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ゆうろうさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 972
性別 男性
ホームページ http://yuromovie.blog.shinobi.jp
年齢 39歳
自己紹介 名前をdonkeyから「ゆうろう」に改名しました。
好きな監督は北野武、クリント・イーストウッド、宮崎駿、石井聡互、黒澤明など。


よろしくお願いします。

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401.  スプリング・ブレイカーズ 《ネタバレ》 
日本で春といえば、「桜舞い散る出会いと分かれの季節」だというのにコイツラは・・・まったくウマヤマけしからん!!けど、映画を最後まで観たら、これはこれで「"桜"舞い散る出会いと分かれ」の映画だったな、と(笑)。ただ女の体がぶるんぶるんしてるだけではなく、確かな映像センスで面白みのある作品だったと思います。極彩色の照明や、複雑に入り乱れるフラッシュフォワードとフラッシュバック、なぜか何度も繰り返される同じ会話のやりとり。観た直後は「ナンダコレ」と思いましたが、下手な作り手が手がけていたら、目も当てられない悲惨な映画になっていたと思います。現状の出来でも「悲惨」と思う方もいると思いますが・・・水着の女子大生が覆面かぶった状態で輪になってブリトニーを歌ったり、ボートに載って襲撃をかけるシーンの絵ヅラはなかなか破壊力ありましたね・・・。 けど、個人的には北野武監督作品「ソナチネ」のメスブタ版だと思えば結構楽しめました。
[映画館(字幕)] 7点(2013-06-25 10:42:51)
402.  めぐり逢い(1957) 《ネタバレ》 
婚約者がいるのに他の女から貰ったタバコ入れを切っ掛けにして第三の女と出会うという、けっこうゲスなところからスタートする物語。けれど、見続けるとこれが嫌みのない、ロマンチックな物語でなかなか良かったです。「禁断の恋」と「いつか終わる航海」の組み合わせはバッチリだし、NYに着いてからはエンパイアステートビルでの約束という新たなサスペンス要素が生まれハラハラします。約束が果たせなかった後の第三幕も、一体どう決着がつくのか見守っていたら、まさかまさかの怒濤の展開。映画全体が1本の線で繋がったような快感がありました。見事なクライマックス。シャレた映画ですねえ。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-06-09 23:17:03)
403.  プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 《ネタバレ》 
確かに自分も第一幕が一番面白かったですかね。普通の映画は事件が終わるか主人公が死ぬか、などで終わるもの。けれど、現実だったら終わることなく「その後」が続いていくわけで、普通だったら描かれない「その後」のお話と思えば面白かったです。ジェイソンと養父が実父のことを思い出しながら、ダースベイダーのセリフを言っておどけるシーンが好きです(ある意味スターウォーズのような大河ドラマだしね)。そしてこのシーンで、ジェイソンが無意識にアイスクリームを食べていたのが、見てて凄く嬉しかったです。赤ちゃんのときに実父からアイスクリームを食べさせてもらったときのことがフラッシュバックします。本人は気づいてないけれど。こういう一風変わったスタイルの映画なければ味わえない瞬間だったと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2013-06-06 01:04:31)(良:2票)
404.  リオ・ブラボー 《ネタバレ》 
映画の冒頭、ほとんど説明もなく男たちが睨み合い、殴り合い、撃ち合う展開にビックリ。こりゃ一体何の映画なんだ?と不安になったけれど、次第にキャラクターたちの個性や関係性が分かってきて、そこからはとても楽しめた。主人公よりも脇役たちのほうが個性的なのでは?と思えるほどで、キャラが皆好きになってしまった。個人的に良かったのは、飲んだくれ保安官が辞職を踏みとどまるところ。自分も、自信を失い今の仕事を辞めようか悩んで踏みとどまったことがあったので、その時のことを思い出して熱くなった。ヘッポコな奴らが、「だからなんだってんだバッキャロー」と言わんばかりに活躍することに元気づけられた。主人公も、肝心なところでノびちゃうのがご愛嬌。
[映画館(字幕)] 7点(2013-06-03 04:23:57)
405.  デス・レース2000年
