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泳ぐたい焼きさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 110
性別 女性
自己紹介 増税前にブルーレイプレーヤーを購入したにも関わらず、未だブルーレイ未体験の私。
何がブルーレイで観るにふさわしいのか、レンタル屋で果てしなく迷う今日この頃だったりする。

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21.  セントアンナの奇跡 《ネタバレ》 
スパイク・リー監督作はこれが初めてなので、今までの作品群と比べて本作がどうなのかは知りませんが、巧くてとても見応えあり、佳い映画でした。ファシスト(の残りっぽい爺さん)と以外のイタリア人との陰の反目もあれば、冷酷なドイツ軍人もいる一方で温情なドイツ軍人も存在し、責任と悔恨に揺れるパルチザンと裏切るパルチザンもいる。そんな中に、米軍での黒人の被差別的立場もある。登場人物全員、当たり前だけど、同じ国籍・同じ肌の色であっても、一人一人の持つ考えやら思いやら信条は異なる。その部分を巧みに描き、故にドラマがあり悲劇があり奇跡がある様を表現しており、いやはや何とも見応えありました。虐殺のシーンも少々キツかったですが、4人がパーラーで侮辱される場面も見ていて厳しかったです(色は違えど有色人種としてはね。劇中、時代背景を示す言葉ではあっても、ニグロ、ニガー、ジャップには抵抗感がありました)。その後の、イタリアのショットに変わっての4人の眼差しは、私たちに何かを問いかけてるような気も。オバマ大統領就任となった今、何かが変わっただろうし変わることを願いますが。しかし最後の海のシーンは、何となく読めはするものの、ホッとするしよかったという気持ちに。チョコレートの巨人と少年の場面も温かでした。上映時間2時間半強、内容は厳しいながらも優しさもあり、考えさせる一作。できれば劇場で鑑賞して下さい。あとジョン・タトゥーロ出てたんですね。気づかなかった…。
[映画館(字幕)] 9点(2009-07-30 11:28:06)
22.  いのちの食べかた
一瞬SF映画かと錯覚する場面の連続。オートマティックで人工的な広大なる風景が、食卓という日常場面につながっているのかと思うとビックリ。ナレーションや音楽がないのは正解かな、と。映像の力を思い知った感じです。なぜかは分からないけど、これからは残さずに食べようという気持ちにもなりました。
[DVD(字幕)] 9点(2009-06-29 11:13:30)
23.  ミツバチのささやき
好奇心旺盛な少女が、死』に興味を持ち、出会う。それを台詞で具体的に描くのではなく、象徴的に比喩的に描く。ミツバチの羽音、風の音、草原の音、汽車の音、時計の音、陽の光、月の光、焚火、灯の光・・感覚が研ぎすまされた、非常にデリケートな作品。言葉では表せないものを、スクリーンに映し、そして語る。アナ・トレントのつぶらな瞳は、とても印象的。素晴らしい作品です。
[映画館(字幕)] 9点(2009-04-18 20:58:49)
24.  ノー・マンズ・ランド(2001)
戦争は愚かで滑稽なものと、とても見事に描いている。セルビア側とボスニア側は元より、国連軍の頼りなさやマスコミの功罪もとても巧く織り込んでいる。ドイツ人とフランス人の描写を含め、随所にユーモアも混ぜ込み全く飽きさせないものの、終始随分とシニカルなテイスト。内戦て戦争てどういう意味があるのよ?と思うと同時に、だから内戦て戦争てこういうことなのよ、とラストシーンが象徴しているのだと感じました。傑作です。
[DVD(字幕)] 9点(2009-03-08 20:18:48)
25.  サウンド・オブ・ミュージック
