21. コナン・ザ・グレート
《ネタバレ》 「ミラクルマスター 7つの大冒険」など、この作品により影響作もけっこう出た。 子供時代にテレビで見たときに、仲間と冒険するコナンが輝いて見えて「あ~いいな~。自分もいつかはあんな風に冒険してみたいな~」と憧れたりもした。また大人になって見てみると台詞回しや、昔話風の映画の冒頭と終盤の演出もしっかりしてて味わい深い作品。 ロボコップ / スターシップトゥルーパーズでおなじみ、ベイジル・ポールドゥリスのBGMも作品を盛り上げる。最後に、この作品を調べてみようとgoogleでコナンと入れると、子供の姿で推理する方の作品に埋もれたっていう愚痴。 [DVD(吹替)] 9点(2010-07-17 13:00:38) |
22. ウォーリー
《ネタバレ》 ほのぼのとしており大人から子供まで楽しめ、メカなのに人間よりも人間らしいというか、純粋な心を持ったウォーリーの優しい映画。お約束のアメリカンなコミカル要素も満載。 中盤以降は、全てが機械化 / 自動化されて人々が堕落した未来の様子を風刺した描写のあとで、ウォーリー自身の健気さや心というものを目にし、他の人々やメカが今まで見ようともしなかったことに気づき自立していく様子が、堕落のアンチテーゼとして描かれている。また廃棄人工衛星などの宇宙ゴミの散乱という、人類が残している今後の課題についても考えさせられた。 こういう作品を小学校の教材として採用し、子供が楽しんで見た上で 作文を書いて発表しあうと、自己啓発や新しい発見につながるかもしれない。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2010-07-17 12:47:20) |
23. ダンス・ウィズ・ウルブズ
《ネタバレ》 よくある西部開拓時代のアメリカインディアンと入植者の白人達が持つイデオロギーの衝突ではないところが見所で、その焦点を個人という形に向けている。 ケビン・コスナーが狼と遊んでいたり、バッファローの群れのシーンなど幻想的だったり雄大なシーンが多いのも魅力的。 [DVD(字幕)] 8点(2013-11-18 19:47:32) |
24. 東京ゴッドファーザーズ
《ネタバレ》 今敏監督の作品はこれが初めてで、ただのヒューマンストーリーだろうと先入観を持ってみたのだが、思いのほかオチが用意されており展開が良かった。 形の違う陰を背負った三人、何度も起こる偶然、台詞回しなど全て王道であるがそれが良い。笑える部分を適度に盛り込んであるところも軽快さも魅力のひとつ。 46歳で亡くなられた今敏監督が残された公開遺書を拝読して納得できた。人が物扱いされる今の世の中で、人情と仕事に情熱を持つ今敏監督の元に生まれて必然の作品だったのかもしれない。 [DVD(邦画)] 8点(2011-12-25 20:25:26) |
25. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 前作が好きなら見ても損したとは思わないはず。やはり、過去作のジョーカーに負けない別の狂気を演じきったヒース・レジャーが作品の評価点を上げたといっても過言ではない。脇役やBGMも前作と同様に存在感抜群で、これで盛り上がらないわけがない。これで終焉かと思わせるシーンが何度かあるが、そこから二転三転するシナリオも意外性があり良かったと思う。今作のレイチェルはケイティ・ホームズから入れ替わりとなったが、ハムナプトラの3作目での「こんなのエヴリンじゃねぇ」という違和感はあまりない。 スパイダーマンにしろこれにしろ、どうして最近のハリウッド映画ヒロイン像の特徴は、二股思想を持ったりするビッチなのかが理解に苦しむ。その尻軽具合はもはや、戦国時代に活躍した足軽鉄砲隊も真っ青である。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-14 19:41:23) |
26. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 アメコミ特有の子供のヒーローというより心理的な葛藤や迷いといった描写が強い、大人向けのバットマンと言うべきかも知れない。過去作みたいに確立された無敵のヒーローがしょっぱなから登場するわけではなく、失敗したりピンチになったりと色々と試行錯誤する姿に人間らしさが垣間見えて良い。 ただ、影の同盟の下で修行をするシーンが薄かったり、影の同盟メンバーが中二病っぽい思想を持ってるのが少しお粗末だった。どうせなら単純に何かの権力を目的とした方がまだしっくりくる。 また脇を固めるキャストとハンス・ジマーの音楽の効果が、本作と次作の成功を支えたと言っても過言ではない。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-14 19:21:39)(良:1票) |
27. ラースと、その彼女
