401. ゆれる
重く、痛く、辛い。人の心はかくも弱い・・・的な映画でした。二度はみたくない。けど、また見てしまうかも。オダジョーみたいな顔が良くて自由で要領の良い弟は絶対もちたくないな。兄ちゃんドンマイ。 [DVD(邦画)] 8点(2008-10-20 17:44:17) |
402. ガチ☆ボーイ
《ネタバレ》 センスの悪いタイトルとパッケージ、イマイチ食指の動かないキャスト陣と、安易っぽいスポコンコメディとくれば、どうにも敬遠しがちだったんですが、評判の高さにつられ見てみるとこれがなかなか良かったです。 主人公の男は新しいことが覚えられない記憶障害を持っているとのことで、予告編では軽く触れる程度だったが、この設定が実はかなり重く、切なく、怖い。映画自体は明るいコメディの雰囲気なんですが、ところどころでガチでシリアスに心をガクガク揺さぶってきて油断なりません。起伏のあるストーリー展開も文句ないし、賛否がわかれそうなサエコは個人的には好きですし、抜群のタイミングで流れるウルフルズの挿入曲にはかなりテンション上がり、最後までウナギ登りで観れました。 しかし、この時点では事故から1年程度だからいいものの、彼の5年後、10年後、その先を想像してしまうとどうにもハッピーエンドも一時的な気がしてへこんでしまいます。なので皆さんどうか彼の雄姿を心に焼き付けてあげてください。まぁ、フィクションですが。 [DVD(邦画)] 8点(2008-10-13 04:28:26)(良:4票) |
403. ミンボーの女
ミンボー(民事介入暴力)担当の女弁護士が主役の民間人対ヤクザの話。キャストよし、音楽よし、テンポよし、笑いよしでとにかく面白い映画。ただ、民間人相手に金をせびるセコすぎるヤクザが敵なだけあって、敵キャラが安っぽくて頭悪すぎて負ける気がしないところが難か。ヤクザってあんなに暇なのか。ヤクザとはかかわりたくない。 オープニングのかっこよさは神懸かってます。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-09 15:11:01)(良:1票) |
404. 未来は今
ストーリーものバカコメディ。ティムロビンスが本当にマヌケな感じでいい味でまくりです。テンポがよく、笑えるし、凝っているのであっというまです。ラストが微妙ですが、コメディとしては充分に満足。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-09 15:02:06) |
405. 未来世紀ブラジル
《ネタバレ》 重厚なストーリーなのに何故かコメディ混じり。後半からどこへもっていきたいのかわからない無茶苦茶っぷりは理解不能です。見たことのない意味不明な世界観にも何故かはまってしまいそうです。デニーロさんの出番は意外と少ないもののおいしいとこ全部もってきますな。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-09 15:00:29) |
406. ミスティック・リバー
とにかく重厚なサスペンスですが、かなり秀逸にできています。長めの映画にも関わらず、無駄なシーンが一切なく、目を離したくなることはありません。それぞれの役者に重みと影があり、ストーリーを際立てています。暗いです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-09 14:39:26) |
407. バンテージ・ポイント
一つの事件を多数の登場人物の視点で繰り返し見せて、事件の内容を少しずつ明かしていくというスタイルはもはやそれほど目新しくもないですが、ここまで徹底して硬派な造りなものも珍しい。登場人物もカメラも展開もとにかく忙しくて落ち着かない。登場人物が多いとどうしても群像劇に走りたくなりそうなところですが、そんな暇はない。とにかく走る走る。登場人物は観客に事件の一端を見せるための駒でしかなく、余計なキャラクター付けなどは排除されています。90分足らず休憩なし、中身がなくてもいいじゃないかと開き直って純粋な面白さだけを追求したジェットコースター・サスペンス・アクション。気合いの入った映画には細かい突っ込みはしません。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-08 00:40:30) |
408. マンダレイ
黒人奴隷解放を通じて、「自由」「差別」「支配」「理想」をテーマに終始うーむ、と考えさせられっぱなしの一本。ドッグヴィル程衝撃的な狂気や展開をみせない分、リアリティや妙な迫力があります。いったい何が正しいのかわかんなくなっちまいました。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-07 12:27:17) |
409. マルホランド・ドライブ
最初から最後まで目の離せない構成で時間を感じさせない。 昔見た時は全然わからなかったのですが、再見したらなんとか大枠はとらえることができた。大枠はシンプルで分かりやすく、細部が難解に作られていることがわかった。割に親切な作りをしていたんだな。解説サイトを見て、更に感心。また、観よう。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-07 12:20:47) |
410. マルサの女
ヤクザ、大富豪も恐れる、税務査察官の映画。話が難しいかと思いきや、テンポの良さ、軽快な音楽、役者の熱量で一気に見れます。面白いです。 [DVD(邦画)] 8点(2008-10-07 12:17:51) |
411. マトリックス
《ネタバレ》 とにかく全てがアニメみたいでぶっとんでいるのに、話がやたらマジメなのが可笑しい。バーチャルな世界でのSFアクションは確かに新感覚でした。最後は主人公がスーパーサ●ヤ人みたいになってメチャクチャなところがかなり楽しかったです。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-07 12:08:46) |
412. MASK DE 41 マスク・ド・フォーワン
