461. キングコング: 髑髏島の巨神
《ネタバレ》 戦争でしか生きている実感が沸かないような大佐が、島の守り神コングに戦争さながらの敵意を燃やす。決して根っからの悪人ではなく兵士としての使命感があるので余計にタチが悪い。確固たる信念と勇猛果敢な行動力も、歪んだ独善的な思い込みなら毒にしかならない。 恐竜みたいなのがいっぱい出てきて「ジュラシックパーク」のようなノリ。ラスボスのトカゲの化け物は敵役としてはちょっとカッコ悪くて雑魚キャラに見えちゃうのが残念。 エンドロールが終わってからラストシーンがあるので、事前情報がなければ見逃しそう。エンドロールが始まると鑑賞を終えたいので、このパターンが増えると嫌だな。続編がしたいがためだけの蛇足のようにも見えたし。 このシリーズは1933・1976・2005年版も見たが、1933年版は初期の特撮技術のせいで馴染めなかったため除外するとして、1976や2005年版のほうが面白かった。 [DVD(吹替)] 6点(2017-09-26 20:14:58) |
462. マグニフィセント・セブン
《ネタバレ》 「七人の侍」「荒野の七人」ともに好きな映画だが、それよりも明らかに落ちる。 アクション重視のようで、戦闘シーンが長くて映像も凝っている。ガトリング砲も出てきて戦闘の迫力はアップしたが、西部劇なら一対一のガンマン対決のほうが好み。間合いもへったくれもありゃしない。 大作のスケール感と戦闘の迫力は上だけど、アクションよりもストーリーや人物の魅力のほうが気にかかるので、そちらのほうに深みや魅力を感じなかったのが残念。 イーサン・ホークの老け方にビックリ。別人かと思った。 [DVD(吹替)] 6点(2017-09-26 20:13:44) |
463. 春香秘伝 The Servant
《ネタバレ》 権力を握った者が横暴に下の者を踏みにじる。下男の主人公にはなす術もない。 ラストで現実の悲劇をチュニャンが望んでいたような美しい物語に仕立てようとするのが腑に落ちない。そんな聖人のようなキャラでもなかったはずで、無理のあるキレイごとに感じられる。恨みを募らせるならわかるが、人間そこまで割り切れるものじゃない。 そこに至るまでのストーリーはなかなか見ごたえがあったのだけれど。 [DVD(字幕)] 6点(2017-09-09 15:13:07) |
464. レッド・オクトーバーを追え!
《ネタバレ》 核ミサイルを搭載したソ連の潜水艦艦長の意図を探ってのサスペンス。 亡命の臭いを嗅ぎ取っての駆け引きがいろいろあってなかなか面白い。潜水艦ものはハズレが少ない。 ただ、ソ連艦長に最初から悪意がないであろうことが、配役で察せられてしまうのがちょっともったいない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-31 22:59:53) |
465. 北京ヴァイオリン
《ネタバレ》 ラストがなぁ…。そこで帰って終わっていいのかなと。 [DVD(吹替)] 6点(2017-08-30 23:51:56) |
466. 荒野の1ドル銀貨
《ネタバレ》 昔見たけれど、胸ポケットの1ドル銀貨のオチだけは覚えていたが他はきれいさっぱり忘れていた。 弟と知らずにやりあってしまう兄ゲイリー。雇い主のマッコーリーがとんだ悪党で自分が利用されただけだと悟った兄は、死んだ弟の復讐に。南軍の無法者を装って邪魔者を抹殺しようとする悪党に、敢然と立ち向かう主人公。 いかにも西部劇らしいシンプルな善と悪の対立構造。マッコーリーだけでなく保安官までがお尋ね者で、妻も巻き込まれて絶体絶命の危機。それを切り抜けるのは、マッコーリーと保安官を仲間割れさせる知恵と早撃ちの腕。ジュリアーノ・ジェンマのどストレートの主役っぷりがカッコいい。 良く言えば安心感のある、悪く言えばすべてパターン通りのマカロニウエスタン。冒頭の銃身を切られた当たらない拳銃が、ラストの対決に効いてくるのもオシャレ。ただ、ゲイリーを直接雇ったマッコーリーが、潜入したゲイリーの顔を見てもすぐに気が付かなかったのは不自然すぎる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-30 23:50:16) |
467. IAM A HERO アイアムアヒーロー
アウトレットモールでの戦いは初代「ゾンビ」のオマージュか。結構楽しめた。 [DVD(邦画)] 6点(2017-08-30 00:17:20) |
468. トレーニング デイ
《ネタバレ》 主人公が組んだ麻薬捜査官がとんでもない悪党。デンゼル・ワシントンは悪そうに見えて実は相棒のイーサン・ホークを助ける良い奴って役なのかと思いきや、骨の髄まで腐ったクレイジーなゲス野郎だったってのが意表をつかれた。ラストはクズにふさわしい末路でジ・エンド。 イーサンがギャングたちとポーカーしながら消されそうになるシーンは迫力があった。レイプされそうなところを助けた少女がたまたまギャングのいとこだったことが判明しての危機脱出。出来すぎた偶然だけどね。すべては因果応報ってやつか。 デンゼル・ワシントンは悪役をやることも増えたようだが「クリムゾン・タイド」での理知的で紳士な姿からは想像もつかないような振り幅で同一人物とは思えない。 [DVD(字幕)] 6点(2017-08-28 20:24:24) |
469. 招かれざる客(1967)
《ネタバレ》 いきなり娘に結婚話を切り出されてすぐに認めてくれなんて相手が黒人でなくても出来そうにないんだが。 しかも出会って十日しか経っていないような恋で、おまけに旅立ちまで数時間の猶予しかないとなると、これで認めろというほうが無茶な話。 自分が親の立場なら相手が黒人じゃなくても冷静に考えてこんな無茶話は受け入れない。 反差別映画としてわかりやすく単純化しすぎた嫌いはあるが、王道のストーリーだし後味は悪くないので観て損はない。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-08-28 20:18:52) |
