421. ステキな金縛り ONCE IN A BLUE MOON
中々良くできてるし、息抜き程度で見る娯楽映画としてはいいんじゃないでしょうか?が、映画館までワザワザ見に行くとか、レンタルでカネ払って見るほどの作品でもないかとは思いますが。気になったのは深津絵里には華がないなという事。大衆コメディーで主役を張るにはちょっとキツイ女優かな?って気はした。 [地上波(邦画)] 6点(2014-05-03 22:16:08) |
422. 舟を編む
《ネタバレ》 先日見た三省堂の辞書作りのドキュメンタリーではネットがメインで紙はサブセットというリアルな現実を突きつけられた製作者たちの奮闘ぶりが伝わってきて、中々よい番組だった(その前に見た新明解誕生秘話の「ケンボー先生と山田先生」という番組も面白かった)。それに比べると、映画だとこういうファンタジーでありきたりな人情モノになっちゃうんだなあというある種の落胆を感じずにはいられない(原作未読)。そもそも、辞書作り・言葉に対する熱い思いというのが伝わってこない。宮崎あおいは可愛くてよいんだけれども、本作では不要な人物。加藤剛の死もあまりにもありきたり。オダギリはまあよかったが、松田の演技はちょっとどうかな。伊佐山ひろ子は30年前と変わらず驚いた。で、この時代にチェック作業の人海戦術ってのはないでしょうよ。昭和じゃないんだから。余計なサイドストーリーが多くて、肝心の辞書作りの面白さ、言葉に対するコダワリみたいなものが伝わってこない。すべてにおいてズレまくってる作品だった。そもそもドキュメンタリーに負けてしまう映画ってのは、失敗作なんだと思う。まあこういう世界があるという事を知らない人に知らしめるという啓蒙的作品としての価値はあるんだろうけど、ならNHKの番組でいいじゃんという感じで物語としての面白さはほとんどない。 [インターネット(字幕)] 4点(2014-05-02 03:17:54) |
423. 小川の辺
《ネタバレ》 勝地涼はなぜついていったのか?女を守るためと言えば聞こえはいいが、夫が死ねば一緒になれると思ったのだろうか?結果あまり躊躇も感じられず東の進言を受け入れあっさりとそうなってしまうわけで、どうもスッキリしない。 行徳を舞台にして「山が見えない土地は落ち着かない」という台詞を吐いたかと思えば、決闘の場は山間の小川の辺ってあまりにもリアリティーがないというか、設定が破綻している。そもそも行徳には江戸川しかなく、小川なんてないし。 菊地凛子はヘタクソだし、東はちょっと冷徹過ぎて葛藤が感じられず人間味がないし、父母やオノマチにも悲哀が感じられないし、愛之助はちょっと役不足で存在感薄いし。よかったのは勝地涼ぐらい。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2014-04-17 12:06:52) |
424. JAPAN IN A DAY [ジャパン イン ア デイ]
2014.3.11に録画していたものを見た。311を何とも思わない人の事をどうこういうつもりはない。1/365として切り取った日常を投稿した人もいるだろう。が、それではドラマにはならない。 多数の投稿からどういう基準で選出・採用したのかわからないが、そこには採用狙いで日常を過剰に演出しているのでは?と思われる投稿も多々あり、これはこれである種のヤラセ感も感じる。これも目立ちたい・ウケたいという人間の性と思えば、ある意味311を意味づけし高揚する人間のリアリティーではあるんだろうが。 企画モノなので仕方ない部分はあるものの、単純に楽しんだり、感動する事もできず、複雑な気持ちになる。 [地上波(邦画)] 4点(2014-04-15 00:50:38) |
425. 雷桜
蒼井優は好きなんだが男声で叫びまくるのに違和感が。岡田君もバカ殿やるなら徹底的にやらないと。どうも中途半端で。小出恵介は鉄板役でよかったけど。ストーリーは少女マンガ的で中年男が見るのは厳しいかな。 [地上波(邦画)] 4点(2014-03-28 10:23:35) |
426. 鍵泥棒のメソッド
人生の入れ替わりは古典的な手法だが、人生のタラレバ的な何か訴えるものはあるのだろうと思ったら、単なる娯楽作品で拍子抜け。もうちょっと男2人を内面的に掘り下げてもよかったような。息抜き程度に見る分には悪くはないが。 [地上波(邦画)] 6点(2014-03-27 12:22:56) |
427. RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ
