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Cinecdockeさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 885
性別
自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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461.  ブリーダー 《ネタバレ》 
ビデオショップで働く映画マニアを狂言回しに、コミュニケーションの不通と行く末の明暗が綴られる。レフン監督の母国であるデンマークが舞台で母国語のためか、監督のスタイルが確立しながらも初期作品ならではの荒削りさ、北欧の空気が感じられ、近年の分かりづらさは皆無。父親になる勇気がなく鬱屈を抱えるレオと、恋をするもなかなか踏み出せないレニーの対比。ささやかな希望が目の前にあるのに、その一線を越える覚悟を持つか手放すかにおいて、現実の我々と変わらないところにリアリティを感じさせる。変化のない寂れた町と彼らの閉塞感が強く共鳴する。
[インターネット(字幕)] 6点(2018-12-24 21:55:42)
462.  ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
もなく不可もなく。エディ・レッドメインの好演である程度楽しめるものの、ハリポタのような熱狂が感じられない。魔法で何でも出来ちゃう、既に見慣れてしまった世界観に予想できる展開ばかりで、ワクワクが長続きしない。新しい基軸を打ち出せず惰性で作らざるを得ないところに、J.K.ローリングの限界を感じてしまった。
[地上波(吹替)] 5点(2018-12-24 21:52:47)
463.  ハリー・ポッターと賢者の石
リアルタイムで原作にハマった世代であるし、全部は再現できないと分かってはいても2時間半で堅実にまとめ、退屈しないで楽しめたので概ね良かったものの、児童書とはいえ如何せん演出が子供騙しで幼稚すぎやしないか? 監督が監督なので仕方ない気がするが、見ていて恥ずかしい・・・
[映画館(字幕)] 5点(2018-12-01 01:36:34)
464.  チェンジリング(2008) 《ネタバレ》 
中盤から猟奇殺人が絡むとは。映画では触れていないが、少年への性的虐待も含まれ、村の名前を変えるほど凄惨な事件だった。だからといって、そこにフォーカスすることはなく、腐敗権力に立ち向かうシングルマザーの闘いを貫く。闘う女の象徴である、アンジェリーナ・ジョリーを主役に据えたのはらしいと言える。重く救い難い映画が続いたイーストウッドだが、本作では彼女に"HOPE"(希望)と言わせる。最期まで息子が生きていると頑なに信じたらしく、希望の強度と狂気が表裏一体であればあるほど、女性が自立して生きていくには困難な時代であったと強く印象づける。
[DVD(字幕)] 6点(2018-12-01 01:29:13)
465.  ウォーターボーイズ
男子高校生がシンクロでひと夏の思い出を作るたったそれだけのお話。主人公たちの大根演技やら、空回りのギャグやら、そういう細かい部分は置いといて、ただひたすら「エールを送ろう!」という善意を一直線に押し通す。期待はせず単純に楽しむだけなら思ったほど悪くはない。
[地上波(邦画)] 5点(2018-12-01 01:25:07)
466.  アルゴ 《ネタバレ》 
ポリティカル・サスペンスとハリウッド・ショービジネスのユニークな化学反応。『最後の猿の惑星』から作戦の着想を得たのが可笑しい。繋ぎ合わされていく写真の断片、言葉の分からない海外の恐さが脱出劇の空気を引き締める。ハリウッドの凸凹コンビによる掛け合い、航空機のアナウンスによる粋な演出がいい。地味だけど、欠点らしい欠点のないエンターテイメントの王道を突っ切っていると言える。ディレクターズ・カット版では、疎遠になった家族とのドラマを描いており、スピーディーさは少し削がれるが深みが出ていると思う。イラン側の扱いが気になるものの、信仰の名の元に扇動された人がたくさんいたわけで、誰が善く、誰が悪いかは一概に言えない。