こういうの観ると「映画って楽しいナァ」と思えて幸せな気分になります(笑)。病院の前に主人公の車が突入する場面は不謹慎だけど爆笑モノです。美術や衣装が手作り感満載なのも憎めない。ホンモノの走り屋と改造車を連れてきた方がカッコよさそうだし安上がりだと思うけど、それはしない(笑)。DVDの映像特典で、衣装担当の女性が当時の事を熱く語っていたけれど、他の出演者たちが「衣装がほんと酷くて・・・」と話していて、優しい涙が流れそうでしたよ。
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-01 19:28:19)
406.  生きものの記録
黒澤監督の作品は、白黒ハッキリした単純明瞭な作風だと勝手にイメージを持っていたけれど、この作品を観ると決してそうは言えない作家だったんだなあと思う。映画は大きく分けると「オレはこう思う!」ってタイプの作品と、「オマイラどう思う!?」ってタイプの作品に分けられる。この映画はどちらかとういうと後者なんだろうな。現在進行形だった問題を、こうして映画作品として作り上げ、「生きものの記録」と名付けた黒澤監督の思いはどんなものだったろう。 この映画の中の家族は、恐らく世間や世界の縮図として描かれていると思う。だからこそ、「オレはオレの好きなようにやるぞ!」とは決して出来ない。一筋縄ではいかないのがよく分かる。  園子温監督は「希望の国」で放射能の問題を取り上げたけど、あの作品は「生きものの記録」として50年後60年後どうなってるだろう。 そしてそれを観る人々や世界はどうなっているだろう。 「生きものの記録」が作られてから約60年。現在の日本はご覧の通りです。トホホ・・・・・
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-21 01:00:10)(良:1票)
407.  スリーピー・ホロウ 《ネタバレ》 
ティムバートンのいつもの映画と比べると、エンタメ映画としてストーリーも凝ってるしテンポも良い。もしかして監督よりもスタジオ側の意向が強かったのかなあ?とも邪推しちゃいました(それじゃまるで監督の映画がいつも詰まらないみたいな言い方になっちゃうけどw)。 それでも、バートンお馴染みの世界観もてんこ盛りなのでファンも楽しめますね。フランケンウィニーのような風車が出てきたり、村人たちが自衛のためとは言え集団で首無し騎士をメッタ撃ちにしたり。特撮も地味に凄いことやってます。 こういうオカルトミステリーって、「全て人間が仕組んだトリック」か、「人間の手に負えない悪霊のしわざ」のどちらかになりがちだけど、そこはやはりティムバートン。生者と死者の関わり合いを対等に描いてきた監督らしい物語になっていたと思います。なので、首無し騎士がトリックではなくホンモノだと分かっても、自然と受け入れることができました。 オカルトで誤摩化さず、ちゃんと筋道立てて謎を紐解いているのも良いと思います。確かに科学捜査ではないし、真犯人がか火曜サスペンスばりに解説してくれたりはするけれど。 
[DVD(字幕)] 7点(2013-05-08 09:46:14)
408.  ラストスタンド 《ネタバレ》 
まさに現代版西部劇。面白くなりそうで結局ダメだった「フラッド」と同じ轍は踏まず(笑)、しっかりとした痛快娯楽アクションになっています。 「留まりそこで暮らす者」と「通り過ぎる者」が激突し、「安定」と「刺激」が壮絶なバトルを繰り広げる対比の効いた作品です。 冒頭から前半は、ハリウッド映画にしては珍しいほど説明セリフのオンパレードで、既視感溢れる展開にちょっと不安が。せっかくのフォレスト・ウィティカーもオーバーアクト気味。 敵の一味は、ボスが「刺激」を求めるが故に、「トラック野郎シリーズ」で桃さんを手助けする仲間たちみたいに警察を事前に妨害します。なんだそりゃ。 けれど、本格的に物語が動き始めたら、「細けえことはいいんだよ!」と思える怒濤のアクションでした。主人公たちが異常事態を察知するのも、「いつもの牛乳が配達されない!事件だ!」と、平和な田舎町のちょっとした変化が切っ掛けなのもいいですね。 負傷した仲間を搬送する場面では、恐らく今まで同じ経験を幾度もしてきたであろう主人公の悟りの表情が、グッときます。 臨時保安官に任命された、銃器マニアのパッパラパー男もいい味出してる。思いっきり菊千代みたいで楽しかったです。 最近韓国系アーティストのハリウッド進出が目覚ましいですね。日本勢にも頑張って欲しいなあ。
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-29 04:22:14)(良:1票)
409.  ジャックと天空の巨人
上映時間の割に見せ場がてんこ盛りの映画でした。体感時間は「ダークナイトライジング」並みだったけれど、実際は2時間切ってるんですね。自分だけですかね、この感覚は。はじめて巨人と遭遇する場面は、子供向けと侮ることなかれ、凄いドキドキしました。「進撃の巨人」を映画化する際は日本ではなくハリウッドでやってもらったほうがいいでしょうね。