《ネタバレ》 主演のライアン・ゴズリング演じるラースと、それをサポートする人々の優しさに引き込まれる映画。これは真剣に見ればコメディ色がなく、完全なヒューマンドラマだと思う。 途中、自分にアプローチをしてきたマーゴに恋人が出来たときは、ラースがあからさまに苛立ったする様子を見せたし、医師がラースは精神疾患ではないという判断も下した。ではラースの恋人になった人形のビアンカは結局なんだったのか?人嫌いになった父親に背負わされた闇からの逃避だったのか、母親の死に対する罪悪感からの救済だったのか結局のところ最後まで明確に語られることはなく、その判断は観ている側に委ねられる。 最後にビアンカが死に向かっているとラースが感じたのは、図らずもラースが今までの自分から前進したからに違いない。そしてラースが流した涙は寂しさや悲しみから来るものではなく、苦手だった女性との関わり方をビアンカを通じて取り戻せたことに気付いた感謝の気持ちから来たものだったのかもしれない。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-11 00:08:23) |
28. キック・アス
《ネタバレ》 正直なところ、途中まではかなりスローテンポで凡作かなと思って最後まで見たら、全体を通して見た上で面白かったといえる映画。シリアスな展開に入ってからは、一気に加速して観ている側をどんどん引き込む。 バットマンビギンズ・ダークナイトのBGMのように復讐に走る親子のメインテーマがあり、それが色んな箇所でハードロック風やクラシック風にアレンジされている。 前半はディズニーの自虐コメディ、魔法にかけられてに通ずるものがあって面白かった。また特別な存在になりたいと憧れる気持ち、思春期を通じて誰もが持つであろう願望をテーマに選んだことも高評価を得ている要素に違いない。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-10 23:59:00) |
29. スラムドッグ$ミリオネア
《ネタバレ》 質のいいちょっと切ないラブストーリーを前面に押し出したヒューマンドラマ。日本でも一時期にライセンスを受けた同内容の番組をやっていたこともあって素直に感情移入できた。 何よりも回想シーンとリアルタイムのジャマールを織り交ぜた展開が秀逸で、問題の答えを知るきっかけがジャマールの心に傷を残す出来事だったのも観る側の胸を打つ。そして冒頭の質問の答えを、忘れた頃の最後に見せたことで観終わったあとの満足感に相乗効果を生んでいる。 司会のインドみのに腹がたって「ほうら、やっぱりね」とは思ったものの、「では諸外国のライセンスミリオネアでの司会みのは、どうなんだろうか?」という比較への欲求も感動と同じくらいの重みで残ってしまった。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-07 21:57:46) |
30. ロング・キス・グッドナイト
《ネタバレ》 突出して派手じゃないもののアクションとサスペンスで構成された良作。登場人物に設定された性格もメリハリがあり、終盤の瀕死になった母親を幼い娘が蘇生したシーンは思いのほかホロっと来た。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-04 16:49:38) |
31. アンドリューNDR114
《ネタバレ》 人間らしいとは何ぞや、これを主人公のロボットに感情移入させて考えさせられた映画のひとつ。だが台詞や描写に笑えるシーン適度に持たせており、堅苦しくなっていない。結婚式や親しい人との死別といった人生の重要なシーンも盛り込まれ、時代背景も現代から未来を股にかける。音楽やテーマソングもピッタリで、ぜひ一度は見ておきたい映画。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-04 16:31:44) |
32. 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
《ネタバレ》 硬派な世界一辺倒で軟派の入り込む余地が全くない。記憶を失っても記録を頼りに報復する男と、その男から敵の抹殺を依頼された男達の約束と絆の物語。撃ち合いのシーンも爆発物やワナを使ったりもないし、人質をとったり騙まし討ちさせるなどの小細工も一切ない。男達が正面から撃ち合う、ただそれのみ。月光と雲隠れを利用した明暗の演出、ひたすら脇役に徹するBGMも渋い。 撃ち合いのシーンでは満身創痍になりつつも微動だにしない描写や、コステロが終盤に目的を思い出すシーンは多少やりすぎ感があるも、細かいことを気にしたらいけない。目的も人物相関図も序盤に明確になり、どんでん返しなどはないため、ストーリーの意外性より4人の男達の生き様を味わう映画と言って良い。 個人的には終盤に仲間3人がやられてニュースになったシーンで記憶を失ったコステロが「彼らは私の知り合いなんだね?」と、子供に聞いたとき「they were your friemds, your best friends」と答えた台詞にグッときた。 [DVD(字幕)] 8点(2011-05-02 17:56:58)(良:1票) |
