシリーズを見ましたが、そのときの興奮は今でも忘れられません。今でも大好きな映画ですけどね。こういう人結構いるんじゃないかなぁ。幼い男子の目には拳銃相手にムチで立ち向かうインディが凄くカッコよくて、でも少し抜けてる辺りがかわいい、魅力的なヒーローに映りました。 今見ると終盤でバズーカまで持ち出したのにマリオンが人質に取られている理由で大人しく投降しちゃうのが少々違和感に感じました。陰から親玉にぶち込んでやりゃあよかった! [地上波(吹替)] 8点(2009-02-28 12:49:24) |
28. ゴーストバスターズ(1984)
《ネタバレ》 結論から云うと、文句なく面白かったです。笑いはウェットに富んでいるし、キャラクターの個性もアリアリ。CGがちゃっちいってのは確かですが、何しろ20年以上前の映画ですからねぇ。でも私には完全に許せるレベルだったので問題ありませんでした。 こういう純粋なおバカ映画はいいモノですね。 [DVD(吹替)] 8点(2008-12-14 23:41:27) |
29. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
《ネタバレ》 相変わらず迫力のあるアクションにコミカルな笑いをちょくちょく挟んで来るのは上手いなあと感心しきりでした。これには今回登場したショーン・コネリーが一役買っていたと思います。インディ(ジュニア)と彼の話の掛け合いがホントに面白可笑しかったです。ただ悪役であるナチス軍がインディが必死こいて探しだした道を簡単にインディを尾行する事で解決してしまうのは一寸残念でした。悪役にも必死こいて手がかりを発見して欲しかったかな。 しかし何だかんだで、レイダース・マーチが流れると点数が上がってしまう 汗 [ビデオ(吹替)] 8点(2008-09-24 21:19:00) |
30. となりのトトロ
ここまでボーッと観ているだけでノスタルジックに浸れる映画も珍しい。近所のおばあちゃんと一緒にいるのが何故か怖かった経験があったりして笑えました。 [地上波(邦画)] 8点(2008-08-30 18:46:27) |
31. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
《ネタバレ》 最後のトンデモな展開意外はホントに完璧の出来。2になっても十分面白かったです。でも宙に浮くボードはなんで急旋回をしても足から離れないでしょう?(笑) 3へのつなぎ方も上手い、早く次が観たくなります!当時の人は3を半年待つのが辛かっただろうなぁ。 [ビデオ(吹替)] 8点(2008-08-22 11:30:42) |
32. プレデター
《ネタバレ》 ジャングルという舞台設定を上手く使った展開と、その場所ならではのゲリラ戦法の闘いによって引き出されるサスペンスが非常に面白いです。 こういう絶体絶命の状況での闘いはドキドキして個人的に好みでした。 [地上波(吹替)] 8点(2008-08-18 01:01:44) |
33. アンタッチャブル
中盤に若干ダレるし、お話自体は酷くアッサリしているので、「評判ほどの映画じゃないなぁ」と思っていた矢先、終盤の大階段での銃撃戦で全ての不満が吹っ飛んでしまった。 カメラの回し方だけであれだけ面白く見えるのだから、映画って不思議。ブライアン・デ・パルマの映画への愛が感じられます。 [地上波(字幕)] 8点(2008-08-09 02:08:56) |
34. ニュー・シネマ・パラダイス
とにかくラストが素晴らしいです。こういう映画を観た時、自分は映画が好きで本当に幸せだと実感できます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-08-09 02:03:01) |
35. ドラえもん のび太のパラレル西遊記
《ネタバレ》 かなりドラえもん映画では怖い方です。のび太のママや出来杉君が鬼に変わってしまっていたのはトラウマでした。 映画としてはテンポもよく、ギャグとシリアスのバランスも良い。最後の、のび太の逆転劇にはワクワクしたものでした。 [ビデオ(邦画)] 8点(2008-08-05 14:51:45) |
36. ネバーエンディング・ストーリー
今見ると、間違いなく退屈と感じます。でも子どもの頃はこれでも充分冒険心をくすぐってくれる作品でした。子どもの頃の評価で7点。 [ビデオ(吹替)] 8点(2008-07-31 10:18:10) |