《ネタバレ》 恐ろしいくらいに濃いメンツを取り揃えた、ガチンコなプロレスコメディ。 主に前半、中盤の家庭崩壊の凄まじい重苦しさのなかでの濃いオッサンたちのクソマジメなオタクっぷり、コネタの出しっぷりに笑えたりして、この映画は笑っていいのか真剣に見るべきなのかわからないまま、空テンションが加速していったままへたなどんでん返しもないままクライマックスは最高潮にスコーンと終わってしまいます。 そんな濃すぎて訳がわかんない男臭いギトギト映画。役者陣には文句なし。 [DVD(邦画)] 8点(2008-10-07 11:54:40) |
413. レオン/完全版
《ネタバレ》 いくらガキんちょといえど、あれだけ可愛いらしい少女にあれだけ求愛されたらロリコンでなくても心奪われそうなもので、そこらへんは許せるでしょう。肉体関係になってもおかしくない展開ではありましたが、それをやっていたら、この作品の世間的評価は180度変わってしまったような気がします。 そうでなくても半開きの口がだらしなくてとてもクールとは思えないジャン・レノさんがマチルダとへらへらいちゃついてるシーンなんかはちょっと目を背けたくなってしまいますが、植木鉢の愛されっぷりや、光の演出、腹筋の伏線の回収など細かいところから、敵役の存在感に、クライマックスの盛り上がりっぷりなど全編において不満なく楽しめることは確かです。トニーの野郎絶対ネコババするだろ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-05 16:07:55) |
414. グミ・チョコレート・パイン
《ネタバレ》 クラスに友達もほとんどいないというリアルにいけてない高校時代は笑えます。笑いにもキレがあるし、言えなかった言葉なんかはその時点では甘酸っぱいものだと笑えます。情けないのもしょうがない。全ては若さゆえと笑い飛ばせます。 しかし、それと並行して映し出されるのは成長することなく、ますますいけていない彼らの20年後の現在。そこはもはや苦味だらけ。そんな彼らを映し出す映画に、冒頭で語られる通り、カタルシスなどはなかった。彼らにとって何かが変わってもよかったはずの初ライブのことなんて、その他の苦々しい後悔の前では思い出されることもなかった。 ウォーターボーイズ、スウィングガールズみたいな青春は羨ましいが、やはりあんな美しい青春を手に入れられるのはほんの一握りのさわやかで前向きな人たちだけ。こんなイケてない青春をまざまざと見せつけてくれる映画はなんとも愛おしいです。 根拠のない前向きさなど用意されていないしみったれコメディに胸をしめつけられました。笑うしかないでしょ。 黒川芽衣の古臭いまでの無垢な可愛さは貴重です。キャスト陣も抑えた奇妙っぷりが光る人が多く、皆さん素晴らしかったです。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-20 02:46:56)(良:4票) |
415. マイ・ドッグ・スキップ
犬と子供の物語って点で狙いすぎな感ありですが、全然良いです。物語としても面白いし、主人公の子供の表情がとてもよかったです。それをとりまく人々や犬もなかなか魅力的です。普通の人を演じるベーコンはもはや貴重か。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-18 14:46:33) |
416. ぼくたちと駐在さんの700日戦争
田舎での駐在さんと少年達の化かしあいを描いた規模の小さい青春コメディ。テレビドラマで十分と言えなくもないような内容ですが、とにかく楽しげで、キャストの勢いと登場人物たちをないがしろにしない幅広いフォローが気持ちよく、巧くまとまっていています。シリーズ化しても気軽に楽しめそう。それにしてもイッチーは演技の幅が狭いなぁ。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-15 14:22:49) |
417. 歓喜の歌
落語原作の笑いあり涙ありのママさんコーラスダブルブッキング喜劇。主演の小林薫のダメ男っぷりは素晴らしく、その他登場人物も数は多いが、それぞれの人間に奥行きが感じられ、皆に愛着をもちながら観ることができました。どうってことのない話ですが小ネタもなかなか楽しいし、ソフトな感動がちょうどよい。人の温かさがゆるくしみる小ぶりの良作。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-14 13:41:59) |
418. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
転覆した船からの脱出活劇。登場人物のキャラクターもっかりしているし、ひっくり返った船の中でイチイチ仕掛けが凝っているので飽きることなくハラハラさせてもらえます。流石に今見ても目新しさはないですが、パニックムービーの先駆けとなったのも十二分に納得できる面白さでした。 [DVD(吹替)] 8点(2008-09-10 17:29:38) |
419. 百万円と苦虫女
《ネタバレ》 百万円をためる毎に引越しをする、苦虫を噛み潰したような表情の少女を演ずる蒼井優はまさにハマリ役。ふとした会話に挿入される小ネタがなかなか面白い。田舎を美化せず、田舎の残酷さを描いた映画は珍しく、貴重です。朴訥でイケてないピエール瀧も新境地でなかなかリアル。 最終的な展開は意外と安易な方面に向かって残念でしたが、盛り上げきらないサラっとしたラストには好感がもてます。もう一歩押しの弱いアホなナンパ男が素敵(ツボ)でした。 [映画館(邦画)] 8点(2008-09-08 16:42:29)(良:1票) |
420. 仁義なき戦い 完結篇
さて、第五作にてシリーズ完結編。前作で一斉摘発を受け、バラバラになってしまったヤクザ達は政治結社の名目で再び社会に暗躍。そのため今までよりは殺し殺されは少なめな感じですが、やはり根は変わらず血は流れる。死人の使いまわしもそろそろいい加 減にしろと言いたくなるが、不死身の松方さんの快演は光ってました。 前回で終わっても良かったものとは言え、完結編を無駄なテンションで盛り上げることなくきっちり幕を閉じたのは潔くて満足です。シリーズ映画としてはトップクラスの出来でした。ってことで一作目に満点。それにしても二年足らずで五作って…。ちょっと経ったらもう一周しよ。 [DVD(邦画)] 8点(2008-09-01 13:23:02) |