[映画館(字幕)] 7点(2018-11-12 23:57:02)
467.  ファントム・スレッド 《ネタバレ》 
冒頭10分でオートクチュールの仕立屋レイノルズと彼を取り巻く上流階級を隔たりなくスムーズに描く手際の良さに、ポール・トーマス・アンダーソンとダニエル・デイ=ルイスの徹底した芸術家肌を見る。埃一つ落ちていない、一つ一つが芸術品のような仕事場、面倒の無い規則的な習慣こそが彼の世界で彼の全て。ところがアルマという"未完成"な女性を気に入ったことから、静かな不協和音が生じる。自分にとって都合の良い、理想の"マネキン"として仕立てていくはずが、逆にアルマが彼をコントロールしようとする展開からホラー風になる辺りが新鮮。恋愛も結婚もお互いに妥協しながら維持していくものであり、レイノルズみたいな完璧主義者を陥落させるにはどうするかという一つの答えだろう。物事が進まないことを私のせいにするならば、逆に私なしでは生きられないようにしてあげるという、ヤンデレ的なSMプレイ。共依存にも思えなくないが、あえてハッピーエンドで終わらせる潔さを買う。一作一作完全燃焼で全力投球するダニエル・デイ=ルイスの引退作になるのかと思うと寂しい。
[DVD(字幕)] 8点(2018-11-08 18:51:33)(良:1票)
468.  7月22日 《ネタバレ》 
2011年7月22日に発生したノルウェー連続テロ事件を題材にした作品。報道では知ってはいたが、実際に映像化するとかなり衝撃的な内容で、爆薬の準備からウトヤ島の殺戮までを綿密に描いた冒頭30分の緊張感は圧巻。今までのグリーングラス監督なら事件そのものを切り取るが、本作はむしろ事件後がメインで、生存者ビリヤル、凶悪犯ブレイビク、彼を弁護するリッペスタッドの3人を中心に、静かに淡々とノルウェー国内を揺るがす断絶と波紋が広がっていく。竜頭蛇尾の構成に思えるが、娯楽映画ではないのは当然で、それでも後遺症とPTSDに苦しむビリヤルの慟哭、大義を掲げながらも実は何の取り柄もないブレイビクの驕り、プロとして職務を全うするリッペスタッドの苦悩が重く響き渡り、最後まで引き込む。これは考えされられる映画ではない。自由と民主主義のために守り抜くか、憎悪を憎悪で返す行為で国家を明け渡すかのどっちかだ。たとえ腸が煮えくり返っても、絶望して死にたくなっても、強く生き続けることがブレイビクに対する最大の"復讐"。現在でもブレイビク信奉者からの脅迫電話が被害者家族には絶えない。多様性の代償がこれならば、この事件と民主主義を揺るがす戦いは、ポピュリズム台頭の時代においてまだ終わっていないのだ。
[インターネット(字幕)] 7点(2018-11-03 20:17:29)
469.  ブラディ・サンデー 《ネタバレ》 
最悪の結果を招いたのは対立だけでなく、北アイルランドのデモ隊とイギリス軍、各々の連携が取れてなかったのだろう。エネルギーの余った若者たちが暴徒化しなければ、本部の指揮と現場の意思疎通が取れていれば、その歯車の噛み合わなさによる悪い偶然が取り返しのつかない事件に発展していく。煽情的に盛り上げることを避け、極めて淡々と描いているが、最後まで飽きさせない構成力。ただの再現ドラマとして細部まで描くのではなく(というよりできない)、その日その日の即興的な演出がむしろ現場を目撃したような迫真さを生み出すことに成功している。世界が事件に関心を持ってもらう意味では、グリーングラス監督の意図は正しい。エンドロールの"Sunday Bloody Sunday"が痛切に響く。
[DVD(字幕)] 8点(2018-11-03 13:21:48)
470.  マン・オブ・スティール
スーパーマンにダークナイト要素を交えると、スーパーマン特有の荒唐無稽さがリアルで暗い部分に堕ちすぎることなく、確かに重く苦悶に満ちた内容であるが、意外とこれくらいがちょうどいい印象。スーパーマンを取り巻く、脇役陣の好演も大きい。あの設定はどこに行ったの?という疑問をラストに持っていく心憎い演出が良い。
[映画館(字幕)] 7点(2018-10-22 20:22:04)
471.  エンジェル ウォーズ
