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ミスター・グレイさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 565
性別 男性
自己紹介 三度の飯より映画好きです。どうぞよろしく。
※匿名性ゆえの傲慢さに気を付けながらも、思った事、感じた事を率直に書いていますので、レビューによって矛盾が生じていたり、無知による残念な勘違いや独善的で訳分らん事を書いているかもしれませんが、大きな心でお許し下され。
※管理人様、お世話になっております。
※レビュワーの皆様、楽しく読ませて頂いております。

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461.  アサルト13 要塞警察 《ネタバレ》 
ローニック、またあんたの指示で死人だらけなのに再生できたのかとか、ビショップ本当に凶悪犯なのかとか、下水道から出てきた時になぜ一気に殺さなかったのかとか、気になる個所がいくつかありますがそこは娯楽映画のご愛嬌。冷酷なデュヴァルは容赦なく殺しをためらわないので予想外に一人一人と殺されていくのが怖いです。これは渋めながらも配役の妙につきます。イーサン・ホークはノーマルヒーローのタイプではないので絶対的な安心感が無い、ローレンス・フィッシュバーンは曲者であり転び方が不明、ガブリエル・バーンはリアルなので滑稽な展開にも真実味を持たせ恐怖がぶれない。脇役たちも一通りの駒が出揃っていて、少々殺伐としていますがハラハラドキドキのポップコーンムービーに仕上がっています。
[映画館(字幕)] 7点(2006-10-23 18:28:57)(良:1票)
462.  愛についてのキンゼイ・レポート 《ネタバレ》 
本作についての鑑賞簡略レポート・・・・・・  ※考察・多数決の原理…作中幾度も多数の数的有利が実証される。いくつか列挙する。多数の授業参加者によりキンゼイの性の講義が承認。キンゼイ一家の食卓でのくだけた性談義は一般家庭では異常であっても、ここでは一人ついていけない息子がはみ出し者。キンゼイが同性愛を経験した切っ掛けは予想以上に体験者が多かったから。そもそも性行動の研究を始めたのは孤独感を軽減するため。他にも話題騒然の時と落ちぶれた時のキンゼイへの援助金に対する大学側の議決などがある。キンゼイは講義で〝相違こそが生命の基本原理〟と言及しているが、だからこそ人間は同士を欲し孤独ではない安心感を得たいのである。  ※結論…人間が避けて通るタブーに迫ったキンゼイの人生を賛否両論交えて描いたものの、途中から只管キンゼイの盛衰を駆け足で追うだけの描写になってしまっているのは否めない。例えば性格の類似性が見られる父子関係がキンゼイの人格形成の重要なファクターであったのは確実だが、物語における葛藤の位置付けはきわめて低い。率直に言って本作はキンゼイ教授の半分も突き詰められていないというのが私の鑑賞結果である。しかし興味深く観られたのもまた事実であり評価は6点とする。 
[DVD(字幕)] 6点(2006-10-11 18:24:05)
463.  レディ・イン・ザ・ウォーター 《ネタバレ》 
今回はついにオチ無しの直球勝負の物語。私は寓話大好きですから楽しめましたよ。シャマラン監督の言うように〝寝る前に子どもに聞かせる物語〟の要素がふんだんに盛り込まれています。簡単な筋書き、妖精、異世界、魔物、善人、悪人、異種のコミュニティの連携、聞く者を飽きさせない適度な波乱、〝職人〟や〝証人〟らの説明皆無の出現などなど。おとぎ話ですから幼稚と言えばその通りですが、主人公の再生がしっかり描かれています。『アンブレイカブル』や『サイン』も人間の再生物語でしたしシャマラン監督はもう現代の寓話的再生作家ですな。えっ?せっかく〝どんでん返し〟を卒業したのに新たな重荷になちゃいますか? ところで童話の原則である〝悪〟が映画評論家で、彼が餌食となるのは監督の日頃の憂さ晴らしでしょうね。ちょっと子ども染みていますが皮肉が利いていて洒落ています。偉そうに御託を並べていると私も何チャラ(名前忘れた)に襲われるかもしれません。夜のトイレタイムは快適に過ごしたいのでこの辺で失礼します。
[映画館(字幕)] 7点(2006-10-06 18:27:09)(良:1票)
464.  Jの悲劇 《ネタバレ》 