大人になって観ると、あれ、こんなにドキドキする映画だったっけ?と、大佐とマリアの恋愛模様に胸ときめいてしまいました。お互いの想いが交錯するダンスシーンも素敵ですが、大佐がエーデルワイスを歌うシーンには、マリアじゃないけど私もウットリです。2度目のエーデルワイスでは、大佐が詰まるとことに胸がグッとき、そんな大佐をフォローし寄り添うマリア…ホロリとしました。ジュリー・アンドリュース、ほんと綺麗ですね。小さい頃に観た時と同じく、ザルツブルグの山々の美しさ、そして何といっても歌の素晴らしさ!楽しさ!は全く色褪せません。普段会話があまりない父とも、Do-Re-Mi, Sixteen Going on Seventeen, My Favorite Thingsを一緒に口ずさみ、一家団欒の時間を育めました。いやぁ、映画って本当にいいもんですね~。
[地上波(字幕)] 9点(2009-03-06 11:14:46)(良:2票)
26.  ラースと、その彼女 《ネタバレ》 
笑って泣けて、雪が溶けるように心をほぐしてくれるようなチャーミングなファンタジー。極端にシャイなラースが、リアルドールを通して大人への通過儀礼を果たす。抑圧された感情、想いをぎこちなく解き放っていき、1つ1つ大人になっていく不器用な過程を暖かく描写。そして人(特に女性)との触れ合いを克服し始めた時の、ビアンカとのキスシーンには、ラースの成長と共にビアンカへの別れが描かれ、胸にグッときました。 その2人を、戸惑いながらも見守る姉夫婦、地域や同僚の暖かさがとてもいい。最初は困惑した兄が、ラースに一番言いたかったことを伝えるシーンや、母のような姉が「誰も気にかけてないなんて、そんな馬鹿なこと言わないでよ!」とラースに言うシーン。家族なんですよね。あとラースが熊を助けるシーン、佳かったなあ。マーゴと同じく泣き笑いました。 コミカル要素も満載なのに、とてもハートウォーミング。人間を否定しない、強さと優しさと温かさがありました。
[映画館(字幕)] 9点(2009-02-11 10:59:43)(良:1票)
27.  アンダーグラウンド(1995)
かつて在った国・ユーゴスラビアの歴史を描いた、パワフルでコミカルで、とてもユニークな作品。戦争の滑稽さ、悲哀、残酷さを描くと同時に、憎めないし切り離せないが素直に愛せない故国への憧憬が描かれていた。 国の想いで1つだった過去、チトー亡き後、混迷し分断され…祖国が失われる哀しみが、ジプシー・ブラス音楽の音色にのって、独特のユーモアと哀愁、痛みで彩られていた、とてもとても力強い作品でした。
[ビデオ(字幕)] 9点(2009-02-11 10:41:52)(良:2票)
28.  ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
ストーリーはあってないようなナンセンスさ。でもビートルズが歌ってる!動いてる!喋ってる!なんかそれだけでもう嬉しくなってしまう、4人のキュートさカッコよさ満載。観客の夢中っぷりも凄いけど、お爺さんの悪戯っぷりに困りますねえ。あとこの時代のファッションなり雰囲気なり、今観てもモダンですなあ。何気にモノクロってところも素晴らしい。特にエンディング、とてもカッコイイ!“Can't Buy Me Love”で弾ける4人、最高です。
[DVD(字幕)] 9点(2009-01-24 10:32:33)
29.  8月の家族たち 《ネタバレ》 
兎に角、メリル・ストリープの演技が凄まじい。攻撃的で意地悪で痛々しい人物でありつつも、同時に哀れで一瞬悲しみさえ感じさせる演技にはもうすっっごい…!としか言いようがないです、ハイ。今更ですが、凄いですメリル・ストリープ。脇の演者も一流で、その演技合戦を観るだけでも価値があるのではないでしょうか。夏の蒸し暑さや何もない田舎という舞台効果と、密でスピーディーな展開に一瞬とも目が離せず、息が詰まりそうになり。特に葬式後の夕食場面には、家族の秘密と緊張がピークとなり、終盤の口撃はまるで刃の抜き差しがごとくスリリングで、観てるほうも固唾を飲んでしまいました。結局誰も救われることなく、崩壊のエンディングは決して後味がよいものではありませんが、これだけのテンションの高さと巧みな構成、演技は一見の価値あり。音楽も申し分なしです。