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-27 12:34:21)
410.  ティム・バートンのコープスブライド
コープス・ブライドは死者だけどとてもキレイで、求婚されたらちょっと迷ってしまうかも(笑)。 けど映画全体で言うとどうしても「ナイトメア」と比較しちゃうなあ。技術的にはより洗練されて、表現力はバツグンに豊かになっていると思います。ピアノの連弾シーンでブライドが少しずつ笑顔に戻っていくところや、クライマックスの結婚式での表情の変化など、下手な役者も霞むほど見入ってしまいます。しかしその分、「ナイトメア」のハイテンションな勢いは無くなってしまったなあと思いました。たとえ一般常識的に間違っていたとしても「ええい!やれい!やったれい!」ってな勢いがあった「ナイトメア」。それに比べるとこの作品は「死者と結婚するなんて・・・」という至って常識的な価値観前提で話が進むので、「あれ?ティムバートン、まともになった?」なんて思ったりしました。一見ダークに見えるけれど、結講健全な内容なんです。ミュージカルシーンも、突き抜け感があまりなく「もっと見たいなあ!」と感じました。ストップモーションアニメを当たり前のように一本の映画として見れるのは、本当に贅沢だとは思いますけどね。そもそもこの映画のキャラたちは当然人形なんだから、生者にも死者にも垣根は無く、全員「生きてる」わけじゃないんですよね。文字通り「命を吹き込む」アニメーションの魔法ってのは、本当に不思議で驚きです。物足りない点もあったけど、力作であることは間違いない!作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-18 01:42:01)
411.  バットマン ビギンズ 《ネタバレ》 
バートン版のゴシックな、シュマーカー版の色彩鮮やかな、それぞれ違う世界観を継承しつつ新たなゴッサムシティになっております。ノーラン版は「リアリティがある」とよく言われますが、さすがに山の頂上の影の忍者軍団は荒唐無稽すぎて笑ってしまいました。役者たちがクソ真面目に芝居している分、よりバカバカしさが目立っちゃいます。作り手もハードルを上げちゃいましたね。これだと過去のバットマンのほうが、トータルでいうとリアリティあると思いますよ。面白かったのは中盤以降。「メイキングオブバットマン」って感じでワクワクするし、クライマックスの盛り上がりも結講手に汗握れるのでオススメです。ハードな内容になりすぎたダークナイトや、スケールが肥大化したライジングなどと比べると観やすい娯楽作だと思います。エンディングもオツですね。この世界観で狂気のジョーカーが暴れ回るのか!と、公開当時テンションがあがったエンディングでした。たとえ続編が作られなかったとしても、好きな展開です。 ・・・あと追記。バットマンの面構えが過去最高にカッコイイと思います。目つきも口元もキッとしてて決まってます。
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-10 01:07:50)
412.  バットマン(1989)
今となってはヒースレジャーのジョーカーが大人気ですが、それ以前はやはりジョーカーといえばジャックニコルソン。ジャックニコルソンといえばジョーカーでした。リメイク版のジョーカーに自分が選ばれなかったことにヘソを曲げるのも、大人げないけど気持ちは分かるというものです。顔面白塗りの一見ヘンテコなキャラでも、黒歴史にすることなく今でも誇りにしているのは嬉しいですね。クレジットでもニコルソンの方が先に名前が出ているし、主役は彼だと言ってもいいでしょう。バットマンも、ノーラン版よりも、よりパーソナルな動機で動くキャラクターだったのが印象的です。映画全体のテンポは悪く、もっとカットできる内容だったのがタマに傷ですが、良い映画です。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-03 10:43:15)
413.  脳男 《ネタバレ》 