37. 未来世紀ブラジル
《ネタバレ》 ストーリーは主人公が管理社会の中で運命の女を守ろうとするという割と良くあるディストピア映画ですが、鬼才テリー・ギリアムによってかなり変わったテイストになっています。普通のディストピア物ってそのストーリーの都合上、シリアスな雰囲気の映画が多いのですが、この映画は正統派なディストピア物でありながら、兎に角ノー天気。キャラクター達も何となく明るく、深刻な雰囲気は一切ない。サンバのスタンダードナンバー、「ブラジル」のリズムに乗せて悪夢的映像を見せる。そのセンスが凄い。だって水と油ですからね、馴染むわけがない。 例えば、主人公の友人で、情報省に勤めるジャックは、テロリスト(と政府が見なした市民)の尋問で返り血を浴びてもニコニコして娘に接している。こっちとしては困惑してついつい笑ってしまう。 さて、ラストの解釈についても書いておこうと思います。誰もが最初はアン・ハッピーエンドと思うあの救いのない(でもクレジットと共に流れるサンバは矢張り明るい)ラストですが、ある意味どれだけ管理社会が理不尽な暴力を振るおうとも、人間の想像にだけは入り込むことが出来ないとも取れます。いつの時代にも何らかの理由をこじつけて芸術の表現に規制をかける社会は存在しますが、それでも人のイマジネーションは無限であり不可侵だ!という謂わば妄想賛歌ではないかと思います。だから個人的にはアン・ハッピーエンドでもありハッピーエンドでもあるかなと。 因みにこの映画の多分元ネタであるジョージ・オーウェルのディストピア小説『一九八四年』はその人間のイマジネーションすらはく奪する一〇一号室という拷問部屋があるので、その分本作より更に凶悪なディストピア物と言えそうです。 [映画館(字幕)] 7点(2014-11-20 20:04:20) |
38. 座頭市(1989)
《ネタバレ》 勝新太郎が演じた最後の座頭市。まず勝新の貫禄が凄い。勿論、単純に歳をとったということもあるのでしょうが、第1作の時と比べると遥かに貫禄があり、流れの博奕打ちというよりは人々を助けて回る聖人のようなイメージがある。この辺りは「座頭市シリーズ」に影響を受けているマカロニ・ウエスタンの主人公のイメージを逆輸入したものでしょうか。 その他には終盤の10分近くに及ぶ剣戟アクションがまあ凄い。カメラのカットもバンバン切り替わり、「そこから撮るのか!」という凝ったカメラワークと、連続する流麗な殺陣に目を奪われます。 個人的に残念だったのはライバルとなると思っていた侍が特に見せ場もなく退場してしまう所。それから当時の音楽としては流行りだったのでしょうが、テクノっぽい音楽と時代劇は食い合せが悪いと感じました。伊福部先生の作曲じゃないとコレじゃない感がありました。それに流石に昔の日本の話で英語の歌がテーマ曲なのはねぇ……。 [DVD(邦画)] 7点(2013-07-18 23:42:46) |
39. 男たちの挽歌
《ネタバレ》 ジョン・ウーの実質的デビュー作と言って間違いではないでしょう。彼の男の美学が炸裂している作品で、とにかく観客(というか男)のテンションがガン上がりになる展開をこれでもかと言わんばかりに詰め込んでいます。 仁義なき奴は徹底的に悪として描かれ、仁義に生きる男は英雄として描かれる。良くも悪くも非常にストレートで分かり易い作品だったと思います。「先にいけ!」とホーから言われて、ホーを裏切りマフィアの頂点に成り上がったシンと、最後までホーと共に戦い抜き散っていたマークとの対比などは特に分かり易い。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-16 09:51:58) |
40. 死霊のはらわた(1981)
《ネタバレ》 血や体液が有り得ない量でビュービュー飛び出し、頭がポンポンすっ飛び、斧でグッチョングッチョンに人体を叩き潰す。余りのブッ飛んだ残酷描写についつい笑ってしまうのが本シリーズの魅力。また一人称視点で登場人物を追っかけ回すカメラや、登場人物を足元から捉えたカットが多いなど小技も実に効いている。多くの熱狂的信者を作り出したのも頷ける快作です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-06-08 15:07:22) |