[映画館(字幕)] 8点(2014-06-14 22:41:40)
30.  シリアル・ママ
ジョン・ウォーターズ監督大好き!なにげにDVD化待ってました~。嗚呼もう、殺人犯なのに「行け行けー!」と不謹慎にもつい応援してしまうのはどうしてだろ?ボンクラな息子&思春期(発情期?)過ぎる娘と同程度の私だからでしょうか。本作一番のシーンは「ビデオ巻き戻せ~!」と鬼気迫る場面でしょうか。2000年代の子に分かるのかどうか疑問ですが。そして“アニー”の曲は最高…過ぎます(爆笑)!トゥモロートゥモロー♪
[DVD(字幕)] 8点(2013-11-04 00:42:26)
31.  カリフォルニア・ドールス
なかなかDVDにならず、自分の中でまぼろしだった今作。嗚呼いいですねぇ~。売れないプロレスラー2人にマネージャーがオンボロ車に乗ってドサ周りのロードームービー、もう胸をグッと掴まれました。文字通り泥んこになりつつも、終盤のキラキラ衣装に身を包んで挑む試合には思わずドールズコールがわき上がりました。 余談ですが、見終わった後、画面に向かって「ドールズありがとー!」と叫んだ観客のおっちゃんにもホッコリしました。いや~映画館っていいですね。 
[映画館(字幕)] 8点(2013-11-04 00:33:39)
32.  魔法にかけられて 《ネタバレ》 
ディズニーが自らをパロディーにする。お得意のベタなアニメーション、ミュージカル、他愛もないハッピーエンド、ベタにヤラれました。特にやっぱり、公園のシーン、掃除シーンはいいですねえ。ジゼルの不思議キャラ(異世界から来たから当たり前だけど)と一途さに、観てるこちらも癒されます。彼女を追いかけてくる王子のアホさも素晴らしい。コテコテだけど、カラフルでハッピーになれて楽しくなる映画ですね。しかしナンシー役のイディナ・メンゼルはトニー賞受賞のブロードウェイ女優だそうで、歌う場面がちょっと観たかったです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-11 14:27:13)(良:1票)
33.  カールじいさんの空飛ぶ家 《ネタバレ》 
弱いのよ。頑固で不器用なじいさんが再び人生に気付く話って。加えて、本当は寂しい少年やらドジな犬やら空飛ぶ設定やらと、私的にズバリで、評価も甘くなってしまいます。中盤のダレた展開に冗長な感が否めませんが、旅立つ前、後半のアルバムの下りに涙腺が緩みまくり。終盤のカールじいさんの立ち回りには、頑張れと手に力が入りました。さらにエンディングのアルバムにも、思わずホロリと涙がこぼれました。風船で家を飛ばすなんて、素敵なアイデアですね。絵も本当にキレイ。映画館で観ればよかったなあと、つくづく反省しました。
[DVD(字幕)] 8点(2011-06-11 14:07:29)
34.  ヤギと男と男と壁と 《ネタバレ》 
冒頭のハムスターの下りで、つかみはオッケー。キラキラ眼力にやられちゃいました。実話ベースらしいのですが、そのあまりのラブ&ピースっぷりに今だにケムに巻かれた感じ。砂漠の中でも商売するアメリカ人や業務の果てに騒動の起となる警備会社など、ブラックなユーモアも盛られ、始終飽きなかったです。難を言えば、最後解放する場面が少し唐突で、単にいい人で終わる印象になってしまったところでしょうか。でもまあ、アカデミー男優らがお馬鹿な役を生き生きと真面目に演じていて、本当に楽しそう。ケヴィン・スペイシーは嫌な奴を演じさせると、本当に巧いですねえ。あと“ジュダイ”ということで選ばれた(?)ユアンの声が意外と素敵だと思いました。Superglassに始まり、やっぱりPoisonに終わるなど、音楽もナイスな限り。バカバカしいって、結構大事…かも。
[映画館(字幕)] 8点(2010-09-12 22:17:45)
35.  第9地区 《ネタバレ》 