〝悪事を働き良心に苛まれる〟というネタはよくあるのですが、〝良心の信ずるままに行動したのに心が痛む〟というのは現実ではけっこうある事なのにあまり映画の題材として扱われないので興味深かったです。しかし、いつの間にやら愛を信じぬ男がその存在を認めるまでに主題がスイッチしていたのが残念。謎めいた展開を期待させる雰囲気でしたが、リス・アイファンズが初っ端から怪しいオーラ全開で人の心をささくれ立たせるような雰囲気なので異常者であるのは明々白々であり、サスペンスとしても物足りません。気球事故や主人公が精神の異常をきたしていく様子、ミステリアスなムード、お医者さんの不倫疑惑の顛末など面白いところもあっただけに私的には惜しい作品です。
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-30 17:50:00)
465.  バーバレラ 《ネタバレ》 
真にくだらない題材が、ポップでクールでハイセンスでアーティスティックに仕上がっているのは監督の手腕とジェーン・フォンダの肢体が見事だからに他なりません。美女にSFに冒険と男心をくすぐる要素を盛り込み、バーバレラが無重力ストリップを見せたり人食い人形に襲われたりセックス拷問マシーンにかけられたりと、男の妄想を具現化した耽美的カルト作品。私がバーバレラを助けた暁にはもちろんで〝古いやり方〟でお願いしたい。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-29 18:21:29)
466.  注文の多い料理店 《ネタバレ》 
迷宮のような山猫軒や猫が女性に化け妖艶なダンスを踊ったり、無声にしたり、暖かくも一抹の寂しさを宿す一風変わった画風にしたりと様々な工夫が凝らされ幻想的な雰囲気を醸し出しています。これはこれで作品として出来が良いのですが・・・、やっぱり賢治の『注文の多い料理店』とは違いますね。言葉を発しないのは面白い試みだと思いますが、そのぶん紳士たちの人物像が曖昧になっています。一応行動で示しますが射的ゲームなどは誰でもやりますし、いきなり鏡の部屋?で乱射ではただの無法者のような印象を受けます。賢治童話には多分に残酷性が含まれていて、この話もホントに恐い怖いものなのに徐々に迫ってくる恐怖がありませんし、最後の強烈なオチである〝紙くずようにクチャクチャの顔〟もドーンと見せるのではなく字面で説明されるだけなので衝撃がないです。ですから〝賢治の〟と言われると疑問符がつきますが、不思議な世界観は見事です。
[ビデオ(邦画)] 7点(2006-09-28 18:28:53)
467.  黄金時代 《ネタバレ》 
これはチョット凄いですね。確かにストーリーらしき筋はあるのですが、あまりにアバンギャルドで大胆な象徴や隠喩の連続なのでこっちは戸惑いの連続です。強烈な愛欲により社会秩序や宗教をシニカルに批判したブラックユーモアなのでしょうか?乱暴狼藉を働いたり、子ども撃ったり、牛やキリンが部屋にいたり、ここで終わりなの?というエンディングだったりと何事も唐突に起こるので、というより普通の部分を探す方が難しいぐらいなのでさっぱり訳が分りません。おそらく作り手が意図して理解不能の状態にしているのでしょうけど、このハイセンスさと上映時間の短さがないと私などはとても付いて行けません。しかしそれにしてもこの時代にこんな映画撮っていたなんて驚きです。
[DVD(字幕)] 6点(2006-09-27 18:16:09)
468.  罠(1949) 《ネタバレ》 
現在となってはストーリーは単純そのもので展開も読めてしまいますが〝見せ方〟が秀逸です。ストーカーの体を心配するジュリーが試合を見る事が出来ず、かといってじっと待ってもいられなくて上の空で街を徘徊し、二人分の夕飯を買って帰るシーンは彼女の心情を痛いほど表しています。ボクシングシーンも喧嘩のようながら観衆たちの興奮する様子で迫力満点に仕上がっています。ついつい応援したくなってしまう二人に一筋の光がさすラストも清々しいです。控え室を出入りする様々なボクサーたちの光と影が交錯する人生模様も見応え十分。実時間と作中の時間を連動させ緊張感を保ち、それを気付かせる柱時計も嫌味なく品が良いです。単調にしないように緊迫感を損なわないように実に工夫された作品です。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-21 18:19:20)(良:1票)