脱出劇の過程を全てイメージ映像に任せてしまったのが最大の敗因。時代設定が過剰な特殊効果で生まれた妄想世界とミスマッチで、スローモーションの多用がしつこい。これによって世界観に入りづらくなっている。アクション版『ダンサー・イン・ザ・ダーク』ではないにしろ、これでは監督の美学も半減する。オリジナルのプロモではなく、オリジナル脚本が素晴らしい映画を見てみたいのです。
[DVD(字幕)] 4点(2018-10-22 20:12:21)
472.  グリーン・ゾーン 《ネタバレ》 
ポール・グリーングラスには二つの路線がある。ボーンシリーズに代表される臨場感あふれるアクション作品と、ジャーナリスト出身ならではの高い再現度を誇る実録作品だ。その両方を持ち合わせたのが『グリーン・ゾーン』で、マット・デイモンが主演なわけだから、セルフパロディの匂いが仄かに漂う。ただ、「イラクに大量破壊兵器はなかった」という今更な結論を映画にしても、ネタの鮮度としては致命的だろう。そして、双方の路線が上手く機能せず、その個性を相殺してしまう皮肉な事態で、張り詰められた空気がどうでもよくなるくらい中途半端な映画になってしまった。
[映画館(字幕)] 4点(2018-10-22 20:06:03)
473.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
最後まで動悸が収まらない。勿論、本作は娯楽映画ではない。膨大な資料と電話のやり取りからどこまで911に迫れるか。いつもと変わらない日常から地獄絵図に変わる光景を、一機の旅客機を中心に一気に見せるグリーングラスの演出力に引き込まれる。テロリスト及び乗客乗員が全員死亡した以上、どこまでが真実か分からない。陰謀論を唱える人もいるだろう。ただ、双方の"神に祈る"行為が、「こうあって欲しい」という理想のすれ違いにおける悲劇であることがことさら強調されているように思えた。911後、現代の宗教戦争の様相になっていくが、あくまで"その日"の事態だけを描き、思想・感傷をできるだけ排したフラットで真摯な姿勢が伝わる。
[映画館(字幕)] 9点(2018-10-22 20:02:53)(良:1票)
474.  マトリックス レボリューションズ
ちゃぶ台をひっくり返したような結末にただただ唖然。大ヒットしたらシリーズものを作らざるを得ないけれど、仮に一作目でコケていたら、それはそれでカルトムービーとして愛されていただろう。元々三部作構想なら、より複雑なものにしようと作っている本人たちですら、己の理解を超越して収拾できなくなっているように感じる。
[地上波(吹替)] 3点(2018-10-13 09:04:34)
475.  ナイロビの蜂 《ネタバレ》 
原題を直訳すると「忠実な庭師」。つまりのほほんと暮らす我々のことである。アフリカで起こっている現実を変えようとしている情熱的な活動家の妻の理念は尊い。だが殺されて、汚名を着せられては職責的に重大な立場にある夫がやりきれない。危険な地だと分かっていて赴いて捕えられて殺される、その報道による心ないバッシングを目にする。自分たちに無関係なことに首を突っ込むメリットはどこにあるのか、むしろ迷惑被るだけ巻き込むなという残酷な結論だけど、グローバル経済で享受している豊かさを無意識に手にしている以上、どこかの途上国が犠牲になっても何も出来ないのだ。そのリスクを背負う覚悟も余裕もないから見て見ぬふりをする。ラブストーリー主体の前半の回想は退屈だが、夫が動き出してからの切れ味鋭い編集は流石メイレレスで、現実が足についている分、引き込まれてはいても自己犠牲に至るほどの説得力が足りなければ問題定義としては中途半端と言わざるを得ない。たとえ夫婦のしたことが最後に報われたとしても。
[映画館(字幕)] 5点(2018-10-13 08:56:24)
476.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