470. 何者
原作の小説は既読。 映画も悪くはなかったけど、小説を読んだときのほうが面白かった。 [DVD(邦画)] 6点(2017-08-28 20:12:31) |
471. アバター(2009)
あの異星人の容姿に、食わず嫌いで今更の初鑑賞。 ストーリーは王道でわかりやすく入っていけて、少し嫌悪感があったあの容姿も気にならなかった。 CGは異星人の動きに少し不自然なところはあるものの、それ以外は技術の進歩を実感する。 映画館での3D鑑賞なら相当迫力があっただろう。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2017-08-28 20:09:01) |
472. 赤ひげ
すっかり赤ひげに感化される主人公。 人の命を扱う医者はこうあるべき。 [DVD(邦画)] 6点(2017-08-27 23:09:34) |
473. ハドソン川の奇跡
《ネタバレ》 ずいぶん予想と違った。不時着するまでをドラマティックに演出するのかと思っていたが、ハドソン川への不時着が妥当なものだったのかどうかを検証する公聴会がクライマックスに、ドキュメンタリー映画のような構成。リアリティがあって面白い。 [DVD(吹替)] 6点(2017-04-29 19:38:21) |
474. 奇跡の海
《ネタバレ》 良くも悪くもラース・フォン・トリアー監督の作品は印象に残る。人間や社会のダークな部分をえぐり出すのが巧みだからだろうか。 「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」「ニンフォマニアック」 中には悪趣味なほどに後味が悪いものもあって、ハッピーな気持ちにはなれないが、何か突き刺さるものはある。 宗教色の濃いものはあまり好きではないのだが、神を信奉するベスの生き様が凄まじい。歪んで真っすぐな愛と献身は、神に手酷く打ちのめされたような結末で哀れを誘う。 ベスの願いは聞き入れられて瀕死の夫は奇跡の生還を果たした。が、最愛の妻を惨殺された夫にとっては皮肉な結末でしかない。 [DVD(字幕)] 6点(2017-03-13 19:48:24) |
475. ワルキューレ
《ネタバレ》 ヒトラー暗殺を試みた史実は知らなかった。 失敗することはわかっていても、興味深く見応えがある。 独裁者へのクーデターって、よほど周到にやらないと。失敗したときの手酷い制裁が恐ろしい。 そんなリスクを冒して挑む勇気に、思わず感情移入。 今も人権無視の独裁国家はあるけど、そこを舞台に空想してしまう。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2017-03-12 08:29:44) |
476. いとこのビニー
《ネタバレ》 ビニーのキャラがいい。釣り合わないほど素敵な恋人との諍いも笑える。気軽に楽しめるコメディ。 ダメダメだったビニーが、最後は辣腕弁護士に豹変するのは都合良すぎる気もするけど。 [DVD(字幕)] 6点(2017-02-28 20:45:52) |
477. 愛と追憶の日々
「アパートの鍵貸します」でのジャック・レモンとの若きシャーリー・マクレーンを思うと、ニコルソンとの本作は何だかいろいろ感慨深い。 [DVD(字幕)] 6点(2017-02-28 20:43:21) |
478. 砦なき者(TVM)
人を扇動するのが得意なサイコで魅力的なシリアスキラー。 それに命を賭して対峙するキャスターの覚悟が伝わってくる。 鈴木京香の魅力も出ているし、妻夫木も適役か。 [DVD(邦画)] 6点(2017-02-26 08:59:41) |
479. 博士と彼女のセオリー
《ネタバレ》 ホーキング博士の名前と顔、病気のことくらいは知っていたが、その人となりはほとんど知らなかった。スティーヴンの妻・ジェーンの自伝が基にしているだけあって、プライベートなこともかなり忠実に描かれているようだ。主演俳優もホーキング博士によく似ている。妻のほうはまったく似てないけれど、もともと顔を知らないから違和感はない。 ジェーンはスティーヴンが一、二年の命で、それまでは全力で彼を支えようとしたのだが、これほど長生きするとは考えもしなかっただろう。障害者の夫に加えて子供も二人抱えては、一人ではどうにもできなくなるのは当たり前。そこで手伝いを牧師のジョナサンに頼んだのが運命の出会い。あからさまな不倫関係には描いていないが、ジェーンがジョナサンのテントの中に入っていくシーンでサラッと示唆していた。 ジェーンとジョナサンが別れて、スティーヴンの世話をしたのが看護師のエレイン。スティーヴンがジェーンより心の繋がりを感じるエレインのほうに傾いていったのは自然の流れか。スティーヴンとジェーンの別れのシーンも印象的。エレインと一緒にアメリカに行って面倒を見てもらうと告げた時、それですべてをわかり合えた二人。離婚や再婚、三角関係など、普通の人と変わらない。 映画では描かれていないが、スティーヴンは結局エレインとも別れたとか。乙武氏もそうだが、色恋に身体的ハンデキャップをまったく感じさせないエネルギッシュな生命力とタフな精神力には舌を巻く。 宇宙の理論はさっぱりわからなかったが、誰もが身近に感じる人間ドラマにはなっている。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-10-20 22:11:19) |
480. 華麗なるギャツビー(2013)
レッドフォード主演のオリジナル版は、ヒロイン役の女優に男を振り回すほどの魅力をまったく感じなかった。このリメイク版では、そこがずいぶんマシになったので、その点では違和感なく楽しめた。その反面、デカプリオの主人公は、レッドフォードに比べると底が浅い印象を受ける。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-10-05 23:06:28) |