469.  現金に手を出すな 《ネタバレ》 
マックスは足を引っ張ってきた弟分のリトンのために、引退に備えて貯めておいた金塊を全て使ってしまった。それなのに助けたリトンが死んでしまった時のマックスの哀しみ。これはまさに男の義理・人情の世界。マックスは店で電話を借りる時、酒を注文し電話の用件を済ませ、代金を払って酒には手をつけずに店をあとにする。粋ですね。大人の男の魅力です。もちろんここぞという時は容赦ない悪人ですけど、品格も備えています。あの生活感が格好良い。あんな風な振舞いが出来るように年をとりたいです。白黒映画なので所々、観難い場面もありましたが、酒の肴のラスク、うまそうでした。  《追記》↑ええ、確かにそうですね。何を隠そう私もバリバリ食ってやろうと思いラスク買って実践したのですが…安物だったせいかもしれませんがラスクとバターを一遍に食った味がしました;。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-20 18:50:24)(良:1票)
470.  モダン・タイムス 《ネタバレ》 
初めて観たチャップリンの作品が本作。声を発しなかったのでまだトーキー以前の作品かと思って観ていたら最後に突然歌い出したので驚いた驚いた。今までずっとダンマリ決め込んで満を持してここぞと言う時に肉声を発し〝あっ〟と言わせてしまうなんて憎い。しかも字幕が出なかったので何故?と思い耳をそばだててみたが英語ではく仏語や独語でもない。スペイン語のようではあるが言語不明なのだ。これは一本とられた。先に歌の概要を説明してしまい音声を取り入れつつもサイレントと同じ効力にしてしまうとは天才的なチャップリンに脱帽だ。後に知ったことだが本作で初めて肉声を披露したとのこと。これはマイムへの愛であり意地であり、トーキーへの抵抗であり受容なのだと思う。鋭い社会風刺は斬新でラストのどんな苦境でも優しいチャップリンの笑顔に心温まるが、何と言ってもチャップリンが肉声で歌いだすシーンに感銘を受けた。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-09-19 18:24:59)(良:2票)
471.  ルパン三世 セブンデイズ・ラプソディ<TVM> 《ネタバレ》 
出来具合のイマイチさは近年のルパンに総じて言える事ですが、今回は拍車を掛けて酷くなった印象です。既に出尽くしたストーリーを現代風にアレンジしながらレトロ調のルパン一味にそれ相応の活躍の場を用意するのは難儀であり、もう一年に一本というペースは無理とすら思えます。さらに最近はTV規制のためかルパンの毒気が萎びた風船のようにどんどん抜けています。マフィアの金を盗み組織を潰し、いくら胸が大きかろうがルパンの趣味とは思えない娘を助けるなんて慈善事業じゃないですか。何気なく歩いている時に次元が悪党を倒してみたり、どんだけイイヤツをアピールしたいんですか~。流行言葉風に言えばもはやメチャイイオヤジです。敵キャラも悲しいまでに弱々しく、セブンデイズ・ラプソディなどと洒落た題名がついてますが日割りも効果的とは思えません。文句のオンパレードになってしまいましたがルパンが好きだからこそついつい言ってしまうのです。お許しを!ルパンに免じて5点献上。
[地上波(邦画)] 5点(2006-09-17 22:54:46)
472.  25時(2002) 《ネタバレ》 
鏡に向かって政治的な事から身近な者まで自分を取り囲むもの全てに放送禁止用語をかますシーンがある。この世には完璧な人間など居るはずも無く誰でも欠点や嫌なところがある。機嫌が悪い時などその部分が何より重大な欠陥のように思え、苛つき人に当り散らすように怒りをぶつけてしまうものだろう。自業自得のモンティはこの時点で当然の事ながら大事な人生を台無しにしてしまった自分自身と対峙できていない。しかし最後のシーンで罵倒された面々がズラっと並んで笑顔で再登場する。これはモンティと彼らとの和解なのであり、つまりは覚悟の決まったモンティ自身の人生の受け入れなのだと思う。モンティの心情が端的に表われたシーンだ。他にもドイルとの散歩シーン、曇り窓で自己紹介し合うシーンなど気に入っている場面がいくつかある。…ただ、ご贔屓俳優のエドワード・ノートンでなければ薬の売人モンティに感情移入など到底できそうもないので点数は下がります。