「単なるサスペンスアクションにしたくない」という欲のせいで、邦画特有の説明臭さが目立つ作品。ドラマを充実させたいなら「行動」で描いてこそだと思います。厳重な監視や取り調べをしておきながら、都合の良いところでザルになるし。自分の患者の個人情報を、なんの迷いも無く正義の殺人マシーンに教えてしまう松雪泰子はバカすぎでしょう(結果的に助かる命もあるけれど・・・)。病院の地図がビヨンビヨンと頭に入ってくる描写なども絶妙にダサい。クライマックスも独白でブツ切りに。しかし、なんだかんだ言って「脳男」のキャラクター自体は好きになってしまいました。他の役者がみんなオーバーなので、彼のキャラが皮肉にも引き立っちゃってます。何度傷ついても起き上がる姿はゾクゾクしますね。生田斗真のハマり役ではないでしょうか。「脳男」という設定はまるでインターネットの「炎上」みたいですね。自分を正義だと疑わず、頭だけで考え、痛みの感覚は全くなく、「悪」を完膚なきまでに徹底的に叩き潰す。モニターの前のオマイラ、自分が「脳男」になってしまう自覚や覚悟はあるのか!と問われてるような気もしました。最後の表情はちょっとやりすぎではないかな、と思いましたが(瞬きするだけ、とかでも良かったと思う)、キャラ自体はやはり好きです。彼の動向はまだまだ気になります。期待を込めて続編を希望します。そのうち「脳男VSハスミン」とかもやってください。とんでもない戦いになりそう。
[映画館(邦画)] 7点(2013-03-20 02:03:48)
414.  フライト 《ネタバレ》 
飛行機のトラブルから墜落までの展開は、観てるこっちもキンタマがヒュンッ!となります。凄い臨場感。  しかし、事件後にヒロインと共同生活を始めるあたりで、調査状況の進行が止まってしまい、そこは退屈。女優さんがキレイだからなんとか観ていられました。  後半からは、無駄にスリリングなアル中描写。そして二日酔いをごまかすために薬をキメるという衝撃の展開。なぜかこの辺だけコメディになるのは笑えました。  「英雄か?犯罪者か?」というキャッチコピーだったけれど、映画自体は、そういう二元論で答えが出るもではありませんでした。「英雄と呼ばれてる人だって、こういう面はあるよ」というところを色んな切り口で描いていると思います。現実に存在する歴史上の英雄や偉人だって、360度清廉潔白、なんてことはあり得ないわけですから。彼は英雄だ!と思っていたのに、別の面を見て裏切られた!と手のひらを返すのはおかしい。  主人公ばかりが注目された事件ですが、公聴会の最後に「乗客を救ったもう一人の英雄」を思い出すことができて、本当に良かったです。 
[映画館(字幕)] 7点(2013-03-07 23:45:39)
415.  腑抜けども、悲しみの愛を見せろ 《ネタバレ》 
「桐島、部活辞めるってよ」を観てから、後追いで吉田監督の作品を観てみよう!ということで選んだ本作。 制作年だとこの作品よりも後だけど、「ヤング・アダルト」の日本版といった感じです。 都会に出ただけで文化人を気取る勘違い女が、糞つまらない田舎に帰ってくる。しかし、「腑抜け~」は、田舎に住む人々も一筋縄ではいかない人物ばかりでした。  個性的なタイトル、基本的に家の中で進む物語、人物の配置の仕方、そしてドロドロのストーリー。いかにも小劇場でやりそうなネタだなあ。と思ったら、実際に戯曲の映画化なんですね。よくも悪くも納得。安易な題材選びだなあと思いますが、よくあるネタでも手を抜くことなくキッチリ作られていて、飽きる事無く観る事が出来ました。とても丁寧に作られた作品です。文通相手の映画監督から「次の作品の主演女優をあなたにお願いしたい」という内容は、オチを知ってから思い出すと、ニヤリとさせられます。そういうさりげない伏線が随所に張られています。  好きなのは、クライマックスと結末の絶妙なサジ加減。戯曲ではどうなってるかは分からないけれど、吉田監督は物語の結末をどこにするかの判断が上手いなあ、と思います。「ラストが蛇足」という意見もありますけれど。「本当に面白いのはここからだ!」と宣言してまで念押しする結末。ただ恨みを発散させる絵を描いただけでは終われない。カタルシスを味わっただけでは物語は終われない。本当に作品が形になる瞬間を観られて良かったです。
[映画館(邦画)] 7点(2013-03-01 02:51:30)
416.  アイアン・スカイ
自分が観た映画館では、ほんの数人しか客が入っていなかったのに北朝鮮ネタで場内大爆笑!この映画館体験だけで満足感を味わえました(笑)。CGなどはハリウッド大作と比べるとチープな感じがするのは否めません。しかし、この映画のCGはネット上で募集した有志からの協力で作られており、そもそもハリウッド大作とも邦画とも違う作られ方をしています。かなり自主映画っぽい作り方。なので、内容や映像のアラはあるものの、作品が公開され自分の目に触れることができるだけでも嬉しくなってくるんです。個人的には映画なんて「完成して上映されるだけでも大成功」だと思っています。観客からすればそんなことどうでもいいし、その上で面白い・つまらないという感想を言い合うものなのは分かっていますけれども。
[映画館(吹替)] 7点(2013-02-20 03:00:00)(良:1票)
417.  近松物語