事前情報は劇場で観た予告ぐらい。始まって20分くらいはショッキングでした。が、描写はさることながら、展開や構成、主人公の造形が巧くて、話にのめり込みました。手持ちカメラによる疑似ドキュメンタリーの体は、よくある手法と言われればそうだけど、母親や奥さんのコメントで、主人公に何があったのか?と興味を引き、“世界中の人が注目”とするニュース映像を、それこそ同時に観ている一視聴者のような錯覚に陥らせて、飽きさせない創りになっていたのは確か。ただ気になったのは、友人、同僚、親戚と思ってた人間が、最早兄弟ではなく、ただただ残虐なものとする描写でした。些か人間について露悪なものも感じ、ちと嫌悪感がありました。そのせいか、ブラジャー?してるエイリアンもいたりと、ちょっとユーモアあるエイリアン描写だったことも手伝って、人間よりもエイリアン頑張れと感情移入。感染を受け入れられず、もがく主人公も身勝手な人間の性を露呈していただけに、人間の悪い面だけに焦点を当てたままで終わるのはどうかと思ったのですが、そうではない少しの救いがあってよかったです。ありがちな希望、とは言え、これがなかったらかなり後味が悪かったでしょう。あるとないとでは大違い。何となく、昔に観た『ザ・フライ』をふと思い出しました。しかしエイリアンはエビというより、バッタだったなあ。
[映画館(字幕)] 8点(2010-04-29 14:24:32)
36.  ジュリー&ジュリア
冒頭オムレツ(多分)をひっくり返し損ねた後の台詞といい、サラダランチで落ち込み焦る様といい、ジュリーとジュリア、両方に親しみを覚えて瞬時に好きになってしまいました。いや~もうチャーミング!快活でめげないジュリアに、状況打破に頑張るジュリー。女性雑誌によくある特集みたいだけど、私には正直「分っかるわ~」の世界でした。ある年齢の女性なら、非常に親近感の湧く2人でしょう。この2人を演じるメリル・ストリープとエイミー・アダムスが非常に好い。また2人を支える夫達も素晴らしい。控えめで、でもちゃんと妻を分かってる(ある意味、理想だわな)。2組の夫婦愛にもジーンときました。4人が出過ぎることなく好演していたし、展開も無理がなく(ちょっと後半はちょっとダレた印象でしたが)、終始飽きること無かったです。音楽もいいですね。"Psycho Killer”ならぬロブスターキラーは楽しかったし、ジュリーと旦那がすれ違う下りでの“Stop The Train”は、2人の気持ちを代弁してました(歌ってるのはストリープの息子らしい)。
[映画館(字幕)] 8点(2010-01-17 19:37:30)
37.  ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 2 ルージュ編 《ネタバレ》 
Part 2では1の展開の早さが影を潜め、ちょっとテンポがだれた印象。脱獄には毎度ながら、本当にこれで成功するのかいなという感じ。4回目の協力者には、ただただビックリしました。職業意識はどこへやら…という感じです。ただ1の方でもチラッとあったけど、2に至っては増々自己顕示欲が頭をもたげるというのか、メディアに踊らされ、ジャック自身も自分のイメージにコントロールされる印象が大きかった。ジャックが「メディアが、大衆が望む」と信じるイメージに、自分自身が取り憑かれている様は、何とも痛々しかったなあ。同時に、ドイツ赤軍やチリのクーデターといった時代背景も大きく関与して、ある意味自分を革命家だとジャックが錯覚する様も、何とも言いようがなかった。第二次世界大戦中でナチスに関係した父親の存在があったことも、もちろん大きかっただろう。メディアに起こされ、革命を反逆を口にするジャックを観て、まるでロックスターのような気取りがあり、観ていて哀れでもあり非常に複雑でした。ともあれ、とうとう警察に徹底的にマークされ、変装で信号で…という終盤は、ハラハラし通し。ただ、結局ジャックを殺したのは、警察ではなく右翼関係の報復なんだろうなと私は思ってます(見張ってる時ですらあんなに緊張していたのに、最終的にはあのような豪快な展開や、「トラックはどこ行った?」という発言から、警察ではないと推測)。そしてシルヴィアの最後の言葉には大ショック。Part 1と2を通して総括すると、チラシにあった「男の美学」よりも、弱さ愚かさ大胆不敵さが描かれた、ある男のドラマとして、とても見応えありました。ヴァンサン・カッセルは本当に良い役者になりましたね。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-29 00:06:16)