[映画館(字幕)] 8点(2006-09-14 18:29:11)(良:1票)
473.  男はつらいよ 《ネタバレ》 
近年やっと寅さんの面白さが分るようになってきました。良いですよねぇ寅さん。いつだって笑かしてくれるのにホロリともさせてくれて、最後には何だか幸せな気分になれる。惚れっぽくて我侭でヤクザなテキ屋でも寅さん最後にはいつも他人の幸せを考えている。泣かせてくれるじゃありませんか~。渥美清さん、素晴らしいです。失礼ながらお世辞にも二枚目とは言えない風体で、あんな型破りなキャラクターなのに感情移入して魅了されてしまうのですから。他の役者さんではきっと無理ですよ。そして登場人物たちが皆良いです。さくらもおいちゃんもおばちゃんも博も、そしてタコ社長も御前様もみんな味があって素敵ですね。おいちゃんは森川信さんが一番好き。森川さんがすると何て事もないセリフや動作が可笑しくなってしまうから不思議。もう名人の域です。おばちゃんもかき氷こさえる姿なんて、まるで本当にそれを生業としている方のようです。かなりバラバラに二十数本ほど観たのですが(まだ半分!)、やはり初期作品が好きですね。後半は渥美さんの芝居が巧くなり過ぎていてお年もとっておられるので悲しさが強く、ちょっと寂しいのです。それに前半は何と言っても寅さんの恋愛が現役バリバリですから。という事で、記念すべき第一作のレビューではなく総評のようになってしまった事、末筆ながら深く深くお詫び申しあげます。………ところで博の父ちゃんの名前、なんて読むんだったかな?
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-09-14 18:14:15)
474.  LOFT ロフト(2005) 《ネタバレ》 
ホラーにサスペンス、恋愛と盛り沢山ですが結局のところ本作の焦点が何なのかよく分りません。煙草は吸いつつも肌を気にする美しい女性が泥を吐くという興味を引く異様な冒頭。泥=永遠の美、ミイラなどの説明がなされて飽くなき美への追求がテーマかと思いきや、進むにつれそんなことはお構い無しになってくる。冒頭以降の礼子は美に固執するどころか気にかける様子も無い。すると何故に彼女は泥を吐いたのか疑問が残る。また、戦前のミイラ観察記録映画は何なのか、吉岡の妄想によるミイラと殺された女子大生との関連性も掴み難い。そして礼子と吉岡の関係も掘り返す場面で突如として吉岡が「礼子」と下の名前で呼び出すが、いつの間に関係が深まったのか不明である。私の理解力の乏しさも手伝って様々意味不明でした。ホラーとしても怖さはなく、ラストの〝洒落〟も使い古された感があります。それでもワンピース姿の中谷美紀さんがおキレイなのでちょっぴり加点。
[映画館(邦画)] 5点(2006-09-12 17:40:05)(良:2票)
475.  タイタニックの最期 《ネタバレ》 
タイタニックというよりもあくまで一家族の人間ドラマが主体です。奥さんが旦那さんに愛想を尽かした離婚間際の夫婦なのですが、旦那さんが言うほど悪い人には見えないので奥さんの方が暴走気味に思えます。沈没によって和解してしまうのもお約束と言いますか単純です。でも実際に生命の危機に瀕した時はこんなものかもしれませんし、父と息子の話は良かったです。しかし、映像と言いますかタイタニック題材ものとしてはどうなんでしょう。現実に起きた悲劇的な出来事に対してこんな事言うのもどうかと思いますが、ちょっと人間がキレイ過ぎるのです。割りと誰もが落ち着き払っていますが実際はもっと動揺したと思うし、醜い部分も出たと思うし目も当てられないパニックになったと思うのです。遠目から凄い勢いで沈没して最期の様子は省略ですので〝死〟の描写もないです。ですから悲惨さのようなものは殆ど伝わってこないのです。
[ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-08 18:40:10)(良:1票)
476.  ニック・オブ・タイム