初めて観た時は、主人公2人の逃避行ばかりに目が行っていました。久々に観てみると、周りの人たちの人間ドラマにも目が行くようになりましたね。独りよがりで保身ばかりの奴も入れば、「あんたたちの気持ちはよう分かる」と言いつつも密告する奴もいる。自分の都合のいいように事実をねじ曲げ地位を得ようとする奴もいる。茂兵衛と父親とのエピソードは一番好きです。映画の中では登場しない母親は???などと想像もしてしまいます。いろんな登場人物がいるけれど、彼らは彼らで当時の社会の中でなんとか生きていこうとしてたんだろうな。だからこそ2人のラブストーリーが引き立つんでしょうね。下手なラブストーリーだと、主人公2人だけで盛り上がって、脇役は主人公を邪魔するだけ、みたいな作品もあるしね。そんな簡単にも割り切れられない、群像劇としても面白い映画です。
[DVD(邦画)] 7点(2013-02-06 17:35:24)
418.  るろうに剣心
スピード感溢れるケレン味いっぱいの魅力的なアクション時代劇です。ワイヤーアクションとはいえ、「吊るされてる感」もほとんどなく(一カ所例外はありw)、役者の身体能力に感動しました。  作り手のポリシーやこだわりが感じられる箇所もたくさんあって、「面白い映画を作ってやるぜ!」という気概を感じました。  監督がインタビューで言っていたのは「日本版ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナを目指した」とのこと。それを聞いてから見ると、この映画、ワンチャイに驚くほど似ているw。原作がありながらよくここまで近づけたもんだと関心しました。目指すべき方向は正しかったと思います。  しかし、面白いからこそ不満点もありました。まず、アクション映画の魅力って、全体のテンポ、リズム感だと思うんですが、そこが散漫。「アクションカット」だけで言えばスピーディーで「おろろろー!凄い!」と素直に思うんですが、「シーケンス」全体でみると、退屈なシーンが多かったです。「アクション」→「じっくり芝居(しかも臭い)」→「アクション」→「じっくり芝居(しかも臭い)」の繰り返し。緩急をつけたかったのかもしれませんが、自分には退屈でした。アクション映画でありながら、最後は結局説明台詞の羅列ももったいないなあと思います。  そして問題は、この映画のしばらく後に、インドネシアから「ザ・レイド」がまさかの襲撃を仕掛けてきたこと。  剣心は人気もあるしヒットもしたから、恐らく続編が作られるだろうと思います。その時は、「ザ・レイド」なんかに負けねえぞ!という気概を見せてくれることを期待しています。 
[映画館(邦画)] 7点(2013-01-25 03:05:58)(良:1票)
419.  恋の罪
園子温の映画はあまり観たことがないんだけど、この監督の映画は通常の「映画」の基準で語り、評価してもあまり意味がないし、楽しめないと思う。「こんなの映画じゃない!」という批判は聞いてもらえないでしょうね。野球を観ながら「こんなのサッカーじゃない!」って言っちゃうような感じです。カフカの「城」は読んだことがないので分かりませんが、個人的には安部公房の小説のような世界観( 短編小説「鞄」など )を思い出して、面白かったです。頭が働かなくなるくらいの言葉の羅列で圧倒され、逆に言葉ではできない表現をしようとしているように感じました(物騒な言い方をすると、洗脳に近いかも)。最初は禍々しいシーンから始まり、目をそらしたくなるような映像が続きますが、最後のほうはまるで不思議の世界に迷い込んだよう。逆に笑ってしまいました。おそらく園監督は通常のエンターテイメント映画を撮らせても、一級の作品を作る実力は十分あると思いますが、それでもなお独自の世界観に引きずり込もうとする危険な雰囲気にハマってしまいそうで怖くなります。
[映画館(邦画)] 7点(2013-01-09 18:35:53)
420.  007/スカイフォール 《ネタバレ》 
「カジノロワイヤル」「慰めの報酬」は、今までのボンドとは違うぜ!って感じが面白かった快作。 一方、今回は、「過去のボンド映画のココが好きなんだオレたちぁ!」という感じで、これはこれで楽しめました。むしろ、過去のボンド映画の価値を改めて引き上げた作品なんじゃないか、と思ったくらいです。  正直ショーン・コネリーがやってた頃の作品は、半笑いで観てました。ファンの方スミマセン。リアルタイムで見ていたら、また違うんでしょうか)。    しかし!かつてバカにしていたトンデモアイテムが、今 目の前で掛け値なしにカッコよく活躍しているではないですか!これだけで満足度ウナギ登りで冷静にレビューできません(笑)。途中のMの演説にもゾクゾクしたなあ。  確かに中だるみはハンパないし、クライマックスの「ちょっと上手いこと言ったろか」ってな具合のギャグ連発はどうかと思いますが、楽しくウキウキした気分で鑑賞することが出来ました。
[映画館(字幕)] 7点(2012-12-03 01:25:08)(良:1票)
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