38.  ジャック・メスリーヌ フランスで社会の敵(パブリック・エネミー)No.1と呼ばれた男 Part 1 ノワール編 《ネタバレ》 
思ったより早いテンポで、集中力をだれさせない展開にはちょっとビックリ。ただアルジェリア戦争での出来事や父親への葛藤など、もう少し描いてくれてもよかったかな。ちょっと性急すぎる箇所も少なくなかった。しかし一方で、カナダでの投獄~脱出、そして約束を果たしに戻る過程はじっくり描かれており、この辺りはすごく見応えありました。特にUSCの拷問は、グアンタナモ並みの酷さ。なぜか射殺場面よりもキツかった。脱獄シーンは1分1秒が緊迫して、観てるこっちも手汗握ったし、「仲間が大事」なジャックらしく約束を守りに戻ってくる場面も、ジャンヌを忘れず、でも彼を想って(多分)別れを口にするジャンヌも、それはそれで佳かった。でもここで、ジャック・メスリーヌに単純に感情移入できない仕掛けも、本作にはちゃんとと持ち合わせている。これがよかった。例えば、奥さんとの出会いや大切にする温かい面を持ちながらも、キレれば銃を向ける暴力性や、バレそうになれば躊躇いもなく警官を殺す残忍性など、女には基本優しくて友には厚くても、一瞬の暴力性や容赦の無さには、ただ恐ろしいとしか感じられない。その2面性をキチンと描いており、ジャック・メスリーヌを単純に英雄扱いしないところが、本作の魅力の一つでもあるのではないかと思った次第です。
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-28 23:55:24)(良:1票)
39.  レイチェルの結婚 《ネタバレ》 
不安定なキムそのままのような揺れと、ホームビデオのような印象。手持ちカメラの効果がすごく発揮されていて、傷つけ合い分かり合えない、一つの家族の姿が生のように映し出されてました。巧いですね。自分を決して許せないが故に自分を傷つけるキムと、振り回され耐えるレイチェル。諍いはあっても、二人が本当に接して欲しかったのは、母親ではないんだろうか。怪物のようなあの母親こそが、特にキムにとっては向かい合って欲しかったんだろう。翌朝にさっと帰ろうとしたり、ケーキ入刀後にすっと手を引っ込める、母親の根は深い。庇護する父親の存在も、過去のことを思うと、キムにとっては苦痛でしかないだろう。妹と姉、そして母親と、女の血を見てるようで、何とも身につまされるような、生っぽくも痛々しかったです。あと、音楽が素晴らしいですね。劇中のNeil Youngの曲といいカントリーやらサンバやら、出演者に合わせたような多国籍な音楽がすごくよかったです。
[DVD(字幕)] 8点(2009-12-20 00:02:32)(良:1票)
40.  アンヴィル!夢を諦めきれない男たち
馬鹿だなあ、馬鹿過ぎるよ。でもさ、こんな馬鹿な奴らがいたっていいじゃない。リップスのポジティブさと純粋さ、ロブの包容力、熱過ぎるメタル愛、家族愛、そして何より友情!に笑って泣けてしまいました。冒頭のリップスの前向きコメントに心鷲掴みされ、喧嘩シーンには涙がポロポロ、エンディングの写真にも涙腺刺激されまくり。ファンのアホさも嬉しくなる(アコギな商売の会社だったけど)。あと日本がこんなに温かく描かれてるのも珍しいですな。しかしソニーは商売上手い(苦笑)。メタルが苦手だった私ですが、この2人を通して拳振り上げて応援したい気持ちになります。ヴァイブでギター弾くなんざ、素晴らし過ぎでしょ(笑)!35年バンド続けるって、ダテじゃないぜ。Metal on Metal~♪
[映画館(字幕)] 8点(2009-12-11 10:50:03)
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