33. キング・コング(2005)
《ネタバレ》 これを見たのは、一緒に長年暮らしたペットが加齢から来る病気で死んでしまい、2ヶ月くらいがたった頃でした。ペットというよりも、もう家族でしたね。ナオミ・ワッツがコングと接する所や、終盤のシーンでは彼女と同じ気持ちで見ていたんでしょう。涙無しには見られませんでした。言葉がわからずとも動物と人間の間に出来る絆、痛いほどよくわかります。 [地上波(吹替)] 8点(2010-07-18 21:51:26) |
34. プレデター2
《ネタバレ》 個人的には悪くないと思うんですけどねぇ。「どうせ人がたくさんいるところに出てきたら、単体のハイテク宇宙河童なんてあっさりレイプされちゃうんでしょ?」とかいう考えに対する結果を映像化してくれた作品。ネットガン / メディカルコンプ / スピアガン / プレデターの仲間意識など、前作からプレデターの特徴を広げた作品でもあります。リーサルウェポンシリーズのノリで、ダニー・グローバーが主人公を好演。 [ビデオ(吹替)] 8点(2010-07-18 19:45:58) |
35. プレデター
《ネタバレ》 いま考えると、出演陣がものすごく豪華だと思います。終盤のシーンまで敵の全貌が見えませんが、そこまで見てる側を引っ張り込む出演者の演技力にも脱帽です。プレデターは今でこそ「あぁ、アイツね」的な感じですが、子供のときに見たときは「何、このハイテク宇宙河童は?」とか思ってました。音楽も世界観にマッチしていたり、2にも引き継がれていたり、印象的です。 [地上波(吹替)] 8点(2010-07-18 19:41:00) |
36. スモール・ソルジャーズ
《ネタバレ》 安定して見れるなぁと思ったら、ジョー・ダンテ監督なんですね。確かにグレムリンやらと同じテイストな気がする。エリートコマンダー達に負けるように作られたゴーゴナイト達ですが、奮闘する姿が実に健気。ジェリー・ゴールドスミスのBGMと相まって、哀愁が漂うも爽やかに最後のシーンを迎えます。 [DVD(吹替)] 8点(2010-07-18 17:51:24) |
37. G.I.ジョー(2009)
《ネタバレ》 中だるみせずに、最後まで見ることができる映画。ハイテク機器なども多数出たり派手目の展開が続き、視覚的にも飽きさせない。 格闘 / 空中戦 / カーチェイス / 特殊部隊もの、あらゆるエッセンスが配合されており、手放しで楽しめた。また安易に味方を殺す、ベタな展開にならかったことも好感が持てる。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-18 13:55:30) |
38. ソルジャー(1998)
《ネタバレ》 カート・ラッセルが渋すぎるこの映画、オイラは大好きだけどなぁ。人間兵器として育てられ、闘いしかしらない男の哀愁 / 戸惑い / 使命感、そんなもんがギッチンギッチンに詰め込まれている。 [DVD(吹替)] 8点(2010-07-17 18:48:02) |
39. いのちの食べかた
《ネタバレ》 ニュースやドキュメンタリーでもあまり見ることが出来ない内容だった。生存競争とは違う人間に都合のいい環境の中における、人間の汚さをある意味で垣間見ることができ、かなりトラウマになったシーンもある。 結局の所、大半の人間は食肉を食べる上で自分の手は汚していないというのは現実だと思う。かといって献金収集が第一目的の動物愛護団体が正義だとも思わない。 動物を家族として11年暮らした中で、普段自分が食べている動物との違いは何だろうか?これを見ながらそれらをもう一度深く考えるきっかけになった。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-18 20:07:04) |
40. ランド・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 ホラー映画を期待している人らにとっては的外れかもしれない。社会問題や時事問題などの風刺がこめられた映画として見ると、さすがはロメロ監督だと思う。 崩壊した世界であっても自分達さえよければ良いと考え何も変わらない支配者達、一方でスラムに追いやられて貧しい生活を強いられ、ゾンビを娯楽として玩具にさえする心まで荒んだ被支配者達。これは貧富の広がる昨今の世界情勢をも表現している。 ジョン・レグイザモのキャラクターも良かったし、終盤でこちらに顔を向けたゾンビのリーダーに対してサイモン・ベイカーの言った『あいつらも行き場を探している』の言葉にも非常に重みがあった。最後にデッドリコニング号が花火を打ち上げなら旅立っていく演出も印象深かった。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-18 20:01:52) |