イスラエル側の視点だが、パレスチナ側にも配慮した描き方。ターゲットの中には家族がいて、銃を下ろしてとなだめようとする人間がそこにいた。そして計画が座礁に乗り上げ、報復が報復を呼ぶ泥沼状態、そして離脱。安らぎであるはずの妻との性行為ですら、テロリストと同化して苦しみから逃れられない、そのカットバックが圧巻。当時まだ建っていた貿易センタービルが911を連想させるあたりはあざといが、報復は今でも終わらない消化不良感が後を引く。近年、アメリカの大使館をエルサレムに移転した際に、パレスチナ側に多くの死傷者が出た。和解されたと思いきや、当時のイスラエル首相が自国民に暗殺された出来事もあり、報復を止めるには根絶やしにするしか道が残されてないのか。当事者ではない以上、他人事でしかない、そんな厭世感が漂っている。
[映画館(字幕)] 7点(2018-10-13 08:23:57)
477.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
個人的には肌に合わなかった。ダイヤモンドという富と栄華の裏で、どれだけの犠牲がアフリカの小国で生まれているのか、分かりやすくメッセージに富んだ娯楽作として仕上げているあたりは流石。でも、その片棒を担いでいるハリウッドには言われたくない。安価のエコカーを所有して環境保全をアピールしている臭いに近い。シエラレオネが平和になったのかも怪しく、いつの時代も裏から手を引いて莫大な利益を得ている奴はいるものである。『ナイロビの蜂』同様、知っていても何もしてあげられない、むしろグローバル社会が作り出した裕福さに手を貸している現実がそこにある。
[DVD(字幕)] 4点(2018-09-30 01:04:02)(良:1票)
478.  リトル・ミス・サンシャイン 《ネタバレ》 
ストーリーは良くできている。前半で祖父が死ぬも全編に渡ってその存在が空気をまとい、道中で家族の一人ひとりが次々挫折を味わいながらも娘が最後の希望になって一致団結する。ところが、終盤のコンテストを滅茶苦茶にした展開がどうも受け入れられないのは、たとえ虚栄のコンテストだとしても「他人に迷惑かけるな」という考えが日本では根深いからだろうか(人の足を引っ張ればまとめて罰せられる"五人組"という連帯責任だ)。何かを得るには挫折は避けられない。馬鹿にされて終わるのかもしれない。でも、最後に笑えればそれでいい。家族は多くのものを失ったが、本当に大切なものを手に入れた。
[DVD(字幕)] 5点(2018-09-30 00:57:17)
479.  他人の顔 《ネタバレ》 
半世紀前の映画にも関わらず、あまりにスタイリッシュなオープニングと武満徹による美しいワルツに心を鷲掴みにされる。攻めの姿勢で独創的な映像と診察室のセットを作り上げ、"仮面"における理屈めいた自己分析と会話によって紡ぎあげられていく展開に古臭さは感じられない。誰もが人間見た目が全てと言わんばかりにレッテルを貼り付けられて生きている。より良く見せようとSNSで素を偽るのと同じ。だが、そんなもの建前で自己に帰結したら何もない。内面の劣等感を偽りで埋めようとしてもどうにもならないことが、他人として妻を誘惑して寝たことで証明してしまう。所詮は"仮面"という演技で構築された夫婦生活なのだから。顔を失った男が新たな顔を得た自由と引き換えに行き場も自分自身も失い孤独に陥る皮肉な結末は、現代の文明病に通じる普遍さと先見性があった。
[インターネット(邦画)] 7点(2018-09-23 13:07:02)
480.  シクロ 《ネタバレ》 
昔から気になっていたが、実際見てみると、"見た"という現実が満たされただけだった。'90年代当時の高度経済成長真っ只中のホーチミンの闇社会を描いた本作はヴェネチア映画祭で最高賞に輝いた。では、どうして評価されたか? 闇社会に片足を踏み入れた少年と、既にその世界に染まった男の対比。少年の姉の一途な想いと、売春をさせて見て見ぬふりをしていた男の対比。3人が純粋さと残酷さの狭間に葛藤する様をひたすら映し出し、何を考えているか観客で補完してください、というフランス映画らしい作りではあるが、「それで?」という感じです。ただ、ジャンルは違えど、監督の純粋さが貫かれているのは分かったし、レディオヘッド好きなのも分かった。ラストの民謡を弾く子供たちの純粋さが、これからのベトナムを作り出す希望のように思えた。
[インターネット(字幕)] 4点(2018-09-13 00:32:10)
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