《ネタバレ》 冒頭、山口百恵が歌手に復帰したいと言い出したら三浦友和はどうするんだろうか?などど考えてしまった。前半は所謂定年離婚がベースとなりリアリティーのある重たい雰囲気なんだが、三浦友和の不器用さがコミカルで(高倉健を髣髴とさせる)、こんな夫婦いるのかよ?というファンタジーにも思える不思議な展開。後半の事件事故はやっぱりこうなってしまうのかというベタな展開だが、指輪を投げるシーンで「え!」という驚きと、不器用さゆえの「やっぱりな」という納得とが入り混じる。 最終運転のシーンは風景も綺麗だしべタベタながらも感動的ではあるんだが、結末に向けてはちょっと説明不足で、やりすぎ感とドタバタ感が。互いを認め合いつつも、別々の道を歩むという展開の方が大人の作品になったような気はする。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-03-25 12:57:39) |
428. 宇宙兄弟
原作未読だが、もうちょっとシリアスに描いたほうがいいんじゃないかなあ。兄弟の確執とか訓練仲間の反目とか。ノー天気な子供向けの漫画なら仕方ないけど。あと、キャスティングもイマイチ。小栗旬はいいとして、岡田君の演技は浮いてたな。 子役はよかったけど。 [地上波(邦画)] 4点(2014-03-18 10:18:01) |
429. 神様のカルテ
宮崎あおい、吉瀬美智子、池脇千鶴等々好きな女優が出演してたのだが、イマイチ楽しめなかった。テーマや雰囲気は悪くないんだが、原作未読だし、TV版なのでカットされた部分も多かったのか、旅館の人間関係もよくわからんし、説明不足というか、もうちょっと丁寧にやってほしかった。桜井くんの演技はヘタだし、もうジャニーズに頼る製作もいい加減にした方がいいんじゃないのかと。 [地上波(邦画)] 5点(2014-03-17 12:21:10) |
430. ダーリンは外国人
異人種結婚は「招かれざる客」という名作があるので、そのテイストに日本文化的なものが加味された作品を期待したのだが、よくあるガイジンの勘違いや単なる同棲バカップルのステレオタイプなすれ違いしか描かれてない。原作未読だが、結婚生活の苦労を描くとか、もうちょっとどうにか出来たんじゃないか?井上真央はまあまあよかったとは思うけど、ガイジンの役者はイマイチかな。 [地上波(邦画)] 3点(2014-03-03 09:48:53) |
431. 大鹿村騒動記
《ネタバレ》 遺作という事で評価が高いようだが、作品としては失敗しているような。やはり喜劇は難しいな。かろうじて喜劇をやれてたのは松たか子ぐらい。 逃げた妻の「許さなくていいよ」に対し、自分の目を潰す演技で返して、「見なかった事にする」って事なのかな?と思ったが、エイタにダラダラと歌舞伎の粗筋説明させたり、演目の最中に余計な音楽入れたりと、いろいろと無理があるなあという印象。 原田芳雄という役者を知ったのは「君よ憤怒の河を渉れ」(自分にとっては結局これが彼の最高傑作かな)で、その後コレといった代表作もなく、かと言って独特の存在感のせいか名脇役という感じでもなく、役者としては不遇のまま亡くなってしまったのかなと思う。 [DVD(邦画)] 4点(2014-02-26 09:27:10) |
432. うさぎドロップ
説教臭くて、凡庸で、よくこんなの映画にしたなあって感じ。子育て経験者が自己満足できりゃいいって作品なんですかね?マツケンは相変わらずの大根で存在感ないし。芦田愛菜ちゃんはよかったけど、彼女ありきで強引に企画・製作したって感じ。 [地上波(邦画)] 3点(2014-02-25 09:52:48) |
433. ツナグ
「罪と罰」というか「罪と赦し」というか、女子高生のパートはロシア文学のよう。同時並行の「桜の園」でさらに重厚感が増してる印象(1990年版の映画を彷彿とさせる)。ギャルソン話でツナグくんがミスを犯しているところも何とも言えない余韻が。 が、その他の話が綺麗過ぎるというか甘ったるいのが残念。遺された側には色んな思いがあるのは当然だろうが、死者の無念さみたいなものが伝わってこない(女子高生のところは意味深ではある)。原作未読なので推測だが、映画用にわかりやすい話に改変したのかも。辻村深月は救いのない作品を書くというイメージなんだが。 [地上波(邦画)] 7点(2014-02-24 12:51:43) |
434. 一枚のハガキ
戦争のバカバカしさを伝えたいという意図は感じるのだが、ちょっと演出が過剰というか、キャストも演技にも疑問が残る。 [DVD(邦画)] 4点(2014-02-05 12:01:02) |