作中の時間と実時間を合わせた無関係の一般人が巻き込まれるサスペンススリラーなので、面白さと同時に無理が生じるのは仕方が無いのですが、部分的にはともかく全体的に悪者側の手緩さのせいか緊張感にやや欠けます。それでも上映時間が短いので一気に走って見せてしまう巧さがあり、ちょっとした娯楽作品として楽しむには十分です。いかにも普通なデップといかにも怪しいウォーケンのやり取りがなかなかの見物。デップは本作で初めてノーマルヒーローも出来るんだぞというところを見せてくれましたが、詰めの甘さを不気味さでカバーしてしまうウォーケンの悪役ぶりの方が際立っています。やっぱりジョニーには『エド・ウッド』や『妹の恋人』のような偏屈な男の方が良く似合いますね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-06 18:49:30)
477.  セルラー 《ネタバレ》 
ツッコミどころ満載なんですがコメディタッチの解決方法にクスッとやっている間に、考慮時間を与えてくれない有無を言わせぬ素早さで突っ切られてしまいます。主人公は普通なら勘弁してほしい能天気キャラですが、今作では全く迷いがないせいか好感度が高いです。出世とは縁遠そうで転職を考え女房の尻に敷かれている冴えないオヤジ警官が、悪徳警官相手に大活躍を見せてくれるのもスカッと気分爽快です。ケータイによって命が救われる者、ケータイによって死を与えられる者、スピード感も相俟ってまさに時代に相応しいポップコーンムービー。味の良し悪しが判り難い出来立てのうちに完食でき、腹持ちもしない適度な分量が好評の秘訣なのかもしれません。
[DVD(字幕)] 7点(2006-09-05 17:54:27)(良:1票)
478.  タワーリング・インフェルノ 《ネタバレ》 
バベルの塔のごとく天にも届く高層ビルに起こった惨劇。二大スター共演ですが、愚痴一つこぼさず黙々と職務を果たし火と戦い続けるスティーブ・マックィーン演じる消防士がどこまでも格好良いです。さすがに今改めて観ると映像やテンポの遅さに違和感を覚えますし、クライマックスの水をぶちまける消化シーンはこんなもんだったかなという印象ですが、何の感慨にふける有余も与えず一瞬で命を奪ってしまう様は火事の恐ろしさを十分に物語っています。時代と豪華キャストを考慮しますと…う~ん、やっぱりスゴイッ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-01 18:18:08)
479.  ボウリング・フォー・コロンバイン 《ネタバレ》 
嘘をつかなくても全てを語らない事により真実は歪められます。本作がまさにそれに該当すると思います。例えばNRA(全米ライフル教会)の集会を開いた事を問題視していますが、あの集会は法律で定められていて中止に出来なかった事、そして実際自粛した事に関しては一切触れていません。こういう事が他にもいくつかあります。このような問題を論ずるのに多面的に考察せず、一部を誇張表現するのは方法として正しくないと思います。さらにカナダで銃がありながらの平和社会を写しながら、最後には再びチャールトン・へストン宅を訪ねるという論理の矛盾もあります。これをドキュメンタリーとしては評価できません。他の真面目なドキュメンタリー映画に対して失礼です。しかし銃問題に関して最も大切なのは一人一人が考える事だと思います。ですからその場を提供してくれたのは素晴らしいと思いますので、それは評価します。
[DVD(字幕)] 3点(2006-08-29 18:57:19)(良:2票)
480.  忍 SHINOBI 《ネタバレ》 
原作は未読なので知らないのですが、映画は『グリーンデスティニー』や『LOVERS』を日本でも作ってみるかという姿勢なのでしょうか。とにかくライトで明かにCG全開ですが美景に美男美女を愛でるビジュアル系お手頃娯楽作品です。ラブストーリーも戦闘シーンも一癖も二癖もあるようなキャラクターも、忍が武器にしか過ぎない運命に対する悲痛さも、武器の放棄による平和社会の設立などの重々しいテーマ性も、とにかく何から何まで軽いノリなのです。単純に楽しみたいので難しい話は勘弁という気持ちもあり娯楽に徹しサラッと流してくれるのは好ましいのですが、いくら何でもあっさりし過ぎていて拍子抜けです。しかし、私としてはオイディプスのごとき目から血を流す姿でさえ美しい仲間由紀恵さんが見られただけで大満足なのであります。拙者もし甲賀者ならばただでさえ骨無しなのに、朧に簡単に骨抜きにされ瞳に魅入られ体バキバキの骨砕きとなっていたでございましょう。こりゃ骨が何本あっても足らん。
[DVD(邦画)] 6点(2006-08-27 11:27:19)
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