435. 東京家族
《ネタバレ》 上手い具合に現代風リメイクしているとは思うが、気になる点もいくつか。 まず、橋爪の演技だが、元教師の頑固さやふがいない息子への怒りの演技と笠智衆を意識した鷹揚とした演技にギャップがあり、人物像に統一感が感じられない。また、居酒屋のシーンでの説教臭さは山田洋次の怒りなのだろうが、これは余計。製作当時の感覚では311は無視できない要素ではあったのだろうが、3年経つと無理に入れなくてもという気もした(この辺の感覚がある種の風化なのかもしれないが、50年後の人が見たら別の感想を持つのかも)。蒼井優の人物像もイマイチよくわからない。接客中にケータイイジルとか、年配者にタメ口きくとかちょっとダメ系女に描きつつ、最後にオイオイ泣いちゃうってのはどうなのかと。そもそも形見の時計を渡されちゃうってちょっと重いんじゃ。そういうのがわからない田舎の老人とのギャップも感じられなかったし。 母親の死以降は、父息子の確執がどう和解していくのか?という点に注目していたが、「婚約者を通じて」というのはどうなのだろう?「あの、親父がねえ」という台詞・演技では息子の気持ちの表現として不十分というかちょっと消化不良。まあ、男同士の照れと言ってしまえばそれまでなんだが、もっとストレートにやってもよかったような。 [地上波(邦画)] 7点(2014-02-02 16:29:07) |
436. カイジ2 人生奪回ゲーム
《ネタバレ》 男優4人の仰々しくて熱い演技は中々よかったが、吉高はイランかったかな。カイジを善としない、カネか?仲間か?のオチは余韻を残すね。 [DVD(邦画)] 8点(2014-01-29 10:50:03) |
437. パーマネント野ばら
テンポの悪い、ダラダラとした下品でオーバーな話が延々と続く中、最後で視聴者を背負い投げ。作品としてはどうしようもないね。子役も含めて役者陣はがんばっていたとは思うけど。 [DVD(邦画)] 2点(2014-01-20 11:17:44)(良:1票) |
438. まほろ駅前多田便利軒
喫煙シーンが多く、見ていてかなり不愉快。懐かしいというか、古臭いというか、30~40年前のTVドラマという印象。 2人とも結構演技がヘタクソなので、コンビになるとちょっとテンポが悪くなる。原作未読なんだが、中年女がノスタルジックに負け組み・あきらめ系中年男を妄想的に書くとこうなるのかな?という感じ。 [DVD(邦画)] 4点(2014-01-17 10:25:11) |
439. ALWAYS 三丁目の夕日‘64
《ネタバレ》 高齢者が増えればこういう懐古趣味の作品へのニーズはあるんだろうし、過去に戻れば未来があるという点で「昔はよかった」はある意味当然の感傷であり、別に悪い事ではないし、過去を肯定できるというのは現在はある程度幸せという事なんでしょう。 相変わらずのありきたりで平凡な人情話ではあるが、戦後的雰囲気はなくなっているし、50年前ぐらいになると現代と比較しても違和感のないストーリーになっておりCGやセット以外に懐かしさもなく、人間の変わらなさは感じる事はできる。総じて役者の演技がオーバーで見ていて疲れるが。その中で光るのはやはり掘北真希でこれは日本の宝になるのでは?という可能性を感じる。あとは淳之介がちゃんと心身共に成長している点が時代の経過を示すポイントにはなっている。 2020東京五輪も決まりこの「祭りのあとはどうなるんでしょう?」経済的には間違いなく下っていくのでしょうが、この映画のメッセージのように、モノや成長ではない幸せを感じる事はできるのでしょうか? [DVD(邦画)] 4点(2014-01-14 11:54:43) |
440. 東京公園
《ネタバレ》 自分とも他人とも素直に正直に向き合えない人々が、だんだんと気持ちを整理して、各々まとまっていくという綺麗な話ではあるのだが、話として盛り上がらないし、感情表現も弱いので、これを映像の世界でやるにはちょっと無理があるんでしょう(原作未読ですが)。榮倉奈々もラストでイッキに心情吐露しますが、それまでがヘラヘラしてるのでちょっと唐突感あり。もうちょっとラストに向かっての盛り上げがあってもいいような。 カメラワークというか対面会話時の正面カットの頻繁な切り返しは、小津映画の模倣らしいですが、見慣れてないと少々違和感ありますね。東京ネタも都民にとっては物足りないというかイマイチという感じでした。 [DVD(邦画)] 5点(2014-01-07 12:58:53) |